2026.07.02

稲作のメタンを宇宙から統治。JAXA基金の狙い

ベトナムの大地に広がる広大な水田。そこから大気中へと放たれるメタンガスが、今や国家の経済地図を塗り替える鍵となっている。農業由来の温室効果ガス排出をいかに正確に算定し、信頼に足るカーボンクレジットへと変換するか。この困難な課題に対し、日本が誇る宇宙技術が「空からの審判」として本格的な介入を開始した。2026年4月、Green Carbon株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)公募の「宇宙戦略基金事業(第二期)」に総額15億円規模で採択されたことを発表した。稲作における節水技術「AWD(間断灌漑〈かんだんかんがい〉)」と衛星データを組み合わせ、ベトナムにおいて国家規模の排出管理システムを構築する。この壮大なプロジェクトは、宇宙データが地球上の「負の遺産」を「経済的価値」へと転換させる、新たな社会実装のモデルを提示しようとしている。(文=SpaceStep編集部)

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