2026.07.16
宇宙ビジネスが空論から実務へと移行する中で、依然として最大の障壁として立ちはだかるのが「輸送」の不確実性である。どれほど高度な衛星開発技術を有していても、それを計画通り、かつ適正なコストで軌道へ投入する手段がなければ、事業の連続性を担保することは難しい。これまでの宇宙輸送は、国家規模のプロジェクトや一部の巨大資本による独占的な領域にとどまり、一般の企業が既存の物流サービスのように利用できるほど身近な存在ではなかった。2026年4月、JALグループの商社である株式会社JALUXが、韓国の民間宇宙企業INNOSPACE社と交わした戦略的提携は、この構造的な課題に対する有力な一石を投じるものとなる。航空分野で長年培ってきた商流ネットワークと、新興の衛星打ち上げサービスを掛け合わせる。宇宙輸送を「特別なイベント」から、確実性と利便性が求められる「高度な物流サービス」へと組み込み直す動きが、いま本格的に加速している。(文=SpaceStep編集部)
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