2026.03.23

絶望からの生還。519日に渡る「諦めないエンジニアリング」

地上500キロメートル。そこは、ネジ一本の緩みさえも致命的。容赦のない真空の世界だ。これまでの宇宙開発の歴史において、沈黙した衛星を地上からの遠隔操作だけで、それも一年以上の歳月をかけて商用レベルまで蘇生させた例は、ほとんど存在しない。2026年2月12日、福岡の株式会社QPS研究所が発表した小型SAR衛星5号機「ツクヨミ-Ⅰ」の商用運用再開は、宇宙ビジネスの常識を覆す「執念の帰還」といえる。プログラムの一時的なエラーではない。物理的な通信系統の不全という絶望的な状況を、エンジニアたちの探究心と技術が繋ぎ止めた。暗闇の底で再び産声を上げた5号機の復活は、日本の宇宙産業が手に入れた「真のレジリエンス(強靭性)」を証明している。(文=SpaceStep編集部)

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連載コラム

加速する世界の宇宙ビジネス。宇宙領域に30年以上携わってきた、株式会社2moon伊巻和弥さんから、世界の動きを解説いただく連載。宇宙ビジネスを「世界基準」で読み解き、日本の次の一手を読者と考えていく。

宇宙業界で活躍する多様なプレイヤー(=「宇宙人」)との対話を通じて、宇宙ビジネスを“自分ごと”に変えるコラム。聞き手は、ITと福祉・教育を横断して社会課題に向き合ってきたハッピー・ファム合同会社代表、五嶋 耀祥(ひな)さん。

月面開発に携わるプロフェッショナル「宇宙エンジニア」。月面居住区やプラントの建設、ロケット推進薬の開発を進めている。彼らの研究と実践を通し、日本の宇宙領域における課題感や可能性を探る。

宇宙ビジネスナビゲーターとして活躍する、株式会社minsora代表 高山 久信さん。多様なゲストと、宇宙ビジネスの可能性や面白さを読み解いていく、SpaceStep創刊記念コラム。