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<title>SpaceStep ビジネス活用を学ぶ</title>
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<description>ビジネス活用を学ぶ</description>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/2031/">
<title>「吊下げ発射」が成功！気球ロケットで低コスト輸送を実現</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/2031/</link>
<description>
2026年2月14日、南相馬の実験場で重要な成功が記録された。AstroX株式会社による「Kogitsuneロケット」の吊り下げ発射実験である。気球に吊るされた不安定な状態から、姿勢を精密に制御してロケットを放つ。宇宙への道は必ずしもコンクリートの巨大施設を起点とする必要はないのかもしれない。この「空飛ぶ発射台」という発想が、重力とコストの壁に挑む日本の宇宙ビジネスに新たな航路を切り拓こうとしている。（文＝SpaceStep編集部）




「吊り下げ」が解く姿勢の難題。CMG制御による発射挙動の検証




AstroXの当実験は、気球を用いた空中発射方式「Rockoon」システムの実用化に向けた本質的な課題の検証であった。このシステムは、気球の浮力を利用して空気抵抗の少ない成層圏までロケットを運び、そこから宇宙空間を目指して発射する。燃料消費の多い低層大気をパスできるため、ロケットの小型化と大幅な低コスト化を両立できる点が最大の特長だ。
（引用元：PR TIMES）
今回の実験の核心は、空中に吊り下げられた不安定な状態において、いかにして正確な発射姿勢を維持するかという点にある。その鍵を握るのが、CMG（Control Momentum Gyro）方式の姿勢制御装置だ。実験では、門型ゲートからCMG装置と全長1,700mmの小型ハイブリッドロケット「Kogitsune」を吊り下げ、風などの外乱が加わる環境下で発射挙動を確認した。
（引用元：PR TIMES）
結果として、点火直後に市販購入品の燃料棒が破損するという不測の事態に見舞われたものの、CMGによるランチャーレールおよび機体本体の姿勢制御は完璧に機能した。ロケットが正常に飛翔しないほどの強い外乱が作用しても、発射装置が所定の方位角と仰角を保持し続けた事実は、Rockoonシステムの技術的な実効性を証明するものといえる。空中の不安定な場を、高度な知能と制御によって「確かな発射台」へと変質させることに成功したのである。








巨大設備からの解放。空中発射がもたらす宇宙アクセスの民主化




今回の成功が示唆するのは、宇宙輸送におけるインフラの「軽量化」がもたらす産業構造の転換である。

これまでのロケット打ち上げは、堅牢な発射台や大規模な排気設備、そして広大な安全圏の確保を前提としてきた。こうした地上インフラへの莫大な投資が、宇宙アクセスの参入障壁を押し上げていた側面は否めない。しかし、気球による空中発射が実用化されれば、物理的な射場の制約から解放される。場所を選ばず、気象条件に合わせた柔軟な打ち上げが可能になることは、ロケット運用における時間的・経済的コストを劇的に押し下げることになるだろう。

また、このインフラの転換は、宇宙利用の「民主化」を加速させることにも繋がる。低コストかつ高頻度な輸送手段が確立されることで、大学の研究室やスタートアップ企業が、自らの手で開発した小型衛星を日常的に軌道へ投入できる環境が整うからだ。宇宙が一部の国家や大企業だけの独占場であることをやめ、多様な主体による「知の実験場」へと開放されていく過程において、Rockoonシステムが果たす役割は大きいといえる。

日本の宇宙開発は、大規模な国家プロジェクトの枠を越え、地方のスタートアップが独自の輸送思想を具現化するフェーズへと進化した。南相馬の地から宇宙空間到達を目指すAstroXの挑戦は、重厚長大な宇宙産業のあり方をより軽やかなものへと書き換えるだろう。空飛ぶ発射台から放たれる一筋の光は、私たちが宇宙をより身近な経済圏として捉え直すための確かな羅針盤となっていくはずだ。










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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-05-27T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>2026年2月14日、南相馬の実験場で重要な成功が記録された。AstroX株式会社による「Kogitsuneロケット」の吊り下げ発射実験である。気球に吊るされた不安定な状態から、姿勢を精密に制御してロケットを放つ。宇宙への道は必ずしもコンクリートの巨大施設を起点とする必要はないのかもしれない。この「空飛ぶ発射台」という発想が、重力とコストの壁に挑む日本の宇宙ビジネスに新たな航路を切り拓こうとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">「吊り下げ」が解く姿勢の難題。CMG制御による発射挙動の検証</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>AstroXの当実験は、気球を用いた空中発射方式「Rockoon」システムの実用化に向けた本質的な課題の検証であった。このシステムは、気球の浮力を利用して空気抵抗の少ない成層圏までロケットを運び、そこから宇宙空間を目指して発射する。燃料消費の多い低層大気をパスできるため、ロケットの小型化と大幅な低コスト化を両立できる点が最大の特長だ。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260601_rockoon/rockoon_1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000101722.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>今回の実験の核心は、空中に吊り下げられた不安定な状態において、いかにして正確な発射姿勢を維持するかという点にある。その鍵を握るのが、CMG（Control Momentum Gyro）方式の姿勢制御装置だ。実験では、門型ゲートからCMG装置と全長1,700mmの小型ハイブリッドロケット「Kogitsune」を吊り下げ、風などの外乱が加わる環境下で発射挙動を確認した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260601_rockoon/rockoon_2.webp" width="900" height="256" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000101722.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>結果として、点火直後に市販購入品の燃料棒が破損するという不測の事態に見舞われたものの、CMGによるランチャーレールおよび機体本体の姿勢制御は完璧に機能した。ロケットが正常に飛翔しないほどの強い外乱が作用しても、発射装置が所定の方位角と仰角を保持し続けた事実は、Rockoonシステムの技術的な実効性を証明するものといえる。空中の不安定な場を、高度な知能と制御によって「確かな発射台」へと変質させることに成功したのである。</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">巨大設備からの解放。空中発射がもたらす宇宙アクセスの民主化</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の成功が示唆するのは、宇宙輸送におけるインフラの「軽量化」がもたらす産業構造の転換である。</p>
<p></p>
<p>これまでのロケット打ち上げは、堅牢な発射台や大規模な排気設備、そして広大な安全圏の確保を前提としてきた。こうした地上インフラへの莫大な投資が、宇宙アクセスの参入障壁を押し上げていた側面は否めない。しかし、気球による空中発射が実用化されれば、物理的な射場の制約から解放される。場所を選ばず、気象条件に合わせた柔軟な打ち上げが可能になることは、ロケット運用における時間的・経済的コストを劇的に押し下げることになるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、このインフラの転換は、宇宙利用の「民主化」を加速させることにも繋がる。低コストかつ高頻度な輸送手段が確立されることで、大学の研究室やスタートアップ企業が、自らの手で開発した小型衛星を日常的に軌道へ投入できる環境が整うからだ。宇宙が一部の国家や大企業だけの独占場であることをやめ、多様な主体による「知の実験場」へと開放されていく過程において、Rockoonシステムが果たす役割は大きいといえる。</p>
<p></p>
<p>日本の宇宙開発は、大規模な国家プロジェクトの枠を越え、地方のスタートアップが独自の輸送思想を具現化するフェーズへと進化した。南相馬の地から宇宙空間到達を目指すAstroXの挑戦は、重厚長大な宇宙産業のあり方をより軽やかなものへと書き換えるだろう。空飛ぶ発射台から放たれる一筋の光は、私たちが宇宙をより身近な経済圏として捉え直すための確かな羅針盤となっていくはずだ。</p>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/2026/">
<title>部品調達の「時間革命」が宇宙開発を加速する 【連載】非宇宙産業から宇宙に挑む！</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/2026/</link>
<description>





宇宙とは無縁に見えた業界や企業が、自らの強みを武器に宇宙ビジネスへ踏み出す姿を描く本連載。製造、IT、素材、サービスなど多様な分野の挑戦を通じて、宇宙産業が一部の特別な世界ではなく、誰にとっても可能性のある市場であることを伝えていく。連載第1回は、製造業の部品調達における「時間」の課題を解決するDXプラットフォーム「meviy（メビー）」を展開する株式会社ミスミにスポットを当てる。
宇宙ビジネスを支えているのはロケットや衛星だけではない。設計、試作、部品調達、サプライチェーンといった足元のものづくりもまた、宇宙開発のスピードを左右する重要な要素である。圧倒的な短納期を武器に、ミスミはいかにして宇宙のものづくりを支えようとしているのか。その戦略と、同社IDビジネス・ハブ社長代行 柳沢 将人さんが語る熱い思いに迫る。（文＝JMPプロデューサー 長谷川 浩和）








お話を聞いたのは

株式会社ミスミ 
IDビジネス・ハブ社長代行 
柳沢 将人さん
株式会社インクスに入社後、株式会社アマダマシンツールを経て2016年に株式会社ミスミへ入社、ミスミの新規事業である「meviy」の事業開発に参画。meviyの開発、サービス立ち上げに従事。2018年より事業部長に就任、事業責任者として販売・開発部門を担当。2023年より企業体執行役員に就任、欧米事業統括としてグローバルでの事業成長を牽引。





技術はある。課題は「スケール」だった




製造業のデジタル化を牽引してきたミスミ。その新たな挑戦の舞台の一つが、宇宙産業である。IDビジネス・ハブ社長代行を務める柳沢将人さんは、これまで一貫して日本のものづくりの革新に向き合ってきた。
「最初はインクスという会社で働き、その後、工作機械メーカーで新商品開発からリリースまでを経験しました。そこで感じたのは、日本には技術があり、課題を解決する力もある。しかし、それをビジネスとして成立させ、スケールさせていくのは簡単ではないということでした」（柳沢さん）

その課題意識を抱えていた柳沢さんが出会ったのが、ミスミの新規事業「meviy」だった。
「これだけ顧客がいるミスミという会社でこのチャレンジをすることが、その答えになるのではないかと思いました」（柳沢さん）

1963年に設立されたミスミグループは、2025年度売上4,413億円、社員数11,064名を有するグローバル企業である。世界107拠点、顧客数32万社超というネットワークを持ち、製造業における「社会インフラ」としての役割を担ってきた。同社の強みは、圧倒的な「品ぞろえ」と「確実短納期」にある。柳沢さんは、その強みを守り続ける責任についてこう語る。

「この強みの維持には文字通り命を懸けています。お客様からは、『電気・ガス・水道・ミスミ』と製造業のインフラとしての評価をいただいており、その信頼を裏切らないことが我々の使命です」（柳沢さん）

1977年に工業製品をカタログ化し、型番でスペックを指定すればいつでも確実に部品が届くという仕組みを構築したミスミは、日本の製造業の発展を陰から支え続けてきた企業である。しかし、長年製造業を支えてきたからこそ見えてきた根深い課題があった。それが、部品調達における「時間の三重苦」である。設計や製造のデジタル化が進む一方で、調達の領域だけは紙図面やメールを用いた非効率なプロセスが残っていた。

例えば1,500点の部品からなる装置を1台作る場合、図面を作成し、サプライヤーとやり取りをし、見積もりを待つという工程だけで膨大な時間が失われている。
「作図工程だけで約750時間。さらに、加工会社への見積もり依頼、発注後の納品待ちといった時間も含めると、トータルで約1,000時間を使っているのです」（柳沢さん）









積み上がる待ち時間が、産業全体の損失になる




ミスミの試算では、部品点数1,500点の設備を1社が年間1台製造すると仮定した場合、製造業全体で年間3億8,000万時間に相当する時間が費やされ、間接コストは年間2兆円以上にのぼるという。この課題を根本から解決するために生み出されたのが、機械部品調達AIプラットフォーム「meviy」である。meviyの特徴は、顧客側の革新である「AI自動見積もり」と、生産側の革新である「デジタルものづくり」を同時に実現している点にある。

設計データ（3Dデータ）をWeb上にアップロードすることでAIが形状を解析し、あとは条件を設定するだけで、その場で価格と納期が確認できる。柳沢さんは、公差まで設定できる点にmeviyの独自性があると語る。

「材質やメッキ、そして公差を設定する作業が、Webブラウザ上で完結するのです。3Dデータをアップロードし、公差まで設定したうえで、そのまま機械部品が買えるサービスは私が知る限り世界でもmeviyだけです」（柳沢さん）

ミスミが宇宙産業に目を向けた背景には、製造業で培ってきた「時間価値」を、これまでとは異なる成長領域でも発揮できるのではないかという考えがあった。柳沢さんは、限られた人員と時間で開発に挑む宇宙関連企業やスタートアップこそ、meviyの価値を強く必要としている存在だと考えたという。

従来であれば図面作成、見積もり依頼、サプライヤーとのやり取りに時間を要していた工程が、meviyでは3Dデータをアップロードして条件を設定するだけで、瞬時に価格と出荷日の確認まで進められる。さらに、対象部品によっては最短1日目出荷にも対応する。こうした革新的な時間創出のシステムを持つミスミだからこそ、限られた時間とリソースで戦う宇宙関連企業やスタートアップの開発現場を支えることができるというわけだ。











これまでの常識が通用しない宇宙産業への挑戦




一般産業向けに大きな成果を上げてきたmeviyだが、宇宙領域への参入は決して平坦な道のりではなかった。ミスミはこれまで、ファクトリーオートメーション（FA）や生産設備、装置の部品を中心にビジネスを展開してきた。しかし、新たな成長産業への早期参入を目指し、限られたリソースと時間の中で戦う宇宙スタートアップの開発を支援すべく、宇宙産業へのフォーカスを強めていった。ミスミは2022年4月、アクセルスペースとの宇宙機製造アライアンスを締結した。しかし当初は、宇宙産業特有の要求に十分応えきれず、「できません」と返す場面も少なくなかったという。
「アライアンス締結当初、多くのご要望をいただいたのですが、実態は『できません』とお返しすることの連続。理想と現実のギャップを痛感するスタートでした」（柳沢さん）

宇宙産業における部品調達には、一般産業向けとは異なる難しさがある。
「本当にこれまでの常識が常識ではないのです。例えば我々がこのくらいの材質とメッキを揃えていればいいだろうと思っていたものが全く違っていたりする。品質保証の考え方なども変わってきますから、我々自身の宇宙ビジネスへの理解や、お客様に対するこれまでの前提も、臨機応変に変えていかなければならないと日々感じています」（柳沢さん）

宇宙関連の開発では、これまで一般産業向けで前提としてきた材質や表面処理とは異なる要求に直面する。アロジン処理相当や不動態化処理といった、宇宙産業向けの特殊な表面処理への対応もその一つだ。また、航空宇宙機器特有の軽量化を目的とした複雑な削り出し加工など、要求される技術のハードルは極めて高い。





宇宙の特殊性を、仕組みで乗り越える




しかし、困難に直面しながらも、ミスミはその壁を乗り越えるための学習と進化を続けている。特殊な要求であったとしても、それを一度プラットフォームの機能として取り込んでしまえば、ミスミの持つ最大の強みである「確実短納期」の仕組みに乗せることができるからだ。また、米国でスタートアップ向けに加工部品やアセンブリ品を提供してきたFictiv社をグループに迎えたことも、宇宙領域への対応力を高める一手となっている。日本の顧客に対してミスミが受注・提案し、Fictivのケイパビリティも活用しながら、より複雑な部品へ対応していく構想だ。
「形状の難易度が高い案件や、特殊なメッキ処理が求められるケースもありますが、こうした技術的なハードルを乗り越えれば、最終的には当社の強みである確実な短納期と高品質な提供へと落とし込めるのかなと感じています」（柳沢さん）

宇宙産業だからといって、完全に別次元の孤立したサービスが必要になるわけではない。
「航空宇宙分野だからといって、特殊な加工業者としての位置づけにとどまるわけではなく、むしろ横断的なプラットフォームとして価値を提供できる可能性が見えてきたと思います」（柳沢さん）

厳しい要求水準をシステムとして標準化し、広く多くの企業へ提供できるようになること。これこそが、meviyが宇宙領域で発揮できる最大の価値であり、高い要求水準に応え続けることで、日本の宇宙ビジネス全体の競争力を底上げする力となるのである。

自動見積もりによる速さがmeviyの強みである一方、対応できる製品範囲には限界もある。そこでミスミは、パートナー企業と顧客をつなぐ「meviyマーケットプレイス」も展開している。自動見積もりでは対応が難しい部品であっても、パートナー企業とのマッチングを通じて調達の選択肢を広げる。宇宙産業のように特殊な要求が多い領域では、この「入口の広さ」も大きな意味を持つ。





同じ苦労を、みんなが繰り返さなくていい未来へ




現在、多くの宇宙関連企業は、特殊な部品を手配するために専用の加工業者を探し回り、多大な時間を費やしている。部品調達におけるこうした「当たり前」を覆すことこそが、ミスミのプラットフォームとしての使命だ。
「『宇宙関連の加工部品は専門の加工業者でなければ対応できない』という固定観念がまだ根強く残っています。しかし、我々がプラットフォームとしてのケイパビリティ（対応力）を高め続ければ、宇宙関連の加工部品であっても、『ミスミで手軽に手配する』という選択肢を広げていけるはずです」（柳沢さん）

ものづくりのハードルを下げるために、ミスミは現場からのフィードバックを強く求めている。
「だからこそ、『ミスミにこれをもっとやってほしい』とか、『ミスミがこれをできるようになるともっと楽になるのでお願いしたい』、というような現場の声をぜひいただきたいなと思っています」（柳沢さん）

これから宇宙産業に参入しようとする企業にとって、部品調達のルートを開拓することは大きな障壁となる。柳沢さんは、自社がその苦労を引き受ける意義を語る。
「これから宇宙産業に入る方々は、サプライチェーンをつくる時に同じ苦労をするわけです。だったら、うちが一社苦労して広く提供できるようにしてしまえば、少なくとも同じ苦労をみんながする必要はないですよね」（柳沢さん）

ミスミには、社員個人の成長が会社の成長につながり、さらにものづくり産業や社会全体の成長へと広がっていく「成長連鎖経営」という考え方がある。柳沢さんは、その中で大切にしているキーワードとして「正しく挑戦」を挙げる。宇宙産業への取り組みもまた、単なる新規市場開拓ではなく、ものづくり全体の可能性を広げる挑戦なのである。限られたリソースで戦う開発者たちを、図面作成や納期管理、サプライヤー探しといった負担から解放し、本質的な開発業務に集中してもらうこと。それが、meviyが目指す究極の支援の形である。




宇宙の未来を、ものづくりの足元から支えたい




宇宙産業の未来について、柳沢さんは強い期待を寄せている。
「将来のポテンシャルはすごいものがあるとやっぱり思います。国が支援をするということもありますし、より防衛や経済の観点で宇宙が大事になっていくことは間違いないので、ひとりのビジネスパーソンとしても、日本として盛り上がってほしいなと心から思います」（柳沢さん）

ミスミが掲げる「ものづくりに創造と笑顔を」というミッションの通り、前向きに挑戦し続ける人々を後押ししたいという。
「かつては、どの現場にもミスミのカタログが置かれていました。いま、その役割を担うわかりやすいものはないですが、やっぱり航空宇宙のお客さんのところへ行った際には、必ずmeviyが立ち上がっているような未来を目指したいですね。設計して、meviyを立ち上げ、まずデータを投げ込む――その一連の流れを当たり前にすることを目指したいです」（柳沢さん）

宇宙ビジネスに携わる面白さについて、柳沢さんは「本当にロマンじゃないですか」と語った。すぐに大きくなる産業ではない。それでも、未来を目指して挑む人たちがいる。「我々も陰ながら一生懸命応援したい」。その言葉には、部品調達という実務の先に、日本のものづくりの未来を見つめるまなざしがあった。

まずは治具、試作機の一部、内部パーツといった開発現場で、meviyが当たり前のように立ち上がる世界へ。設計者がサプライヤー探しや納期調整に追われるのではなく、本来向き合うべき開発に集中できる環境をつくること。それが、ミスミが宇宙産業で果たそうとしている役割である。非宇宙産業から踏み出したミスミの挑戦は、日本の宇宙産業を足元から支える確かな推進力となっていくはずだ。




取材を終えて




取材の冒頭、私がSpaceStepに懸ける思いをお伝えすると、柳沢さんは「一層やる気が出ました」と力強く応えてくださいました。その一言に、製造業の「時間の三重苦」に向き合い続けてきた柳沢さんだからこその共鳴があったように感じました。そして同時に、SpaceStepが掲げる「宇宙ビジネスを身近にする」というテーマの意義を、改めて実感しました。

地上の製造業と宇宙産業のものづくりは、極限環境への対応や品質保証の考え方など、異なる点も少なくありません。一方で、限られた時間と人員の中で開発を進め、サプライチェーンを構築し、試作サイクルをいかに早めるかという課題には、共通する部分も多くあります。だからこそ、業界間にある情報や意識のギャップを埋めていくことが、日本の宇宙産業をより強くする力になるのではないかと感じました。

ミスミのようなプラットフォーム企業が持つ強みを、宇宙産業に関わる皆さんにも広く知っていただきたい。そして同じように、これまで宇宙とは距離があると思われてきた企業が、自社の技術やサービスを武器に宇宙産業へ踏み出していく。そんな挑戦が増えていけば、日本のものづくりも、宇宙ビジネスも、きっともっと面白くなるはずです。




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<div class="cms-content-parts-sin177975379687712900 box cparts-id403--01 lay-margin-b--3" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-col12-xs-12"><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/219/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177975379687716700" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" alt="" src="/space/images/column/misumi_L.webp" width="675" title="" name="" /></a></div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>宇宙とは無縁に見えた業界や企業が、自らの強みを武器に宇宙ビジネスへ踏み出す姿を描く本連載。製造、IT、素材、サービスなど多様な分野の挑戦を通じて、宇宙産業が一部の特別な世界ではなく、誰にとっても可能性のある市場であることを伝えていく。連載第1回は、製造業の部品調達における「時間」の課題を解決するDXプラットフォーム「meviy（メビー）」を展開する株式会社ミスミにスポットを当てる。</p>
<p>宇宙ビジネスを支えているのはロケットや衛星だけではない。設計、試作、部品調達、サプライチェーンといった足元のものづくりもまた、宇宙開発のスピードを左右する重要な要素である。圧倒的な短納期を武器に、ミスミはいかにして宇宙のものづくりを支えようとしているのか。その戦略と、同社IDビジネス・ハブ社長代行 柳沢 将人さんが語る熱い思いに迫る。（文＝JMPプロデューサー 長谷川 浩和）</p>
<div></div>
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<div class="cms-content-parts-sin177968407907161000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968407907164800">
<p style="text-align: center;">お話を聞いたのは</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/hiucyu/misumi_1.webp" width="600" height="400" alt="" /><br />
<strong>株式会社ミスミ <br />
IDビジネス・ハブ社長代行 <br />
柳沢 将人さん</strong></p>
<p>株式会社インクスに入社後、株式会社アマダマシンツールを経て2016年に株式会社ミスミへ入社、ミスミの新規事業である「meviy」の事業開発に参画。meviyの開発、サービス立ち上げに従事。2018年より事業部長に就任、事業責任者として販売・開発部門を担当。2023年より企業体執行役員に就任、欧米事業統括としてグローバルでの事業成長を牽引。</p>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">技術はある。課題は「スケール」だった</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>製造業のデジタル化を牽引してきたミスミ。その新たな挑戦の舞台の一つが、宇宙産業である。IDビジネス・ハブ社長代行を務める柳沢将人さんは、これまで一貫して日本のものづくりの革新に向き合ってきた。</p>
<p>「最初はインクスという会社で働き、その後、工作機械メーカーで新商品開発からリリースまでを経験しました。そこで感じたのは、日本には技術があり、課題を解決する力もある。しかし、それをビジネスとして成立させ、スケールさせていくのは簡単ではないということでした」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>その課題意識を抱えていた柳沢さんが出会ったのが、ミスミの新規事業「meviy」だった。</p>
<p>「これだけ顧客がいるミスミという会社でこのチャレンジをすることが、その答えになるのではないかと思いました」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>1963年に設立されたミスミグループは、2025年度売上4,413億円、社員数11,064名を有するグローバル企業である。世界107拠点、顧客数32万社超というネットワークを持ち、製造業における「社会インフラ」としての役割を担ってきた。同社の強みは、圧倒的な「品ぞろえ」と「確実短納期」にある。柳沢さんは、その強みを守り続ける責任についてこう語る。</p>
<p></p>
<p>「この強みの維持には文字通り命を懸けています。お客様からは、『電気・ガス・水道・ミスミ』と製造業のインフラとしての評価をいただいており、その信頼を裏切らないことが我々の使命です」（柳沢さん）</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/misumi_2.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>1977年に工業製品をカタログ化し、型番でスペックを指定すればいつでも確実に部品が届くという仕組みを構築したミスミは、日本の製造業の発展を陰から支え続けてきた企業である。しかし、長年製造業を支えてきたからこそ見えてきた根深い課題があった。それが、部品調達における「時間の三重苦」である。設計や製造のデジタル化が進む一方で、調達の領域だけは紙図面やメールを用いた非効率なプロセスが残っていた。</p>
<p></p>
<p>例えば1,500点の部品からなる装置を1台作る場合、図面を作成し、サプライヤーとやり取りをし、見積もりを待つという工程だけで膨大な時間が失われている。</p>
<p>「作図工程だけで約750時間。さらに、加工会社への見積もり依頼、発注後の納品待ちといった時間も含めると、トータルで約1,000時間を使っているのです」（柳沢さん）</p>
<div></div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">積み上がる待ち時間が、産業全体の損失になる</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>ミスミの試算では、部品点数1,500点の設備を1社が年間1台製造すると仮定した場合、製造業全体で年間3億8,000万時間に相当する時間が費やされ、間接コストは年間2兆円以上にのぼるという。この課題を根本から解決するために生み出されたのが、機械部品調達AIプラットフォーム「meviy」である。meviyの特徴は、顧客側の革新である「AI自動見積もり」と、生産側の革新である「デジタルものづくり」を同時に実現している点にある。</p>
<p></p>
<p>設計データ（3Dデータ）をWeb上にアップロードすることでAIが形状を解析し、あとは条件を設定するだけで、その場で価格と納期が確認できる。柳沢さんは、公差まで設定できる点にmeviyの独自性があると語る。</p>
<p></p>
<p>「材質やメッキ、そして公差を設定する作業が、Webブラウザ上で完結するのです。3Dデータをアップロードし、公差まで設定したうえで、そのまま機械部品が買えるサービスは私が知る限り世界でもmeviyだけです」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>ミスミが宇宙産業に目を向けた背景には、製造業で培ってきた「時間価値」を、これまでとは異なる成長領域でも発揮できるのではないかという考えがあった。柳沢さんは、限られた人員と時間で開発に挑む宇宙関連企業やスタートアップこそ、meviyの価値を強く必要としている存在だと考えたという。</p>
<p></p>
<p>従来であれば図面作成、見積もり依頼、サプライヤーとのやり取りに時間を要していた工程が、meviyでは3Dデータをアップロードして条件を設定するだけで、瞬時に価格と出荷日の確認まで進められる。さらに、対象部品によっては最短1日目出荷にも対応する。こうした革新的な時間創出のシステムを持つミスミだからこそ、限られた時間とリソースで戦う宇宙関連企業やスタートアップの開発現場を支えることができるというわけだ。</p>
<div></div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin177968424845291100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968424845293400">これまでの常識が通用しない宇宙産業への挑戦</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968426488350700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968426488356400">
<p>一般産業向けに大きな成果を上げてきたmeviyだが、宇宙領域への参入は決して平坦な道のりではなかった。ミスミはこれまで、ファクトリーオートメーション（FA）や生産設備、装置の部品を中心にビジネスを展開してきた。しかし、新たな成長産業への早期参入を目指し、限られたリソースと時間の中で戦う宇宙スタートアップの開発を支援すべく、宇宙産業へのフォーカスを強めていった。ミスミは2022年4月、アクセルスペースとの宇宙機製造アライアンスを締結した。しかし当初は、宇宙産業特有の要求に十分応えきれず、「できません」と返す場面も少なくなかったという。</p>
<p>「アライアンス締結当初、多くのご要望をいただいたのですが、実態は『できません』とお返しすることの連続。理想と現実のギャップを痛感するスタートでした」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙産業における部品調達には、一般産業向けとは異なる難しさがある。</p>
<p>「本当にこれまでの常識が常識ではないのです。例えば我々がこのくらいの材質とメッキを揃えていればいいだろうと思っていたものが全く違っていたりする。品質保証の考え方なども変わってきますから、我々自身の宇宙ビジネスへの理解や、お客様に対するこれまでの前提も、臨機応変に変えていかなければならないと日々感じています」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙関連の開発では、これまで一般産業向けで前提としてきた材質や表面処理とは異なる要求に直面する。アロジン処理相当や不動態化処理といった、宇宙産業向けの特殊な表面処理への対応もその一つだ。また、航空宇宙機器特有の軽量化を目的とした複雑な削り出し加工など、要求される技術のハードルは極めて高い。</p>
<div></div>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968428334524100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968428334527900">宇宙の特殊性を、仕組みで乗り越える</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968430439196700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968430439204300">
<p>しかし、困難に直面しながらも、ミスミはその壁を乗り越えるための学習と進化を続けている。特殊な要求であったとしても、それを一度プラットフォームの機能として取り込んでしまえば、ミスミの持つ最大の強みである「確実短納期」の仕組みに乗せることができるからだ。また、米国でスタートアップ向けに加工部品やアセンブリ品を提供してきたFictiv社をグループに迎えたことも、宇宙領域への対応力を高める一手となっている。日本の顧客に対してミスミが受注・提案し、Fictivのケイパビリティも活用しながら、より複雑な部品へ対応していく構想だ。</p>
<p>「形状の難易度が高い案件や、特殊なメッキ処理が求められるケースもありますが、こうした技術的なハードルを乗り越えれば、最終的には当社の強みである確実な短納期と高品質な提供へと落とし込めるのかなと感じています」（柳沢さん）</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/misumi_3.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>宇宙産業だからといって、完全に別次元の孤立したサービスが必要になるわけではない。</p>
<p>「航空宇宙分野だからといって、特殊な加工業者としての位置づけにとどまるわけではなく、むしろ横断的なプラットフォームとして価値を提供できる可能性が見えてきたと思います」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>厳しい要求水準をシステムとして標準化し、広く多くの企業へ提供できるようになること。これこそが、meviyが宇宙領域で発揮できる最大の価値であり、高い要求水準に応え続けることで、日本の宇宙ビジネス全体の競争力を底上げする力となるのである。</p>
<p></p>
<p>自動見積もりによる速さがmeviyの強みである一方、対応できる製品範囲には限界もある。そこでミスミは、パートナー企業と顧客をつなぐ「meviyマーケットプレイス」も展開している。自動見積もりでは対応が難しい部品であっても、パートナー企業とのマッチングを通じて調達の選択肢を広げる。宇宙産業のように特殊な要求が多い領域では、この「入口の広さ」も大きな意味を持つ。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968434423695400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968434423732700">同じ苦労を、みんなが繰り返さなくていい未来へ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968436576995200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968436577000900">
<p>現在、多くの宇宙関連企業は、特殊な部品を手配するために専用の加工業者を探し回り、多大な時間を費やしている。部品調達におけるこうした「当たり前」を覆すことこそが、ミスミのプラットフォームとしての使命だ。</p>
<p>「『宇宙関連の加工部品は専門の加工業者でなければ対応できない』という固定観念がまだ根強く残っています。しかし、我々がプラットフォームとしてのケイパビリティ（対応力）を高め続ければ、宇宙関連の加工部品であっても、『ミスミで手軽に手配する』という選択肢を広げていけるはずです」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>ものづくりのハードルを下げるために、ミスミは現場からのフィードバックを強く求めている。</p>
<p>「だからこそ、『ミスミにこれをもっとやってほしい』とか、『ミスミがこれをできるようになるともっと楽になるのでお願いしたい』、というような現場の声をぜひいただきたいなと思っています」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>これから宇宙産業に参入しようとする企業にとって、部品調達のルートを開拓することは大きな障壁となる。柳沢さんは、自社がその苦労を引き受ける意義を語る。</p>
<p>「これから宇宙産業に入る方々は、サプライチェーンをつくる時に同じ苦労をするわけです。だったら、うちが一社苦労して広く提供できるようにしてしまえば、少なくとも同じ苦労をみんながする必要はないですよね」（柳沢さん）</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/misumi_4.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>ミスミには、社員個人の成長が会社の成長につながり、さらにものづくり産業や社会全体の成長へと広がっていく「成長連鎖経営」という考え方がある。柳沢さんは、その中で大切にしているキーワードとして「正しく挑戦」を挙げる。宇宙産業への取り組みもまた、単なる新規市場開拓ではなく、ものづくり全体の可能性を広げる挑戦なのである。限られたリソースで戦う開発者たちを、図面作成や納期管理、サプライヤー探しといった負担から解放し、本質的な開発業務に集中してもらうこと。それが、meviyが目指す究極の支援の形である。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968442213066900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968442213113000">宇宙の未来を、ものづくりの足元から支えたい</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968443728327900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968443728330100">
<p>宇宙産業の未来について、柳沢さんは強い期待を寄せている。</p>
<p>「将来のポテンシャルはすごいものがあるとやっぱり思います。国が支援をするということもありますし、より防衛や経済の観点で宇宙が大事になっていくことは間違いないので、ひとりのビジネスパーソンとしても、日本として盛り上がってほしいなと心から思います」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>ミスミが掲げる「ものづくりに創造と笑顔を」というミッションの通り、前向きに挑戦し続ける人々を後押ししたいという。</p>
<p>「かつては、どの現場にもミスミのカタログが置かれていました。いま、その役割を担うわかりやすいものはないですが、やっぱり航空宇宙のお客さんのところへ行った際には、必ずmeviyが立ち上がっているような未来を目指したいですね。設計して、meviyを立ち上げ、まずデータを投げ込む――その一連の流れを当たり前にすることを目指したいです」（柳沢さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙ビジネスに携わる面白さについて、柳沢さんは「本当にロマンじゃないですか」と語った。すぐに大きくなる産業ではない。それでも、未来を目指して挑む人たちがいる。「我々も陰ながら一生懸命応援したい」。その言葉には、部品調達という実務の先に、日本のものづくりの未来を見つめるまなざしがあった。</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/misumi_5.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>まずは治具、試作機の一部、内部パーツといった開発現場で、meviyが当たり前のように立ち上がる世界へ。設計者がサプライヤー探しや納期調整に追われるのではなく、本来向き合うべき開発に集中できる環境をつくること。それが、ミスミが宇宙産業で果たそうとしている役割である。非宇宙産業から踏み出したミスミの挑戦は、日本の宇宙産業を足元から支える確かな推進力となっていくはずだ。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968449740975700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968449740979700">取材を終えて</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968453497459800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968453497463500">
<p>取材の冒頭、私がSpaceStepに懸ける思いをお伝えすると、柳沢さんは「一層やる気が出ました」と力強く応えてくださいました。その一言に、製造業の「時間の三重苦」に向き合い続けてきた柳沢さんだからこその共鳴があったように感じました。そして同時に、SpaceStepが掲げる「宇宙ビジネスを身近にする」というテーマの意義を、改めて実感しました。</p>
<p></p>
<p>地上の製造業と宇宙産業のものづくりは、極限環境への対応や品質保証の考え方など、異なる点も少なくありません。一方で、限られた時間と人員の中で開発を進め、サプライチェーンを構築し、試作サイクルをいかに早めるかという課題には、共通する部分も多くあります。だからこそ、業界間にある情報や意識のギャップを埋めていくことが、日本の宇宙産業をより強くする力になるのではないかと感じました。</p>
<p></p>
<p>ミスミのようなプラットフォーム企業が持つ強みを、宇宙産業に関わる皆さんにも広く知っていただきたい。そして同じように、これまで宇宙とは距離があると思われてきた企業が、自社の技術やサービスを武器に宇宙産業へ踏み出していく。そんな挑戦が増えていけば、日本のものづくりも、宇宙ビジネスも、きっともっと面白くなるはずです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/misumi_6.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1999/">
<title>CO2排出量を可視化。宇宙業界で「グリーンウォッシュ」を防ぐ</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1999/</link>
<description>
目に見えず、匂いもない。気候変動の主要因とされる二酸化炭素（CO2）の排出量は、これまで限られた地点の観測や、事業者の自己申告といった要素に依存せざるを得なかった。その実態がつかみきれない曖昧さは、環境対策を装う「グリーンウォッシュ」という世界的な歪みを招く要因となってきた。
2026年3月、この課題を宇宙からの客観的なデータで解決しようとする強力な連合が動き出した。アクセルスペースを代表機関とする4社が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙戦略基金事業「次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術」に採択されたのである。人工衛星、旅客機、そして量子技術。空と宇宙が多層的に重なり合う観測網は、経済活動の根幹となる環境価値を改ざん不能な「事実」へと昇華させようとしている。（文＝SpaceStep編集部）






衛星・空・量子の三位一体。排出源を特定する小型センサー




2026年3月30日に発表された本事業は、株式会社アクセルスペース、明星電気株式会社、ANAホールディングス株式会社、株式会社JIJの4社による共同開発プロジェクトである。その核心は、これまで政府衛星が担ってきた大型で高価な分光計を、最新の国産検出器技術によって小型化・低価格化することにある。

この小型センサーは明星電気が開発し、アクセルスペースが衛星への統合と運用を担う。特筆すべきは、ANAの定期旅客便という既存の航空インフラを観測拠点として活用する点だ。高度数百キロの衛星軌道と、高度約1万メートルの航空路。この異なる視点から大都市圏のデータを「朝・昼・夕」の各時間帯にわたって網羅的に取得する。
（引用元：PR TIMES）
さらに、JIJが持つ量子技術を用いた数理最適化により、膨大なデータから特定の工場や地域ごとの排出・吸収量を高速に導き出す。この4社体制のもと、将来的な衛星コンステレーションの構築を視野に、現在は小型センサーの開発と並行して航空機を用いた観測実験を重ねる段階にある。


従来の大型衛星による「点」の観測から、コンステレーションによる「面」の継続的なモニタリングへ。この多層的な観測網が整備されることで、どの発生源からどれだけのCO2が排出され、植物がどこでどれだけ吸収しているのかという、粒度の高い情報を手にすることができる。










透明性で経済価値を定義。国際的な環境指標の主導へ




本プロジェクトが目指すのは、単なる観測技術の向上を超えた、国際的な環境評価指標における「主導権の獲得」である。

温室効果ガス観測衛星「いぶき（GOSAT）」シリーズで世界をリードしてきた日本の知見を、民間主導のアジャイルなモデルへと転換させる。特定の都市や事業者単位で排出量を可視化できれば、削減努力を公平に評価する土壌が整う。これは、カーボンクレジットや排出権取引の信頼性を支えるための、極めて実効性の高い基盤となる。

また、データの透明性を高めることは、実態を伴わない「見せかけの対策」を排除し、誠実な取り組みに対して適切な経済的インセンティブを与えることにも繋がる。日本が科学的裏付けを持ってデータの標準化を主導することは、グローバルな環境ルールの策定において強力な発言権を獲得することに直結する。

日本の宇宙ビジネスは「画像を撮る」だけの段階から、取得したデータで「国際的な経済秩序を構築する」フェーズへと進展しつつある。4社が挑む高頻度・高精細なモニタリング網は、曖昧だった環境対策を実体のある価値へと変え、日本が世界のサステナブル市場を牽引するための有力な土台となることが期待される。空と宇宙が連携して紡ぎ出すデータは、&#8220;ネットゼロ※&#8221;という遠い理想を、より計算可能な現実へと変えていくだろう。

※温室効果ガスの排出量と、森林などによる吸収量を差し引きゼロにすること











</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260525_co2/co2_main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-25T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>目に見えず、匂いもない。気候変動の主要因とされる二酸化炭素（CO2）の排出量は、これまで限られた地点の観測や、事業者の自己申告といった要素に依存せざるを得なかった。その実態がつかみきれない曖昧さは、環境対策を装う「グリーンウォッシュ」という世界的な歪みを招く要因となってきた。</p>
<p>2026年3月、この課題を宇宙からの客観的なデータで解決しようとする強力な連合が動き出した。アクセルスペースを代表機関とする4社が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙戦略基金事業「次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術」に採択されたのである。人工衛星、旅客機、そして量子技術。空と宇宙が多層的に重なり合う観測網は、経済活動の根幹となる環境価値を改ざん不能な「事実」へと昇華させようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">衛星・空・量子の三位一体。排出源を特定する小型センサー</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年3月30日に発表された本事業は、株式会社アクセルスペース、明星電気株式会社、ANAホールディングス株式会社、株式会社JIJの4社による共同開発プロジェクトである。その核心は、これまで政府衛星が担ってきた大型で高価な分光計を、最新の国産検出器技術によって小型化・低価格化することにある。</p>
<p></p>
<p>この小型センサーは明星電気が開発し、アクセルスペースが衛星への統合と運用を担う。特筆すべきは、ANAの定期旅客便という既存の航空インフラを観測拠点として活用する点だ。高度数百キロの衛星軌道と、高度約1万メートルの航空路。この異なる視点から大都市圏のデータを「朝・昼・夕」の各時間帯にわたって網羅的に取得する。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260525_co2/co2_1.webp" width="900" height="421" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000066150.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>さらに、JIJが持つ量子技術を用いた数理最適化により、膨大なデータから特定の工場や地域ごとの排出・吸収量を高速に導き出す。この4社体制のもと、将来的な衛星コンステレーションの構築を視野に、現在は小型センサーの開発と並行して航空機を用いた観測実験を重ねる段階にある。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>従来の大型衛星による「点」の観測から、コンステレーションによる「面」の継続的なモニタリングへ。この多層的な観測網が整備されることで、どの発生源からどれだけのCO2が排出され、植物がどこでどれだけ吸収しているのかという、粒度の高い情報を手にすることができる。</p>
<div></div>
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</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">透明性で経済価値を定義。国際的な環境指標の主導へ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>本プロジェクトが目指すのは、単なる観測技術の向上を超えた、国際的な環境評価指標における「主導権の獲得」である。</p>
<p></p>
<p>温室効果ガス観測衛星「いぶき（GOSAT）」シリーズで世界をリードしてきた日本の知見を、民間主導のアジャイルなモデルへと転換させる。特定の都市や事業者単位で排出量を可視化できれば、削減努力を公平に評価する土壌が整う。これは、カーボンクレジットや排出権取引の信頼性を支えるための、極めて実効性の高い基盤となる。</p>
<p></p>
<p>また、データの透明性を高めることは、実態を伴わない「見せかけの対策」を排除し、誠実な取り組みに対して適切な経済的インセンティブを与えることにも繋がる。日本が科学的裏付けを持ってデータの標準化を主導することは、グローバルな環境ルールの策定において強力な発言権を獲得することに直結する。</p>
<p></p>
<p>日本の宇宙ビジネスは「画像を撮る」だけの段階から、取得したデータで「国際的な経済秩序を構築する」フェーズへと進展しつつある。4社が挑む高頻度・高精細なモニタリング網は、曖昧だった環境対策を実体のある価値へと変え、日本が世界のサステナブル市場を牽引するための有力な土台となることが期待される。空と宇宙が連携して紡ぎ出すデータは、&#8220;ネットゼロ※&#8221;という遠い理想を、より計算可能な現実へと変えていくだろう。</p>
<p></p>
<p><span style="font-size: small;">※温室効果ガスの排出量と、森林などによる吸収量を差し引きゼロにすること</span></p>
<div></div>
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</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1989/">
<title>地球の未来は宇宙に聞け。衛星データが拓く社会実装の最前線 【連載】宇宙ビジョンクリエイター 五嶋 耀祥（ひな）の『宇宙人』と話そう</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1989/</link>
<description>

こんにちは。宇宙ビジョンクリエイターの五嶋 耀祥（ひな）です。宇宙ビジネスは、ロケットや探査だけのものではありません。いまや衛星データや宇宙技術は、防災、環境、インフラ、地域課題など、私たちの暮らしやビジネスに直結する領域へと広がり始めています。今回お迎えしたのは、宇宙航空研究開発機構（JAXA）で地球観測衛星の将来ミッション検討に携わり、衛星地球観測コンソーシアム（CONSEO）の活動を支える松尾 尚子さん。幼少期に見上げた夜空から、国際宇宙ステーションでの芸術実験、宇宙飛行士広報、そして衛星データの社会実装へ。松尾さんの歩みを通じて、「憧れ」だけではない宇宙の新しい使い方を紐解きます。（ナビゲーター＝五嶋 耀祥／文＝SpaceStepプロデューサー長谷川浩和）
併せて読みたい：まずは絵本でもいい。仕組みを理解しよう～【連載】あの人にAIについて聞いてみた





今回のゲスト

JAXA 第一宇宙技術部門 地球観測プログラム戦略室長&#160;／ 
衛星地球観測コンソーシアム（CONSEO）事務局
 松尾 尚子さん
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修了。2002年に宇宙開発事業団（現JAXA）へ入社。きぼうモジュールを使った&#8221;芸術系&#8221;実験の担当や宇宙飛行士広報に携わり、若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さんのISS長期滞在支援などを担当した。宇宙実験や衛星データ利用、地球観測衛星の国際協力、将来衛星ミッションの検討に従事。現在は、産学官連携による衛星データの社会実装を推進する衛星地球観測コンソーシアム（CONSEO）の活動を支えている（CONSEOとその活動については本対談にて詳しくご紹介します）








聞き手

ハッピー・ファム合同会社 代表／社会起業家・ITコンサルタント 
五嶋 耀祥（ひな）さん
北海道苫小牧市出身。苫小牧工業高等専門学校で情報工学と電子生産システム工学を学び、卒業後はシステムエンジニアとしてビッグデータ解析や業務システムの構築に従事。その後、大学事務職や子育てを経て、2015年にNPO北海道ネウボラを設立し地域支援を開始。2019年にハッピー・ファム合同会社を設立し、DX推進・IT教育・宇宙産業支援・女性や親子支援など多分野で活動。2021年には一般社団法人ファミリー支援INV協会を創設し代表理事を務める。ITと福祉、教育を横断するソーシャルビジネスの担い手として注目される。





幼少期の憧れから、宇宙と人間を問う研究へ

五嶋　本日はよろしくお願いいたします。今回は、JAXAで地球観測衛星の将来ミッション検討に携わり、CONSEO（衛星地球観測コンソーシアム）の事務局としても活動されている松尾尚子さんをお招きしました。松尾さんとは、CONSEOが立ち上がった頃からご縁があります。当時、私は衛星データをもっと多くの人が使えるようにするプラットフォーム構築に関心を持ち、関連するプロジェクトに取り組んでいました。

松尾　はい、五嶋さんがCONSEOに入会された当初から、プレゼンテーションや質疑応答で積極的に手を挙げてお話しされていたのが非常に印象に残っています。

五嶋　あの時は、衛星データをもっといろんな人に触ってもらわないとニーズ開発ができないと思い、地域を巻き込むアプローチが必要ではないかと、総会でも率直に発言させていただきました。まずは読者の皆さんに向けて、CONSEOの概要をご説明いただけますか。

松尾　CONSEOは2022年9月に立ち上げた、地球観測衛星に関わる産業界、アカデミア、行政機関、そしてJAXAなどの関係者を結集するコンソーシアムです。ミッションは大きく3つあります。1つ目は、JAXAの衛星だけでなく民間衛星や民間企業の解析技術も含め、産学官の力を合わせて日本としての地球観測の在り方を提言にまとめ、政府に届けること。2つ目は、官需への依存が大きい宇宙開発分野において、民間でのビジネス拡大を後押しエコシステムを構築すること。3つ目は、気象衛星「ひまわり」などに比べるとまだ認知が十分ではない地球観測衛星の価値を、より多くの人に伝えるアウトリーチ活動です。

五嶋　ありがとうございます。本日は、現在の活動に至るまでの松尾さんの歩みを、幼少期の原点から伺っていきたいと思います。幼少期はどのように宇宙に興味を持たれたのでしょうか。

松尾　小学校2年生の時にハレー彗星が来たことが大きなきっかけでした。その年のクリスマスプレゼントに、兄と私で1つの天体望遠鏡を買ってもらいました。2階のベランダに望遠鏡を置き、こたつを出して、冬の澄んだ夜空をずっと眺めていたんです。
松尾さんの天体望遠鏡
さらに私の心を掴んで離さなかったのは、NHKスペシャルの宇宙をテーマにした番組です。たしか、NHKスペシャルの「銀河宇宙オデッセイ」や「ザ・スペースエイジ 宇宙への挑戦」だったと思います。「宇宙はビッグバンから始まった。では、何もないところから生まれるとはどういうことなのか」。その問いが、幼い私にはあまりにも衝撃的でした。
&#160;&#160;松尾さんが当時番組録画していたビデオテープ
五嶋　私も幼い頃にハレー彗星の話題に触れ、天体望遠鏡で星を見る楽しさを知ったのでとても共感します。その後はどのように進路を選ばれたのですか？

松尾　小学6年生の頃には、毛利衛（もうり まもる）さんが日本人として初めてスペースシャトルに搭乗しました。その時、NHKの番組を毎日録画して見ていました。中高生になる頃には宇宙の仕事をしたいと思うようになり、スティーブン・ホーキング博士の本を読んで物理学者に憧れました。実は高校時代、物理は苦手科目だったのですが、「宇宙を仕事にする」という思いを支えに、東京理科大学の応用物理学科に進学しました。半導体などを扱う応用物理の分野を学びましたが、当時の関心は天文や地球惑星科学に向いていたため、それらを体系的に学びたい気持ちが強まっていきました。

五嶋　そこから、どのように本来関心のあった宇宙の分野へ進まれたのでしょうか？

松尾　幸いなことに大学4年生から外部の研究室に行ける制度があり、相模原の宇宙科学研究所に通うことができました。その後、東京大学大学院の地球惑星科学専攻に進学し、そこで3年間学ぶことができたのです。

五嶋　「地球惑星科学」というのは、具体的にどのような学問なのでしょうか？

松尾　地球で起きている自然現象を、陸・海・大気、さらには宇宙との関係も含めて総合的に捉える学問です。地震や鉱物資源から、大気や海洋のプロセスまで幅広く研究します。私はその中でも、高度200kmほどの超高層大気に存在する、希薄な窒素分子の温度を測定するための観測機器の開発に取り組んでいました。まだ知られていない地球のプロセスがあることに驚き、視野が大きく広がりましたね。

五嶋　まだまだ未知なる領域があるのですね。そしてその後、JAXAに入られたわけですが、そこから宇宙ステーションを舞台に、人文社会科学や芸術と宇宙を結びつける取り組みに携わられていたと伺いました。


松尾　はい。入社後の10年間は国際宇宙ステーション（ISS）に関わり、特に最初の6年間は科学的な実験ではなく、人文社会科学的な研究を担当しました。「人が宇宙に行く意味は何か」という根源的な問いに向き合い、東京藝術大学や京都市立芸術大学と共同で、無重力という環境が表現をどう変えるのか、人が宇宙に行ったときに何を表現として残すのかを議論しながら、宇宙ステーションでの芸術実験を15〜20テーマほど企画・実施しました。






宇宙飛行士の言葉が教えてくれた、伝える力の重要性




五嶋　そもそも、大学院で理系の研究をされていた松尾さんが、なぜJAXA（当時はNASDA）で有人宇宙活動や人文社会学の領域に進まれたのでしょうか？

松尾　宇宙科学研究所には本当に優秀な研究者がたくさんいました。だからこそ私は、研究者として同じ道を進むよりも、自分だからこそ向き合える宇宙との関わり方を探したいと考えました。私は「地球を学ぶことは面白い。でも、その地球に暮らしているのは人間です。だからこそ、人がどう宇宙に関わるのかを知りたい」と考え、大学では学べない「有人宇宙活動」に携わるため就職先にNASDAを選びました。入社後に哲学や宗教、法律など、人が宇宙に行くことで人文社会に与える影響を議論できたことは、私のキャリアの中でも最も視野が広がる楽しい経験でした。

五嶋　当時のNASDAでそのような芸術や人文学の研究が行われていたとは驚きです。私もNPO活動で哲学者の方から「なぜその活動をするのか」と問われることが多く、根源的な問いに向き合うという点で通じるものを感じます。その後は宇宙飛行士の広報に携わられたのですね。

松尾　はい。ヒューストンに赴任し、若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さんらのISS長期滞在を広報としてサポートしました。広報の仕事を通じて気づいたのは、宇宙飛行士の「言葉の力」のすごさです。宇宙飛行士の皆さんは、何気ない場面で、心に残る分かりやすい言葉をおっしゃるんです。だから、いつも「これはメモしておかなきゃ」と思っていました。例えば、野口さんが無重力での動きを聞かれた際、若田さんの動きを「マグロのようにスイスイ」とたとえ、ご自身については「メダカのようにキョロキョロ」と表現されたことがありました。「そこがメディアで取り上げられるのか」と当時は驚きましたが、本当に分かりやすい表現ですよね。そうしたリアリティのある言葉があるからこそ、宇宙で起きていることが多くの方に届いていくのだと感じました。言葉の重要性を学べたことも、広報の仕事で得た大きな財産でした。

五嶋　本当に分かりやすく、野口さんのお人柄まで伝わる表現ですね。将来、宇宙飛行士を目指す人には、どのような資質が必要だと感じられますか？

松尾　宇宙飛行士の皆さんは大変な努力家ですが、何よりも「楽しむ心」と「ポジティブさ」を持っています。厳しい訓練の中でも、人からの意見を真摯に受け止め、それを自分の成長のステップとして前向きに変換していく。そうした姿勢と高いコミュニケーション能力が、宇宙飛行士の皆さんには共通しているように感じます。

五嶋　宇宙飛行士を目指す人だけでなく、新しい挑戦に向き合う人にも通じるお話ですね。その後、出向などを経て、現在の地球観測衛星データの社会実装のお仕事に就かれたと伺っています。

松尾　はい。2年間の外部機関への出向を経てJAXAに戻り、地球観測衛星にかかる国際会議に関わる業務などを担当しました。その後、現在は地球観測衛星の将来ミッションの立案に携わっています。ここで直面している課題は、衛星データが気象衛星「ひまわり」とは違い、社会の仕組みへの組み込まれ方が十分ではないことです。災害対応、海洋状況把握、洪水予測など、衛星データを活用できる領域は広がっている一方で、既存の行政ガイドラインや現場の運用に衛星データが前提として組み込まれていない場面もあります。数十年前に作られたガイドラインの中には、衛星データの活用が十分に想定されていないものもあります。技術が進化しても、制度や現場の運用が追いつかなければ、社会実装は進みません。その難しさを感じています。

五嶋　そこで、産学官の連携を深めるためにCONSEOを設立されたのですね。

松尾　その通りです。JAXAだけで考えていても限界があり、民間企業や行政との対話を通じて、衛星データでは足りない部分をどう補うか、ルールをどう変えていくかを議論する場が必要でした。また、衛星データをいきなりエンドユーザーに届けるだけでは、社会実装は進みません。衛星データを読み解き、現場の課題に合わせて加工し、使える形に翻訳する中間層が必要です。だからこそ、ITエンジニアの方々に衛星データの面白さを知ってもらい、解析やサービス化を担う人材を増やすことが重要だと考えています。
CONSEOで活動する松尾さん









「地球の未来は宇宙に聞け」憧れから実用の時代へシフトする宇宙




五嶋　私自身もITエンジニアとして衛星データを触ってみたいという思いからJAXAのプロジェクトに関わったので、その課題感には非常に共感します。制度、技術、人材、そして市場。いくつもの壁がある一方で、松尾さんは日本の宇宙ビジネスに大きな可能性を見ています。では、日本はどこに強みを持ち、これからどの市場を見据えるべきなのでしょうか。
































</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-22T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758360592223500" class="cms-content-parts-sin176758360592231800">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/200/" rel="otherurl"><img src="/space/images/learn/uchujin/images20260114113303.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>こんにちは。宇宙ビジョンクリエイターの五嶋 耀祥（ひな）です。宇宙ビジネスは、ロケットや探査だけのものではありません。いまや衛星データや宇宙技術は、防災、環境、インフラ、地域課題など、私たちの暮らしやビジネスに直結する領域へと広がり始めています。今回お迎えしたのは、宇宙航空研究開発機構（JAXA）で地球観測衛星の将来ミッション検討に携わり、衛星地球観測コンソーシアム（CONSEO）の活動を支える松尾 尚子さん。幼少期に見上げた夜空から、国際宇宙ステーションでの芸術実験、宇宙飛行士広報、そして衛星データの社会実装へ。松尾さんの歩みを通じて、「憧れ」だけではない宇宙の新しい使い方を紐解きます。（ナビゲーター＝五嶋 耀祥／文＝SpaceStepプロデューサー長谷川浩和）</p>
<p>併せて読みたい：<a href="https://ai.japanstep.jp/learn/2025/11/1524/">まずは絵本でもいい。仕組みを理解しよう～【連載】あの人にAIについて聞いてみた</a></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176758379398455100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176758379398461200">
<p style="text-align: center;">今回のゲスト</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchujin/5th/ucyujin_5th_1.JPG" width="400" height="455" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>JAXA 第一宇宙技術部門 地球観測プログラム戦略室長&#160;／ <br />
衛星地球観測コンソーシアム（CONSEO）事務局</b><br />
<b> 松尾 尚子さん</b></p>
<p>東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修了。2002年に宇宙開発事業団（現JAXA）へ入社。きぼうモジュールを使った&#8221;芸術系&#8221;実験の担当や宇宙飛行士広報に携わり、若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さんのISS長期滞在支援などを担当した。宇宙実験や衛星データ利用、地球観測衛星の国際協力、将来衛星ミッションの検討に従事。現在は、産学官連携による衛星データの社会実装を推進する衛星地球観測コンソーシアム（CONSEO）の活動を支えている（CONSEOとその活動については本対談にて詳しくご紹介します）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198301199252500 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198301199211000">
<p style="text-align: center;">聞き手</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchujin/images20260114113443.jpg" width="400" height="532" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>ハッピー・ファム合同会社 代表／社会起業家・ITコンサルタント <br />
五嶋 耀祥（ひな）さん</strong></p>
<p>北海道苫小牧市出身。苫小牧工業高等専門学校で情報工学と電子生産システム工学を学び、卒業後はシステムエンジニアとしてビッグデータ解析や業務システムの構築に従事。その後、大学事務職や子育てを経て、2015年にNPO北海道ネウボラを設立し地域支援を開始。2019年にハッピー・ファム合同会社を設立し、DX推進・IT教育・宇宙産業支援・女性や親子支援など多分野で活動。2021年には一般社団法人ファミリー支援INV協会を創設し代表理事を務める。ITと福祉、教育を横断するソーシャルビジネスの担い手として注目される。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758386480868800" class="cms-content-parts-sin176758386480883200">
<h2>幼少期の憧れから、宇宙と人間を問う研究へ</h2>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　本日はよろしくお願いいたします。今回は、JAXAで地球観測衛星の将来ミッション検討に携わり、CONSEO（衛星地球観測コンソーシアム）の事務局としても活動されている松尾尚子さんをお招きしました。松尾さんとは、CONSEOが立ち上がった頃からご縁があります。当時、私は衛星データをもっと多くの人が使えるようにするプラットフォーム構築に関心を持ち、関連するプロジェクトに取り組んでいました。</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　はい、五嶋さんがCONSEOに入会された当初から、プレゼンテーションや質疑応答で積極的に手を挙げてお話しされていたのが非常に印象に残っています。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　あの時は、衛星データをもっといろんな人に触ってもらわないとニーズ開発ができないと思い、地域を巻き込むアプローチが必要ではないかと、総会でも率直に発言させていただきました。まずは読者の皆さんに向けて、CONSEOの概要をご説明いただけますか。</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　CONSEOは2022年9月に立ち上げた、地球観測衛星に関わる産業界、アカデミア、行政機関、そしてJAXAなどの関係者を結集するコンソーシアムです。ミッションは大きく3つあります。1つ目は、JAXAの衛星だけでなく民間衛星や民間企業の解析技術も含め、産学官の力を合わせて日本としての地球観測の在り方を提言にまとめ、政府に届けること。2つ目は、官需への依存が大きい宇宙開発分野において、民間でのビジネス拡大を後押しエコシステムを構築すること。3つ目は、気象衛星「ひまわり」などに比べるとまだ認知が十分ではない地球観測衛星の価値を、より多くの人に伝えるアウトリーチ活動です。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　ありがとうございます。本日は、現在の活動に至るまでの松尾さんの歩みを、幼少期の原点から伺っていきたいと思います。幼少期はどのように宇宙に興味を持たれたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　小学校2年生の時にハレー彗星が来たことが大きなきっかけでした。その年のクリスマスプレゼントに、兄と私で1つの天体望遠鏡を買ってもらいました。2階のベランダに望遠鏡を置き、こたつを出して、冬の澄んだ夜空をずっと眺めていたんです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/5th/ucyujin_5th_2.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">松尾さんの天体望遠鏡</span></p>
<p>さらに私の心を掴んで離さなかったのは、NHKスペシャルの宇宙をテーマにした番組です。たしか、NHKスペシャルの「銀河宇宙オデッセイ」や「ザ・スペースエイジ 宇宙への挑戦」だったと思います。「宇宙はビッグバンから始まった。では、何もないところから生まれるとはどういうことなのか」。その問いが、幼い私にはあまりにも衝撃的でした。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/5th/ucyujin_5th_3.webp" width="420" height="560" alt="" />&#160;&#160;<img src="/space/images/learn/uchujin/5th/ucyujin_5th_4.webp" width="420" height="560" alt="" /><span style="font-size: small;">松尾さんが当時番組録画していたビデオテープ</span></p>
<p><strong>五嶋</strong>　私も幼い頃にハレー彗星の話題に触れ、天体望遠鏡で星を見る楽しさを知ったのでとても共感します。その後はどのように進路を選ばれたのですか？</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　小学6年生の頃には、毛利衛（もうり まもる）さんが日本人として初めてスペースシャトルに搭乗しました。その時、NHKの番組を毎日録画して見ていました。中高生になる頃には宇宙の仕事をしたいと思うようになり、スティーブン・ホーキング博士の本を読んで物理学者に憧れました。実は高校時代、物理は苦手科目だったのですが、「宇宙を仕事にする」という思いを支えに、東京理科大学の応用物理学科に進学しました。半導体などを扱う応用物理の分野を学びましたが、当時の関心は天文や地球惑星科学に向いていたため、それらを体系的に学びたい気持ちが強まっていきました。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　そこから、どのように本来関心のあった宇宙の分野へ進まれたのでしょうか？</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　幸いなことに大学4年生から外部の研究室に行ける制度があり、相模原の宇宙科学研究所に通うことができました。その後、東京大学大学院の地球惑星科学専攻に進学し、そこで3年間学ぶことができたのです。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　「地球惑星科学」というのは、具体的にどのような学問なのでしょうか？</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　地球で起きている自然現象を、陸・海・大気、さらには宇宙との関係も含めて総合的に捉える学問です。地震や鉱物資源から、大気や海洋のプロセスまで幅広く研究します。私はその中でも、高度200kmほどの超高層大気に存在する、希薄な窒素分子の温度を測定するための観測機器の開発に取り組んでいました。まだ知られていない地球のプロセスがあることに驚き、視野が大きく広がりましたね。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　まだまだ未知なる領域があるのですね。そしてその後、JAXAに入られたわけですが、そこから宇宙ステーションを舞台に、人文社会科学や芸術と宇宙を結びつける取り組みに携わられていたと伺いました。</p>
<p></p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　はい。入社後の10年間は国際宇宙ステーション（ISS）に関わり、特に最初の6年間は科学的な実験ではなく、人文社会科学的な研究を担当しました。「人が宇宙に行く意味は何か」という根源的な問いに向き合い、東京藝術大学や京都市立芸術大学と共同で、無重力という環境が表現をどう変えるのか、人が宇宙に行ったときに何を表現として残すのかを議論しながら、宇宙ステーションでの芸術実験を15〜20テーマほど企画・実施しました。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177500368118106400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177500368118110300"><br />
宇宙飛行士の言葉が教えてくれた、伝える力の重要性</h2>
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<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198504437684900">
<p><strong>五嶋</strong>　そもそも、大学院で理系の研究をされていた松尾さんが、なぜJAXA（当時はNASDA）で有人宇宙活動や人文社会学の領域に進まれたのでしょうか？</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　宇宙科学研究所には本当に優秀な研究者がたくさんいました。だからこそ私は、研究者として同じ道を進むよりも、自分だからこそ向き合える宇宙との関わり方を探したいと考えました。私は「地球を学ぶことは面白い。でも、その地球に暮らしているのは人間です。だからこそ、人がどう宇宙に関わるのかを知りたい」と考え、大学では学べない「有人宇宙活動」に携わるため就職先にNASDAを選びました。入社後に哲学や宗教、法律など、人が宇宙に行くことで人文社会に与える影響を議論できたことは、私のキャリアの中でも最も視野が広がる楽しい経験でした。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　当時のNASDAでそのような芸術や人文学の研究が行われていたとは驚きです。私もNPO活動で哲学者の方から「なぜその活動をするのか」と問われることが多く、根源的な問いに向き合うという点で通じるものを感じます。その後は宇宙飛行士の広報に携わられたのですね。</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　はい。ヒューストンに赴任し、若田光一さん、野口聡一さん、古川聡さんらのISS長期滞在を広報としてサポートしました。広報の仕事を通じて気づいたのは、宇宙飛行士の「言葉の力」のすごさです。宇宙飛行士の皆さんは、何気ない場面で、心に残る分かりやすい言葉をおっしゃるんです。だから、いつも「これはメモしておかなきゃ」と思っていました。例えば、野口さんが無重力での動きを聞かれた際、若田さんの動きを「マグロのようにスイスイ」とたとえ、ご自身については「メダカのようにキョロキョロ」と表現されたことがありました。「そこがメディアで取り上げられるのか」と当時は驚きましたが、本当に分かりやすい表現ですよね。そうしたリアリティのある言葉があるからこそ、宇宙で起きていることが多くの方に届いていくのだと感じました。言葉の重要性を学べたことも、広報の仕事で得た大きな財産でした。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　本当に分かりやすく、野口さんのお人柄まで伝わる表現ですね。将来、宇宙飛行士を目指す人には、どのような資質が必要だと感じられますか？</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　宇宙飛行士の皆さんは大変な努力家ですが、何よりも「楽しむ心」と「ポジティブさ」を持っています。厳しい訓練の中でも、人からの意見を真摯に受け止め、それを自分の成長のステップとして前向きに変換していく。そうした姿勢と高いコミュニケーション能力が、宇宙飛行士の皆さんには共通しているように感じます。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　宇宙飛行士を目指す人だけでなく、新しい挑戦に向き合う人にも通じるお話ですね。その後、出向などを経て、現在の地球観測衛星データの社会実装のお仕事に就かれたと伺っています。</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　はい。2年間の外部機関への出向を経てJAXAに戻り、地球観測衛星にかかる国際会議に関わる業務などを担当しました。その後、現在は地球観測衛星の将来ミッションの立案に携わっています。ここで直面している課題は、衛星データが気象衛星「ひまわり」とは違い、社会の仕組みへの組み込まれ方が十分ではないことです。災害対応、海洋状況把握、洪水予測など、衛星データを活用できる領域は広がっている一方で、既存の行政ガイドラインや現場の運用に衛星データが前提として組み込まれていない場面もあります。数十年前に作られたガイドラインの中には、衛星データの活用が十分に想定されていないものもあります。技術が進化しても、制度や現場の運用が追いつかなければ、社会実装は進みません。その難しさを感じています。</p>
<p></p>
<p><strong>五嶋</strong>　そこで、産学官の連携を深めるためにCONSEOを設立されたのですね。</p>
<p></p>
<p><strong>松尾</strong>　その通りです。JAXAだけで考えていても限界があり、民間企業や行政との対話を通じて、衛星データでは足りない部分をどう補うか、ルールをどう変えていくかを議論する場が必要でした。また、衛星データをいきなりエンドユーザーに届けるだけでは、社会実装は進みません。衛星データを読み解き、現場の課題に合わせて加工し、使える形に翻訳する中間層が必要です。だからこそ、ITエンジニアの方々に衛星データの面白さを知ってもらい、解析やサービス化を担う人材を増やすことが重要だと考えています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/5th/ucyujin_5th_5.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">CONSEOで活動する松尾さん</span></p>
<p></p>
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<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin177198630877480700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177198630877484600">「地球の未来は宇宙に聞け」憧れから実用の時代へシフトする宇宙</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198632518376400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198632518382100">
<p><strong>五嶋</strong>　私自身もITエンジニアとして衛星データを触ってみたいという思いからJAXAのプロジェクトに関わったので、その課題感には非常に共感します。制度、技術、人材、そして市場。いくつもの壁がある一方で、松尾さんは日本の宇宙ビジネスに大きな可能性を見ています。では、日本はどこに強みを持ち、これからどの市場を見据えるべきなのでしょうか。</p>
</div>
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</div>
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<p></p>
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</div>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/2004/">
<title>IAC出展で見えた、現場のリアル【連載】月へ挑む、宇宙エンジニアたち (第7回) </title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/2004/</link>
<description>



海外でエネルギーや産業インフラ向けのプラント事業を手掛ける日揮グローバルの中で、宇宙領域に特化した「宇宙エンジニア&#8482;」。皆さんご寄稿のもと、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信する当連載。今回は、2022年フランス・パリで開催された国際宇宙会議IACの様子をお届け。ブロンズスポンサーとして展示ブースを設置して見えた現場の温度感を追体験いただきたい。
（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 宮下俊一さん）







今回の宇宙エンジニアは

日揮グローバル株式会社　Engineering DX推進室
宮下　俊一さん
1998年入社。サウジアラビア・オマーン・マレーシア・ベトナムなど多くの海外プロジェクトにてOil &#38; GasプラントのEngineeringに従事。2018年よりIT Grand Plan2030策定・推進メンバー、2020年から月面プラント開発責任者を務め、2024年からEngineering DX推進室の室長。Engineering DXを実現した未来の姿として、Lunar Smart Community&#174; (Lumarnity&#174;)を提唱し、宇宙エンジニア&#8482;として開発管掌・プロジェクトディレクターを務める。





いざIACへ出展。現場で感じたメリット
IAC (International Astronautical Congress)は、政府機関・宇宙機関、産業界、大学、宇宙関連団体等が参加する世界最大の宇宙業界の国際会議です。IAC2022で第73回目を迎え、フランス・パリでの開催となりました。宇宙エンジニア&#8482;としては、IAC2021(UAE・ドバイ)参加に引き続き、2回目の参加となりました。

（※2021の様子は　連載第2回をご覧ください　宇宙の知が集まる「国際宇宙会議IAC」に初参加！～【連載】月へ挑む、宇宙エンジニアたち（第2回））

今回も23ページの参加報告書から抜粋し、公開可能な修正を加筆しました。普段はなかなか触れる機会のない国際宇宙会議の一端を垣間見る追体験を通じて、皆さまにも学び・希望・勇気が少しでも届くと幸いです。








IAC (International Astronautical Congress) 2022
開催期間	: 2022年9月18日-9月22日
開催場所	: Paris Convention Center（フランス・パリ）
公式発表	: 参加者9,300人、参加国110カ国、展示数250
参加目的	:&#160;ブース出展（ブロンズスポンサー特典）による日揮グローバルのプレゼンス向上
最新の国際宇宙計画・各国の動向の把握、及びニーズの探索
月面推薬プラント、月面基地等に関わる最新技術・情報の入手









当時フランス首相に任命されて間もないエリザベット・ボルヌ首相より、開会挨拶がありました。表情を一切変えず、終始一貫フランス語。スピーチが終わると最前列に陣取っていた軍人が一斉に立ち上がり、ボルヌ氏に続く形で退場。強い意志を持った女性であることが伝わってきました。
エリザベット・ボルヌ首相の挨拶
IACを主催する団体IAFの代表、パスカル氏の挨拶の中で、ブロンズスポンサーとして日揮グローバルの英語名「JGC Corporation」が読み上げられました。さらに会場入り口でのスポンサー表示や、プログラム冊子（今回から紙ではなくPDFの配布となった）への掲載など、人の目に触れる機会は格段に上がったと思います。 IAC後、フリーの宇宙ライターのこはるさんがSNSで投稿するなど、認知度向上に繋がった実感もありました。
スポンサー一覧





設営が進まない！？イベント出展のリアル





ブロンズスポンサー特典の一つとして、3m x 3m = 9㎡の展示スペースを確保しました。展示ブースで必要となる机、イス、ディスプレイやショーケース、電源などを専用サイトから予約し、展示会場オープンの前日に自分たちでセッティングするという段取りでした。&#160;

展示場オープン前日の朝8時に会場に入ると、設営の進捗はざっと30%～40％ほど。本当に翌日にオープンできるのか心配になりました。我々の展示ブースの場所に向かうと、かろうじてパーティションとフレームで区切られているだけ（写真中央）で、注文していたテーブルやイス、ディスプレイなどは影も形もありませんでした。
展示ブースオープン前日の状況&#160;
明日の開催は無理かもしれないと途方に暮れながらも、何とか現場担当者を捕まえると「午後2時にはすべてそろう」との説明が。待っていてもしょうがないので、セーヌ川のほとりをとぼとぼと歩いて一旦はホテルに戻りました。

午後におそるおそる展示ブースに戻ると、発注していた机、イス、マガジンラック、そしてディスプレイが発注数量の2倍で届いていました。大は小を兼ねるということで、必要なセットアップが無事に完了できました。

オープン後は順調。100部用意していった会社のパンフレットが、最終日には無くなってしまいました。パンフレットを持ち帰ってくれたのは2～3組に1組程度だったので、推定訪問者数は30~50人/日。&#160;


「JGCはなんの会社なのか？」と興味を持ってくれる人が大半な一方で、ちらほら日本人も結構足を止めてくれ「JGCって日揮のことですか！」と、日本人に対してはJGCロゴが浸透過程であることを実感しました。JAXAとの協業内容を説明すると、多くの人が話を興味持って聞いてくることが気付きでした。聞かれた声としては「エンジニアリング会社が月面って言っている時代になったとは&#8220;so serious&#8221;だ」や「良い提案が出来たらNASAに持ってきてくれ」といったポジティブなものが多数でした。
JGC展示ブースでの様子
JAXAブースの展示は少なめでしたが、時々イベントがありました。星出宇宙飛行士やロケットの開発について講演がなされ、その際はブースには人が集まっていました。また、JAPAN Nightというイベントも企画され、桝に獺祭を入れて配っていました。そのイベントは大人気で、このブースに人が溢れるほど集まっていました。
JAXAブース








IACで見えた、日本企業の活路




IACへの出展に、宇宙エンジニアたちはどう感じたのでしょうか。出展に参加したメンバーからの感想をまとめました。










昨年のIAC2021（UAE・ドバイ）に引き続き、今回で2回目の参加となりました。右も左も分からず飛び込んだ昨年に比べると、若干の余裕をもって参加できたと思います。 前回のおもてなし精神に溢れた開催に比べると、どこかまとまりが無く、一体感に欠けていたような気がします。しかしこういった状況の中でこそ、日本企業が調整役・潤滑油として何かできることがあるのではないかと思いました。

一方で、JGCブースを出展するという新たなチャレンジもあり、こちらはブース出展自体が初めてのことに加えて、現地フランスのイベント会社とのやり取りも煩雑で、本当にちゃんとブースは完成するのか当日までドキドキしました。
JGC展示ブースは学生・企業人を中心に一日30~50人に来訪頂きました。そのほとんどがJGCを知らない人でしたが、日本で準備して持参したロールアップバナーや紹介動画、会社のパンフレットを駆使し、JGCの本業から、月面プラントユニットの目指すLumarnity&#174;を紹介・周知することができました。

展示ブースを出すことで、各国の宇宙省庁関係者、スタートアップ、教授や学生といった様々な方がブースを訪れて下さり、ブース出展することの効果を肌で感じることができました。ムーンビレッジやNASAから声を掛けられる事もあり、ブース出展は弊社の認知度上昇に確実に役立っていたと思います。来年以降も継続してブースを出展し、数年以内にはNASAやムーンビレッジが毎年動向を確認しに来るくらいの成果を展示できるよう、日々の業務に勤しみたいと思います。









昨年に続き、展示場は衛星系通信系が多い印象でした。講演会の方で気づいたのは、日本のいわゆる学会ほど堅苦しくはなく、同じセッションの中に硬い研究成果を報告するものもあれば、私はこんなことを考えているという主張のようなレベルのものまで様々であるため、発表のハードルはそれほど高くないと思いました。また、JAXAブースでは沢山の日本企業が間借りをして展示をしており、昨年には居なかったプレーヤーが今年は居ると感じられました。海外の会社は様々なサービス（打上、輸送など）の提供をしているブースもあるが、日本は技術特化型のように感じました。

一番の収穫は、なかなか名刺をくれないと言われているNASAのケミカルエンジニアから名刺をもらったことです。彼らはISSでのごみを再生有効利用しようとしている研究をしているのですが、これが当社が取り組む農水省の閉鎖循環型の研究と親和性が高いと感じ、説明をしたところ「連絡をくれ」と名刺をもらうことができました。今後、チームで論文を分析して親和性を見出し、NASAへのアプローチ方法を考えてみたいと思います。&#160;









英語の面白い使い方があったので紹介します。とある講演会場では講演者が集まっていなかったのか、講演前に司会が「Are you a speaker?」と確認をしていました。ほとんどの人は「No.」というだけでしたが、とある人は「No, as far as I know（いいえ、私の知る限りでは）」と言って笑いを取っていました。

カンファレンス後の夕食会で隣の人に「あなたは彼ともう何か契約をしているの？」と聞かれたので、早速「No, as far as I know」と使ってみたところ、笑いを取ることができました。使いやすいフレーズだと思うので、是非使ってみては如何でしょうか？ （つづく）













</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/Engineer/7th/engineer7th_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-21T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176554367675308700" class="cms-content-parts-sin176554367675316100">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/197/" rel="otherurl"><img src="/space/images/learn/Engineer/spaceengineers_L-2.webp" width="1280" height="377" alt="" /></a></p>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542688153082800" class="cms-content-parts-sin176542688153089800">
<p>海外でエネルギーや産業インフラ向けのプラント事業を手掛ける日揮グローバルの中で、宇宙領域に特化した「宇宙エンジニア&#8482;」。皆さんご寄稿のもと、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信する当連載。今回は、2022年フランス・パリで開催された国際宇宙会議IACの様子をお届け。ブロンズスポンサーとして展示ブースを設置して見えた現場の温度感を追体験いただきたい。</p>
<p>（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 宮下俊一さん）</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176542840520363100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176542840520369200">
<p style="text-align: center;">今回の宇宙エンジニアは</p>
<p style="text-align: center;"><strong><img src="/space/images/learn/Engineer/1st/images20251211135142.webp" width="300" height="376" alt="" /><br />
日揮グローバル株式会社　</strong><strong>Engineering DX推進室</strong><br />
<strong>宮下　俊一さん</strong></p>
<p>1998年入社。サウジアラビア・オマーン・マレーシア・ベトナムなど多くの海外プロジェクトにてOil &#38; GasプラントのEngineeringに従事。2018年よりIT Grand Plan2030策定・推進メンバー、2020年から月面プラント開発責任者を務め、2024年からEngineering DX推進室の室長。Engineering DXを実現した未来の姿として、Lunar Smart Community&#174; (Lumarnity&#174;)を提唱し、宇宙エンジニア&#8482;として開発管掌・プロジェクトディレクターを務める。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542874767762400" class="cms-content-parts-sin176542874767770600">
<h2>いざIACへ出展。現場で感じたメリット</h2>
<p>IAC (International Astronautical Congress)は、政府機関・宇宙機関、産業界、大学、宇宙関連団体等が参加する世界最大の宇宙業界の国際会議です。IAC2022で第73回目を迎え、フランス・パリでの開催となりました。宇宙エンジニア&#8482;としては、IAC2021(UAE・ドバイ)参加に引き続き、2回目の参加となりました。</p>
<p></p>
<p><span style="font-size: small;">（※2021の様子は　連載第2回をご覧ください　<a href="https://space.japanstep.jp/learn/2026/01/1638/">宇宙の知が集まる「国際宇宙会議IAC」に初参加！～【連載】月へ挑む、宇宙エンジニアたち（第2回）</a>）</span></p>
<p></p>
<p>今回も23ページの参加報告書から抜粋し、公開可能な修正を加筆しました。普段はなかなか触れる機会のない国際宇宙会議の一端を垣間見る追体験を通じて、皆さまにも学び・希望・勇気が少しでも届くと幸いです。</p>
<div></div>
<p></p>
<p></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177923760140633800 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177923760140640800">
<p><strong>IAC (International Astronautical Congress) 2022</strong></p>
<p>開催期間<span style="white-space:pre">	</span>: 2022年9月18日-9月22日<br />
開催場所<span style="white-space:pre">	</span>: Paris Convention Center（フランス・パリ）<br />
公式発表<span style="white-space:pre">	</span>: 参加者9,300人、参加国110カ国、展示数250<br />
参加目的<span style="font-size: 1.6rem; white-space: pre;">	</span><span style="font-size: 1.6rem;">:</span><span style="font-size: 1.6rem;">&#160;</span>ブース出展（ブロンズスポンサー特典）による日揮グローバルのプレゼンス向上<br />
最新の国際宇宙計画・各国の動向の把握、及びニーズの探索<br />
月面推薬プラント、月面基地等に関わる最新技術・情報の入手</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177923781370865400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177923781370868400">
<p>当時フランス首相に任命されて間もないエリザベット・ボルヌ首相より、開会挨拶がありました。表情を一切変えず、終始一貫フランス語。スピーチが終わると最前列に陣取っていた軍人が一斉に立ち上がり、ボルヌ氏に続く形で退場。強い意志を持った女性であることが伝わってきました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/7th/engineer7th_1.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">エリザベット・ボルヌ首相の挨拶</span></p>
<p>IACを主催する団体IAFの代表、パスカル氏の挨拶の中で、ブロンズスポンサーとして日揮グローバルの英語名「JGC Corporation」が読み上げられました。さらに会場入り口でのスポンサー表示や、プログラム冊子（今回から紙ではなくPDFの配布となった）への掲載など、人の目に触れる機会は格段に上がったと思います。 IAC後、フリーの宇宙ライターのこはるさんがSNSで投稿するなど、認知度向上に繋がった実感もありました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/7th/engineer7th_2.webp" width="900" height="362" alt="" /><span style="font-size: small;">スポンサー一覧</span></p>
<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin177061848041924100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177061848041928100">設営が進まない！？イベント出展のリアル</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068455057771900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068455057777500">
<p></p>
<p>ブロンズスポンサー特典の一つとして、3m x 3m = 9㎡の展示スペースを確保しました。展示ブースで必要となる机、イス、ディスプレイやショーケース、電源などを専用サイトから予約し、展示会場オープンの前日に自分たちでセッティングするという段取りでした。&#160;</p>
<p></p>
<p>展示場オープン前日の朝8時に会場に入ると、設営の進捗はざっと30%～40％ほど。本当に翌日にオープンできるのか心配になりました。我々の展示ブースの場所に向かうと、かろうじてパーティションとフレームで区切られているだけ（写真中央）で、注文していたテーブルやイス、ディスプレイなどは影も形もありませんでした。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/7th/engineer7th_3.webp" width="900" height="508" alt="" /><span style="font-size: small;">展示ブースオープン前日の状況&#160;</span></p>
<p>明日の開催は無理かもしれないと途方に暮れながらも、何とか現場担当者を捕まえると「午後2時にはすべてそろう」との説明が。待っていてもしょうがないので、セーヌ川のほとりをとぼとぼと歩いて一旦はホテルに戻りました。<br />
<br />
午後におそるおそる展示ブースに戻ると、発注していた机、イス、マガジンラック、そしてディスプレイが<span style="font-size: 1.6rem;">発注数量の2倍で</span>届いていました。大は小を兼ねるということで、必要なセットアップが無事に完了できました。</p>
<p></p>
<p>オープン後は順調。100部用意していった会社のパンフレットが、最終日には無くなってしまいました。パンフレットを持ち帰ってくれたのは2～3組に1組程度だったので、推定訪問者数は30~50人/日。&#160;</p>
<p></p>
<p></p>
<p>「JGCはなんの会社なのか？」と興味を持ってくれる人が大半な一方で、ちらほら日本人も結構足を止めてくれ「JGCって日揮のことですか！」と、日本人に対してはJGCロゴが浸透過程であることを実感しました。JAXAとの協業内容を説明すると、多くの人が話を興味持って聞いてくることが気付きでした。聞かれた声としては「エンジニアリング会社が月面って言っている時代になったとは&#8220;so serious&#8221;だ」や「良い提案が出来たらNASAに持ってきてくれ」といったポジティブなものが多数でした。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/7th/engineer7th_4.webp" width="900" height="679" alt="" /><span style="font-size: small;">JGC展示ブースでの様子</span></p>
<p>JAXAブースの展示は少なめでしたが、時々イベントがありました。星出宇宙飛行士やロケットの開発について講演がなされ、その際はブースには人が集まっていました。また、JAPAN Nightというイベントも企画され、桝に獺祭を入れて配っていました。そのイベントは大人気で、このブースに人が溢れるほど集まっていました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/7th/engineer7th_5.webp" width="900" height="674" alt="" /><span style="font-size: small;">JAXAブース</span></p>
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<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin177068492514632800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177068492514636800">IACで見えた、日本企業の活路</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068483430740400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068483430753100">
<p>IACへの出展に、宇宙エンジニアたちはどう感じたのでしょうか。出展に参加したメンバーからの感想をまとめました。</p>
<p></p>
<p></p>
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<div class="cms-content-parts-sin177923868697859000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177923868697863000">
<p>昨年のIAC2021（UAE・ドバイ）に引き続き、今回で2回目の参加となりました。右も左も分からず飛び込んだ昨年に比べると、若干の余裕をもって参加できたと思います。 前回のおもてなし精神に溢れた開催に比べると、どこかまとまりが無く、一体感に欠けていたような気がします。しかしこういった状況の中でこそ、日本企業が調整役・潤滑油として何かできることがあるのではないかと思いました。</p>
<p></p>
<p>一方で、JGCブースを出展するという新たなチャレンジもあり、こちらはブース出展自体が初めてのことに加えて、現地フランスのイベント会社とのやり取りも煩雑で、本当にちゃんとブースは完成するのか当日までドキドキしました。</p>
<p>JGC展示ブースは学生・企業人を中心に一日30~50人に来訪頂きました。そのほとんどがJGCを知らない人でしたが、日本で準備して持参したロールアップバナーや紹介動画、会社のパンフレットを駆使し、JGCの本業から、月面プラントユニットの目指すLumarnity&#174;を紹介・周知することができました。</p>
<p></p>
<p>展示ブースを出すことで、各国の宇宙省庁関係者、スタートアップ、教授や学生といった様々な方がブースを訪れて下さり、ブース出展することの効果を肌で感じることができました。ムーンビレッジやNASAから声を掛けられる事もあり、ブース出展は弊社の認知度上昇に確実に役立っていたと思います。来年以降も継続してブースを出展し、数年以内にはNASAやムーンビレッジが毎年動向を確認しに来るくらいの成果を展示できるよう、日々の業務に勤しみたいと思います。</p>
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<div class="lay-row lay-no-gutters">
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<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177923870934728600">
<p>昨年に続き、展示場は衛星系通信系が多い印象でした。講演会の方で気づいたのは、日本のいわゆる学会ほど堅苦しくはなく、同じセッションの中に硬い研究成果を報告するものもあれば、私はこんなことを考えているという主張のようなレベルのものまで様々であるため、発表のハードルはそれほど高くないと思いました。また、JAXAブースでは沢山の日本企業が間借りをして展示をしており、昨年には居なかったプレーヤーが今年は居ると感じられました。海外の会社は様々なサービス（打上、輸送など）の提供をしているブースもあるが、日本は技術特化型のように感じました。</p>
<p></p>
<p>一番の収穫は、なかなか名刺をくれないと言われているNASAのケミカルエンジニアから名刺をもらったことです。彼らはISSでのごみを再生有効利用しようとしている研究をしているのですが、これが当社が取り組む農水省の閉鎖循環型の研究と親和性が高いと感じ、説明をしたところ「連絡をくれ」<span style="font-size: 1.6rem;">と</span><span style="font-size: 1.6rem;">名刺をもらうことができました。今後、チームで論文を分析して親和性を見出し、NASAへのアプローチ方法を考えてみたいと思います。&#160;</span></p>
<p></p>
</div>
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<div class="cms-content-parts-sin177638604038574800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177638604038578800">
<p>英語の面白い使い方があったので紹介します。とある講演会場では講演者が集まっていなかったのか、講演前に司会が「Are you a speaker?」と確認をしていました。ほとんどの人は「No.」というだけでしたが、とある人は「No, as far as I know（いいえ、私の知る限りでは）」と言って笑いを取っていました。</p>
<p></p>
<p>カンファレンス後の夕食会で隣の人に「あなたは彼ともう何か契約をしているの？」と聞かれたので、早速「No, as far as I know」と使ってみたところ、笑いを取ることができました。使いやすいフレーズだと思うので、是非使ってみては如何でしょうか？ （つづく）</p>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
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<div class="cms-content-parts-sin176844874707435900"></div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542890863150600" class="cms-content-parts-sin176542890863158800">
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1990/">
<title>「ロケットの吐息」を燃料へ。能代で始まる水素循環</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1990/</link>
<description>
秋田県能代市。日本海を望む海岸線にロケットエンジンの轟音が響き渡る。宇宙への挑戦に不可欠な液体水素は、その極低温という性質上、貯蔵の過程でどうしても気化し、ガスとして大気中へ放出せざるを得ない宿命にあった。発射場や試験場から白く立ち上るその霧は、これまで未活用のまま空へ消えていくエネルギーの損失でもあったのだ。
しかし2026年、この「ロケットの吐息」ともいえる余剰分を、地域を動かす力へと変える試みが始まった。水素ドローンの開発を手がける株式会社ロボデックス、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）、そして能代市の三者によるBOG（ボイルオフガス）水素の回収・利活用に向けた業務提携である。宇宙開発の現場で生まれた副産物を、ドローンやモビリティの燃料として街に還す。宇宙と地域が手を取り合う新たな共創の形が、東北の大地から産声を上げた。（文＝SpaceStep編集部）





ボイルオフガスを資源化。三者連携による水素供給モデル




（引用元：PR TIMES）
ロボデックスが2026年3月24日に締結したJAXAおよび能代市との業務提携は、ロケット開発の過程で生じる未活用水素を地域社会のエネルギー資源へと転換する、極めて実務的な共同研究である。研究の舞台となるのは、液体水素を燃料とするエンジン試験が行われるJAXA能代ロケット試験場だ。

技術的な柱となるのは、貯蔵タンク内で自然に気化してしまうBOGを効率的に回収し、再利用する仕組みの構築である。ロボデックスは、自社が開発する水素ドローン「Aigis One」をはじめ、小型水素モビリティや水素燃料電池発電機において、水素タンクの規格を統一する「マルチユース基盤」を構築してきた。この基盤にロケット試験場から回収された水素を供給することで、エネルギーの地産地消を実現するのだ。


共同研究の第一段階として、回収した水素を用いたデモ飛行が計画されている。試験場内の離れた研究施設間を水素ドローンで飛行させ、巡視・監視業務における実効性を検証する。宇宙開発という最先端の現場で発生した余剰エネルギーが、そのまま現場の安全を守る動力源へと切り替わる。この循環モデルの確立は、エネルギー効率を極限まで高めるための有力な一石となるだろう。









宇宙と地域を結ぶエネルギー循環。脱炭素社会の新たな共創




今回の三者連携が示唆するのは、宇宙開発の「副産物」を地域資本へと転換する、地方創生の新たな視座である。

これまでロケット試験場は、地域にとって「宇宙へ挑む誇り」である一方で、日常生活とは切り離された特別な施設でもあった。しかし、能代市が進める「水素ラボ構想」とこの共同研究が結びつくことで、試験場はクリーンエネルギーの「供給基地」へとその役割を拡張させる。放出されていた水素を回収し、防災用の非常用電源や山間部での物流ドローン、高齢者の移動を支える水素モビリティへと役立てることは、宇宙技術が地上の課題を解消する具体的な証明となる。

また、水素タンクの同一規格化による利便性の向上は、地域社会における水素エネルギーの導入ハードルを大きく下げることにも繋がる。2026年現在、脱炭素社会への移行が加速する中で、地方都市が独自のエネルギー循環網を持つことは、災害時のレジリエンス（復旧力）強化や新規雇用の創出といった多角的な恩恵をもたらすはずだ。

日本の宇宙ビジネスは軌道上の成果を競う段階を終えて、その開発プロセスそのものをいかに地域へ還元し、共生するかという成熟のフェーズに入った。ロボデックスらが能代で築こうとしている水素循環モデルは、宇宙開発の自立性を高めるだけでなく、日本の地方自治体がカーボンニュートラル社会のリーダーへと飛躍するための確かな道標となることが期待される。宇宙の熱源が地域の暮らしを灯す未来は、一筋の光として空に描かれ始めている。










</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260521_noshiro/images20260520090549.png" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-20T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>秋田県能代市。日本海を望む海岸線にロケットエンジンの轟音が響き渡る。宇宙への挑戦に不可欠な液体水素は、その極低温という性質上、貯蔵の過程でどうしても気化し、ガスとして大気中へ放出せざるを得ない宿命にあった。発射場や試験場から白く立ち上るその霧は、これまで未活用のまま空へ消えていくエネルギーの損失でもあったのだ。</p>
<p>しかし2026年、この「ロケットの吐息」ともいえる余剰分を、地域を動かす力へと変える試みが始まった。水素ドローンの開発を手がける株式会社ロボデックス、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）、そして能代市の三者によるBOG（ボイルオフガス）水素の回収・利活用に向けた業務提携である。宇宙開発の現場で生まれた副産物を、ドローンやモビリティの燃料として街に還す。宇宙と地域が手を取り合う新たな共創の形が、東北の大地から産声を上げた。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">ボイルオフガスを資源化。三者連携による水素供給モデル</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<p><img src="/space/images/learn/260521_noshiro/noshiro_1.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000059407.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>ロボデックスが2026年3月24日に締結したJAXAおよび能代市との業務提携は、ロケット開発の過程で生じる未活用水素を地域社会のエネルギー資源へと転換する、極めて実務的な共同研究である。研究の舞台となるのは、液体水素を燃料とするエンジン試験が行われるJAXA能代ロケット試験場だ。</p>
<p></p>
<p>技術的な柱となるのは、貯蔵タンク内で自然に気化してしまうBOGを効率的に回収し、再利用する仕組みの構築である。ロボデックスは、自社が開発する水素ドローン「Aigis One」をはじめ、小型水素モビリティや水素燃料電池発電機において、水素タンクの規格を統一する「マルチユース基盤」を構築してきた。この基盤にロケット試験場から回収された水素を供給することで、エネルギーの地産地消を実現するのだ。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>共同研究の第一段階として、回収した水素を用いたデモ飛行が計画されている。試験場内の離れた研究施設間を水素ドローンで飛行させ、巡視・監視業務における実効性を検証する。宇宙開発という最先端の現場で発生した余剰エネルギーが、そのまま現場の安全を守る動力源へと切り替わる。この循環モデルの確立は、エネルギー効率を極限まで高めるための有力な一石となるだろう。</p>
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<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<p>今回の三者連携が示唆するのは、宇宙開発の「副産物」を地域資本へと転換する、地方創生の新たな視座である。</p>
<p></p>
<p>これまでロケット試験場は、地域にとって「宇宙へ挑む誇り」である一方で、日常生活とは切り離された特別な施設でもあった。しかし、能代市が進める「水素ラボ構想」とこの共同研究が結びつくことで、試験場はクリーンエネルギーの「供給基地」へとその役割を拡張させる。放出されていた水素を回収し、防災用の非常用電源や山間部での物流ドローン、高齢者の移動を支える水素モビリティへと役立てることは、宇宙技術が地上の課題を解消する具体的な証明となる。</p>
<p></p>
<p>また、水素タンクの同一規格化による利便性の向上は、地域社会における水素エネルギーの導入ハードルを大きく下げることにも繋がる。2026年現在、脱炭素社会への移行が加速する中で、地方都市が独自のエネルギー循環網を持つことは、災害時のレジリエンス（復旧力）強化や新規雇用の創出といった多角的な恩恵をもたらすはずだ。</p>
<p></p>
<p>日本の宇宙ビジネスは軌道上の成果を競う段階を終えて、その開発プロセスそのものをいかに地域へ還元し、共生するかという成熟のフェーズに入った。ロボデックスらが能代で築こうとしている水素循環モデルは、宇宙開発の自立性を高めるだけでなく、日本の地方自治体がカーボンニュートラル社会のリーダーへと飛躍するための確かな道標となることが期待される。宇宙の熱源が地域の暮らしを灯す未来は、一筋の光として空に描かれ始めている。</p>
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</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1914/">
<title>ブラックホールを学ぶ～地球をさくらんぼサイズに！？【連載】コスモ女子の“ふわり、宇宙遊泳”（第5回）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1914/</link>
<description>

みなさんこんにちは！宇宙を身近にする女性コミュニティ「コスモ女子」です。

私たちが宇宙を楽しむエピソードや取り組みを紹介する本連載。今回のテーマは「ブラックホール」。「名前は聞いたことある！」という方がほとんどだと思いますが、「ではブラックホールって何？」と聞かれると、ちょっと困ってしまう方も多いのではないでしょうか。そんなミステリアスなブラックホールについて、わかりやすくご紹介します！（文＝コスモ女子、編集＝SpaceStep編集部）






ブラックホールってどんな天体？
ざっくり言うと、ブラックホールとは「とんでもなく重くて、ものすごく高密度な天体」です。

その重力は、なんと宇宙最速の「光」ですら逃げ出せないほど強力。吸い込まれたら最後、何も脱出できません。
ブラックホールのサイズはさまざまで、小さなものだと直径数km（月の直径は約3,500km）ほどから、巨大なものでは直径が1,000億kmを超えるものまであります。

&#8230;&#8230;とはいえ、「1,000億km」と言われても、ピンときませんよね。

たとえば、太陽と海王星の距離は約45億km。つまり、海王星が太陽のまわりを一周するときに描く円の直径は約90億kmです。ブラックホールには、なんとその10倍以上もの直径をもつものもあるんです！（それでも想像しにくいですけど笑）

今回は、このブラックホールの「密度」のすごさにフォーカスしてみたいと思います。
2019年に初めて撮影された、銀河M87中心の巨大ブラックホールシャドウ（出展：国立天文台　Credit: EHT Collaboration）





地球をさくらんぼサイズに？──シュバルツシルト半径ってなに？




少しだけ難しい話になりますが、「シュバルツシルト半径（Schwarzschild radius）」という宇宙物理学の概念があります。これは、「ある質量の物体がブラックホールになるために必要な半径」を表すもの。
次のような数式で求められます。
端的にいうと、「地球全体を、直径17.6mm（半径8.8mm）の球体にギュッ！！と圧縮すれば、ブラックホールになる」ということです。














r：シュバルツシルト半径
G：万有引力定数（＝定数）
M：星の質量
c：光速（＝定数）
この式に、地球の質量M（5.972 &#215; 10^24 kg）を当てはめて計算すると──
シュバルツシルト半径 r = 8.8mm　となります。









直径でいうと、だいたいさくらんぼ1個分くらいですね。
&#8230;&#8230;って、いやいや、地球をさくらんぼの大きさにするなんて想像できますか！？
わたしは初めてこの数字を見たとき、想像が追いつかずにしばらく固まりました（笑）






あなたの身近な「大きなもの」を、全部さくらんぼサイズに圧縮すると&#8230;&#8230;？




みなさんの身の回りにある「大きなもの」を、ちょっと思い浮かべてみてください。
車、マンション、百貨店、イオンモール、オフィスビル、東京ドーム、ディズニーランド、空港&#8230;&#8230;なんでもOKです。

それを、ぜ〜んぶまとめて、さくらんぼサイズにギュッと圧縮する姿をイメージしてみてください。どうでしょう？想像できますか？
（わたしは大きなホテルをイメージしてみたんですが、「圧縮」と考えた瞬間に想像がストップしました笑）

圧縮されたさくらんぼサイズの物体は、きっと超高密度・超高硬度になりそうですよね。しかし、それでもブラックホールの密度には遠く及びません。なぜなら、そのさくらんぼの中には──富士山も、グランドキャニオンも、太平洋も南極も、地殻もマントルも、約80億人の人類も──とにかく、地球のすべてが詰まっているんです！

そのスケールに、あらためて宇宙のとんでもない奥深さを感じずにはいられません。






有名な天体たちをブラックホールにしたら&#8230;？




地球以外の天体でも、シュバルツシルト半径を求めることができます。
いくつかピックアップしてみました！









天体　　：　シュバルツシルト半径　　 ：　イメージ
地球　　：　約8.8mm　　　　　　　　 ：　さくらんぼサイズ
月　　　：　約0.1mm　　　　　　　　 ：　ゴマ粒より小さい！
太陽　　：　約2.9km　　　　　　　　&#160; ：　東京タワー2本分くらい
海王星　：　約12.8cm　　　　　　　　：　グレープフルーツほど









こうして見ると、ブラックホールって本当に不思議な存在ですよね。
しかも、宇宙にはこうした超大質量ブラックホールが、数えきれないほど存在しているんです！

もう、宇宙のスケールが大きすぎて、わたしの脳みそでは処理しきれません（笑）でも、そうやって「意味がわからないほど壮大」だからこそ、宇宙っておもしろいんですよね。宇宙は「意味がわからないほど壮大」！
宇宙には、まだまだ「掘り下げたらワクワクする」ことがたくさんあります。

これからも、いろんなトピックをご紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね！

関連リンク

●原文：コスモ女子note【衝撃】地球を圧縮してブラックホールにすると、どれくらいの大きさになる？























</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_5th/fuwari_05.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/36">宇宙の基本</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-19T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176520196125419000" class="cms-content-parts-sin176520196125426800">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/199/" rel="otherurl" style="text-decoration-line: none; transition-property: all;"><img src="/space/images/column/images20260327201634.webp" width="1280" height="377" style="transition-property: all;" alt="" /></a></p>
<p>みなさんこんにちは！宇宙を身近にする<a href="https://cosmos-girl.com/">女性コミュニティ「コスモ女子」</a>です。</p>
<p></p>
<p>私たちが宇宙を楽しむエピソードや取り組みを紹介する本連載。今回のテーマは「ブラックホール」。「名前は聞いたことある！」という方がほとんどだと思いますが、「ではブラックホールって何？」と聞かれると、ちょっと困ってしまう方も多いのではないでしょうか。そんなミステリアスなブラックホールについて、わかりやすくご紹介します！（文＝コスモ女子、編集＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
<p></p>
<div></div>
<div></div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176592258763878500" class="cms-content-parts-sin176592258763886500">
<h2>ブラックホールってどんな天体？</h2>
<p>ざっくり言うと、ブラックホールとは「とんでもなく重くて、ものすごく高密度な天体」です。</p>
<p></p>
<p>その重力は、なんと宇宙最速の「光」ですら逃げ出せないほど強力。吸い込まれたら最後、何も脱出できません。<br />
ブラックホールのサイズはさまざまで、小さなものだと直径数km（月の直径は約3,500km）ほどから、巨大なものでは直径が1,000億kmを超えるものまであります。</p>
<p></p>
<p>&#8230;&#8230;とはいえ、「1,000億km」と言われても、ピンときませんよね。</p>
<p></p>
<p>たとえば、太陽と海王星の距離は約45億km。つまり、海王星が太陽のまわりを一周するときに描く円の直径は約90億kmです。ブラックホールには、なんとその10倍以上もの直径をもつものもあるんです！（それでも想像しにくいですけど笑）</p>
<p></p>
<p>今回は、このブラックホールの「密度」のすごさにフォーカスしてみたいと思います。</p>
<p><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_5th/cosmojoshi_5th_2.jpg" width="900" height="524" alt="" /><span style="font-size: small;">2019年に初めて撮影された、銀河M87中心の巨大ブラックホールシャドウ（出展：<a href="https://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html">国立天文台</a>　Credit: EHT Collaboration）</span></p>
<div></div>
<p></p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177605493752566100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177605493752570400">地球をさくらんぼサイズに？──シュバルツシルト半径ってなに？</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177605492876887000 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177605492876927100">
<p>少しだけ難しい話になりますが、「シュバルツシルト半径（Schwarzschild radius）」という宇宙物理学の概念があります。これは、「ある質量の物体がブラックホールになるために必要な半径」を表すもの。</p>
<p>次のような数式で求められます。<br />
端的にいうと、「地球全体を、直径17.6mm（半径8.8mm）の球体にギュッ！！と圧縮すれば、ブラックホールになる」ということです。</p>
<div></div>
<div style="text-align: center;">
<p></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177639050770161200 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177639050770169200">
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_5th/cosmojoshi_5th_1.jpg" width="300" height="211" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>r：シュバルツシルト半径<br />
G：万有引力定数（＝定数）<br />
M：星の質量<br />
c：光速（＝定数）</strong></p>
<p style="text-align: center;">この式に、地球の質量M（5.972 &#215; 10^24 kg）を当てはめて計算すると──<br />
シュバルツシルト半径 r = 8.8mm　となります。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177605541521542600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177605541521546500">
<p><span style="font-size: medium;">直径でいうと、だいたいさくらんぼ1個分くらいですね。</span><span style="font-size: medium;"><br />
</span><span style="font-size: medium;">&#8230;&#8230;って、いやいや、地球をさくらんぼの大きさにするなんて想像できますか！？</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">わたしは初めてこの数字を見たとき、想像が追いつかずにしばらく固まりました（笑）</span></p>
<p></p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177605551708161300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177605551708167300">あなたの身近な「大きなもの」を、全部さくらんぼサイズに圧縮すると&#8230;&#8230;？</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177605552888382600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177605552888390700">
<p>みなさんの身の回りにある「大きなもの」を、ちょっと思い浮かべてみてください。<br />
車、マンション、百貨店、イオンモール、オフィスビル、東京ドーム、ディズニーランド、空港&#8230;&#8230;なんでもOKです。</p>
<p></p>
<p>それを、ぜ〜んぶまとめて、さくらんぼサイズにギュッと圧縮する姿をイメージしてみてください。どうでしょう？想像できますか？<br />
（わたしは大きなホテルをイメージしてみたんですが、「圧縮」と考えた瞬間に想像がストップしました笑）</p>
<p></p>
<p>圧縮されたさくらんぼサイズの物体は、きっと超高密度・超高硬度になりそうですよね。しかし、それでもブラックホールの密度には遠く及びません。なぜなら、そのさくらんぼの中には──富士山も、グランドキャニオンも、太平洋も南極も、地殻もマントルも、約80億人の人類も──とにかく、地球のすべてが詰まっているんです！</p>
<p></p>
<p>そのスケールに、あらためて宇宙のとんでもない奥深さを感じずにはいられません。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177639071069237600 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177639071069245600">有名な天体たちをブラックホールにしたら&#8230;？</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177605562315565400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177605562315569300">
<p><span style="font-size: medium;">地球以外の天体でも、シュバルツシルト半径を求めることができます。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">いくつかピックアップしてみました！</span></p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177639074015568200 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177639074015572700">
<p><strong>天体　　：　シュバルツシルト半径　　 ：　イメージ</strong><br />
地球　　：　約8.8mm　　　　　　　　 ：　さくらんぼサイズ<br />
月　　　：　約0.1mm　　　　　　　　 ：　ゴマ粒より小さい！<br />
太陽　　：　約2.9km　　　　　　　　&#160; ：　東京タワー2本分くらい<br />
海王星　：　約12.8cm　　　　　　　　：　グレープフルーツほど</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177639076242652400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177639076242656400">
<p>こうして見ると、ブラックホールって本当に不思議な存在ですよね。<br />
しかも、宇宙にはこうした超大質量ブラックホールが、数えきれないほど存在しているんです！</p>
<p></p>
<p>もう、宇宙のスケールが大きすぎて、わたしの脳みそでは処理しきれません（笑）でも、そうやって「意味がわからないほど壮大」だからこそ、宇宙っておもしろいんですよね。宇宙は「意味がわからないほど壮大」！</p>
<p>宇宙には、まだまだ「掘り下げたらワクワクする」ことがたくさんあります。</p>
<p></p>
<p>これからも、いろんなトピックをご紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね！</p>
<div>
<h3>関連リンク</h3>
<p></p>
<p>●原文：コスモ女子note<a href="https://note.com/cosmosgirl/n/n180fac9d80b2?magazine_key=m8469dc7181ea">【衝撃】地球を圧縮してブラックホールにすると、どれくらいの大きさになる？</a></p>
</div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177604580145847500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177604580145853100">
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176787217490601000"></div>
<div class="cms-content-parts-sin176787197983769700"></div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176521178572559500" class="cms-content-parts-sin176521178572571500">
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1970/">
<title>衛星放出の常識を変える。産学官の宇宙挑戦</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1970/</link>
<description>
宇宙開発の主戦場は、一部の国家プロジェクト中心の取り組みから、大学や民間企業も参画する領域へと広がりつつある。特に超小型衛星は、その低コストと開発スピードの速さから、さまざまな地上課題を解決する鍵として需要が急増している。しかし、開発された衛星を宇宙空間の適切な軌道へ安全に送り届ける「輸送と放出」のプロセスには、依然として技術的な課題が残っていた。
この課題を解決するため、新たな宇宙輸送インフラの構築に向けた産学官の共創が実を結んだ。既存の枠組みを超え、これまでより高い高度から行われた衛星の放出は、私たちの社会にどのような価値をもたらすのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）



産学官で挑む、新たな衛星放出の実証




（引用元：PR TIMES）
2026年3月12日、宇宙ビジネスの総合支援を展開するSpace BD株式会社は、日本大学の超小型衛星「てんこう２」の軌道投入が完了したと発表した。


本ミッションは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が運用する新型宇宙ステーション補給機1号機（HTV-X1）から、新たに開発された超小型衛星放出機構（H-SSOD）を用いて行われた。
（引用元：PR TIMES）
この機体から放出される衛星は、国際宇宙ステーション（ISS）からの放出と比べ、より高い高度での軌道投入が可能となる。これにより、衛星の運用期間が大幅に延長され、より実用的なミッションへの適用が期待されている。

「てんこう２」は、日本大学の学生が主体となって設計・運用を行う宇宙開発プロジェクトだ。炭素繊維強化複合材の宇宙環境耐性評価などを目的としているだけでなく、付属高校とも連携した総合的な教育プロジェクトとしても展開されている。


この難易度の高いミッションにおいて、Space BDはJAXAに対する技術的なフィードバックを行いながら、安全審査から衛星の搭載・引き渡しまでを一気通貫で支援した。
（引用元：PR TIMES）
日本大学 理工学部 航空宇宙工学科の教授である奥山 圭一 氏が「困難に真摯に向き合い、学び続ける姿勢こそが次世代の人材を育てる」と語る通り、学生たちの情熱と民間の技術支援が結実した大きな成果である。Space BDエンジニアリングユニットの水野 哲朗 氏も「将来の多様な衛星ミッションにつながる重要な一歩」と、その意義を強調している。







宇宙を「使う」時代へ。日本を前進させる力




今回の衛星放出の成功が示唆しているのは、宇宙へのアクセス手法がより柔軟で実用的なものへと進化し、社会インフラとしての価値を急速に高めているという事実だ。

超小型衛星の普及は、気候変動のモニタリングや災害発生時の通信網確保、さらには一次産業の効率化など、地球上の深刻な課題を解決するポテンシャルを秘めている。しかし、それを実現するためには、多様なニーズに応じた高度で正確な軌道投入を可能にする「輸送の多様化」が不可欠である。

HTV-XとH-SSODの組み合わせは、従来のISS経由という高度の制約から解放され、より高い高度での長期運用を可能にした。これは、宇宙開発の目的が一時的な「実験」から、持続可能な「実利用」へと移行する中で、極めて重要な技術的ブレイクスルーと言えるだろう。

さらに注目すべきは、この複雑なインフラの構築と運用が、JAXAという国家機関、日本大学という教育機関、そしてSpace BDという民間企業の「共創」によって実現した点だ。最先端の宇宙技術を民間が仲介し、アカデミアや他業種のプレイヤーが円滑に利用できるエコシステムが形成されつつある。技術の壁を民間のノウハウで取り払い、新たなユーザー層を宇宙へと導くこの仕組みは、今後の宇宙産業を持続可能な成長軌道に乗せるための重要な基盤となる可能性が高い。

宇宙への扉を一部の専門家から、志を持つ多様な挑戦者へと開くこと。産学官が一体となって築き上げたこの新たな放出インフラは、日本の宇宙産業の裾野を広げ、私たちの社会を力強く前進させるための確かな原動力となっていくはずだ。








</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260513_sangakukan/images20260518090310.png" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-18T05:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>宇宙開発の主戦場は、一部の国家プロジェクト中心の取り組みから、大学や民間企業も参画する領域へと広がりつつある。特に超小型衛星は、その低コストと開発スピードの速さから、さまざまな地上課題を解決する鍵として需要が急増している。しかし、開発された衛星を宇宙空間の適切な軌道へ安全に送り届ける「輸送と放出」のプロセスには、依然として技術的な課題が残っていた。</p>
<p>この課題を解決するため、新たな宇宙輸送インフラの構築に向けた産学官の共創が実を結んだ。既存の枠組みを超え、これまでより高い高度から行われた衛星の放出は、私たちの社会にどのような価値をもたらすのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">産学官で挑む、新たな衛星放出の実証</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260513_sangakukan/sangakukan_1.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000050164.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>2026年3月12日、宇宙ビジネスの総合支援を展開するSpace BD株式会社は、日本大学の超小型衛星「てんこう２」の軌道投入が完了したと発表した。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>本ミッションは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が運用する新型宇宙ステーション補給機1号機（HTV-X1）から、新たに開発された超小型衛星放出機構（H-SSOD）を用いて行われた。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260513_sangakukan/sangakukan_2.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000050164.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>この機体から放出される衛星は、国際宇宙ステーション（ISS）からの放出と比べ、より高い高度での軌道投入が可能となる。これにより、衛星の運用期間が大幅に延長され、より実用的なミッションへの適用が期待されている。</p>
<p></p>
<p>「てんこう２」は、日本大学の学生が主体となって設計・運用を行う宇宙開発プロジェクトだ。炭素繊維強化複合材の宇宙環境耐性評価などを目的としているだけでなく、付属高校とも連携した総合的な教育プロジェクトとしても展開されている。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>この難易度の高いミッションにおいて、Space BDはJAXAに対する技術的なフィードバックを行いながら、安全審査から衛星の搭載・引き渡しまでを一気通貫で支援した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260513_sangakukan/sangakukan_3.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000050164.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>日本大学 理工学部 航空宇宙工学科の教授である奥山 圭一 氏が「困難に真摯に向き合い、学び続ける姿勢こそが次世代の人材を育てる」と語る通り、学生たちの情熱と民間の技術支援が結実した大きな成果である。Space BDエンジニアリングユニットの水野 哲朗 氏も「将来の多様な衛星ミッションにつながる重要な一歩」と、その意義を強調している。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">宇宙を「使う」時代へ。日本を前進させる力</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の衛星放出の成功が示唆しているのは、宇宙へのアクセス手法がより柔軟で実用的なものへと進化し、社会インフラとしての価値を急速に高めているという事実だ。</p>
<p></p>
<p>超小型衛星の普及は、気候変動のモニタリングや災害発生時の通信網確保、さらには一次産業の効率化など、地球上の深刻な課題を解決するポテンシャルを秘めている。しかし、それを実現するためには、多様なニーズに応じた高度で正確な軌道投入を可能にする「輸送の多様化」が不可欠である。</p>
<p></p>
<p>HTV-XとH-SSODの組み合わせは、従来のISS経由という高度の制約から解放され、より高い高度での長期運用を可能にした。これは、宇宙開発の目的が一時的な「実験」から、持続可能な「実利用」へと移行する中で、極めて重要な技術的ブレイクスルーと言えるだろう。</p>
<p></p>
<p>さらに注目すべきは、この複雑なインフラの構築と運用が、JAXAという国家機関、日本大学という教育機関、そしてSpace BDという民間企業の「共創」によって実現した点だ。最先端の宇宙技術を民間が仲介し、アカデミアや他業種のプレイヤーが円滑に利用できるエコシステムが形成されつつある。技術の壁を民間のノウハウで取り払い、新たなユーザー層を宇宙へと導くこの仕組みは、今後の宇宙産業を持続可能な成長軌道に乗せるための重要な基盤となる可能性が高い。</p>
<p></p>
<p>宇宙への扉を一部の専門家から、志を持つ多様な挑戦者へと開くこと。産学官が一体となって築き上げたこの新たな放出インフラは、日本の宇宙産業の裾野を広げ、私たちの社会を力強く前進させるための確かな原動力となっていくはずだ。</p>
<p></p>
<div></div>
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<div></div>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1974/">
<title>精密モータ技術で挑む 非宇宙産業からの宇宙参入～【連載】宇宙ビジネスナビゲーター高山久信の「宇宙をみんなの遊び場に」</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1974/</link>
<description>

皆さん、こんにちは。宇宙ビジネスナビゲーターの高山久信です。本連載では毎回、多様なゲストをお招きし、宇宙ビジネスの可能性を「自分ごと」として捉えるヒントを、皆さんと一緒に探っていきます。今回のゲストは、シナノケンシ株式会社の代表取締役社長・金子行宏さんと、同社経営戦略室 NBD推進課 課長の森田翁由さんです。1918年創業の歴史あるモータメーカーが、なぜ宇宙という新たなフロンティアに挑むのか。その挑戦の背景と未来への展望に迫ります。早速お話を伺っていきましょう。（ナビゲーター＝高山久信／文＝SpaceStep編集部）





今回のゲスト

シナノケンシ株式会社 代表取締役社長
金子行宏さん（写真中央）
1983年、長野県上田市生まれ。東北大学大学院理学研究科化学専攻修了。化学系メーカーで掃除用品の商品開発に携わった後、米ノースウェスタン大学ケロッグ校でMBAを取得。2014年にシナノケンシ入社後は、車載事業や全社マーケティング、新規事業開発を担い、コーポレートブランド「ASPINA」の推進や宇宙分野への展開を牽引。2018年取締役、2021年代表取締役常務を経て、2024年5月に社長就任。技術と経営の両輪で、高付加価値企業への進化を目指す。

シナノケンシ株式会社 経営戦略室 NBD推進課 課長
森田翁由さん（写真右）
東京理科大学卒業後、人材系サービス企業に入社。求人広告営業を6年間担当。2013年にシナノケンシに入社し、関東エリアでファクトリーオートメーション分野等向けのモータ営業を約7年間担当。2021年から3年間、ドイツ拠点でヨーロッパビジネスを担当し、2024年8月から現在のNBD推進課（New Business Development/新規事業開発部署）に所属。








ナビゲーター

株式会社minsora 代表取締役 CEO／宇宙ビジネスナビゲーター 
高山 久信さん
1954年、大分県豊後大野市生まれ。高校卒業後、三菱電機に入社し、約40年にわたり人工衛星、ロケットや国際宇宙ステーション関連など、日本の宇宙開発利用に携わる。その後、三菱プレシジョンや宇宙システム開発利用推進機構などで宇宙関連事業に従事。2019年に株式会社minsoraを創業し、地域発の宇宙ビジネスや衛星データ利活用、教育・研修事業等を展開。地方から「宇宙を身近に、地域発のビジネスを創る」活動を続け、現在は、日本ロケット協会理事や九州衛星利活用の会副会長として、産業振興に尽力している。





歴史あるモータメーカーが宇宙事業へ参入した背景

高山　前回ご出演いただいた日本郵船さんからご紹介いただき、今回は初めて東京を離れ、長野県上田市にあるシナノケンシ株式会社を訪問しています。第4回のゲストは、シナノケンシ株式会社 代表取締役社長の金子行宏さんと、経営戦略室 NBD推進課 課長の森田翁由さんです。本日はよろしくお願いいたします。

金子・森田　よろしくお願いいたします。

高山　まずはお二人のこれまでのキャリアについて教えてください。金子社長は2024年5月に社長に就任されたとのことですが、それまではどのような領域でご経験を積まれてきたのでしょうか。

金子　東北大学大学院で化学修士を取得した後、化学系メーカーに入社し、掃除用品などの商品開発に5年間携わりました。その後、米国ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院に留学してMBAを取得し、2014年にシナノケンシに入社しました。入社後は車載向けモータ事業の企画営業を4年ほど担当し、2018年頃から新規事業開発に深く関わるようになりました。その新規事業の重要なテーマの一つとして宇宙関連事業を立ち上げ、現在に至ります。並行して全社マーケティング活動も担当し、2019年にはコーポレートブランドである「ASPINA」も立ち上げました。

森田　私は東京理科大学で数学を専攻し、卒業後は人材系サービス企業に入社して求人広告の営業を6年間担当しました。若いうちに多くの経営者とお会いし、ビジネスの要諦を学びたいという強い思いがあったためです。その後、2013年にシナノケンシに入社しました。最初の約7年間は関東エリアでファクトリーオートメーション（FA）分野向け等のモータ営業を担当し、そこで新規事業にも一部関わりました。2021年からは3年間、ドイツの拠点に出向してヨーロッパビジネスの開拓を担当し、2024年8月から現在の新規事業を推進する部署に所属しています。現在の部署では、「0から1」の全く新しい事業を生み出す役割と、生み出した事業の卵を大きく育てていく「1から10」の役割の両方を担っており、宇宙事業における企画営業の責任者も務めております。

高山　人材業界の営業から精密モータメーカーへのキャリアチェンジは大変ユニークですね。多様なバックグラウンドとグローバルな知見を持つお二人が、現在は宇宙事業という最先端の領域を牽引されているということで、本日はどのようなお話が伺えるのか、楽しみにしています。

さて、シナノケンシさんは1918年の創業という、100年を超える非常に長い歴史を持つ老舗企業ですが、シナノケンシの事業の変遷と、なぜ非宇宙産業であった御社が宇宙という新たな領域に可能性を見いだし、新規事業として参入するに至ったのか、その経緯を詳しく教えていただけますか。

森田　弊社は1918年に「信濃絹絲紡績」として、シルク事業からスタートしました。その後、産業構造の大きな変化を見据え、1962年から現在の宇宙事業の技術的基盤となる精密モータ事業を開始しました。現在では、家電、住宅設備、自動車（車載）、医療、そしてファクトリーオートメーションなど、多様な業界向けに、60年以上にわたりモータ事業を展開しています。

宇宙事業への参入については、2018年に新規事業を専門に行う部署が立ち上がったことが契機でした。新しいビジネスの種を探す中で、ベンチャーキャピタルに出資をして先端領域の情報収集を進めました。そこで、今後の宇宙産業分野で小型衛星市場がグローバルで大きく拡大するという情報を得たのです。
人工衛星には、人工衛星の姿勢を維持するためのキー・コンポーネントである「リアクションホイール」という可動機構を持つ機器が搭載されています。これは、当社が自動車や医療、FA機器といった厳しい品質が求められる分野で長年培ってきた「小・軽・静（小型・軽量・静音）」の精密モータのコア技術を活かすことができるのではないかと考え、本格的な参入を決定しました。そして宇宙スタートアップであるアクセルスペースさんと協業させていただきながら、搭載機器としての技術を磨き、2024年には初号製品の販売を開始しました。

金子　さらに背景を補足させていただきますと、実は2017年頃から政府系の宇宙案件で技術的なお声がけをいただき、当社内の開発技術本部という将来のコア技術を高める部門において、宇宙向けの開発検討を始めていたという下地がありました。ただ、その時点では明確な事業化の決定には至っていませんでした。

その後、小型衛星を開発する宇宙スタートアップの方々と対話を重ねる中で、宇宙空間でモータが使われる場面を詳細に調査しました。その結果、最も需要が多く、かつ供給面で人工衛星メーカーが深い困りごとを抱えていたのが、先ほどお話しした「リアクションホイール」だったのです。求められる要求スペックを社内の技術陣と検討したところ、「これなら我々の既存技術の応用で十分に開発・製造可能だ」という確かな手応えがあり、本格的な事業化へと舵を切ったというわけです。

高山　なるほど、非常に納得感があります。私も以前、経済産業省所管の財団で宇宙ビジネスの立ち上げ支援に携わってきましたが、全くの「ゼロ」から新しい事業を創出するのは至難の業です。しかし、御社には60年以上かけて磨き上げてきた「精密モータ」という確固たる基礎技術のアドバンテージがあり、そして、まさに小型衛星市場が世界的に立ち上がり始めた絶好のタイミングで情報をキャッチアップできたということが、成功の大きな要因だったのですね。私自身も三菱電機時代に、大型衛星から小型衛星まで幅広いプロジェクトに関わり、小型化、軽量化・低コスト化には苦労しました。御社のように洗練され、既に保有されている民生技術を宇宙仕様に適用していくアプローチは、現在の宇宙産業が求める極めて理にかなった戦略だと強く感じます。


「小・軽・静」のモータ技術が支える小型衛星の姿勢制御と開発の壁

高山　ここからは、シナノケンシさんの宇宙ビジネスの核となる小型衛星向けの「リアクションホイール」について深掘りしていきたいと思います。読者の皆さまの中には「リアクションホイール」と聞いても、ピンとこない方もいるかもしれません。改めて、小型衛星において、リアクションホイールがどのような目的で搭載され、どのような役割を果たしているのかなど、分かりやすく教えていただけますか。

森田　リアクションホイールは、一言で表現すれば「人工衛星の姿勢（向き）を正確に制御するための装置」です。例えば、人工衛星に高性能なカメラが搭載されていて、地球上の特定の場所をピンポイントで撮影したいとします。人工衛星は地球の軌道上を秒速約８キロメートルという超高速で飛行しているため、目的の場所を正確に捉えて撮影するには、軌道上の状況（太陽光圧や地場などの外乱）に応じて人工衛星の向きを極めて緻密に制御しなければなりません。このように、人工衛星のカメラや通信アンテナの向きを目的の方向に狂いなく合わせるために不可欠なのが、リアクションホイールなのです。

金子　加えて、その精度の高さを身近な例であげると「大阪から東京スカイツリーにある１円玉をピンポイントで狙って撮影する」といった、地上では想像もつかないほど、超高精度な姿勢制御が求められているのです。

高山　人工衛星では、超高速で飛行しながら遙か彼方の目標を捉える高い精度が求められるということですね。私からもイメージしやすいように少し補足しますと、リアクションホイールの内部には「コマ」のようなモノが入っていて、それが高速で回転しています。コマが回転することで発生する「ジャイロ効果」を利用して、人工衛星の姿勢を安定させ、宇宙空間で姿勢がぶれないようにする役割を果たしています。人工衛星のサイズが小型・超小型になればなるほど、搭載するリアクションホイールも極小化しなければなりませんし、難易度も飛躍的に跳ね上がります。その過酷な条件において、御社のモータの強みはどのような点で最も発揮されているのでしょうか。

金子　とても分かりやすい補足説明をありがとうございます（笑）。私たちのモータの最大の強みは、「小・軽・静」、つまり小型化、軽量化、静音化を徹底的に追求し続けてきた点にあります。身の回りの家電製品から産業用の高度な自動化機器まで、モータはさまざまな場所で使われていますが、もしそれが大きくて、重くて、うるさかったら、利用者は不快な思いをしますし、製品としての価値も下がります。私たちは、快適で使いやすいモータを提供することで社会に貢献してきました。様々な環境下で使われる民生品市場で培った「小さく、軽く、極めて安定して動く」モータを、高い歩留まりでコストを抑えて量産する技術が、そのまま宇宙用リアクションホイールの大きな強みとして活かされています。


高山　おっしゃる通りですね。現在の宇宙産業において、優れた民生技術の活用（スピンイン）は非常に重要なテーマです。これまでの人工衛星の開発は、政府系研究開発衛星が主体であり、100%の信頼性を追求する、いわば「一品モノ」の職人芸的な作り方でした。しかし、今では米国のスターリンクの様な商業用の小型衛星のコンステレーション（群をなして連携する運用）時代となっています。低コストで大量生産が求められるようになると、従来のやり方ではコストと納期の面で対応が難しくなります。
そこで、御社のように厳しい民生分野で徹底的なコストダウンと品質の安定化を実現してきた企業が参入することは、これからの宇宙産業における新たなサプライチェーンを実現するモデルケースになると考えます。
ところで、地球上とは全く異なる過酷な宇宙環境に対応する製品開発には、特有の技術的障壁もあったかと思います。具体的にどのような点に苦労されたのでしょうか。

森田　リアクションホイールに求められる要件は、地上のものとは根本的に異なります。主に、宇宙空間を飛び交う強い放射線への耐性、空気が存在しない真空環境下での確実な放熱性の確保や潤滑の実現、そしてロケットの打ち上げ時や衛星分離時の激しい衝撃・振動への対策が必須となります。これらの開発要件に対する高度な対策を打っていくことが、求められました。

金子　特に開発陣を悩ませたのが、潤滑剤（ベアリングに使われるグリス等）の宇宙環境対応と、放射線による電子部品への影響です。モータを精密に制御する半導体チップの放射線試験には、専門施設を押さえるだけでも数ヶ月待ちという状況で、長い時間と専門的なノウハウが必要でした。そしてもう一つ、極めて苦労したのが「擾乱（じょうらん）」、つまり無重力空間での微小な振動の徹底的な抑制です。地上であれば空気や装置のあそびなどがわずかな振動を自然に吸収してくれますが、宇宙空間ではモータから発生するごくわずかな振動が、そのまま人工衛星全体の姿勢に悪影響を与えてしまいます。そのため、地上の高度な家電製品に求められる基準の一桁、二桁以下という、極めて高いレベルでの低振動化が要求され、この課題解決には多大な労力と時間を費やしました。




高山　宇宙空間での使用という面での難しさがあったということですね。非宇宙産業からの参入ということで、技術面以外にもビジネス上の難しさがあったと推察します。企業規模や文化の違う宇宙スタートアップとの協業には、どのように取組まれたのでしょうか？

金子　宇宙スタートアップとの協業については、初期段階で「お互いの期待値を合わせる」ことに非常に長い時間をかけました。条件調整から契約締結まで2〜3ヶ月かけて、じっくりと議論を重ねました。スタートアップ側が求める価格や納期へのニーズに応えながら、我々は宇宙環境特有のノウハウをご共有いただき、実証や打ち上げの機会も得ながら、共創を進めていきました。数量に関しても、将来的な量産規模の増加を前提に価格を段階的に調整するトレードオフの関係を構築することで、お互いが完全に納得する形で強固な連携をスタートさせました。

高山　それは非常に賢明かつ戦略的なアプローチですね。私がさまざまな企業を支援させていただく中で、多くの方が「搭載機器・装置を何台買ってくれるのか？」と、短期的な数量を期待してしまいがちです。しかしながら、宇宙スタートアップも新たな事業創出に挑戦しており、宇宙へ参入を目指す非宇宙企業との間で、新たな需要を一緒に創り上げ、中長期的な視点でウィンウィンの関係を構築する事が大事であると考えます。御社の保有技術を最大限に活かしながら、相手と御社の要求事項を丁寧にすり合わせた点は、これから宇宙ビジネスに参入しようとする企業が参考とすべきモデルケースだと思います。

宇宙ビジネスが企業にもたらした価値とグローバルな展望

高山　数々の課題を乗り越え、宇宙産業という御社にとって新たな事業領域に参入されたわけですが、この挑戦が御社の事業全体にもたらしたプラスの効果について、経営的な視点から教えてください。

金子　はい。大きく分けて4つの明確な効果がありました。
1つ目は「技術力の向上」です。宇宙という極限環境に対応する高度な振動抑制（擾乱抑制）技術や、真空環境への対応技術は、半導体製造装置などの高度な民生品事業にも直接応用しており、会社全体の技術レベルの底上げに直結しています。

2つ目は「採用活動への大きな好影響」です。宇宙事業を手掛けていることが「未知に挑戦する企業」「高い技術力を持つ企業」の象徴となり、理系・文系問わず多くの優秀な学生の強い関心と採用につながっています。実際の面接で「宇宙事業をやっている」ことを志望理由としてあげる学生が非常に多く、地方に本社を置く同規模の企業と比較しても、優秀な人材を獲得する上で、「宇宙」は極めて強力なPRポイントになっています。

3つ目は「グローバル展開の確固たる足掛かり」となったことです。宇宙関連部品は付加価値が高く単価が高いため、アメリカなど製造コストの高い地域での生産でもビジネスとして十分に成立します。現在、北米での生産を開始しており、海外への設備投資と生産拠点の整備が具体的に進んだことは、当社のグローバル戦略において大きな成果です。

4つ目は「企業文化の変革」です。当社既存事業の枠を大きく超え、宇宙という全く新しい事業領域に挑戦することは、社員のチャレンジ精神を強く刺激し、「自分たちが、会社の未来を創っていくんだ」という当事者意識の醸成につながっています。

森田　加えて、当社では、社長を含め役職名で呼び合わず、上下関係の壁を意識することなく意見交換ができるフラットな社風があります。宇宙事業という困難な課題に直面する中で、部門の枠を越えてチーム一丸で取り組む機会が増え、率直に話し合い、協力し合う文化がさらに強固なものになったと実感しています。

高山　非常に素晴らしい波及効果ですね。宇宙事業が単なる一つの新規事業の枠を超えて、企業ブランドや組織風土といった企業価値そのものを大きく高めていることがよくわかります。一方で、非宇宙産業から参入されたからこそ感じる宇宙事業に対する難しさについても、可能な範囲で教えていただけないでしょうか？












</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-05-15T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176373580447398200" class="cms-content-parts-sin176373580447403000">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/191/" rel="otherurl"><img src="/space/images/column/images20251202090112.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>皆さん、こんにちは。宇宙ビジネスナビゲーターの高山久信です。本連載では毎回、多様なゲストをお招きし、宇宙ビジネスの可能性を「自分ごと」として捉えるヒントを、皆さんと一緒に探っていきます。今回のゲストは、シナノケンシ株式会社の代表取締役社長・金子行宏さんと、同社経営戦略室 NBD推進課 課長の森田翁由さんです。1918年創業の歴史あるモータメーカーが、なぜ宇宙という新たなフロンティアに挑むのか。その挑戦の背景と未来への展望に迫ります。早速お話を伺っていきましょう。（ナビゲーター＝高山久信／文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176373582061739300 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176373582061743600">
<p style="text-align: center;">今回のゲスト</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_1.JPG" width="800" height="533" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>シナノケンシ株式会社 代表取締役社長<br />
金子行宏さん</b><span style="font-size: small;">（写真中央）</span></p>
<p style="text-align: center;">1983年、長野県上田市生まれ。東北大学大学院理学研究科化学専攻修了。化学系メーカーで掃除用品の商品開発に携わった後、米ノースウェスタン大学ケロッグ校でMBAを取得。2014年にシナノケンシ入社後は、車載事業や全社マーケティング、新規事業開発を担い、コーポレートブランド「ASPINA」の推進や宇宙分野への展開を牽引。2018年取締役、2021年代表取締役常務を経て、2024年5月に社長就任。技術と経営の両輪で、高付加価値企業への進化を目指す。</p>
<div style="text-align: center;"></div>
<p style="text-align: center;"><b>シナノケンシ株式会社 経営戦略室 NBD推進課 課長<br />
森田翁由さん</b><span style="font-size: small;">（写真右）</span></p>
<p style="text-align: center;">東京理科大学卒業後、人材系サービス企業に入社。求人広告営業を6年間担当。2013年にシナノケンシに入社し、関東エリアでファクトリーオートメーション分野等向けのモータ営業を約7年間担当。2021年から3年間、ドイツ拠点でヨーロッパビジネスを担当し、2024年8月から現在のNBD推進課（New Business Development/新規事業開発部署）に所属。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176463201927408000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176463201927368800">
<p style="text-align: center;">ナビゲーター</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/images20260115114354.webp" width="300" height="450" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>株式会社minsora 代表取締役 CEO／宇宙ビジネスナビゲーター <br />
高山 久信さん</strong></p>
<p>1954年、大分県豊後大野市生まれ。高校卒業後、三菱電機に入社し、約40年にわたり人工衛星、ロケットや国際宇宙ステーション関連など、日本の宇宙開発利用に携わる。その後、三菱プレシジョンや宇宙システム開発利用推進機構などで宇宙関連事業に従事。2019年に株式会社minsoraを創業し、地域発の宇宙ビジネスや衛星データ利活用、教育・研修事業等を展開。地方から「宇宙を身近に、地域発のビジネスを創る」活動を続け、現在は、日本ロケット協会理事や九州衛星利活用の会副会長として、産業振興に尽力している。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176373589993000800" class="cms-content-parts-sin176373589993010600">
<h2>歴史あるモータメーカーが宇宙事業へ参入した背景</h2>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　前回ご出演いただいた日本郵船さんからご紹介いただき、今回は初めて東京を離れ、長野県上田市にあるシナノケンシ株式会社を訪問しています。第4回のゲストは、シナノケンシ株式会社 代表取締役社長の金子行宏さんと、経営戦略室 NBD推進課 課長の森田翁由さんです。本日はよろしくお願いいたします。</p>
<p></p>
<p><strong>金子・森田</strong>　よろしくお願いいたします。</p>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　まずはお二人のこれまでのキャリアについて教えてください。金子社長は2024年5月に社長に就任されたとのことですが、それまではどのような領域でご経験を積まれてきたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>金子</strong>　東北大学大学院で化学修士を取得した後、化学系メーカーに入社し、掃除用品などの商品開発に5年間携わりました。その後、米国ノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院に留学してMBAを取得し、2014年にシナノケンシに入社しました。入社後は車載向けモータ事業の企画営業を4年ほど担当し、2018年頃から新規事業開発に深く関わるようになりました。その新規事業の重要なテーマの一つとして宇宙関連事業を立ち上げ、現在に至ります。並行して全社マーケティング活動も担当し、2019年にはコーポレートブランドである「ASPINA」も立ち上げました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_2.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>森田</strong>　私は東京理科大学で数学を専攻し、卒業後は人材系サービス企業に入社して求人広告の営業を6年間担当しました。若いうちに多くの経営者とお会いし、ビジネスの要諦を学びたいという強い思いがあったためです。その後、2013年にシナノケンシに入社しました。最初の約7年間は関東エリアでファクトリーオートメーション（FA）分野向け等のモータ営業を担当し、そこで新規事業にも一部関わりました。2021年からは3年間、ドイツの拠点に出向してヨーロッパビジネスの開拓を担当し、2024年8月から現在の新規事業を推進する部署に所属しています。現在の部署では、「0から1」の全く新しい事業を生み出す役割と、生み出した事業の卵を大きく育てていく「1から10」の役割の両方を担っており、宇宙事業における企画営業の責任者も務めております。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_3.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>高山</strong>　人材業界の営業から精密モータメーカーへのキャリアチェンジは大変ユニークですね。多様なバックグラウンドとグローバルな知見を持つお二人が、現在は宇宙事業という最先端の領域を牽引されているということで、本日はどのようなお話が伺えるのか、楽しみにしています。</p>
<p></p>
<p>さて、シナノケンシさんは1918年の創業という、100年を超える非常に長い歴史を持つ老舗企業ですが、シナノケンシの事業の変遷と、なぜ非宇宙産業であった御社が宇宙という新たな領域に可能性を見いだし、新規事業として参入するに至ったのか、その経緯を詳しく教えていただけますか。</p>
<p></p>
<p><strong>森田</strong>　弊社は1918年に「信濃絹絲紡績」として、シルク事業からスタートしました。その後、産業構造の大きな変化を見据え、1962年から現在の宇宙事業の技術的基盤となる精密モータ事業を開始しました。現在では、家電、住宅設備、自動車（車載）、医療、そしてファクトリーオートメーションなど、多様な業界向けに、60年以上にわたりモータ事業を展開しています。</p>
<p></p>
<p>宇宙事業への参入については、2018年に新規事業を専門に行う部署が立ち上がったことが契機でした。新しいビジネスの種を探す中で、ベンチャーキャピタルに出資をして先端領域の情報収集を進めました。そこで、今後の宇宙産業分野で小型衛星市場がグローバルで大きく拡大するという情報を得たのです。</p>
<p>人工衛星には、人工衛星の姿勢を維持するためのキー・コンポーネントである「リアクションホイール」という可動機構を持つ機器が搭載されています。これは、当社が自動車や医療、FA機器といった厳しい品質が求められる分野で長年培ってきた「小・軽・静（小型・軽量・静音）」の精密モータのコア技術を活かすことができるのではないかと考え、本格的な参入を決定しました。そして宇宙スタートアップであるアクセルスペースさんと協業させていただきながら、搭載機器としての技術を磨き、2024年には初号製品の販売を開始しました。</p>
<p></p>
<p><strong>金子</strong>　さらに背景を補足させていただきますと、実は2017年頃から政府系の宇宙案件で技術的なお声がけをいただき、当社内の開発技術本部という将来のコア技術を高める部門において、宇宙向けの開発検討を始めていたという下地がありました。ただ、その時点では明確な事業化の決定には至っていませんでした。</p>
<p></p>
<p>その後、小型衛星を開発する宇宙スタートアップの方々と対話を重ねる中で、宇宙空間でモータが使われる場面を詳細に調査しました。その結果、最も需要が多く、かつ供給面で人工衛星メーカーが深い困りごとを抱えていたのが、先ほどお話しした「リアクションホイール」だったのです。求められる要求スペックを社内の技術陣と検討したところ、「これなら我々の既存技術の応用で十分に開発・製造可能だ」という確かな手応えがあり、本格的な事業化へと舵を切ったというわけです。</p>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　なるほど、非常に納得感があります。私も以前、経済産業省所管の財団で宇宙ビジネスの立ち上げ支援に携わってきましたが、全くの「ゼロ」から新しい事業を創出するのは至難の業です。しかし、御社には60年以上かけて磨き上げてきた「精密モータ」という確固たる基礎技術のアドバンテージがあり、そして、まさに小型衛星市場が世界的に立ち上がり始めた絶好のタイミングで情報をキャッチアップできたということが、成功の大きな要因だったのですね。私自身も三菱電機時代に、大型衛星から小型衛星まで幅広いプロジェクトに関わり、小型化、軽量化・低コスト化には苦労しました。御社のように洗練され、既に保有されている民生技術を宇宙仕様に適用していくアプローチは、現在の宇宙産業が求める極めて理にかなった戦略だと強く感じます。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_4.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div></div>
<h2>「小・軽・静」のモータ技術が支える小型衛星の姿勢制御と開発の壁</h2>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　ここからは、シナノケンシさんの宇宙ビジネスの核となる小型衛星向けの「リアクションホイール」について深掘りしていきたいと思います。読者の皆さまの中には「リアクションホイール」と聞いても、ピンとこない方もいるかもしれません。改めて、小型衛星において、リアクションホイールがどのような目的で搭載され、どのような役割を果たしているのかなど、分かりやすく教えていただけますか。</p>
<p></p>
<p><strong>森田</strong>　リアクションホイールは、一言で表現すれば「人工衛星の姿勢（向き）を正確に制御するための装置」です。例えば、人工衛星に高性能なカメラが搭載されていて、地球上の特定の場所をピンポイントで撮影したいとします。人工衛星は地球の軌道上を秒速約８キロメートルという超高速で飛行しているため、目的の場所を正確に捉えて撮影するには、軌道上の状況（太陽光圧や地場などの外乱）に応じて人工衛星の向きを極めて緻密に制御しなければなりません。このように、人工衛星のカメラや通信アンテナの向きを目的の方向に狂いなく合わせるために不可欠なのが、リアクションホイールなのです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_5.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>金子</strong>　加えて、その精度の高さを身近な例であげると「大阪から東京スカイツリーにある１円玉をピンポイントで狙って撮影する」といった、地上では想像もつかないほど、超高精度な姿勢制御が求められているのです。</p>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　人工衛星では、超高速で飛行しながら遙か彼方の目標を捉える高い精度が求められるということですね。私からもイメージしやすいように少し補足しますと、リアクションホイールの内部には「コマ」のようなモノが入っていて、それが高速で回転しています。コマが回転することで発生する「ジャイロ効果」を利用して、人工衛星の姿勢を安定させ、宇宙空間で姿勢がぶれないようにする役割を果たしています。人工衛星のサイズが小型・超小型になればなるほど、搭載するリアクションホイールも極小化しなければなりませんし、難易度も飛躍的に跳ね上がります。その過酷な条件において、御社のモータの強みはどのような点で最も発揮されているのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>金子</strong>　とても分かりやすい補足説明をありがとうございます（笑）。私たちのモータの最大の強みは、「小・軽・静」、つまり小型化、軽量化、静音化を徹底的に追求し続けてきた点にあります。身の回りの家電製品から産業用の高度な自動化機器まで、モータはさまざまな場所で使われていますが、もしそれが大きくて、重くて、うるさかったら、利用者は不快な思いをしますし、製品としての価値も下がります。私たちは、快適で使いやすいモータを提供することで社会に貢献してきました。様々な環境下で使われる民生品市場で培った「小さく、軽く、極めて安定して動く」モータを、高い歩留まりでコストを抑えて量産する技術が、そのまま宇宙用リアクションホイールの大きな強みとして活かされています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_6.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><strong>高山</strong>　おっしゃる通りですね。現在の宇宙産業において、優れた民生技術の活用（スピンイン）は非常に重要なテーマです。これまでの人工衛星の開発は、政府系研究開発衛星が主体であり、100%の信頼性を追求する、いわば「一品モノ」の職人芸的な作り方でした。しかし、今では米国のスターリンクの様な商業用の小型衛星のコンステレーション（群をなして連携する運用）時代となっています。低コストで大量生産が求められるようになると、従来のやり方ではコストと納期の面で対応が難しくなります。</p>
<p>そこで、御社のように厳しい民生分野で徹底的なコストダウンと品質の安定化を実現してきた企業が参入することは、これからの宇宙産業における新たなサプライチェーンを実現するモデルケースになると考えます。</p>
<p>ところで、地球上とは全く異なる過酷な宇宙環境に対応する製品開発には、特有の技術的障壁もあったかと思います。具体的にどのような点に苦労されたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>森田</strong>　リアクションホイールに求められる要件は、地上のものとは根本的に異なります。主に、宇宙空間を飛び交う強い放射線への耐性、空気が存在しない真空環境下での確実な放熱性の確保や潤滑の実現、そしてロケットの打ち上げ時や衛星分離時の激しい衝撃・振動への対策が必須となります。これらの開発要件に対する高度な対策を打っていくことが、求められました。</p>
<p></p>
<p><strong>金子</strong>　特に開発陣を悩ませたのが、潤滑剤（ベアリングに使われるグリス等）の宇宙環境対応と、放射線による電子部品への影響です。モータを精密に制御する半導体チップの放射線試験には、専門施設を押さえるだけでも数ヶ月待ちという状況で、長い時間と専門的なノウハウが必要でした。そしてもう一つ、極めて苦労したのが「擾乱（じょうらん）」、つまり無重力空間での微小な振動の徹底的な抑制です。地上であれば空気や装置のあそびなどがわずかな振動を自然に吸収してくれますが、宇宙空間ではモータから発生するごくわずかな振動が、そのまま人工衛星全体の姿勢に悪影響を与えてしまいます。そのため、地上の高度な家電製品に求められる基準の一桁、二桁以下という、極めて高いレベルでの低振動化が要求され、この課題解決には多大な労力と時間を費やしました。</p>
</div>
<p></p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_7.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><strong>高山</strong>　宇宙空間での使用という面での難しさがあったということですね。非宇宙産業からの参入ということで、技術面以外にもビジネス上の難しさがあったと推察します。企業規模や文化の違う宇宙スタートアップとの協業には、どのように取組まれたのでしょうか？</p>
<p></p>
<p><strong>金子</strong>　宇宙スタートアップとの協業については、初期段階で「お互いの期待値を合わせる」ことに非常に長い時間をかけました。条件調整から契約締結まで2〜3ヶ月かけて、じっくりと議論を重ねました。スタートアップ側が求める価格や納期へのニーズに応えながら、我々は宇宙環境特有のノウハウをご共有いただき、実証や打ち上げの機会も得ながら、共創を進めていきました。数量に関しても、将来的な量産規模の増加を前提に価格を段階的に調整するトレードオフの関係を構築することで、お互いが完全に納得する形で強固な連携をスタートさせました。</p>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　それは非常に賢明かつ戦略的なアプローチですね。私がさまざまな企業を支援させていただく中で、多くの方が「搭載機器・装置を何台買ってくれるのか？」と、短期的な数量を期待してしまいがちです。しかしながら、宇宙スタートアップも新たな事業創出に挑戦しており、宇宙へ参入を目指す非宇宙企業との間で、新たな需要を一緒に創り上げ、中長期的な視点でウィンウィンの関係を構築する事が大事であると考えます。御社の保有技術を最大限に活かしながら、相手と御社の要求事項を丁寧にすり合わせた点は、これから宇宙ビジネスに参入しようとする企業が参考とすべきモデルケースだと思います。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchu_asobiba/4th/asobi_4th_8.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p>
<h2>宇宙ビジネスが企業にもたらした価値とグローバルな展望</h2>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　数々の課題を乗り越え、宇宙産業という御社にとって新たな事業領域に参入されたわけですが、この挑戦が御社の事業全体にもたらしたプラスの効果について、経営的な視点から教えてください。</p>
<p></p>
<p><strong>金子</strong>　はい。大きく分けて4つの明確な効果がありました。</p>
<p>1つ目は「技術力の向上」です。宇宙という極限環境に対応する高度な振動抑制（擾乱抑制）技術や、真空環境への対応技術は、半導体製造装置などの高度な民生品事業にも直接応用しており、会社全体の技術レベルの底上げに直結しています。</p>
<p></p>
<p>2つ目は「採用活動への大きな好影響」です。宇宙事業を手掛けていることが「未知に挑戦する企業」「高い技術力を持つ企業」の象徴となり、理系・文系問わず多くの優秀な学生の強い関心と採用につながっています。実際の面接で「宇宙事業をやっている」ことを志望理由としてあげる学生が非常に多く、地方に本社を置く同規模の企業と比較しても、優秀な人材を獲得する上で、「宇宙」は極めて強力なPRポイントになっています。</p>
<p></p>
<p>3つ目は「グローバル展開の確固たる足掛かり」となったことです。宇宙関連部品は付加価値が高く単価が高いため、アメリカなど製造コストの高い地域での生産でもビジネスとして十分に成立します。現在、北米での生産を開始しており、海外への設備投資と生産拠点の整備が具体的に進んだことは、当社のグローバル戦略において大きな成果です。</p>
<p></p>
<p>4つ目は「企業文化の変革」です。当社既存事業の枠を大きく超え、宇宙という全く新しい事業領域に挑戦することは、社員のチャレンジ精神を強く刺激し、「自分たちが、会社の未来を創っていくんだ」という当事者意識の醸成につながっています。</p>
<p></p>
<p><strong>森田</strong>　加えて、当社では、社長を含め役職名で呼び合わず、上下関係の壁を意識することなく意見交換ができるフラットな社風があります。宇宙事業という困難な課題に直面する中で、部門の枠を越えてチーム一丸で取り組む機会が増え、率直に話し合い、協力し合う文化がさらに強固なものになったと実感しています。</p>
<p></p>
<p><strong>高山</strong>　非常に素晴らしい波及効果ですね。宇宙事業が単なる一つの新規事業の枠を超えて、企業ブランドや組織風土といった企業価値そのものを大きく高めていることがよくわかります。一方で、非宇宙産業から参入されたからこそ感じる宇宙事業に対する難しさについても、可能な範囲で教えていただけないでしょうか？</p>
</div>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1969/">
<title>最後のフロンティア・アフリカ宇宙産業の現在地 【連載】世界基準で読む宇宙ビジネス</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1969/</link>
<description>

SpaceStep読者の皆さま、こんにちは。株式会社2moonの伊巻和弥です。世界各国の宇宙産業の最前線を紐解き、日本企業がグローバル市場でいかに戦うべきかを探る本連載。第4回となる今回は、「最後のフロンティア」と呼ばれるアフリカの宇宙ビジネスに焦点を当てます。近年、アフリカでは大陸横断的な宇宙機関が本格稼働し、各国政府の投資や民間スタートアップの台頭が急速に進んでいます。本記事では、前半でアフリカ宇宙産業の全体像と各国の動向を整理し、後半では、アフリカ現地で実際にビジネスを展開している株式会社スペースシフトCBO（最高事業責任者）の多田玉青さんをゲストにお招きし、宇宙スタートアップの最前線からの視点を交え、日本企業の勝機を探っていきます。（解説＝伊巻和弥／文＝SpaceStep編集部）






株式会社2moon
伊巻 和弥 さん
新潟県上越市出身。宇宙業界で30年以上にわたり、有人宇宙飛行、人工衛星、および探査ミッションなど多彩なシステム設計・運用に従事。株式会社2moonを2023年に設立し、宇宙ビジネス参入支援、衛星打ち上げ支援、宇宙開発技術支援、地方創生・DX支援、企業コンサルティング、宇宙を活用したSTEM教育など幅広く展開。
これまで、米国の有人宇宙ミッションや国際宇宙ステーション（ISS）に関わるマニピュレータ開発・運用、月・火星探査プロジェクトの運用設計、そして衛星データを活用した地方自治体や産業向けの実証事業などを主導。深い技術知見と国際調整力、幅広いネットワークを背景に、40社以上のコンサルティング実績を持つ。





転換期を迎えるアフリカ～AfSAがもたらす宇宙産業の統合と進化

第4回となる今回は、世界の宇宙ビジネスの中でも、いま最もダイナミックな変化を見せている「アフリカ」に視点を移します。

現在、アフリカの宇宙開発は「援助の対象」から「共創の市場」へと、象徴的な転換期を迎えています。その大きなターニングポイントとなったのが、アフリカ連合（AU）の大陸機関で、2025年4月にエジプトのEgypt Space Cityで正式に稼働を開始した「アフリカ宇宙機関（AfSA: African Space Agency）」の存在です。

なぜ、このAfSAが必要だったのでしょうか。これまでもアフリカ各国にはそれぞれの宇宙計画が存在していましたが、政策、投資、人材、そしてインフラが国ごとに分散しており、大陸全体を横断して調整するガバナンス機構が存在しませんでした。そのため、多くの宇宙関連サービスや製品を欧州や中国など海外からの輸入に依存せざるを得ず、アフリカ発の産業基盤は脆弱なままでした。これまでの国別の「点」の取り組みを、アフリカ全体で統合された「面」の宇宙政策へと昇華させるために、各国を「つなぐ」正式な調整役としてAfSAが設立されたのです。
（資料提供＝株式会社2moon）
AfSAの目的は明快です。それは、宇宙由来のデータやサービスへの最適なアクセスを確保し、重複投資や非効率を減らすこと。そして、持続可能で自律的な「アフリカ主導の宇宙市場」を育成することにあります。この理念を具現化するためのロードマップが「African Space Policy and Strategy」です。この戦略では、宇宙技術を農業、防災、気候変動対応、通信といったアフリカが直面する社会経済課題の解決に直結させることを最優先に掲げています。また、アフリカによるアフリカのための衛星コンステレーションの設計・製造を見据え、海外依存からの脱却と独自の産業基盤強化を目指している点が、これまでのアフリカの宇宙開発とは一線を画しています。
（資料提供＝株式会社2moon）
こうした機関の設立と並行して、アフリカ各国の宇宙予算も急速に拡大しています。2018年には約2億8,000万ドルだったアフリカ全体の宇宙予算は、2025年には過去最高となる約6億2,600万ドルにまで到達しました。この成長を牽引しているのが、南アフリカとナイジェリアです。南アフリカは引き続き大陸最大の公的投資国として地球観測や宇宙科学を支え、ナイジェリアも次世代通信衛星の取得に向けた動きを本格化させています。

さらに、AfSAの中核を担うエジプトは、国産色の強い衛星の打ち上げを進め、衛星の組立・統合・試験能力を持つ拠点として衛星試験センター（AITC）が存在感を高めています。また、年次予算が比較的小さな国でも、個別の大型案件として衛星を調達する動きが目立ちます。例えばアンゴラは高解像度地球観測衛星「ANGEO-1」向けにフランスと巨額の契約を結び、ボツワナも初の自国衛星「BOTSAT-1」の打ち上げに成功しました。ケニアでは、地球観測データの共有フレームワークを打ち出し、データ活用の制度面を整えています。


つまり、現在のアフリカ各国の動向は、単に「衛星を持つか否か」という段階をすでに過ぎ、衛星、地上局、データガバナンス、そして人材育成をどのように組み合わせて自国の産業や社会インフラとして根付かせるかという、高度な競争段階へと突入しているのです。
（資料提供＝株式会社2moon）




民間市場の実情と、日本がアフリカで戦うための「共創戦略」




国家主導の政策が整備される一方で、民間企業の実情はどのような状況にあるのでしょうか。Space in Africaのレポートによると、アフリカの商業宇宙企業（NewSpace企業）はすでに34カ国、300社以上に達し、2023年の売上高は3億900万ドルを超えています。この市場を強力に牽引しているのが、「地球観測」「衛星通信」「衛星部品製造」の3分野です。

これまでは政府や大学に大型案件の資金が流れ、スタートアップはそこから派生するダウンストリーム（データ活用など）領域で徐々にビジネスを構築していく構造でした。しかし、近年はStarlinkなどの普及によりITインフラが急速に浸透しており、今後、衛星データを活用したソリューション展開が加速し、スタートアップの売上が大きく伸びる可能性があります。アフリカの宇宙市場はすでに「将来性がある」という段階を終え、市場が形成され競争が始まっているのです。
（資料提供＝株式会社2moon）
このアフリカ市場において、これまで主導権を握ってきたのが欧州と中国です。欧州は2006年頃から、地球観測インフラ「コペルニクス」などの無料・公開データの提供や、環境・災害モニタリングのための人材育成といった「制度支援・データ基盤の提供」に力を入れてきました。一方の中国は、2000年代半ばから潤沢な資金を背景に、通信衛星の開発や打ち上げ、エジプトでのAITCの建設、さらには中国版GPS「北斗（BeiDou）」のデータ提供など、具体的な「ハードウェアとインフラの技術供与」をパッケージ化して展開しています。
（資料提供＝株式会社2moon）
このような強力なライバルがいる中で、日本はどのように戦うべきでしょうか。日本の勝ち筋は、欧州の巨大な制度支援や、中国のような国家主導のインフラ輸出と正面から張り合うことではありません。日本が強みを発揮すべきは、「現場の社会課題を解決するための実装力」です。具体的には、農業、防災、水資源管理、インフラ保守といった分野に、小型衛星群やAIによる衛星データ解析、SaaS、教育プログラムをセットにして提案するアプローチです。単に「技術やハードを売る」のではなく、現地の行政や企業と「使える仕組みを一緒に作る」ことが、日本企業にとってひとつの差別化要因となるでしょう。
（資料提供＝株式会社2moon）
この方向性を明確に示したのが、2025年8月に横浜で開催された「第9回アフリカ開発会議（TICAD 9）」です。「革新的な課題解決策の共創」を全体テーマに掲げたこの会議では、宇宙・衛星関連のセッションが複数開催され、衛星データをいかに農業や防災、持続可能な成長につなげるかが活発に議論されました。日本の宇宙スタートアップであるアクセルスペース、スペースシフト、アークエッジ・スペース、サグリなどが登壇し、小型衛星を用いた観測ネットワークやAIを活用した土壌マッピングなど、宇宙を「現場の課題を解決するツール」として社会実装する可能性を力強く提示しました。
（資料提供＝株式会社2moon）
アフリカの宇宙市場に参入するためには、宇宙を上流のハードウェアとして捉えるだけでなく、下流の社会インフラとして活用する視点が不可欠です。





現場から見るアフリカ～衛星データとAIが切り拓く持続可能なビジネス




さて、ここからはアフリカで本格的に事業を展開している企業に焦点を移します。今回は特別ゲストとして、日本で3番目に古い歴史を持つ宇宙スタートアップであり、すでにアフリカでの事業を強力に推進している株式会社スペースシフトのCBO（最高事業責任者）である多田玉青さんをお招きしました。ここからは多田さんの視点から、ビジネスの現場で見えているアフリカのリアルについて解説していただきます。

SpaceStep読者の皆さま、はじめまして。株式会社スペースシフト CBO（最高事業責任者）の多田玉青です。ここからは私が、アフリカの宇宙ビジネスの最前線と、私たちが現地でどのような挑戦をしているかについてお話しします。










株式会社スペースシフト CBO（最高事業責任者）
多田 玉青 さん
東北大学理学部地球物理学科卒、東京大学大学院国際協力学専攻修了。大手建設コンサルタント会社で気候変動・再生可能エネルギー分野の国際協力に約6年間従事し、10カ国20都市以上で環境対策プロジェクトを経験。2021年よりスペースシフトに参画し、衛星データ解析技術を活用した事業開発・共創をリードする。








まず、私たちスペースシフトについて簡単にご紹介させてください。当社は2009年に設立された、日本で3番目に古い歴史を持つ宇宙スタートアップです。2021年の資金調達を経て現在は「第2創業期」として事業を拡大しており、約30名の正社員の多くがAIエンジニアやリモートセンシングの専門家で構成されています。私たちのミッションは、「衛星データとAIの最適な組み合わせにより『見える』世界を拡げ、地球上の見えなかった情報を可視化する」ことです。
私たちの技術的な強みは、衛星データの解析技術に特化している点にあります。近年、地球観測衛星の数は飛躍的に増加していますが、重要なのはデータが「ある」ことではなく、それを「価値ある情報に変換する」ことです。当社は、天候や昼夜を問わず地表を観測できるSAR（合成開口レーダー）衛星のAI解析技術を強みとしてきましたが、現在では光学衛星やハイパースペクトル衛星も含め、利用可能な衛星データを横断的に解析できるエコシステムを構築しています。
（資料提供＝株式会社スペースシフト）
また、特定の産業に依存せず、都市開発、災害対応（浸水・土砂崩落の検知）、森林管理、農業、海洋安全保障など、幅広い分野に対応できる汎用性の高い解析技術（衛星データ解析ブランド「SateAIs &#8482;（サテアイズ）」）を提供していることも大きな特徴です。さらに、近年では生成AIの大規模言語モデル（LLM）と連携し、専門知識がないユーザーでも対話形式で衛星データの解析から考察レポートまでを取得できるシステムの開発も進めています。
（資料提供＝株式会社スペースシフト）
2026年4月末には、APIキー発行・解析実行・ジョブ管理・利用量可視化までをブラウザ上で完結できるセルフサーブ環境「SateAIs&#8482; API」の&#946;版提供を開始しました。これにより、これまで数週間の契約調整と専門知識を要していた衛星データ解析は、ブラウザを開いて数分で動き出すAPIでの提供へと進化しています。今後もスペースシフトは、衛星データ活用のあり方を根本から変えていきたいと思います。
（資料提供＝株式会社スペースシフト）
こうした技術を武器に、私たちはアフリカでの具体的な事業展開をスタートさせています。その大きなきっかけとなったのが、日本政府（経済産業省）の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」を活用した、ナイジェリアでの農業実証事業です。アフリカでは農業が主要産業ですが、広大な農地の状況を現地で正確に把握することは極めて困難です。そこで私たちは、光学衛星とSAR衛星のデータを組み合わせ、水稲などの農作物の生育ステージや作付け・収穫のタイミングをAIで推定するアルゴリズムを開発・検証しました。
この技術により、過去数年間にわたる農地の収穫実績を分析し、今期の収穫量を予測することが可能になります。重要なのは、このデータが「小規模農家向けの与信管理（マイクロファイナンス）」に活用され得る点です。アフリカでは農家の信用情報が不足しているため、適切な融資を受けられない課題があります。例えば、衛星データによって「この農家は過去にしっかりと農作業を行い、安定して収穫を得ている」という客観的な実績（トラックレコード）を証明できれば、それが与信判断の補完情報となり、農機や肥料のための融資が受けやすくなります。つまり、衛星データが金融アクセスを生み出すインフラとして機能する可能性があるのです。
（資料提供＝株式会社スペースシフト）
また、ザンビアにおけるJICA（国際協力機構）の水資源マスタープラン策定支援業務にも参画した実績があります。アフリカの多くの地域では、最新の国勢調査や統計データが不足しています。将来の水需要を予測するには正確な人口分布データが必要不可欠です。そこで私たちは、衛星データを用いて現地の「建物」をAIで検知し、建物の密度から人口密度を推定する実証を行いました。これにより、不足している地上データを空からの客観的なデータで補完することで、国家レベルのインフラ計画の立案に貢献できる可能性があるという示唆を得られました。
Sentinel-2衛星データを活用した建物検知アルゴリズムの解析事例
人口密度と建物密度の関係性（Ward単位）
（資料提供＝株式会社スペースシフト）






データがもたらす透明性と、日本企業が挑むべきアフリカ市場の未来




アフリカにおけるビジネス、特に投資環境において、衛星データは極めて重要な役割を果たし始めています。過去2年間、アフリカ開発銀行が主催する「アフリカインベストメントフォーラム（AIF）」に登壇する機会をいただきました。そこで強く感じたのは、投資家たちが直面している「データ不足によるリスク」です。

（資料提供＝株式会社スペースシフト）


















</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/images20260508112959.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-14T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152484476066800" class="cms-content-parts-sin176152484476074000">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/205/" rel="otherurl"><img src="/space/images/column/images20260408202751.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>SpaceStep読者の皆さま、こんにちは。株式会社2moonの伊巻和弥です。世界各国の宇宙産業の最前線を紐解き、日本企業がグローバル市場でいかに戦うべきかを探る本連載。第4回となる今回は、「最後のフロンティア」と呼ばれるアフリカの宇宙ビジネスに焦点を当てます。近年、アフリカでは大陸横断的な宇宙機関が本格稼働し、各国政府の投資や民間スタートアップの台頭が急速に進んでいます。本記事では、前半でアフリカ宇宙産業の全体像と各国の動向を整理し、後半では、アフリカ現地で実際にビジネスを展開している株式会社スペースシフトCBO（最高事業責任者）の多田玉青さんをゲストにお招きし、宇宙スタートアップの最前線からの視点を交え、日本企業の勝機を探っていきます。（解説＝伊巻和弥／文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176152490951284000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176152490951294200">
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/imaki.webp" width="400" height="411" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>株式会社2moon</b><br />
<b>伊巻 和弥 さん</b></p>
<p style="text-align: left;">新潟県上越市出身。宇宙業界で30年以上にわたり、有人宇宙飛行、人工衛星、および探査ミッションなど多彩なシステム設計・運用に従事。株式会社2moonを2023年に設立し、宇宙ビジネス参入支援、衛星打ち上げ支援、宇宙開発技術支援、地方創生・DX支援、企業コンサルティング、宇宙を活用したSTEM教育など幅広く展開。</p>
<p style="text-align: left;">これまで、米国の有人宇宙ミッションや国際宇宙ステーション（ISS）に関わるマニピュレータ開発・運用、月・火星探査プロジェクトの運用設計、そして衛星データを活用した地方自治体や産業向けの実証事業などを主導。深い技術知見と国際調整力、幅広いネットワークを背景に、40社以上のコンサルティング実績を持つ。</p>
<div style="text-align: center;"></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176947508609864200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176947508609916000">転換期を迎えるアフリカ～AfSAがもたらす宇宙産業の統合と進化</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152514287567900" class="cms-content-parts-sin176152514287575900">
<p>第4回となる今回は、世界の宇宙ビジネスの中でも、いま最もダイナミックな変化を見せている「アフリカ」に視点を移します。</p>
<p></p>
<p>現在、アフリカの宇宙開発は「援助の対象」から「共創の市場」へと、象徴的な転換期を迎えています。その大きなターニングポイントとなったのが、アフリカ連合（AU）の大陸機関で、2025年4月にエジプトのEgypt Space Cityで正式に稼働を開始した「アフリカ宇宙機関（AfSA: African Space Agency）」の存在です。</p>
<p></p>
<p>なぜ、このAfSAが必要だったのでしょうか。これまでもアフリカ各国にはそれぞれの宇宙計画が存在していましたが、政策、投資、人材、そしてインフラが国ごとに分散しており、大陸全体を横断して調整するガバナンス機構が存在しませんでした。そのため、多くの宇宙関連サービスや製品を欧州や中国など海外からの輸入に依存せざるを得ず、アフリカ発の産業基盤は脆弱なままでした。これまでの国別の「点」の取り組みを、アフリカ全体で統合された「面」の宇宙政策へと昇華させるために、各国を「つなぐ」正式な調整役としてAfSAが設立されたのです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p>AfSAの目的は明快です。それは、宇宙由来のデータやサービスへの最適なアクセスを確保し、重複投資や非効率を減らすこと。そして、持続可能で自律的な「アフリカ主導の宇宙市場」を育成することにあります。この理念を具現化するためのロードマップが「African Space Policy and Strategy」です。この戦略では、宇宙技術を農業、防災、気候変動対応、通信といったアフリカが直面する社会経済課題の解決に直結させることを最優先に掲げています。また、アフリカによるアフリカのための衛星コンステレーションの設計・製造を見据え、海外依存からの脱却と独自の産業基盤強化を目指している点が、これまでのアフリカの宇宙開発とは一線を画しています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_1-2.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p>こうした機関の設立と並行して、アフリカ各国の宇宙予算も急速に拡大しています。2018年には約2億8,000万ドルだったアフリカ全体の宇宙予算は、2025年には過去最高となる約6億2,600万ドルにまで到達しました。この成長を牽引しているのが、南アフリカとナイジェリアです。南アフリカは引き続き大陸最大の公的投資国として地球観測や宇宙科学を支え、ナイジェリアも次世代通信衛星の取得に向けた動きを本格化させています。</p>
<p></p>
<p>さらに、AfSAの中核を担うエジプトは、国産色の強い衛星の打ち上げを進め、衛星の組立・統合・試験能力を持つ拠点として衛星試験センター（AITC）が存在感を高めています。また、年次予算が比較的小さな国でも、個別の大型案件として衛星を調達する動きが目立ちます。例えばアンゴラは高解像度地球観測衛星「ANGEO-1」向けにフランスと巨額の契約を結び、ボツワナも初の自国衛星「BOTSAT-1」の打ち上げに成功しました。ケニアでは、地球観測データの共有フレームワークを打ち出し、データ活用の制度面を整えています。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>つまり、現在のアフリカ各国の動向は、単に「衛星を持つか否か」という段階をすでに過ぎ、衛星、地上局、データガバナンス、そして人材育成をどのように組み合わせて自国の産業や社会インフラとして根付かせるかという、高度な競争段階へと突入しているのです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_2.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p></p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177579425479778600 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177579425479817000">民間市場の実情と、日本がアフリカで戦うための「共創戦略」</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177579428268590200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177579428268594400">
<p>国家主導の政策が整備される一方で、民間企業の実情はどのような状況にあるのでしょうか。Space in Africaのレポートによると、アフリカの商業宇宙企業（NewSpace企業）はすでに34カ国、300社以上に達し、2023年の売上高は3億900万ドルを超えています。この市場を強力に牽引しているのが、「地球観測」「衛星通信」「衛星部品製造」の3分野です。</p>
<p></p>
<p>これまでは政府や大学に大型案件の資金が流れ、スタートアップはそこから派生するダウンストリーム（データ活用など）領域で徐々にビジネスを構築していく構造でした。しかし、近年はStarlinkなどの普及によりITインフラが急速に浸透しており、今後、衛星データを活用したソリューション展開が加速し、スタートアップの売上が大きく伸びる可能性があります。アフリカの宇宙市場はすでに「将来性がある」という段階を終え、市場が形成され競争が始まっているのです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_3.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p>このアフリカ市場において、これまで主導権を握ってきたのが欧州と中国です。欧州は2006年頃から、地球観測インフラ「コペルニクス」などの無料・公開データの提供や、環境・災害モニタリングのための人材育成といった「制度支援・データ基盤の提供」に力を入れてきました。一方の中国は、2000年代半ばから潤沢な資金を背景に、通信衛星の開発や打ち上げ、エジプトでのAITCの建設、さらには中国版GPS「北斗（BeiDou）」のデータ提供など、具体的な「ハードウェアとインフラの技術供与」をパッケージ化して展開しています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_3-2.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p>このような強力なライバルがいる中で、日本はどのように戦うべきでしょうか。日本の勝ち筋は、欧州の巨大な制度支援や、中国のような国家主導のインフラ輸出と正面から張り合うことではありません。日本が強みを発揮すべきは、「現場の社会課題を解決するための実装力」です。具体的には、農業、防災、水資源管理、インフラ保守といった分野に、小型衛星群やAIによる衛星データ解析、SaaS、教育プログラムをセットにして提案するアプローチです。単に「技術やハードを売る」のではなく、現地の行政や企業と「使える仕組みを一緒に作る」ことが、日本企業にとってひとつの差別化要因となるでしょう。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_4.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p>この方向性を明確に示したのが、2025年8月に横浜で開催された「第9回アフリカ開発会議（TICAD 9）」です。「革新的な課題解決策の共創」を全体テーマに掲げたこの会議では、宇宙・衛星関連のセッションが複数開催され、衛星データをいかに農業や防災、持続可能な成長につなげるかが活発に議論されました。日本の宇宙スタートアップであるアクセルスペース、スペースシフト、アークエッジ・スペース、サグリなどが登壇し、小型衛星を用いた観測ネットワークやAIを活用した土壌マッピングなど、宇宙を「現場の課題を解決するツール」として社会実装する可能性を力強く提示しました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_5.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社2moon）</span></p>
<p>アフリカの宇宙市場に参入するためには、宇宙を上流のハードウェアとして捉えるだけでなく、下流の社会インフラとして活用する視点が不可欠です。</p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176947547914787100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176947547914792800">現場から見るアフリカ～衛星データとAIが切り拓く持続可能なビジネス</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176947549223483300 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176947549223489000">
<p>さて、ここからはアフリカで本格的に事業を展開している企業に焦点を移します。今回は特別ゲストとして、日本で3番目に古い歴史を持つ宇宙スタートアップであり、すでにアフリカでの事業を強力に推進している株式会社スペースシフトのCBO（最高事業責任者）である多田玉青さんをお招きしました。ここからは多田さんの視点から、ビジネスの現場で見えているアフリカのリアルについて解説していただきます。</p>
<p></p>
<p>SpaceStep読者の皆さま、はじめまして。株式会社スペースシフト CBO（最高事業責任者）の多田玉青です。ここからは私が、アフリカの宇宙ビジネスの最前線と、私たちが現地でどのような挑戦をしているかについてお話しします。</p>
<div></div>
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</div>
<div class="cms-content-parts-sin177189064485330300 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177189064485334300">
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/images20260508140221.webp" width="400" height="600" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><font size="3"><b>株式会社スペースシフト CBO（最高事業責任者）</b></font><br />
<font size="3"><b>多田 玉青 さん</b></font></p>
<p style="text-align: left;"><font size="2">東北大学理学部地球物理学科卒、東京大学大学院国際協力学専攻修了。大手建設コンサルタント会社で気候変動・再生可能エネルギー分野の国際協力に約6年間従事し、10カ国20都市以上で環境対策プロジェクトを経験。2021年よりスペースシフトに参画し、衛星データ解析技術を活用した事業開発・共創をリードする。</font></p>
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<div class="cms-content-parts-sin177189064957833500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177189064957758300">
<p>まず、私たちスペースシフトについて簡単にご紹介させてください。当社は2009年に設立された、日本で3番目に古い歴史を持つ宇宙スタートアップです。2021年の資金調達を経て現在は「第2創業期」として事業を拡大しており、約30名の正社員の多くがAIエンジニアやリモートセンシングの専門家で構成されています。私たちのミッションは、「衛星データとAIの最適な組み合わせにより『見える』世界を拡げ、地球上の見えなかった情報を可視化する」ことです。</p>
<p>私たちの技術的な強みは、衛星データの解析技術に特化している点にあります。近年、地球観測衛星の数は飛躍的に増加していますが、重要なのはデータが「ある」ことではなく、それを「価値ある情報に変換する」ことです。当社は、天候や昼夜を問わず地表を観測できるSAR（合成開口レーダー）衛星のAI解析技術を強みとしてきましたが、現在では光学衛星やハイパースペクトル衛星も含め、利用可能な衛星データを横断的に解析できるエコシステムを構築しています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_6.webp" width="900" height="349" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社スペースシフト）</span></p>
<p>また、特定の産業に依存せず、都市開発、災害対応（浸水・土砂崩落の検知）、森林管理、農業、海洋安全保障など、幅広い分野に対応できる汎用性の高い解析技術（衛星データ解析ブランド「<a href="https://www.spcsft.com/service/sateais/">SateAIs &#8482;（サテアイズ）</a>」）を提供していることも大きな特徴です。さらに、近年では生成AIの大規模言語モデル（LLM）と連携し、専門知識がないユーザーでも対話形式で衛星データの解析から考察レポートまでを取得できるシステムの開発も進めています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_7.webp" width="900" height="405" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社スペースシフト）</span></p>
<p>2026年4月末には、APIキー発行・解析実行・ジョブ管理・利用量可視化までをブラウザ上で完結できるセルフサーブ環境<a href="https://console.spcsft.com/">「SateAIs&#8482; API」</a>の&#946;版提供を開始しました。これにより、これまで数週間の契約調整と専門知識を要していた衛星データ解析は、ブラウザを開いて数分で動き出すAPIでの提供へと進化しています。今後もスペースシフトは、衛星データ活用のあり方を根本から変えていきたいと思います。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_8.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社スペースシフト）</span></p>
<p>こうした技術を武器に、私たちはアフリカでの具体的な事業展開をスタートさせています。その大きなきっかけとなったのが、日本政府（経済産業省）の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」を活用した、ナイジェリアでの農業実証事業です。アフリカでは農業が主要産業ですが、広大な農地の状況を現地で正確に把握することは極めて困難です。そこで私たちは、光学衛星とSAR衛星のデータを組み合わせ、水稲などの農作物の生育ステージや作付け・収穫のタイミングをAIで推定するアルゴリズムを開発・検証しました。</p>
<p>この技術により、過去数年間にわたる農地の収穫実績を分析し、今期の収穫量を予測することが可能になります。重要なのは、このデータが「小規模農家向けの与信管理（マイクロファイナンス）」に活用され得る点です。アフリカでは農家の信用情報が不足しているため、適切な融資を受けられない課題があります。例えば、衛星データによって「この農家は過去にしっかりと農作業を行い、安定して収穫を得ている」という客観的な実績（トラックレコード）を証明できれば、それが与信判断の補完情報となり、農機や肥料のための融資が受けやすくなります。つまり、衛星データが金融アクセスを生み出すインフラとして機能する可能性があるのです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_9.webp" width="900" height="351" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社スペースシフト）</span></p>
<p>また、ザンビアにおけるJICA（国際協力機構）の水資源マスタープラン策定支援業務にも参画した実績があります。アフリカの多くの地域では、最新の国勢調査や統計データが不足しています。将来の水需要を予測するには正確な人口分布データが必要不可欠です。そこで私たちは、衛星データを用いて現地の「建物」をAIで検知し、建物の密度から人口密度を推定する実証を行いました。これにより、不足している地上データを空からの客観的なデータで補完することで、国家レベルのインフラ計画の立案に貢献できる可能性があるという示唆を得られました。</p>
<p><span style="font-size: small;"><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_10.webp" width="900" height="338" alt="" />Sentinel-2衛星データを活用した建物検知アルゴリズムの解析事例</span></p>
<p><span style="font-size: small;"><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_11.webp" width="900" height="475" alt="" /></span><font size="2">人口密度と建物密度の関係性（Ward単位）</font><br />
<font size="2">（資料提供＝株式会社スペースシフト）</font></p>
<p></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177822035559284300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177822035559288200">データがもたらす透明性と、日本企業が挑むべきアフリカ市場の未来</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177822034634410100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177822034634414100">
<p>アフリカにおけるビジネス、特に投資環境において、衛星データは極めて重要な役割を果たし始めています。過去2年間、アフリカ開発銀行が主催する「アフリカインベストメントフォーラム（AIF）」に登壇する機会をいただきました。そこで強く感じたのは、投資家たちが直面している「データ不足によるリスク」です。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_12.webp" width="900" height="480" alt="" /><br />
<img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/4th/imaki_vol4_13.webp" width="900" height="505" alt="" /><span style="font-size: small;">（資料提供＝株式会社スペースシフト）</span></p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177578988270670700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177578988270676500">
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177131488244585600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1980/">
<title>宇宙のトイレを国産化せよ！ 極限空間に「快適」を</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1980/</link>
<description>
漆黒の宇宙空間に浮かぶ、薄い金属の壁に隔てられた生存圏。そこでは呼吸するための酸素、排出される二酸化炭素の除去、排泄物の処理に至るまで、あらゆる営みが高度な機械システムによって制御されている。「生命維持システム（ECLSS）」と呼ばれるこの技術は、人類が宇宙にとどまるための文字通りの生命線だ。しかし国際宇宙ステーション（ISS）の誕生から四半世紀が経過した今も、この中核技術の多くは依然として海外に依存しており、日本独自の有人輸送能力を確立する上での障壁となっていた。
2026年3月、この壁を打破するためのプロジェクトが動き出した。宇宙のトイレを、国産化するのである。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙戦略基金事業において、スペースNSプラン株式会社が有人宇宙輸送システムの安全確保に向けた基盤技術開発に参画した。日本の宇宙開発を支えてきた熟練の知見と、清潔感を追求した次世代のトイレシステム。この融合が、日本の有人宇宙アクセスを自律的なフェーズへと押し上げようとしている。（文＝SpaceStep編集部）
　





与圧キャビンの心臓部。ECLSS国産化への布陣
（引用元：スペースNSプラン）

宇宙システム開発株式会社を代表機関とするプロジェクトの連携機関として、スペースNSプランが採択された。この事業は、有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術確立を目指すもの。開発の対象は、酸素や窒素の精密な管理、二酸化炭素および微量有害ガスの除去、そして微小重力下で作動する宇宙用トイレシステムなど。有人宇宙船の「与圧キャビン（宇宙船内で人間が活動できる客室空間）」に不可欠な要素が並ぶ。

同社の役割は、トイレシステムの開発主導にとどまらない。日本実験棟「きぼう」や宇宙ステーション補給機「こうのとり」の開発・運用に深く携わった技術者集団の知見を投入し、プロジェクト全体の技術管理を支援する。これまで断片的に蓄積されてきた日本の有人宇宙技術を、一つの統合的なシステムとして再構築する試みといえるだろう。

2026年3月31日に発表されたこの計画には、酸素・窒素の管理技術から有害ガス除去に至るまで、生命維持に直結する機能が網羅されている。将来的には国内の有人輸送システムへの搭載のみならず、海外の商業宇宙ステーションへの部品供給も視野に入れる。技術開発と事業化を、同時に推進する構えだ。
「運ぶ」から「住まう」へ。商業宇宙市場の覇権を争う居住インフラ
この計画が示唆するのは、宇宙ビジネスの主戦場が「打ち上げの輸送能力」から、人間が長期間滞在するための「居住インフラの品質」へと拡大したという事実である。

いかに過酷な環境で、人を活かし続けるか？ 有人輸送の成否を分けるのは、この点にある。ECLSSの国産化は、これまでブラックボックスとなっていた基幹技術の主権を日本が握ることを意味する。国家としての宇宙アクセスにおける安全保障上の自律性を担保するだけでなく、ポストISS時代に台頭する民間の商業宇宙ステーション市場において、日本企業が有力なサプライヤーとして食い込むための前提条件となるだろう。

特に、スペースNSプランが手がける「清潔感」を重視した発展型のトイレシステムは、単なる生活備品を超えた戦略的価値を持つ。宇宙での生活の質（QOL）を左右する設備において、日本の細やかな設計思想が反映されたプロダクトは、将来的に国内外の有人拠点へ供給されるグローバルな標準装備となる可能性を秘めている。

2026年、日本の宇宙産業はハードウェアの製造を超え、生命を支える環境そのものを構築する段階に達した。スペースNSプランが担う技術開発は、日本が宇宙経済圏において独自のプレゼンスを確立するための布石となることが期待される。知能と身体、そして日常の営みを支える基礎技術を融合させ、宇宙という極限環境を、真に人間が活動できる「場所」へとアップデートする試みは続く。


</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260513_toilet/36.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/33">研究・テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-13T09:05:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177863090113921300" class="cms-content-parts-sin177863090113928600">
<p>漆黒の宇宙空間に浮かぶ、薄い金属の壁に隔てられた生存圏。そこでは呼吸するための酸素、排出される二酸化炭素の除去、排泄物の処理に至るまで、あらゆる営みが高度な機械システムによって制御されている。「生命維持システム（ECLSS）」と呼ばれるこの技術は、人類が宇宙にとどまるための文字通りの生命線だ。しかし国際宇宙ステーション（ISS）の誕生から四半世紀が経過した今も、この中核技術の多くは依然として海外に依存しており、日本独自の有人輸送能力を確立する上での障壁となっていた。</p>
<p>2026年3月、この壁を打破するためのプロジェクトが動き出した。宇宙のトイレを、国産化するのである。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の宇宙戦略基金事業において、スペースNSプラン株式会社が有人宇宙輸送システムの安全確保に向けた基盤技術開発に参画した。日本の宇宙開発を支えてきた熟練の知見と、清潔感を追求した次世代のトイレシステム。この融合が、日本の有人宇宙アクセスを自律的なフェーズへと押し上げようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<p>　</p>
<p></p>
<p></p>
<div></div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177863092742969700" class="cms-content-parts-sin177863092742978600">
<h2>与圧キャビンの心臓部。ECLSS国産化への布陣</h2>
<p><img src="/space/images/learn/260513_toilet/images20260513090809.webp" width="1200" height="630" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://spacensplan.com/index.php"><span style="font-size: small;">スペースNSプラン</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>宇宙システム開発株式会社を代表機関とするプロジェクトの連携機関として、スペースNSプランが採択された。この事業は、有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術確立を目指すもの。開発の対象は、酸素や窒素の精密な管理、二酸化炭素および微量有害ガスの除去、そして微小重力下で作動する宇宙用トイレシステムなど。有人宇宙船の「与圧キャビン（宇宙船内で人間が活動できる客室空間）」に不可欠な要素が並ぶ。</p>
<p></p>
<p>同社の役割は、トイレシステムの開発主導にとどまらない。日本実験棟「きぼう」や宇宙ステーション補給機「こうのとり」の開発・運用に深く携わった技術者集団の知見を投入し、プロジェクト全体の技術管理を支援する。これまで断片的に蓄積されてきた日本の有人宇宙技術を、一つの統合的なシステムとして再構築する試みといえるだろう。</p>
<p></p>
<p>2026年3月31日に発表されたこの計画には、酸素・窒素の管理技術から有害ガス除去に至るまで、生命維持に直結する機能が網羅されている。将来的には国内の有人輸送システムへの搭載のみならず、海外の商業宇宙ステーションへの部品供給も視野に入れる。技術開発と事業化を、同時に推進する構えだ。</p>
<h2>「運ぶ」から「住まう」へ。商業宇宙市場の覇権を争う居住インフラ</h2>
<p>この計画が示唆するのは、宇宙ビジネスの主戦場が「打ち上げの輸送能力」から、人間が長期間滞在するための「居住インフラの品質」へと拡大したという事実である。</p>
<p></p>
<p>いかに過酷な環境で、人を活かし続けるか？ 有人輸送の成否を分けるのは、この点にある。ECLSSの国産化は、これまでブラックボックスとなっていた基幹技術の主権を日本が握ることを意味する。国家としての宇宙アクセスにおける安全保障上の自律性を担保するだけでなく、ポストISS時代に台頭する民間の商業宇宙ステーション市場において、日本企業が有力なサプライヤーとして食い込むための前提条件となるだろう。</p>
<p></p>
<p>特に、スペースNSプランが手がける「清潔感」を重視した発展型のトイレシステムは、単なる生活備品を超えた戦略的価値を持つ。宇宙での生活の質（QOL）を左右する設備において、日本の細やかな設計思想が反映されたプロダクトは、将来的に国内外の有人拠点へ供給されるグローバルな標準装備となる可能性を秘めている。</p>
<p></p>
<p>2026年、日本の宇宙産業はハードウェアの製造を超え、生命を支える環境そのものを構築する段階に達した。スペースNSプランが担う技術開発は、日本が宇宙経済圏において独自のプレゼンスを確立するための布石となることが期待される。知能と身体、そして日常の営みを支える基礎技術を融合させ、宇宙という極限環境を、真に人間が活動できる「場所」へとアップデートする試みは続く。</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
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</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1964/">
<title>画期的な試験成功。気球が拓く宇宙インフラ</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1964/</link>
<description>
遥か上空の成層圏。音もなく浮かぶ巨大な気球から突如として閃光が走り、機体が飛び立っていく。そんな情景が、遠くない未来の日常的な風景になろうとしている。
地球規模の気候変動や災害状況の把握など、宇宙空間から得られるデータは地上の課題を解き明かす重要な鍵だ。しかし、そこへ至る道は重力と既存のインフラという見えない壁に阻まれ、長らく限られたプレーヤーだけのものだった。
今、その壁をすり抜け、空の彼方から静かに宇宙を目指す新たなアプローチが現実味を帯びている。常識を覆すテクノロジーの革新は、私たちのビジネスと社会をどのようにアップデートしていくのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）




前例なき実証。産学連携で挑む推力制御




2026年3月3日、千葉工業大学 教授の和田 豊 氏と同研究室の学生らは、ガスハイブリッドロケットと推力方向制御（TVC）装置を用いた地上燃焼試験を実施し、これに成功したと発表した。
（引用元：PR TIMES）
同研究室が目指しているのは、気球を用いてロケットを空中発射する「ロックーン方式」の実用化だ。現在、小型衛星の需要が世界中で増加する一方で、宇宙への輸送手段の確保が最大のボトルネックとなっている。従来の大型ロケットは莫大なコストと広大な発射設備を必要とし、天候や打ち上げ枠などの制約に大きく左右されるからだ。成層圏から発射を行うロックーン方式は、この輸送の壁を打ち破る革新的な切り札として期待されている。


しかし、高度数十キロメートルの空間は空気密度が極めて低いため、航空機のような翼による姿勢制御が機能しない。ロケットを正しい軌道に乗せるためには、エンジンそのものの推力の向きを物理的に変える技術が不可欠となる。
（引用元：PR TIMES）
「Hestia」と名付けられたプロジェクトでは、株式会社ソーワエンジニアリングなどと共同でTVC装置を開発。2026年1月23日に行われた試験では、燃料をガス化して燃焼効率を高めたロケットを採用することで、燃焼中にアクチュエータを稼働させ、推力を正確に偏向させることに成功した。この試験は大きな技術的ブレイクスルーであり、学生らの熱意と民間企業の高度な技術力が融合した共創の成果と言える。




宇宙輸送を民主化し、地上の課題を解く




今回の燃焼試験の成功が示唆しているのは、宇宙へのアクセス手法の多様化と、それに伴う小型衛星インフラの飛躍的な拡大だ。

気球を用いたロックーン方式の最大の利点は、ロケットの発射場所を選ばないことにある。地上に巨大な射場設備を建設する必要がなく、海上の船の上などからでも柔軟に打ち上げを行うことが可能になる。さらに、空気抵抗が少なく重力損失も減る高高度から点火するため、ロケットの燃料を大幅に節約でき、機体の大幅な小型化と低コスト化を同時に実現できる。これは、これまで宇宙開発の足かせとなっていた「発射待ち」の解消と、コスト削減の両立を意味している。

宇宙への輸送コストが下がり、打ち上げの頻度や自由度が高まれば、ビジネスの前提が大きく変わる。例えば、農業の収穫量予測、災害発生直後のインフラ被害の迅速な把握、あるいは自動運転を支える精緻な通信ネットワークの構築など、衛星データを活用したサービスが、一部の大企業だけでなく多くのプレーヤーにとって現実的な選択肢となるはずだ。

また、今回の試験がJAXAやAstroX株式会社といった、産学官の多様な機関との連携によって成し遂げられた点も重要だ。技術の壁をオープンな共創によって乗り越えるこのアプローチは、日本の宇宙産業がグローバル市場で戦うための新しい強みとなる可能性が高い。

成層圏を舞台にした技術の確立は、宇宙をより身近なビジネスのフィールドへと引き寄せ、地球上のあらゆる産業を底上げし、社会課題を解決するための推進力となっていくだろう。









</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/33">研究・テクノロジー</dc:category>
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<dc:date>2026-05-12T07:00:00+09:00</dc:date>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>遥か上空の成層圏。音もなく浮かぶ巨大な気球から突如として閃光が走り、機体が飛び立っていく。そんな情景が、遠くない未来の日常的な風景になろうとしている。</p>
<p>地球規模の気候変動や災害状況の把握など、宇宙空間から得られるデータは地上の課題を解き明かす重要な鍵だ。しかし、そこへ至る道は重力と既存のインフラという見えない壁に阻まれ、長らく限られたプレーヤーだけのものだった。</p>
<p>今、その壁をすり抜け、空の彼方から静かに宇宙を目指す新たなアプローチが現実味を帯びている。常識を覆すテクノロジーの革新は、私たちのビジネスと社会をどのようにアップデートしていくのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">前例なき実証。産学連携で挑む推力制御</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年3月3日、千葉工業大学 教授の和田 豊 氏と同研究室の学生らは、ガスハイブリッドロケットと推力方向制御（TVC）装置を用いた地上燃焼試験を実施し、これに成功したと発表した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260512_kikyuu/kikyuu_1.webp" width="900" height="497" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000042635.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>同研究室が目指しているのは、気球を用いてロケットを空中発射する「ロックーン方式」の実用化だ。現在、小型衛星の需要が世界中で増加する一方で、宇宙への輸送手段の確保が最大のボトルネックとなっている。従来の大型ロケットは莫大なコストと広大な発射設備を必要とし、天候や打ち上げ枠などの制約に大きく左右されるからだ。成層圏から発射を行うロックーン方式は、この輸送の壁を打ち破る革新的な切り札として期待されている。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>しかし、高度数十キロメートルの空間は空気密度が極めて低いため、航空機のような翼による姿勢制御が機能しない。ロケットを正しい軌道に乗せるためには、エンジンそのものの推力の向きを物理的に変える技術が不可欠となる。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260512_kikyuu/kikyuu_2.webp" width="900" height="599" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000042635.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>「Hestia」と名付けられたプロジェクトでは、株式会社ソーワエンジニアリングなどと共同でTVC装置を開発。2026年1月23日に行われた試験では、燃料をガス化して燃焼効率を高めたロケットを採用することで、燃焼中にアクチュエータを稼働させ、推力を正確に偏向させることに成功した。この試験は大きな技術的ブレイクスルーであり、学生らの熱意と民間企業の高度な技術力が融合した共創の成果と言える。</p>
</div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">宇宙輸送を民主化し、地上の課題を解く</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
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<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の燃焼試験の成功が示唆しているのは、宇宙へのアクセス手法の多様化と、それに伴う小型衛星インフラの飛躍的な拡大だ。</p>
<p></p>
<p>気球を用いたロックーン方式の最大の利点は、ロケットの発射場所を選ばないことにある。地上に巨大な射場設備を建設する必要がなく、海上の船の上などからでも柔軟に打ち上げを行うことが可能になる。さらに、空気抵抗が少なく重力損失も減る高高度から点火するため、ロケットの燃料を大幅に節約でき、機体の大幅な小型化と低コスト化を同時に実現できる。これは、これまで宇宙開発の足かせとなっていた「発射待ち」の解消と、コスト削減の両立を意味している。</p>
<p></p>
<p>宇宙への輸送コストが下がり、打ち上げの頻度や自由度が高まれば、ビジネスの前提が大きく変わる。例えば、農業の収穫量予測、災害発生直後のインフラ被害の迅速な把握、あるいは自動運転を支える精緻な通信ネットワークの構築など、衛星データを活用したサービスが、一部の大企業だけでなく多くのプレーヤーにとって現実的な選択肢となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>また、今回の試験がJAXAやAstroX株式会社といった、産学官の多様な機関との連携によって成し遂げられた点も重要だ。技術の壁をオープンな共創によって乗り越えるこのアプローチは、日本の宇宙産業がグローバル市場で戦うための新しい強みとなる可能性が高い。</p>
<p></p>
<p>成層圏を舞台にした技術の確立は、宇宙をより身近なビジネスのフィールドへと引き寄せ、地球上のあらゆる産業を底上げし、社会課題を解決するための推進力となっていくだろう。</p>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1963/">
<title>航空・重工業の巨頭が結集する有人船開発</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1963/</link>
<description>
人が宇宙で生きるための「空気」と「安全」をいかに確保するか。人類にとって根源的なこの難題に対し、日本の航空・宇宙・空調の知性が一つのチームとして立ち上がった。
高高度ガス気球、並びに宇宙関連技術の開発を行う株式会社岩谷技研がJAXAの「宇宙戦略基金事業」に採択されたという事実は、日本の宇宙開発が「無人探査」から「有人ビジネス」へと本格的に移行する決定的な契機となるだろう。独自の与圧技術を武器に、重工や航空の巨頭を率いて挑むこのプロジェクトは、日本独自の有人宇宙アクセスを確立するための実戦的な土台を築き上げようとしている。（文＝SpaceStep編集部）



航空・重工業の巨頭が結集した共創体制




（引用元：PR TIMES）
2026年3月、JAXAは宇宙戦略基金事業（第二期）の技術開発テーマ「有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術」において、岩谷技研が提案した「有人宇宙船汎用与圧キャビンシステム」を採択した。本プロジェクトの核心は、同社が気球による宇宙遊覧フライト℠の研究開発を通じて培ってきた「有人与圧キャビン技術」を、ロケット（サブオービタル機※）への搭載を想定した宇宙船開発へと応用する点にある。

※サブオービタル：地球周回軌道には乗らず、高度約100kmの宇宙空間へ到達した後に弾道を描いて短時間で地上に帰還する飛行形態

開発体制は極めて戦略的だ。代表機関である岩谷技研を筆頭に、新日本空調株式会社、日本航空株式会社（JAL）、三菱重工業株式会社の3社が連携機関として参画する。具体的には、与圧キャビン構造の設計に加え、船内での活動を支えるクルーシステム、そして二酸化炭素の除去や温度調節を司る「生命維持・環境制御機能（ECLSS）」といった、有人宇宙輸送に不可欠な要素技術を統合的に開発していく。


これまで日本の有人宇宙活動は、国際宇宙ステーション（ISS）をはじめとする国際協力の枠組みに依存する部分が大きかった。しかし今回、空調技術のパイオニアである新日本空調や安全運航の知見を持つ日本航空（JAL）、そして航空宇宙インフラを支える三菱重工業が気鋭のスタートアップの技術を核に結集したことは、将来的に有人宇宙輸送のバリューチェーンを国内で完結させるための強力な布石となるだろう。宇宙を「目指す場所」から人々が「活動できる場所」へと変えるための実行レイヤーが、今まさに形作られている。







「探査」から「経済圏」へ




有人宇宙輸送における価値の源泉は、機体の打ち上げ能力から「居住空間の安全性と快適性」へと移行しつつある。。

これまで海外企業の基準に頼らざるを得なかった有人飛行の安全基準を、日本独自の技術と運用知見で再構築する試みは、将来の宇宙観光や月面開発における主導権を確保するための決定的な優位性となる可能性が高い。この「命のインフラ」を自国で掌握することは、単なる技術開発を超え、宇宙における日本の主権を守るための防衛策ともいえるだろう。

また、JAXAの大規模な宇宙戦略基金が、スタートアップを核とした「産業の合流」を引き起こしている点は、停滞する宇宙ビジネスの景色を塗り替える可能性も秘めている。既存の重厚長大な産業が持つ信頼性とスタートアップの機動力が融合することで、宇宙は「一部の専門家のための研究領域」というフェーズから、持続的な「実体経済の舞台」へと確実にその姿を変えていくことだろう。

有人宇宙輸送の自立は、もはや遠い夢物語ではなく、計算可能なビジネスの領域へと突入した。岩谷技研らが築く与圧キャビンシステムは、日本の技術が地球低軌道という新たな市場におけるインフラとして機能するための礎となっていくはずだ。








</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-05-11T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>人が宇宙で生きるための「空気」と「安全」をいかに確保するか。人類にとって根源的なこの難題に対し、日本の航空・宇宙・空調の知性が一つのチームとして立ち上がった。</p>
<p>高高度ガス気球、並びに宇宙関連技術の開発を行う株式会社岩谷技研がJAXAの「宇宙戦略基金事業」に採択されたという事実は、日本の宇宙開発が「無人探査」から「有人ビジネス」へと本格的に移行する決定的な契機となるだろう。独自の与圧技術を武器に、重工や航空の巨頭を率いて挑むこのプロジェクトは、日本独自の有人宇宙アクセスを確立するための実戦的な土台を築き上げようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">航空・重工業の巨頭が結集した共創体制</h2>
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<p><img src="/space/images/learn/260511_iwaya/iwaya_1.webp" width="900" height="450" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000088928.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>2026年3月、JAXAは宇宙戦略基金事業（第二期）の技術開発テーマ「有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術」において、岩谷技研が提案した「有人宇宙船汎用与圧キャビンシステム」を採択した。本プロジェクトの核心は、同社が気球による宇宙遊覧フライト℠の研究開発を通じて培ってきた「有人与圧キャビン技術」を、ロケット（サブオービタル機※）への搭載を想定した宇宙船開発へと応用する点にある。</p>
<p></p>
<p><span style="font-size: small;">※サブオービタル：地球周回軌道には乗らず、高度約100kmの宇宙空間へ到達した後に弾道を描いて短時間で地上に帰還する飛行形態</span></p>
<p></p>
<p>開発体制は極めて戦略的だ。代表機関である岩谷技研を筆頭に、新日本空調株式会社、日本航空株式会社（JAL）、三菱重工業株式会社の3社が連携機関として参画する。具体的には、与圧キャビン構造の設計に加え、船内での活動を支えるクルーシステム、そして二酸化炭素の除去や温度調節を司る「生命維持・環境制御機能（ECLSS）」といった、有人宇宙輸送に不可欠な要素技術を統合的に開発していく。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>これまで日本の有人宇宙活動は、国際宇宙ステーション（ISS）をはじめとする国際協力の枠組みに依存する部分が大きかった。しかし今回、空調技術のパイオニアである新日本空調や安全運航の知見を持つ日本航空（JAL）、そして航空宇宙インフラを支える三菱重工業が気鋭のスタートアップの技術を核に結集したことは、将来的に有人宇宙輸送のバリューチェーンを国内で完結させるための強力な布石となるだろう。宇宙を「目指す場所」から人々が「活動できる場所」へと変えるための実行レイヤーが、今まさに形作られている。</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「探査」から「経済圏」へ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<p>有人宇宙輸送における価値の源泉は、機体の打ち上げ能力から「居住空間の安全性と快適性」へと移行しつつある。。</p>
<p></p>
<p>これまで海外企業の基準に頼らざるを得なかった有人飛行の安全基準を、日本独自の技術と運用知見で再構築する試みは、将来の宇宙観光や月面開発における主導権を確保するための決定的な優位性となる可能性が高い。この「命のインフラ」を自国で掌握することは、単なる技術開発を超え、宇宙における日本の主権を守るための防衛策ともいえるだろう。</p>
<p></p>
<p>また、JAXAの大規模な宇宙戦略基金が、スタートアップを核とした「産業の合流」を引き起こしている点は、停滞する宇宙ビジネスの景色を塗り替える可能性も秘めている。既存の重厚長大な産業が持つ信頼性とスタートアップの機動力が融合することで、宇宙は「一部の専門家のための研究領域」というフェーズから、持続的な「実体経済の舞台」へと確実にその姿を変えていくことだろう。</p>
<p></p>
<p>有人宇宙輸送の自立は、もはや遠い夢物語ではなく、計算可能なビジネスの領域へと突入した。岩谷技研らが築く与圧キャビンシステムは、日本の技術が地球低軌道という新たな市場におけるインフラとして機能するための礎となっていくはずだ。</p>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1960/">
<title>宇宙インフラ×タイミーで、地方農業を再起させる</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1960/</link>
<description>
日本の農村は今、高齢化や後継者不足により限界を迎えつつある。細かく分散した農地の管理は難しく、耕作放棄地は拡大する一方だ。さらに「どこに空き農地があるのか」という貴重な情報は役場の台帳やベテラン農家の記憶に散在しており、これが新規参入を阻む高い壁となっている。
この課題を、遥か数百キロメートル上空からの「眼」と、現代の「労働プラットフォーム」を掛け合わせ解決する試みが始まった。宇宙インフラとシェアリングエコノミーという、一見すると無関係に思えるテクノロジーの融合は、地方の農業をどのように再起動させるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）


衛星データ&#215;人材。香川県で始まる官民共創




2026年3月6日、AIを用いた衛星データ解析技術を主軸とするサグリ株式会社は、香川県およびスキマバイトサービスを展開する株式会社タイミーと連携協定を締結した。

この協定は、農地情報のデジタル一元化と柔軟な労働力の確保を通じて、香川県農業の持続的な発展と活力あふれる農村づくりを目指すものである。
（引用元：PR TIMES）
オリーブやアスパラガス、キウイフルーツなど高付加価値な特産作物を数多く誇る香川県だが、一区画の農地が細かく分散しており、農家1戸あたりの耕地面積が狭いという構造的な課題を抱えており、耕地利用率は全国平均を大きく下回っている。


この状況を打破するため、サグリは自社が開発した農地マッチングサービス「ニナタバ」を提供。宇宙からの観測データを用いれば、広大な農地の中から耕作放棄地やそのリスクが高い場所を、現地に赴くことなく高精度で割り出すことができる。地形の傾斜や日当たり、さらには所有者の「売りたい・貸したい」という意向を含めてデジタル地図上に可視化し、これまで埋もれていた農地のポテンシャルを一元管理する仕組みだ。
（引用元：PR TIMES）
ここにタイミーが持つマッチングのノウハウが加わる。デジタル化された農地情報を基に、新たな農業法人や企業を県内外から誘致し、タイミーのプラットフォームを通じて農業未経験者やスポットワーカーを現場へと送り込む。


宇宙のテクノロジーで農地の現状を明らかにし、現代のアプリで人材の流動性を高めるという、極めて実践的な官民共創のプロジェクトが動き出した。








宇宙と地上が交差する。持続可能な農村の形




今回の3者連携が示唆しているのは、宇宙ビジネスが単なるデータ収集のフェーズを終え、地上の具体的なアクションと直接結びつく実体経済のインフラへと進化したという事実だ。

これまで衛星データは、広範囲の状況を把握することに長けていたが、「現場の誰の課題を、どうやって解決するか」というラストワンマイルの接続に壁があった。しかし、サグリが構築した客観的なデジタル地図が、香川県という自治体の実行力、そしてタイミーという労働プラットフォームとリンクしたことで、衛星からの情報が「人を動かし土地を活かす」ための強力なツールへと変わる。

これは、日本の農業が抱える構造的な弱点を、テクノロジーの力で強みへと反転させる画期的なアプローチである。細切れに分散した農地も、デジタル上で統合・管理され、適切なタイミングで必要な人材がアサインされれば、効率的な生産基盤として機能する可能性が高い。

また、異業種のプレーヤーがデータを介して結びつくこの共創モデルは、これからの地方創生において非常に重要な意味を持つ。単独の企業や自治体だけでは解決できない複雑な課題も、宇宙の技術と民間のアイデアを組み合わせることで突破口が開けるからだ。

宇宙からのマクロな眼差しと、地上のミクロな労働力が交差する時、地方の農業は「テクノロジーで最適化された成長産業」へと生まれ変わるだろう。香川県を舞台に始まったこの挑戦は、やがて日本全国の農村を救うロールモデルとなり、日本全体を再び力強く前進させるための羅針盤となっていくはずだ。








</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-08T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>日本の農村は今、高齢化や後継者不足により限界を迎えつつある。細かく分散した農地の管理は難しく、耕作放棄地は拡大する一方だ。さらに「どこに空き農地があるのか」という貴重な情報は役場の台帳やベテラン農家の記憶に散在しており、これが新規参入を阻む高い壁となっている。</p>
<p>この課題を、遥か数百キロメートル上空からの「眼」と、現代の「労働プラットフォーム」を掛け合わせ解決する試みが始まった。宇宙インフラとシェアリングエコノミーという、一見すると無関係に思えるテクノロジーの融合は、地方の農業をどのように再起動させるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">衛星データ&#215;人材。香川県で始まる官民共創</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年3月6日、AIを用いた衛星データ解析技術を主軸とするサグリ株式会社は、香川県およびスキマバイトサービスを展開する株式会社タイミーと連携協定を締結した。</p>
<p></p>
<p>この協定は、農地情報のデジタル一元化と柔軟な労働力の確保を通じて、香川県農業の持続的な発展と活力あふれる農村づくりを目指すものである。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260508_timee/timee_1.webp" width="900" height="471" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000040885.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>オリーブやアスパラガス、キウイフルーツなど高付加価値な特産作物を数多く誇る香川県だが、一区画の農地が細かく分散しており、農家1戸あたりの耕地面積が狭いという構造的な課題を抱えており、耕地利用率は全国平均を大きく下回っている。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>この状況を打破するため、サグリは自社が開発した農地マッチングサービス「ニナタバ」を提供。宇宙からの観測データを用いれば、広大な農地の中から耕作放棄地やそのリスクが高い場所を、現地に赴くことなく高精度で割り出すことができる。地形の傾斜や日当たり、さらには所有者の「売りたい・貸したい」という意向を含めてデジタル地図上に可視化し、これまで埋もれていた農地のポテンシャルを一元管理する仕組みだ。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260508_timee/timee_2.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000040885.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>ここにタイミーが持つマッチングのノウハウが加わる。デジタル化された農地情報を基に、新たな農業法人や企業を県内外から誘致し、タイミーのプラットフォームを通じて農業未経験者やスポットワーカーを現場へと送り込む。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>宇宙のテクノロジーで農地の現状を明らかにし、現代のアプリで人材の流動性を高めるという、極めて実践的な官民共創のプロジェクトが動き出した。</p>
<div></div>
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</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">宇宙と地上が交差する。持続可能な農村の形</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の3者連携が示唆しているのは、宇宙ビジネスが単なるデータ収集のフェーズを終え、地上の具体的なアクションと直接結びつく実体経済のインフラへと進化したという事実だ。</p>
<p></p>
<p>これまで衛星データは、広範囲の状況を把握することに長けていたが、「現場の誰の課題を、どうやって解決するか」というラストワンマイルの接続に壁があった。しかし、サグリが構築した客観的なデジタル地図が、香川県という自治体の実行力、そしてタイミーという労働プラットフォームとリンクしたことで、衛星からの情報が「人を動かし土地を活かす」ための強力なツールへと変わる。</p>
<p></p>
<p>これは、日本の農業が抱える構造的な弱点を、テクノロジーの力で強みへと反転させる画期的なアプローチである。細切れに分散した農地も、デジタル上で統合・管理され、適切なタイミングで必要な人材がアサインされれば、効率的な生産基盤として機能する可能性が高い。</p>
<p></p>
<p>また、異業種のプレーヤーがデータを介して結びつくこの共創モデルは、これからの地方創生において非常に重要な意味を持つ。単独の企業や自治体だけでは解決できない複雑な課題も、宇宙の技術と民間のアイデアを組み合わせることで突破口が開けるからだ。</p>
<p></p>
<p>宇宙からのマクロな眼差しと、地上のミクロな労働力が交差する時、地方の農業は「テクノロジーで最適化された成長産業」へと生まれ変わるだろう。香川県を舞台に始まったこの挑戦は、やがて日本全国の農村を救うロールモデルとなり、日本全体を再び力強く前進させるための羅針盤となっていくはずだ。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1954/">
<title>アフリカを宇宙で救う。日本発の産業創出</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1954/</link>
<description>
2050年には人口が25億人に達すると予測されるアフリカ大陸。急速な経済成長の裏で、大地を襲う干ばつや激甚化する洪水、そして急激な都市化に伴うインフラの欠如といった課題が人々の生活に深刻な影響を及ぼしている。これまで多くの先進国が宇宙技術を用いた支援の手を差し伸べてきたが、その多くは高額な導入コストや現地での運用ノウハウの不足に阻まれ、一過性のプロジェクトとして砂塵の中に消えていった。技術はあっても、それが「暮らし」に根付かない――。この断絶こそが、新興国における宇宙ビジネスの最大の障壁となってきた。
2026年3月17日、この「定着しない支援」の歴史を実務の力で塗り替える新たな挑戦が、国家プロジェクトとして始動した。一般社団法人クロスユーや株式会社アクセルスペースら4団体が提案した、衛星データと金融スキームを融合させたアフリカの社会課題解決手法。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「宇宙戦略基金」に採択されたこの事業は、日本の宇宙技術をアフリカの地に定着させ、自立した産業を育むための重要な転換点となるはずだ。（文＝SpaceStep編集部）


技術と運用を統合。衛星データ活用の標準化を図る実装モデル




2026年3月、クロスユー、アクセルスペース、株式会社Double Feather Partners、合同会社ENKOPA Labの4団体による共同提案が、JAXAが推進する宇宙戦略基金事業の「衛星データ利用システム実装加速化事業」に採択された。本事業の核心は、衛星データという「情報の断片」を渡すだけではなく、現地で継続的に価値を生み続けるための「社会的装置」をセットで実装する点にある。

具体的には、二つの基盤を一体で検証・実装していく。一つは、現地のニーズを起点に設計され、多様な衛星データの取得と解析を容易にする日本発の「衛星データ利用共通基盤」だ。そしてもう一つが、現地の産官学プレイヤーによる体制構築や、金融・公的資金を組み込んだ予算設計、さらには持続的な商業化プロセスを体系化した「衛星データ利活用プレイブック」である。
（引用元：PR TIMES）
ハードウェアとしての衛星の性能を競う段階から、それをいかに使い倒し、地域の課題解決と経済発展を両立させるかという「ソフト・運用面」の基盤整備に重心を移した点が、本事業の決定的な特徴といえる。日本の宇宙産業が培ってきた高度な解析技術が、現地の金融スキームと結びつくことで、これまで不透明だった農業やインフラの状況が「客観的なデータ」として可視化され、投資や政策の確かな根拠へと変わっていくのである。






支援を超えた産業づくり。自立する現地経済圏の構築




本事業が示唆するのは、新興国に対する日本の宇宙ビジネスが「単発の技術提供」の段階を終え、社会の基盤となる「プラットフォームの輸出」へと舵を切ったことである。

従来の政府開発援助（ODA）型の支援は、資金や技術が途絶えれば運用も止まるという構造的な脆さを抱えていた。しかし、今回アクセルスペースらが目指すのは、金融スキームや商業化の仕組みまでをパッケージ化し、現地に自律的なエコシステムを創出することだ。アフリカ諸国の現地プレイヤーが自ら衛星データを活用し、自国の産業を拡大させる。この自立したサイクルが確立されれば、宇宙技術はもはや特別な贈り物ではなく、水道や電気と同じように社会を支える不可欠なインフラとして定着することだろう。

また、アフリカのような巨大な成長市場において、日本発のデータ基盤と運用ルールが「標準」として根付く意義は極めて大きい。現地のテック人材と協力しながら、現地の課題を解くための具体的な手法を確立することは、将来的に日本企業がアフリカ市場へ参入する際の強力な道標となるはずだ。

宇宙技術は今、アフリカの不透明なリスクを制御可能なデータへと変換し、持続的な成長を支えるための土台へと昇華した。クロスユーら4団体が築くこの共創モデルは、日本とアフリカが対等なビジネスパートナーとして、宇宙を舞台に相互発展を遂げるための不可欠な礎となるのではないだろうか。宇宙からの眼差しが現地の経済と深く結びついたとき、そこにはテクノロジーによって自らの未来を切り拓く新たなアフリカの姿が描き出されている。







</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-07T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>2050年には人口が25億人に達すると予測されるアフリカ大陸。急速な経済成長の裏で、大地を襲う干ばつや激甚化する洪水、そして急激な都市化に伴うインフラの欠如といった課題が人々の生活に深刻な影響を及ぼしている。これまで多くの先進国が宇宙技術を用いた支援の手を差し伸べてきたが、その多くは高額な導入コストや現地での運用ノウハウの不足に阻まれ、一過性のプロジェクトとして砂塵の中に消えていった。技術はあっても、それが「暮らし」に根付かない――。この断絶こそが、新興国における宇宙ビジネスの最大の障壁となってきた。</p>
<p>2026年3月17日、この「定着しない支援」の歴史を実務の力で塗り替える新たな挑戦が、国家プロジェクトとして始動した。一般社団法人クロスユーや株式会社アクセルスペースら4団体が提案した、衛星データと金融スキームを融合させたアフリカの社会課題解決手法。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「宇宙戦略基金」に採択されたこの事業は、日本の宇宙技術をアフリカの地に定着させ、自立した産業を育むための重要な転換点となるはずだ。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">技術と運用を統合。衛星データ活用の標準化を図る実装モデル</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年3月、クロスユー、アクセルスペース、株式会社Double Feather Partners、合同会社ENKOPA Labの4団体による共同提案が、JAXAが推進する宇宙戦略基金事業の「衛星データ利用システム実装加速化事業」に採択された。本事業の核心は、衛星データという「情報の断片」を渡すだけではなく、現地で継続的に価値を生み続けるための「社会的装置」をセットで実装する点にある。</p>
<p></p>
<p>具体的には、二つの基盤を一体で検証・実装していく。一つは、現地のニーズを起点に設計され、多様な衛星データの取得と解析を容易にする日本発の「衛星データ利用共通基盤」だ。そしてもう一つが、現地の産官学プレイヤーによる体制構築や、金融・公的資金を組み込んだ予算設計、さらには持続的な商業化プロセスを体系化した「衛星データ利活用プレイブック」である。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260511_africa/africa_1.webp" width="900" height="484" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000066150.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>ハードウェアとしての衛星の性能を競う段階から、それをいかに使い倒し、地域の課題解決と経済発展を両立させるかという「ソフト・運用面」の基盤整備に重心を移した点が、本事業の決定的な特徴といえる。日本の宇宙産業が培ってきた高度な解析技術が、現地の金融スキームと結びつくことで、これまで不透明だった農業やインフラの状況が「客観的なデータ」として可視化され、投資や政策の確かな根拠へと変わっていくのである。</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">支援を超えた産業づくり。自立する現地経済圏の構築</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>本事業が示唆するのは、新興国に対する日本の宇宙ビジネスが「単発の技術提供」の段階を終え、社会の基盤となる「プラットフォームの輸出」へと舵を切ったことである。</p>
<p></p>
<p>従来の政府開発援助（ODA）型の支援は、資金や技術が途絶えれば運用も止まるという構造的な脆さを抱えていた。しかし、今回アクセルスペースらが目指すのは、金融スキームや商業化の仕組みまでをパッケージ化し、現地に自律的なエコシステムを創出することだ。アフリカ諸国の現地プレイヤーが自ら衛星データを活用し、自国の産業を拡大させる。この自立したサイクルが確立されれば、宇宙技術はもはや特別な贈り物ではなく、水道や電気と同じように社会を支える不可欠なインフラとして定着することだろう。</p>
<p></p>
<p>また、アフリカのような巨大な成長市場において、日本発のデータ基盤と運用ルールが「標準」として根付く意義は極めて大きい。現地のテック人材と協力しながら、現地の課題を解くための具体的な手法を確立することは、将来的に日本企業がアフリカ市場へ参入する際の強力な道標となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>宇宙技術は今、アフリカの不透明なリスクを制御可能なデータへと変換し、持続的な成長を支えるための土台へと昇華した。クロスユーら4団体が築くこの共創モデルは、日本とアフリカが対等なビジネスパートナーとして、宇宙を舞台に相互発展を遂げるための不可欠な礎となるのではないだろうか。宇宙からの眼差しが現地の経済と深く結びついたとき、そこにはテクノロジーによって自らの未来を切り拓く新たなアフリカの姿が描き出されている。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1943/">
<title>親子で楽しむ！宇宙クイズ（プロローグ）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1943/</link>
<description>



クイズを作ってくれたのは
&#160;
上森規光さん
JAXAで37年間、宇宙に関わる仕事を続け、アメリカ・ワシントンでも活躍。今はHIREC株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械が安全に動くよう、品質を守る仕事に取り組んでいます。





みなさん、はじめまして。上森規光（かみもり のりみつ）です。 SpaceStep から新たに始まる新コーナー「親子で楽しむ！宇宙クイズ」では、宇宙のふしぎを、クイズを通して楽しくお届けしていきます。今回はプロローグとして、私がこのクイズをつくった理由を少しだけお話しします。
私は、 JAXA で 37 年間、宇宙に関わる仕事を続け、 JAXA ワシントン駐在事務所の所長としても働きました。現在は HIREC 株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械がしっかり動くように、安全や品質を守る仕事に取り組んでいます。
私は理系の大学で学んでいたこともあり、昔は「科学や宇宙のことは、だいたい分かっている」と思っていました。でも実際に宇宙の現場で働いてみると、「そうだったのか！」と驚くことや、初めて知ることがたくさんありました。そのワクワクを、みなさん、とくに子どもたちにも届けたい。そんな思いから、このクイズをつくりました。
そうして生まれたのが、この「宇宙クイズ」です。もともとは、宇宙ビジョンナビゲーターの五嶋耀祥（ひな）さんが出演する北海道のラジオ番組のためにつくったクイズでした。今回はそれを、 SpaceStep の連載としてアップデート。私の解説と一緒にみなさんへお届けします。ぜひ親子で、宇宙のふしぎを楽しんでください。






クイズ一覧
●第1回　月でうさぎが餅つきをしているようにみえるのはなぜでしょう？








</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/36">宇宙の基本</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-01T09:05:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div class="cms-content-parts-sin177668743464687100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177668743464700100">
<p style="text-align: center;"><strong>クイズを作ってくれたのは</strong></p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/space/images/learn/uchu_QUIZ/images20260420211813.webp" width="500" height="546" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>上森規光さん</strong></p>
<p>JAXAで37年間、宇宙に関わる仕事を続け、アメリカ・ワシントンでも活躍。今はHIREC株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械が安全に動くよう、品質を守る仕事に取り組んでいます。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin177668757960366300" class="cms-content-parts-sin177668757960374400">
<p>みなさん、はじめまして。上森規光（かみもり のりみつ）です。 SpaceStep から新たに始まる新コーナー「親子で楽しむ！宇宙クイズ」では、宇宙のふしぎを、クイズを通して楽しくお届けしていきます。今回はプロローグとして、私がこのクイズをつくった理由を少しだけお話しします。</p>
<p>私は、 JAXA で 37 年間、宇宙に関わる仕事を続け、 JAXA ワシントン駐在事務所の所長としても働きました。現在は HIREC 株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械がしっかり動くように、安全や品質を守る仕事に取り組んでいます。</p>
<p>私は理系の大学で学んでいたこともあり、昔は「科学や宇宙のことは、だいたい分かっている」と思っていました。でも実際に宇宙の現場で働いてみると、「そうだったのか！」と驚くことや、初めて知ることがたくさんありました。そのワクワクを、みなさん、とくに子どもたちにも届けたい。そんな思いから、このクイズをつくりました。</p>
<p>そうして生まれたのが、この「宇宙クイズ」です。もともとは、宇宙ビジョンナビゲーターの五嶋耀祥（ひな）さんが出演する北海道のラジオ番組のためにつくったクイズでした。今回はそれを、 SpaceStep の連載としてアップデート。私の解説と一緒にみなさんへお届けします。ぜひ親子で、宇宙のふしぎを楽しんでください。</p>
<div></div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177759388209818500 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177759388209822500">
<p style="text-align: center;"><strong>クイズ一覧</strong></p>
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1915/">●第1回　月でうさぎが餅つきをしているようにみえるのはなぜでしょう？</a></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177945953789790300 box cparts-id403--01 lay-margin-b--3" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-col12-xs-12"><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/215/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177945953789794300" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" alt="" src="/space/images/column/ucyuQ_L-2.webp" width="675" title="" name="" /></a></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1915/">
<title>【宇宙クイズ】月でうさぎが餅つきをしているようにみえるのはなぜでしょう？</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/05/1915/</link>
<description> 夜空に浮かぶ月を見ると、白く明るい部分と、黒っぽく見える部分がありますよね。日本では昔から、その模様が「うさぎが餅つきをしている姿」に見えると親しまれてきました。実はこの見え方は世界共通ではなく、地域によってちがいます。たとえば中国では「大きなカニ」、南ヨーロッパでは「魔女の横顔」に見えるといわれることもあります。 では、どうしてあんな模様ができたのでしょうか？ 実は、太陽系ができたばかりの頃、太陽に近い内側には熱に強い「岩石」が集まり、太陽から遠い外側には熱に弱い「氷」や「メタン」「アンモニア」などが集まっていました。ところがある時、外側にあった大量の氷の塊（隕石のようなもの）が、地球や月に大爆撃のように降り注いだのです。その結果、月の表面はボコボコになり、真っ白いクレーターだらけの姿になりました。 そのあと、月の中で火山活動が起こり、ドロドロの溶岩がわき出してきました。その溶岩は、クレーターのようなくぼんだ場所に広がり、冷えて固まりました。つまり、もともと明るく見える部分と、あとから広がって固まった黒っぽい溶岩の部分が合わさって、今の月の模様ができたのです。その模様が、日本では「うさぎの餅つき」に見えると言われてきました。次に月を見上げるときは、「あの黒っぽいところは、昔の溶岩のあとなんだ」と思い出してみてください。 さて、みなさんは正解できましたか？ぜひ、家族やお友達にもこのクイズを出してみてください。月のことが気になった人は、これをきっかけに、ぜひ自分でも調べてみてくださいね。 これからも、宇宙がもっと身近に感じられるクイズをお届けしていきます。どうぞお楽しみに！




クイズを作ってくれたのは
&#160;
上森規光さん
JAXAで37年間、宇宙に関わる仕事を続け、アメリカ・ワシントンでも活躍。今はHIREC株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械が安全に動くよう、品質を守る仕事に取り組んでいます。






</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/uchu_QUIZ/1st/ucyuQ_01.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/36">宇宙の基本</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-05-01T07:15:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177668757960366300" class="cms-content-parts-sin177668757960374400"><p><img src="/space/images/learn/uchu_QUIZ/1st/images20260501091334.webp" width="929" height="5000" alt="" /></p> <p>夜空に浮かぶ月を見ると、白く明るい部分と、黒っぽく見える部分がありますよね。日本では昔から、その模様が「うさぎが餅つきをしている姿」に見えると親しまれてきました。実はこの見え方は世界共通ではなく、地域によってちがいます。たとえば中国では「大きなカニ」、南ヨーロッパでは「魔女の横顔」に見えるといわれることもあります。</p> <p>では、どうしてあんな模様ができたのでしょうか？</p> <p>実は、太陽系ができたばかりの頃、太陽に近い内側には熱に強い「岩石」が集まり、太陽から遠い外側には熱に弱い「氷」や「メタン」「アンモニア」などが集まっていました。ところがある時、外側にあった大量の氷の塊（隕石のようなもの）が、地球や月に大爆撃のように降り注いだのです。その結果、月の表面はボコボコになり、真っ白いクレーターだらけの姿になりました。</p> <p>そのあと、月の中で火山活動が起こり、ドロドロの溶岩がわき出してきました。その溶岩は、クレーターのようなくぼんだ場所に広がり、冷えて固まりました。つまり、もともと明るく見える部分と、あとから広がって固まった黒っぽい溶岩の部分が合わさって、今の月の模様ができたのです。その模様が、日本では「うさぎの餅つき」に見えると言われてきました。次に月を見上げるときは、「あの黒っぽいところは、昔の溶岩のあとなんだ」と思い出してみてください。</p> <p>さて、みなさんは正解できましたか？ぜひ、家族やお友達にもこのクイズを出してみてください。月のことが気になった人は、これをきっかけに、ぜひ自分でも調べてみてくださいね。</p> <p>これからも、宇宙がもっと身近に感じられるクイズをお届けしていきます。どうぞお楽しみに！</p></div>
<div class="cms-content-parts-sin177668743464687100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177668743464700100">
<p style="text-align: center;"><strong>クイズを作ってくれたのは</strong></p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/space/images/learn/uchu_QUIZ/images20260420211813.webp" width="500" height="546" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>上森規光さん</strong></p>
<p>JAXAで37年間、宇宙に関わる仕事を続け、アメリカ・ワシントンでも活躍。今はHIREC株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械が安全に動くよう、品質を守る仕事に取り組んでいます。</p>
</div>
</div>
</div>
</div><div class="cms-content-parts-sin177945961006293800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177945961006297700"><p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/215/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177945953789794300" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" src="/space/images/column/ucyuQ_L-2.webp" width="900" name="" height="264" alt="" /></a></p></div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1934/">
<title>宇宙に高性能な「脳」を。民生GPUが拓く新機軸</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1934/</link>
<description>
漆黒の宇宙空間を周回する無数の人工衛星。そこから地上へは、かつてない密度の観測データが降り注いでいる。しかし、地上の通信環境には物理的な限界がある。高解像度な画像や膨大なセンサー情報をすべて地球へ送り届けていては、一刻を争う災害対応や高度な意思決定の要求に応えることは難しい。なぜ衛星は自らが見たものをその場で理解し、必要な情報だけを選別して伝えてくれないのか。
2026年3月、この情報のボトルネックを解決する大きな一歩が報告された。三菱電機株式会社が開発した民生GPU実証機「GEMINI」は、軌道上での初期機能確認を完了。私たちが地上で日常的に使用している高性能なプロセッサーを宇宙の「脳」として定着させる試みは、衛星を単なる観測機から自律的な解析基盤へ進化させようとしている。（文＝SpaceStep編集部）


1,000倍の演算能力。過酷な環境で民生品を動かす筐体設計の妙




三菱電機は2026年3月5日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「小型実証衛星4号機（RAISE-4）」に搭載された「GEMINI」の軌道上運用において、全ての所定の処理が正常に動作したことを確認した。
（引用元：PR TIMES）
本実証の核心は、宇宙専用に開発された従来のプロセッサーと比較して約1,000倍の演算速度を誇る民生品のGPU（グラフィック処理装置）を、宇宙空間という極限環境で安定稼働させた点にある。

宇宙空間では強烈な放射線や激しい温度変化、打ち上げ時の振動など、精密な民生部品にとって致命的なリスクが常に付きまとう。三菱電機は衛星搭載機器の開発で培った知見を活かし、内部の部品構成を変更することなく、過酷な環境から保護する独自の「高耐性筐体設計」を採用。これにより、高性能かつ低消費電力な民生品のメリットをそのまま宇宙へ持ち込むことに成功した。


実務上の成果は劇的だ。今回の実証では、衛星内でレーダー観測データを画像化する画像再生や、光学画像から特定の物体を検出するオンボード処理などを成功させた。衛星が地上局との通信ができない時間帯に自らデータ処理を済ませることで、情報の即時利用性を大幅に高めた意義は大きい。これにより、従来は地上のスーパーコンピューターが担っていた役割を、衛星自身が肩代わりする実行レイヤーが整ったといえる。






観測から「判断」の場へ。ソフトが定義する衛星の未来




GEMINIの成功が示しているのは、宇宙ビジネスの付加価値がハードウェアの打ち上げ能力から、軌道上での「情報の質」をいかに高めるかという知能のレイヤーへ移行したという事実だ。

民生GPUという強力な計算基盤が標準装備されれば、衛星は特定の目的に縛られた「専用機」という位置付けから、目的に応じて役割を変えられる「汎用コンピューター」としての性格を強めることになる。今回実証されたファイルシステム方式によるソフトウェア更新技術は、軌道上の衛星に最新のAIモデルを後付けで配信することをも可能にするだろう。これは、宇宙開発のスピード感を地上の柔軟なIT開発のサイクルへと近づける決定的な転換となるはずだ。

また、衛星が「自律的な解析能力」を備えることは、数千機規模の衛星が連携するコンステレーションの運用効率を引き上げることにも繋がる。個々の衛星が自律的にデータを取捨選択し、価値あるインサイトのみを地上へ届ける体制が整えば、地上局の負荷は下がり、宇宙ビジネス全体の運用コストは大きく抑制されるだろう。

宇宙は今、遠くの情報を集める場から、軌道上で衛星自らが「判断」を行う場へと変容しつつある。三菱電機がGEMINIで示した成果は、不透明な地球の現状をリアルタイムに把握し、適切な次の一手を導き出すための新たな技術として定着していくのではないだろうか。刻一刻と変化する不確実な情勢に立ち向かうための手段は今、高度数百キロメートルの「脳」によって形作られ始めている。






</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-30T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>漆黒の宇宙空間を周回する無数の人工衛星。そこから地上へは、かつてない密度の観測データが降り注いでいる。しかし、地上の通信環境には物理的な限界がある。高解像度な画像や膨大なセンサー情報をすべて地球へ送り届けていては、一刻を争う災害対応や高度な意思決定の要求に応えることは難しい。なぜ衛星は自らが見たものをその場で理解し、必要な情報だけを選別して伝えてくれないのか。</p>
<p>2026年3月、この情報のボトルネックを解決する大きな一歩が報告された。三菱電機株式会社が開発した民生GPU実証機「GEMINI」は、軌道上での初期機能確認を完了。私たちが地上で日常的に使用している高性能なプロセッサーを宇宙の「脳」として定着させる試みは、衛星を単なる観測機から自律的な解析基盤へ進化させようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">1,000倍の演算能力。過酷な環境で民生品を動かす筐体設計の妙</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>三菱電機は2026年3月5日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「小型実証衛星4号機（RAISE-4）」に搭載された「GEMINI」の軌道上運用において、全ての所定の処理が正常に動作したことを確認した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260430_gemini/1.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000365.000120285.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>本実証の核心は、宇宙専用に開発された従来のプロセッサーと比較して約1,000倍の演算速度を誇る民生品のGPU（グラフィック処理装置）を、宇宙空間という極限環境で安定稼働させた点にある。</p>
<p></p>
<p>宇宙空間では強烈な放射線や激しい温度変化、打ち上げ時の振動など、精密な民生部品にとって致命的なリスクが常に付きまとう。三菱電機は衛星搭載機器の開発で培った知見を活かし、内部の部品構成を変更することなく、過酷な環境から保護する独自の「高耐性筐体設計」を採用。これにより、高性能かつ低消費電力な民生品のメリットをそのまま宇宙へ持ち込むことに成功した。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>実務上の成果は劇的だ。今回の実証では、衛星内でレーダー観測データを画像化する画像再生や、光学画像から特定の物体を検出するオンボード処理などを成功させた。衛星が地上局との通信ができない時間帯に自らデータ処理を済ませることで、情報の即時利用性を大幅に高めた意義は大きい。これにより、従来は地上のスーパーコンピューターが担っていた役割を、衛星自身が肩代わりする実行レイヤーが整ったといえる。</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">観測から「判断」の場へ。ソフトが定義する衛星の未来</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>GEMINIの成功が示しているのは、宇宙ビジネスの付加価値がハードウェアの打ち上げ能力から、軌道上での「情報の質」をいかに高めるかという知能のレイヤーへ移行したという事実だ。</p>
<p></p>
<p>民生GPUという強力な計算基盤が標準装備されれば、衛星は特定の目的に縛られた「専用機」という位置付けから、目的に応じて役割を変えられる「汎用コンピューター」としての性格を強めることになる。今回実証されたファイルシステム方式によるソフトウェア更新技術は、軌道上の衛星に最新のAIモデルを後付けで配信することをも可能にするだろう。これは、宇宙開発のスピード感を地上の柔軟なIT開発のサイクルへと近づける決定的な転換となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>また、衛星が「自律的な解析能力」を備えることは、数千機規模の衛星が連携するコンステレーションの運用効率を引き上げることにも繋がる。個々の衛星が自律的にデータを取捨選択し、価値あるインサイトのみを地上へ届ける体制が整えば、地上局の負荷は下がり、宇宙ビジネス全体の運用コストは大きく抑制されるだろう。</p>
<p></p>
<p>宇宙は今、遠くの情報を集める場から、軌道上で衛星自らが「判断」を行う場へと変容しつつある。三菱電機がGEMINIで示した成果は、不透明な地球の現状をリアルタイムに把握し、適切な次の一手を導き出すための新たな技術として定着していくのではないだろうか。刻一刻と変化する不確実な情勢に立ち向かうための手段は今、高度数百キロメートルの「脳」によって形作られ始めている。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1922/">
<title>『宙畑』中村編集長が語る、宇宙ビジネスとメディアの展望 【連載】宇宙メディアについて考えよう</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1922/</link>
<description>

皆さん、こんにちは。JMP（JapanStep Media Project）プロデューサーの長谷川浩和です。『SpaceStep』にとって新たな挑戦となる連載をスタートさせます。今後、本連載では宇宙メディアに関わるフロントランナーをゲストに迎え、宇宙業界、ひいては日本経済を活性化させるためのメディアの在り方を探求していきます。記念すべき第1回のゲストは、宇宙ビジネスや衛星データの活用を分かりやすく伝えてきたメディア『宙畑（sorabatake）』の編集長、中村友弥さんです。2017年の創刊以来、業界の先陣を切ってメディアを運営されてきた中村さんは、宇宙産業の現在と未来をどう見つめているのか。早速お話を伺っていきましょう。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）





今回のゲスト

『宙畑』編集長 中村友弥さん（写真右）
1991年、熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、株式会社オールアバウト入社。2017年に宇宙ビジネスメディア『宙畑』の立ち上げに関わり、2018年にTellusのオウンドメディア化後に編集長に就任。宇宙ビジネス記事の企画・編集や、数多くのインタビューを実施。また、衛星データを活用した海釣りなど、自らも宇宙技術を活用したノウハウを発信している。2019年に株式会社sorano meを共同創業し、宇宙技術の利活用促進に従事。
聞き手：JMPプロデューサー 長谷川浩和（写真左）





中村編集長の宇宙への興味の原点

長谷川　本日はよろしくお願いいたします。宇宙メディアの大先輩である『宙畑』さんと、ぜひ「宇宙メディア」をテーマにお話ししてみたいと思って打診させていただきましたが、まさか快諾いただけるとは思っていませんでした（笑）。
中村　いえいえ（笑）。こちらこそありがとうございます。宇宙メディアの数は、決して多くはありません。だからこそ、メディア同士でどうやって業界を盛り上げていこうかというお話をできる機会はとてもありがたいです。

長谷川　まず、中村さんが、なぜ宇宙の分野に興味を持ち、『宙畑』の編集に携わるようになったのでしょうか。その原点をぜひ教えていただけますか。

中村　私は熊本出身なのですが、家族旅行で両親に「ルナ天文台」という南阿蘇にある天文台付きの宿に連れて行ってもらったことが、最初に宇宙に興味を持ったきっかけです。

おそらく散開星団だと思うのですが、肉眼で何も見えないところに向いた望遠鏡を覗くとそこにはキラキラした星がたくさん広がっていて感動しました。売店で購入したアンドロメダのキーホルダーは、大学進学時まで大切に使い続けていたほどです。

長谷川　たくさんの星が広がる世界。お話を伺っているだけで、ワクワクしますね。

中村　ただその時は本当に「ただの星が好きな人」くらいで、望遠鏡を買うところまでは手を出しませんでした。その後、大学受験に失敗し、本屋に立ち寄った際に目にしたのが、漫画『宇宙兄弟』でした。JAXAの存在をそこで初めて知ったくらいだと思います。実際、仕事として宇宙を意識していたわけではなく、大学は法学部に進学し、司法試験を目指していました。

長谷川　もともとは司法試験を目指されていたのですね。そこからどのように方向転換されたのでしょうか。

中村　司法の世界では、犯罪や不倫のような民事トラブルなど、どうしても世の中のネガティブな情報を扱う側面があります。司法の世界に入ることは、私には向いてないのではないかという挫折がありました。&#160; &#160; &#160; &#160; &#160;&#160;

長谷川　そうだったんですね。そこからどのようにして今の道に繋がったのでしょうか。

中村　先ほど『宇宙兄弟』の話をしましたが、当時『mixi』というSNSにあった「宇宙兄弟コミュニティ」に参加していました。何名かの方とオンラインでの会話を楽しむなかで、たまたま仲良くなった方から「JAXA相模原の宇宙科学研究所で特別公開があって、自分の展示もあるから来てよ」と誘われたんです。そこで初めてJAXAへ足を運ぶことになりました。

長谷川　SNSでの出会いがきっかけだったんですか。運命的ですね。

中村　はい。とはいえ当時の私は、JAXAが相模原、筑波、調布とさまざまな場所に分かれていることも、人工衛星が何の役に立っているのかも全く知らない状態でした。実際に見学して印象に残ったのは、ロケットでも星でもなく、宇宙太陽光発電の展示でした。「宇宙開発は、地球に住む人の役に立つのか！」と衝撃を受けたんです。
宇宙開発は「夢やロマン」、あるいは「難解なもの」という印象が先行しがちです。しかし、未来を支える不可欠なインフラとしての側面を広く周知することこそが、社会をより明るいものに変える鍵になるのではないかと思った原点です 。当時はJAXAのホームページのイベント欄を定期的にチェックして、予算が許す限り、行けるイベントにほとんど行っていたような気がします。

その際に、とあるJAXAのイベントでたまたま出会ったのが、後に『宙畑』の立ち上げメンバーとなる株式会社sorano me代表・城戸彩乃さんでした。城戸さんから「TELSTAR（テルスター）」という宇宙広報の学生団体でフリーマガジンを立ち上げるから一緒にやらないかと誘ってもらい、そこから本格的に宇宙の情報発信に携わるようになったんです。

長谷川　なるほど、最初は学生団体の活動からスタートされたのですね。

中村　はい。ただ、TELSTAR時代は「渉外」として、広告費の協賛を集めに行ったり、ビジネスとは直接関係のない「月」の取材に行ったりと、まだ宇宙ビジネスそのものにはピンときていない状態でした。その後、社会人になり、私自身はオールアバウトという生活総合情報サイトを運営する企業でメディアのノウハウを蓄積していく中で、城戸さんから「『宙畑』というメディアを立ち上げる」という話を聞き、自分の学んだことが活かせるかもしれないと思い、参画することになりました。




読者の行動変容を促すメディアを目指したい




長谷川　すでに業界内で知名度の高い『宙畑』ですが、改めてメディアのことを教えてください。

中村　宙畑は2017年2月に、社会人有志で立ち上がったWEBメディアです。もともと、TELSTAR時代に中高生向けに宇宙の楽しさを伝えてきましたが、彼らが大学に進んでいざ就職するとなった時に、宇宙産業で働く場所や選択肢が見えづらいという課題を城戸さんは感じていたようです。そこで、宇宙ビジネスに特化したメディアを立ち上げようとなったんです。

長谷川　課題意識から『宙畑』が生まれたわけですね。

中村　その後2018年12月からは衛星データプラットフォームTellusのオウンドメディアとして活動しています。扱うテーマは宇宙ビジネス全般を網羅しつつ、衛星データ利活用に関する記事では、ビジネス事例のインタビュー、解析事例、論文紹介などを厚く取り上げています。

長谷川　私も日々拝読しております。『宙畑』が大切にしているコンセプトはどのようなものですか？

中村　情報発信に限らず、宇宙ビジネスの活性化につながる媒介として「読者の方が前に進む一助となること」「人と人とをつなげること」を目指しています。例えば、今は宇宙ビジネスの人材不足が課題となっていますが、宇宙ビジネスに転職することに興味を持った方がいらっしゃったときに、この会社ではどのような思いを持った方が働いているのか、どのような社会的意義を持つのか、そのような判断材料が中立的なメディアの中にあることは一つの価値だと思っています。また、転職する方にご家族がいらっしゃる場合に、夢やロマンだけではなく、社会的な価値や今後の成長可能性を説明する材料として『宙畑』を活用いただけると嬉しいなと思っています。

長谷川　すごく共感します。確かに、宇宙ビジネスは専門性が高くて一般の方にはイメージしづらい部分がありますもんね。
中村　そうした時に、『宙畑』の記事を通じて、その企業にどんな人がいて、どんな思いで働いているのかを知り、「この企業に入りたい」と思っていただく一助になりたいんです。また、転職する際にご家族に説明するための分かりやすい材料や、起業家が投資家に説明するための資料として機能するなど、社会的な情報ギャップを埋める役割を果たしたいと考えています。

長谷川　素晴らしいですね。長年、宇宙メディアを運営されているなかで、コンセプトは創刊当初からずっと同じものだったのでしょうか。


中村　いえ、実は途中から変わってきているんです。当初は、海外のプレスリリースやニュースをまずは日本語で紹介しようという記事からスタートしました。海外と比較して当時は遅れていると言われることもあった宇宙ビジネスの情報を、まずは日本語でしっかり届けようという目的が主で、ターゲット読者をそこまで明確には意識していませんでした。

長谷川　変化が起こったタイミングはいつだったのでしょうか。


中村　大きく変わったのは、2018年12月に衛星データプラットフォーム「Tellus（テルース）」のオウンドメディアになってからです。当時「誰に、どんな情報を届け、どのように動いてほしいか」を考えていく中で、ビジネスプランナー、エンジニア、データサイエンティストという3つの対象読者を設定し、実際に読者層の方々にヒアリングを行いながら記事を作っていきました。

その後しばらくはそれぞれの対象読者に向けた記事を制作していたのですが、宇宙ビジネスの至る所に「情報ギャップ」が存在していることにより課題感を持つようになりました 。衛星データの解析企業とユーザーの間、政府と企業の間、転職者と家族の間などです。そのギャップをいかに穴埋めできるか、ということです。

長谷川　私たち『SpaceStep』では、宇宙ビジネスが「自分ごと」ではない読者の皆さんに、少しでも宇宙ビジネスを身近に感じてもらうことを重視しています。ギャップという意味では、「非宇宙産業」にいる方と「宇宙産業」にいる方とのギャップを埋めたいという思いです。『宙畑』さんは、より専門性の高い読者層のギャップを埋めることに注力されているのですね。同じ宇宙領域でもアプローチが異なり、大変勉強になります。中村さんは宇宙を「伝える」ことの難しさはどんなところに感じますか？

中村　宇宙ビジネスは、専門用語が飛び交う中、どこまでの情報を噛み砕くかが非常に難しいと考えています。例えば、衛星データの解析記事を書く際、Pythonのコードが読めるエンジニアに向けて書くなら、ある程度の専門知識は前提として進められます。しかし、エンジニアであっても衛星の「光学」と「SAR（合成開口レーダー）」の違いを知らない方は多いので、どこまで基礎知識を補足すべきか、記事ごとにバランスを取るのが非常に難しいですね。記事ごとに、これから宇宙ビジネスに興味を持つ方なのか、ある程度関心を持って実務にあたっている方なのかを意識しながら編集しなければなりません。

長谷川　専門用語をどこまで噛み砕くかは、我々も常に悩むポイントです。

中村　そうですよね。『宙畑』らしさという点でいくと、私たちはインタビュー記事が1万字を超えることも珍しくありません。今の時代、短い文章が求められがちですが、私たちは響いた言葉を変に脚色せず、できる限り生の言葉としてしっかり載せたいと思っています。読者の方から「記事が長いけれど、インタビュー対象者の人となりが生々しく分かるので、実際に会話する時の潤滑油として役立っている」と言っていただけたことがあり、人物のプロファイルとして機能しているのかという新しい発見もありました。

また、『宙畑』の記事はこれから宇宙ビジネスに携わろうと検討している読者の方、宇宙ビジネス企業の中でのオンボーディング資料としてもご活用いただいているとのありがたい声をいただくことも多くあります。

宇宙業界には本当に素晴らしい専門的な知識、技術を持つ方がいらっしゃる中で、そのような方々と新しく興味を持たれた方々が、一定の知識を持って対話できるようになるまでの時間を短くする媒介として『宙畑』が機能できるような記事を増やしていくことも、『宙畑』らしさかもしれません。





宇宙ビジネスの現在地と、今後の宇宙メディアのあり方




長谷川　長く宇宙産業を取材されてきて、現在の宇宙ビジネスはどのようなフェーズにあると見ていらっしゃいますか。

















</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-28T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758360592223500" class="cms-content-parts-sin176758360592231800">
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/media_1.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>皆さん、こんにちは。JMP（JapanStep Media Project）プロデューサーの長谷川浩和です。『SpaceStep』にとって新たな挑戦となる連載をスタートさせます。今後、本連載では宇宙メディアに関わるフロントランナーをゲストに迎え、宇宙業界、ひいては日本経済を活性化させるためのメディアの在り方を探求していきます。記念すべき第1回のゲストは、宇宙ビジネスや衛星データの活用を分かりやすく伝えてきたメディア『宙畑（sorabatake）』の編集長、中村友弥さんです。2017年の創刊以来、業界の先陣を切ってメディアを運営されてきた中村さんは、宇宙産業の現在と未来をどう見つめているのか。早速お話を伺っていきましょう。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176758379398455100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176758379398461200">
<p style="text-align: center;">今回のゲスト</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchumedia/madia_2.webp" width="600" height="400" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>『宙畑』編集長 中村友弥さん</b>（写真右）</p>
<p style="text-align: left;">1991年、熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業後、株式会社オールアバウト入社。2017年に宇宙ビジネスメディア『宙畑』の立ち上げに関わり、2018年にTellusのオウンドメディア化後に編集長に就任。宇宙ビジネス記事の企画・編集や、数多くのインタビューを実施。また、衛星データを活用した海釣りなど、自らも宇宙技術を活用したノウハウを発信している。2019年に株式会社sorano meを共同創業し、宇宙技術の利活用促進に従事。</p>
<p style="text-align: center;"><strong>聞き手：JMPプロデューサー 長谷川浩和</strong>（写真左）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758386480868800" class="cms-content-parts-sin176758386480883200">
<h2>中村編集長の宇宙への興味の原点</h2>
<p></p>
<p><b>長谷川</b>　本日はよろしくお願いいたします。宇宙メディアの大先輩である『宙畑』さんと、ぜひ「宇宙メディア」をテーマにお話ししてみたいと思って打診させていただきましたが、まさか快諾いただけるとは思っていませんでした（笑）。</p>
<p><b>中村　</b>いえいえ（笑）。こちらこそありがとうございます。宇宙メディアの数は、決して多くはありません。だからこそ、メディア同士でどうやって業界を盛り上げていこうかというお話をできる機会はとてもありがたいです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/madia_3.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>長谷川</strong>　まず、中村さんが、なぜ宇宙の分野に興味を持ち、『宙畑』の編集に携わるようになったのでしょうか。その原点をぜひ教えていただけますか。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　私は熊本出身なのですが、家族旅行で両親に「ルナ天文台」という南阿蘇にある天文台付きの宿に連れて行ってもらったことが、最初に宇宙に興味を持ったきっかけです。</p>
<p></p>
<p>おそらく散開星団だと思うのですが、肉眼で何も見えないところに向いた望遠鏡を覗くとそこにはキラキラした星がたくさん広がっていて感動しました。売店で購入したアンドロメダのキーホルダーは、大学進学時まで大切に使い続けていたほどです。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　たくさんの星が広がる世界。お話を伺っているだけで、ワクワクしますね。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/madia_4.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>中村</strong>　ただその時は本当に「ただの星が好きな人」くらいで、望遠鏡を買うところまでは手を出しませんでした。その後、大学受験に失敗し、本屋に立ち寄った際に目にしたのが、漫画『宇宙兄弟』でした。JAXAの存在をそこで初めて知ったくらいだと思います。実際、仕事として宇宙を意識していたわけではなく、大学は法学部に進学し、司法試験を目指していました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　もともとは司法試験を目指されていたのですね。そこからどのように方向転換されたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　司法の世界では、犯罪や不倫のような民事トラブルなど、どうしても世の中のネガティブな情報を扱う側面があります。司法の世界に入ることは、私には向いてないのではないかという挫折がありました。&#160; &#160; &#160; &#160; &#160;&#160;</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　そうだったんですね。そこからどのようにして今の道に繋がったのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　先ほど『宇宙兄弟』の話をしましたが、当時『mixi』というSNSにあった「宇宙兄弟コミュニティ」に参加していました。何名かの方とオンラインでの会話を楽しむなかで、たまたま仲良くなった方から「JAXA相模原の宇宙科学研究所で特別公開があって、自分の展示もあるから来てよ」と誘われたんです。そこで初めてJAXAへ足を運ぶことになりました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　SNSでの出会いがきっかけだったんですか。運命的ですね。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　はい。とはいえ当時の私は、JAXAが相模原、筑波、調布とさまざまな場所に分かれていることも、人工衛星が何の役に立っているのかも全く知らない状態でした。実際に見学して印象に残ったのは、ロケットでも星でもなく、宇宙太陽光発電の展示でした。「宇宙開発は、地球に住む人の役に立つのか！」と衝撃を受けたんです。</p>
<p>宇宙開発は「夢やロマン」、あるいは「難解なもの」という印象が先行しがちです。しかし、未来を支える不可欠なインフラとしての側面を広く周知することこそが、社会をより明るいものに変える鍵になるのではないかと思った原点です 。当時はJAXAのホームページのイベント欄を定期的にチェックして、予算が許す限り、行けるイベントにほとんど行っていたような気がします。</p>
<p></p>
<p>その際に、とあるJAXAのイベントでたまたま出会ったのが、後に『宙畑』の立ち上げメンバーとなる株式会社sorano me代表・城戸彩乃さんでした。城戸さんから「TELSTAR（テルスター）」という宇宙広報の学生団体でフリーマガジンを立ち上げるから一緒にやらないかと誘ってもらい、そこから本格的に宇宙の情報発信に携わるようになったんです。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　なるほど、最初は学生団体の活動からスタートされたのですね。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　はい。ただ、TELSTAR時代は「渉外」として、広告費の協賛を集めに行ったり、ビジネスとは直接関係のない「月」の取材に行ったりと、まだ宇宙ビジネスそのものにはピンときていない状態でした。その後、社会人になり、私自身はオールアバウトという生活総合情報サイトを運営する企業でメディアのノウハウを蓄積していく中で、城戸さんから「『宙畑』というメディアを立ち上げる」という話を聞き、自分の学んだことが活かせるかもしれないと思い、参画することになりました。</p>
<p></p>
<p></p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177500368118106400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177500368118110300">読者の行動変容を促すメディアを目指したい</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198504437678900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198504437684900">
<p><strong>長谷川</strong>　すでに業界内で知名度の高い『宙畑』ですが、改めてメディアのことを教えてください。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　宙畑は2017年2月に、社会人有志で立ち上がったWEBメディアです。もともと、TELSTAR時代に中高生向けに宇宙の楽しさを伝えてきましたが、彼らが大学に進んでいざ就職するとなった時に、宇宙産業で働く場所や選択肢が見えづらいという課題を城戸さんは感じていたようです。そこで、宇宙ビジネスに特化したメディアを立ち上げようとなったんです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/madia_5.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>長谷川</strong>　課題意識から『宙畑』が生まれたわけですね。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　その後2018年12月からは衛星データプラットフォームTellusのオウンドメディアとして活動しています。扱うテーマは宇宙ビジネス全般を網羅しつつ、衛星データ利活用に関する記事では、ビジネス事例のインタビュー、解析事例、論文紹介などを厚く取り上げています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　私も日々拝読しております。『宙畑』が大切にしているコンセプトはどのようなものですか？</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　情報発信に限らず、宇宙ビジネスの活性化につながる媒介として「読者の方が前に進む一助となること」「人と人とをつなげること」を目指しています。例えば、今は宇宙ビジネスの人材不足が課題となっていますが、宇宙ビジネスに転職することに興味を持った方がいらっしゃったときに、この会社ではどのような思いを持った方が働いているのか、どのような社会的意義を持つのか、そのような判断材料が中立的なメディアの中にあることは一つの価値だと思っています。また、転職する方にご家族がいらっしゃる場合に、夢やロマンだけではなく、社会的な価値や今後の成長可能性を説明する材料として『宙畑』を活用いただけると嬉しいなと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　すごく共感します。確かに、宇宙ビジネスは専門性が高くて一般の方にはイメージしづらい部分がありますもんね。</p>
<p><strong>中村</strong>　そうした時に、『宙畑』の記事を通じて、その企業にどんな人がいて、どんな思いで働いているのかを知り、「この企業に入りたい」と思っていただく一助になりたいんです。また、転職する際にご家族に説明するための分かりやすい材料や、起業家が投資家に説明するための資料として機能するなど、社会的な情報ギャップを埋める役割を果たしたいと考えています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　素晴らしいですね。長年、宇宙メディアを運営されているなかで、コンセプトは創刊当初からずっと同じものだったのでしょうか。</p>
<div></div>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/madia_6.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>中村</strong>　いえ、実は途中から変わってきているんです。当初は、海外のプレスリリースやニュースをまずは日本語で紹介しようという記事からスタートしました。海外と比較して当時は遅れていると言われることもあった宇宙ビジネスの情報を、まずは日本語でしっかり届けようという目的が主で、ターゲット読者をそこまで明確には意識していませんでした。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　変化が起こったタイミングはいつだったのでしょうか。</p>
<p></p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　大きく変わったのは、2018年12月に衛星データプラットフォーム「Tellus（テルース）」のオウンドメディアになってからです。当時「誰に、どんな情報を届け、どのように動いてほしいか」を考えていく中で、ビジネスプランナー、エンジニア、データサイエンティストという3つの対象読者を設定し、実際に読者層の方々にヒアリングを行いながら記事を作っていきました。</p>
<p></p>
<p>その後しばらくはそれぞれの対象読者に向けた記事を制作していたのですが、宇宙ビジネスの至る所に「情報ギャップ」が存在していることにより課題感を持つようになりました 。衛星データの解析企業とユーザーの間、政府と企業の間、転職者と家族の間などです。そのギャップをいかに穴埋めできるか、ということです。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　私たち『SpaceStep』では、宇宙ビジネスが「自分ごと」ではない読者の皆さんに、少しでも宇宙ビジネスを身近に感じてもらうことを重視しています。ギャップという意味では、「非宇宙産業」にいる方と「宇宙産業」にいる方とのギャップを埋めたいという思いです。『宙畑』さんは、より専門性の高い読者層のギャップを埋めることに注力されているのですね。同じ宇宙領域でもアプローチが異なり、大変勉強になります。中村さんは宇宙を「伝える」ことの難しさはどんなところに感じますか？</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　宇宙ビジネスは、専門用語が飛び交う中、どこまでの情報を噛み砕くかが非常に難しいと考えています。例えば、衛星データの解析記事を書く際、Pythonのコードが読めるエンジニアに向けて書くなら、ある程度の専門知識は前提として進められます。しかし、エンジニアであっても衛星の「光学」と「SAR（合成開口レーダー）」の違いを知らない方は多いので、どこまで基礎知識を補足すべきか、記事ごとにバランスを取るのが非常に難しいですね。記事ごとに、これから宇宙ビジネスに興味を持つ方なのか、ある程度関心を持って実務にあたっている方なのかを意識しながら編集しなければなりません。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　専門用語をどこまで噛み砕くかは、我々も常に悩むポイントです。</p>
<p></p>
<p><strong>中村</strong>　そうですよね。『宙畑』らしさという点でいくと、私たちはインタビュー記事が1万字を超えることも珍しくありません。今の時代、短い文章が求められがちですが、私たちは響いた言葉を変に脚色せず、できる限り生の言葉としてしっかり載せたいと思っています。読者の方から「記事が長いけれど、インタビュー対象者の人となりが生々しく分かるので、実際に会話する時の潤滑油として役立っている」と言っていただけたことがあり、人物のプロファイルとして機能しているのかという新しい発見もありました。</p>
<p></p>
<p>また、『宙畑』の記事はこれから宇宙ビジネスに携わろうと検討している読者の方、宇宙ビジネス企業の中でのオンボーディング資料としてもご活用いただいているとのありがたい声をいただくことも多くあります。</p>
<p></p>
<p>宇宙業界には本当に素晴らしい専門的な知識、技術を持つ方がいらっしゃる中で、そのような方々と新しく興味を持たれた方々が、一定の知識を持って対話できるようになるまでの時間を短くする媒介として『宙畑』が機能できるような記事を増やしていくことも、『宙畑』らしさかもしれません。</p>
<div></div>
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</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177198630877480700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177198630877484600">宇宙ビジネスの現在地と、今後の宇宙メディアのあり方</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198632518376400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198632518382100">
<p><b>長谷川</b>　長く宇宙産業を取材されてきて、現在の宇宙ビジネスはどのようなフェーズにあると見ていらっしゃいますか。</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198677210057900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198677210061700"></div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198697140595800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1923/">
<title>宇宙開発を日常へ。相模原が育む土壌</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1923/</link>
<description>
ロケットの打ち上げや惑星探査といった国家規模のプロジェクトは、日常から離れた分野として捉えられがちだ。しかし、こうした最先端の知見を研究所にとどめるのではなく、地域や市民の暮らしに溶け込ませようとする特異な街がある。宇宙航空研究開発機構（JAXA）の相模原キャンパスを擁する神奈川県相模原市だ。同市では行政や地元組織が一体となり、宇宙をテーマにした独自の地域づくりを進めている。産官学民が交差する熱気あふれるイベントの模様から、宇宙ビジネスを社会に根付かせるための「文化の土壌」づくりに迫る。（文＝SpaceStep編集部）

産官学民が連携。「宇宙フェスタさがみはら」




（引用元：PR TIMES）
2026年3月15日、神奈川県の相模原市立博物館および「KANAGAWA Space Village」を会場として、国際的な宇宙開発の拠点を擁する同市ならではのイベント「宇宙フェスタさがみはら」が開催された。


この催しは、「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」を掲げる相模原市をはじめ、地元商店会、大学などが実行委員会を組織し、JAXAの協力のもとで2016年度から続けられているものだ。
（引用元：PR TIMES）
当日は、JAXA宇宙科学研究所の研究者による「水星探査」や「火星衛星探査計画」に関するリレー形式の講演会が行われ、多くの宇宙ファンが熱心に耳を傾けた。

また、ゲームを用いた月面ローバーのレース体験や、宇宙飛行士の訓練服（レプリカ）を着ての記念撮影、学生ボランティアによる星のストラップ作りなど、子どもたちが直感的に宇宙に触れられるプログラムも多数登場。


市民学芸員による手作りの「宇宙紙芝居」の上演や、駐車場に並んだキッチンカーでの飲食提供など、幅広い世代が丸一日滞在して楽しめる工夫が随所に凝らされていた。
（引用元：PR TIMES）
加えて、2025年12月にオープンしたばかりの宇宙関連企業交流拠点「KANAGAWA Space Village」では、手作りのミニプラネタリウムを作るワークショップを開催。次世代を担う子どもたちの好奇心を大いに刺激した。


この施設は、企業などの宇宙関連産業への参入や共創を促進するため、情報収集や日常的な交流によるコミュニティ形成を図ることを目的として、神奈川県が設置した拠点でもある。





技術を文化へ。地域が支える宇宙ビジネス




このイベントが示す価値は、宇宙開発という高度なテクノロジー領域を、一部の専門家だけのものではなく「地域全体のアイデンティティ」として定着させている点にある。

日本の宇宙ビジネスがさらなる成長を遂げるためには、技術開発と同じくらい、それを支え、応援する社会的な理解が不可欠となる。相模原市のように、通りや商店会に宇宙に関連した名前を付け、日常的に宇宙を感じられる環境を構築することは、市民の間に「宇宙の街に住んでいる」という地域への愛着と誇りを醸成する有効な手段となる。住民がプロジェクトの進捗を自分ごととして応援する風土があれば、技術実証や新たな取り組みに対する社会受容性も自然と高まっていくだろう。
（引用元：PR TIMES）
さらに、相模原市におけるこのエコシステムは、単なる市民向けの啓発イベントにとどまらない。新たに設立された「KANAGAWA Space Village」が象徴するように、地元企業や教育機関が日常的に集い、宇宙関連ビジネスへの参入や共創を探るための交流拠点がすでに機能し始めているのだ。研究機関からこぼれ落ちる最先端の知見に、地域の中小企業や学生が日常的にアクセスできる環境が整えば、そこから予期せぬイノベーションが生まれる可能性が高い。


宇宙ビジネスを軌道に乗せるためには、機体の開発だけでなく、それを面白がり、投資や人材を呼び込む「熱狂の土壌」を地上で作る必要がある。行政と市民が一体となって宇宙を文化へと昇華させるこの街の姿勢は、新たな産業エコシステムを構築するための強力なロールモデルとなるはずだ。





</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260423_sagamihara/sagamihara_4.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/34">イベント・セミナー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-27T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>ロケットの打ち上げや惑星探査といった国家規模のプロジェクトは、日常から離れた分野として捉えられがちだ。しかし、こうした最先端の知見を研究所にとどめるのではなく、地域や市民の暮らしに溶け込ませようとする特異な街がある。宇宙航空研究開発機構（JAXA）の相模原キャンパスを擁する神奈川県相模原市だ。同市では行政や地元組織が一体となり、宇宙をテーマにした独自の地域づくりを進めている。産官学民が交差する熱気あふれるイベントの模様から、宇宙ビジネスを社会に根付かせるための「文化の土壌」づくりに迫る。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">産官学民が連携。「宇宙フェスタさがみはら」</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260423_sagamihara/sagamihara_1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000555.000072959.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>2026年3月15日、神奈川県の相模原市立博物館および「KANAGAWA Space Village」を会場として、国際的な宇宙開発の拠点を擁する同市ならではのイベント「宇宙フェスタさがみはら」が開催された。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>この催しは、「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」を掲げる相模原市をはじめ、地元商店会、大学などが実行委員会を組織し、JAXAの協力のもとで2016年度から続けられているものだ。</p>
<p><span style="font-size: small;"><img src="/space/images/learn/260423_sagamihara/sagamihara_2.webp" width="900" height="600" alt="" /></span><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000555.000072959.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>当日は、JAXA宇宙科学研究所の研究者による「水星探査」や「火星衛星探査計画」に関するリレー形式の講演会が行われ、多くの宇宙ファンが熱心に耳を傾けた。</p>
<p></p>
<p>また、ゲームを用いた月面ローバーのレース体験や、宇宙飛行士の訓練服（レプリカ）を着ての記念撮影、学生ボランティアによる星のストラップ作りなど、子どもたちが直感的に宇宙に触れられるプログラムも多数登場。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>市民学芸員による手作りの「宇宙紙芝居」の上演や、駐車場に並んだキッチンカーでの飲食提供など、幅広い世代が丸一日滞在して楽しめる工夫が随所に凝らされていた。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260423_sagamihara/sagamihara_3.webp" width="900" height="900" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000555.000072959.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>加えて、2025年12月にオープンしたばかりの宇宙関連企業交流拠点「KANAGAWA Space Village」では、手作りのミニプラネタリウムを作るワークショップを開催。次世代を担う子どもたちの好奇心を大いに刺激した。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>この施設は、企業などの宇宙関連産業への参入や共創を促進するため、情報収集や日常的な交流によるコミュニティ形成を図ることを目的として、神奈川県が設置した拠点でもある。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">技術を文化へ。地域が支える宇宙ビジネス</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>このイベントが示す価値は、宇宙開発という高度なテクノロジー領域を、一部の専門家だけのものではなく「地域全体のアイデンティティ」として定着させている点にある。</p>
<p></p>
<p>日本の宇宙ビジネスがさらなる成長を遂げるためには、技術開発と同じくらい、それを支え、応援する社会的な理解が不可欠となる。相模原市のように、通りや商店会に宇宙に関連した名前を付け、日常的に宇宙を感じられる環境を構築することは、市民の間に「宇宙の街に住んでいる」という地域への愛着と誇りを醸成する有効な手段となる。住民がプロジェクトの進捗を自分ごととして応援する風土があれば、技術実証や新たな取り組みに対する社会受容性も自然と高まっていくだろう。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260423_sagamihara/sagamihara_4.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000555.000072959.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>さらに、相模原市におけるこのエコシステムは、単なる市民向けの啓発イベントにとどまらない。新たに設立された「KANAGAWA Space Village」が象徴するように、地元企業や教育機関が日常的に集い、宇宙関連ビジネスへの参入や共創を探るための交流拠点がすでに機能し始めているのだ。研究機関からこぼれ落ちる最先端の知見に、地域の中小企業や学生が日常的にアクセスできる環境が整えば、そこから予期せぬイノベーションが生まれる可能性が高い。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>宇宙ビジネスを軌道に乗せるためには、機体の開発だけでなく、それを面白がり、投資や人材を呼び込む「熱狂の土壌」を地上で作る必要がある。行政と市民が一体となって宇宙を文化へと昇華させるこの街の姿勢は、新たな産業エコシステムを構築するための強力なロールモデルとなるはずだ。</p>
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