衛星で“どこでもつながる”。地上インフラを超える次世代通信

KDDIの「Starlink Business」は、SpaceXが運用する数千機の低軌道衛星ネットワークを活用した法人・自治体向け通信サービスである。低軌道（LEO）衛星を用いることで、従来の静止衛星通信よりもはるかに高速・低遅延な通信を実現。下り最大220Mbps、上り最大25Mbpsの高性能を誇り、山間部や離島、海上など地上回線が届かない地域でも利用できる。

主な利用シーンは、オフィスや工場での固定通信、遠隔監視カメラやIoT活用、船舶や移動体での通信確保、そして災害現場の臨時通信インフラなど多岐にわたる。KDDIは日本初の認定Starlinkインテグレーターとして導入支援を行い、Starlink端末を自社ネットワーク「KDDI Wide Area Virtual Switch」などと連携させることで、既存の企業ネットワークにもスムーズに統合できる。

さらに、KDDIスマートドローンとの連携により、遠隔巡視や自律飛行といった応用も進む。固定設置型・移設型・海事向けプランなど多様なプランを用意し、BCP対策や一次産業のデジタル化など、業種・地域を問わず新たな通信基盤を提供する。「どこでも、いつでも、止まらない通信」を実現するStarlink Businessは、次世代の社会インフラとして注目されている。