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<title>SpaceStep 宇宙ビジネスを身近にする</title>
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<description>宇宙ビジネスを身近にする</description>
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<title>タイガー魔法瓶が宇宙で見つけた、「温度を守って運ぶ」新たなニーズ【連載】非宇宙産業から宇宙に挑む！</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2146/</link>
<description>





炊飯器や電気ポット、真空断熱ボトルなど、暮らしの中で「温度」と向き合ってきたタイガー魔法瓶株式会社。同社が培ってきた真空断熱技術はいま、宇宙実験サンプルを地上へ運ぶための温度管理にも生かされている。きっかけは、国際宇宙ステーション（ISS）から戻る貴重なサンプルを、電源に頼らず一定の温度を保ちながら運べないかという、JAXAからの相談だった。日常の保温・保冷を支えてきたその仕組みは、この挑戦を通じて、貴重なサンプルを「温度ごと守って運ぶ」ものへと射程を広げていった。宇宙への挑戦は、同社の技術の見え方と事業の広がりをどのように変えたのか。タイガー魔法瓶 R&#38;Dマーケティンググループ統括マネージャーの南村紀史さんに聞いた。（文＝JMPプロデューサー 長谷川 浩和）








お話を伺ったのは

タイガー魔法瓶株式会社 
R&#38;Dマーケティンググループ統括マネージャー 
南村 紀史さん
真空断熱技術を活用したBtoB・産業機器分野の事業開発を推進。ステンレス密封真空断熱パネル「TIVIP」のプロジェクトリーダーとして、物流・医療輸送・建設分野などへの応用に取り組む。JAXAベンチャーのツインカプセラとの超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」の開発にも携わり、100年以上にわたり培われてきた真空断熱技術を、宇宙関連用途へと展開している。





暮らしの技術を、産業機器の領域へ




タイガー魔法瓶株式会社と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、炊飯器や電気ポット、電気ケトル、真空断熱ボトルといった製品だろう。いずれも、日々の暮らしの中で「温度を保つ」ことに関わる製品である。

その同社がいま、宇宙実験サンプルを地上へ運ぶための真空断熱容器の開発に関わっている。一見すると、日用品メーカーと宇宙実験サンプル輸送の距離は遠い。しかし、その間には接点がある。タイガー魔法瓶が100年以上にわたり磨いてきた真空断熱の知見だ。

南村紀史さんが責任者を務めるR&#38;Dマーケティンググループは、同社の技術をBtoBや産業機器分野へ展開する役割を担う。

「もともとタイガー魔法瓶は、炊飯器や電気ポット、電気ケトル、ボトルなどのコンシューマー向け製品が事業の中心です。一方で、私たちのグループでは、培ってきた技術をBtoBや産業機器の分野へどう広げていくかを考えています。技術開発だけではなく、企画や事業提案まで一体で担っているのが特徴です」（南村さん）

真空断熱技術の基本は、熱の移動を抑えることにある。容器の内側と外側の間に真空層をつくることで熱の対流を抑え、熱を伝えにくい素材や金属箔などを組み合わせることで、伝導や輻射も抑制する。

魔法瓶が、温かいものを温かいまま、冷たいものを冷たいまま保てる理由はここにある。ただ、その用途は飲み物の保温・保冷にとどまらない。温度を保つ必要がある場面は、産業の中にも数多く存在する。その一つが、宇宙実験サンプルの輸送だった。
魔法瓶容器では、二重構造の間を真空状態にし、銅箔などで輻射熱を抑えることで、高い断熱性能を実現している










JAXAから届いた、宇宙実験サンプル輸送の相談




タイガー魔法瓶が宇宙領域に関わるきっかけとなったのは、JAXAから寄せられた一つの相談だった。国際宇宙ステーション（ISS）日本実験棟「きぼう」で行われた実験サンプルを、鮮度高く地上へ持ち帰る。そのために、電源に頼らず一定の温度を保てる容器が必要とされていた。

当時、ISSからサンプルを持ち帰るには、米国やロシアを経由し、筑波のJAXA施設へ戻るまでに2週間ほどかかることもあったという。宇宙空間でしか得られない貴重なサンプルを、より短い時間で、適切な温度環境を保ちながら運ぶことはできないか。そこで着目されたのが、電源を使わずに温度を保てる真空断熱技術だった。

「私たちから『この技術を宇宙で使ってください』と売り込んだわけではありません。JAXAさんから相談をいただいたことが、最初のきっかけでした」（南村さん）

ただし、示された条件は、日用品の開発とは大きく異なっていた。求められたのは、4℃を4日間維持すること。そして、着水時の衝撃である40Gに耐えることだった。複数日にわたる温度維持も、宇宙から戻るカプセルの衝撃を想定した強度設計も、これまでの製品開発とは大きく異なる条件だった。

結果、タイガー魔法瓶は検討を重ね、挑戦する道を選んだ。

「最初から確かな見通しがあったわけではありません。それでも、条件を一つひとつ検討しながら、一緒にチャレンジしていこうということでお受けしました」（南村さん）

この判断の背景には、過去の経験があった。タイガー魔法瓶は宇宙案件に先立ち、トヨタ自動車やデンソーとともに、車載用の蓄熱容器の研究開発に取り組んでいた。日用品の枠を超え、真空断熱技術を自動車領域へ展開した経験があったからこそ、宇宙という未知のテーマにも、遠い世界の話としてではなく、技術の延長線上にあるテーマとして向き合うことができた。

さらに、同社にはもともと、真空断熱技術を日用品だけに閉じ込めず、社会のさまざまな場面に生かそうとする考えがあった。宇宙への挑戦は突然舞い込んだ相談だったが、同社にはそれを受け止める素地があった。












日常のボトルと宇宙用容器を分けたもの




日常で使う真空断熱ボトルと、宇宙実験サンプル輸送に使われる真空二重断熱容器。その間には、どのような違いがあるのか。南村さんによれば、基本となる技術は大きく変わらない。差が表れるのは、その技術をどのような条件で使うかにある。

「基本の部分は、日常用のボトルとほとんど変わりません。ただ、複数日にわたって温度を維持するために、蓄熱剤を併用する。さらに長期間維持するために、真空断熱容器大小2つを互い違いにかぶせて使う。そこが大きな違いです」（南村さん）

日常用のボトルでは、朝入れた飲み物を夕方まで温かく、あるいは冷たく保つといった使い方が想定される。一方、宇宙実験サンプル輸送では、複数日にわたって目標とする温度を維持しなければならない。

そのため、宇宙用容器では蓄熱剤を組み合わせる。サンプルそのものの熱容量だけに頼るのではなく、維持したい温度に合わせた蓄熱剤を使い、容器内部の空間全体を安定した温度に保つ。

さらに、大きな真空断熱容器の中にもう一つの容器を入れる「ボトルインボトル」の構造を採用した。真空断熱容器は、胴体部分の断熱性能が高い一方で、口元やキャップ部分が熱の逃げ道になりやすい。二つの容器を重ねることで、その弱点を補い、長時間の温度維持につなげている。
ガラス製やステンレス製魔法瓶の開発により磨かれてきた保温・保冷の知見は、宇宙関連用途をはじめ、医療、物流、建設などの産業分野にも応用されている
宇宙用では、輻射熱を抑えるための特殊な処理も加えられた。市販のボトルでは、性能とコストのバランスが欠かせない。しかし宇宙用では、まず求められる性能を満たすことが優先される。


日常の水筒と宇宙用容器は、まったく別の技術ではない。同じ技術の延長線上にある。ただし、その先へ進むには、温度を保つ時間、衝撃への耐性、輸送環境といった条件を一つずつ乗り越える必要があった。







40Gの衝撃に耐える。未知の条件がものづくりを変えた




開発で大きな壁となったのが、40Gの着水衝撃に耐える強度設計だった。

真空断熱ボトルは、日常生活の中で落下する可能性を想定して設計されている。しかし、宇宙から戻るカプセルが海へ着水する際の衝撃は、日用品で想定する落下とは大きく異なる。容器に求められたのは、強度だけではなかった。中のサンプルを守り、温度を維持しながら、宇宙から地上へ戻る一連の工程に対応する必要があった。

「ここまでの広口の容器をつくること自体も初めてでした。40Gに耐える強度設計も、大きな課題でした」（南村さん）

この難しさを乗り越えるために、同社は外部の専門性も取り入れた。JAXAが持つ宇宙開発の知見に加え、強度解析や熱解析などのシミュレーション技術を活用しながら、設計を詰めていった。

これまでの製品開発では、長年積み上げてきた知見をもとに、既存製品を改良していくことが多かった。しかし、宇宙用容器では前例のない条件に向き合う必要がある。経験則だけでは届かない領域に踏み出すため、ものづくりのプロセスそのものも変わっていった。

「従来は、既存機種があり、おおよその性能も理解したうえで改良していくことが多かったと思います。今回は一からやるにあたって、シミュレーションの力を大きく借りました。そこが、新たなものづくりの仕方でした」（南村さん）

宇宙への挑戦は、高い要求水準に応えるだけの開発ではなかった。自社の知見に外部の専門性を掛け合わせながら、前例のない条件に向き合う。その経験は、同社に新たなものづくりの手応えをもたらした。






宇宙で見えた、「温度を守って運ぶ」ニーズ




最初のミッションを終えると、プロジェクトはすぐに次の段階へと進んだ。第二弾では、商用利用を前提に、軽量化や繰り返し利用といった要素も求められた。2021年からは商用利用が始まり、現在はSpaceX社のドラゴン宇宙船で、20℃、2週間という条件での輸送にも使われているという。

この経験は、タイガー魔法瓶にとって、真空断熱技術の見方を変える転機となった。それまで真空断熱技術は、主に飲み物の保温・保冷を支えるものとして認識されてきた。

しかし、宇宙実験サンプル輸送では、その役割が変わる。守るべきものは飲み物ではない。宇宙空間でしか得られない、貴重でデリケートな実験サンプルである。必要なのは、単に温度を保つことではなく、一定の温度環境ごとサンプルを守り、目的地まで運ぶことだった。

「真空魔法瓶の見え方が変わりました。これまでは、お湯やお水を入れるものという見方が中心でしたが、ものを入れられる、運べるという見方になった。輸送という方向に広がったのは、この経験があったからです」（南村さん）

真空断熱技術は、宇宙への挑戦を通じて「温度を保つ技術」から「温度を守って運ぶ技術」へと意味を広げた。その視点の転換が、医療や物流といった新たな事業展開の土台になっていった。





医療・物流へ広がる真空断熱技術




宇宙で見いだした温度管理輸送の視点は、地上の課題ともつながっている。

その一つが、医療検体輸送である。医療の現場では、さまざまな温度帯で運ばなければならない検体や試料がある。こうした課題は、日本国内に限らない。世界には、電気インフラが十分ではない地域もある。電源を使わずに一定の温度を保てる真空断熱技術は、そうした環境でも価値を発揮する可能性がある。

「宇宙用に開発した技術を宇宙以外の分野にいかに活用できるかも事業における重要な課題でした。いかに社会貢献できるか、社会実装できるかを考えたとき、医療検体輸送に貢献できるのではないかと考えました」（南村さん）

JAXAベンチャーである株式会社ツインカプセラとの連携も、その流れの中にある。ツインカプセラは、JAXAの小型回収カプセルプロジェクトで培われた断熱保冷技術を、地上の課題解決に生かすことを目指して設立された企業である。同プロジェクトをきっかけにタイガー魔法瓶との連携を深め、2025年2月には超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter（バンブーシェルター）」をリリースした。宇宙実験サンプル輸送で得た知見を、医療検体や医薬品などの温度管理輸送へ展開する取り組みだ。

ツインカプセラ社の超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」。タイガー魔法瓶の真空断熱技術を生かし、医療検体や医薬品などの温度管理輸送に対応する
物流分野でも、温度管理の重要性は高まっている。年々暑さが厳しくなる中、従来「常温輸送」と呼ばれていた領域でも、荷台の中が高温になり、品質維持が難しくなるケースが出てきているという。冷蔵・冷凍だけではなく、常温とされてきた領域にも、温度管理のニーズが広がり始めている。
そこで活用が期待されるのが、ステンレス密封真空断熱パネル「TIVIP（ティビップ）」などの技術である。真空断熱の考え方を、ボトルや容器だけでなく、パネルや輸送ボックス、建築・コンテナハウスなどへ広げていく。同社が見据える用途は、宇宙にとどまらない。

「冷蔵・冷凍輸送だけでなく、これまで常温輸送と呼ばれていた領域でも、夏の気温を考えると、もはや常温の範囲に収まらない状況が出てきています。そうした輸送の課題にも貢献していきたいと考えています」（南村さん）


地上で磨かれた技術が宇宙で試され、そこで得た知見が再び地上の課題解決へと生かされる。タイガー魔法瓶の取り組みは、その循環の中で新たな事業へとつながり始めている。
「BAMBOO SHELLter」は、輸送条件に応じて3つのタイプから選択できる。コンパクトな設計と高い保冷性能により、医療検体などの温度管理輸送におけるラストワンマイルの負担軽減にもつながる





宇宙への挑戦が、自社技術の見方を変える




宇宙事業に関わった価値について、南村さんは技術面の前進だけでなく、社内の意識にも変化があったと語る。

開発面では、複数日にわたる温度維持、大型容器の設計、シミュレーションを活用した強度設計など、日用品の開発だけでは得にくかった経験があった。真空断熱ボトルは、飲み物の温度を保つものから、サンプルや検体を守って運ぶ容器へと見え方を変えた。

もう一つ大きかったのが、挑戦に対する社内の感覚だ。

自分たちの技術が宇宙で使われる。その経験は、直接開発に携わったエンジニアだけでなく、会社全体にとっても大きな意味を持つ。宇宙という厳しい条件に置かれることで、自社の技術がどこまで通用するのか、どのように応用できるのかが見えてくる。

「宇宙にチャレンジして成功すると、技術的なブレークスルーだけでなく、マインドセットの部分でもブレークスルーがあります。新しいことにチャレンジすることには価値がある。チャレンジしていいんだ、という感覚が生まれるんです」（南村さん）

宇宙ビジネスというと、特殊な技術や長い開発期間、事業化までの時間軸が語られることも多い。もちろん、宇宙に関わるには高い基準や厳しい条件がある。一定の準備と覚悟が求められる分野である。

それでも、宇宙に挑むことで、自社の技術を別の角度から見つめ直すことができる。社内では当たり前になっている技術が、別の用途では大きな価値を持つことがある。タイガー魔法瓶の取り組みは、自社技術を見つめ直すことが、新たな事業の入口になり得ることを示している。

南村さんには、タイガー魔法瓶の認知を変えていきたいという思いもある。炊飯器や魔法瓶の会社として知られる同社が、将来的には産業機器やBtoB領域でも存在感を持つ会社として認識される。そうした世界をつくりたいという。

「タイガー魔法瓶といえば炊飯器、魔法瓶という認知が強いと思います。将来的には、産業機器やBtoBの会社としても見られるようにしたい。次の100年に向けて、新たな事業の柱を生み出していかなければなりません」（南村さん）

宇宙への挑戦は、その新しい柱をつくるための一つのきっかけでもある。





非宇宙産業は、どう宇宙に踏み出せるのか




非宇宙産業から宇宙に挑む企業として、他業種の企業に伝えたいことは何か。

南村さんは、宇宙を遠い世界だと思い込みすぎないことが大切だと話す。近年は、JAXAをはじめ宇宙側からも情報発信や支援の仕組みが増えている。宇宙産業の側にも、非宇宙産業との接点を広げようとする動きがある。

重要なのは、最初から答えを出そうとしすぎないことだ。まず情報に触れ、関心を持ち、自社の技術がどこかで接続する余地を探ってみることが大切になる。

「宇宙だから遠い世界だと思わず、まず興味を持って見てみることが大事だと思います。自分たちの技術が少しでも届くところがあるかもしれません」（南村さん）

もう一つ、南村さんが強調するのが協業の重要性である。

宇宙に関わる開発では、自社だけですべてを解決することは難しい。タイガー魔法瓶の宇宙への挑戦も、JAXAの知見や外部パートナーのシミュレーション技術との連携があって実現したものだ。

「自社だけで全部解決しなければならないわけではありません。日本には優れた技術を持つ企業がたくさんあります。そうした方々の技術も使わせていただきながら、共創協業の中で考えていくことが大事だと思います」（南村さん）

宇宙ビジネスは、宇宙企業だけのものではない。自社の技術を見つめ直し、外の世界に目を向け、必要なパートナーとつながることができれば、非宇宙産業にも入り口はある。

その入り口は、案外、私たちの暮らしのすぐそばにある技術から開かれるのかもしれない。





取材を終えて




タイガー魔法瓶は、私たちの日常生活に馴染みの深い企業です。真空断熱ボトルをはじめ、暮らしの中で愛用している製品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その身近な企業が、宇宙実験サンプル輸送という領域に挑んでいる。そのストーリーには、素直に胸が躍りました。

一方で、お話を伺うほどに感じたのは、宇宙への挑戦が決して突飛なものではなかったということです。真空断熱技術を日用品だけに閉じ込めず、社会のさまざまな場面に生かそうとする姿勢が、タイガー魔法瓶にはありました。難しい条件に向き合い、未知の領域へ踏み出した姿勢に、ものづくり企業としての強さを感じます。

さらに印象的だったのは、宇宙への挑戦を通じて、自社技術への見方が変わり、事業そのものが進化するきっかけになっていたことです。飲み物の温度を保つ技術が、宇宙実験サンプルや医療検体を「温度ごと守って運ぶ」技術となり、新たな事業の土台になっていく。その歩みは、これから宇宙に挑もうとする非宇宙産業の企業にとっても、大きな励みになるのではないでしょうか。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）




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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
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<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-col12-xs-12"><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/219/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177975379687716700" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" alt="" src="/space/images/column/misumi_L.webp" width="675" title="" name="" /></a></div>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>炊飯器や電気ポット、真空断熱ボトルなど、暮らしの中で「温度」と向き合ってきたタイガー魔法瓶株式会社。同社が培ってきた真空断熱技術はいま、宇宙実験サンプルを地上へ運ぶための温度管理にも生かされている。きっかけは、国際宇宙ステーション（ISS）から戻る貴重なサンプルを、電源に頼らず一定の温度を保ちながら運べないかという、JAXAからの相談だった。日常の保温・保冷を支えてきたその仕組みは、この挑戦を通じて、貴重なサンプルを「温度ごと守って運ぶ」ものへと射程を広げていった。宇宙への挑戦は、同社の技術の見え方と事業の広がりをどのように変えたのか。タイガー魔法瓶 R&#38;Dマーケティンググループ統括マネージャーの南村紀史さんに聞いた。（文＝JMPプロデューサー 長谷川 浩和）</p>
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<p style="text-align: center;">お話を伺ったのは</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/hiucyu/2nd/tiger_1.webp" width="400" height="600" alt="" /><br />
<b>タイガー魔法瓶株式会社 <br />
R&#38;Dマーケティンググループ統括マネージャー <br />
南村 紀史さん</b></p>
<p>真空断熱技術を活用したBtoB・産業機器分野の事業開発を推進。ステンレス密封真空断熱パネル「TIVIP」のプロジェクトリーダーとして、物流・医療輸送・建設分野などへの応用に取り組む。JAXAベンチャーのツインカプセラとの超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」の開発にも携わり、100年以上にわたり培われてきた真空断熱技術を、宇宙関連用途へと展開している。</p>
<div></div>
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</div>
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<p>タイガー魔法瓶株式会社と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、炊飯器や電気ポット、電気ケトル、真空断熱ボトルといった製品だろう。いずれも、日々の暮らしの中で「温度を保つ」ことに関わる製品である。</p>
<p></p>
<p>その同社がいま、宇宙実験サンプルを地上へ運ぶための真空断熱容器の開発に関わっている。一見すると、日用品メーカーと宇宙実験サンプル輸送の距離は遠い。しかし、その間には接点がある。タイガー魔法瓶が100年以上にわたり磨いてきた真空断熱の知見だ。</p>
<p></p>
<p>南村紀史さんが責任者を務めるR&#38;Dマーケティンググループは、同社の技術をBtoBや産業機器分野へ展開する役割を担う。</p>
<p></p>
<p>「もともとタイガー魔法瓶は、炊飯器や電気ポット、電気ケトル、ボトルなどのコンシューマー向け製品が事業の中心です。一方で、私たちのグループでは、培ってきた技術をBtoBや産業機器の分野へどう広げていくかを考えています。技術開発だけではなく、企画や事業提案まで一体で担っているのが特徴です」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>真空断熱技術の基本は、熱の移動を抑えることにある。容器の内側と外側の間に真空層をつくることで熱の対流を抑え、熱を伝えにくい素材や金属箔などを組み合わせることで、伝導や輻射も抑制する。</p>
<p></p>
<p>魔法瓶が、温かいものを温かいまま、冷たいものを冷たいまま保てる理由はここにある。ただ、その用途は飲み物の保温・保冷にとどまらない。温度を保つ必要がある場面は、産業の中にも数多く存在する。その一つが、宇宙実験サンプルの輸送だった。</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/2nd/tiger_2.webp" width="900" height="450" alt="" /><span style="font-size: small;">魔法瓶容器では、二重構造の間を真空状態にし、銅箔などで輻射熱を抑えることで、高い断熱性能を実現している</span></p>
<p></p>
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<p>タイガー魔法瓶が宇宙領域に関わるきっかけとなったのは、JAXAから寄せられた一つの相談だった。国際宇宙ステーション（ISS）日本実験棟「きぼう」で行われた実験サンプルを、鮮度高く地上へ持ち帰る。そのために、電源に頼らず一定の温度を保てる容器が必要とされていた。</p>
<p></p>
<p>当時、ISSからサンプルを持ち帰るには、米国やロシアを経由し、筑波のJAXA施設へ戻るまでに2週間ほどかかることもあったという。宇宙空間でしか得られない貴重なサンプルを、より短い時間で、適切な温度環境を保ちながら運ぶことはできないか。そこで着目されたのが、電源を使わずに温度を保てる真空断熱技術だった。</p>
<p></p>
<p>「私たちから『この技術を宇宙で使ってください』と売り込んだわけではありません。JAXAさんから相談をいただいたことが、最初のきっかけでした」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>ただし、示された条件は、日用品の開発とは大きく異なっていた。求められたのは、4℃を4日間維持すること。そして、着水時の衝撃である40Gに耐えることだった。複数日にわたる温度維持も、宇宙から戻るカプセルの衝撃を想定した強度設計も、これまでの製品開発とは大きく異なる条件だった。</p>
<p></p>
<p>結果、タイガー魔法瓶は検討を重ね、挑戦する道を選んだ。</p>
<p></p>
<p>「最初から確かな見通しがあったわけではありません。それでも、条件を一つひとつ検討しながら、一緒にチャレンジしていこうということでお受けしました」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>この判断の背景には、過去の経験があった。タイガー魔法瓶は宇宙案件に先立ち、トヨタ自動車やデンソーとともに、車載用の蓄熱容器の研究開発に取り組んでいた。日用品の枠を超え、真空断熱技術を自動車領域へ展開した経験があったからこそ、宇宙という未知のテーマにも、遠い世界の話としてではなく、技術の延長線上にあるテーマとして向き合うことができた。</p>
<p></p>
<p>さらに、同社にはもともと、真空断熱技術を日用品だけに閉じ込めず、社会のさまざまな場面に生かそうとする考えがあった。宇宙への挑戦は突然舞い込んだ相談だったが、同社にはそれを受け止める素地があった。</p>
<div></div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin177968424845291100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968424845293400">日常のボトルと宇宙用容器を分けたもの</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968426488350700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968426488356400">
<p>日常で使う真空断熱ボトルと、宇宙実験サンプル輸送に使われる真空二重断熱容器。その間には、どのような違いがあるのか。南村さんによれば、基本となる技術は大きく変わらない。差が表れるのは、その技術をどのような条件で使うかにある。</p>
<p></p>
<p>「基本の部分は、日常用のボトルとほとんど変わりません。ただ、複数日にわたって温度を維持するために、蓄熱剤を併用する。さらに長期間維持するために、真空断熱容器大小2つを互い違いにかぶせて使う。そこが大きな違いです」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>日常用のボトルでは、朝入れた飲み物を夕方まで温かく、あるいは冷たく保つといった使い方が想定される。一方、宇宙実験サンプル輸送では、複数日にわたって目標とする温度を維持しなければならない。</p>
<p></p>
<p>そのため、宇宙用容器では蓄熱剤を組み合わせる。サンプルそのものの熱容量だけに頼るのではなく、維持したい温度に合わせた蓄熱剤を使い、容器内部の空間全体を安定した温度に保つ。</p>
<p></p>
<p>さらに、大きな真空断熱容器の中にもう一つの容器を入れる「ボトルインボトル」の構造を採用した。真空断熱容器は、胴体部分の断熱性能が高い一方で、口元やキャップ部分が熱の逃げ道になりやすい。二つの容器を重ねることで、その弱点を補い、長時間の温度維持につなげている。</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/2nd/tiger_3.webp" width="900" height="560" alt="" /><span style="font-size: small;">ガラス製やステンレス製魔法瓶の開発により磨かれてきた保温・保冷の知見は、宇宙関連用途をはじめ、医療、物流、建設などの産業分野にも応用されている</span></p>
<p>宇宙用では、輻射熱を抑えるための特殊な処理も加えられた。市販のボトルでは、性能とコストのバランスが欠かせない。しかし宇宙用では、まず求められる性能を満たすことが優先される。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>日常の水筒と宇宙用容器は、まったく別の技術ではない。同じ技術の延長線上にある。ただし、その先へ進むには、温度を保つ時間、衝撃への耐性、輸送環境といった条件を一つずつ乗り越える必要があった。</p>
<p></p>
<div></div>
</div>
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</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968428334524100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968428334527900"><br />
40Gの衝撃に耐える。未知の条件がものづくりを変えた</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968430439196700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968430439204300">
<p>開発で大きな壁となったのが、40Gの着水衝撃に耐える強度設計だった。</p>
<p></p>
<p>真空断熱ボトルは、日常生活の中で落下する可能性を想定して設計されている。しかし、宇宙から戻るカプセルが海へ着水する際の衝撃は、日用品で想定する落下とは大きく異なる。容器に求められたのは、強度だけではなかった。中のサンプルを守り、温度を維持しながら、宇宙から地上へ戻る一連の工程に対応する必要があった。</p>
<p></p>
<p>「ここまでの広口の容器をつくること自体も初めてでした。40Gに耐える強度設計も、大きな課題でした」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>この難しさを乗り越えるために、同社は外部の専門性も取り入れた。JAXAが持つ宇宙開発の知見に加え、強度解析や熱解析などのシミュレーション技術を活用しながら、設計を詰めていった。</p>
<p></p>
<p>これまでの製品開発では、長年積み上げてきた知見をもとに、既存製品を改良していくことが多かった。しかし、宇宙用容器では前例のない条件に向き合う必要がある。経験則だけでは届かない領域に踏み出すため、ものづくりのプロセスそのものも変わっていった。</p>
<p></p>
<p>「従来は、既存機種があり、おおよその性能も理解したうえで改良していくことが多かったと思います。今回は一からやるにあたって、シミュレーションの力を大きく借りました。そこが、新たなものづくりの仕方でした」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙への挑戦は、高い要求水準に応えるだけの開発ではなかった。自社の知見に外部の専門性を掛け合わせながら、前例のない条件に向き合う。その経験は、同社に新たなものづくりの手応えをもたらした。</p>
<div></div>
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</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968434423695400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968434423732700">宇宙で見えた、「温度を守って運ぶ」ニーズ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968436576995200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968436577000900">
<p>最初のミッションを終えると、プロジェクトはすぐに次の段階へと進んだ。第二弾では、商用利用を前提に、軽量化や繰り返し利用といった要素も求められた。2021年からは商用利用が始まり、現在はSpaceX社のドラゴン宇宙船で、20℃、2週間という条件での輸送にも使われているという。</p>
<p></p>
<p>この経験は、タイガー魔法瓶にとって、真空断熱技術の見方を変える転機となった。それまで真空断熱技術は、主に飲み物の保温・保冷を支えるものとして認識されてきた。</p>
<p></p>
<p>しかし、宇宙実験サンプル輸送では、その役割が変わる。守るべきものは飲み物ではない。宇宙空間でしか得られない、貴重でデリケートな実験サンプルである。必要なのは、単に温度を保つことではなく、一定の温度環境ごとサンプルを守り、目的地まで運ぶことだった。</p>
<p></p>
<p>「真空魔法瓶の見え方が変わりました。これまでは、お湯やお水を入れるものという見方が中心でしたが、ものを入れられる、運べるという見方になった。輸送という方向に広がったのは、この経験があったからです」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>真空断熱技術は、宇宙への挑戦を通じて「温度を保つ技術」から「温度を守って運ぶ技術」へと意味を広げた。その視点の転換が、医療や物流といった新たな事業展開の土台になっていった。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968442213066900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968442213113000">医療・物流へ広がる真空断熱技術</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968443728327900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968443728330100">
<p>宇宙で見いだした温度管理輸送の視点は、地上の課題ともつながっている。</p>
<p></p>
<p>その一つが、医療検体輸送である。医療の現場では、さまざまな温度帯で運ばなければならない検体や試料がある。こうした課題は、日本国内に限らない。世界には、電気インフラが十分ではない地域もある。電源を使わずに一定の温度を保てる真空断熱技術は、そうした環境でも価値を発揮する可能性がある。</p>
<p></p>
<p>「宇宙用に開発した技術を宇宙以外の分野にいかに活用できるかも事業における重要な課題でした。いかに社会貢献できるか、社会実装できるかを考えたとき、医療検体輸送に貢献できるのではないかと考えました」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>JAXAベンチャーである株式会社ツインカプセラとの連携も、その流れの中にある。ツインカプセラは、JAXAの小型回収カプセルプロジェクトで培われた断熱保冷技術を、地上の課題解決に生かすことを目指して設立された企業である。同プロジェクトをきっかけにタイガー魔法瓶との連携を深め、2025年2月には超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter（バンブーシェルター）」をリリースした。宇宙実験サンプル輸送で得た知見を、医療検体や医薬品などの温度管理輸送へ展開する取り組みだ。</p>
<div></div>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/2nd/tiger_4.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">ツインカプセラ社の超断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」。タイガー魔法瓶の真空断熱技術を生かし、医療検体や医薬品などの温度管理輸送に対応する</span></p>
<p>物流分野でも、温度管理の重要性は高まっている。年々暑さが厳しくなる中、従来「常温輸送」と呼ばれていた領域でも、荷台の中が高温になり、品質維持が難しくなるケースが出てきているという。冷蔵・冷凍だけではなく、常温とされてきた領域にも、温度管理のニーズが広がり始めている。</p>
<p>そこで活用が期待されるのが、ステンレス密封真空断熱パネル「TIVIP（ティビップ）」などの技術である。真空断熱の考え方を、ボトルや容器だけでなく、パネルや輸送ボックス、建築・コンテナハウスなどへ広げていく。同社が見据える用途は、宇宙にとどまらない。</p>
<p></p>
<p>「冷蔵・冷凍輸送だけでなく、これまで常温輸送と呼ばれていた領域でも、夏の気温を考えると、もはや常温の範囲に収まらない状況が出てきています。そうした輸送の課題にも貢献していきたいと考えています」（南村さん）</p>
<p></p>
<p></p>
<p>地上で磨かれた技術が宇宙で試され、そこで得た知見が再び地上の課題解決へと生かされる。タイガー魔法瓶の取り組みは、その循環の中で新たな事業へとつながり始めている。</p>
<p><img src="/space/images/learn/hiucyu/2nd/tiger_5.webp" width="900" height="864" alt="" /><span style="font-size: small;">「BAMBOO SHELLter」は、輸送条件に応じて3つのタイプから選択できる。コンパクトな設計と高い保冷性能により、医療検体などの温度管理輸送におけるラストワンマイルの負担軽減にもつながる</span></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178286521789113900 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178286521789117500">宇宙への挑戦が、自社技術の見方を変える</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178286523042741800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178286523042745700">
<p>宇宙事業に関わった価値について、南村さんは技術面の前進だけでなく、社内の意識にも変化があったと語る。</p>
<p></p>
<p>開発面では、複数日にわたる温度維持、大型容器の設計、シミュレーションを活用した強度設計など、日用品の開発だけでは得にくかった経験があった。真空断熱ボトルは、飲み物の温度を保つものから、サンプルや検体を守って運ぶ容器へと見え方を変えた。</p>
<p></p>
<p>もう一つ大きかったのが、挑戦に対する社内の感覚だ。</p>
<p></p>
<p>自分たちの技術が宇宙で使われる。その経験は、直接開発に携わったエンジニアだけでなく、会社全体にとっても大きな意味を持つ。宇宙という厳しい条件に置かれることで、自社の技術がどこまで通用するのか、どのように応用できるのかが見えてくる。</p>
<p></p>
<p>「宇宙にチャレンジして成功すると、技術的なブレークスルーだけでなく、マインドセットの部分でもブレークスルーがあります。新しいことにチャレンジすることには価値がある。チャレンジしていいんだ、という感覚が生まれるんです」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙ビジネスというと、特殊な技術や長い開発期間、事業化までの時間軸が語られることも多い。もちろん、宇宙に関わるには高い基準や厳しい条件がある。一定の準備と覚悟が求められる分野である。</p>
<p></p>
<p>それでも、宇宙に挑むことで、自社の技術を別の角度から見つめ直すことができる。社内では当たり前になっている技術が、別の用途では大きな価値を持つことがある。タイガー魔法瓶の取り組みは、自社技術を見つめ直すことが、新たな事業の入口になり得ることを示している。</p>
<p></p>
<p>南村さんには、タイガー魔法瓶の認知を変えていきたいという思いもある。炊飯器や魔法瓶の会社として知られる同社が、将来的には産業機器やBtoB領域でも存在感を持つ会社として認識される。そうした世界をつくりたいという。</p>
<p></p>
<p>「タイガー魔法瓶といえば炊飯器、魔法瓶という認知が強いと思います。将来的には、産業機器やBtoBの会社としても見られるようにしたい。次の100年に向けて、新たな事業の柱を生み出していかなければなりません」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙への挑戦は、その新しい柱をつくるための一つのきっかけでもある。</p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178286526044417200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178286526044421600">非宇宙産業は、どう宇宙に踏み出せるのか</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178286527606445700 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178286527606447800">
<p>非宇宙産業から宇宙に挑む企業として、他業種の企業に伝えたいことは何か。</p>
<p></p>
<p>南村さんは、宇宙を遠い世界だと思い込みすぎないことが大切だと話す。近年は、JAXAをはじめ宇宙側からも情報発信や支援の仕組みが増えている。宇宙産業の側にも、非宇宙産業との接点を広げようとする動きがある。</p>
<p></p>
<p>重要なのは、最初から答えを出そうとしすぎないことだ。まず情報に触れ、関心を持ち、自社の技術がどこかで接続する余地を探ってみることが大切になる。</p>
<p></p>
<p>「宇宙だから遠い世界だと思わず、まず興味を持って見てみることが大事だと思います。自分たちの技術が少しでも届くところがあるかもしれません」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>もう一つ、南村さんが強調するのが協業の重要性である。</p>
<p></p>
<p>宇宙に関わる開発では、自社だけですべてを解決することは難しい。タイガー魔法瓶の宇宙への挑戦も、JAXAの知見や外部パートナーのシミュレーション技術との連携があって実現したものだ。</p>
<p></p>
<p>「自社だけで全部解決しなければならないわけではありません。日本には優れた技術を持つ企業がたくさんあります。そうした方々の技術も使わせていただきながら、共創協業の中で考えていくことが大事だと思います」（南村さん）</p>
<p></p>
<p>宇宙ビジネスは、宇宙企業だけのものではない。自社の技術を見つめ直し、外の世界に目を向け、必要なパートナーとつながることができれば、非宇宙産業にも入り口はある。</p>
<p></p>
<p>その入り口は、案外、私たちの暮らしのすぐそばにある技術から開かれるのかもしれない。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177968449740975700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177968449740979700">取材を終えて</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177968453497459800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177968453497463500">
<p>タイガー魔法瓶は、私たちの日常生活に馴染みの深い企業です。真空断熱ボトルをはじめ、暮らしの中で愛用している製品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その身近な企業が、宇宙実験サンプル輸送という領域に挑んでいる。そのストーリーには、素直に胸が躍りました。</p>
<p></p>
<p>一方で、お話を伺うほどに感じたのは、宇宙への挑戦が決して突飛なものではなかったということです。真空断熱技術を日用品だけに閉じ込めず、社会のさまざまな場面に生かそうとする姿勢が、タイガー魔法瓶にはありました。難しい条件に向き合い、未知の領域へ踏み出した姿勢に、ものづくり企業としての強さを感じます。</p>
<p></p>
<p>さらに印象的だったのは、宇宙への挑戦を通じて、自社技術への見方が変わり、事業そのものが進化するきっかけになっていたことです。飲み物の温度を保つ技術が、宇宙実験サンプルや医療検体を「温度ごと守って運ぶ」技術となり、新たな事業の土台になっていく。その歩みは、これから宇宙に挑もうとする非宇宙産業の企業にとっても、大きな励みになるのではないでしょうか。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2170/">
<title>地球で味わう宇宙空間。米国の最先端観光</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2170/</link>
<description>
月面探査「アルテミス計画」の進展により、宇宙への関心が世界的に高まっている。こうした中、光害のない環境で星空を楽しむ「ダークスカイツーリズム」や、ロケットの打ち上げ施設を巡る観光スタイルが米国で熱を帯びている。遠い存在だった宇宙を、地球にいながら体感することができる。最先端の宇宙技術と豊かな自然環境を掛け合わせた新たな体験型ツーリズムは、テクノロジーと観光の融合をどう加速させるのか。（文＝SpaceStep編集部）










ロケット施設から暗闇の星空まで。多彩な宇宙体験




2026年4月、米国の公式観光マーケティング機関であるブランドUSAは、一般向け公式ウェブサイトにて、米国内で楽しめる宇宙や星空をテーマにした多彩な体験の概要を公開した。これは、アメリカ航空宇宙局（NASA）の国際月探査プロジェクト「アルテミス2」の宇宙船が無事に地球へ帰還し、宇宙への関心が高まっていることを背景とした動きだ。

（引用元：PR TIMES）

公開された情報は大きく3つのカテゴリーに分けられる。第一に、ロケット打ち上げの現場や宇宙開発の最前線を体感できる施設だ。フロリダ州の「ケネディ宇宙センター・ビジター・コンプレックス」では、宇宙ミッションを再現したシミュレーターや体験型展示が揃う。テキサス州の「スペースセンター・ヒューストン」では、宇宙飛行士の訓練を模した実践的なプログラムが提供され、次世代への教育拠点としても機能している。
第二に、全米に150カ所以上点在する「国際ダークスカイ認定地（※）」を活かした星空観測だ。グランドキャニオン国立公園やブライスキャニオン国立公園などでは、光害を排除した暗闇の中で満天の星を観察できるだけでなく、天文学者による解説プログラムや、星空観測に特化した宿泊施設との連携が進んでいる。
さらに第三として、最新の映像技術を駆使したプラネタリウムや航空宇宙博物館、テーマパーク内の最先端アトラクションも紹介されている。単に見るだけでなく、シミュレーション技術や没入型映像を通じて、誰もが宇宙ミッションを疑似体験できる環境が米国各地で整いつつある。
（※）米国に本部を置く国際非営利団体「ダークスカイ・インターナショナル（旧IDA）」が認定する、光害の少ない夜空の保全に取り組む地域。







先端技術が観光をアップデート。体験型知のインフラ




米国における宇宙ツーリズムの活況が示唆するのは、最先端の航空宇宙技術が「一部の専門家による研究」から、「誰もがアクセスできる体験価値」へと移行し始めたという事実だ。
これまで、宇宙開発の現場やロケット技術は一般の生活からは縁遠いものだった。しかし、高度なフライトシミュレーターや高精細な没入型映像技術といったテクノロジーが観光施設に実装されることで、旅行者が宇宙ミッションのリアルな疑似体験を得られるようになった。技術の進歩がエンターテインメントの枠組みを借りて、高度な科学的知識を一般層へ還元する強力なメディアとして機能しているのである。
また、「ダークスカイツーリズム」の広がりも非常に興味深い。これは単なる自然観光ではなく、都市部の過剰な照明による「光害」という環境課題に対するカウンターアプローチだ。人工の光を意図的に制限し、宇宙のありのままの姿を観察できる環境を保護することは、地域の新たな価値を創出する持続可能なビジネスモデルとなっている。星空観測に特化した宿泊施設やグランピングの展開は、環境保護と経済成長を両立させる手段として、日本の地方創生においても参考になる可能性が高い。
テクノロジーが宇宙空間のリアリティを地上へ持ち込み、自然保護のアプローチが星空という普遍的な価値を再発見させる。この両者の融合は、観光産業を単なる消費活動から、科学技術や地球環境について深く学ぶ「体験型知のインフラ」へと昇華させている。米国の壮大なツーリズムのうねりは、技術を社会へといかに浸透させていくかという点において、新しいスタンダードを提示しようとしている。














</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/2607_release/260714_brandUSA/260714_brandUSA_Main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-09T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>月面探査「アルテミス計画」の進展により、宇宙への関心が世界的に高まっている。こうした中、光害のない環境で星空を楽しむ「ダークスカイツーリズム」や、ロケットの打ち上げ施設を巡る観光スタイルが米国で熱を帯びている。遠い存在だった宇宙を、地球にいながら体感することができる。最先端の宇宙技術と豊かな自然環境を掛け合わせた新たな体験型ツーリズムは、テクノロジーと観光の融合をどう加速させるのか。<span style="font-size: 1.6rem;">（文＝SpaceStep編集部）</span></p>
<div></div>
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<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">ロケット施設から暗闇の星空まで。多彩な宇宙体験</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月、米国の公式観光マーケティング機関であるブランドUSAは、一般向け公式ウェブサイトにて、米国内で楽しめる宇宙や星空をテーマにした多彩な体験の概要を公開した。これは、アメリカ航空宇宙局（NASA）の国際月探査プロジェクト「アルテミス2」の宇宙船が無事に地球へ帰還し、宇宙への関心が高まっていることを背景とした動きだ。</p>
<div><img src="/space/images/learn/2607_release/260714_brandUSA/images2026070211304140.webp" width="900" height="600" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000037694.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></div>
<p></p>
<p>公開された情報は大きく3つのカテゴリーに分けられる。第一に、ロケット打ち上げの現場や宇宙開発の最前線を体感できる施設だ。フロリダ州の「ケネディ宇宙センター・ビジター・コンプレックス」では、宇宙ミッションを再現したシミュレーターや体験型展示が揃う。テキサス州の「スペースセンター・ヒューストン」では、宇宙飛行士の訓練を模した実践的なプログラムが提供され、次世代への教育拠点としても機能している。</p>
<p>第二に、全米に150カ所以上点在する「国際ダークスカイ認定地（※）」を活かした星空観測だ。グランドキャニオン国立公園やブライスキャニオン国立公園などでは、光害を排除した暗闇の中で満天の星を観察できるだけでなく、天文学者による解説プログラムや、星空観測に特化した宿泊施設との連携が進んでいる。</p>
<p>さらに第三として、最新の映像技術を駆使したプラネタリウムや航空宇宙博物館、テーマパーク内の最先端アトラクションも紹介されている。単に見るだけでなく、シミュレーション技術や没入型映像を通じて、誰もが宇宙ミッションを疑似体験できる環境が米国各地で整いつつある。</p>
<div><span style="font-size: small;">（※）米国に本部を置く国際非営利団体「ダークスカイ・インターナショナル（旧IDA）」が認定する、光害の少ない夜空の保全に取り組む地域。</span></div>
<div></div>
<p></p>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">先端技術が観光をアップデート。体験型知のインフラ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>米国における宇宙ツーリズムの活況が示唆するのは、最先端の航空宇宙技術が「一部の専門家による研究」から、「誰もがアクセスできる体験価値」へと移行し始めたという事実だ。</p>
<p>これまで、宇宙開発の現場やロケット技術は一般の生活からは縁遠いものだった。しかし、高度なフライトシミュレーターや高精細な没入型映像技術といったテクノロジーが観光施設に実装されることで、旅行者が宇宙ミッションのリアルな疑似体験を得られるようになった。技術の進歩がエンターテインメントの枠組みを借りて、高度な科学的知識を一般層へ還元する強力なメディアとして機能しているのである。</p>
<p>また、「ダークスカイツーリズム」の広がりも非常に興味深い。これは単なる自然観光ではなく、都市部の過剰な照明による「光害」という環境課題に対するカウンターアプローチだ。人工の光を意図的に制限し、宇宙のありのままの姿を観察できる環境を保護することは、地域の新たな価値を創出する持続可能なビジネスモデルとなっている。星空観測に特化した宿泊施設やグランピングの展開は、環境保護と経済成長を両立させる手段として、日本の地方創生においても参考になる可能性が高い。</p>
<p>テクノロジーが宇宙空間のリアリティを地上へ持ち込み、自然保護のアプローチが星空という普遍的な価値を再発見させる。この両者の融合は、観光産業を単なる消費活動から、科学技術や地球環境について深く学ぶ「体験型知のインフラ」へと昇華させている。米国の壮大なツーリズムのうねりは、技術を社会へといかに浸透させていくかという点において、新しいスタンダードを提示しようとしている。</p>
<div></div>
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<p></p>
<p></p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2153/">
<title>宇宙は、まだ届いていない。『sorae』が問う情報発信の現在地【連載】宇宙メディアについて考えよう</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2153/</link>
<description>

皆さん、こんにちは。JMP（JapanStep Media Project）プロデューサーの長谷川浩和です。本連載では、宇宙メディアに関わるフロントランナーをゲストにお招きし、宇宙産業の情報をどう届ければ、社会やビジネスの関心につながるのか、そしてメディアはどのような役割を果たせるのかを、さまざまな視点から伺っています。

今回お招きしたのは、「宇宙へのポータルサイト」を掲げる宇宙ニュース・宇宙テック系メディア『sorae（そらえ）』を運営する、株式会社sorae 代表取締役の刈屋隆一さんです。宇宙メディアの先駆的存在である『sorae』は、どのような思いで宇宙を伝えてきたのか。そして、これからの宇宙メディアには何が求められるのか。率直にお話を伺いました。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）








今回のゲスト
株式会社sorae 代表取締役 
刈屋 隆一さん
IT・インターネット領域を軸に、システム開発、デザイン、Webメディア運営などに携わる。複数のメディア事業を通じて宇宙領域の情報発信に可能性を見いだし、株式会社soraeを設立。宇宙ニュース・宇宙テック系メディア『sorae』を運営し、天文、宇宙開発、科学技術、宇宙ビジネスなど、多様な領域を横断した情報発信に取り組む。

聞き手：JMPプロデューサー 
長谷川 浩和
富山県高岡市生まれ、埼玉県大宮市（現さいたま市）育ち。2001年に日経BPへ入社し、ビジネス誌・技術専門誌の広告営業を担当。2008年2月にクロスアーキテクツを設立。B2B領域を中心に、メディアタイアップ制作、オウンドメディア制作、PR支援、イベントプロデュースなどを手掛ける。2023年よりメディアプロジェクト「JMP（JapanStep Media Project）」を展開。




海王星の青が開いた、宇宙への入口 長谷川　本日はありがとうございます。正直に言いますと、宇宙メディアの先駆者の皆さまにご登場いただく本連載が、本当に続けられるのか、少し心配していました（笑）。『宙畑』の中村編集長、『SPACE Media』の伊藤編集長に続き、『sorae』の刈屋さんと対談できることを、大変うれしく思っています。お引き受けいただき、ありがとうございます。 刈屋　こちらこそありがとうございます。『SpaceStep』の取り組みには興味を持っていました。共創という形でメディアを運営されているのは、とても面白いですよね。今日はお話しできることを楽しみにしていました。 長谷川　ありがとうございます。『SpaceStep』はまだ新しいメディアです。宇宙ビジネスを身近にするというコンセプトを掲げていますが、何をどう伝えれば、宇宙業界にとっても、読者にとっても価値のあるメディアになるのか。私自身、日々模索しています。だからこそ、長く宇宙系メディアを運営されてきた刈屋さんにお話を伺えることを、とても楽しみにしていました。 刈屋　今日はできるだけ率直にお話ししますので、そのあたりはうまく編集してくださいね（笑）。 長谷川　ありがとうございます（笑）。まずは、刈屋さんが宇宙に興味を持った原点から伺いたいと思います。いつ頃、どのようなきっかけだったのでしょうか。 刈屋　原点は、小学生時代に目にしたボイジャー2号の画像です。ボイジャー2号は、木星、土星、天王星、海王星を探査したNASAの無人宇宙探査機です。1980年代後半、ボイジャー2号が海王星に接近した際、新聞やテレビなどで真っ青な海王星の姿が大きく報じられていました。それまで自分にとって宇宙といえば、土星の輪や星座くらいのイメージでした。はるか遠くにある太陽系の天体を、これほど鮮明に見ることができるのか。その衝撃を、今でもよく覚えています。 Credit: NASA/JPL-Caltech　science.nasa.gov 長谷川　私もその時代の記憶はあります。あの青い海王星の写真は、子ども心にも強いインパクトがありましたよね。 刈屋　私より上の世代であれば、アポロ計画に衝撃を受けた方が多いと思います。ただ、私にとって強く心に残ったのは、ボイジャー2号が届けてくれた海王星の姿でした。宇宙への関心の原点は、間違いなくそこにあります。 長谷川　そこから一気に宇宙の世界へ進んでいったのですか。 刈屋　実は、そうでもありません。ボイジャー2号で宇宙に興味は持ったのですが、その後はゲームが好きな普通の子どもでした。ただ、小学生の頃にSFを題材としたメディアミックス作品に触れたことが、また大きなきっかけになりました。その作品のテーマがとても壮大で、銀河系の中心やブラックホール、系外惑星のような概念が出てきたんです。 長谷川　その作品から宇宙への興味が広がったんですね。 刈屋　そうなんです。当時は、銀河の中心にブラックホールがあるという話も、まだ一般的にはそれほど身近ではありませんでした。そこでブラックホールに強く興味を持ち、調べ始めました。もっと知りたいと思って手に取ったのが、科学雑誌の『ニュートン』でした。そこで「はくちょう座X-1」の特集に触れたんです。ブラックホールだと推定された代表的な天体の一つとして紹介されていて、「ブラックホールは本当にあるんだ」「しかも、はくちょう座のこのあたりにあるんだ」と、自分の中で、宇宙が一気に広がっていくようなロマンを感じました。 長谷川　それが刈屋さんにとっての宇宙の入口だったわけですね。 刈屋　卒業アルバムにも「天文学者になりたい」「宇宙飛行士になりたい」と書いていました。ただ、そこから理系の道に進んだかというと、そうではありません。高校は工業高校に進み、そこでパソコンやものづくりに触れました。その後、専門学校ではプログラムやデザインを学びました。当時はインターネットが台頭していく時代でした。次第にそちらへの興味が強くなり、その頃には宇宙への関心は一度、頭の中から薄れていました。 長谷川　一度、宇宙から離れた時期があったのですね。 刈屋　はい。その後、IT系の会社に入り、インターネットやメディアの世界に関わるようになりました。いくつかのご縁があり、『sorae』の前身となる宇宙系メディアの運営にも携わるようになります。その頃、自分がかつて宇宙に強い関心を持っていたことを、改めて思い出したような感覚がありました。それに、soraeの前身となるメディアの代表は当時、本気で宇宙へ行くための訓練をしていて、その内容を記事として報告していました。また、宇宙でコスプレをする計画など、当時から本気で宇宙利用を考えているなど、こんな面白いことは他にない、なんて思っていました。 長谷川　幼少期に一度心を動かされた宇宙への思いが、ITやメディアの経験を経て、再び戻ってきた。人生は本当に分からないですね。 刈屋　本当にそう思います。前身となるメディアの運営を支援する中で、メディアを続ける難しさと面白さを学びました。当時は宇宙専門メディアがいま以上に少なく、宇宙の情報を継続的に届ける場そのものが限られていました。調べれば調べるほど、分からないことも、面白いことも次々と出てくる。それを多くの人に知ってもらいたいという思いが強くなっていったんです。 長谷川　そうした思いが、株式会社soraeの設立につながったわけですね。 刈屋　はい。色々と運営の体制変更があったことをきっかけに、株式会社soraeを設立し、メディア事業を引き継ぐ形で再出発しました。宇宙の情報を、正確に、そして継続的に届けるメディアを残したい。その思いが大きかったです。 長谷川　2019年というと、宇宙ビジネスへの関心が少しずつ高まり始めていた時期ですが、現在ほど情報量は多くなかったと思います。当時の宇宙業界や宇宙メディアの状況は、どのように見えていましたか。 刈屋　いまほどSNSも盛り上がっていませんでしたし、宇宙に関する議論も、限られたコミュニティの中で行われている印象でした。海外の情報を集める難易度も、いまより高かったと思います。ニュースの数も少なかったですね。2019年時点では少しずつ動きが加速してきた印象はありましたが、SpaceXも現在ほど大きな注目を集めていたわけではありませんでした。 長谷川　そうした中で『sorae』を再出発させる。メディアとして最初に大切にしたことは何だったのでしょうか。 刈屋　まず大切にしてきたのは、事実に基づいて正確に伝えることです。大きな見出しで読者を引きつけても、中身を読むと実態と違う。そうした伝え方はしたくありませんでした。何が起き、なぜ起き、どのような意味を持つのかを正確に伝える。宇宙を扱う専門メディアが少なかったからこそ、信頼性を大切にしたかったんです。 長谷川　宇宙は夢やロマンが強い領域だからこそ、表現が大きくなりやすい面もありますよね。 刈屋　そうなんです。宇宙への思いが強い人が書くと、どうしても熱量が前に出てしまい、宇宙に詳しくない人には分かりづらくなることがあります。さらに、中立性や公平性を保つことも難しくなる。だからこそ、『sorae』では正確性、公平性、中立性を意識してきました。 長谷川　私も取材を重ねる中で、宇宙愛の強さを感じる場面が多くあります。だからこそ、メディアに求められるのは、その熱量を読者に届く言葉へと翻訳することなのだと思います。 刈屋　まさにそうだと思います。 
宇宙への入口は、一つではない




長谷川　長谷川　『sorae』は、宇宙ニュース・宇宙テック系メディアとして、幅広いテーマを扱っています。ロケットや宇宙開発だけでなく、天文、科学技術、宇宙ビジネスまで、領域が広いですよね。扱うテーマはどのように考えているのでしょうか。

刈屋　すべての物事は、宇宙につながると思っています。空を見上げることも、星座を眺めることも、宇宙につながっています。もちろんロケット開発も、宇宙ビジネスも、科学技術もそうです。どこが宇宙への入口になるかは分かりません。だからこそ、さまざまなところから宇宙への入口をつくっていきたいんです。


長谷川　「宇宙への入口」という考え方は、とても大切ですね。『SpaceStep』でも、宇宙ビジネスを身近にするというコンセプトを掲げていますが、読者にとっての入口は一つではないと感じています。技術から入る人もいれば、地域振興や教育、防災、エンタメから入る人もいる。入口が広がるほど、「自分事化」の可能性も広がります。

刈屋　そうですね。『sorae』でも、テーマはできるだけ全方位で扱うようにしています。宇宙開発、ビジネス、科学技術、天文。どれか一つの領域に絞るというより、宇宙につながる多様な入口を用意することを意識しています。

長谷川　一方で、宇宙を伝える難しさもあると思います。『sorae』は2019年の再出発からすでに長く運営されていますが、宇宙メディアを続ける上で、どのような難しさを感じていますか。
刈屋　率直に言えば、マネタイズは簡単ではありません。宇宙というテーマは、社会的な期待が高まりつつある一方で、読者規模という点では、まだ大きなニュース領域になりきれていないのが現実です。宇宙にはビジネスも開発も天文もありますが、アクセス規模で見ると、車や鉄道といった大きなジャンルの一カテゴリにも、読者規模では及ばないことがあります。
長谷川　やはり規模の壁はありますよね。

刈屋　はい。宇宙メディアは新たに立ち上がる一方で、継続が難しくなるケースも少なくありません。宇宙の情報を正確に伝えられる書き手も限られています。専門性が必要な分、制作コストもかかるため、継続が難しくなるメディアも出てきます。
長谷川　理念やビジョンはもちろん大切ですが、メディアにおいては、何よりも継続することが難しい。だからこそ、『sorae』が継続して情報を届けてきたこと自体に、大きな価値があると感じています。

刈屋　ありがとうございます。ただ、メディア運営には、常に収益面の不安定さがあります。『sorae』は特定企業のオウンドメディアではなく、基本的には広告収入を中心に運営してきました。アクセス数に左右されますし、注目される話題がなければ広告収入も下がります。そこは常に向き合っている課題です。

長谷川　広告収入に依存するメディア運営の難しさは、私もよく分かります。加えて、宇宙というテーマ自体が、まだ生活者にとって身近ではない。そこも大きな壁ではないでしょうか。

刈屋　そうですね。実際、人々の興味関心は、検索やニュース配信の仕組みに左右される面があります。どれだけ良い記事を書いても、検索サイトなどのプラットフォーム側に価値ある情報として認識されなければ、読者の目に触れにくくなります。日本では、宇宙が日常的な関心領域として十分に根づいているとは、まだ言いづらい。一方で、車や鉄道は身近です。路線が延伸する、運賃が上がる、新型車両が出る。そうした情報は生活に直結します。ただ、「宇宙企業が資金調達しました」「ロケットを開発しています」と言われても、多くの人にとっては、まだ自分の生活と結びつけにくいんです。

長谷川　確かに、ロケットの打ち上げなどがあれば注目は集まりますが、その関心が持続しにくい面はありますよね。

刈屋　たとえば、サッカーのワールドカップで日本代表が活躍した時に、普段サッカーを見ない人も盛り上がる現象に近いのかもしれません。ロケットの打ち上げの瞬間は「日本すごい」と盛り上がる。でも、それが過ぎると関心が続かない。宇宙が身近ではないことに加え、継続的に関心を持てる情報設計が十分ではないのだと思います。

長谷川　『sorae』としては、そうした難しさに向き合う中で、どのような読者を意識してきたのでしょうか。

刈屋　再出発した当初は、50代から70代の読者が多い印象でした。おそらく、アポロ世代の方々です。若い頃に宇宙に興味を持ち、仕事や子育てが一段落して、自分の趣味に戻ってきた方々が支えてくれていたのだと思います。ただ、それだけでは、次世代に関心を引き継いでいくことができません。いまは20代、30代などの宇宙に興味を持ち始めた読者層にも届けたいと考えています。


長谷川　若い層への広がりは、宇宙産業全体にとっても重要ですね。

刈屋　SNSから入ってくる方々は、比較的若い層が多いです。もちろん、宇宙の情報は難しいので、関心を持ち続けてもらうことは簡単ではありません。それでも、SNSをきっかけに宇宙への入口に立ってもらえる可能性はあると思っています。

長谷川　『soraeらしさ』という意味では、どのようなところに特徴があると感じていますか。

刈屋　他のメディアが拾いきれないテーマにも目を向ける、というところでしょうか。一般的な総合メディアであれば、ロケットの打ち上げや大きなニュースだけを扱うことが多いと思います。ただ『sorae』では、その背景や海外の開発状況、アクセス数だけではなく、宇宙に近づくための文脈を届ける。強く意識しているわけではありませんが、自分が面白いと思ったものは、きちんと取り上げる。そこにも『sorae』らしさが表れているのかもしれません。


長谷川　数字だけではなく、宇宙に近づくための文脈を届ける。それもメディアの大事な役割ですね。宇宙産業は専門性が高いからこそ、単発のニュースだけでは読者の理解が深まりません。背景を伝えること、継続的に追うこと、別の領域との接点を示すことが大事だと感じます。

刈屋　そう思います。宇宙のニュースは、一つひとつを見れば遠い話に見えるかもしれません。でも、文脈をつないでいくと、社会や技術、産業の変化とつながっていることが見えてきます。








宇宙産業を広げるには、メディア連携が必要だ




長谷川　ここからは、宇宙ビジネスや宇宙産業の現状についても伺いたいと思います。刈屋さんは、いまの日本の宇宙産業をどのようなフェーズだと見ていますか。

































</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-08T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758360592223500" class="cms-content-parts-sin176758360592231800">
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/4th/260708_sorae_Main.webp" width="900" height="558" alt="" /></p>
<p>皆さん、こんにちは。JMP（JapanStep Media Project）プロデューサーの長谷川浩和です。本連載では、宇宙メディアに関わるフロントランナーをゲストにお招きし、宇宙産業の情報をどう届ければ、社会やビジネスの関心につながるのか、そしてメディアはどのような役割を果たせるのかを、さまざまな視点から伺っています。</p>
<p></p>
<p>今回お招きしたのは、「宇宙へのポータルサイト」を掲げる宇宙ニュース・宇宙テック系メディア『sorae（そらえ）』を運営する、株式会社sorae 代表取締役の刈屋隆一さんです。宇宙メディアの先駆的存在である『sorae』は、どのような思いで宇宙を伝えてきたのか。そして、これからの宇宙メディアには何が求められるのか。率直にお話を伺いました。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
<div></div>
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<p></p>
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<div class="cms-content-parts-sin176758379398455100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176758379398461200">
<p style="text-align: center;">今回のゲスト</p>
<p style="text-align: center;"><b>株式会社sorae 代表取締役 <br />
刈屋 隆一さん</b></p>
<p style="text-align: left;">IT・インターネット領域を軸に、システム開発、デザイン、Webメディア運営などに携わる。複数のメディア事業を通じて宇宙領域の情報発信に可能性を見いだし、株式会社soraeを設立。宇宙ニュース・宇宙テック系メディア『sorae』を運営し、天文、宇宙開発、科学技術、宇宙ビジネスなど、多様な領域を横断した情報発信に取り組む。</p>
<div style="text-align: center;"></div>
<p style="text-align: center;"><strong>聞き手：JMPプロデューサー <br />
長谷川 浩和</strong></p>
<p style="text-align: left;">富山県高岡市生まれ、埼玉県大宮市（現さいたま市）育ち。2001年に日経BPへ入社し、ビジネス誌・技術専門誌の広告営業を担当。2008年2月にクロスアーキテクツを設立。B2B領域を中心に、メディアタイアップ制作、オウンドメディア制作、PR支援、イベントプロデュースなどを手掛ける。2023年よりメディアプロジェクト「JMP（JapanStep Media Project）」を展開。</p>
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<div id="cms-editor-minieditor-sin176758386480868800" class="cms-content-parts-sin176758386480883200"><h2>海王星の青が開いた、宇宙への入口</h2> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　本日はありがとうございます。正直に言いますと、宇宙メディアの先駆者の皆さまにご登場いただく本連載が、本当に続けられるのか、少し心配していました（笑）。『宙畑』の中村編集長、『SPACE Media』の伊藤編集長に続き、『sorae』の刈屋さんと対談できることを、大変うれしく思っています。お引き受けいただき、ありがとうございます。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　こちらこそありがとうございます。『SpaceStep』の取り組みには興味を持っていました。共創という形でメディアを運営されているのは、とても面白いですよね。今日はお話しできることを楽しみにしていました。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　ありがとうございます。『SpaceStep』はまだ新しいメディアです。宇宙ビジネスを身近にするというコンセプトを掲げていますが、何をどう伝えれば、宇宙業界にとっても、読者にとっても価値のあるメディアになるのか。私自身、日々模索しています。だからこそ、長く宇宙系メディアを運営されてきた刈屋さんにお話を伺えることを、とても楽しみにしていました。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　今日はできるだけ率直にお話ししますので、そのあたりはうまく編集してくださいね（笑）。</p> <p><strong>長谷川</strong>　ありがとうございます（笑）。まずは、刈屋さんが宇宙に興味を持った原点から伺いたいと思います。いつ頃、どのようなきっかけだったのでしょうか。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　原点は、小学生時代に目にしたボイジャー2号の画像です。ボイジャー2号は、木星、土星、天王星、海王星を探査したNASAの無人宇宙探査機です。1980年代後半、ボイジャー2号が海王星に接近した際、新聞やテレビなどで真っ青な海王星の姿が大きく報じられていました。それまで自分にとって宇宙といえば、土星の輪や星座くらいのイメージでした。はるか遠くにある太陽系の天体を、これほど鮮明に見ることができるのか。その衝撃を、今でもよく覚えています。</p> <p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchumedia/4th/images20260708170508.webp" width="600" height="599" alt="" /><br /><span style="font-size: small;">Credit: NASA/JPL-Caltech　</span><a href="https://science.nasa.gov/image-detail/amf-pia01492/"><span style="font-size: small;">science.nasa.gov</span></a></p> <div><p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">長谷川</span>　私もその時代の記憶はあります。あの青い海王星の写真は、子ども心にも強いインパクトがありましたよね。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　私より上の世代であれば、アポロ計画に衝撃を受けた方が多いと思います。ただ、私にとって強く心に残ったのは、ボイジャー2号が届けてくれた海王星の姿でした。宇宙への関心の原点は、間違いなくそこにあります。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　そこから一気に宇宙の世界へ進んでいったのですか。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　実は、そうでもありません。ボイジャー2号で宇宙に興味は持ったのですが、その後はゲームが好きな普通の子どもでした。ただ、小学生の頃にSFを題材としたメディアミックス作品に触れたことが、また大きなきっかけになりました。その作品のテーマがとても壮大で、銀河系の中心やブラックホール、系外惑星のような概念が出てきたんです。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　その作品から宇宙への興味が広がったんですね。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　そうなんです。当時は、銀河の中心にブラックホールがあるという話も、まだ一般的にはそれほど身近ではありませんでした。そこでブラックホールに強く興味を持ち、調べ始めました。もっと知りたいと思って手に取ったのが、科学雑誌の『ニュートン』でした。そこで「はくちょう座X-1」の特集に触れたんです。ブラックホールだと推定された代表的な天体の一つとして紹介されていて、「ブラックホールは本当にあるんだ」「しかも、はくちょう座のこのあたりにあるんだ」と、自分の中で、宇宙が一気に広がっていくようなロマンを感じました。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　それが刈屋さんにとっての宇宙の入口だったわけですね。</p> <p><b style="font-size: 1.6rem;">刈屋</b><span style="font-size: 1.6rem;">　</span>卒業アルバムにも「天文学者になりたい」「宇宙飛行士になりたい」と書いていました。ただ、そこから理系の道に進んだかというと、そうではありません。高校は工業高校に進み、そこでパソコンやものづくりに触れました。その後、専門学校ではプログラムやデザインを学びました。当時はインターネットが台頭していく時代でした。次第にそちらへの興味が強くなり、その頃には宇宙への関心は一度、頭の中から薄れていました。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　一度、宇宙から離れた時期があったのですね。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　はい。その後、IT系の会社に入り、インターネットやメディアの世界に関わるようになりました。いくつかのご縁があり、『sorae』の前身となる宇宙系メディアの運営にも携わるようになります。その頃、自分がかつて宇宙に強い関心を持っていたことを、改めて思い出したような感覚がありました。それに、soraeの前身となるメディアの代表は当時、本気で宇宙へ行くための訓練をしていて、その内容を記事として報告していました。また、宇宙でコスプレをする計画など、当時から本気で宇宙利用を考えているなど、こんな面白いことは他にない、なんて思っていました。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　幼少期に一度心を動かされた宇宙への思いが、ITやメディアの経験を経て、再び戻ってきた。人生は本当に分からないですね。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　本当にそう思います。前身となるメディアの運営を支援する中で、メディアを続ける難しさと面白さを学びました。当時は宇宙専門メディアがいま以上に少なく、宇宙の情報を継続的に届ける場そのものが限られていました。調べれば調べるほど、分からないことも、面白いことも次々と出てくる。それを多くの人に知ってもらいたいという思いが強くなっていったんです。</p> <p></p> <p><strong>長谷川</strong>　そうした思いが、株式会社soraeの設立につながったわけですね。</p> <p></p> <p><b>刈屋</b>　はい。色々と運営の体制変更があったことをきっかけに、株式会社soraeを設立し、メディア事業を引き継ぐ形で再出発しました。宇宙の情報を、正確に、そして継続的に届けるメディアを残したい。その思いが大きかったです。</p> <p><span style="font-weight: bolder;">長谷川</span>　2019年というと、宇宙ビジネスへの関心が少しずつ高まり始めていた時期ですが、現在ほど情報量は多くなかったと思います。当時の宇宙業界や宇宙メディアの状況は、どのように見えていましたか。</p> <p></p> <p><span style="font-weight: bolder;">刈屋</span>　いまほどSNSも盛り上がっていませんでしたし、宇宙に関する議論も、限られたコミュニティの中で行われている印象でした。海外の情報を集める難易度も、いまより高かったと思います。ニュースの数も少なかったですね。2019年時点では少しずつ動きが加速してきた印象はありましたが、SpaceXも現在ほど大きな注目を集めていたわけではありませんでした。</p> <p><span style="font-weight: bolder;">長谷川</span>　そうした中で『sorae』を再出発させる。メディアとして最初に大切にしたことは何だったのでしょうか。</p> <p></p> <p><span style="font-weight: bolder;">刈屋</span>　まず大切にしてきたのは、事実に基づいて正確に伝えることです。大きな見出しで読者を引きつけても、中身を読むと実態と違う。そうした伝え方はしたくありませんでした。何が起き、なぜ起き、どのような意味を持つのかを正確に伝える。宇宙を扱う専門メディアが少なかったからこそ、信頼性を大切にしたかったんです。</p> <p><span style="font-weight: bolder;">長谷川</span>　宇宙は夢やロマンが強い領域だからこそ、表現が大きくなりやすい面もありますよね。</p> <p></p> <p><span style="font-weight: bolder;">刈屋</span>　そうなんです。宇宙への思いが強い人が書くと、どうしても熱量が前に出てしまい、宇宙に詳しくない人には分かりづらくなることがあります。さらに、中立性や公平性を保つことも難しくなる。だからこそ、『sorae』では正確性、公平性、中立性を意識してきました。</p> <p><span style="font-weight: bolder;">長谷川</span>　私も取材を重ねる中で、宇宙愛の強さを感じる場面が多くあります。だからこそ、メディアに求められるのは、その熱量を読者に届く言葉へと翻訳することなのだと思います。</p> <p></p> <p><span style="font-weight: bolder;">刈屋</span>　まさにそうだと思います。</p></div> <div></div> <div></div> <p></p> <p></p> <p></p> <div></div></div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177500368118106400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177500368118110300">宇宙への入口は、一つではない</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198504437678900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198504437684900">
<p><strong>長谷川</strong>　長谷川　『sorae』は、宇宙ニュース・宇宙テック系メディアとして、幅広いテーマを扱っています。ロケットや宇宙開発だけでなく、天文、科学技術、宇宙ビジネスまで、領域が広いですよね。扱うテーマはどのように考えているのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><b>刈屋</b>　すべての物事は、宇宙につながると思っています。空を見上げることも、星座を眺めることも、宇宙につながっています。もちろんロケット開発も、宇宙ビジネスも、科学技術もそうです。どこが宇宙への入口になるかは分かりません。だからこそ、さまざまなところから宇宙への入口をつくっていきたいんです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/4th/260708_sorae_3.png" width="900" height="569" alt="" /></p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　「宇宙への入口」という考え方は、とても大切ですね。『SpaceStep』でも、宇宙ビジネスを身近にするというコンセプトを掲げていますが、読者にとっての入口は一つではないと感じています。技術から入る人もいれば、地域振興や教育、防災、エンタメから入る人もいる。入口が広がるほど、「自分事化」の可能性も広がります。</p>
<p></p>
<p><b>刈屋</b>　そうですね。『sorae』でも、テーマはできるだけ全方位で扱うようにしています。宇宙開発、ビジネス、科学技術、天文。どれか一つの領域に絞るというより、宇宙につながる多様な入口を用意することを意識しています。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">長谷川</span>　一方で、宇宙を伝える難しさもあると思います。『sorae』は2019年の再出発からすでに長く運営されていますが、宇宙メディアを続ける上で、どのような難しさを感じていますか。</p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　率直に言えば、マネタイズは簡単ではありません。宇宙というテーマは、社会的な期待が高まりつつある一方で、読者規模という点では、まだ大きなニュース領域になりきれていないのが現実です。宇宙にはビジネスも開発も天文もありますが、アクセス規模で見ると、車や鉄道といった大きなジャンルの一カテゴリにも、読者規模では及ばないことがあります。</p>
<p><strong>長谷川</strong>　やはり規模の壁はありますよね。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　はい。宇宙メディアは新たに立ち上がる一方で、継続が難しくなるケースも少なくありません。宇宙の情報を正確に伝えられる書き手も限られています。専門性が必要な分、制作コストもかかるため、継続が難しくなるメディアも出てきます。</p>
<p><strong style="font-size: 1.6rem;">長谷川</strong><span style="font-size: 1.6rem;">　</span>理念やビジョンはもちろん大切ですが、メディアにおいては、何よりも継続することが難しい。だからこそ、『sorae』が継続して情報を届けてきたこと自体に、大きな価値があると感じています。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　ありがとうございます。ただ、メディア運営には、常に収益面の不安定さがあります。『sorae』は特定企業のオウンドメディアではなく、基本的には広告収入を中心に運営してきました。アクセス数に左右されますし、注目される話題がなければ広告収入も下がります。そこは常に向き合っている課題です。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　広告収入に依存するメディア運営の難しさは、私もよく分かります。加えて、宇宙というテーマ自体が、まだ生活者にとって身近ではない。そこも大きな壁ではないでしょうか。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　そうですね。実際、人々の興味関心は、検索やニュース配信の仕組みに左右される面があります。どれだけ良い記事を書いても、検索サイトなどのプラットフォーム側に価値ある情報として認識されなければ、読者の目に触れにくくなります。日本では、宇宙が日常的な関心領域として十分に根づいているとは、まだ言いづらい。一方で、車や鉄道は身近です。路線が延伸する、運賃が上がる、新型車両が出る。そうした情報は生活に直結します。ただ、「宇宙企業が資金調達しました」「ロケットを開発しています」と言われても、多くの人にとっては、まだ自分の生活と結びつけにくいんです。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　確かに、ロケットの打ち上げなどがあれば注目は集まりますが、その関心が持続しにくい面はありますよね。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　たとえば、サッカーのワールドカップで日本代表が活躍した時に、普段サッカーを見ない人も盛り上がる現象に近いのかもしれません。ロケットの打ち上げの瞬間は「日本すごい」と盛り上がる。でも、それが過ぎると関心が続かない。宇宙が身近ではないことに加え、継続的に関心を持てる情報設計が十分ではないのだと思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　『sorae』としては、そうした難しさに向き合う中で、どのような読者を意識してきたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　再出発した当初は、50代から70代の読者が多い印象でした。おそらく、アポロ世代の方々です。若い頃に宇宙に興味を持ち、仕事や子育てが一段落して、自分の趣味に戻ってきた方々が支えてくれていたのだと思います。ただ、それだけでは、次世代に関心を引き継いでいくことができません。いまは20代、30代などの宇宙に興味を持ち始めた読者層にも届けたいと考えています。</p>
<p></p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　若い層への広がりは、宇宙産業全体にとっても重要ですね。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　SNSから入ってくる方々は、比較的若い層が多いです。もちろん、宇宙の情報は難しいので、関心を持ち続けてもらうことは簡単ではありません。それでも、SNSをきっかけに宇宙への入口に立ってもらえる可能性はあると思っています。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder;">長谷川</span>　『soraeらしさ』という意味では、どのようなところに特徴があると感じていますか。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　他のメディアが拾いきれないテーマにも目を向ける、というところでしょうか。一般的な総合メディアであれば、ロケットの打ち上げや大きなニュースだけを扱うことが多いと思います。ただ『sorae』では、その背景や海外の開発状況、アクセス数だけではなく、宇宙に近づくための文脈を届ける。強く意識しているわけではありませんが、自分が面白いと思ったものは、きちんと取り上げる。そこにも『sorae』らしさが表れているのかもしれません。</p>
<p></p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder;">長谷川</span>　数字だけではなく、宇宙に近づくための文脈を届ける。それもメディアの大事な役割ですね。宇宙産業は専門性が高いからこそ、単発のニュースだけでは読者の理解が深まりません。背景を伝えること、継続的に追うこと、別の領域との接点を示すことが大事だと感じます。</p>
<p></p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">刈屋</span>　そう思います。宇宙のニュースは、一つひとつを見れば遠い話に見えるかもしれません。でも、文脈をつないでいくと、社会や技術、産業の変化とつながっていることが見えてきます。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178045208116808500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178045208116816200">宇宙産業を広げるには、メディア連携が必要だ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178045209908686200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178045209908691800">
<p><strong>長谷川</strong>　ここからは、宇宙ビジネスや宇宙産業の現状についても伺いたいと思います。刈屋さんは、いまの日本の宇宙産業をどのようなフェーズだと見ていますか。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178235660902508000 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178235660902513100"></div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178045236683084300 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178045236683089300">
<div></div>
</div>
</div>
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</div>
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<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198677210061700"></div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198697140595800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2162/">
<title>衛星データで眠れる「再エネ用地」を発掘</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2162/</link>
<description>
脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化が急務となっている。しかし、太陽光発電や蓄電所の建設に適した土地は限られ、用地獲得の競争は激化の一途をたどる。広大な国土から条件に合う候補地を見つけ出し、地権者との交渉へと至る道のりは、現場の足と勘に頼る労働集約的な作業にとどまっていた。
このアナログな開発の常識を、はるか上空からの「眼」と人工知能が塗り替えようとしている。マクロな視点と地上の複雑な規制情報を重ね合わせることで、眠れる土地の価値を瞬時に見出し、持続可能な開発の道筋を示す。（文＝SpaceStep編集部）










衛星データ&#215;AIが導く「Deal Tech」の全貌




2026年4月、株式会社WHEREは、同社が提供する地権者とつながる不動産AIツール「WHERE」において、再生可能エネルギー事業者の導入数が50社を突破したと発表した。2025年10月に、開発の初期検討プロセスを効率化する「ENERGYアップデート版」を正式リリースしてから約半年での達成となる。

（引用元：PR TIMES）

再エネ開発において、保安林や農地区分、災害リスクといった情報は行政ごとに分散し、網羅的な確認作業が壁となっていた。「WHERE」は、衛星データとAIを活用した候補地の探索から、行政・ハザード情報の統合スクリーニング、地権者への直接アプローチまでをワンストップで提供する。情報を可視化して適地を正確に見極め、確認漏れによるトラブルを防ぐことが可能だ。

（引用元：PR TIMES）
導入企業からは具体的な成果が報告されている。グリーンエレクトリック株式会社は、空き地などの探索からアプローチまでをツール上で完結させ、1カ月で7件を商談へとつなげた。蓄電池用地の仕入れ効率化を目指すMIRARTHエナジーソリューションズ株式会社も、導入からわずか10日で8件の案件創出に成功している。

（引用元：PR TIMES）

WHEREは自らを、テクノロジーとオペレーションの融合で取引創出に伴走する「Deal Tech（ディールテック）」カンパニーと位置づける。同社の分析によれば、約7,300万件の不動産データのうち約68％が再エネ用地の候補になり得るという。宇宙由来のデータと交渉プロセスを結びつける仕組みは、開発の常識をアップデートする取り組みだ。







データが引き出す土地の可能性。再エネ事業の新たな羅針盤




「WHERE」がもたらす本質的な価値は、宇宙インフラを活用して、これまで見過ごされてきた「土地のポテンシャル」を客観的かつスピーディーに引き出す点にある。
従来の用地確保は、断片的な情報収集や人海戦術による営業に依存し、多くの時間を費やしていた。しかし、衛星データとAIが初期工程の「探索とスクリーニング」を代替すれば、事業者は地権者との対話や地域社会との合意形成といったコア業務にリソースを集中できる。これは、慢性的な人材不足に悩む地方の事業者や、新たに再エネ分野へ参入する非専門企業にとっても、ビジネスの武器となる可能性が高い。
さらに、このソリューションは宇宙技術が「地上の課題解決」に直結するフェーズに入ったことを示している。同社は今後、屋根上太陽光発電に向けた屋根形状の検知や、全国の遊休農地の探索など、多様なニーズに対応する機能を拡充していく予定だ。上空から得られるマクロな情報と、地上の複雑な規制というミクロな情報を統合するアプローチは、再エネ分野にとどまらず、耕作放棄地の活用や都市計画の最適化など、さまざまな不動産ビジネスへ応用されるポテンシャルを秘めている。
地球を覆う無数の情報をただの画像として終わらせず、具体的な取引へとつなげる。この知的なインフラが普及することで、広大な国土に眠る未活用の資産が目覚め、カーボンニュートラル実現に向けた歩みは加速していくことだろう。宇宙からの眼差しが、地上のビジネスを動かす羅針盤となる時代が到来している。














</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/2607_release/260707_WHERE/260707_WHERE_Main.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-07T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化が急務となっている。しかし、太陽光発電や蓄電所の建設に適した土地は限られ、用地獲得の競争は激化の一途をたどる。広大な国土から条件に合う候補地を見つけ出し、地権者との交渉へと至る道のりは、現場の足と勘に頼る労働集約的な作業にとどまっていた。</p>
<p>このアナログな開発の常識を、はるか上空からの「眼」と人工知能が塗り替えようとしている。マクロな視点と地上の複雑な規制情報を重ね合わせることで、眠れる土地の価値を瞬時に見出し、持続可能な開発の道筋を示す。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
<div></div>
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<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">衛星データ&#215;AIが導く「Deal Tech」の全貌</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月、株式会社WHEREは、同社が提供する地権者とつながる不動産AIツール「WHERE」において、再生可能エネルギー事業者の導入数が50社を突破したと発表した。2025年10月に、開発の初期検討プロセスを効率化する「ENERGYアップデート版」を正式リリースしてから約半年での達成となる。</p>
<div><img src="/space/images/learn/2607_release/260707_WHERE/260707_WHERE_2.webp" width="900" height="422" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000146022.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></div>
<p></p>
<p>再エネ開発において、保安林や農地区分、災害リスクといった情報は行政ごとに分散し、網羅的な確認作業が壁となっていた。「WHERE」は、衛星データとAIを活用した候補地の探索から、行政・ハザード情報の統合スクリーニング、地権者への直接アプローチまでをワンストップで提供する。情報を可視化して適地を正確に見極め、確認漏れによるトラブルを防ぐことが可能だ。</p>
<p><img src="/space/images/learn/2607_release/260707_WHERE/260707_WHERE_3.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000146022.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>導入企業からは具体的な成果が報告されている。グリーンエレクトリック株式会社は、空き地などの探索からアプローチまでをツール上で完結させ、1カ月で7件を商談へとつなげた。蓄電池用地の仕入れ効率化を目指すMIRARTHエナジーソリューションズ株式会社も、導入からわずか10日で8件の案件創出に成功している。</p>
<p><img src="/space/images/learn/2607_release/260707_WHERE/260707_WHERE_4.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000146022.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）<br />
</span><span style="font-size: small;"><br type="_moz" />
</span>WHEREは自らを、テクノロジーとオペレーションの融合で取引創出に伴走する「Deal Tech（ディールテック）」カンパニーと位置づける。同社の分析によれば、約7,300万件の不動産データのうち約68％が再エネ用地の候補になり得るという。宇宙由来のデータと交渉プロセスを結びつける仕組みは、開発の常識をアップデートする取り組みだ。</p>
<div></div>
<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">データが引き出す土地の可能性。再エネ事業の新たな羅針盤</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>「WHERE」がもたらす本質的な価値は、宇宙インフラを活用して、これまで見過ごされてきた「土地のポテンシャル」を客観的かつスピーディーに引き出す点にある。</p>
<p>従来の用地確保は、断片的な情報収集や人海戦術による営業に依存し、多くの時間を費やしていた。しかし、衛星データとAIが初期工程の「探索とスクリーニング」を代替すれば、事業者は地権者との対話や地域社会との合意形成といったコア業務にリソースを集中できる。これは、慢性的な人材不足に悩む地方の事業者や、新たに再エネ分野へ参入する非専門企業にとっても、ビジネスの武器となる可能性が高い。</p>
<p>さらに、このソリューションは宇宙技術が「地上の課題解決」に直結するフェーズに入ったことを示している。同社は今後、屋根上太陽光発電に向けた屋根形状の検知や、全国の遊休農地の探索など、多様なニーズに対応する機能を拡充していく予定だ。上空から得られるマクロな情報と、地上の複雑な規制というミクロな情報を統合するアプローチは、再エネ分野にとどまらず、耕作放棄地の活用や都市計画の最適化など、さまざまな不動産ビジネスへ応用されるポテンシャルを秘めている。</p>
<p>地球を覆う無数の情報をただの画像として終わらせず、具体的な取引へとつなげる。この知的なインフラが普及することで、広大な国土に眠る未活用の資産が目覚め、カーボンニュートラル実現に向けた歩みは加速していくことだろう。宇宙からの眼差しが、地上のビジネスを動かす羅針盤となる時代が到来している。</p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2148/">
<title>月までGPSは届くか？ アークエッジ・スペースが道筋を付けた</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2148/</link>
<description>
人類未踏の地であった月の南極域。ここが今、人類の新たな経済活動の舞台になろうとしている。月面にローバーを走らせ、拠点を築く。だが、宇宙空間には地図がない。地球上で私たちが当たり前に享受している「自らの位置を知る」インフラの不在。これを乗り越える必要がある。
見えない座標軸を、いかに月面へと持ち込むか。2026年3月16日、株式会社アークエッジ・スペースは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）より受託していた月測位システム（LNSS）の定常的運用に向け、フィージビリティ・スタディ※の検討を完了した。2030年代前半の運用開始を見据え、月面において10メートルという高精度な測位が、超小型衛星によって実現可能と見なしうることを示したのだ。日本が主導する「月のGPS」。国際的な月探査のルールメイキングにおける中核を担う存在として、その輪郭を現し始めている。（文＝SpaceStep編集部）

※フィージビリティ・スタディ＝実行可能性調査。プロジェクトの実現可能性を技術面、財務面、市場面、運用面、これら 4 つの側面から体系的に評価する調査手法。










地球の信号を月で活用。月面10メートルの精度を支える設計




「月測位システム（LNSS）のFOCに向けたフィージビリティ・スタディ（その2）」において、アークエッジ・スペースは月面において10メートル（2&#963;）程度の単独測位※精度（水平）を達成可能なアーキテクチャが成立し得ることを明らかにした。月面の南極域における広域かつ高精度な測位サービスの実現に向けて、小さくない前進となった。

※4機以上の月測位システム（LNSS）衛星から受信される疑似距離観測量をエポックごとに処理し、測位解を算出する最も基本的かつ簡単な測位手法

（引用元：PR TIMES）

その技術的な独創性は、地球周回軌道にある既存の測位衛星（GPSなど）から漏れ出た信号を活用する点にある。これに月面南極域へ設置するビーコンを組み合わせることで、高精度な軌道時刻決定を実現した。本手法は、欧州などで検討されている地球からの大型アンテナによる測距方式と比較して、地上局への依存度を大幅に減らすことができる。構築・運用コストの削減へとつながるものだ。

また今回は、複数の軌道パターンや衛星配置を比較検討。月面における安定的なサービス提供に向けたコンステレーションの設計指針も更新した。巨大な政府プロジェクトとしての宇宙開発から、機動的なスタートアップが主導する「身軽なインフラ構築」への転換が、月面においても現実味を帯びてきたといえるだろう。







月に新たなインフラの定着を。国際フレームワーク「LunaNet」との整合性を確認




アークエッジ・スペースの発表は、月面における測位インフラの確立によって、月面ビジネスの現在地が「探査」から「産業」へと移行する時が近づきつつあることを示唆している。
10メートル精度の測位サービスが定着すれば、無人ローバーによる自律的な資材搬送や複雑な月面基地の建設、さらには物流網の構築を支えるための「座標のインフラ」が整うことになる。このようなインフラが整備されることで、月面は科学的な観測対象としてのフェーズを終え、具体的な事業が展開される場へと再定義されることになるだろう。
またNASAやJAXA 、ESA（欧州宇宙機関）が推進する国際的な月通信・測位フレームワーク「LunaNet」との整合性が確認されたことも意義深い。日本の技術が測位サービスの国際標準（LANS）の一部として機能することで、日本の宇宙産業がグローバルな月面サプライチェーンにおいて中核的な役割を担う可能性があるからだ。
日本の月面開発は、月への「到達」を目指すフェーズから、定常的な経済活動を支える「インフラの定着」を目指すフェーズへと移行しつつある。アークエッジ・スペースが進めるこのロードマップは、宇宙戦略基金による最大50億円の支援枠という強力な後押しを得て、2028年以降の実証衛星打ち上げへと加速していく見込みだ。
座標軸という無形のインフラを月面へと刻む挑戦。人類が宇宙という新天地で、自律的に活動するための強固な土台となる可能性を提示している。その時、月面から見える景色は一変するはずだ。














</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-07-06T05:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>人類未踏の地であった月の南極域。ここが今、人類の新たな経済活動の舞台になろうとしている。月面にローバーを走らせ、拠点を築く。だが、宇宙空間には地図がない。地球上で私たちが当たり前に享受している「自らの位置を知る」インフラの不在。これを乗り越える必要がある。</p>
<p>見えない座標軸を、いかに月面へと持ち込むか。2026年3月16日、株式会社アークエッジ・スペースは国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）より受託していた月測位システム（LNSS）の定常的運用に向け、フィージビリティ・スタディ※の検討を完了した。2030年代前半の運用開始を見据え、月面において10メートルという高精度な測位が、超小型衛星によって実現可能と見なしうることを示したのだ。日本が主導する「月のGPS」。国際的な月探査のルールメイキングにおける中核を担う存在として、その輪郭を現し始めている。（文＝SpaceStep編集部）<br />
<br />
<span style="font-size: smaller;">※フィージビリティ・スタディ＝実行可能性調査。プロジェクトの実現可能性を技術面、財務面、市場面、運用面、これら 4 つの側面から体系的に評価する調査手法。</span></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">地球の信号を月で活用。月面10メートルの精度を支える設計</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>「月測位システム（LNSS）のFOCに向けたフィージビリティ・スタディ（その2）」において、アークエッジ・スペースは月面において10メートル（2&#963;）程度の単独測位※精度（水平）を達成可能なアーキテクチャが成立し得ることを明らかにした。月面の南極域における広域かつ高精度な測位サービスの実現に向けて、小さくない前進となった。</p>
<p></p>
<p><span style="font-size: small;">※4機以上の月測位システム（LNSS）衛星から受信される疑似距離観測量をエポックごとに処理し、測位解を算出する最も基本的かつ簡単な測位手法</span></p>
<div><img src="/space/images/learn/260706_Arkedgespace/260706_Arkedgespace_Main.webp" width="900" height="558" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000081.000073065.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></div>
<p></p>
<p>その技術的な独創性は、地球周回軌道にある既存の測位衛星（GPSなど）から漏れ出た信号を活用する点にある。これに月面南極域へ設置するビーコンを組み合わせることで、高精度な軌道時刻決定を実現した。本手法は、欧州などで検討されている地球からの大型アンテナによる測距方式と比較して、地上局への依存度を大幅に減らすことができる。構築・運用コストの削減へとつながるものだ。</p>
<p></p>
<p>また今回は、複数の軌道パターンや衛星配置を比較検討。月面における安定的なサービス提供に向けたコンステレーションの設計指針も更新した。巨大な政府プロジェクトとしての宇宙開発から、機動的なスタートアップが主導する「身軽なインフラ構築」への転換が、月面においても現実味を帯びてきたといえるだろう。</p>
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<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">月に新たなインフラの定着を。国際フレームワーク「LunaNet」との整合性を確認</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>アークエッジ・スペースの発表は、月面における測位インフラの確立によって、月面ビジネスの現在地が「探査」から「産業」へと移行する時が近づきつつあることを示唆している。</p>
<p>10メートル精度の測位サービスが定着すれば、無人ローバーによる自律的な資材搬送や複雑な月面基地の建設、さらには物流網の構築を支えるための「座標のインフラ」が整うことになる。このようなインフラが整備されることで、月面は科学的な観測対象としてのフェーズを終え、具体的な事業が展開される場へと再定義されることになるだろう。</p>
<p>またNASAやJAXA 、ESA（欧州宇宙機関）が推進する国際的な月通信・測位フレームワーク「LunaNet」との整合性が確認されたことも意義深い。日本の技術が測位サービスの国際標準（LANS）の一部として機能することで、日本の宇宙産業がグローバルな月面サプライチェーンにおいて中核的な役割を担う可能性があるからだ。</p>
<p>日本の月面開発は、月への「到達」を目指すフェーズから、定常的な経済活動を支える「インフラの定着」を目指すフェーズへと移行しつつある。アークエッジ・スペースが進めるこのロードマップは、宇宙戦略基金による最大50億円の支援枠という強力な後押しを得て、2028年以降の実証衛星打ち上げへと加速していく見込みだ。</p>
<p>座標軸という無形のインフラを月面へと刻む挑戦。人類が宇宙という新天地で、自律的に活動するための強固な土台となる可能性を提示している。その時、月面から見える景色は一変するはずだ。</p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2141/">
<title>“学び”からひらく、宇宙メディアの入口【連載】宇宙メディアについて考えよう</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2141/</link>
<description>

皆さん、こんにちは。JMP（JapanStep Media Project）プロデューサーの長谷川浩和です。本連載ではこれまで、宇宙メディアを手掛ける編集長の皆さんに、宇宙産業の情報をどう届け、社会やビジネスの関心につなげていくべきかを伺ってきました。今回は少し視点を変え、AIを活用したコンテンツ支援プロダクトや、教育とエンターテインメントを掛け合わせたサービス「THE LESSON」を展開する株式会社cactuz 代表取締役／CEOの渡邉至さんをお招きします。
宇宙飛行士・野口聡一さんのコンテンツ制作を通じて見えた、宇宙を&#8220;学び&#8221;として届ける可能性とは何か。教育、メディア、テクノロジーが交わる場所から、宇宙メディアの新しい入口を探ります。では早速、お話を伺っていきましょう。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）







今回のゲスト 株式会社cactuz 代表取締役／CEO 渡邉 至さん（写真右） 慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にWebメディア事業を立ち上げ、売却を経験。新卒で日本IBMに入社し、製造業向けの経営戦略策定に従事した後、電通で業種横断のマーケティング・メディア戦略を担当。2024年9月に株式会社cactuzを創業し、代表取締役／CEOに就任。現在は、AIを活用したコンテンツ支援プロダクトやビジネスメディア事業に加え、「偉人の教えの民主化」を掲げるEdutainmentサービス「THE LESSON」を展開している。 聞き手：JMPプロデューサー 長谷川 浩和（写真左） 富山県高岡市生まれ、埼玉県大宮市（現さいたま市）育ち。2001年に日経BPへ入社し、ビジネス誌・技術専門誌の広告営業を担当。2008年2月にクロスアーキテクツを設立。B2B領域を中心に、メディアタイアップ制作、オウンドメディア制作、PR支援、イベントプロデュースなどを手掛ける。2023年よりメディアプロジェクト「JMP（JapanStep Media Project）」を展開。




映画と建築が育んだ、コンテンツへのまなざし

長谷川　本日はありがとうございます。これまで本連載では、『宙畑』の中村編集長、『SPACE Media』の伊藤編集長と、宇宙メディアの現場を担う皆さんにお話を伺ってきました。

今回は少し視点を変え、教育コンテンツやAI、メディア事業に取り組む渡邉さんにお話を伺います。cactuzにはJMPのパートナー企業として、そして「THE LESSON」にはJMPの提携メディアとしてもご参画いただいています。今日はそのご縁も踏まえながら、宇宙を&#8220;学び&#8221;として届けるとはどういうことか、そして宇宙メディアはどのような入口をつくれるのかを伺えればと思っています。

渡邉　ありがとうございます。本日はよろしくお願いします。

長谷川　まずは、渡邉さんご自身の原点から伺いたいです。幼少期から学生時代まで、どのような環境で育ってこられたのでしょうか。

渡邉　私の原点をたどると、父の影響はかなり大きいと思います。父はプロダクトデザイナーで、母も短い期間ですが漫画を描いていました。家では、勉強しろと言われることはあまりありませんでした。むしろ映画や漫画、小説など、文化的なものに触れる機会が多かったですね。

長谷川　ものづくりや表現が、身近にあるご家庭だったのですね。

渡邉　そうですね。家族で映画を見ることは、日常の一部でした。『ニュー・シネマ・パラダイス』のような名作も見ましたし、『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』のようなSFやファンタジーも当たり前のように見ていました。邦画も洋画も、古い作品も含めて、幅広く触れて育った感覚があります。

旅行も少し変わっていて、旅館や観光地ではなく、建築を見ることを目的に旅行へ行くこともありました。たとえば淡路島にある安藤忠雄さんの建築を見に行くために、旅行先を決めるような家でした。

長谷川　作品や空間に触れることが、暮らしの中にあったのですね。渡邉さんご自身も、最初はデザイナーを目指していたのですか。


渡邉　高校生ぐらいまでは、自分も自然とデザイナーになるのだと思っていました。高校1年生ぐらいからデッサンの勉強も始めていたのですが、ある時、父から「デザイナーは潰しがきかないからやめておけ」と言われました。さらに、父が中学生の頃に描いた絵を実家で見たことがあったのですが、自分とは次元が違うと感じました。それを見て、同じ道で勝負するのは難しいなと思いました。そこから、美術系ではなく一般大学へ進むことを考えるようになりました。

長谷川　そこから、ビジネスや起業への関心はどのように芽生えていったのでしょうか。

渡邉　高校時代にフランスへ1年間留学したことがありました。父が昔アメリカで働いていて、姉2人は帰国子女で英語を話していたんです。今振り返ると単純な発想ではありますが、当時、英語だけでは差別化しにくいなと思い、フランス語を学べば、自分なりの違いをつくれるのではないかと思って留学しました。

その頃、コンサルティングファーム出身で、その後起業された方の本を読んだことをきっかけに、コンサルタントという仕事に関心を持ちました。デザインとは別の場所で、経済の中心に身を置いて戦っている人たちがいる。そのことへの解像度が上がった瞬間だったように思います。

長谷川　もともと起業したいという思いもあったのですか。

渡邉　ありました。父も会社をやっていましたし、祖父母も含めて、家族の中に何かしら自分で事業をしている人が多かったんです。自分で責任を持って何かをやるという感覚が身近にありました。だから、組織の中でキャリアを積み上げていくよりも、自分で責任を持って何かをつくる方が自然に感じられたのだと思います。

長谷川　その後、新卒で日本IBMに入社されます。

渡邉　はい。1年半ほどの在籍でしたが、電機メーカーの中期経営戦略を策定するプロジェクトなどに、アソシエイトとして関わりました。日本の大企業が抱える構造的な課題に、現場で触れることができた時間だったと思います。

長谷川　そこで学んだことは、今の起業家としての渡邉さんにもつながっていますか。

渡邉　間違いなくつながっています。当時の上司には、メールの書き方、考え方、資料の作り方、クライアントとの話し方まで、基礎から徹底的に鍛えていただきました。ロジカルシンキングや構造化も、ものすごく細かく指導されました。

今につながっているのは、思考の体力のようなものだと思っています。起業すると、持久戦になる瞬間がたくさんあります。深夜まで考え続けなければならない場面もありますし、簡単には答えが出ない問いに向き合い続けることもあります。そういう時に粘り強く考え抜く力は、当時の経験で鍛えられたと思います。

長谷川　その後、電通に転職されています。なぜ広告・マーケティングの世界へ移られたのでしょうか。

渡邉　一度、起業しようと思った時期があったんです。自分なりにビジネスプランを作って、ベンチャーキャピタルの方に話を聞いてもらいに行きました。ただ、そこで返ってきた反応は、想像以上に厳しいものでした。「地に足がついていない」「資料を作っただけだよね」と、かなり率直なフィードバックを受けました。

当時の自分は、資料を作ることが仕事だと思っていたところがありました。でも、それだけでは事業にはならない。自分の強みや立ち位置を見つけなければいけないと痛感しました。自分の育った環境もあり、デザイナーやクリエイターの方々と対話する感度はあると思っていたので、そういう人たちと働ける環境に行った方が、自分の力を伸ばせるのではないかと考え、電通に転職しました。

長谷川　電通では、どのようなお仕事をされていたのですか。

渡邉　マーケティングプランナーという職種で働いていました。クライアントがキャンペーンに予算を投じる時に、その予算をどう使い、どういう企画にして、どのメディアに配分していくのかを考える役割です。

コンサル時代は、1社のプロジェクトに複数人で向き合うことが多かったのですが、広告会社では一人で複数のクライアントを担当することもありました。入社して数カ月の段階から、企画書を最初から最後まで自分で作り、提案する機会をいただけたのは大きかったですね。

長谷川　コンサルティング会社で鍛えた構造化の力と、広告会社で経験した企画を社会に実装する感覚。その両方が、今のコンテンツづくりにつながっているように感じます。

渡邉　そうですね。電通時代には、クライアントがなぜ広告に投資するのか、そのロジックや勘所、キャンペーン全体がどう進んでいくのかを経験できました。さらに、自分が主体性を持って企画したものが、実際に社会に出ていく経験もできた。それは大きな学びでした。








&#8220;偉人の教え&#8221;を民主化する。教育の格差をなくす挑戦




長谷川　そうした経験を経て、2024年にcactuzを創業されます。最初から現在の事業構想があったのでしょうか。

渡邉　最初から今のビジネスモデルがあったわけではありません。起業する前の1年間は、全く別の事業を構想していました。ただ、実際に起業してみて2、3週間で「これは難しいな」と気づいたんです。資金、人材、仕組みのすべての観点で実現が難しいと感じ、すぐにピボットしようと決めました。

長谷川　かなり早い判断ですね。

渡邉　その時点で共同創業しているメンバーがいたので、新しい事業を考えるために、海外の企業やサービスを徹底的に調べました。自分たちができそうで、日本では同様のプレイヤーがまだ多くなく、市場として成立する可能性があるものは何か。そう考える中で、今の「THE LESSON」の形にたどり着きました。

長谷川　改めて、「THE LESSON」はどのようなサービスなのでしょうか。

渡邉　「THE LESSON」は、&#8220;偉人の教えを民主化する&#8221;ことを掲げたサービスです。会社としては「Bridging Social Gap」というミッションを掲げ、環境によって生まれる格差を是正していきたいと考えています。

僕自身、学生時代にプロダクトデザイナーの深澤直人さんにお会いしたことがあります。その時に、「これほどの人がいるのか」と大きな衝撃を受けました。その方がどのように考え、どのように行動してきたのかを知ったことが、自分の人生にも少なからず影響を与えたと、今振り返ると思います。

ただ、そうした第一線の方に直接出会える機会は、誰にでもあるわけではありません。むしろ、多くの人にとっては限られた機会だと思います。そうした学びを、誰もが受け取れる形にできたら、その人の人生に、新しい視点や選択肢をもたらせるのではないかと思いました。そこが「THE LESSON」の出発点です。
学生時代に出会った世界的デザイナー深澤直人さんは「THE LESSON」の講師としても出演。深澤直人が自らの経験・技術・哲学を体系的にまとめたオンライン講義だ
長谷川　それが、&#8220;偉人の教えの民主化&#8221;という言葉につながっているのですね。私もJMPのメディア取材を通じて、多くの経営者や専門家にお話を伺う機会があります。そのたびに大きな刺激を受けますし、現場で受け取った熱量を、少しでも読者の皆さんに届けたいと日々感じています。こうした機会は、決して誰にでも開かれているわけではありませんよね。

渡邉　そうなんです。だからこそ、その人の経験や技術、哲学を、多くの人が受け取れる形にしたいと思っています。

長谷川　教育コンテンツは世の中にたくさんあります。その中で、「THE LESSON」が大切にしている特徴は何でしょうか。

渡邉　まず、日本の教育には一方通行になりがちな面があると感じています。先生から提示されたものに応える形が多く、双方向のコミュニケーションが生まれにくい。さらに、授業を面白くする工夫が、構造的に促されにくいところもあると思います。

私自身、社会という科目を好きになったのは、当時の先生の話が面白かったからでした。教える人の魅力によって、学びへの関心は大きく変わる。そういう意味で、学びは教える人にかなり依存していると感じています。

長谷川　だからこそ、教育とエンターテインメントを掛け合わせる意味がある。

渡邉　はい。「THE LESSON」では、単なるインタビュー動画ではなく、視聴者の没入感をとても大切にしています。映像の絵づくり、撮影の仕方、カラーグレーディングも含めて、その人が目の前にいて、自分に語りかけてくれているような世界観をつくりたいと思っています。

長谷川　実際に拝見して、一般的な講義動画とは違う印象を受けました。かなり作り込まれていますよね。

渡邉　ありがとうございます。たとえば、出演者の方が少し言い間違えることがあります。普通なら撮り直す場面かもしれませんが、あえて残すこともあります。会話の間合いや、言葉の癖、細かな反応から、その人の本質が見えることがあるからです。完璧に整えすぎるのではなく、その人と向き合っている感覚を大切にしたいと思っています。

長谷川　コンテンツの構成では、どのようなことを大切にされていますか。

渡邉　「THE LESSON」では、経験、技術、哲学という3つの要素を大切にしています。どれか一つでも欠けると、その人の歩みを立体的に伝えることはできないと思っています。その3つを、その人の歩みからどう紐解き、深く、立体的に届けられるかを毎回模索しています。

そのために、まず僕ら自身が、その方について徹底的に調べ、学びます。さらに、潜在的なユーザーになり得る方々にもヒアリングします。すると、「この話は聞いたことがあるけれど、ここはまだ聞いたことがない」という声が出てきます。トップランナーの方々は、講演などで求められる話題が、ある程度固定化してしまうこともあります。だからこそ、まだ十分に語られていない切り口を探りながら、キャストの方と対話し、構成をつくっています。


長谷川　経験、技術、哲学。その3つをどう編み上げるかに、「THE LESSON」の編集思想が表れているのですね。








宇宙飛行士の言葉は、なぜ仕事の学びになるのか




長谷川　今回、「THE LESSON」では宇宙飛行士の野口聡一さんのコンテンツを手掛けられました。野口さんを取り上げた理由を教えてください。

渡邉　野口さんは、2つのギネス世界記録に登録されています。1つは、3つの異なる宇宙船で地球に帰還した人類初の宇宙飛行士であること。もう1つは、初めての船外活動から約15年の期間をあけて、再び船外活動を行ったことです。

船外活動は、宇宙飛行士にとって非常に危険で、かつ重要な作業です。すべての宇宙飛行士が経験するわけではありません。さらに野口さんは、スペースシャトル、ソユーズ、そしてSpaceXの宇宙船にも搭乗されています。その実績を考えると、ぜひ「THE LESSON」にご出演いただきたいと思いました。


長谷川　実際に制作される中で、特に印象に残ったエピソードはありますか。

渡邉　僕が特に心を動かされたのは、宇宙飛行士の選抜試験の話です。野口さんにも、まだ宇宙飛行士になる前の、一人の挑戦者だった時間があるんです。試験を受けるきっかけも、奥さまが社内報で募集を見つけたことだったと伺いました。

試験会場にたくさんの人がいて、「この中の誰かが宇宙飛行士になるんだ」と思っていた。その話を聞くと、野口さんのような方にも、最初の一歩があったのだと実感します。どれほど特別に見える人にも、最初の一歩がある。その原点が見えるエピソードとして、とても印象に残っています。

長谷川　宇宙飛行士というと、どうしても特別な存在に見えます。でも、野口さんにも宇宙飛行士になる前の時間があり、最初の一歩を踏み出した瞬間があった。そこに、多くの人が自分を重ねられる余地がありますね。

渡邉　そう思います。だからこそ、宇宙飛行士を目指している人だけでなく、一般のビジネスパーソンにとっても、野口さんのコンテンツには普遍的な学びがあると思っています。

長谷川　具体的には、どのような学びでしょうか。


渡邉　野口さんの「THE LESSON」では、リーダーシップやチームビルディングの話も出てきます。これは、会社で働く多くの方がぶつかるテーマでもあります。ただ、野口さんの場合は、多くの人が経験することのない極限環境で、それを実践されてきた方です。宇宙という極限の現場で培われたメッセージだからこそ、非常に普遍的な学びになると思います。

長谷川　野口さんご本人は、「THE LESSON」に参加することについて、どのように受け止めていらっしゃったのでしょうか。

渡邉　野口さんは、最初からすごく積極的にお話を聞いてくださいました。野口さんご自身、新しい取り組みに何度も挑まれてきた方です。50歳を過ぎてから再び宇宙へ行かれたこともそうですし、博士号を取得されたこと、当事者研究に取り組まれていることなど、本当にさまざまな挑戦をされています。

そうした中で、「THE LESSON」という形でご自身の経験を体系的に伝え、それが誰かの役に立つのであれば、というところに共感してくださったのだと思います。ご返信をいただいた時は、本当に胸が高鳴りました。
「THE LESSON 野口聡一」キービジュアル
長谷川　撮影現場で、野口さんのすごさを感じた瞬間はありましたか。

渡邉　言葉一つひとつが、とても丁寧な方だと感じました。たとえば、こちらから複数のテーマをお渡しして話していただく時に、そのテーマを一つずつきれいに話し、最後にうまく接続して話を終えられるんです。一歩先を読んだ話し方や、言葉の置き方には、これまで体感したことのないほどの精度がありました。

長谷川　それは、宇宙飛行士としての経験とも関係しているのでしょうか。

渡邉　あると思います。野口さんご本人も、宇宙という環境ではコミュニケーションが非常に大事だとおっしゃっていました。一つひとつの言葉で認識の齟齬が起きないように、丁寧にすり合わせながら進めなければならない。その姿勢が、普段の言葉にも表れているのだと感じました。

長谷川　宇宙で培われたコミュニケーションが、ビジネスの現場にも通じる。そこに、宇宙を&#8220;学び&#8221;として届ける可能性がありますね。


渡邉　そう思います。宇宙飛行士の経験は特別ですが、そこから得られる学びは、決して宇宙業界だけのものではありません。








宇宙を&#8220;自分ごと&#8221;に変える、言葉の力




長谷川　今回、野口さんのコンテンツ制作を通じて、渡邉さんご自身は宇宙ビジネスや宇宙産業をどのように感じましたか。

渡邉　宇宙産業は、これから社会全体でさらに力を注ぐべき領域だと感じました。人類の未来に関わる領域でもあると思っています。だからこそ、人材、資金、技術、情報といったリソースをどう集め、日本のプレイヤーとしてどう立っていくのかは、とても重要だと思います。

長谷川　宇宙は可能性が大きい一方で、一般の人にとってはまだ遠いテーマでもあります。宇宙のような難しい領域を、どうすれば、まだ関心を持っていない人にも届くものになるのでしょうか。

渡邉　まず必要なのは、コンテンツの質に徹底して向き合うことだと思っています。今はAIの普及もあり、コンテンツの量が急速に増えています。その中には、質にばらつきがあるものも少なくありません。だからこそ作り手としては、一つひとつの表現に向き合う必要があります。

ただ、ここで言う質とは、単に映像がきれいだとか、情報が整理されているというだけではありません。その人の人生に触れ、見る人の心が動く瞬間を、コンテンツの中に宿せるかどうかだと思っています。


長谷川　とても共感します。情報として分かりやすいだけではなく、見た人の心が動くかどうかがコンテンツをつくるうえで大切になりますよね。

渡邉　そうですね。「THE LESSON」を見てくださった方からは、「人生の見方が変わった」「前向きな影響を受けた」といった声をいただくことがあります。そうしたメッセージ性を、きちんと盛り込めるかどうかが大切だと思います。

長谷川　野口さんご出演の「THE LESSON」でも、印象的な反響はありましたか。

渡邉　はい。サービス上でユーザーの方からフィードバックをいただける仕組みを整えているのですが、漁師をされている方から長文のメッセージをいただきました。

その方は、自然環境と向き合う仕事をされている立場から、宇宙や自然科学への理解を深めたいという思いで「THE LESSON」を見てくださったそうです。そして、宇宙飛行を3度経験した野口さんご自身の言葉を通じて、自分の中でモヤモヤしていたことが少し整理され、人生や世の中の見方が変わるきっかけになった、と書いてくださいました。
THE LESSON 野口聡一 テキストブック

長谷川　漁師の方が、宇宙飛行士の言葉から自分の仕事や人生を見つめ直すきっかけを受け取る。領域を越えた学びですね。

渡邉　本当にそう思います。宇宙に関心がある人だけではなく、宇宙とは一見離れた仕事をされている方にも届く。そこに、宇宙コンテンツの可能性があると感じました。

長谷川　それは、SpaceStepが目指している「宇宙ビジネスを身近にする」という方向性にも近いです。宇宙は専門的な領域である一方、見方を変えれば、キャリア、チーム、リーダーシップ、挑戦、自然科学への関心など、さまざまな入口を持っています。

渡邉　私自身も、野口さんのコンテンツ制作に関わるまで、宇宙に深く触れてきたわけではありませんでした。宇宙について大まかな知識はあっても、現場で何が起きているのか、どのような可能性が広がっているのかまでは、分からないことが多かった。

だからこそ、野口さんご自身の言葉で、宇宙という現場がどういうもので、宇宙飛行士にはどのような価値があり、宇宙産業が今後、人類に何をもたらすのかを体系的に学べることには、大きな意味があると思っています。






AI時代に、作り手の意志はどう届くのか




長谷川　ここからは、AI時代におけるコンテンツやメディアのあり方についても伺いたいです。AIによって情報の作られ方、届けられ方が大きく変わってきています。渡邉さんは、今の状況をどのように見ていますか。

渡邉　非常に混沌としていると思います。インターネットが普及した時と似たような現象が起きているのではないでしょうか。

たとえば、生成AIで何かを調べることが当たり前になれば、読者がメディアの記事に直接触れる機会は、減っていく可能性があります。記事を書くライターの思いや、作り手のクラフトマンシップが込められていたとしても、それらが表面的な情報として処理されてしまう世界になるかもしれません。そこには懸念があります。

長谷川　メディアをつくる側にとっても、避けて通れないテーマですね。単に情報を整理して届けるだけでは、価値を出しにくくなっていく。

渡邉　そう思います。一方で、だからこそクラフトマンシップを求める人も、反動として現れてくるのではないかと思っています。音楽のストリーミングサービスがある一方で、あえてレコードで聴く人がいる現象にも近いかもしれません。

一過性の情報として消費されるのではなく、作り手がどういうメッセージを持ち、どのような思いで作っているのか。そうしたことの重要性が、逆に増していく可能性があると思います。つまり、コモディティ化した情報を出すだけのメディアでは、戦えないのではないでしょうか。

長谷川　AIで得られる情報ではなく、人に会い、話を聞き、その場でしか立ち上がらない文脈を届けることが、より重要になっていくということですね。

渡邉　はい。情報そのものだけでなく、そこにどのような意志や温度が宿っているか。誰が、どのような切り口で問い、どのように届けるのか。そこが重要になると思います。

長谷川　cactuzでは、「THE LESSON」以外にもメディア事業を構想されていると伺っています。どのような方向性を考えていますか。

渡邉　ビジネス系のメディアもつくっていますが、単にコンテンツを発信し続けるだけでは、価値を出しにくいと感じています。音声で聞けるインターフェースを整えたり、取材の切り口を工夫したり、情報に触れられる形をどう設計するかは大事だと思っています。

さらに重要なのは、メディアをいかにコミュニティへと育てられるかです。人と人とのつながりが生まれるプラットフォームになれるか。そこが必要不可欠だと思っています。

長谷川　それは、これまでの対談でも出てきたテーマです。メディアは、単に記事を出す場所ではなく、人と人をつなぎ、議論や共創を生む場になっていく必要がある。

渡邉　そうですね。特に宇宙メディアで言えば、宇宙に関心のある人には届きやすい一方で、まだ関心を持っていない人との接点は限られてしまうと思います。私も野口さんのコンテンツ制作に関わって、初めて宇宙に深く触れました。その意味では、宇宙にまだ関心を持っていない人にとって、最初に触れられる入口は、まだ限られているのではないかと感じています。


長谷川　宇宙メディアは、どうしても専門的な情報が中心になりやすい。もちろんそれも大切ですが、未関心層への入口をどうつくるかは大きな課題ですね。

渡邉　専門性の高い情報をしっかり届けるメディアが多い一方で、まだ宇宙に関心を持っていない人への入口は、さらに広げられる余地があると感じています。だからこそ、まだ関心を持っていない人にとっての最初の接点になるメディアがあると、すごく面白いと思います。宇宙にはロマンがあり、同時に、まだ多くの人にとって未知の領域でもあります。その接点をどうつくるか。メディアやイベント、コンテンツが担える役割は大きいと思います。








共創が広げる、宇宙メディアの次の接点




長谷川　cactuzにはJMPのパートナー企業として、そして「THE LESSON」には提携メディアとして参画いただいています。JMPは、企業や団体の皆さんとともに、共創型のメディアプロジェクトとして展開しています。cactuz、そして「THE LESSON」との連携については、どのような可能性を感じていますか。

渡邉　メディアは本来、そういう開かれた構造を持つべきなのかもしれません。関わるプレイヤーが多ければ多いほど、同じ問題意識を持つ人が多ければ多いほど、広がりを持ちますし、コンテンツの質も上がっていく構造になると思います。その座組み自体に、大きな可能性を感じています。

長谷川　ありがとうございます。今後、どのような連携の可能性がありそうでしょうか。

渡邉　それぞれの媒体の特徴を生かしながら、さまざまな展開が考えられると思います。例えば「THE LESSON」のコンテンツから派生して、読み手が理解しやすい解説記事や関連コンテンツをつくることで、学びのきっかけを広げることができるかもしれませんし、「THE LESSON」の撮影タイミングに合わせて、JMPの各メディアで別企画としてインタビューを行うことも考えられると思います。

長谷川　それは面白いですね。一人のトップランナーの知見を、映像では「THE LESSON」として深く届け、SpaceStepの記事では宇宙ビジネスや社会実装の文脈へ接続する。同じ人物でも、見せ方を変えることで、届く読者が変わります。

渡邉　そうですね。コンテンツの厚みも増しますし、届く層も広がると思います。

長谷川　最後に、渡邉さんが今後、cactuzや「THE LESSON」を通じて実現したいビジョンを教えてください。

渡邉　会社として掲げているのは、文化をつくることです。文化とは何かを考えると、あるコンテンツや、そこに込められた思いを、一定の人たちが共有した瞬間に立ち上がるものではないかと思っています。

かつては、音楽でも映画でも、多くの人が共有しているコンテンツがありました。一方で今は、コンテンツも価値観も細かく多様化しています。だからこそ、共通の文化的文脈をつくることは難しくなっています。そんな中でも、人は今も何かを共有できる感覚を求めているのではないかとも思います。

コンテンツだけでは、文化は成り立ちません。そのコンテンツに人が集まり、そこに込められた意味やメッセージが共有されていく状態をつくりたい。それを、より大きな規模で実現したいと思っています。

長谷川　今日のお話を伺って、「THE LESSON」は単なる教育コンテンツではなく、人の挑戦や経験を、次の誰かの行動につなげるメディアなのだと感じました。渡邉さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

渡邉　ありがとうございました。ぜひまたご一緒させてください（笑）。





対談を終えて




今回の対談で印象に残ったのは、「THE LESSON」が、経験、技術、哲学を通じて、人の歩みを立体的に届けようとしていることでした。野口聡一さんのコンテンツも、宇宙飛行士としての偉業をたどるだけではなく、挑戦の原点、極限環境でのチームビルディング、認識の齟齬を防ぐコミュニケーションなど、ビジネスパーソンにも通じる普遍的な学びに満ちていました。

AI時代には、情報そのものはますます手に入りやすくなります。だからこそ、一次情報の熱量や、作り手のクラフトマンシップ、そして人の言葉が、その人の温度を伴って届く体験の価値は、むしろ高まっていくのではないでしょうか。まだ宇宙に関心を持っていない人に、どのような最初の接点をつくるか。SpaceStepとしても、今回の対談から大きな示唆をいただきました。今後もcactuz、そして「THE LESSON」との共創を通じて、宇宙に触れるきっかけを、より多くの人に届けていければと思います。渡邉さん、今後ともよろしくお願いいたします。（JMPプロデューサー 長谷川浩和）

























</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-07-03T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758360592223500" class="cms-content-parts-sin176758360592231800">
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_1.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>皆さん、こんにちは。JMP（JapanStep Media Project）プロデューサーの長谷川浩和です。本連載ではこれまで、宇宙メディアを手掛ける編集長の皆さんに、宇宙産業の情報をどう届け、社会やビジネスの関心につなげていくべきかを伺ってきました。今回は少し視点を変え、AIを活用したコンテンツ支援プロダクトや、教育とエンターテインメントを掛け合わせたサービス「THE LESSON」を展開する株式会社cactuz 代表取締役／CEOの渡邉至さんをお招きします。</p>
<p>宇宙飛行士・野口聡一さんのコンテンツ制作を通じて見えた、宇宙を&#8220;学び&#8221;として届ける可能性とは何か。教育、メディア、テクノロジーが交わる場所から、宇宙メディアの新しい入口を探ります。では早速、お話を伺っていきましょう。（文＝JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176758379398455100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176758379398461200"><p style="text-align: center;">今回のゲスト</p> <p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_1.webp" width="600" height="400" alt="" /></p> <p style="text-align: center;"><b>株式会社cactuz 代表取締役／CEO 渡邉 至さん</b>（写真右）</p> <p style="text-align: left;">慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にWebメディア事業を立ち上げ、売却を経験。新卒で日本IBMに入社し、製造業向けの経営戦略策定に従事した後、電通で業種横断のマーケティング・メディア戦略を担当。2024年9月に株式会社cactuzを創業し、代表取締役／CEOに就任。現在は、AIを活用したコンテンツ支援プロダクトやビジネスメディア事業に加え、「偉人の教えの民主化」を掲げるEdutainmentサービス「THE LESSON」を展開している。</p> <div style="text-align: center;"></div> <p style="text-align: center;"><strong>聞き手：JMPプロデューサー 長谷川 浩和</strong>（写真左）</p> <p style="text-align: left;">富山県高岡市生まれ、埼玉県大宮市（現さいたま市）育ち。2001年に日経BPへ入社し、ビジネス誌・技術専門誌の広告営業を担当。2008年2月にクロスアーキテクツを設立。B2B領域を中心に、メディアタイアップ制作、オウンドメディア制作、PR支援、イベントプロデュースなどを手掛ける。2023年よりメディアプロジェクト「JMP（JapanStep Media Project）」を展開。</p></div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758386480868800" class="cms-content-parts-sin176758386480883200">
<h2>映画と建築が育んだ、コンテンツへのまなざし</h2>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　本日はありがとうございます。これまで本連載では、『宙畑』の中村編集長、『SPACE Media』の伊藤編集長と、宇宙メディアの現場を担う皆さんにお話を伺ってきました。</p>
<p></p>
<p>今回は少し視点を変え、教育コンテンツやAI、メディア事業に取り組む渡邉さんにお話を伺います。cactuzにはJMPのパートナー企業として、そして「THE LESSON」にはJMPの提携メディアとしてもご参画いただいています。今日はそのご縁も踏まえながら、宇宙を&#8220;学び&#8221;として届けるとはどういうことか、そして宇宙メディアはどのような入口をつくれるのかを伺えればと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　ありがとうございます。本日はよろしくお願いします。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　まずは、渡邉さんご自身の原点から伺いたいです。幼少期から学生時代まで、どのような環境で育ってこられたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　私の原点をたどると、父の影響はかなり大きいと思います。父はプロダクトデザイナーで、母も短い期間ですが漫画を描いていました。家では、勉強しろと言われることはあまりありませんでした。むしろ映画や漫画、小説など、文化的なものに触れる機会が多かったですね。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_2.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>長谷川</strong>　ものづくりや表現が、身近にあるご家庭だったのですね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そうですね。家族で映画を見ることは、日常の一部でした。『ニュー・シネマ・パラダイス』のような名作も見ましたし、『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』のようなSFやファンタジーも当たり前のように見ていました。邦画も洋画も、古い作品も含めて、幅広く触れて育った感覚があります。</p>
<p></p>
<p>旅行も少し変わっていて、旅館や観光地ではなく、建築を見ることを目的に旅行へ行くこともありました。たとえば淡路島にある安藤忠雄さんの建築を見に行くために、旅行先を決めるような家でした。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　作品や空間に触れることが、暮らしの中にあったのですね。渡邉さんご自身も、最初はデザイナーを目指していたのですか。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_3.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><strong>渡邉</strong>　高校生ぐらいまでは、自分も自然とデザイナーになるのだと思っていました。高校1年生ぐらいからデッサンの勉強も始めていたのですが、ある時、父から「デザイナーは潰しがきかないからやめておけ」と言われました。さらに、父が中学生の頃に描いた絵を実家で見たことがあったのですが、自分とは次元が違うと感じました。それを見て、同じ道で勝負するのは難しいなと思いました。そこから、美術系ではなく一般大学へ進むことを考えるようになりました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　そこから、ビジネスや起業への関心はどのように芽生えていったのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　高校時代にフランスへ1年間留学したことがありました。父が昔アメリカで働いていて、姉2人は帰国子女で英語を話していたんです。今振り返ると単純な発想ではありますが、当時、英語だけでは差別化しにくいなと思い、フランス語を学べば、自分なりの違いをつくれるのではないかと思って留学しました。</p>
<p></p>
<p>その頃、コンサルティングファーム出身で、その後起業された方の本を読んだことをきっかけに、コンサルタントという仕事に関心を持ちました。デザインとは別の場所で、経済の中心に身を置いて戦っている人たちがいる。そのことへの解像度が上がった瞬間だったように思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　もともと起業したいという思いもあったのですか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　ありました。父も会社をやっていましたし、祖父母も含めて、家族の中に何かしら自分で事業をしている人が多かったんです。自分で責任を持って何かをやるという感覚が身近にありました。だから、組織の中でキャリアを積み上げていくよりも、自分で責任を持って何かをつくる方が自然に感じられたのだと思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　その後、新卒で日本IBMに入社されます。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　はい。1年半ほどの在籍でしたが、電機メーカーの中期経営戦略を策定するプロジェクトなどに、アソシエイトとして関わりました。日本の大企業が抱える構造的な課題に、現場で触れることができた時間だったと思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　そこで学んだことは、今の起業家としての渡邉さんにもつながっていますか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　間違いなくつながっています。当時の上司には、メールの書き方、考え方、資料の作り方、クライアントとの話し方まで、基礎から徹底的に鍛えていただきました。ロジカルシンキングや構造化も、ものすごく細かく指導されました。</p>
<p></p>
<p>今につながっているのは、思考の体力のようなものだと思っています。起業すると、持久戦になる瞬間がたくさんあります。深夜まで考え続けなければならない場面もありますし、簡単には答えが出ない問いに向き合い続けることもあります。そういう時に粘り強く考え抜く力は、当時の経験で鍛えられたと思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　その後、電通に転職されています。なぜ広告・マーケティングの世界へ移られたのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　一度、起業しようと思った時期があったんです。自分なりにビジネスプランを作って、ベンチャーキャピタルの方に話を聞いてもらいに行きました。ただ、そこで返ってきた反応は、想像以上に厳しいものでした。「地に足がついていない」「資料を作っただけだよね」と、かなり率直なフィードバックを受けました。</p>
<p></p>
<p>当時の自分は、資料を作ることが仕事だと思っていたところがありました。でも、それだけでは事業にはならない。自分の強みや立ち位置を見つけなければいけないと痛感しました。自分の育った環境もあり、デザイナーやクリエイターの方々と対話する感度はあると思っていたので、そういう人たちと働ける環境に行った方が、自分の力を伸ばせるのではないかと考え、電通に転職しました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　電通では、どのようなお仕事をされていたのですか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　マーケティングプランナーという職種で働いていました。クライアントがキャンペーンに予算を投じる時に、その予算をどう使い、どういう企画にして、どのメディアに配分していくのかを考える役割です。</p>
<p></p>
<p>コンサル時代は、1社のプロジェクトに複数人で向き合うことが多かったのですが、広告会社では一人で複数のクライアントを担当することもありました。入社して数カ月の段階から、企画書を最初から最後まで自分で作り、提案する機会をいただけたのは大きかったですね。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　コンサルティング会社で鍛えた構造化の力と、広告会社で経験した企画を社会に実装する感覚。その両方が、今のコンテンツづくりにつながっているように感じます。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そうですね。電通時代には、クライアントがなぜ広告に投資するのか、そのロジックや勘所、キャンペーン全体がどう進んでいくのかを経験できました。さらに、自分が主体性を持って企画したものが、実際に社会に出ていく経験もできた。それは大きな学びでした。</p>
</div>
<div></div>
<div></div>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
<div></div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177500368118106400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177500368118110300">&#8220;偉人の教え&#8221;を民主化する。教育の格差をなくす挑戦</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198504437678900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198504437684900">
<p><strong>長谷川</strong>　そうした経験を経て、2024年にcactuzを創業されます。最初から現在の事業構想があったのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　最初から今のビジネスモデルがあったわけではありません。起業する前の1年間は、全く別の事業を構想していました。ただ、実際に起業してみて2、3週間で「これは難しいな」と気づいたんです。資金、人材、仕組みのすべての観点で実現が難しいと感じ、すぐにピボットしようと決めました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　かなり早い判断ですね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　その時点で共同創業しているメンバーがいたので、新しい事業を考えるために、海外の企業やサービスを徹底的に調べました。自分たちができそうで、日本では同様のプレイヤーがまだ多くなく、市場として成立する可能性があるものは何か。そう考える中で、今の「THE LESSON」の形にたどり着きました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　改めて、「THE LESSON」はどのようなサービスなのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　「THE LESSON」は、&#8220;偉人の教えを民主化する&#8221;ことを掲げたサービスです。会社としては「Bridging Social Gap」というミッションを掲げ、環境によって生まれる格差を是正していきたいと考えています。</p>
<p></p>
<p>僕自身、学生時代にプロダクトデザイナーの深澤直人さんにお会いしたことがあります。その時に、「これほどの人がいるのか」と大きな衝撃を受けました。その方がどのように考え、どのように行動してきたのかを知ったことが、自分の人生にも少なからず影響を与えたと、今振り返ると思います。</p>
<p></p>
<p>ただ、そうした第一線の方に直接出会える機会は、誰にでもあるわけではありません。むしろ、多くの人にとっては限られた機会だと思います。そうした学びを、誰もが受け取れる形にできたら、その人の人生に、新しい視点や選択肢をもたらせるのではないかと思いました。そこが「THE LESSON」の出発点です。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_4.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">学生時代に出会った世界的デザイナー深澤直人さんは「THE LESSON」の講師としても出演。深澤直人が自らの経験・技術・哲学を体系的にまとめたオンライン講義だ</span></p>
<p><strong>長谷川</strong>　それが、&#8220;偉人の教えの民主化&#8221;という言葉につながっているのですね。私もJMPのメディア取材を通じて、多くの経営者や専門家にお話を伺う機会があります。そのたびに大きな刺激を受けますし、現場で受け取った熱量を、少しでも読者の皆さんに届けたいと日々感じています。こうした機会は、決して誰にでも開かれているわけではありませんよね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そうなんです。だからこそ、その人の経験や技術、哲学を、多くの人が受け取れる形にしたいと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　教育コンテンツは世の中にたくさんあります。その中で、「THE LESSON」が大切にしている特徴は何でしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　まず、日本の教育には一方通行になりがちな面があると感じています。先生から提示されたものに応える形が多く、双方向のコミュニケーションが生まれにくい。さらに、授業を面白くする工夫が、構造的に促されにくいところもあると思います。</p>
<p></p>
<p>私自身、社会という科目を好きになったのは、当時の先生の話が面白かったからでした。教える人の魅力によって、学びへの関心は大きく変わる。そういう意味で、学びは教える人にかなり依存していると感じています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　だからこそ、教育とエンターテインメントを掛け合わせる意味がある。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　はい。「THE LESSON」では、単なるインタビュー動画ではなく、視聴者の没入感をとても大切にしています。映像の絵づくり、撮影の仕方、カラーグレーディングも含めて、その人が目の前にいて、自分に語りかけてくれているような世界観をつくりたいと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　実際に拝見して、一般的な講義動画とは違う印象を受けました。かなり作り込まれていますよね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　ありがとうございます。たとえば、出演者の方が少し言い間違えることがあります。普通なら撮り直す場面かもしれませんが、あえて残すこともあります。会話の間合いや、言葉の癖、細かな反応から、その人の本質が見えることがあるからです。完璧に整えすぎるのではなく、その人と向き合っている感覚を大切にしたいと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　コンテンツの構成では、どのようなことを大切にされていますか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　「THE LESSON」では、経験、技術、哲学という3つの要素を大切にしています。どれか一つでも欠けると、その人の歩みを立体的に伝えることはできないと思っています。その3つを、その人の歩みからどう紐解き、深く、立体的に届けられるかを毎回模索しています。</p>
<p></p>
<p>そのために、まず僕ら自身が、その方について徹底的に調べ、学びます。さらに、潜在的なユーザーになり得る方々にもヒアリングします。すると、「この話は聞いたことがあるけれど、ここはまだ聞いたことがない」という声が出てきます。トップランナーの方々は、講演などで求められる話題が、ある程度固定化してしまうこともあります。だからこそ、まだ十分に語られていない切り口を探りながら、キャストの方と対話し、構成をつくっています。</p>
<p></p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　経験、技術、哲学。その3つをどう編み上げるかに、「THE LESSON」の編集思想が表れているのですね。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177198630877480700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177198630877484600">宇宙飛行士の言葉は、なぜ仕事の学びになるのか</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198632518376400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198632518382100">
<p><strong>長谷川</strong>　今回、「THE LESSON」では宇宙飛行士の野口聡一さんのコンテンツを手掛けられました。野口さんを取り上げた理由を教えてください。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　野口さんは、2つのギネス世界記録に登録されています。1つは、3つの異なる宇宙船で地球に帰還した人類初の宇宙飛行士であること。もう1つは、初めての船外活動から約15年の期間をあけて、再び船外活動を行ったことです。</p>
<p></p>
<p>船外活動は、宇宙飛行士にとって非常に危険で、かつ重要な作業です。すべての宇宙飛行士が経験するわけではありません。さらに野口さんは、スペースシャトル、ソユーズ、そしてSpaceXの宇宙船にも搭乗されています。その実績を考えると、ぜひ「THE LESSON」にご出演いただきたいと思いました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_5.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><strong>長谷川</strong>　実際に制作される中で、特に印象に残ったエピソードはありますか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　僕が特に心を動かされたのは、宇宙飛行士の選抜試験の話です。野口さんにも、まだ宇宙飛行士になる前の、一人の挑戦者だった時間があるんです。試験を受けるきっかけも、奥さまが社内報で募集を見つけたことだったと伺いました。</p>
<p></p>
<p>試験会場にたくさんの人がいて、「この中の誰かが宇宙飛行士になるんだ」と思っていた。その話を聞くと、野口さんのような方にも、最初の一歩があったのだと実感します。どれほど特別に見える人にも、最初の一歩がある。その原点が見えるエピソードとして、とても印象に残っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　宇宙飛行士というと、どうしても特別な存在に見えます。でも、野口さんにも宇宙飛行士になる前の時間があり、最初の一歩を踏み出した瞬間があった。そこに、多くの人が自分を重ねられる余地がありますね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そう思います。だからこそ、宇宙飛行士を目指している人だけでなく、一般のビジネスパーソンにとっても、野口さんのコンテンツには普遍的な学びがあると思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　具体的には、どのような学びでしょうか。</p>
</div>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_6.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>渡邉</strong>　野口さんの「THE LESSON」では、リーダーシップやチームビルディングの話も出てきます。これは、会社で働く多くの方がぶつかるテーマでもあります。ただ、野口さんの場合は、多くの人が経験することのない極限環境で、それを実践されてきた方です。宇宙という極限の現場で培われたメッセージだからこそ、非常に普遍的な学びになると思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　野口さんご本人は、「THE LESSON」に参加することについて、どのように受け止めていらっしゃったのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　野口さんは、最初からすごく積極的にお話を聞いてくださいました。野口さんご自身、新しい取り組みに何度も挑まれてきた方です。50歳を過ぎてから再び宇宙へ行かれたこともそうですし、博士号を取得されたこと、当事者研究に取り組まれていることなど、本当にさまざまな挑戦をされています。</p>
<p></p>
<p>そうした中で、「THE LESSON」という形でご自身の経験を体系的に伝え、それが誰かの役に立つのであれば、というところに共感してくださったのだと思います。ご返信をいただいた時は、本当に胸が高鳴りました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_7.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">「THE LESSON 野口聡一」キービジュアル</span></p>
<p><strong>長谷川</strong>　撮影現場で、野口さんのすごさを感じた瞬間はありましたか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　言葉一つひとつが、とても丁寧な方だと感じました。たとえば、こちらから複数のテーマをお渡しして話していただく時に、そのテーマを一つずつきれいに話し、最後にうまく接続して話を終えられるんです。一歩先を読んだ話し方や、言葉の置き方には、これまで体感したことのないほどの精度がありました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　それは、宇宙飛行士としての経験とも関係しているのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　あると思います。野口さんご本人も、宇宙という環境ではコミュニケーションが非常に大事だとおっしゃっていました。一つひとつの言葉で認識の齟齬が起きないように、丁寧にすり合わせながら進めなければならない。その姿勢が、普段の言葉にも表れているのだと感じました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　宇宙で培われたコミュニケーションが、ビジネスの現場にも通じる。そこに、宇宙を&#8220;学び&#8221;として届ける可能性がありますね。</p>
<p></p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そう思います。宇宙飛行士の経験は特別ですが、そこから得られる学びは、決して宇宙業界だけのものではありません。</p>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178045200843270200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178045200843274000">宇宙を&#8220;自分ごと&#8221;に変える、言葉の力</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178045203375160600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178045203375164600">
<p><strong>長谷川</strong>　今回、野口さんのコンテンツ制作を通じて、渡邉さんご自身は宇宙ビジネスや宇宙産業をどのように感じましたか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　宇宙産業は、これから社会全体でさらに力を注ぐべき領域だと感じました。人類の未来に関わる領域でもあると思っています。だからこそ、人材、資金、技術、情報といったリソースをどう集め、日本のプレイヤーとしてどう立っていくのかは、とても重要だと思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　宇宙は可能性が大きい一方で、一般の人にとってはまだ遠いテーマでもあります。宇宙のような難しい領域を、どうすれば、まだ関心を持っていない人にも届くものになるのでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　まず必要なのは、コンテンツの質に徹底して向き合うことだと思っています。今はAIの普及もあり、コンテンツの量が急速に増えています。その中には、質にばらつきがあるものも少なくありません。だからこそ作り手としては、一つひとつの表現に向き合う必要があります。</p>
<p></p>
<p>ただ、ここで言う質とは、単に映像がきれいだとか、情報が整理されているというだけではありません。その人の人生に触れ、見る人の心が動く瞬間を、コンテンツの中に宿せるかどうかだと思っています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_8.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><strong>長谷川</strong>　とても共感します。情報として分かりやすいだけではなく、見た人の心が動くかどうかがコンテンツをつくるうえで大切になりますよね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そうですね。「THE LESSON」を見てくださった方からは、「人生の見方が変わった」「前向きな影響を受けた」といった声をいただくことがあります。そうしたメッセージ性を、きちんと盛り込めるかどうかが大切だと思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　野口さんご出演の「THE LESSON」でも、印象的な反響はありましたか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　はい。サービス上でユーザーの方からフィードバックをいただける仕組みを整えているのですが、漁師をされている方から長文のメッセージをいただきました。</p>
<p></p>
<p>その方は、自然環境と向き合う仕事をされている立場から、宇宙や自然科学への理解を深めたいという思いで「THE LESSON」を見てくださったそうです。そして、宇宙飛行を3度経験した野口さんご自身の言葉を通じて、自分の中でモヤモヤしていたことが少し整理され、人生や世の中の見方が変わるきっかけになった、と書いてくださいました。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_9.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">THE LESSON 野口聡一 テキストブック</span></p>
</div>
<p><strong>長谷川</strong>　漁師の方が、宇宙飛行士の言葉から自分の仕事や人生を見つめ直すきっかけを受け取る。領域を越えた学びですね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　本当にそう思います。宇宙に関心がある人だけではなく、宇宙とは一見離れた仕事をされている方にも届く。そこに、宇宙コンテンツの可能性があると感じました。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　それは、SpaceStepが目指している「宇宙ビジネスを身近にする」という方向性にも近いです。宇宙は専門的な領域である一方、見方を変えれば、キャリア、チーム、リーダーシップ、挑戦、自然科学への関心など、さまざまな入口を持っています。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　私自身も、野口さんのコンテンツ制作に関わるまで、宇宙に深く触れてきたわけではありませんでした。宇宙について大まかな知識はあっても、現場で何が起きているのか、どのような可能性が広がっているのかまでは、分からないことが多かった。</p>
<p></p>
<p>だからこそ、野口さんご自身の言葉で、宇宙という現場がどういうもので、宇宙飛行士にはどのような価値があり、宇宙産業が今後、人類に何をもたらすのかを体系的に学べることには、大きな意味があると思っています。</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178045208116808500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178045208116816200">AI時代に、作り手の意志はどう届くのか</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178045209908686200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178045209908691800">
<p><strong>長谷川</strong>　ここからは、AI時代におけるコンテンツやメディアのあり方についても伺いたいです。AIによって情報の作られ方、届けられ方が大きく変わってきています。渡邉さんは、今の状況をどのように見ていますか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　非常に混沌としていると思います。インターネットが普及した時と似たような現象が起きているのではないでしょうか。</p>
<p></p>
<p>たとえば、生成AIで何かを調べることが当たり前になれば、読者がメディアの記事に直接触れる機会は、減っていく可能性があります。記事を書くライターの思いや、作り手のクラフトマンシップが込められていたとしても、それらが表面的な情報として処理されてしまう世界になるかもしれません。そこには懸念があります。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　メディアをつくる側にとっても、避けて通れないテーマですね。単に情報を整理して届けるだけでは、価値を出しにくくなっていく。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そう思います。一方で、だからこそクラフトマンシップを求める人も、反動として現れてくるのではないかと思っています。音楽のストリーミングサービスがある一方で、あえてレコードで聴く人がいる現象にも近いかもしれません。</p>
<p></p>
<p>一過性の情報として消費されるのではなく、作り手がどういうメッセージを持ち、どのような思いで作っているのか。そうしたことの重要性が、逆に増していく可能性があると思います。つまり、コモディティ化した情報を出すだけのメディアでは、戦えないのではないでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　AIで得られる情報ではなく、人に会い、話を聞き、その場でしか立ち上がらない文脈を届けることが、より重要になっていくということですね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　はい。情報そのものだけでなく、そこにどのような意志や温度が宿っているか。誰が、どのような切り口で問い、どのように届けるのか。そこが重要になると思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　cactuzでは、「THE LESSON」以外にもメディア事業を構想されていると伺っています。どのような方向性を考えていますか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　ビジネス系のメディアもつくっていますが、単にコンテンツを発信し続けるだけでは、価値を出しにくいと感じています。音声で聞けるインターフェースを整えたり、取材の切り口を工夫したり、情報に触れられる形をどう設計するかは大事だと思っています。</p>
<p></p>
<p>さらに重要なのは、メディアをいかにコミュニティへと育てられるかです。人と人とのつながりが生まれるプラットフォームになれるか。そこが必要不可欠だと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　それは、これまでの対談でも出てきたテーマです。メディアは、単に記事を出す場所ではなく、人と人をつなぎ、議論や共創を生む場になっていく必要がある。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そうですね。特に宇宙メディアで言えば、宇宙に関心のある人には届きやすい一方で、まだ関心を持っていない人との接点は限られてしまうと思います。私も野口さんのコンテンツ制作に関わって、初めて宇宙に深く触れました。その意味では、宇宙にまだ関心を持っていない人にとって、最初に触れられる入口は、まだ限られているのではないかと感じています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_10.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><strong>長谷川</strong>　宇宙メディアは、どうしても専門的な情報が中心になりやすい。もちろんそれも大切ですが、未関心層への入口をどうつくるかは大きな課題ですね。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　専門性の高い情報をしっかり届けるメディアが多い一方で、まだ宇宙に関心を持っていない人への入口は、さらに広げられる余地があると感じています。だからこそ、まだ関心を持っていない人にとっての最初の接点になるメディアがあると、すごく面白いと思います。宇宙にはロマンがあり、同時に、まだ多くの人にとって未知の領域でもあります。その接点をどうつくるか。メディアやイベント、コンテンツが担える役割は大きいと思います。</p>
</div>
<p></p>
<div></div>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178045220619618400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178045220619622300">共創が広げる、宇宙メディアの次の接点</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178045221521286400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178045221521290300">
<p><strong>長谷川</strong>　cactuzにはJMPのパートナー企業として、そして「THE LESSON」には提携メディアとして参画いただいています。JMPは、企業や団体の皆さんとともに、共創型のメディアプロジェクトとして展開しています。cactuz、そして「THE LESSON」との連携については、どのような可能性を感じていますか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　メディアは本来、そういう開かれた構造を持つべきなのかもしれません。関わるプレイヤーが多ければ多いほど、同じ問題意識を持つ人が多ければ多いほど、広がりを持ちますし、コンテンツの質も上がっていく構造になると思います。その座組み自体に、大きな可能性を感じています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　ありがとうございます。今後、どのような連携の可能性がありそうでしょうか。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　それぞれの媒体の特徴を生かしながら、さまざまな展開が考えられると思います。例えば「THE LESSON」のコンテンツから派生して、読み手が理解しやすい解説記事や関連コンテンツをつくることで、学びのきっかけを広げることができるかもしれませんし、「THE LESSON」の撮影タイミングに合わせて、JMPの各メディアで別企画としてインタビューを行うことも考えられると思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　それは面白いですね。一人のトップランナーの知見を、映像では「THE LESSON」として深く届け、SpaceStepの記事では宇宙ビジネスや社会実装の文脈へ接続する。同じ人物でも、見せ方を変えることで、届く読者が変わります。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchumedia/3rd/media3rd_11.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>渡邉</strong>　そうですね。コンテンツの厚みも増しますし、届く層も広がると思います。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　最後に、渡邉さんが今後、cactuzや「THE LESSON」を通じて実現したいビジョンを教えてください。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　会社として掲げているのは、文化をつくることです。文化とは何かを考えると、あるコンテンツや、そこに込められた思いを、一定の人たちが共有した瞬間に立ち上がるものではないかと思っています。</p>
<p></p>
<p>かつては、音楽でも映画でも、多くの人が共有しているコンテンツがありました。一方で今は、コンテンツも価値観も細かく多様化しています。だからこそ、共通の文化的文脈をつくることは難しくなっています。そんな中でも、人は今も何かを共有できる感覚を求めているのではないかとも思います。</p>
<p></p>
<p>コンテンツだけでは、文化は成り立ちません。そのコンテンツに人が集まり、そこに込められた意味やメッセージが共有されていく状態をつくりたい。それを、より大きな規模で実現したいと思っています。</p>
<p></p>
<p><strong>長谷川</strong>　今日のお話を伺って、「THE LESSON」は単なる教育コンテンツではなく、人の挑戦や経験を、次の誰かの行動につなげるメディアなのだと感じました。渡邉さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。</p>
<p></p>
<p><strong>渡邉</strong>　ありがとうございました。ぜひまたご一緒させてください（笑）。</p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178235658832848100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178235658832852400">対談を終えて</h2>
<div class="cms-content-parts-sin178235660902508000 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178235660902513100">
<p>今回の対談で印象に残ったのは、「THE LESSON」が、経験、技術、哲学を通じて、人の歩みを立体的に届けようとしていることでした。野口聡一さんのコンテンツも、宇宙飛行士としての偉業をたどるだけではなく、挑戦の原点、極限環境でのチームビルディング、認識の齟齬を防ぐコミュニケーションなど、ビジネスパーソンにも通じる普遍的な学びに満ちていました。</p>
<p></p>
<p>AI時代には、情報そのものはますます手に入りやすくなります。だからこそ、一次情報の熱量や、作り手のクラフトマンシップ、そして人の言葉が、その人の温度を伴って届く体験の価値は、むしろ高まっていくのではないでしょうか。まだ宇宙に関心を持っていない人に、どのような最初の接点をつくるか。SpaceStepとしても、今回の対談から大きな示唆をいただきました。今後もcactuz、そして「THE LESSON」との共創を通じて、宇宙に触れるきっかけを、より多くの人に届けていければと思います。渡邉さん、今後ともよろしくお願いいたします。（JMPプロデューサー 長谷川浩和）</p>
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/214/" rel="otherurl"><img src="/space/images/column/mediaTalk_L-1-3.webp" width="1280" height="377" alt="" /></a></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178045236683084300 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178045236683089300">
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198677210057900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198677210061700"></div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198697140595800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2159/">
<title>稲作のメタンを宇宙から統治。JAXA基金の狙い</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2159/</link>
<description>
ベトナムの大地に広がる広大な水田。そこから大気中へと放たれるメタンガスが、今や国家の経済地図を塗り替える鍵となっている。農業由来の温室効果ガス排出をいかに正確に算定し、信頼に足るカーボンクレジットへと変換するか。この困難な課題に対し、日本が誇る宇宙技術が「空からの審判」として本格的な介入を開始した。
2026年4月、Green Carbon株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）公募の「宇宙戦略基金事業（第二期）」に総額15億円規模で採択されたことを発表した。稲作における節水技術「AWD（間断灌漑〈かんだんかんがい〉）」と衛星データを組み合わせ、ベトナムにおいて国家規模の排出管理システムを構築する。この壮大なプロジェクトは、宇宙データが地球上の「負の遺産」を「経済的価値」へと転換させる、新たな社会実装のモデルを提示しようとしている。（文＝SpaceStep編集部）










15億円の宇宙戦略。衛星データが創るベトナムの脱炭素基盤





（引用元：PR TIMES）

2026年4月に発表されたこの実証事業は、JAXAの宇宙戦略基金事業における「衛星データ利用システム実装加速化事業」の一環として採択された。Green Carbonは、自然由来のカーボンクレジット創出におけるリーディングカンパニーとしての実績を背景に、ベトナム国内の農業由来排出量を国家規模で算定・管理するシステムの構築を提案した。
技術の中核となるのは、水田の水位を制御してメタンガスの発生を抑える「AWD（間断灌漑）」技術と、JAXAの衛星「だいち2号」によるリモートセンシングデータの統合である。現在、同社はベトナム国内の15のプロジェクトでAWDを推進しており、そこで得られる現場のモニタリングデータと、宇宙からの広域観測データを掛け合わせる。
これを支えるのが、クレジット創出を一気通貫で支援するプラットフォーム「Agreen」だ。本事業では、Agreen上のデータ基盤を衛星データ研究と結びつけることで、単なるプロジェクト単位の管理ツールから、国家レベルの排出量管理システムへと拡張させる。総額15億円規模という支援額は、衛星データを用いた環境ガバナンスが、一過性の実証実験から国家インフラの実装フェーズへと移行したことを物語っている。







信頼を宇宙から調達する。気候変動ファイナンスの新たなインフラ




今回の採択が示唆するのは、ネイチャーベースのカーボンクレジットにおいて、衛星データが「信頼の担保」という金融的な役割を担い始めたという事実である。
森林や農地を対象とした自然由来のクレジットは、これまで算定プロセスの不透明さが国際的な課題となってきた。地上でのサンプリング調査だけでは広大な面積を網羅できず、十分なデータを収集するには限界があった。これに対し、衛星による観測データは、広範囲を継続的かつ客観的に把握する手段として機能する。この透明性の確保こそが、クレジットの品質と価格を決定づけ、グローバルな投資を呼び込むための不可欠な条件となるのだ。
また、ベトナムが国家規模の排出量管理システムを構築することは、炭素国境調整措置（CBAM）といった国際的な貿易規制への対応力にも直結する。宇宙からの視点で自国の排出実態を正確に把握することは、もはや環境保護の枠を超え、国家の経済主権を守るためのデータ戦略そのものであると考えられる。
宇宙ビジネスの役割は、今や衛星画像を分析してレポートを出す段階にとどまらない。衛星データは単なる分析対象としての情報を超え、クレジット取引という気候変動ファイナンスを支える「インフラ」としての地位を確立しつつある。日本の宇宙技術がベトナムの水田を「炭素を管理する資産」へと変容させ、国境を越えた資金循環を促す触媒として機能し始めている事実は、その象徴といえるだろう。
Green CarbonとJAXAが描くこの共創モデルは、アジア諸国における脱炭素化の標準として定着し、宇宙データが地球上のあらゆる産業価値を再定義する時代の先駆けとなるのか。その真価に、世界の視線が注がれている。














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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-07-02T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>ベトナムの大地に広がる広大な水田。そこから大気中へと放たれるメタンガスが、今や国家の経済地図を塗り替える鍵となっている。農業由来の温室効果ガス排出をいかに正確に算定し、信頼に足るカーボンクレジットへと変換するか。この困難な課題に対し、日本が誇る宇宙技術が「空からの審判」として本格的な介入を開始した。</p>
<p>2026年4月、Green Carbon株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）公募の「宇宙戦略基金事業（第二期）」に総額15億円規模で採択されたことを発表した。稲作における節水技術「AWD（間断灌漑〈かんだんかんがい〉）」と衛星データを組み合わせ、ベトナムにおいて国家規模の排出管理システムを構築する。この壮大なプロジェクトは、宇宙データが地球上の「負の遺産」を「経済的価値」へと転換させる、新たな社会実装のモデルを提示しようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">15億円の宇宙戦略。衛星データが創るベトナムの脱炭素基盤</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/2607_release/260702_GreenCarbon/260702_GreenCarbon_2.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000268.000117956.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>2026年4月に発表されたこの実証事業は、JAXAの宇宙戦略基金事業における「衛星データ利用システム実装加速化事業」の一環として採択された。Green Carbonは、自然由来のカーボンクレジット創出におけるリーディングカンパニーとしての実績を背景に、ベトナム国内の農業由来排出量を国家規模で算定・管理するシステムの構築を提案した。</p>
<p>技術の中核となるのは、水田の水位を制御してメタンガスの発生を抑える「AWD（間断灌漑）」技術と、JAXAの衛星「だいち2号」によるリモートセンシングデータの統合である。現在、同社はベトナム国内の15のプロジェクトでAWDを推進しており、そこで得られる現場のモニタリングデータと、宇宙からの広域観測データを掛け合わせる。</p>
<p>これを支えるのが、クレジット創出を一気通貫で支援するプラットフォーム「Agreen」だ。本事業では、Agreen上のデータ基盤を衛星データ研究と結びつけることで、単なるプロジェクト単位の管理ツールから、国家レベルの排出量管理システムへと拡張させる。総額15億円規模という支援額は、衛星データを用いた環境ガバナンスが、一過性の実証実験から国家インフラの実装フェーズへと移行したことを物語っている。</p>
<div></div>
<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">信頼を宇宙から調達する。気候変動ファイナンスの新たなインフラ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の採択が示唆するのは、ネイチャーベースのカーボンクレジットにおいて、衛星データが「信頼の担保」という金融的な役割を担い始めたという事実である。</p>
<p>森林や農地を対象とした自然由来のクレジットは、これまで算定プロセスの不透明さが国際的な課題となってきた。地上でのサンプリング調査だけでは広大な面積を網羅できず、十分なデータを収集するには限界があった。これに対し、衛星による観測データは、広範囲を継続的かつ客観的に把握する手段として機能する。この透明性の確保こそが、クレジットの品質と価格を決定づけ、グローバルな投資を呼び込むための不可欠な条件となるのだ。</p>
<p>また、ベトナムが国家規模の排出量管理システムを構築することは、炭素国境調整措置（CBAM）といった国際的な貿易規制への対応力にも直結する。宇宙からの視点で自国の排出実態を正確に把握することは、もはや環境保護の枠を超え、国家の経済主権を守るためのデータ戦略そのものであると考えられる。</p>
<p>宇宙ビジネスの役割は、今や衛星画像を分析してレポートを出す段階にとどまらない。衛星データは単なる分析対象としての情報を超え、クレジット取引という気候変動ファイナンスを支える「インフラ」としての地位を確立しつつある。日本の宇宙技術がベトナムの水田を「炭素を管理する資産」へと変容させ、国境を越えた資金循環を促す触媒として機能し始めている事実は、その象徴といえるだろう。</p>
<p>Green CarbonとJAXAが描くこの共創モデルは、アジア諸国における脱炭素化の標準として定着し、宇宙データが地球上のあらゆる産業価値を再定義する時代の先駆けとなるのか。その真価に、世界の視線が注がれている。</p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2156/">
<title>宇宙と地上を結ぶ。衛星IoTが拓く未来</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/07/2156/</link>
<description>
地上に張り巡らされた通信網は、都市部では当たり前のように機能している。しかし、一歩山奥や海上に足を踏み入れれば、そのインフラは途切れ、状況を把握する手段は失われてしまう。
この通信の空白地帯を上空から覆い尽くし、世界中どこからでもデータを集めようとする試みが動き出した。宇宙と地上の技術が結びつくとき、これまで見過ごされてきた課題はどのように解決されていくのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）









衛星と地上の技術を融合。共同開発の狙い




2026年4月2日、超小型衛星の企画から運用までを総合的に手掛ける株式会社アークエッジ・スペースは、無線技術に強みを持つ株式会社エイビットと、業務提携に関する覚書を締結したと発表した。
（引用元：PR TIMES）
アークエッジ・スペースはこれまでに18機の衛星を開発・運用し、省電力で長距離通信が可能なIoT通信機を搭載して技術実証を実施。国際会議で18カ国に向けたメッセージ送信のデモを実施するなど、その有効性を示してきた。衛星IoTを活用すれば、既存の携帯電話網やインターネット回線に依存することなく、インフラが未整備な地域の山間部や海上に設置されたセンサーから、気象や物流、環境といったデータを直接収集することが可能になる。


しかし、このソリューションを社会に広く普及させるためには、宇宙側の技術だけでは不十分だ。地上に設置する端末の設計や量産、現場への導入から保守に至るまで、総合的な実行力が不可欠となる。

（引用元：PR TIMES）
そこで白羽の矢が立ったのが、都市ガスなどの遠隔検針用端末で国内トップシェアを持ち、多数のIoT端末を社会実装してきたエイビットである。同社は通信キャリア向けの計測器開発で培った技術を基盤に、スマートメーター通信網など社会インフラの高度化に寄与してきた。両社は互いの強みを掛け合わせ、衛星通信を含む広域なIoTソリューションを構築し、アフリカや南米、太平洋の島国など多様な地域での国際的な商用展開を目指す。また、サービス品質の中核となる衛星向け通信モジュールの共同開発にも着手し、通信インフラの強化を進めていく。








空白地帯をなくす。宇宙インフラの実力




今回の両社の連携から見えてくるのは、「宇宙で取得したデータをいかに地上の実務へ繋ぎ込み、持続可能なシステムとして運用するか」という現実的な社会実装へのアプローチである。

世界には、通信インフラが行き届いていない地域がまだ数多く存在する。そうした通信の空白地帯で自然災害の予兆を検知したり、物資の動きを追跡したりする際、これまでは莫大なコストをかけて地上の設備を整える必要があった。しかし、上空を周回する小型衛星をデータの収集拠点として活用できれば、地上には安価で省電力なセンサー端末を置くだけで済む。

こうした宇宙と地上のネットワークがシームレスに機能するためには、宇宙環境に耐えうる衛星側の開発力と、大量の端末を低コストで安定して製造・運用する地上側のノウハウが不可欠だ。宇宙系スタートアップと、地上のインフラを長年支えてきたメーカーが協業する意義はここにある。

さらに、収集されたIoTデータが衛星画像などの他の地理空間情報と統合されれば、広大な海上の異常検知や、遠隔地の環境モニタリングなど、単一の技術では不可能だった高度な状況把握が可能になる。データに基づいたリスク分析や意思決定の支援が一気通貫で行えるようになれば、未開発地域の経済活動を飛躍的に効率化させることができるだろう。

特定の業界や国家の枠を超え、宇宙空間をデータの巨大なハブとして活用する。それぞれの専門領域を持つ企業同士のオープンな共創は、これまで通信の届かなかった場所に新たな価値をもたらし、世界中の産業を次なるステージへと引き上げる確かな土台となっていくはずだ。














</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-07-01T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>地上に張り巡らされた通信網は、都市部では当たり前のように機能している。しかし、一歩山奥や海上に足を踏み入れれば、そのインフラは途切れ、状況を把握する手段は失われてしまう。</p>
<p>この通信の空白地帯を上空から覆い尽くし、世界中どこからでもデータを集めようとする試みが動き出した。宇宙と地上の技術が結びつくとき、これまで見過ごされてきた課題はどのように解決されていくのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">衛星と地上の技術を融合。共同開発の狙い</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月2日、超小型衛星の企画から運用までを総合的に手掛ける株式会社アークエッジ・スペースは、無線技術に強みを持つ株式会社エイビットと、業務提携に関する覚書を締結したと発表した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260624_eiseiIoT/eiseiIoT_1.webp" width="900" height="502" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000073065.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>アークエッジ・スペースはこれまでに18機の衛星を開発・運用し、省電力で長距離通信が可能なIoT通信機を搭載して技術実証を実施。国際会議で18カ国に向けたメッセージ送信のデモを実施するなど、その有効性を示してきた。衛星IoTを活用すれば、既存の携帯電話網やインターネット回線に依存することなく、インフラが未整備な地域の山間部や海上に設置されたセンサーから、気象や物流、環境といったデータを直接収集することが可能になる。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>しかし、このソリューションを社会に広く普及させるためには、宇宙側の技術だけでは不十分だ。地上に設置する端末の設計や量産、現場への導入から保守に至るまで、総合的な実行力が不可欠となる。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260624_eiseiIoT/eiseiIoT_2.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000073065.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p>そこで白羽の矢が立ったのが、都市ガスなどの遠隔検針用端末で国内トップシェアを持ち、多数のIoT端末を社会実装してきたエイビットである。同社は通信キャリア向けの計測器開発で培った技術を基盤に、スマートメーター通信網など社会インフラの高度化に寄与してきた。両社は互いの強みを掛け合わせ、衛星通信を含む広域なIoTソリューションを構築し、アフリカや南米、太平洋の島国など多様な地域での国際的な商用展開を目指す。また、サービス品質の中核となる衛星向け通信モジュールの共同開発にも着手し、通信インフラの強化を進めていく。</p>
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</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">空白地帯をなくす。宇宙インフラの実力</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の両社の連携から見えてくるのは、「宇宙で取得したデータをいかに地上の実務へ繋ぎ込み、持続可能なシステムとして運用するか」という現実的な社会実装へのアプローチである。</p>
<p></p>
<p>世界には、通信インフラが行き届いていない地域がまだ数多く存在する。そうした通信の空白地帯で自然災害の予兆を検知したり、物資の動きを追跡したりする際、これまでは莫大なコストをかけて地上の設備を整える必要があった。しかし、上空を周回する小型衛星をデータの収集拠点として活用できれば、地上には安価で省電力なセンサー端末を置くだけで済む。</p>
<p></p>
<p>こうした宇宙と地上のネットワークがシームレスに機能するためには、宇宙環境に耐えうる衛星側の開発力と、大量の端末を低コストで安定して製造・運用する地上側のノウハウが不可欠だ。宇宙系スタートアップと、地上のインフラを長年支えてきたメーカーが協業する意義はここにある。</p>
<p></p>
<p>さらに、収集されたIoTデータが衛星画像などの他の地理空間情報と統合されれば、広大な海上の異常検知や、遠隔地の環境モニタリングなど、単一の技術では不可能だった高度な状況把握が可能になる。データに基づいたリスク分析や意思決定の支援が一気通貫で行えるようになれば、未開発地域の経済活動を飛躍的に効率化させることができるだろう。</p>
<p></p>
<p>特定の業界や国家の枠を超え、宇宙空間をデータの巨大なハブとして活用する。それぞれの専門領域を持つ企業同士のオープンな共創は、これまで通信の届かなかった場所に新たな価値をもたらし、世界中の産業を次なるステージへと引き上げる確かな土台となっていくはずだ。</p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2152/">
<title>8機の衛星を宇宙へ。海外打ち上げの裏側</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2152/</link>
<description>
宇宙ビジネスの成否を分けるのは、もはや衛星の性能やロケットの技術だけではない。開発した機体を適切なタイミングで軌道へと送り届ける「輸送手段」の確保と、各国の複雑な規制をクリアする「地上での調整力」が、あらゆるプロジェクトの鍵を握っている。
大学や民間企業が開発した規格の異なる複数の衛星を束ねて、一つのロケットに乗せて海を渡る。宇宙の先端技術と地上のロジスティクスを繋ぐ、高度なプロジェクトマネジメントの全貌とは。専門企業によるワンストップの支援が、日本の宇宙開発のスピードを確かなものにしていく。（文＝SpaceStep編集部）










多様な衛星を束ねる。海外打ち上げの実績




2026年4月23日、宇宙ビジネスの総合支援を展開するSpace BD株式会社のサポートのもと、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「革新的衛星技術実証4号機」に選定された8機の人工衛星が、米国Rocket Lab社のロケット「Electron」にて打ち上げられた。
（引用元：PR TIMES）
今回軌道へと投入されたキューブサット（超小型衛星）は、大学や高等専門学校、民間企業など8つの機関がそれぞれ開発したものである。名古屋大学による編隊飛行技術の試験や、早稲田大学の一体成型技術の実証、東京科学大学による折り紙構造を応用したアンテナの実証、日本大学の地震先行現象の検知など、各機体に課せられたミッションは極めて多岐にわたる。

開発環境や機体の仕様が全く異なるこれらの衛星群を、海外のロケットへ同時に搭載する作業は困難を極める。同社はこのプロジェクトにおいて、各機関の横断的なスケジュール管理から、Rocket Lab社の技術要件に適合させるための調整支援を一手に担った。


さらに、機体を海外へ持ち出す際に必要となる航空危険物に関する許認可の取得や、自社が保有する一般包括輸出許可を活用した輸出者としての輸送支援までをワンストップで実施している。機体の開発者と打ち上げ事業者の間に立ち、法規制を含む複雑な手続きを巻き取ることで、円滑なプロジェクトの遂行を実現した。








技術を支える調整力。宇宙インフラの確立




国内の衛星開発プロジェクトが急増する現在、自前で開発した衛星を軌道へ送り届ける手段をいかに確保するかが、あらゆる事業者にとって深刻な課題となっている。自国のロケットだけでなく、海外の打ち上げ機会を柔軟に活用できる選択肢を持つことが、産業全体の競争力を高める上で重要と言える。

しかし、海外のロケットに人工衛星を搭載するためには、言語の違いだけでなく、国際的な輸出規制や安全基準、危険物の取り扱いルールなど、開発とは全く異なる高度な専門知識が求められる。複数の組織がそれぞれ独自のスケジュールで開発する衛星群をまとめ上げ、一つのプロジェクトとして海外の事業者と交渉する作業には、精緻な調整能力が不可欠なのだ。

だからこそ、宇宙商社&#174;と呼ばれる民間企業が間に入り、この複雑なプロセスを引き受けるエコシステムが機能し始めたことの意義は大きい。開発者は輸出管理や技術的な適合交渉に労力を割くことなく、機体の設計やミッションの最適化という本来の目的にリソースを集中できるようになる。多様な機関と並走して得られた伴走支援のノウハウ自体が、日本の宇宙産業にとっての貴重な資産となるだろう。

宇宙空間を実用的なインフラとして広く活用するためには、最新のテクノロジーと地上のビジネスを繋ぐ確かな橋渡し役が必要となる。多様な機関の挑戦を裏側で支え、世界中のロケットへの搭乗機会を提供するこの枠組みは、日本の宇宙ビジネスを持続可能な成長軌道に乗せ、新しい産業の土台を強固に築き上げていくはずだ。















</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-30T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>宇宙ビジネスの成否を分けるのは、もはや衛星の性能やロケットの技術だけではない。開発した機体を適切なタイミングで軌道へと送り届ける「輸送手段」の確保と、各国の複雑な規制をクリアする「地上での調整力」が、あらゆるプロジェクトの鍵を握っている。</p>
<p>大学や民間企業が開発した規格の異なる複数の衛星を束ねて、一つのロケットに乗せて海を渡る。宇宙の先端技術と地上のロジスティクスを繋ぐ、高度なプロジェクトマネジメントの全貌とは。専門企業によるワンストップの支援が、日本の宇宙開発のスピードを確かなものにしていく。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">多様な衛星を束ねる。海外打ち上げの実績</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月23日、宇宙ビジネスの総合支援を展開するSpace BD株式会社のサポートのもと、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「革新的衛星技術実証4号機」に選定された8機の人工衛星が、米国Rocket Lab社のロケット「Electron」にて打ち上げられた。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260701_RocketLab/RocketLab_1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000050164.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>今回軌道へと投入されたキューブサット（超小型衛星）は、大学や高等専門学校、民間企業など8つの機関がそれぞれ開発したものである。名古屋大学による編隊飛行技術の試験や、早稲田大学の一体成型技術の実証、東京科学大学による折り紙構造を応用したアンテナの実証、日本大学の地震先行現象の検知など、各機体に課せられたミッションは極めて多岐にわたる。</p>
<p></p>
<p>開発環境や機体の仕様が全く異なるこれらの衛星群を、海外のロケットへ同時に搭載する作業は困難を極める。同社はこのプロジェクトにおいて、各機関の横断的なスケジュール管理から、Rocket Lab社の技術要件に適合させるための調整支援を一手に担った。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>さらに、機体を海外へ持ち出す際に必要となる航空危険物に関する許認可の取得や、自社が保有する一般包括輸出許可を活用した輸出者としての輸送支援までをワンストップで実施している。機体の開発者と打ち上げ事業者の間に立ち、法規制を含む複雑な手続きを巻き取ることで、円滑なプロジェクトの遂行を実現した。</p>
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<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">技術を支える調整力。宇宙インフラの確立</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>国内の衛星開発プロジェクトが急増する現在、自前で開発した衛星を軌道へ送り届ける手段をいかに確保するかが、あらゆる事業者にとって深刻な課題となっている。自国のロケットだけでなく、海外の打ち上げ機会を柔軟に活用できる選択肢を持つことが、産業全体の競争力を高める上で重要と言える。</p>
<p></p>
<p>しかし、海外のロケットに人工衛星を搭載するためには、言語の違いだけでなく、国際的な輸出規制や安全基準、危険物の取り扱いルールなど、開発とは全く異なる高度な専門知識が求められる。複数の組織がそれぞれ独自のスケジュールで開発する衛星群をまとめ上げ、一つのプロジェクトとして海外の事業者と交渉する作業には、精緻な調整能力が不可欠なのだ。</p>
<p></p>
<p>だからこそ、宇宙商社&#174;と呼ばれる民間企業が間に入り、この複雑なプロセスを引き受けるエコシステムが機能し始めたことの意義は大きい。開発者は輸出管理や技術的な適合交渉に労力を割くことなく、機体の設計やミッションの最適化という本来の目的にリソースを集中できるようになる。多様な機関と並走して得られた伴走支援のノウハウ自体が、日本の宇宙産業にとっての貴重な資産となるだろう。</p>
<p></p>
<p>宇宙空間を実用的なインフラとして広く活用するためには、最新のテクノロジーと地上のビジネスを繋ぐ確かな橋渡し役が必要となる。多様な機関の挑戦を裏側で支え、世界中のロケットへの搭乗機会を提供するこの枠組みは、日本の宇宙ビジネスを持続可能な成長軌道に乗せ、新しい産業の土台を強固に築き上げていくはずだ。</p>
<p></p>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2138/">
<title>宇宙輸送を日常に。福島発の再使用ロケット</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2138/</link>
<description>
宇宙へ向かうロケットが、旅客機のように何度も空と地上を往復し、人や貨物を運び続ける。そんなSF映画のような光景が、遠い未来の夢物語ではなく、現実の産業として私たちの前に姿を現しつつある。
かつては一度の打ち上げで使い捨てるのが当たり前だった宇宙への輸送手段だが、持続可能で活発な宇宙経済圏を築くためには、機体の再使用による抜本的なコスト削減が欠かせない。その実現に向けて、地方の製造業が持つ確かな技術力と最新のシミュレーション環境を結集した新たなプロジェクトが本格的に動き出している。地方都市から世界の宇宙市場へ挑む、次世代インフラ構築の最前線に迫る。（文＝SpaceStep編集部）









シミュレーションと実機。福島発の挑戦




2026年4月14日、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す将来宇宙輸送システム株式会社（ISC）は、福島県の「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」事業に、昨年度に続き継続採択されたと発表した。

（引用元：PR TIMES）

同社は「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」というビジョンを掲げ、再使用ロケットの開発を進めている。本補助金事業では、ロケット開発に不可欠な飛行解析や航法誘導制御のシミュレーターを開発し、ハードウエアを交えた試験や飛行実証を通じてソフトウエアの精度を向上させる環境を構築している。
（引用元：PR TIMES）
初年度となる2025年度は、機体の姿勢制御を担うガス噴射制御やプラナーフィン、姿勢推定などに向けた開発支援プラットフォームを構築した。これにより、地上でのシミュレーションによる打ち上げ事前検証のカバー率は、当初目標の30パーセントを上回る45パーセントを達成。並行して帰還・着陸技術実証機の機体構造や着陸装置の製造も完了しており、現在は落下試験による性能評価やアビオニクス（航空電子機器）の実装が進められている。
2026年度は新たにエンジンおよび推力方向制御の開発支援プラットフォームを構築し、これらを統合することで検証カバー率を約80パーセントまで引き上げる計画だ。年度内には実証機にエンジンを組み込み、点火および燃焼試験を経て、実際に空を飛ぶ飛行実証試験の実施を目指している。







地域と創るテストベッド。産業の土台へ




注目すべきは、この高度な宇宙輸送技術の開発が、福島県南相馬市を中心とする浜通り地域の企業群との連携によって進められている点だ。
同社は2024年の福島支社設立以降、新たな工場の稼働や地元小中学校での出前授業を行うなど、地域に根差した開発体制を構築してきた。さらに試験設備の開発や実証機の製造においては地元企業13社と連携し、具体的な技術発注を通じて地域経済へ直接的に貢献している。「メイドイン浜通り」の技術力を結集し、復興を目指す地域と一体となって世界の宇宙市場へと挑む姿勢は、地方創生の新たなロールモデルと言える。
ロケットの再使用技術を確立するためには、地上での緻密なシミュレーションと実機による試験を何度も繰り返す必要がある。今回、福島県内に構築されている開発・検証環境は、単に一企業の製品開発を加速させるだけにとどまらない。中長期的には、このロケット開発の高精度化と高速化を可能にする環境をテストベッド（実証基盤）として国内外の宇宙スタートアップや研究機関へ提供し、広く試験利用を促すことを目指している。
宇宙産業が一部の特権的な企業だけでなく、多様なプレイヤーが参加する真の社会インフラとして自立するためには、誰もが安全かつ低コストで技術を検証できる共通の土台が不可欠だ。自社でゼロから試験環境を構築できない新興企業にとって、すでに高度に整備されたテストベッドを利用できるメリットは大きい。
地域の製造ネットワークと最先端の宇宙工学が交差して生まれるこの開発基盤は、宇宙輸送の実用化へのハードルを劇的に引き下げ、日本の宇宙ビジネス全体を持続可能な成長へと導く確かな足がかりとなるはずだ。














</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-29T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>宇宙へ向かうロケットが、旅客機のように何度も空と地上を往復し、人や貨物を運び続ける。そんなSF映画のような光景が、遠い未来の夢物語ではなく、現実の産業として私たちの前に姿を現しつつある。</p>
<p>かつては一度の打ち上げで使い捨てるのが当たり前だった宇宙への輸送手段だが、持続可能で活発な宇宙経済圏を築くためには、機体の再使用による抜本的なコスト削減が欠かせない。その実現に向けて、地方の製造業が持つ確かな技術力と最新のシミュレーション環境を結集した新たなプロジェクトが本格的に動き出している。地方都市から世界の宇宙市場へ挑む、次世代インフラ構築の最前線に迫る。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">シミュレーションと実機。福島発の挑戦</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月14日、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す将来宇宙輸送システム株式会社（ISC）は、福島県の「地域復興実用化開発等促進事業費補助金」事業に、昨年度に続き継続採択されたと発表した。</p>
<div><img src="/space/images/learn/260629_ISC/260629_ISC_2.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000106229.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></div>
<p><br />
同社は「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」というビジョンを掲げ、再使用ロケットの開発を進めている。本補助金事業では、ロケット開発に不可欠な飛行解析や航法誘導制御のシミュレーターを開発し、ハードウエアを交えた試験や飛行実証を通じてソフトウエアの精度を向上させる環境を構築している。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260629_ISC/260629_ISC_3.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: smaller;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000106229.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>初年度となる2025年度は、機体の姿勢制御を担うガス噴射制御やプラナーフィン、姿勢推定などに向けた開発支援プラットフォームを構築した。これにより、地上でのシミュレーションによる打ち上げ事前検証のカバー率は、当初目標の30パーセントを上回る45パーセントを達成。並行して帰還・着陸技術実証機の機体構造や着陸装置の製造も完了しており、現在は落下試験による性能評価やアビオニクス（航空電子機器）の実装が進められている。</p>
<p>2026年度は新たにエンジンおよび推力方向制御の開発支援プラットフォームを構築し、これらを統合することで検証カバー率を約80パーセントまで引き上げる計画だ。年度内には実証機にエンジンを組み込み、点火および燃焼試験を経て、実際に空を飛ぶ飛行実証試験の実施を目指している。</p>
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<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">地域と創るテストベッド。産業の土台へ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>注目すべきは、この高度な宇宙輸送技術の開発が、福島県南相馬市を中心とする浜通り地域の企業群との連携によって進められている点だ。</p>
<p>同社は2024年の福島支社設立以降、新たな工場の稼働や地元小中学校での出前授業を行うなど、地域に根差した開発体制を構築してきた。さらに試験設備の開発や実証機の製造においては地元企業13社と連携し、具体的な技術発注を通じて地域経済へ直接的に貢献している。「メイドイン浜通り」の技術力を結集し、復興を目指す地域と一体となって世界の宇宙市場へと挑む姿勢は、地方創生の新たなロールモデルと言える。</p>
<p>ロケットの再使用技術を確立するためには、地上での緻密なシミュレーションと実機による試験を何度も繰り返す必要がある。今回、福島県内に構築されている開発・検証環境は、単に一企業の製品開発を加速させるだけにとどまらない。中長期的には、このロケット開発の高精度化と高速化を可能にする環境をテストベッド（実証基盤）として国内外の宇宙スタートアップや研究機関へ提供し、広く試験利用を促すことを目指している。</p>
<p>宇宙産業が一部の特権的な企業だけでなく、多様なプレイヤーが参加する真の社会インフラとして自立するためには、誰もが安全かつ低コストで技術を検証できる共通の土台が不可欠だ。自社でゼロから試験環境を構築できない新興企業にとって、すでに高度に整備されたテストベッドを利用できるメリットは大きい。</p>
<p>地域の製造ネットワークと最先端の宇宙工学が交差して生まれるこの開発基盤は、宇宙輸送の実用化へのハードルを劇的に引き下げ、日本の宇宙ビジネス全体を持続可能な成長へと導く確かな足がかりとなるはずだ。</p>
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</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2118/">
<title>月面基地へ舵を切るNASA。日本の勝ち筋はロボットにあり【連載】世界基準で読む宇宙ビジネス</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2118/</link>
<description>

世界各国の宇宙産業の最前線を読み解き、日本企業の活路を探る本連載。第5回となる今回は、米国のアルテミス計画における最新の方針転換に焦点を当てます。NASAは2026年3月、月周回拠点であるGatewayから、月面での持続的な活動を支える基地構想へと重点を移す方針を示しました。この転換は、宇宙ビジネスに何をもたらすのでしょうか。本記事では、月面生活圏の形成と、それを支えるロボティクスの可能性を整理しながら、日本企業が見いだすべき勝ち筋を考えます。（解説＝伊巻和弥／文＝SpaceStep編集部）





解説するのは

株式会社2moon
伊巻 和弥 さん
新潟県上越市出身。宇宙業界で30年以上にわたり、有人宇宙飛行、人工衛星、および探査ミッションなど多彩なシステム設計・運用に従事。株式会社2moonを2023年に設立し、宇宙ビジネス参入支援、衛星打ち上げ支援、宇宙開発技術支援、地方創生・DX支援、企業コンサルティング、宇宙を活用したSTEM教育など幅広く展開。
これまで、米国の有人宇宙ミッションや国際宇宙ステーション（ISS）に関わるマニピュレータ開発・運用、月・火星探査プロジェクトの運用設計、そして衛星データを活用した地方自治体や産業向けの実証事業などを主導。深い技術知見と国際調整力、幅広いネットワークを背景に、40社以上のコンサルティング実績を持つ。





アルテミス計画の再構成──「行く」から「暮らす」へ

SpaceStep読者の皆さま、こんにちは。株式会社2moonの伊巻和弥です。今回のテーマである米国の宇宙産業の最新動向とNASAの方針転換について、まずは弊社で最高技術責任者を務める原田悟志から、その概要を解説します。









株式会社2moon 最高技術責任者
原田悟志 さん
2005年、日系航空会社入社。整備管理業務部門にて主に航空機のライン整備や重整備、機体返却整備の調達業務に6年従事。その後米国大学にて航空宇宙工学を学び2013年より宇宙業界へ。国際宇宙ステーションの運用管制官（熱環境制御系リード）を経て2018年にJAXAフライトディレクタに指名され、多数の有人宇宙ミッションを統括。現在はグローバル総合コンサルティングファームにて、宇宙やテクノロジー領域のコンサルティング業務に従事。新たな宇宙エコシステムにおいて、社会への持続可能な価値創造を生み出すという想いの下、2moonへの参画を決意。









皆さま、こんにちは。株式会社2moon 最高技術責任者の原田悟志です。ここからは私が、NASAの戦略的転換について解説してまいります。

大きな転換は、派手な演出ではなく、短い記者説明や一枚の資料更新から始まることがあります。2026年4月、Artemis IIが有人での月周回飛行を成功させ、世界中の注目を集めました。長く続いた技術的課題を乗り越え、NASAは、次の段階へ進むための大きな実証を一つ積み上げたと言えるでしょう。実はNASAは、この成功に先立つ2024年の段階で、「月への有人ミッションを年に約1回実施する」という方針をすでに明らかにしていました。Artemis IIの成功は、その方針に確かな現実味を与えた出来事だったと言えます。

さらに注目すべきは、NASAが2026年3月のライブイベント「Ignition」で、Artemis計画の重点を大きく見直す方針を示したことです。それは、月周回拠点であるGatewayから、持続的な月面活動を支える基地構想へと、開発リソースと目的を大きく移す判断でした。Gatewayについては、現行計画を一時停止し、既存のハードウェアや国際パートナーの貢献を月面活動に活用していく方針が示されました。あわせて、Artemis III以降のミッション構成も見直されています。これはすべて、「月面での持続的な活動」を中心に据えるための再構築でした。

出典：https://www.nasa.gov/ignition/
その背景には、いくつかの現実的な課題がありました。Gatewayは開発スケジュールや予算面で課題を抱えており、月面着陸システムであるHLS（Human Landing System）や宇宙船Orionを含むミッション全体の開発も、当初の想定より時間を要していました。また、月周回拠点を前提とした国際協力の枠組みは、複雑さを増すばかりでした。NASAはこれらを冷静に見つめ直し、「月周回よりも、月面そのものにリソースを集中すべきだ」と大きく舵を切ったと考えられます。

Artemis IIIは、当初想定されていた月面着陸ではなく、地球低軌道での統合システムや運用能力の検証を担うミッションへと位置づけ直されました。これにより、Artemis IVが有人月面着陸を担うミッションとして重要性を増しています。そして、Artemis V以降は、有人月面活動の頻度を高めていく運用へと移行します。これはNASAが、単発の月面着陸ではなく、継続的に月面へ到達し、活動できる体制づくりを優先し始めたことを意味しています。さらにNASAは、月面の南極域を中心に、持続的な活動を支える月面基地を段階的に構築する方針を打ち出しました。

NASAが示す月面基地構想では、月南極域を中心に、電力、通信、ローバー、資源利用、居住機能など、持続的な活動を支えるインフラの整備が段階的に描かれています。

月の極域に存在する氷資源や太陽光の条件を踏まえれば、NASAが慎重に基盤づくりへと舵を切った理由も十分に理解できます。月面は、もはや一時的な「行って帰る場所」ではありません。人間が滞在し、活動を継続し、やがて暮らす場所へと位置づけられ始めています。そこで浮かび上がるのが、人と同じ空間で働き、生活を支えるロボットという、日本企業が強みを発揮しやすい領域です。







月面生活圏はなぜ&#8220;必然&#8221;なのか──ロボティクスが切り拓く未来




Ignitionで示された方向転換により、月面開発は明確に「ロボティクス中心の建設フェーズ」へと入りました。NASAの月面基地構想でも、初期段階ではロボットミッションや技術実証を通じて、月南極域での活動基盤を整える方針が示されています。人間が到着する前に、電力、通信、移動手段、現地資源利用（ISRU）といったインフラ基盤をロボットが展開する。これがNASAの描く月面開発の第一歩です。

しかし、月面開発の最終的な目標は、単に基地を建てることそのものではありません。NASAが目指しているのは、持続的な有人活動を可能にする&#8220;生活圏&#8221;の確立です。この方向性は、国際的な月面構想とも重なり合っています。欧州宇宙機関（ESA）が提唱する「Moon Village」では、将来的に数百から1,000人規模のコミュニティが想定されています。NASAも具体的な人数こそ明言していないものの、長期滞在、多人数、多目的利用を前提としたインフラ整備を着々と進めようとしています。

人が月面で暮らすということは、そこに&#8220;社会&#8221;が生まれるということです。食事、睡眠、移動、医療、教育、娯楽など、人間が生きるためのあらゆる営みが月面でも必要になります。もちろん、建設ロボットや探査ローバーは不可欠です。しかし、月面で人が長く活動する段階に入れば、人と同じ空間で日々の生活を支えるロボットの重要性も高まっていきます。

NASAの月面基地構想は、3段階で整理されています。Phase 1（現在〜2029年）ではロボットミッションや技術実証を通じて月南極域での活動基盤を探り、Phase 2（2029〜2032年）では初期居住や物流、電力、通信などのインフラ整備へ進みます。そしてPhase 3（2032年以降）では、継続的な有人活動を支える段階へ移行していく計画です。
出典：https://www8.cao.go.jp/space/comittee/27-kagaku/kagaku-dai70/siryou5.pdf
この流れを見れば、月面生活圏に求められるロボティクスは、単なる作業機械ではなく、人の暮らしを支える社会インフラに近づいていくことが見えてきます。人間が月面で暮らすためには、室内での移動、荷物の運搬、清掃や点検、医療や健康のモニタリング、危険環境での代替作業、そして船外活動（EVA）の補助といった、生活の根幹を支えるロボットが不可欠になります。これらは建設ロボットとは全く異なる領域であり、人間と同じ空間で、安全に、そして自然に動くことが強く求められます。つまり、月面生活圏のロボティクスは、&#8220;人間中心のロボット文化&#8221;を育んできた国が力を発揮しやすい領域だと言えます。

日本のロボット産業は、なぜこの月面生活圏にフィットするのでしょうか。日本は、ロボットを単なる機械ではなく、人の暮らしに寄り添う存在として描き、受け入れてきた文化的背景を持っています。その背景には、技術力だけでなく、私たちの文化、社会、歴史が深く関わっています。鉄腕アトムやドラえもんに象徴されるように、日本のロボット観の根底には&#8220;ロボットは人間の仲間である&#8221;という思想があります。一方、欧米では産業用途や軍事・防衛領域での発展が大きな位置を占めてきた面があり、日本のロボット観とは異なる文脈を持っています。

この文化的背景は、技術の方向性にも大きな影響を与えてきました。日本のロボット産業は、人と同じ空間で安全に動く協働ロボットや、高齢化社会を支える介護ロボット、精密制御と安全設計を極めた産業ロボットなど、&#8220;人間中心のロボティクス&#8221;を発展させてきました。これは偶然ではありません。日本社会は世界に先駆けて高齢化が進み、深刻な人手不足と安全性の両立という課題に直面してきました。その結果、「人とロボットが自然に共存する技術」が日々の生活の中で磨かれていったのです。月面生活圏でまさに求められているのは、この&#8220;人間中心のロボティクス&#8221;に他なりません。


では、日本企業は月面開発のどこで勝てるのでしょうか。建設ロボットの分野はすでに多くの国や企業が参入するレッドオーシャンです。ISRUは国家プロジェクトの色合いが強く、通信や航法は巨大なグローバル企業が独占しつつあります。一方で、月面での生活を支えるサービスロボットの領域は、建設や資源利用に比べると、まだ産業としての輪郭が十分に固まっていません。月面生活圏では、人間の生活を支えるためのロボットが大量に必要になります。
株式会社2moon資料より引用
しかし、この領域はNASAや欧米企業の取り組みにおいても、まだ&#8220;一つの産業&#8221;として明確に輪郭づけられているとは言えません。その背景には、ロボットを生活者に近い存在として設計し、社会に実装してきた経験の差があります。だからこそ、日本企業には、この領域で早い段階から存在感を示す余地があります。生活圏ロボティクスは、日本の技術、文化、社会構造が生み出した&#8220;独自の強み&#8221;が、そのまま世界での競争力になる領域です。この領域は、日本が宇宙産業の中で独自の存在感を示し得る、有力なチャンスの一つと言えるでしょう。





月面に1,000人住む時代とそれを支えるロボット・自動化技術




原田からはNASAの戦略転換と、日本のロボット産業が持つポテンシャルについて解説しました。ここからは私、伊巻から、さらに具体的な月面社会の未来像について解説していきます。

「月に1,000人が暮らす」と聞くと、まだSFのように感じる方も多いかもしれません。しかし、こうした未来像は、すでに複数の構想の中で語られ始めています。米国のULA社が提唱した「CisLunar-1000」構想では、30年後に1,000人が宇宙で生活し、働くという未来が描かれています。
株式会社2moon資料より引用
また、日本のispace社も「Moon Valley 2040」として、2040年代に月面に1,000人が暮らし、年間1万人が地球と月を往来する社会像を掲げています。さらにJAXAがまとめた「日本の国際宇宙探査シナリオ案2025」においても、2040年代の月面活動がより具体化されており、有人与圧ローバーによる広域探査や、将来的な月面拠点の姿が明確に示されています。つまり、月面1,000人社会は「いきなり出てきた夢」ではなく、世界の官民が描く構想の延長線上に、少しずつ輪郭を見せ始めている未来像だと言えます。


この未来を現実的に考えるうえで、非常に参考になるのが南極の存在です。米国のマクマード基地は、夏季には最大で約1,100人、冬季にも約200人が滞在する極限環境の拠点として運用されています。年間では約2,300人が行き来し、食事、燃料、発電、医療、物流といったインフラを備えた「小さな町」に近い拠点として機能しています。南極全体で見ても、季節によって多くの研究者や支援スタッフが滞在し、極限環境の中で社会的な機能を維持しています。月面は南極よりもはるかに過酷な環境ですが、孤立した環境で人が働き、暮らし、補給を受けながら社会的な機能を維持する実例は、すでに地球上に存在しているのです。
株式会社2moon資料より引用
もちろん、月面社会の本質は単に「生き残ること」ではありません。1,000人が長期滞在するとなれば、必要なのは酸素や水、食料、電力だけではないのです。住まい、医療、教育、余暇、運動、ファッション、コミュニティの形成、メンタルケア、さらには物資の受け取りや清掃、洗濯まで含めて、「普通に暮らす」ためのQoL（生活の質）の向上が不可欠になります。訓練された宇宙飛行士だけでなく、技術者、医師、料理人、教育者、観光客、そして短期の出張者などが混在する社会になれば、月面拠点は、単なる探査基地ではなく、小さな都市に近いシステムとして設計する必要が出てきます。
株式会社2moon資料より引用
では、1,000人が月で快適に暮らすために、一体どれくらいのロボットが必要になるのでしょうか。ここで重要なのは、「ロボット＝人型（ヒューマノイド）ロボット」という固定観念にとらわれないことです。月面社会で必要となるのは、人型ロボットだけではありません。建設機械、搬送ロボット、点検用のドローン、緻密な作業を行うロボットアーム、自動倉庫システム、食料を確保する植物工場、医療支援装置、自律型の清掃機、膨大なデータを集めるセンサネットワーク、そして、それらすべてを統合して管理する都市OSです。

具体的な前提を置いて考えてみましょう。人口1,000人の内訳は、常駐スタッフや長期滞在者が中心となり、そこに短期出張者や観光客が加わると想定します。居住区は複数の与圧モジュールで構成され、温室、医療区画、倉庫、発電・蓄電設備、月面車の車庫、通信設備、そして廃棄物処理設備などが整備されます。

外部にさらされたエリアでは、広大な太陽光パネル、送電網、宇宙船の着陸場、道路に相当する走行路、放射線などから身を守る防護壁、資源の探査・採掘設備、そして採取した水氷を処理する工場が稼働し続けます。さらに月面では、昼と夜がそれぞれ約2週間ずつ続き、細かい砂（レゴリス）はあらゆる機構部の隙間に入り込み、地球との通信には一定の遅延が生じ、万が一事故が起きても地球からすぐに助けが来るわけではありません。

このような厳しい条件のもとで、人がすべての作業を直接担うことは現実的ではありません。現在のISSでさえ、宇宙飛行士の1日の作業時間は分刻みで厳密に管理されており、実験や保守、運動、会議、そして生活維持作業に多くの時間が割かれています。月面で1,000人が暮らす場合も、全員がインフラの保守要員になるわけにはいきません。

むしろ人間は、高度な判断、研究、設計、医療、教育、複雑なサービス、そして緊急時の対応といった、人にしかできないタスクに集中すべきです。危険を伴う作業、単調な反復作業、長時間の監視、定型的な点検などは、ロボットが担うべき領域となります。

そのため、月面1,000人都市を現実的かつ持続的に運用していくためには、ロボット、自動化設備、都市インフラ制御を合わせれば、少なくとも「1,000〜3,000ユニット規模」のシステムが必要になると見込まれます。ここでいう1ユニットとは、1台の移動ロボットにとどまらず、固定式の自動設備、ロボットアーム、点検センサ群、温室の自動栽培モジュール、電力の制御セルなども含んだ単位です。


最小構成の初期拠点であれば300〜800ユニット程度でも運用は可能ですが、地球からの補給への依存度が高く、故障時の余裕は極めて小さくなります。逆に、製造、採掘、資源利用までを月面で行い、自給率を飛躍的に高めていくのであれば、将来的には3,000〜10,000ユニット規模へと拡大していく可能性もあります。
株式会社2moon資料より引用
月面においては、物流ロボットが止まれば食料や不可欠な部品が届かず、清掃ロボットが止まれば有害なレゴリスや粉塵が蓄積し、点検ロボットが止まれば重大な故障の予兆を見逃すことになります。月面都市において、ロボットは人間の手足となる道具にとどまらず、社会の機能を止めないためのインフラそのものになっていきます。






宇宙用ロボットの開発状況と日本が狙うべき勝ち筋
宇宙用ロボットの実装例は、すでに地球周回軌道を飛ぶISSにあります。日本の代表例としては、JAXAが開発した自律飛行型のカメラロボット「Int-Ball2」が挙げられます。これはISSの「きぼう」日本実験棟で活用され、宇宙飛行士の撮影作業を支援するだけでなく、ユーザー開発プログラムを試す技術実証の基盤としても位置づけられています。
株式会社2moon資料より引用
海外製では、NASAの「Astrobee」があります。これもISS内を自由に飛行するロボットであり、宇宙飛行士が定型的な作業に費やす時間を減らし、人にしかできない重要な業務に集中できるよう支援するロボットです。

ISSの外側に目を向けると、カナダが開発した「Canadarm2」や「Dextre」が、宇宙ステーションの複雑な組立や保守、船外機器の交換作業を支えてきました。近年では、日本発のスタートアップであるGITAI社も、ISSの船外で自律型デュアルロボットアームを用いた宇宙サービス、組立、製造に関する技術実証を成功させています。ISSは、宇宙飛行士とロボットが役割を分担する運用の実験場でもあったと言えます。

月面向けのロボット開発も、現在急速に加速しています。日本では、JAXA、タカラトミー、ソニー、同志社大学が共同開発した超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」が、探査機SLIMに搭載されて月面に到達し、変形・走行・撮影を行ったことで、日本の月面探査を象徴するロボットとなりました。玩具開発で培われた変形機構、民生向けの小型センサ、画像処理技術、そして宇宙開発の知見を組み合わせたこの事例は、日本ならではのオープンイノベーションの象徴とも言えます。

米国では、宇宙飛行士が月面で利用する非与圧の月面車（LTV：Lunar Terrain Vehicle）について、NASAが商業企業3社を選定し、民間サービスとして月面モビリティを整備しようとしています。また、NASAのJPLが進めるCADREプロジェクトでは、複数の小型ローバーがメッシュ通信で互いに協調し、自律的に月面を探査する技術実証が行われています。月面ロボットは、単独で走行する探査車から、複数台が協調して判断・行動するロボットチームへと進化しつつあります。月面都市づくりの初期段階では、宇宙飛行士よりも先に、整地し、施設を建て、保守を行うロボットが重要な役割を担う可能性が高いと言えます。

海外では、米国、欧州、中国が宇宙ロボット開発を加速させています。米国はアルテミス計画のもとで、月面車や建設、資源利用、自律ロボットを商業企業と連携して進めています。欧州はESAの宇宙探査ビジョン「Terrae Novae」において、ロボットを有人探査の先行偵察役として明確に位置づけています。

そして中国は、国際月面研究ステーション（ILRS）を2035年までに構築する構想を示しており、同時に政府主導でヒューマノイドロボット産業の育成にも強く踏み込んでいます。

地球上で量産されるヒューマノイド技術が、将来的に月面の与圧空間内での清掃や搬送、介助などに転用される流れは十分に考えられ、月面社会のサービスロボット競争において中国は決して無視できない存在となるでしょう。

有力なプレイヤーが競争を強める中で、日本はどこに焦点を当てるべきなのでしょうか。私は、大型で目を引くロボットを開発するよりも、常に動き続け、簡単に修理ができ、そして何より人と協調できる「サービスロボット群」にこそ、日本の確かな勝機があると考えています。

理由は明確です。月面1,000人社会で不足しやすいのは、人に近い場所で安全に働き、生活を支えるロボットだと考えられるからです。月面での生活が本格化したときに必要になるのは、居住区を清潔に保ち、食事の準備を支え、必要な薬を届け、人々の体調を見守り、トラブル時には避難経路を案内するような、誰にでも使いやすいロボットです。これは宇宙開発という特殊な文脈にとどまらず、介護、医療、物流、災害対応といった、日本社会が現在直面している課題とも重なり合っています。

特に重要となるのが、日米合意により日本が開発を担う「有人与圧ローバー」です。これは単に月面を走る車ではありません。宇宙飛行士が内部で生活できる動く住居であり、実験室であり、いざという時のシェルターでもあります。日本が深く関与する、有人宇宙活動の中核的なシステムと言ってよいでしょう。限られた空間の中で、乗員の健康や睡眠、メンタル状態を支えながら、外部ではロボットアームなどが定型作業を担う。こうした「人の近くで働くロボット」の設計思想は、日本企業が長年培ってきた安全性、高い品質、保守のしやすさ、ユーザーインターフェースの工夫、そして現場改善の文化と非常に相性が良いのです。

もうひとつの勝ち筋は、優れたロボット単体を開発するだけでなく、月面社会における設計・運用の「標準（スタンダード）」を握ることです。月面では各国や各企業の多種多様なロボットが同じ居住区や通路、通信網を使います。メーカーごとに操作体系や緊急停止の手順が異なれば、事故のリスクは高まります。日本はこれまでのISS「きぼう」の運用実績や、多様なロボット開発の経験をつなぐことで、宇宙用サービスロボットの国際的な標準化を主導できる可能性があります。

月面に1,000人が暮らす社会は、まだ遠い未来に見えるかもしれません。しかし、世界の宇宙開発は、その前提を少しずつ具体化し始めています。そこで真に問われるのは、「月に行けるかどうか」ではなく、「月で社会の機能を止めずに、安全に運用し続けられるか」です。ロボットは月面都市を支える道具にとどまらず、社会機能を維持する重要な構成要素になっていきます。日本が狙うべきは、月面で人の暮らしを根本から支える、信頼性の高いサービスロボット群と、その設計・運用標準を確立することです。宇宙に憧れる時代から、宇宙での暮らしを具体的に設計する時代へ。月面ロボットは、その転換点に立つ日本にとって、重要な勝ち筋に成り得るのです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は、2026年7月に開催される「SPACETIDE」を起点に、世界基準で宇宙ビジネスの現在地を考察していきます。お楽しみに。


























</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-26T06:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152484476066800" class="cms-content-parts-sin176152484476074000">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/205/" rel="otherurl"><img src="/space/images/column/images20260408202751.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>世界各国の宇宙産業の最前線を読み解き、日本企業の活路を探る本連載。第5回となる今回は、米国のアルテミス計画における最新の方針転換に焦点を当てます。NASAは2026年3月、月周回拠点であるGatewayから、月面での持続的な活動を支える基地構想へと重点を移す方針を示しました。この転換は、宇宙ビジネスに何をもたらすのでしょうか。本記事では、月面生活圏の形成と、それを支えるロボティクスの可能性を整理しながら、日本企業が見いだすべき勝ち筋を考えます。（解説＝伊巻和弥／文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176152490951284000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176152490951294200">
<p style="text-align: center;">解説するのは</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/imaki.webp" width="400" height="411" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>株式会社2moon</b><br />
<b>伊巻 和弥 さん</b></p>
<p style="text-align: left;">新潟県上越市出身。宇宙業界で30年以上にわたり、有人宇宙飛行、人工衛星、および探査ミッションなど多彩なシステム設計・運用に従事。株式会社2moonを2023年に設立し、宇宙ビジネス参入支援、衛星打ち上げ支援、宇宙開発技術支援、地方創生・DX支援、企業コンサルティング、宇宙を活用したSTEM教育など幅広く展開。</p>
<p style="text-align: left;">これまで、米国の有人宇宙ミッションや国際宇宙ステーション（ISS）に関わるマニピュレータ開発・運用、月・火星探査プロジェクトの運用設計、そして衛星データを活用した地方自治体や産業向けの実証事業などを主導。深い技術知見と国際調整力、幅広いネットワークを背景に、40社以上のコンサルティング実績を持つ。</p>
<div style="text-align: center;"></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176947508609864200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176947508609916000">アルテミス計画の再構成──「行く」から「暮らす」へ</h2>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152514287567900" class="cms-content-parts-sin176152514287575900">
<p>SpaceStep読者の皆さま、こんにちは。株式会社2moonの伊巻和弥です。今回のテーマである米国の宇宙産業の最新動向とNASAの方針転換について、まずは弊社で最高技術責任者を務める原田悟志から、その概要を解説します。</p>
<p></p>
<div></div>
<p></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin178182892858863300 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin178182892858869300">
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/2nd/harada.webp" width="400" height="411" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>株式会社2moon 最高技術責任者<br />
原田悟志 さん</strong></p>
<p>2005年、日系航空会社入社。整備管理業務部門にて主に航空機のライン整備や重整備、機体返却整備の調達業務に6年従事。その後米国大学にて航空宇宙工学を学び2013年より宇宙業界へ。国際宇宙ステーションの運用管制官（熱環境制御系リード）を経て2018年にJAXAフライトディレクタに指名され、多数の有人宇宙ミッションを統括。現在はグローバル総合コンサルティングファームにて、宇宙やテクノロジー領域のコンサルティング業務に従事。新たな宇宙エコシステムにおいて、社会への持続可能な価値創造を生み出すという想いの下、2moonへの参画を決意。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177579428268590200 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177579428268594400">
<p>皆さま、こんにちは。株式会社2moon 最高技術責任者の原田悟志です。ここからは私が、NASAの戦略的転換について解説してまいります。</p>
<p></p>
<p>大きな転換は、派手な演出ではなく、短い記者説明や一枚の資料更新から始まることがあります。2026年4月、Artemis IIが有人での月周回飛行を成功させ、世界中の注目を集めました。長く続いた技術的課題を乗り越え、NASAは、次の段階へ進むための大きな実証を一つ積み上げたと言えるでしょう。実はNASAは、この成功に先立つ2024年の段階で、「月への有人ミッションを年に約1回実施する」という方針をすでに明らかにしていました。Artemis IIの成功は、その方針に確かな現実味を与えた出来事だったと言えます。</p>
<p></p>
<p>さらに注目すべきは、NASAが2026年3月のライブイベント「Ignition」で、Artemis計画の重点を大きく見直す方針を示したことです。それは、月周回拠点であるGatewayから、持続的な月面活動を支える基地構想へと、開発リソースと目的を大きく移す判断でした。Gatewayについては、現行計画を一時停止し、既存のハードウェアや国際パートナーの貢献を月面活動に活用していく方針が示されました。あわせて、Artemis III以降のミッション構成も見直されています。これはすべて、「月面での持続的な活動」を中心に据えるための再構築でした。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_1.webp" width="900" height="345" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">出典：</span><a href="https://www.nasa.gov/ignition/"><span style="font-size: small;">https://www.nasa.gov/ignition/</span></a></p>
<p>その背景には、いくつかの現実的な課題がありました。Gatewayは開発スケジュールや予算面で課題を抱えており、月面着陸システムであるHLS（Human Landing System）や宇宙船Orionを含むミッション全体の開発も、当初の想定より時間を要していました。また、月周回拠点を前提とした国際協力の枠組みは、複雑さを増すばかりでした。NASAはこれらを冷静に見つめ直し、「月周回よりも、月面そのものにリソースを集中すべきだ」と大きく舵を切ったと考えられます。</p>
<p></p>
<p>Artemis IIIは、当初想定されていた月面着陸ではなく、地球低軌道での統合システムや運用能力の検証を担うミッションへと位置づけ直されました。これにより、Artemis IVが有人月面着陸を担うミッションとして重要性を増しています。そして、Artemis V以降は、有人月面活動の頻度を高めていく運用へと移行します。これはNASAが、単発の月面着陸ではなく、継続的に月面へ到達し、活動できる体制づくりを優先し始めたことを意味しています。さらにNASAは、月面の南極域を中心に、持続的な活動を支える月面基地を段階的に構築する方針を打ち出しました。</p>
<p></p>
<p>NASAが示す月面基地構想では、月南極域を中心に、電力、通信、ローバー、資源利用、居住機能など、持続的な活動を支えるインフラの整備が段階的に描かれています。</p>
<p></p>
<p>月の極域に存在する氷資源や太陽光の条件を踏まえれば、NASAが慎重に基盤づくりへと舵を切った理由も十分に理解できます。月面は、もはや一時的な「行って帰る場所」ではありません。人間が滞在し、活動を継続し、やがて暮らす場所へと位置づけられ始めています。そこで浮かび上がるのが、人と同じ空間で働き、生活を支えるロボットという、日本企業が強みを発揮しやすい領域です。</p>
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176947547914787100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176947547914792800">月面生活圏はなぜ&#8220;必然&#8221;なのか──ロボティクスが切り拓く未来</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176947549223483300 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176947549223489000">
<p>Ignitionで示された方向転換により、月面開発は明確に「ロボティクス中心の建設フェーズ」へと入りました。NASAの月面基地構想でも、初期段階ではロボットミッションや技術実証を通じて、月南極域での活動基盤を整える方針が示されています。人間が到着する前に、電力、通信、移動手段、現地資源利用（ISRU）といったインフラ基盤をロボットが展開する。これがNASAの描く月面開発の第一歩です。</p>
<p></p>
<p>しかし、月面開発の最終的な目標は、単に基地を建てることそのものではありません。NASAが目指しているのは、持続的な有人活動を可能にする&#8220;生活圏&#8221;の確立です。この方向性は、国際的な月面構想とも重なり合っています。欧州宇宙機関（ESA）が提唱する「Moon Village」では、将来的に数百から1,000人規模のコミュニティが想定されています。NASAも具体的な人数こそ明言していないものの、長期滞在、多人数、多目的利用を前提としたインフラ整備を着々と進めようとしています。</p>
<p></p>
<p>人が月面で暮らすということは、そこに&#8220;社会&#8221;が生まれるということです。食事、睡眠、移動、医療、教育、娯楽など、人間が生きるためのあらゆる営みが月面でも必要になります。もちろん、建設ロボットや探査ローバーは不可欠です。しかし、月面で人が長く活動する段階に入れば、人と同じ空間で日々の生活を支えるロボットの重要性も高まっていきます。</p>
<p></p>
<p>NASAの月面基地構想は、3段階で整理されています。Phase 1（現在〜2029年）ではロボットミッションや技術実証を通じて月南極域での活動基盤を探り、Phase 2（2029〜2032年）では初期居住や物流、電力、通信などのインフラ整備へ進みます。そしてPhase 3（2032年以降）では、継続的な有人活動を支える段階へ移行していく計画です。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_2.webp" width="900" height="615" alt="" /><span style="font-size: small;">出典：<a href="https://www8.cao.go.jp/space/comittee/27-kagaku/kagaku-dai70/siryou5.pdf">https://www8.cao.go.jp/space/comittee/27-kagaku/kagaku-dai70/siryou5.pdf</a></span></p>
<p>この流れを見れば、月面生活圏に求められるロボティクスは、単なる作業機械ではなく、人の暮らしを支える社会インフラに近づいていくことが見えてきます。人間が月面で暮らすためには、室内での移動、荷物の運搬、清掃や点検、医療や健康のモニタリング、危険環境での代替作業、そして船外活動（EVA）の補助といった、生活の根幹を支えるロボットが不可欠になります。これらは建設ロボットとは全く異なる領域であり、人間と同じ空間で、安全に、そして自然に動くことが強く求められます。つまり、月面生活圏のロボティクスは、&#8220;人間中心のロボット文化&#8221;を育んできた国が力を発揮しやすい領域だと言えます。</p>
<p></p>
<p>日本のロボット産業は、なぜこの月面生活圏にフィットするのでしょうか。日本は、ロボットを単なる機械ではなく、人の暮らしに寄り添う存在として描き、受け入れてきた文化的背景を持っています。その背景には、技術力だけでなく、私たちの文化、社会、歴史が深く関わっています。鉄腕アトムやドラえもんに象徴されるように、日本のロボット観の根底には&#8220;ロボットは人間の仲間である&#8221;という思想があります。一方、欧米では産業用途や軍事・防衛領域での発展が大きな位置を占めてきた面があり、日本のロボット観とは異なる文脈を持っています。</p>
<p></p>
<p>この文化的背景は、技術の方向性にも大きな影響を与えてきました。日本のロボット産業は、人と同じ空間で安全に動く協働ロボットや、高齢化社会を支える介護ロボット、精密制御と安全設計を極めた産業ロボットなど、&#8220;人間中心のロボティクス&#8221;を発展させてきました。これは偶然ではありません。日本社会は世界に先駆けて高齢化が進み、深刻な人手不足と安全性の両立という課題に直面してきました。その結果、「人とロボットが自然に共存する技術」が日々の生活の中で磨かれていったのです。月面生活圏でまさに求められているのは、この&#8220;人間中心のロボティクス&#8221;に他なりません。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>では、日本企業は月面開発のどこで勝てるのでしょうか。建設ロボットの分野はすでに多くの国や企業が参入するレッドオーシャンです。ISRUは国家プロジェクトの色合いが強く、通信や航法は巨大なグローバル企業が独占しつつあります。一方で、月面での生活を支えるサービスロボットの領域は、建設や資源利用に比べると、まだ産業としての輪郭が十分に固まっていません。月面生活圏では、人間の生活を支えるためのロボットが大量に必要になります。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_3.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">株式会社2moon資料より引用</span></p>
<p>しかし、この領域はNASAや欧米企業の取り組みにおいても、まだ&#8220;一つの産業&#8221;として明確に輪郭づけられているとは言えません。その背景には、ロボットを生活者に近い存在として設計し、社会に実装してきた経験の差があります。だからこそ、日本企業には、この領域で早い段階から存在感を示す余地があります。生活圏ロボティクスは、日本の技術、文化、社会構造が生み出した&#8220;独自の強み&#8221;が、そのまま世界での競争力になる領域です。この領域は、日本が宇宙産業の中で独自の存在感を示し得る、有力なチャンスの一つと言えるでしょう。</p>
<div></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin178182956803026300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178182956803034100">月面に1,000人住む時代とそれを支えるロボット・自動化技術</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177189064957833500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177189064957758300">
<p>原田からはNASAの戦略転換と、日本のロボット産業が持つポテンシャルについて解説しました。ここからは私、伊巻から、さらに具体的な月面社会の未来像について解説していきます。</p>
<p></p>
<p>「月に1,000人が暮らす」と聞くと、まだSFのように感じる方も多いかもしれません。しかし、こうした未来像は、すでに複数の構想の中で語られ始めています。米国のULA社が提唱した「CisLunar-1000」構想では、30年後に1,000人が宇宙で生活し、働くという未来が描かれています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_4.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">株式会社2moon資料より引用</span></p>
<p>また、日本のispace社も「Moon Valley 2040」として、2040年代に月面に1,000人が暮らし、年間1万人が地球と月を往来する社会像を掲げています。さらにJAXAがまとめた「日本の国際宇宙探査シナリオ案2025」においても、2040年代の月面活動がより具体化されており、有人与圧ローバーによる広域探査や、将来的な月面拠点の姿が明確に示されています。つまり、月面1,000人社会は「いきなり出てきた夢」ではなく、世界の官民が描く構想の延長線上に、少しずつ輪郭を見せ始めている未来像だと言えます。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>この未来を現実的に考えるうえで、非常に参考になるのが南極の存在です。米国のマクマード基地は、夏季には最大で約1,100人、冬季にも約200人が滞在する極限環境の拠点として運用されています。年間では約2,300人が行き来し、食事、燃料、発電、医療、物流といったインフラを備えた「小さな町」に近い拠点として機能しています。南極全体で見ても、季節によって多くの研究者や支援スタッフが滞在し、極限環境の中で社会的な機能を維持しています。月面は南極よりもはるかに過酷な環境ですが、孤立した環境で人が働き、暮らし、補給を受けながら社会的な機能を維持する実例は、すでに地球上に存在しているのです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_5.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">株式会社2moon資料より引用</span></p>
<p>もちろん、月面社会の本質は単に「生き残ること」ではありません。1,000人が長期滞在するとなれば、必要なのは酸素や水、食料、電力だけではないのです。住まい、医療、教育、余暇、運動、ファッション、コミュニティの形成、メンタルケア、さらには物資の受け取りや清掃、洗濯まで含めて、「普通に暮らす」ためのQoL（生活の質）の向上が不可欠になります。訓練された宇宙飛行士だけでなく、技術者、医師、料理人、教育者、観光客、そして短期の出張者などが混在する社会になれば、月面拠点は、単なる探査基地ではなく、小さな都市に近いシステムとして設計する必要が出てきます。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_6.webp" width="900" height="503" alt="" /><span style="font-size: small;">株式会社2moon資料より引用</span></p>
<p>では、1,000人が月で快適に暮らすために、一体どれくらいのロボットが必要になるのでしょうか。ここで重要なのは、「ロボット＝人型（ヒューマノイド）ロボット」という固定観念にとらわれないことです。月面社会で必要となるのは、人型ロボットだけではありません。建設機械、搬送ロボット、点検用のドローン、緻密な作業を行うロボットアーム、自動倉庫システム、食料を確保する植物工場、医療支援装置、自律型の清掃機、膨大なデータを集めるセンサネットワーク、そして、それらすべてを統合して管理する都市OSです。</p>
<p></p>
<p>具体的な前提を置いて考えてみましょう。人口1,000人の内訳は、常駐スタッフや長期滞在者が中心となり、そこに短期出張者や観光客が加わると想定します。居住区は複数の与圧モジュールで構成され、温室、医療区画、倉庫、発電・蓄電設備、月面車の車庫、通信設備、そして廃棄物処理設備などが整備されます。</p>
<p></p>
<p>外部にさらされたエリアでは、広大な太陽光パネル、送電網、宇宙船の着陸場、道路に相当する走行路、放射線などから身を守る防護壁、資源の探査・採掘設備、そして採取した水氷を処理する工場が稼働し続けます。さらに月面では、昼と夜がそれぞれ約2週間ずつ続き、細かい砂（レゴリス）はあらゆる機構部の隙間に入り込み、地球との通信には一定の遅延が生じ、万が一事故が起きても地球からすぐに助けが来るわけではありません。</p>
<p></p>
<p>このような厳しい条件のもとで、人がすべての作業を直接担うことは現実的ではありません。現在のISSでさえ、宇宙飛行士の1日の作業時間は分刻みで厳密に管理されており、実験や保守、運動、会議、そして生活維持作業に多くの時間が割かれています。月面で1,000人が暮らす場合も、全員がインフラの保守要員になるわけにはいきません。</p>
<p></p>
<p>むしろ人間は、高度な判断、研究、設計、医療、教育、複雑なサービス、そして緊急時の対応といった、人にしかできないタスクに集中すべきです。危険を伴う作業、単調な反復作業、長時間の監視、定型的な点検などは、ロボットが担うべき領域となります。</p>
<p></p>
<p>そのため、月面1,000人都市を現実的かつ持続的に運用していくためには、ロボット、自動化設備、都市インフラ制御を合わせれば、少なくとも「1,000〜3,000ユニット規模」のシステムが必要になると見込まれます。ここでいう1ユニットとは、1台の移動ロボットにとどまらず、固定式の自動設備、ロボットアーム、点検センサ群、温室の自動栽培モジュール、電力の制御セルなども含んだ単位です。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>最小構成の初期拠点であれば300〜800ユニット程度でも運用は可能ですが、地球からの補給への依存度が高く、故障時の余裕は極めて小さくなります。逆に、製造、採掘、資源利用までを月面で行い、自給率を飛躍的に高めていくのであれば、将来的には3,000〜10,000ユニット規模へと拡大していく可能性もあります。</p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_7.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">株式会社2moon資料より引用</span></p>
<p>月面においては、物流ロボットが止まれば食料や不可欠な部品が届かず、清掃ロボットが止まれば有害なレゴリスや粉塵が蓄積し、点検ロボットが止まれば重大な故障の予兆を見逃すことになります。月面都市において、ロボットは人間の手足となる道具にとどまらず、社会の機能を止めないためのインフラそのものになっていきます。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177822035559284300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177822035559288200">宇宙用ロボットの開発状況と日本が狙うべき勝ち筋</h2>
<p><span style="font-size: 1.6rem;">宇宙用ロボットの実装例は、すでに地球周回軌道を飛ぶISSにあります。日本の代表例としては、JAXAが開発した自律飛行型のカメラロボット「Int-Ball2」が挙げられます。これはISSの「きぼう」日本実験棟で活用され、宇宙飛行士の撮影作業を支援するだけでなく、ユーザー開発プログラムを試す技術実証の基盤としても位置づけられています。</span></p>
<p><img src="/space/images/learn/ucyubusiness_imaki/5th/imaki5th_8.webp" width="900" height="503" alt="" /><span style="font-size: small;">株式会社2moon資料より引用</span></p>
<p>海外製では、NASAの「Astrobee」があります。これもISS内を自由に飛行するロボットであり、宇宙飛行士が定型的な作業に費やす時間を減らし、人にしかできない重要な業務に集中できるよう支援するロボットです。</p>
<p></p>
<p>ISSの外側に目を向けると、カナダが開発した「Canadarm2」や「Dextre」が、宇宙ステーションの複雑な組立や保守、船外機器の交換作業を支えてきました。近年では、日本発のスタートアップであるGITAI社も、ISSの船外で自律型デュアルロボットアームを用いた宇宙サービス、組立、製造に関する技術実証を成功させています。ISSは、宇宙飛行士とロボットが役割を分担する運用の実験場でもあったと言えます。</p>
<p></p>
<p>月面向けのロボット開発も、現在急速に加速しています。日本では、JAXA、タカラトミー、ソニー、同志社大学が共同開発した超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」が、探査機SLIMに搭載されて月面に到達し、変形・走行・撮影を行ったことで、日本の月面探査を象徴するロボットとなりました。玩具開発で培われた変形機構、民生向けの小型センサ、画像処理技術、そして宇宙開発の知見を組み合わせたこの事例は、日本ならではのオープンイノベーションの象徴とも言えます。</p>
<p></p>
<p>米国では、宇宙飛行士が月面で利用する非与圧の月面車（LTV：Lunar Terrain Vehicle）について、NASAが商業企業3社を選定し、民間サービスとして月面モビリティを整備しようとしています。また、NASAのJPLが進めるCADREプロジェクトでは、複数の小型ローバーがメッシュ通信で互いに協調し、自律的に月面を探査する技術実証が行われています。月面ロボットは、単独で走行する探査車から、複数台が協調して判断・行動するロボットチームへと進化しつつあります。月面都市づくりの初期段階では、宇宙飛行士よりも先に、整地し、施設を建て、保守を行うロボットが重要な役割を担う可能性が高いと言えます。</p>
<p></p>
<p>海外では、米国、欧州、中国が宇宙ロボット開発を加速させています。米国はアルテミス計画のもとで、月面車や建設、資源利用、自律ロボットを商業企業と連携して進めています。欧州はESAの宇宙探査ビジョン「Terrae Novae」において、ロボットを有人探査の先行偵察役として明確に位置づけています。</p>
<p></p>
<p>そして中国は、国際月面研究ステーション（ILRS）を2035年までに構築する構想を示しており、同時に政府主導でヒューマノイドロボット産業の育成にも強く踏み込んでいます。</p>
<p></p>
<p>地球上で量産されるヒューマノイド技術が、将来的に月面の与圧空間内での清掃や搬送、介助などに転用される流れは十分に考えられ、月面社会のサービスロボット競争において中国は決して無視できない存在となるでしょう。</p>
<p></p>
<p>有力なプレイヤーが競争を強める中で、日本はどこに焦点を当てるべきなのでしょうか。私は、大型で目を引くロボットを開発するよりも、常に動き続け、簡単に修理ができ、そして何より人と協調できる「サービスロボット群」にこそ、日本の確かな勝機があると考えています。</p>
<p></p>
<p>理由は明確です。月面1,000人社会で不足しやすいのは、人に近い場所で安全に働き、生活を支えるロボットだと考えられるからです。月面での生活が本格化したときに必要になるのは、居住区を清潔に保ち、食事の準備を支え、必要な薬を届け、人々の体調を見守り、トラブル時には避難経路を案内するような、誰にでも使いやすいロボットです。これは宇宙開発という特殊な文脈にとどまらず、介護、医療、物流、災害対応といった、日本社会が現在直面している課題とも重なり合っています。</p>
<p></p>
<p>特に重要となるのが、日米合意により日本が開発を担う「有人与圧ローバー」です。これは単に月面を走る車ではありません。宇宙飛行士が内部で生活できる動く住居であり、実験室であり、いざという時のシェルターでもあります。日本が深く関与する、有人宇宙活動の中核的なシステムと言ってよいでしょう。限られた空間の中で、乗員の健康や睡眠、メンタル状態を支えながら、外部ではロボットアームなどが定型作業を担う。こうした「人の近くで働くロボット」の設計思想は、日本企業が長年培ってきた安全性、高い品質、保守のしやすさ、ユーザーインターフェースの工夫、そして現場改善の文化と非常に相性が良いのです。</p>
<p></p>
<p>もうひとつの勝ち筋は、優れたロボット単体を開発するだけでなく、月面社会における設計・運用の「標準（スタンダード）」を握ることです。月面では各国や各企業の多種多様なロボットが同じ居住区や通路、通信網を使います。メーカーごとに操作体系や緊急停止の手順が異なれば、事故のリスクは高まります。日本はこれまでのISS「きぼう」の運用実績や、多様なロボット開発の経験をつなぐことで、宇宙用サービスロボットの国際的な標準化を主導できる可能性があります。</p>
<p></p>
<p>月面に1,000人が暮らす社会は、まだ遠い未来に見えるかもしれません。しかし、世界の宇宙開発は、その前提を少しずつ具体化し始めています。そこで真に問われるのは、「月に行けるかどうか」ではなく、「月で社会の機能を止めずに、安全に運用し続けられるか」です。ロボットは月面都市を支える道具にとどまらず、社会機能を維持する重要な構成要素になっていきます。日本が狙うべきは、月面で人の暮らしを根本から支える、信頼性の高いサービスロボット群と、その設計・運用標準を確立することです。宇宙に憧れる時代から、宇宙での暮らしを具体的に設計する時代へ。月面ロボットは、その転換点に立つ日本にとって、重要な勝ち筋に成り得るのです。</p>
<p></p>
<p>今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回は、2026年7月に開催される「SPACETIDE」を起点に、世界基準で宇宙ビジネスの現在地を考察していきます。お楽しみに。</p>
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<p></p>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
<div></div>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2136/">
<title>月面基地は地上から始まる【連載】月へ挑む、宇宙エンジニアたち (第8回)</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2136/</link>
<description>



海外でエネルギーや産業インフラ向けのプラント事業を手掛ける日揮グローバルの中で、宇宙領域に特化した「宇宙エンジニア&#8482;」。皆さんご寄稿のもと、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信する当連載。
今回は、日揮グローバルが進める「月面基地模擬施設」構想を取り上げます。世界各地では、空気・水・食料を循環させる生命維持システムをはじめ、月面生活を支える技術の実証が活発に進められています。各国の研究機関や企業が連携しながら積み重ねる挑戦の先に、月面基地実現への道筋が見え始めているといえます。
月面で人が暮らし続けるためには、まず地上でその環境を再現する――。国際的な動向とともに、その最前線を語っていただきます。（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 森　創一さん）







今回の宇宙エンジニアは

日揮グローバル株式会社
デジタルプロジェクトデリバリー部　月面プラントユニット
森　創一さん
石油・化学・医薬プラントの設計・建設に携わる機械エンジニアとして、国内外のプラント建設プロジェクトを経験。初めての現場駐在はクウェート。幼少期に抱いた宇宙への夢と、プラントエンジニアとして培った統合技術を重ね合わせ、「日本の技術を集めれば月面開発は実現できる」という思いのもと宇宙領域へ。現在は月面プラント開発のプロジェクトマネージャー兼メカニカルリードとして、人類の新たなインフラ構築に挑んでいる。PMP,米国プロフェッショナルエンジニア（テキサス州登録）





月面で暮らすために、技術と人をつなぐ
日揮グローバルでは将来の月面基地建設を見据え、地上に月面基地模擬施設を構築するプロジェクトに取り組んでいます。
月面で持続的な活動をするためには、月で資源を循環させながら生活する仕組みが不可欠です。月へ物資を運ぶには1kgあたり1.5〜2億円の輸送コストがかかると言われていることからも必要性がうかがえます。模擬施設構築のプロジェクトでは、空気・水・食料などを再利用する技術を組み合わせ、外部からの供給を最小限に抑えた閉鎖環境の実現を目指しています。








月面での居住モジュールのイメージ

Lumanity 全体図。居住モジュールは画面右側
こうした挑戦において私が担っているのは、「異なる技術をつなぎ、成立するシステムとしてまとめ上げる役割」です。大学や研究機関、スタートアップ、企業など、多様なプレイヤーが持つ技術は、単にそのまま組み合わせただけでは成立しません。そのため、必要な技術を持つ企業や研究者を自ら探し、我々のプラントと相性が良いと思ったパートナー様とは一つひとつ関係を築きながら、連携の輪を広げてきました。
その過程で意識しているのは、技術だけでなく、それぞれの企業やエンジニアが持つ想いや背景を理解することです。異なる立場や文化を持つプレイヤー同士が一つのシステムを作るためには、プラモデルのように組み合わせて終わりというわけにはいきません。
「なぜその技術に取り組んでいるのか」という根底の想いを共有することが不可欠です。そうした想いをつなぐことで、単なる寄せ集めではない、本当に機能する最高のチームと最高のシステムが生まれると私は考えています。

私はプロジェクトマネージャーとして全体を俯瞰しながら、こうして集まった技術をどのように組み合わせれば現実に動く仕組みになるのかを考え、計画と進捗をリードしています。
同時に、メカニカルリードとして、機械工学、電気工学、情報工学等のエンジニアリング視点から設計の整合性を担保し、各要素が矛盾なく連携するよう方向性を示しています。さらにJAXAの月面推薬生成プラント構想にも参画し、月面資源から燃料を生成するシステムの検討を進めています。


月面基地模擬施設の概要図





世界における、「閉鎖型実験施設」の動向　地上実証の最前線




将来の月面基地実現に向け、各国では地上での実証研究が進められています。
中国では地上実験施設「月宮1号」において、植物・動物・微生物を組み合わせた閉鎖生態系を構築し、長期にわたり酸素や水の再生を実証しています。欧州でも、欧州宇宙機関（ESA）や独航空宇宙センター（DLR）を中心にEDEN-LUNA(Evolution &#38; Design of Environmentally-closed Nutrition-Sources-Lunar Analog Facility)やLAM-GTD（Lunar Analogue Module - Ground Test Demonstrator）といった施設が整備されつつあり、月面環境の模擬実験や植物生産を含む生命維持システムの検証が進められています。
日本においても、青森県六ケ所村の閉鎖型生態系実験施設（CEEF: Closed Ecology Experiment Facilities）において閉鎖環境下での物質循環と居住実験が実施されてきました。
さらに世界各地では、こうした閉鎖生態系や模擬環境を用いたAnalogミッションが数多く実施されており、長期滞在時の人間の挙動やシステム運用を検証する取り組みが広がっています。
我々自身も昨年、DLRを訪問し、EDEN-LUNAやLAM-GTDの研究チームと意見交換を行いました。そこでは、宇宙での食料栽培や生命維持に関する技術開発が、国や機関を超えて連携しながら進められていることを実感しました。このように、各国が地上実証を積み重ねながら、人類の活動領域を月へ広げる準備が着実に進んでいます。
（引用：ドイツ宇宙庁）日揮グローバルと、EDEN-LUNA チームの意見交換&#160;








NASAが描く2030年代の月面基地構想




2025年12月のトランプ政権による「宇宙優位性確保」大統領令を受け、NASAは2026年3月にIgnitionイベントを開催し、月面基地構築に向けた包括的計画を発表しました。
2028年の有人月面着陸を目標に、その後は半年ごとに着陸頻度を高め、2030年代の恒久的月面基地設置を段階的に進める方針を打ち出しています。SpaceXやBlue Originとの商業連携による輸送コスト削減、月面ローバーの開発競争、核分裂炉による月面電力供給など、計画は急速に具体化しつつあります。

（引用：NASA　Ignition）

こうした動向は、月面での長期滞在を支える生命維持・資源循環技術の重要性を改めて浮き彫りにしています。月面基地の実現には、空気・水・食料の再利用システムを閉鎖環境で統合的に機能させる技術が不可欠であり、地上での実証なくして月面での運用は成立しません。
我々が取り組む月面基地模擬施設は、まさにその試験台となるものであり、NASAをはじめ各国が月面開発を加速させるほど、地上実証の場としての価値と必要性はますます高まっていくと言えるでしょう。






人類の生活圏を広げるために




未知の領域には、あらかじめ用意された正解はありません。その中で求められるのは、多様な技術や異なる立場にある人々、そしてそれぞれが持つ想いをつなぎながら、現実に「動く仕組み」をひたすら考え抜くことだと考えています。
そこでは、設計だけでなく、利害や背景を理解し、関係者全体が納得できる形に落とし込むことが不可欠です。泥臭く一つひとつ関係を築きながら、成立する形を探り続ける。その積み重ねが、初めてシステムとして現実になります。
そしてその延長線上にあるのは、人類が地球の外にも持続的に生活圏を広げていくための、新たなインフラの構築です。我々は、その基盤を実装する一端を担っていると考えています。（つづく）













</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260625_JGC/images20260626085647.png" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-25T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176554367675308700" class="cms-content-parts-sin176554367675316100">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/197/" rel="otherurl"><img src="/space/images/learn/Engineer/spaceengineers_L-2.webp" width="1280" height="377" alt="" /></a></p>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542688153082800" class="cms-content-parts-sin176542688153089800">
<p>海外でエネルギーや産業インフラ向けのプラント事業を手掛ける日揮グローバルの中で、宇宙領域に特化した「宇宙エンジニア&#8482;」。皆さんご寄稿のもと、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信する当連載。</p>
<p>今回は、日揮グローバルが進める「月面基地模擬施設」構想を取り上げます。世界各地では、空気・水・食料を循環させる生命維持システムをはじめ、月面生活を支える技術の実証が活発に進められています。各国の研究機関や企業が連携しながら積み重ねる挑戦の先に、月面基地実現への道筋が見え始めているといえます。</p>
<p>月面で人が暮らし続けるためには、まず地上でその環境を再現する――。国際的な動向とともに、その最前線を語っていただきます。（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 森　創一さん）</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176542840520363100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176542840520369200">
<p style="text-align: center;">今回の宇宙エンジニアは</p>
<p style="text-align: center;"><strong><img src="/space/images/learn/260625_JGC/images2026062413225874.webp" width="300" height="403" alt="" /><br />
日揮グローバル株式会社<br />
</strong><b>デジタルプロジェクトデリバリー部　月面プラントユニット</b><br />
<b>森　創一</b><strong>さん</strong></p>
<p>石油・化学・医薬プラントの設計・建設に携わる機械エンジニアとして、国内外のプラント建設プロジェクトを経験。初めての現場駐在はクウェート。幼少期に抱いた宇宙への夢と、プラントエンジニアとして培った統合技術を重ね合わせ、「日本の技術を集めれば月面開発は実現できる」という思いのもと宇宙領域へ。現在は月面プラント開発のプロジェクトマネージャー兼メカニカルリードとして、人類の新たなインフラ構築に挑んでいる。PMP,米国プロフェッショナルエンジニア（テキサス州登録）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542874767762400" class="cms-content-parts-sin176542874767770600">
<h2>月面で暮らすために、技術と人をつなぐ</h2>
<p>日揮グローバルでは将来の月面基地建設を見据え、地上に月面基地模擬施設を構築するプロジェクトに取り組んでいます。</p>
<p>月面で持続的な活動をするためには、月で資源を循環させながら生活する仕組みが不可欠です。月へ物資を運ぶには1kgあたり1.5〜2億円の輸送コストがかかると言われていることからも必要性がうかがえます。模擬施設構築のプロジェクトでは、空気・水・食料などを再利用する技術を組み合わせ、外部からの供給を最小限に抑えた閉鎖環境の実現を目指しています。</p>
<div></div>
<p></p>
<p></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177923781370865400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177923781370868400">
<p><img src="/space/images/learn/260625_JGC/260625_JGC_2.webp" width="900" height="507" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /><font size="2">月面での居住モジュールのイメージ</font></p>
<p></p>
<p><img src="/space/images/learn/260625_JGC/260625_JGC_3.webp" width="900" height="507" alt="" /><font size="2">Lumanity 全体図。居住モジュールは画面右側</font></p>
<p>こうした挑戦において私が担っているのは、「異なる技術をつなぎ、成立するシステムとしてまとめ上げる役割」です。大学や研究機関、スタートアップ、企業など、多様なプレイヤーが持つ技術は、単にそのまま組み合わせただけでは成立しません。そのため、必要な技術を持つ企業や研究者を自ら探し、我々のプラントと相性が良いと思ったパートナー様とは一つひとつ関係を築きながら、連携の輪を広げてきました。</p>
<p>その過程で意識しているのは、技術だけでなく、それぞれの企業やエンジニアが持つ想いや背景を理解することです。異なる立場や文化を持つプレイヤー同士が一つのシステムを作るためには、プラモデルのように組み合わせて終わりというわけにはいきません。</p>
<p>「なぜその技術に取り組んでいるのか」という根底の想いを共有することが不可欠です。そうした想いをつなぐことで、単なる寄せ集めではない、本当に機能する最高のチームと最高のシステムが生まれると私は考えています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260625_JGC/260625_JGC_4.webp" width="900" height="677" alt="" /></p>
<p>私はプロジェクトマネージャーとして全体を俯瞰しながら、こうして集まった技術をどのように組み合わせれば現実に動く仕組みになるのかを考え、計画と進捗をリードしています。</p>
<p>同時に、メカニカルリードとして、機械工学、電気工学、情報工学等のエンジニアリング視点から設計の整合性を担保し、各要素が矛盾なく連携するよう方向性を示しています。さらにJAXAの月面推薬生成プラント構想にも参画し、月面資源から燃料を生成するシステムの検討を進めています。</p>
<div></div>
<p><img src="/space/images/learn/260625_JGC/260625_JGC_5.webp" width="900" height="517" alt="" /><br />
<span style="font-size: 13.3333px;">月面基地模擬施設の概要図</span></p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177061848041924100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177061848041928100">世界における、「閉鎖型実験施設」の動向　地上実証の最前線</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068455057771900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068455057777500">
<p>将来の月面基地実現に向け、各国では地上での実証研究が進められています。</p>
<p>中国では地上実験施設「月宮1号」において、植物・動物・微生物を組み合わせた閉鎖生態系を構築し、長期にわたり酸素や水の再生を実証しています。欧州でも、欧州宇宙機関（ESA）や独航空宇宙センター（DLR）を中心にEDEN-LUNA(<a href="https://www.dlr.de/en/irs/research-transfer/missions-and-projects/eden-luna">Evolution &#38; Design of Environmentally-closed Nutrition-Sources-Lunar Analog Facility</a>)やLAM-GTD（Lunar Analogue Module - Ground Test Demonstrator）といった施設が整備されつつあり、月面環境の模擬実験や植物生産を含む生命維持システムの検証が進められています。</p>
<p>日本においても、青森県六ケ所村の閉鎖型生態系実験施設（CEEF: Closed Ecology Experiment Facilities）において閉鎖環境下での物質循環と居住実験が実施されてきました。</p>
<p>さらに世界各地では、こうした閉鎖生態系や模擬環境を用いたAnalogミッションが数多く実施されており、長期滞在時の人間の挙動やシステム運用を検証する取り組みが広がっています。</p>
<p>我々自身も昨年、DLRを訪問し、EDEN-LUNAやLAM-GTDの研究チームと意見交換を行いました。そこでは、宇宙での食料栽培や生命維持に関する技術開発が、国や機関を超えて連携しながら進められていることを実感しました。このように、各国が地上実証を積み重ねながら、人類の活動領域を月へ広げる準備が着実に進んでいます。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260625_JGC/202625_JGC_6.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: 13.3333px;">（引用：</span><a href="https://www.dlr.de/en/irs/news/news/cultivating-the-future-of-space-food-eden-team-welcomes-jaxa-and-jgc-for-collaborative-exchange" style="font-size: 13.3333px;">ドイツ宇宙庁</a><span style="font-size: 13.3333px;">）</span><font size="2">日揮グローバルと、EDEN-LUNA チームの意見交換</font><span style="font-size: small;">&#160;</span></p>
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<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin177068492514632800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177068492514636800">NASAが描く2030年代の月面基地構想</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068483430740400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068483430753100">
<p>2025年12月のトランプ政権による「宇宙優位性確保」大統領令を受け、NASAは2026年3月にIgnitionイベントを開催し、月面基地構築に向けた包括的計画を発表しました。</p>
<p>2028年の有人月面着陸を目標に、その後は半年ごとに着陸頻度を高め、2030年代の恒久的月面基地設置を段階的に進める方針を打ち出しています。SpaceXやBlue Originとの商業連携による輸送コスト削減、月面ローバーの開発競争、核分裂炉による月面電力供給など、計画は急速に具体化しつつあります。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260625_JGC/260625_JGC_7.webp" width="900" height="506" alt="" /><br />
<span style="font-size: smaller;">（引用：<a href="https://www.nasa.gov/ignition/">NASA　Ignition</a>）<br />
</span></p>
<p>こうした動向は、月面での長期滞在を支える生命維持・資源循環技術の重要性を改めて浮き彫りにしています。月面基地の実現には、空気・水・食料の再利用システムを閉鎖環境で統合的に機能させる技術が不可欠であり、地上での実証なくして月面での運用は成立しません。</p>
<p>我々が取り組む月面基地模擬施設は、まさにその試験台となるものであり、NASAをはじめ各国が月面開発を加速させるほど、地上実証の場としての価値と必要性はますます高まっていくと言えるでしょう。</p>
<p></p>
<p></p>
</div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin178227637072754400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin178227637072791500">人類の生活圏を広げるために</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177638604038574800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177638604038578800">
<p>未知の領域には、あらかじめ用意された正解はありません。その中で求められるのは、多様な技術や異なる立場にある人々、そしてそれぞれが持つ想いをつなぎながら、現実に「動く仕組み」をひたすら考え抜くことだと考えています。</p>
<p>そこでは、設計だけでなく、利害や背景を理解し、関係者全体が納得できる形に落とし込むことが不可欠です。泥臭く一つひとつ関係を築きながら、成立する形を探り続ける。その積み重ねが、初めてシステムとして現実になります。</p>
<p>そしてその延長線上にあるのは、人類が地球の外にも持続的に生活圏を広げていくための、新たなインフラの構築です。我々は、その基盤を実装する一端を担っていると考えています。（つづく）</p>
<p></p>
<p></p>
<p></p>
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</div>
<div class="cms-content-parts-sin176844874707435900"></div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542890863150600" class="cms-content-parts-sin176542890863158800">
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<p></p>
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<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2125/">
<title>月面を地産地消で。デジタルが支える建設の礎</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2125/</link>
<description>
月面着陸はもはや到達点ではない。人類の視線は今、その先の「定住」へと注がれている。しかし、月面に都市を築く上で最大の壁となっているのが、地球から資材を運び出すための莫大なコストだ。1キログラムの荷物を運ぶのにも巨額の資金を要する現状において、地球上の建築手法をそのまま月に持ち込むことは不可能に近い。この物理的な制約を突破する鍵は、足元に広がる月面の砂「レゴリス」にある。
2026年4月27日、アステリア株式会社の連結子会社であるアステリア Artificial Recognition Technology 合同会社（アステリアART）は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が公募した宇宙戦略基金事業への参画を発表した。このプロジェクトは、月面インフラ構築のあり方を根本から変える可能性を秘めるものだ。月面の砂を現地で固め、道や拠点へと変えていく「地産地消型」の建設。真空や極低温、微小重力という過酷な環境下での難易度の高い作業を、約5万回に及ぶデジタルシミュレーションがいかにして確実なものへ変えていくのか。宇宙建設の最前線を読み解く。（文＝SpaceStep編集部）









レゴリスを固め、道を拓く。5万回の試行が導き出す最適解




（引用元：PR TIMES）
アステリアARTが参画するのは、JAXAが公募した「宇宙戦略基金事業」のプロジェクトだ。東北大学を代表機関とする本プロジェクトは、月面の表土であるレゴリスを電子ビームで溶融・凝固させ、着陸パッドや走行路などの月面インフラを現地で直接構築する技術の確立を目指している。持続的な宇宙開発に向けて現地資源を活用する「ISRU（現地資源利用）」が世界的な共通認識となるなか、本プロジェクトはその具体的な実装手段として期待を集めている。


このミッションにおいて、アステリアARTはロボットアプリケーション向け継続的シミュレーションプラットフォーム「Artefacts（アーテファクツ）」を提供し、月面移動作業ロボットのシミュレーション環境構築を担う。月面の物理環境を精密にデジタル空間上に再現することで、実機による試験が困難な状況下でも、ソフトウエア上での効率的な開発・検証が可能になるのだ。

（引用元：PR TIMES）

特筆すべきは、その徹底した検証の量である。ロボットが遭遇し得る横転のリスクや障害物、不測の事態を含む約5万回のシミュレーションを継続的に実施。実機検証に伴うコストと時間を抑制しつつ、開発サイクルを加速させる。ロボットの設計段階からミッション全体の運用シナリオまでを一貫してソフトウエア上で検証する手法は、未知の環境におけるミッションの成功率を底上げする有力な手段となるだろう。







「運ぶ」から「造る」への転換。宇宙経済を加速させる仮想基盤




アステリアARTが参画した本プロジェクトが示唆するのは、宇宙開発の主戦場が「探査」から「定住を前提とした建設」へと移行しつつあるという事実だ。

これまでの宇宙ビジネスは、地球から打ち上げるロケットの積載能力と輸送コストという物理的な制約を受けてきた。しかし、現地で資材を調達し、インフラを自給自足する技術が実用化されれば、その経済構造は一変する。地球からの資材輸送に依存しない月面拠点の維持が可能になることは、一部の国家プロジェクトに限定されていた月面開発が、民間企業の多様な経済活動へと開放されるために不可欠な前提条件となるからだ。

また、高度なシミュレーション技術の定着は、宇宙開発におけるリスク管理のあり方を書き換えることにも繋がるだろう。真空や微小重力下での物理的な挙動を、打ち上げ前にデジタル空間で完遂させておく。デジタル空間でのシームレスな事前検証を核とするこのアプローチこそが、高リスクな宇宙開発を、より確実性の高い事業へと変貌させるための肝となるはずだ。

2026年、月面は「遠く眺める対象」から「具体的に構築すべき現場」へと変わった。アステリアARTが提供するデジタル技術は、過酷な宇宙空間における障壁を突破し、未知の領域を切り拓いていくための強力な武器となるはずだ。仮想空間での緻密な積み重ねが、現実の月面に確かな道を拓く。その一歩は、日本の宇宙産業がグローバルな競争力を再構築するための新たな土台となっていくだろう。














</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260625_Artefacts/Artefacts_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-24T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>月面着陸はもはや到達点ではない。人類の視線は今、その先の「定住」へと注がれている。しかし、月面に都市を築く上で最大の壁となっているのが、地球から資材を運び出すための莫大なコストだ。1キログラムの荷物を運ぶのにも巨額の資金を要する現状において、地球上の建築手法をそのまま月に持ち込むことは不可能に近い。この物理的な制約を突破する鍵は、足元に広がる月面の砂「レゴリス」にある。</p>
<p>2026年4月27日、アステリア株式会社の連結子会社であるアステリア Artificial Recognition Technology 合同会社（アステリアART）は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が公募した宇宙戦略基金事業への参画を発表した。このプロジェクトは、月面インフラ構築のあり方を根本から変える可能性を秘めるものだ。月面の砂を現地で固め、道や拠点へと変えていく「地産地消型」の建設。真空や極低温、微小重力という過酷な環境下での難易度の高い作業を、約5万回に及ぶデジタルシミュレーションがいかにして確実なものへ変えていくのか。宇宙建設の最前線を読み解く。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">レゴリスを固め、道を拓く。5万回の試行が導き出す最適解</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260625_Artefacts/Artefacts_1.webp" width="900" height="361" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000417.000010008.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>アステリアARTが参画するのは、JAXAが公募した「宇宙戦略基金事業」のプロジェクトだ。東北大学を代表機関とする本プロジェクトは、月面の表土であるレゴリスを電子ビームで溶融・凝固させ、着陸パッドや走行路などの月面インフラを現地で直接構築する技術の確立を目指している。持続的な宇宙開発に向けて現地資源を活用する「ISRU（現地資源利用）」が世界的な共通認識となるなか、本プロジェクトはその具体的な実装手段として期待を集めている。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>このミッションにおいて、アステリアARTはロボットアプリケーション向け継続的シミュレーションプラットフォーム「Artefacts（アーテファクツ）」を提供し、月面移動作業ロボットのシミュレーション環境構築を担う。月面の物理環境を精密にデジタル空間上に再現することで、実機による試験が困難な状況下でも、ソフトウエア上での効率的な開発・検証が可能になるのだ。</p>
<div><img src="/space/images/learn/260625_Artefacts/Artefacts_2.webp" width="900" height="600" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000417.000010008.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></div>
<p><br />
特筆すべきは、その徹底した検証の量である。ロボットが遭遇し得る横転のリスクや障害物、不測の事態を含む約5万回のシミュレーションを継続的に実施。実機検証に伴うコストと時間を抑制しつつ、開発サイクルを加速させる。ロボットの設計段階からミッション全体の運用シナリオまでを一貫してソフトウエア上で検証する手法は、未知の環境におけるミッションの成功率を底上げする有力な手段となるだろう。</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「運ぶ」から「造る」への転換。宇宙経済を加速させる仮想基盤</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>アステリアARTが参画した本プロジェクトが示唆するのは、宇宙開発の主戦場が「探査」から「定住を前提とした建設」へと移行しつつあるという事実だ。</p>
<p></p>
<p>これまでの宇宙ビジネスは、地球から打ち上げるロケットの積載能力と輸送コストという物理的な制約を受けてきた。しかし、現地で資材を調達し、インフラを自給自足する技術が実用化されれば、その経済構造は一変する。地球からの資材輸送に依存しない月面拠点の維持が可能になることは、一部の国家プロジェクトに限定されていた月面開発が、民間企業の多様な経済活動へと開放されるために不可欠な前提条件となるからだ。</p>
<p></p>
<p>また、高度なシミュレーション技術の定着は、宇宙開発におけるリスク管理のあり方を書き換えることにも繋がるだろう。真空や微小重力下での物理的な挙動を、打ち上げ前にデジタル空間で完遂させておく。デジタル空間でのシームレスな事前検証を核とするこのアプローチこそが、高リスクな宇宙開発を、より確実性の高い事業へと変貌させるための肝となるはずだ。</p>
<p></p>
<p>2026年、月面は「遠く眺める対象」から「具体的に構築すべき現場」へと変わった。アステリアARTが提供するデジタル技術は、過酷な宇宙空間における障壁を突破し、未知の領域を切り拓いていくための強力な武器となるはずだ。仮想空間での緻密な積み重ねが、現実の月面に確かな道を拓く。その一歩は、日本の宇宙産業がグローバルな競争力を再構築するための新たな土台となっていくだろう。</p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2111/">
<title>地上で成層圏を再現し、何度でもテスト。宇宙に挑む新たな基盤</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2111/</link>
<description>
ロケットを宇宙へ送り届けるために必要なのは、広大な発射場や強力なエンジンだけではない。空気の薄い過酷な環境下で機体が確実に動作するかを確かめるため、本番に近い状態を地上で何度でも再現できる強力な試験基盤が不可欠となる。
気球を用いて成層圏からロケットを発射する。新たな輸送方式の実用化に向け、国内最大級の環境模擬装置が稼働を開始した。開発のスピードを直接的に決定づける充実した地上設備が、日本の宇宙インフラ構築を力強く後押ししていく。（文＝SpaceStep編集部）








実機サイズで成層圏での動作を検証。国内最大級の試験機




2026年4月9日、Rockoon方式による小型ロケットの開発を手掛ける宇宙スタートアップのAstroX株式会社は、福島県にある南相馬MSL工場に大型の成層圏環境模擬装置「SETS」を導入したと発表した。本装置は宇宙開発関連機器を手掛ける、株式会社植松電機と共同で設計・製造されたものである。
（引用元：PR TIMES）
Rockoon方式では、まず気球を用いて機体を成層圏まで上昇。空気抵抗が少なく重力損失も減る上空から、小型ロケットを発射する手法だ。低コストかつ高頻度の打ち上げを可能にする、次世代の宇宙輸送インフラとして期待がかかる。しかし本方式の実用化には、気球が到達した後の空気の薄い低圧環境（成層圏相当）において、ロケットの姿勢制御システムが確実に動作することを証明しなければならない。

今回AstroXが導入を決めた「SETS」は、チャンバー内部の空気を抜くことで成層圏と同じ低圧環境を地上で模擬する大型の試験設備だ。最大の特徴は、同社が開発を進めるCMG（回転体の力で向きを変える姿勢制御方式）装置を、実機構成のまま内部に収容できる点にある。


天井から機体を吊り下げた状態で出し入れし、観察窓や多数の接続口を用いて各種計測や評価を行うことで、成層圏到達後における姿勢制御装置の確実な動作を、地上で事前に検証するための実践的な試験基盤が整えられた。







地上の設備が宇宙の競争力を決める。成層圏利活用の促進に期待




ロケット開発において、本番の環境を模した試験設備を自社内に保有することは、事業の成否を分ける極めて重要な戦略となる。

宇宙空間や成層圏は、地上とは全く異なる物理条件に支配されている。そのため、いくらコンピューター上で完璧なシミュレーションを行っても、実際の環境下では想定外の不具合が発生するリスクが常に付きまとう。しかしロケットの打ち上げは、多大なコストと労力を要する一発勝負。本番環境での失敗は、開発スケジュールに深刻な遅れをもたらしてしまう。

このリスクはできるだけ抑えたい。そのために、地上にいながら本番と限りなく近い条件で機体をテストし、問題があればすぐに設計を修正して再びテストするという、地道な検証サイクルを高速で回していく。大型の環境模擬装置を自社工場に導入できれば、外部の専門施設を予約して順番を待つ手間が省け、開発チームは自分たちのペースで納得がいくまで実機サイズの検証を繰り返し行える。開発期間の大幅な短縮とシステムの信頼性向上に直結するものだ。

AstroX取締役CTOの和田 豊 氏は次のようにコメントしている。「本装置の導入により国内最大級の成層圏試験環境試験設備が整備されました。本設備はRockoonによる空中発射の実用化に大きく貢献できると考えています。他にも、今後、高層大気観測や通信などさまざまな分野で成層圏の利用が注目されています。本設備により成層圏利活用が促進されることを期待しています」。

宇宙へのアクセス手法を多様化し、持続可能なインフラを構築するためには、華やかな打ち上げの裏側にある「地上での検証環境」の整備が欠かせない。実直にデータを集め、機体の精度を高め続けるための充実した開発基盤が、激化するグローバルな宇宙ビジネス開発競争を勝ち抜くための確かな土台となっていくはずだ。













</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260623_SETS/SETS_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-23T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>ロケットを宇宙へ送り届けるために必要なのは、広大な発射場や強力なエンジンだけではない。空気の薄い過酷な環境下で機体が確実に動作するかを確かめるため、本番に近い状態を地上で何度でも再現できる強力な試験基盤が不可欠となる。</p>
<p>気球を用いて成層圏からロケットを発射する。新たな輸送方式の実用化に向け、国内最大級の環境模擬装置が稼働を開始した。開発のスピードを直接的に決定づける充実した地上設備が、日本の宇宙インフラ構築を力強く後押ししていく。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">実機サイズで成層圏での動作を検証。国内最大級の試験機</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月9日、Rockoon方式による小型ロケットの開発を手掛ける宇宙スタートアップのAstroX株式会社は、福島県にある南相馬MSL工場に大型の成層圏環境模擬装置「SETS」を導入したと発表した。本装置は宇宙開発関連機器を手掛ける、株式会社植松電機と共同で設計・製造されたものである。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260623_SETS/SETS_1.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000101722.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>Rockoon方式では、まず気球を用いて機体を成層圏まで上昇。空気抵抗が少なく重力損失も減る上空から、小型ロケットを発射する手法だ。低コストかつ高頻度の打ち上げを可能にする、次世代の宇宙輸送インフラとして期待がかかる。しかし本方式の実用化には、気球が到達した後の空気の薄い低圧環境（成層圏相当）において、ロケットの姿勢制御システムが確実に動作することを証明しなければならない。</p>
<p></p>
<p>今回AstroXが導入を決めた「SETS」は、チャンバー内部の空気を抜くことで成層圏と同じ低圧環境を地上で模擬する大型の試験設備だ。最大の特徴は、同社が開発を進めるCMG（回転体の力で向きを変える姿勢制御方式）装置を、実機構成のまま内部に収容できる点にある。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>天井から機体を吊り下げた状態で出し入れし、観察窓や多数の接続口を用いて各種計測や評価を行うことで、成層圏到達後における姿勢制御装置の確実な動作を、地上で事前に検証するための実践的な試験基盤が整えられた。</p>
<div></div>
<p></p>
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</div>
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</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">地上の設備が宇宙の競争力を決める。成層圏利活用の促進に期待</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>ロケット開発において、本番の環境を模した試験設備を自社内に保有することは、事業の成否を分ける極めて重要な戦略となる。</p>
<p></p>
<p>宇宙空間や成層圏は、地上とは全く異なる物理条件に支配されている。そのため、いくらコンピューター上で完璧なシミュレーションを行っても、実際の環境下では想定外の不具合が発生するリスクが常に付きまとう。しかしロケットの打ち上げは、多大なコストと労力を要する一発勝負。本番環境での失敗は、開発スケジュールに深刻な遅れをもたらしてしまう。</p>
<p></p>
<p>このリスクはできるだけ抑えたい。そのために、地上にいながら本番と限りなく近い条件で機体をテストし、問題があればすぐに設計を修正して再びテストするという、地道な検証サイクルを高速で回していく。大型の環境模擬装置を自社工場に導入できれば、外部の専門施設を予約して順番を待つ手間が省け、開発チームは自分たちのペースで納得がいくまで実機サイズの検証を繰り返し行える。開発期間の大幅な短縮とシステムの信頼性向上に直結するものだ。</p>
<p></p>
<p>AstroX取締役CTOの和田 豊 氏は次のようにコメントしている。「本装置の導入により国内最大級の成層圏試験環境試験設備が整備されました。本設備はRockoonによる空中発射の実用化に大きく貢献できると考えています。他にも、今後、高層大気観測や通信などさまざまな分野で成層圏の利用が注目されています。本設備により成層圏利活用が促進されることを期待しています」。</p>
<p></p>
<p>宇宙へのアクセス手法を多様化し、持続可能なインフラを構築するためには、華やかな打ち上げの裏側にある「地上での検証環境」の整備が欠かせない。実直にデータを集め、機体の精度を高め続けるための充実した開発基盤が、激化するグローバルな宇宙ビジネス開発競争を勝ち抜くための確かな土台となっていくはずだ。</p>
<div></div>
<p></p>
<p></p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2105/">
<title>衛星群を地上で一元化。運用管理の新基準</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2105/</link>
<description>
夜空を見上げても見えない無数の人工衛星が、今や私たちの日常を支えるインフラとして機能している。しかし、地球の周回軌道に機体が増えれば増えるほど、それを地上から運用するオペレーターの負荷は限界に近づいていく。
各機体から絶え間なく送られてくる膨大なデータを遅延なく処理し、ひと目で状況を把握できる環境がなければ、大規模な衛星網を安全に維持することはできない。宇宙ビジネスが真の社会基盤として定着するための鍵は、ロケットや衛星のハードウェア性能から、地上の管制室を支える精緻なソフトウェア技術へと確実に移りつつある。（文＝SpaceStep編集部）








膨大なデータを高速描画。一元管理の実力




2026年4月8日、システム開発や技術コンサルティングを手掛ける株式会社Fusicは、株式会社QPS研究所に「人工衛星モニタリングダッシュボード」を開発し、納品したと発表した。

（引用元：PR TIMES）
QPS研究所は、九州発の宇宙開発企業として小型のSAR（合成開口レーダー）衛星を開発・製造・運用している。同社は2030年に36機の衛星コンステレーションを構築し、世界中のほぼどこでも平均10分以内に観測できる準リアルタイム観測網の実現を目指している。これにより取得されたデータは、防災・減災やインフラ管理など、さまざまな社会課題の解決に役立てられる計画だ。
しかし、運用する衛星の数が増えるにつれて、地上での管理には大きな課題が生じていた。衛星ごとに確認すべき情報が複数のアプリケーションに分散していたため、運用手順が煩雑になり、新しく加わったメンバーがシステムを修得するための教育コストも増大していたのだ。
この課題を解決するため、Fusicは複数の衛星の運用情報を統合的に確認できる専用のダッシュボードを開発。このシステムは、1,000を超えるパラメーターを遅延なく高速描画し、衛星の状態把握の即時性を大幅に向上させた。また、大量のデータを効率的に蓄積するアーカイブ基盤を備え、過去の運用実績を素早く参照できる。
さらに、衛星の個体差や仕様変更を吸収する拡張性を持たせている点も実用的だ。衛星ごとの表示内容やパラメーターの単位、色付けなどを柔軟に設定でき、今後の機体増加にもスムーズに対応できる運用基盤が完成した。







地上から宇宙を支える。運用基盤の価値




多数の衛星を打ち上げ、地球全体を網羅する観測網を構築する。この壮大な計画を実現する上で最大のハードルとなるのは、実は宇宙空間ではなく地上の管理体制にある。
機体の数に比例して地上に送られてくるデータ量も爆発的に増加する。それぞれの衛星の軌道や機体の健全性を常に監視し、異常があれば即座に対応しなければならない。もし管理システムが複雑で情報が分散したままであれば、地上のオペレーターにかかる負担は限界に達し、ヒューマンエラーを誘発する原因にもなり得る。
直感的なインターフェースで情報を一元化するダッシュボードは、こうしたリスクを未然に防ぐ重要な役割を果たす。複雑な操作手順を簡略化することで、経験の浅いオペレーターでも正確な状況判断を下すことが可能になり、結果として組織全体の運用体制が強化される。
また、今回の開発がクラウドやAIに強みを持つ地上のIT企業によって成し遂げられた点も意義深い。宇宙産業はもはや、人工衛星を製造するハードウェア企業だけで完結する世界ではない。膨大なデータを高速で処理し、ユーザーインターフェースを最適化するという、IT業界が長年培ってきたソフトウェアの技術が不可欠となっているのだ。
宇宙のインフラが実社会に価値を提供するためには、それを制御する地上のシステムが強固でなければならない。異業種の技術が交差して構築されたこの運用基盤は、大規模な観測網の実現を支え、持続可能な宇宙ビジネスの成長を後押しする確かな土台となっていくはずだ。













</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260622_Fusic/26.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-22T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>夜空を見上げても見えない無数の人工衛星が、今や私たちの日常を支えるインフラとして機能している。しかし、地球の周回軌道に機体が増えれば増えるほど、それを地上から運用するオペレーターの負荷は限界に近づいていく。</p>
<p>各機体から絶え間なく送られてくる膨大なデータを遅延なく処理し、ひと目で状況を把握できる環境がなければ、大規模な衛星網を安全に維持することはできない。宇宙ビジネスが真の社会基盤として定着するための鍵は、ロケットや衛星のハードウェア性能から、地上の管制室を支える精緻なソフトウェア技術へと確実に移りつつある。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">膨大なデータを高速描画。一元管理の実力</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月8日、システム開発や技術コンサルティングを手掛ける株式会社Fusicは、株式会社QPS研究所に「人工衛星モニタリングダッシュボード」を開発し、納品したと発表した。</p>
<p style="text-align: left;"><img src="/space/images/learn/260622_Fusic/260622_Fusic_2.webp" width="900" height="473" alt="" /><span style="font-size: small;"><br />
（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000046080.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>QPS研究所は、九州発の宇宙開発企業として小型のSAR（合成開口レーダー）衛星を開発・製造・運用している。同社は2030年に36機の衛星コンステレーションを構築し、世界中のほぼどこでも平均10分以内に観測できる準リアルタイム観測網の実現を目指している。これにより取得されたデータは、防災・減災やインフラ管理など、さまざまな社会課題の解決に役立てられる計画だ。</p>
<p>しかし、運用する衛星の数が増えるにつれて、地上での管理には大きな課題が生じていた。衛星ごとに確認すべき情報が複数のアプリケーションに分散していたため、運用手順が煩雑になり、新しく加わったメンバーがシステムを修得するための教育コストも増大していたのだ。</p>
<p>この課題を解決するため、Fusicは複数の衛星の運用情報を統合的に確認できる専用のダッシュボードを開発。このシステムは、1,000を超えるパラメーターを遅延なく高速描画し、衛星の状態把握の即時性を大幅に向上させた。また、大量のデータを効率的に蓄積するアーカイブ基盤を備え、過去の運用実績を素早く参照できる。</p>
<p>さらに、衛星の個体差や仕様変更を吸収する拡張性を持たせている点も実用的だ。衛星ごとの表示内容やパラメーターの単位、色付けなどを柔軟に設定でき、今後の機体増加にもスムーズに対応できる運用基盤が完成した。</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">地上から宇宙を支える。運用基盤の価値</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>多数の衛星を打ち上げ、地球全体を網羅する観測網を構築する。この壮大な計画を実現する上で最大のハードルとなるのは、実は宇宙空間ではなく地上の管理体制にある。</p>
<p>機体の数に比例して地上に送られてくるデータ量も爆発的に増加する。それぞれの衛星の軌道や機体の健全性を常に監視し、異常があれば即座に対応しなければならない。もし管理システムが複雑で情報が分散したままであれば、地上のオペレーターにかかる負担は限界に達し、ヒューマンエラーを誘発する原因にもなり得る。</p>
<p>直感的なインターフェースで情報を一元化するダッシュボードは、こうしたリスクを未然に防ぐ重要な役割を果たす。複雑な操作手順を簡略化することで、経験の浅いオペレーターでも正確な状況判断を下すことが可能になり、結果として組織全体の運用体制が強化される。</p>
<p>また、今回の開発がクラウドやAIに強みを持つ地上のIT企業によって成し遂げられた点も意義深い。宇宙産業はもはや、人工衛星を製造するハードウェア企業だけで完結する世界ではない。膨大なデータを高速で処理し、ユーザーインターフェースを最適化するという、IT業界が長年培ってきたソフトウェアの技術が不可欠となっているのだ。</p>
<p>宇宙のインフラが実社会に価値を提供するためには、それを制御する地上のシステムが強固でなければならない。異業種の技術が交差して構築されたこの運用基盤は、大規模な観測網の実現を支え、持続可能な宇宙ビジネスの成長を後押しする確かな土台となっていくはずだ。</p>
<p></p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2075/">
<title>【宇宙クイズ】私たちが「星の子」とよばれる一番の理由はどれでしょう？</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2075/</link>
<description>

ここまでは、答えのポイントを図版で紹介しました。ここからは、私たちの体をつくる物質が、どのように遠い昔の星とつながっているのかを、もう少しゆっくり見ていきましょう。

私たちの体は、水素、酸素、炭素、窒素、鉄など、さまざまな物質でできています。ふだんはあまり意識しませんが、これらは地球だけで突然生まれたものではありません。

そのもとになった物質は、今の太陽が生まれるよりもずっと昔、別の星の中で作られたと考えられています。星の中では、とても高い温度と大きな力によって、軽い物質が少しずつ重い物質へと変わっていきます。こうして、星の中でいろいろな物質が作られていくのです。
やがて、その星が一生を終えるころ、大きな爆発を起こすことがあります。これを「超新星爆発」といいます。星の中で作られた物質は、この爆発によって宇宙空間に広がっていきました。

ここで、少し時間を大きく広げて考えてみましょう。宇宙が誕生したのは、今から約138億年前だと考えられています。一方、私たちが暮らす太陽系が生まれたのは、今から約46億年前です。宇宙の歴史全体から見ると、太陽系はずいぶん後から生まれた存在なのです。

実はこの話には、もう一つクイズにしたくなるような大きな問いがあります。それは、「生命が生まれるためには、宇宙にどれくらいの時間が必要だったのか」という問いです。

ただ、この問いは、今回のように三択で答えを選べるほど簡単ではありません。宇宙が生まれ、星が生まれ、その星の中で物質が作られ、星が一生を終えて宇宙へ物質を広げていく。そうした星の世代交代が長い時間をかけて繰り返されることで、ようやく太陽系や地球、そして私たちの体をつくる材料がそろっていきました。

だからこそ、「私たちは星の子なのか？」というクイズの答えの奥には、まだ簡単には答えを一つに決められない、宇宙の大きな謎も隠れているのです。
宇宙に広がった物質は、長い時間をかけて再び集まっていきます。そして、今の太陽や、その周りを回る地球、月などを含む太陽系ができていきました。つまり、地球にある物質も、私たちの体をつくっている物質も、大昔の星で作られたものとつながっているのです。
そう考えると、星はただ遠くで光っているだけの存在ではありません。私たちの体の中にも、はるか昔の星のかけらがあると言えるのかもしれません。
「星の子」と聞くと、少し不思議で、ロマンチックな言葉に感じますよね。でも、それはただのたとえではなく、宇宙の長い歴史とつながった言葉でもあるのです。
さて、みなさんは正解できましたか？ぜひ、家族やお友達にもこのクイズを出してみてください。夜空の星を見上げるとき、「自分の体も、遥か遠い昔の別の星とつながっているんだ」と思うと、宇宙が少し身近に感じられるかもしれません。
これからも、宇宙がもっと身近に感じられるクイズをお届けしていきます。どうぞお楽しみに！






クイズを作ってくれたのは
&#160;
上森規光さん
JAXAで37年間、宇宙に関わる仕事を続け、アメリカ・ワシントンでも活躍。今はHIREC株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械が安全に動くよう、品質を守る仕事に取り組んでいます。












</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/uchu_QUIZ/2nd/ucyuQ_02.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/36">宇宙の基本</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-19T07:45:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177668757960366300" class="cms-content-parts-sin177668757960374400">
<p><img src="/space/images/learn/uchu_QUIZ/2nd/images20260609075220.webp" width="1700" height="10568" alt="" /></p>
<p>ここまでは、答えのポイントを図版で紹介しました。ここからは、私たちの体をつくる物質が、どのように遠い昔の星とつながっているのかを、もう少しゆっくり見ていきましょう。</p>
<p></p>
<p>私たちの体は、水素、酸素、炭素、窒素、鉄など、さまざまな物質でできています。ふだんはあまり意識しませんが、これらは地球だけで突然生まれたものではありません。</p>
<p></p>
<p>そのもとになった物質は、今の太陽が生まれるよりもずっと昔、別の星の中で作られたと考えられています。星の中では、とても高い温度と大きな力によって、軽い物質が少しずつ重い物質へと変わっていきます。こうして、星の中でいろいろな物質が作られていくのです。</p>
<p>やがて、その星が一生を終えるころ、大きな爆発を起こすことがあります。これを「超新星爆発」といいます。星の中で作られた物質は、この爆発によって宇宙空間に広がっていきました。</p>
<p></p>
<p>ここで、少し時間を大きく広げて考えてみましょう。宇宙が誕生したのは、今から約138億年前だと考えられています。一方、私たちが暮らす太陽系が生まれたのは、今から約46億年前です。宇宙の歴史全体から見ると、太陽系はずいぶん後から生まれた存在なのです。</p>
<p></p>
<p>実はこの話には、もう一つクイズにしたくなるような大きな問いがあります。それは、「生命が生まれるためには、宇宙にどれくらいの時間が必要だったのか」という問いです。</p>
<p></p>
<p>ただ、この問いは、今回のように三択で答えを選べるほど簡単ではありません。宇宙が生まれ、星が生まれ、その星の中で物質が作られ、星が一生を終えて宇宙へ物質を広げていく。そうした星の世代交代が長い時間をかけて繰り返されることで、ようやく太陽系や地球、そして私たちの体をつくる材料がそろっていきました。</p>
<p></p>
<p>だからこそ、「私たちは星の子なのか？」というクイズの答えの奥には、まだ簡単には答えを一つに決められない、宇宙の大きな謎も隠れているのです。</p>
<p>宇宙に広がった物質は、長い時間をかけて再び集まっていきます。そして、今の太陽や、その周りを回る地球、月などを含む太陽系ができていきました。つまり、地球にある物質も、私たちの体をつくっている物質も、大昔の星で作られたものとつながっているのです。</p>
<p>そう考えると、星はただ遠くで光っているだけの存在ではありません。私たちの体の中にも、はるか昔の星のかけらがあると言えるのかもしれません。</p>
<p>「星の子」と聞くと、少し不思議で、ロマンチックな言葉に感じますよね。でも、それはただのたとえではなく、宇宙の長い歴史とつながった言葉でもあるのです。</p>
<p>さて、みなさんは正解できましたか？ぜひ、家族やお友達にもこのクイズを出してみてください。夜空の星を見上げるとき、「自分の体も、遥か遠い昔の別の星とつながっているんだ」と思うと、宇宙が少し身近に感じられるかもしれません。</p>
<p>これからも、宇宙がもっと身近に感じられるクイズをお届けしていきます。どうぞお楽しみに！</p>
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</div>
<div class="cms-content-parts-sin177668743464687100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177668743464700100">
<p style="text-align: center;"><strong>クイズを作ってくれたのは</strong></p>
<p style="text-align: center;">&#160;<img src="/space/images/learn/uchu_QUIZ/images20260420211813.webp" width="500" height="546" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>上森規光さん</strong></p>
<p>JAXAで37年間、宇宙に関わる仕事を続け、アメリカ・ワシントンでも活躍。今はHIREC株式会社の社長として、宇宙で使う部品や機械が安全に動くよう、品質を守る仕事に取り組んでいます。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177945961006293800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177945961006297700">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/215/" rel="otherurl" title=""><img id="cms-editor-image-sin177945953789794300" class="cparts-editsite--img cms-easy-edit" src="/space/images/column/ucyuQ_L-2.webp" width="900" name="" height="264" alt="" /></a></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2102/">
<title>アニメから宇宙へ。ハロが拓く参加型開発</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2102/</link>
<description>
「宇宙開発は一部のエリートだけのもの」。そんな固定観念を打ち破り、一般市民が直接プロジェクトに関与できる時代がやってきた。
画面の中で親しまれてきたアニメのロボットが、現実の機体として国際宇宙ステーションへと飛び立つ。その設計や組立、打ち上げのプロセスに誰もが参加できる画期的な試みだ。遠い存在だった宇宙を「自分ごと」として体験する。このオープンな挑戦は、日本の産業にどのような活力を与えるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）








憧れを現実に。誰もが関われるミッション




2026年4月7日、宇宙開発への参加機会の拡大を目指すスペースエントリー株式会社は、自律型宇宙ロボット「みんなのハロ」を国際宇宙ステーション（ISS）へ打ち上げるミッション「HELLO, HARO」を始動すると発表した。

（引用元：PR TIMES）
本プロジェクトでは、「機動戦士ガンダム」のメカニックデザイナーとして知られる大河原邦男氏がデザインに協力。特徴的な球体デザインを維持しつつ、無重力環境における移動性や機能性を両立するため、プロペラやセンサーの配置などについてエンジニアチームと緻密な設計が進められている。民間企業が開発した、会話も可能な自律型ロボットをISSの「きぼう」日本実験棟に送り込み、最新OSを搭載して稼働させるという、先進的な取り組みだ。ミッションでは地上での稼働テストを経て、微小重力環境での動作や、宇宙飛行士とのコミュニケーション機能の検証が行われる。

（引用元：PR TIMES）

最大の特徴は、開発から運用に至るプロセスを一般に開放している点にある。2026年4月14日よりクラウドファンディングを通じて参加者を募集。支援者は開発プロセスへの関与や組立、打ち上げイベントなど、さまざまな形でミッションを体験できる。株式会社バンダイナムコフィルムワークスなどのパートナーも参画し、一大プロジェクトとして進行している。
同社の代表である熊谷亮一氏は、「未知のワクワクを、限られた人だけでなく、みんなで一緒に体験し、共有できる未来をつくりたい」と語り、大人も子どもも同じ目線で参加できる宇宙への入り口としての役割を強調している。







「見る」から「創る」へ。裾野を広げる共創




このプロジェクトの根底にあるのは、宇宙開発を「遠くから眺めるもの」から「自ら参加し、共に創り上げるもの」へと転換させようとする意思だ。
宇宙ビジネスが民間主導へと移行しつつあるとはいえ、これまでは一般の市民が機体の設計や組立といった具体的なプロセスに直接関与できる機会はほとんどなかった。そこに、世代を超えて親しまれている「ハロ」というアイコンを投入することで、専門知識を持たない人々であっても、直感的な親しみやすさを入り口として高度な技術実証に巻き込むことができる。
（引用元：PR TIMES）

資金をクラウドファンディングで募りながら、開発の裏側を共有し、支援者と一体となってプロジェクトを進める手法は、単なる資金調達の枠を超えている。これは、企業と消費者が共に新しい価値を創出するコミュニティの形成に他ならない。プロジェクトに参加した人々は、自らが関わったロボットが宇宙で稼働する姿を見ることで、宇宙を身近なビジネスフィールドとして認識するようになる。


また、本ミッションが国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「きぼう」有償利用制度を活用して実施される点も重要だ。国が整備した宇宙環境のインフラを民間企業が活用し、さらにそれを一般の市民へと還元していく。この一連の流れは、宇宙という特殊な空間を誰もが利用できる開かれたプラットフォームへと成長させるための理想的なエコシステムと言える。


特に、子どもたちがリアルな宇宙開発のプロセスに触れる経験は、将来のエンジニアや科学者を育てる上で計り知れない価値を持つだろう。
アニメの世界で描かれた夢を現実のテクノロジーで形にし、誰もが参加できる仕組みを整える。このオープンな挑戦は、日本の宇宙産業の裾野を飛躍的に広げ、次なる成長を支える基盤となっていくはずだ。














</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
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<dc:date>2026-06-18T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>「宇宙開発は一部のエリートだけのもの」。そんな固定観念を打ち破り、一般市民が直接プロジェクトに関与できる時代がやってきた。<br />
画面の中で親しまれてきたアニメのロボットが、現実の機体として国際宇宙ステーションへと飛び立つ。その設計や組立、打ち上げのプロセスに誰もが参加できる画期的な試みだ。遠い存在だった宇宙を「自分ごと」として体験する。このオープンな挑戦は、日本の産業にどのような活力を与えるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">憧れを現実に。誰もが関われるミッション</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月7日、宇宙開発への参加機会の拡大を目指すスペースエントリー株式会社は、自律型宇宙ロボット「みんなのハロ」を国際宇宙ステーション（ISS）へ打ち上げるミッション「HELLO, HARO」を始動すると発表した。</p>
<p style="text-align: left;"><img src="/space/images/learn/260618_SpaceEntry/SpaceEntry_2.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;"><br />
（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000157421.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>本プロジェクトでは、「機動戦士ガンダム」のメカニックデザイナーとして知られる大河原邦男氏がデザインに協力。特徴的な球体デザインを維持しつつ、無重力環境における移動性や機能性を両立するため、プロペラやセンサーの配置などについてエンジニアチームと緻密な設計が進められている。民間企業が開発した、会話も可能な自律型ロボットをISSの「きぼう」日本実験棟に送り込み、最新OSを搭載して稼働させるという、先進的な取り組みだ。ミッションでは地上での稼働テストを経て、微小重力環境での動作や、宇宙飛行士とのコミュニケーション機能の検証が行われる。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260618_SpaceEntry/SpaceEntry_3.webp" width="900" height="335" alt="" /></p>
<p><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000157421.html">PR TIMES</a>）</span><br />
<br />
最大の特徴は、開発から運用に至るプロセスを一般に開放している点にある。2026年4月14日よりクラウドファンディングを通じて参加者を募集。支援者は開発プロセスへの関与や組立、打ち上げイベントなど、さまざまな形でミッションを体験できる。株式会社バンダイナムコフィルムワークスなどのパートナーも参画し、一大プロジェクトとして進行している。</p>
<p>同社の代表である熊谷亮一氏は、「未知のワクワクを、限られた人だけでなく、みんなで一緒に体験し、共有できる未来をつくりたい」と語り、大人も子どもも同じ目線で参加できる宇宙への入り口としての役割を強調している。</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「見る」から「創る」へ。裾野を広げる共創</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>このプロジェクトの根底にあるのは、宇宙開発を「遠くから眺めるもの」から「自ら参加し、共に創り上げるもの」へと転換させようとする意思だ。</p>
<p>宇宙ビジネスが民間主導へと移行しつつあるとはいえ、これまでは一般の市民が機体の設計や組立といった具体的なプロセスに直接関与できる機会はほとんどなかった。そこに、世代を超えて親しまれている「ハロ」というアイコンを投入することで、専門知識を持たない人々であっても、直感的な親しみやすさを入り口として高度な技術実証に巻き込むことができる。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260618_SpaceEntry/SpaceEntry_4.webp" width="900" height="219" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000157421.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<div>
<p>資金をクラウドファンディングで募りながら、開発の裏側を共有し、支援者と一体となってプロジェクトを進める手法は、単なる資金調達の枠を超えている。これは、企業と消費者が共に新しい価値を創出するコミュニティの形成に他ならない。プロジェクトに参加した人々は、自らが関わったロボットが宇宙で稼働する姿を見ることで、宇宙を身近なビジネスフィールドとして認識するようになる。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>また、本ミッションが国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「きぼう」有償利用制度を活用して実施される点も重要だ。国が整備した宇宙環境のインフラを民間企業が活用し、さらにそれを一般の市民へと還元していく。この一連の流れは、宇宙という特殊な空間を誰もが利用できる開かれたプラットフォームへと成長させるための理想的なエコシステムと言える。</p>
<p></p>
<p></p>
<p>特に、子どもたちがリアルな宇宙開発のプロセスに触れる経験は、将来のエンジニアや科学者を育てる上で計り知れない価値を持つだろう。</p>
<p>アニメの世界で描かれた夢を現実のテクノロジーで形にし、誰もが参加できる仕組みを整える。このオープンな挑戦は、日本の宇宙産業の裾野を飛躍的に広げ、次なる成長を支える基盤となっていくはずだ。</p>
</div>
<p></p>
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<p></p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2092/">
<title>宇宙で人が生きる。生命維持技術の国産化</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2092/</link>
<description>
宇宙空間で人間が生き延びるためには、空気や水を循環させ、極限の環境から命を守るシステムが不可欠だ。これまで日本はこの根幹技術を海外に依存してきた。しかし、宇宙が民間主導の経済圏へと移行する中、自国で人を安全に輸送・滞在させる能力がなければ、グローバル競争の舞台に立つことはできない。
この課題を打破するため、日本の技術力を結集して「宇宙で人が生きるためのインフラ」を自前で構築するプロジェクトが動き出した。人間の命を預かる究極の安全技術の確立は、未来の宇宙産業をどう変えていくのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）







酸素と窒素を管理。命を守る技術の構築




2026年4月2日、有人宇宙開発に関わる研究と実装を手掛けるAmateras Space株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が公募する「宇宙戦略基金第2期」の提案テーマに採択され、連携機関として参画すると発表した。
（引用元：PR TIMES）
宇宙システム開発株式会社を代表機関とし、スペースNSプラン株式会社とともに取り組む本プロジェクトの目的は、有人宇宙輸送において安全性の根幹を担う「ECLSS（環境制御・生命維持システム）」の国産基盤技術の確立である。人間を安全に宇宙へ運び、滞在させ、無事に帰還させるための中核技術でありながら、日本は長年にわたってこの領域を海外の技術に依存してきたという背景がある。

Amateras Spaceは本事業において、将来の宇宙滞在技術や宇宙服にも共通する重要な基盤である酸素・窒素管理技術などを中心に担当する。プロジェクトの遂行にあたっては、物理的な試作機の製作にとどまらず、デジタルツインを活用した高度な統合解析やシミュレーション技術を導入する。これにより、火災や急減圧、有害ガスの発生といった実機では再現が極めて困難な緊急事態における安全性評価を行う。開発コストと期間を抑制しつつ、高い水準で安全性と信頼性を両立させる計画だ。
Amateras Spaceの代表取締役の蓮見 大聖 氏は「ECLSSは人の命を直接支える中核技術。人命を預かる責任と覚悟を持ち、日本の高度な技術基盤を結集して、宇宙空間における安全性と信頼性の徹底的な検証に取り組む」と強い決意を語っている。現在は、こうした全体統合的な視点で設計を主導できる技術人材の採用も強化しており、事業の本格化に向けた体制づくりが進んでいる。






海外依存からの脱却。究極の安全が拓く道




2030年に予定されている国際宇宙ステーション（ISS）の運用終了後、地球の低軌道は国家主導から民間企業が主導する新たな経済圏へと移行する見通しだ。宇宙ビジネスが花開こうとする中、日本が独自の輸送手段と生命維持の技術を持たないままでは、海外のプラットフォームに依存し続けることになり、産業としての自立は望めない。

だからこそ、国内企業が連携し、人の命を守るシステムを自前の技術として構築するこの取り組みは、日本の宇宙産業における自立を決定づける重要なマイルストーンとなる。海外の商業宇宙ステーションに向けて高品質なシステムを供給するという、新たな輸出産業を創出する足がかりにもなるだろう。

さらに特筆すべきは、宇宙空間という一切の妥協が許されない環境で培われた技術の応用力である。限られた空間内で酸素や窒素を管理し、資源を効率よく循環させて有害物質を排除する高度な環境制御の仕組みは、決して宇宙空間専用のものでは終わらない。深海や地下の閉鎖空間といった地球上の極限環境における活動支援や、大規模災害時における密閉シェルターの安全性向上など、私たちの実社会を守るソリューションへの展開が十分に期待できる。

他国の技術を借りるのではなく、自らの手で命を守る強固なインフラを構築し、過酷な環境を切り拓く。高い品質と緻密な安全検証を強みとする日本のエンジニアリングが究極の生命維持技術を生み出し、グローバルな宇宙経済圏において確固たる競争力を発揮していくはずだ。












</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-17T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>宇宙空間で人間が生き延びるためには、空気や水を循環させ、極限の環境から命を守るシステムが不可欠だ。これまで日本はこの根幹技術を海外に依存してきた。しかし、宇宙が民間主導の経済圏へと移行する中、自国で人を安全に輸送・滞在させる能力がなければ、グローバル競争の舞台に立つことはできない。</p>
<p>この課題を打破するため、日本の技術力を結集して「宇宙で人が生きるためのインフラ」を自前で構築するプロジェクトが動き出した。人間の命を預かる究極の安全技術の確立は、未来の宇宙産業をどう変えていくのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">酸素と窒素を管理。命を守る技術の構築</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年4月2日、有人宇宙開発に関わる研究と実装を手掛けるAmateras Space株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）が公募する「宇宙戦略基金第2期」の提案テーマに採択され、連携機関として参画すると発表した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260617_Amateras/amateras_1.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000166430.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>宇宙システム開発株式会社を代表機関とし、スペースNSプラン株式会社とともに取り組む本プロジェクトの目的は、有人宇宙輸送において安全性の根幹を担う「ECLSS（環境制御・生命維持システム）」の国産基盤技術の確立である。人間を安全に宇宙へ運び、滞在させ、無事に帰還させるための中核技術でありながら、日本は長年にわたってこの領域を海外の技術に依存してきたという背景がある。</p>
<p><br />
Amateras Spaceは本事業において、将来の宇宙滞在技術や宇宙服にも共通する重要な基盤である酸素・窒素管理技術などを中心に担当する。プロジェクトの遂行にあたっては、物理的な試作機の製作にとどまらず、デジタルツインを活用した高度な統合解析やシミュレーション技術を導入する。これにより、火災や急減圧、有害ガスの発生といった実機では再現が極めて困難な緊急事態における安全性評価を行う。開発コストと期間を抑制しつつ、高い水準で安全性と信頼性を両立させる計画だ。<br />
Amateras Spaceの代表取締役の蓮見 大聖 氏は「ECLSSは人の命を直接支える中核技術。人命を預かる責任と覚悟を持ち、日本の高度な技術基盤を結集して、宇宙空間における安全性と信頼性の徹底的な検証に取り組む」と強い決意を語っている。現在は、こうした全体統合的な視点で設計を主導できる技術人材の採用も強化しており、事業の本格化に向けた体制づくりが進んでいる。</p>
<p></p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">海外依存からの脱却。究極の安全が拓く道</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>2030年に予定されている国際宇宙ステーション（ISS）の運用終了後、地球の低軌道は国家主導から民間企業が主導する新たな経済圏へと移行する見通しだ。宇宙ビジネスが花開こうとする中、日本が独自の輸送手段と生命維持の技術を持たないままでは、海外のプラットフォームに依存し続けることになり、産業としての自立は望めない。</p>
<p></p>
<p>だからこそ、国内企業が連携し、人の命を守るシステムを自前の技術として構築するこの取り組みは、日本の宇宙産業における自立を決定づける重要なマイルストーンとなる。海外の商業宇宙ステーションに向けて高品質なシステムを供給するという、新たな輸出産業を創出する足がかりにもなるだろう。</p>
<p></p>
<p>さらに特筆すべきは、宇宙空間という一切の妥協が許されない環境で培われた技術の応用力である。限られた空間内で酸素や窒素を管理し、資源を効率よく循環させて有害物質を排除する高度な環境制御の仕組みは、決して宇宙空間専用のものでは終わらない。深海や地下の閉鎖空間といった地球上の極限環境における活動支援や、大規模災害時における密閉シェルターの安全性向上など、私たちの実社会を守るソリューションへの展開が十分に期待できる。</p>
<p></p>
<p>他国の技術を借りるのではなく、自らの手で命を守る強固なインフラを構築し、過酷な環境を切り拓く。高い品質と緻密な安全検証を強みとする日本のエンジニアリングが究極の生命維持技術を生み出し、グローバルな宇宙経済圏において確固たる競争力を発揮していくはずだ。</p>
<p></p>
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]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2082/">
<title>高校生も宇宙へ。多様化する衛星の放出</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2082/</link>
<description>
国際宇宙ステーションから放出される小型衛星には、研究機関の技術実証だけでなく、高校生の挑戦や宇宙開発を趣味として楽しむ社会人の発想も搭載されている。かつて一部の専門家に限られていた宇宙利用は、民間企業による支援の広がりによって大きく身近なものとなりつつある。誰もが宇宙を活用できる時代が訪れたとき、日本の産業や教育にはどのような可能性が広がるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）








多様な知性を運ぶ。宇宙商社&#174;の伴走支援




2026年3月26日、宇宙ビジネスの総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社は、2025年度における国際宇宙ステーション（ISS）「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出事業において、引き渡した6機すべての軌道上投入が完了したと発表した。

（引用元：PR TIMES）
今回放出された衛星の最大の特徴は、そのミッションの多様性にある。大学や研究機関による本格的な技術実証や地球観測にとどまらず、高校生と大学が連携した人材育成プロジェクトや、「趣味としての宇宙開発」を掲げる民間団体の取り組みなど、幅広いプレイヤーが参加している。
例えば、岐阜大学と地元の高校生によるプロジェクトでは、衛星から地球を撮影し、アナログの音声信号としてメッセージを送信する。静岡大学の衛星には小中高生が詠んだ俳句が搭載され、民間団体のリーマンサットスペーシズは星のデータを音楽に変換して宇宙から届けるという芸術的なアプローチに挑んでいる。ほかにも、九州工業大学によるオーロラ観測や、海外機関のIoT技術実証など、国境や分野を越えた多彩なアイデアが詰め込まれている。
これらの挑戦を裏側で支えているのがSpace BDの存在だ。宇宙空間への衛星放出には、極めて厳格な安全審査や複雑な技術的要件を満たす必要がある。同社は豊富な実績をもとに、放出機会の確保から安全審査の通過、技術的な調整に至るまでの道のりを一気通貫でサポートし、経験の浅い事業者であっても円滑にプロジェクトを遂行できる体制を整えている。







裾野の広がりが創る、新たな産業の土台




さまざまな背景を持つプレイヤーが相次いで衛星を軌道へ送り出している現状から見えてくるのは、宇宙空間が一部の特権的な領域を脱し、自由な発想を試す「開かれた実験場」へと急速に変化しているという事実だ。
技術の進化によって超小型衛星の開発コストが低下したとはいえ、それを実際に打ち上げて軌道に乗せるまでの道のりは決して平坦ではない。これまで、宇宙へアクセスするためには高度な専門知識と膨大な労力が求められ、新しいアイデアを持つ異業種の企業や教育機関が参入するにはあまりに壁が高かった。しかし、宇宙商社のような民間企業がその複雑なプロセスを仲介し、技術的な要件定義や安全審査といった実務的な負担を吸収するエコシステムが機能し始めたことで、状況は大きく一変している。
宇宙空間に音楽や俳句といった文化的な要素が持ち込まれたり、高校生が自らの手で開発した機器を軌道上で運用したりすることは、従来の国家主導の宇宙開発では考えられなかったことである。こうした自由で柔軟なアプローチが許容される環境は、宇宙産業における新たなビジネスモデルの種を生み出し、未来の技術者を育てる上で計り知れない価値を持つ。
また、若い世代が学生時代から宇宙開発の最前線に触れ、自分の手がけたものが実際に地球を回るという体験は、将来の日本の科学技術を牽引する強靭な人材育成に直結するだろう。単なる知識の習得にとどまらず、実践的な課題解決のプロセスを経験することが、次世代の才能を大きく伸ばしていくからだ。
テクノロジーの壁を専門家のサポートによって乗り越え、多様な人々のアイデアを直接宇宙へと繋いでいく。教育や芸術をも巻き込むこのオープンな環境づくりは、日本の宇宙産業の裾野を大きく広げ、次なる成長を支える強固な基盤となっていくはずだ。













</description>
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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-06-16T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>国際宇宙ステーションから放出される小型衛星には、研究機関の技術実証だけでなく、高校生の挑戦や宇宙開発を趣味として楽しむ社会人の発想も搭載されている。かつて一部の専門家に限られていた宇宙利用は、民間企業による支援の広がりによって大きく身近なものとなりつつある。誰もが宇宙を活用できる時代が訪れたとき、日本の産業や教育にはどのような可能性が広がるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">多様な知性を運ぶ。宇宙商社&#174;の伴走支援</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年3月26日、宇宙ビジネスの総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社は、2025年度における国際宇宙ステーション（ISS）「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出事業において、引き渡した6機すべての軌道上投入が完了したと発表した。</p>
<p style="text-align: left;"><img src="/space/images/learn/260616_SpaceBD/SpaceBD_1.webp" width="900" height="600" alt="" /><span style="font-size: small;"><br />
（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000148.000050164.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>今回放出された衛星の最大の特徴は、そのミッションの多様性にある。大学や研究機関による本格的な技術実証や地球観測にとどまらず、高校生と大学が連携した人材育成プロジェクトや、「趣味としての宇宙開発」を掲げる民間団体の取り組みなど、幅広いプレイヤーが参加している。</p>
<p>例えば、岐阜大学と地元の高校生によるプロジェクトでは、衛星から地球を撮影し、アナログの音声信号としてメッセージを送信する。静岡大学の衛星には小中高生が詠んだ俳句が搭載され、民間団体のリーマンサットスペーシズは星のデータを音楽に変換して宇宙から届けるという芸術的なアプローチに挑んでいる。ほかにも、九州工業大学によるオーロラ観測や、海外機関のIoT技術実証など、国境や分野を越えた多彩なアイデアが詰め込まれている。</p>
<p>これらの挑戦を裏側で支えているのがSpace BDの存在だ。宇宙空間への衛星放出には、極めて厳格な安全審査や複雑な技術的要件を満たす必要がある。同社は豊富な実績をもとに、放出機会の確保から安全審査の通過、技術的な調整に至るまでの道のりを一気通貫でサポートし、経験の浅い事業者であっても円滑にプロジェクトを遂行できる体制を整えている。</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">裾野の広がりが創る、新たな産業の土台</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<p>さまざまな背景を持つプレイヤーが相次いで衛星を軌道へ送り出している現状から見えてくるのは、宇宙空間が一部の特権的な領域を脱し、自由な発想を試す「開かれた実験場」へと急速に変化しているという事実だ。</p>
<p>技術の進化によって超小型衛星の開発コストが低下したとはいえ、それを実際に打ち上げて軌道に乗せるまでの道のりは決して平坦ではない。これまで、宇宙へアクセスするためには高度な専門知識と膨大な労力が求められ、新しいアイデアを持つ異業種の企業や教育機関が参入するにはあまりに壁が高かった。しかし、宇宙商社のような民間企業がその複雑なプロセスを仲介し、技術的な要件定義や安全審査といった実務的な負担を吸収するエコシステムが機能し始めたことで、状況は大きく一変している。</p>
<p>宇宙空間に音楽や俳句といった文化的な要素が持ち込まれたり、高校生が自らの手で開発した機器を軌道上で運用したりすることは、従来の国家主導の宇宙開発では考えられなかったことである。こうした自由で柔軟なアプローチが許容される環境は、宇宙産業における新たなビジネスモデルの種を生み出し、未来の技術者を育てる上で計り知れない価値を持つ。</p>
<p>また、若い世代が学生時代から宇宙開発の最前線に触れ、自分の手がけたものが実際に地球を回るという体験は、将来の日本の科学技術を牽引する強靭な人材育成に直結するだろう。単なる知識の習得にとどまらず、実践的な課題解決のプロセスを経験することが、次世代の才能を大きく伸ばしていくからだ。</p>
<p>テクノロジーの壁を専門家のサポートによって乗り越え、多様な人々のアイデアを直接宇宙へと繋いでいく。教育や芸術をも巻き込むこのオープンな環境づくりは、日本の宇宙産業の裾野を大きく広げ、次なる成長を支える強固な基盤となっていくはずだ。</p>
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<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2081/">
<title>退役衛星に接近。宇宙パトロールが拓く未来</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/06/2081/</link>
<description>
「打ち上げれば終わり」。そんな宇宙開発の常識が今、大きく変わろうとしている。地球の周囲には役目を終えた人工衛星やその残骸が数多く漂い、新たなビジネスの足かせとなっているからだ。
地上から眺めるだけでなく、軌道上で直接対象に近づき、状態を確かめる「宇宙のロードサービス」が本格的に始動する。持続可能な環境を守るための画期的なアプローチは、宇宙産業をどう進化させるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）







複数のデブリを観測。先進的な実証ミッション



2026年4月6日、持続可能な宇宙開発の実現を目指して軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールは、2027年に打ち上げを予定している実証ミッション「ISSA-J1」の全体像を公開した。 （引用元：PR TIMES） このミッションは、自動車のロードサービスのように、宇宙空間の故障した衛星やデブリに接近して状態を把握する「宇宙の安全パトロール」の実証を目的としている。文部科学省によるスタートアップの大規模技術実証を支援する制度の採択を受けて進められているプロジェクトだ。 （引用元：PR TIMES） これまで宇宙状況の把握は地上や遠距離からの観測に頼るしかなく、軌道上の詳細な情報を得ることは困難だった。今回のミッションでは、2000年代に打ち上げられてすでに運用を終えた日本の退役衛星「だいち」と「みどりII」を観測対象とする。どちらも質量が4トン近い大型の衛星であり、高度600キロメートル以上の軌道上で20年以上経過した姿を確認し、回転状態や経年劣化の状況を調査する。 特筆すべきは、一度のミッションで異なる軌道にある複数の物体に連続して接近し、観測を行う点だ。最初の対象である「だいち」の動きを確認したのち、安全を確保しながら段階的に接近して近距離から撮影を行う。その後、時間をかけて進路を調整し、「みどりII」が存在する別の軌道へと移動する。民間企業が複数のデブリに対してこうした高度な接近と観測を試みるのは、先進的な取り組みである。（引用元：PR TIMES）



打ち上げから維持管理へ。宇宙インフラの拡張




多くの人工衛星が活躍する現代において、宇宙ビジネスの関心はロケットによる「打ち上げ」から、軌道上の「維持管理」へと大きく拡張している。地球上の道路や橋が定期的な点検を必要とするように、宇宙空間の設備にもメンテナンスが必要な時代が到来した。

これまで、使い終わった人工衛星はそのまま放置されるのが一般的だった。しかし、通信網や観測データの需要が高まり軌道上の過密化が進む中、衝突による新たなデブリ発生のリスクは無視できない課題となっている。宇宙環境を安全に保つためのサービスは、あらゆる衛星事業者や国家にとって不可欠なものとなりつつある。

今回のように対象に安全に近づき、状況を正確に把握する技術は、今後の燃料補給や修理、あるいは軌道からの物理的な除去といったより高度な軌道上サービスを展開するための基礎となる。また、宇宙空間という過酷な環境に20年以上晒された機体の劣化状況を直接撮影してデータを持ち帰ることは、今後の新しい衛星を開発する際の設計や素材選びに価値のあるフィードバックをもたらす。アストロスケールが挑むパトロール技術は、宇宙という広大なフロンティアを持続可能な経済圏として整備するための基盤づくりに他ならない。

故障や劣化を放置せず、直接現場へ赴いて状態を確認する。日本の企業が最前線で取り組むこの挑戦は、世界の宇宙ビジネスを持続可能なものへとアップデートし、次なる成長を支える土台となっていくはずだ。












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<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
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<dc:date>2026-06-15T08:00:00+09:00</dc:date>
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<p>「打ち上げれば終わり」。そんな宇宙開発の常識が今、大きく変わろうとしている。地球の周囲には役目を終えた人工衛星やその残骸が数多く漂い、新たなビジネスの足かせとなっているからだ。</p>
<p>地上から眺めるだけでなく、軌道上で直接対象に近づき、状態を確かめる「宇宙のロードサービス」が本格的に始動する。持続可能な環境を守るための画期的なアプローチは、宇宙産業をどう進化させるのだろうか。（文＝SpaceStep編集部）</p>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">複数のデブリを観測。先進的な実証ミッション</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100"><p>2026年4月6日、持続可能な宇宙開発の実現を目指して軌道上サービスに取り組む株式会社アストロスケールは、2027年に打ち上げを予定している実証ミッション「ISSA-J1」の全体像を公開した。</p> <p><img src="/space/images/learn/260615_astroscale/astroscale_panel.webp" width="900" height="558" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000067481.html">PR TIMES</a>）</span></p> <p>このミッションは、自動車のロードサービスのように、宇宙空間の故障した衛星やデブリに接近して状態を把握する「宇宙の安全パトロール」の実証を目的としている。文部科学省によるスタートアップの大規模技術実証を支援する制度の採択を受けて進められているプロジェクトだ。</p> <p><img src="/space/images/learn/260615_astroscale/astroscale_2.webp" width="900" height="676" alt="" /><br /> <span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000067481.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></p> <p>これまで宇宙状況の把握は地上や遠距離からの観測に頼るしかなく、軌道上の詳細な情報を得ることは困難だった。今回のミッションでは、2000年代に打ち上げられてすでに運用を終えた日本の退役衛星「だいち」と「みどりII」を観測対象とする。どちらも質量が4トン近い大型の衛星であり、高度600キロメートル以上の軌道上で20年以上経過した姿を確認し、回転状態や経年劣化の状況を調査する。</p>  <p>特筆すべきは、一度のミッションで異なる軌道にある複数の物体に連続して接近し、観測を行う点だ。最初の対象である「だいち」の動きを確認したのち、安全を確保しながら段階的に接近して近距離から撮影を行う。その後、時間をかけて進路を調整し、「みどりII」が存在する別の軌道へと移動する。民間企業が複数のデブリに対してこうした高度な接近と観測を試みるのは、先進的な取り組みである。</p><p><img src="/space/images/learn/260615_astroscale/astroscale_3.webp" width="900" height="788" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000067481.html" style="font-size: small;">PR TIMES</a><span style="font-size: small;">）</span></p></div>
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<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">打ち上げから維持管理へ。宇宙インフラの拡張</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
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<p>多くの人工衛星が活躍する現代において、宇宙ビジネスの関心はロケットによる「打ち上げ」から、軌道上の「維持管理」へと大きく拡張している。地球上の道路や橋が定期的な点検を必要とするように、宇宙空間の設備にもメンテナンスが必要な時代が到来した。</p>
<p></p>
<p>これまで、使い終わった人工衛星はそのまま放置されるのが一般的だった。しかし、通信網や観測データの需要が高まり軌道上の過密化が進む中、衝突による新たなデブリ発生のリスクは無視できない課題となっている。宇宙環境を安全に保つためのサービスは、あらゆる衛星事業者や国家にとって不可欠なものとなりつつある。</p>
<p></p>
<p>今回のように対象に安全に近づき、状況を正確に把握する技術は、今後の燃料補給や修理、あるいは軌道からの物理的な除去といったより高度な軌道上サービスを展開するための基礎となる。また、宇宙空間という過酷な環境に20年以上晒された機体の劣化状況を直接撮影してデータを持ち帰ることは、今後の新しい衛星を開発する際の設計や素材選びに価値のあるフィードバックをもたらす。アストロスケールが挑むパトロール技術は、宇宙という広大なフロンティアを持続可能な経済圏として整備するための基盤づくりに他ならない。</p>
<p></p>
<p>故障や劣化を放置せず、直接現場へ赴いて状態を確認する。日本の企業が最前線で取り組むこの挑戦は、世界の宇宙ビジネスを持続可能なものへとアップデートし、次なる成長を支える土台となっていくはずだ。</p>
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