2026.06.02

月の土地300万円。宇宙は憧れから市場へ

夜空に浮かぶ銀色の月を見上げ、「その一部を自分のものにできたら」と想像したことはないだろうか。かつてはSFのように語られていた「月の土地」の売買が、いまでは現実味を帯び始めている。宇宙は、ただ憧れるだけの存在から、お金を払って体験したり、価値を持つ資産として捉えたりする対象へと変わりつつあるのだ。スカパーJSAT株式会社が2026年3月に発表した意識調査によると、「月の土地30坪を買ってみたい」と思う人の上限金額の平均は、調査開始以来初めて300万円を超えた。また、1週間の宇宙旅行にかけてもよいと考える金額も、同じ水準に達しているという。民間による月面探査や、アルテミス計画の進展を背景に、宇宙は少しずつ“遠い夢”ではなくなってきた。夢が「相場」を持ち始めた今、宇宙経済圏は新たな段階に入りつつある。(文=SpaceStep編集部)

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連載コラム

加速する世界の宇宙ビジネス。宇宙領域に30年以上携わってきた、株式会社2moon伊巻和弥さんから、世界の動きを解説いただく連載。宇宙ビジネスを「世界基準」で読み解き、日本の次の一手を読者と考えていく。

宇宙業界で活躍する多様なプレイヤー(=「宇宙人」)との対話を通じて、宇宙ビジネスを“自分ごと”に変えるコラム。聞き手は、ITと福祉・教育を横断して社会課題に向き合ってきたハッピー・ファム合同会社代表、五嶋 耀祥(ひな)さん。

月面開発に携わるプロフェッショナル「宇宙エンジニア」。月面居住区やプラントの建設、ロケット推進薬の開発を進めている。彼らの研究と実践を通し、日本の宇宙領域における課題感や可能性を探る。

宇宙ビジネスナビゲーターとして活躍する、株式会社minsora代表 高山 久信さん。多様なゲストと、宇宙ビジネスの可能性や面白さを読み解いていく、SpaceStep創刊記念コラム。