2026.10.21
広大な農地を抱える地方自治体では、交付金支給に伴い現地確認の厳格化が求められる一方で慢性的な職員不足も重なり、調査現場は限界まで圧迫されている。2026年2月の会計検査院による指摘を受けて交付金にかかる現地確認や野帳作成の徹底が進む中、過酷な移動や事務作業は現場を疲弊させてきた。上空から耕作状況を把握できる衛星データは打開策として期待されるが、照合すべき農地台帳と農地区画が正しく紐づいておらず、「地上のデータが整っていない」という障壁も存在する。こうした課題を打破すべく、基礎自治体を横断した共同アプローチが動き出した。2026年9月、株式会社デジオンは福岡県内8市町と連携し、SAR衛星データを活用した農地調査の実証とデータ整備を推進。自治体の差異を吸収し、宇宙技術を受け止める「地上の土台」を整える試みが、地方の宇宙DXを前進させようとしている。(文=SpaceStep編集部)
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