2026.05.25
目に見えず、匂いもない。気候変動の主要因とされる二酸化炭素(CO2)の排出量は、これまで限られた地点の観測や、事業者の自己申告といった要素に依存せざるを得なかった。その実態がつかみきれない曖昧さは、環境対策を装う「グリーンウォッシュ」という世界的な歪みを招く要因となってきた。2026年3月、この課題を宇宙からの客観的なデータで解決しようとする強力な連合が動き出した。アクセルスペースを代表機関とする4社が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業「次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術」に採択されたのである。人工衛星、旅客機、そして量子技術。空と宇宙が多層的に重なり合う観測網は、経済活動の根幹となる環境価値を改ざん不能な「事実」へと昇華させようとしている。(文=SpaceStep編集部)
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