2026.10.27
山あいに広がる農地に雑草が生い茂り、人影が途絶えていく光景は、もはや珍しいものではなくなった。農村コミュニティで過疎化と高齢化が急速に進んでいる。耕作放棄地の拡大は収穫量の減少にとどまらず、鳥獣被害の深刻化や土砂災害を招き、集落の存続を揺るがす。国や自治体の支援制度は存在するものの、法律の画一的な基準や古い統計、自己申告に依存するあまり、真に過酷な環境にありながら支援から取り残された集落は少なくない。人手不足に喘ぐ自治体において、見落とされた農地を客観的に特定し、いかに手を差し伸べられるかは、切実な課題であった。ここに「制度の空白」がある。空白を埋めるべく、衛星データを活用した新たな試みが動き出している。2026年9月、LAND INSIGHT株式会社は栃木県内18市町を対象に、農地維持に向けた分析ツールの提供を開始。宇宙からの眼が、地方の農地を守る新たな基盤を築こうとしている。(文=SpaceStep編集部)
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