<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>

<rdf:RDF
 xmlns="http://purl.org/rss/1.0/"
 xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
 xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
 xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
 xml:lang="ja"
>

<channel rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/feed/rss10/">
<title>SpaceStep ビジネス活用を学ぶ</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/</link>
<description>ビジネス活用を学ぶ</description>
<dc:language>ja</dc:language>
<dc:date>2026-04-12T07:03:54+09:00</dc:date>
<items>
<rdf:Seq>
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1870/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1874/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1857/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1830/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1860/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1844/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1856/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1842/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1840/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1809/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1828/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1827/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1752/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1619/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1815/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1800/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1718/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1802/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1790/" />
<rdf:li rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1785/" />
</rdf:Seq>
</items>
</channel>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1870/">
<title>ロケットを身近にする研究者が語る宇宙の未来【連載】宇宙ビジョンクリエイター 五嶋 耀祥（ひな）の『宇宙人』と話そう</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1870/</link>
<description>

皆さん、こんにちは。宇宙ビジョンクリエイターの五嶋 耀祥（ひな）です。宇宙ビジネスは、ロケットや探査だけの世界ではなく、私たちの暮らしや産業の未来に直結する可能性を秘めた領域です。本連載では、宇宙ビジネスに挑む多彩なゲスト＝「宇宙人」をお招きし、対話を通じて宇宙の楽しさと可能性を一緒に探っていきます。第2回のゲストは、長年ハイブリッドロケットの研究開発に取り組み、北海道から多くの挑戦者を育ててきた北海道大学大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門 教授の永田晴紀さんです。宇宙を特別なものから使えるものへと近づけてきた歩みをたどりながら、その面白さと可能性を紐解きます。（ナビゲーター＝五嶋 耀祥／文＝SpaceStepプロデューサー 長谷川浩和）
併せて読みたい：まずは絵本でもいい。仕組みを理解しよう～【連載】あの人にAIについて聞いてみた





今回のゲスト

北海道大学大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門 教授
永田晴紀さん
航空宇宙工学、とくにハイブリッドロケット研究の第一人者。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の博士課程を修了後、日産自動車の宇宙航空事業部で固体ロケットの研究開発に従事。1996年に北海道大学へ移り、助教授を経て2006年から教授を務める。無火薬式で推力向上と小型化を実現した「CAMUI型ハイブリッドロケット」の開発で知られ、宇宙技術をより身近にする研究を推進。2020年には卒業生らとLetara株式会社を設立し、CTOとして技術の事業化にも取り組む。現在は北海道大学 産学・地域協働推進機構の副機構長も務め、スタートアップ創出や産学連携にも力を注いでいる。








聞き手

ハッピー・ファム合同会社 代表／社会起業家・ITコンサルタント 
五嶋 耀祥（ひな）さん
北海道苫小牧市出身。苫小牧工業高等専門学校で情報工学と電子生産システム工学を学び、卒業後はシステムエンジニアとしてビッグデータ解析や業務システムの構築に従事。その後、大学事務職や子育てを経て、2015年にNPO北海道ネウボラを設立し地域支援を開始。2019年にハッピー・ファム合同会社を設立し、DX推進・IT教育・宇宙産業支援・女性や親子支援など多分野で活動。2021年には一般社団法人ファミリー支援INV協会を創設し代表理事を務める。ITと福祉、教育を横断するソーシャルビジネスの担い手として注目される。





ワクワクする感性がロケット研究の原点になった

五嶋　永田先生、本日はよろしくお願いいたします。北海道の宇宙ビジネスに関わる中で、先生のお話を伺う機会は何度かありましたが、こうしてじっくり対話できるのを楽しみにしていました。まずは、北海道大学に来られてちょうど30年とのこと、本当におめでとうございます。

永田　ありがとうございます。1996年に北海道大学へ赴任して、来年度でちょうど丸30年になります。ちょうどその頃、大学院重点化という大きな組織改革があって、工学部の中に宇宙関係の目玉となる研究室をつくろうという話が出たんです。その流れの中で、外部から助教授を呼ぶことになり、私がその機会をいただきました。
五嶋　30年という節目ですが、先生は一貫してハイブリッドロケットの研究を続けてこられました。ずっと変わらず見据えてきたものは何だったのでしょうか。
永田　宇宙工学や宇宙科学の研究をするプレイヤーを増やしたい、ということですね。宇宙というと、どうしても大きな予算が必要で、限られた組織だけが取り組めるものと思われがちです。でも、それでは裾野は広がらない。限られた予算の中でも研究に参加できる人を増やすには、ロケットを使った研究そのものを小さくしていく必要がある。だから私は、宇宙推進の研究室として「ロケットをどこまで小規模化できるか」をずっと追いかけてきました。
五嶋　宇宙への入口を小さくすることで、挑戦者を増やしてきたわけですね。とても興味深い発想です。そもそも先生は、なぜ宇宙やロケットに惹かれたのですか。
永田　子どもの頃は体が弱くて、喘息がひどかったんです。小学校の頃はよく休んでいましたし、本を読んで過ごす時間が長かったですね。ロケットをやりたいと思ったきっかけは、たしか小学校3年生か4年生くらいだったと思います。当時、東京大学がロケットを打ち上げていて、その様子をテレビで見たんです。全国が注目していて、画面の中の人たちがものすごく楽しそうに見えた。私にはそれが、とても格好いい「仲間たち」に見えたんですね。「この人たちの中に入りたい」と思ったんです。

五嶋　「ロケットをやりたい」というより、「この人たちの仲間に入りたい」が動機だったんですね。
永田　そうなんです。母に「この人たちと一緒に働くにはどうしたらいいの」と聞いたら、「東大の先生たちだから、東大に行けばいいんじゃない」と言われて。それで「じゃあそうする」と。本当にそのまま突き進んでいきました。
五嶋　すごいですね。とてもまっすぐです。
永田　いま振り返ると、私は昔から、物事がだんだん大ごとになっていく話が好きだったんですよ。落語でも小説でも、最初は小さなことだったのに、どんどん広がって収拾がつかなくなっていくような展開が面白くて仕方なかった。普通はそうなると不安になるじゃないですか。でも私は逆で、むしろワクワクしてしまう。ロケットって、ある意味そういう世界なんです。扱うものは大きいし、難しいし、どんどん話が膨らんでいく。その感覚に惹かれたのだと思います。
五嶋　とても興味深いですね。私自身、情報工学を学んできましたが、宇宙の世界に触れるようになってからは、技術だけでなく、そうした「面白がれる力」も大事なのだと感じています。では、その先生が長年向き合ってこられたハイブリッドロケットとは、そもそもどういうものなのでしょうか。
永田　ロケットには大きく分けて、液体ロケットと固体ロケットがあります。燃料と酸化剤の両方が液体なら液体ロケット、両方が固体なら固体ロケットです。ハイブリッドロケットはその中間で、片方が液体、もう片方が固体。一般的には、固体の燃料と液体の酸化剤を使います。燃料にはプラスチックやゴム、パラフィンのようなものを使い、酸化剤には液体酸素や亜酸化窒素などを用います。
五嶋　「ハイブリッド」という言葉の意味が、よく分かりました。先生は、なぜこの方式に注目されたのですか。
永田　一番大きいのは、安全管理コストの問題です。ロケットの研究を小さくして安くしたいと思っても、実は小型化しても安くならない部分がある。それが安全対策なんです。ロケットを打ち上げるには、射場を使い、法律に沿って厳格な安全管理をしなければならない。そうすると、どれだけ小さなロケットでも、打ち上げのために数千万円単位の費用がかかることがある。大学の研究室でそれを続けるのは簡単ではありません。
五嶋　本体を小さくしても、周辺コストが下がらなければ、挑戦者は増えませんね。

永田　その通りです。だから私は、消防法や火薬類取締法にできるだけかからないロケットをつくれないかと考えました。大量の液体燃料を使わず、火薬も使わない。そうすると、安全管理コストを大きく下げられる可能性がある。ハイブリッドロケットは、そうした発想から非常に相性がよかったんです。安全性が高く、研究用途としても扱いやすい。宇宙への参入障壁を下げるには、理にかなった選択でした。


高尚さだけでは広がらない。小型化された宇宙が変える産業の地図




五嶋　先生が目指してきた「小型化された宇宙」は、いまどこまで来ているのでしょうか。
永田　まだ誰でも安くロケットを買える世界ではありません。ただ、大学の研究室や学生サークルが自分たちでロケットをつくり、打ち上げることは、いま全国で実際に行われています。昔から見れば、プレイヤーの数はかなり増えたと思います。少なくとも、宇宙工学が一部の巨大機関だけのものではなくなってきた。その意味では、目指してきた方向には確実に進んでいます。
五嶋　宇宙が遠い研究ではなく、手の届く挑戦になりつつあるのですね。
永田　そうですね。技術面でも、大学研究室が担うべきフェーズはかなり進みました。たとえばハイブリッドロケットの大出力化の研究などは、大学レベルでは一通りやり切った感があります。これからは実用化の段階で、企業やスタートアップが担っていく部分が大きいでしょう。
五嶋　そうした中で、日本の宇宙ビジネス全体をどう見ていらっしゃいますか。
永田　いま大きな課題の一つは、「宇宙をどう事業化するか」を本当に理解している人がまだ少ないことです。ロケットや衛星をつくる側は、どんなデータが取れるかは分かっている。でも、そのデータを農業や林業、漁業、物流、観光といった既存産業の中でどう使えばお金になるのかは分からない。一方で、既存産業の現場にいる人たちは、自分たちの課題に対して宇宙が何を提供できるかを知らない。両方を分かっている人が、まだ少ないんです。
五嶋　まさに「つなぐ人」が必要なのですね。私も宇宙関連の現場に関わる中で、宇宙の技術を分かりやすく届けるインターフェースが重要だと感じてきました。技術の価値そのものより、まず使える形で届けられるかどうかが大きいですよね。
永田　そうなんです。だから私は、これから必要なのは、ロケットや衛星をつくるディープテックのベンチャーばかりではないと思っています。もちろんそれも重要ですが、今後もっと増えてほしいのは、宇宙と既存産業の間をつなぎ、どうマネタイズするかを考える企業です。
五嶋　この視点は、多くのビジネスパーソンにとって大きなヒントになりそうです。
永田　もう一つ言うと、宇宙産業が本当に広がるためには、「高尚な用途」ばかりでは駄目なんですよ。私はよく「使い方をくだらなくする必要がある」と言っています。

五嶋　とても印象的な言葉です。
永田　昔のコンピュータもそうでした。社会的に立派で必要性の高い用途だけに使われていた間は、一部の人のものでしかなかった。インターネットも同じです。でも、誰もが日常で、少しくだらないことにも使うようになったから市場が広がった。宇宙もきっとそうで、「農作物の病気を早く見つける」「家畜の動きを管理する」といった用途はもちろん重要です。ただ、それだけでは広がり切らない。もっと身近で、遊び心があって、つい使いたくなるような用途が出てこないと、市場は大きくならないと思います。
五嶋　とても腑に落ちます。宇宙というと、どうしても社会課題解決のような大義から語られがちですが、それだけでは一般の人に届きにくい。もっと生活やエンタメの中に入っていくことが大事なのですね。
永田　たとえば「この一瞬だけ上空から見たい」とか、それくらいの発想でもいいと思うんです。ロケットは衛星を軌道投入するためだけのものではありません。上がって降りてくるだけの弾道飛行でもいい。その瞬間に何を見たいか、どんな体験をしたいか。そこに価値を見いだす人がいてもおかしくない。そういう「少しくだらない」使い方がもっと出てくると、宇宙はぐっと身近になります。




未知だから面白い。宇宙と既存産業をつなぐ人に期待する




五嶋　いま宇宙の外側にいる企業やビジネスパーソンに、どのような期待を持たれていますか。















</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/uchujin/3rd/images20260406134957.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/33">研究・テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-10T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758360592223500" class="cms-content-parts-sin176758360592231800">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/200/" rel="otherurl"><img src="/space/images/learn/uchujin/images20260114113303.webp" width="1280" height="376" alt="" /></a></p>
<p>皆さん、こんにちは。宇宙ビジョンクリエイターの五嶋 耀祥（ひな）です。宇宙ビジネスは、ロケットや探査だけの世界ではなく、私たちの暮らしや産業の未来に直結する可能性を秘めた領域です。本連載では、宇宙ビジネスに挑む多彩なゲスト＝「宇宙人」をお招きし、対話を通じて宇宙の楽しさと可能性を一緒に探っていきます。第2回のゲストは、長年ハイブリッドロケットの研究開発に取り組み、北海道から多くの挑戦者を育ててきた北海道大学大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門 教授の永田晴紀さんです。宇宙を特別なものから使えるものへと近づけてきた歩みをたどりながら、その面白さと可能性を紐解きます。（ナビゲーター＝五嶋 耀祥／文＝SpaceStepプロデューサー 長谷川浩和）</p>
<p>併せて読みたい：<a href="https://ai.japanstep.jp/learn/2025/11/1524/">まずは絵本でもいい。仕組みを理解しよう～【連載】あの人にAIについて聞いてみた</a></p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176758379398455100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176758379398461200">
<p style="text-align: center;">今回のゲスト</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchujin/3rd/ucyujin_3rd_1.webp" width="600" height="400" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><b>北海道大学大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門</b><b> 教授</b><br />
<b>永田晴紀さん</b></p>
<p>航空宇宙工学、とくにハイブリッドロケット研究の第一人者。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の博士課程を修了後、日産自動車の宇宙航空事業部で固体ロケットの研究開発に従事。1996年に北海道大学へ移り、助教授を経て2006年から教授を務める。無火薬式で推力向上と小型化を実現した「CAMUI型ハイブリッドロケット」の開発で知られ、宇宙技術をより身近にする研究を推進。2020年には卒業生らとLetara株式会社を設立し、CTOとして技術の事業化にも取り組む。現在は北海道大学 産学・地域協働推進機構の副機構長も務め、スタートアップ創出や産学連携にも力を注いでいる。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198301199252500 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198301199211000">
<p style="text-align: center;">聞き手</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/uchujin/images20260114113443.jpg" width="400" height="532" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><strong>ハッピー・ファム合同会社 代表／社会起業家・ITコンサルタント <br />
五嶋 耀祥（ひな）さん</strong></p>
<p>北海道苫小牧市出身。苫小牧工業高等専門学校で情報工学と電子生産システム工学を学び、卒業後はシステムエンジニアとしてビッグデータ解析や業務システムの構築に従事。その後、大学事務職や子育てを経て、2015年にNPO北海道ネウボラを設立し地域支援を開始。2019年にハッピー・ファム合同会社を設立し、DX推進・IT教育・宇宙産業支援・女性や親子支援など多分野で活動。2021年には一般社団法人ファミリー支援INV協会を創設し代表理事を務める。ITと福祉、教育を横断するソーシャルビジネスの担い手として注目される。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176758386480868800" class="cms-content-parts-sin176758386480883200">
<h2>ワクワクする感性がロケット研究の原点になった</h2>
<p></p>
<p><b>五嶋　</b>永田先生、本日はよろしくお願いいたします。北海道の宇宙ビジネスに関わる中で、先生のお話を伺う機会は何度かありましたが、こうしてじっくり対話できるのを楽しみにしていました。まずは、北海道大学に来られてちょうど30年とのこと、本当におめでとうございます。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/3rd/ucyujin_3rd_2.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>永田</strong>　ありがとうございます。1996年に北海道大学へ赴任して、来年度でちょうど丸30年になります。ちょうどその頃、大学院重点化という大きな組織改革があって、工学部の中に宇宙関係の目玉となる研究室をつくろうという話が出たんです。その流れの中で、外部から助教授を呼ぶことになり、私がその機会をいただきました。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　30年という節目ですが、先生は一貫してハイブリッドロケットの研究を続けてこられました。ずっと変わらず見据えてきたものは何だったのでしょうか。</p>
<p><strong>永田</strong>　宇宙工学や宇宙科学の研究をするプレイヤーを増やしたい、ということですね。宇宙というと、どうしても大きな予算が必要で、限られた組織だけが取り組めるものと思われがちです。でも、それでは裾野は広がらない。限られた予算の中でも研究に参加できる人を増やすには、ロケットを使った研究そのものを小さくしていく必要がある。だから私は、宇宙推進の研究室として「ロケットをどこまで小規模化できるか」をずっと追いかけてきました。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　宇宙への入口を小さくすることで、挑戦者を増やしてきたわけですね。とても興味深い発想です。そもそも先生は、なぜ宇宙やロケットに惹かれたのですか。</p>
<p><strong>永田</strong>　子どもの頃は体が弱くて、喘息がひどかったんです。小学校の頃はよく休んでいましたし、本を読んで過ごす時間が長かったですね。ロケットをやりたいと思ったきっかけは、たしか小学校3年生か4年生くらいだったと思います。当時、東京大学がロケットを打ち上げていて、その様子をテレビで見たんです。全国が注目していて、画面の中の人たちがものすごく楽しそうに見えた。私にはそれが、とても格好いい「仲間たち」に見えたんですね。「この人たちの中に入りたい」と思ったんです。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/3rd/ucyujin_3rd_3.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>五嶋</strong>　「ロケットをやりたい」というより、「この人たちの仲間に入りたい」が動機だったんですね。</p>
<p><strong>永田</strong>　そうなんです。母に「この人たちと一緒に働くにはどうしたらいいの」と聞いたら、「東大の先生たちだから、東大に行けばいいんじゃない」と言われて。それで「じゃあそうする」と。本当にそのまま突き進んでいきました。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　すごいですね。とてもまっすぐです。</p>
<p><strong>永田</strong>　いま振り返ると、私は昔から、物事がだんだん大ごとになっていく話が好きだったんですよ。落語でも小説でも、最初は小さなことだったのに、どんどん広がって収拾がつかなくなっていくような展開が面白くて仕方なかった。普通はそうなると不安になるじゃないですか。でも私は逆で、むしろワクワクしてしまう。ロケットって、ある意味そういう世界なんです。扱うものは大きいし、難しいし、どんどん話が膨らんでいく。その感覚に惹かれたのだと思います。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　とても興味深いですね。私自身、情報工学を学んできましたが、宇宙の世界に触れるようになってからは、技術だけでなく、そうした「面白がれる力」も大事なのだと感じています。では、その先生が長年向き合ってこられたハイブリッドロケットとは、そもそもどういうものなのでしょうか。</p>
<p><strong>永田</strong>　ロケットには大きく分けて、液体ロケットと固体ロケットがあります。燃料と酸化剤の両方が液体なら液体ロケット、両方が固体なら固体ロケットです。ハイブリッドロケットはその中間で、片方が液体、もう片方が固体。一般的には、固体の燃料と液体の酸化剤を使います。燃料にはプラスチックやゴム、パラフィンのようなものを使い、酸化剤には液体酸素や亜酸化窒素などを用います。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　「ハイブリッド」という言葉の意味が、よく分かりました。先生は、なぜこの方式に注目されたのですか。</p>
<p><strong>永田</strong>　一番大きいのは、安全管理コストの問題です。ロケットの研究を小さくして安くしたいと思っても、実は小型化しても安くならない部分がある。それが安全対策なんです。ロケットを打ち上げるには、射場を使い、法律に沿って厳格な安全管理をしなければならない。そうすると、どれだけ小さなロケットでも、打ち上げのために数千万円単位の費用がかかることがある。大学の研究室でそれを続けるのは簡単ではありません。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　本体を小さくしても、周辺コストが下がらなければ、挑戦者は増えませんね。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/3rd/ucyujin_3rd_4.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>永田</strong>　その通りです。だから私は、消防法や火薬類取締法にできるだけかからないロケットをつくれないかと考えました。大量の液体燃料を使わず、火薬も使わない。そうすると、安全管理コストを大きく下げられる可能性がある。ハイブリッドロケットは、そうした発想から非常に相性がよかったんです。安全性が高く、研究用途としても扱いやすい。宇宙への参入障壁を下げるには、理にかなった選択でした。</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177500368118106400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177500368118110300"><br />
高尚さだけでは広がらない。小型化された宇宙が変える産業の地図</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198504437678900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198504437684900">
<p><strong>五嶋</strong>　先生が目指してきた「小型化された宇宙」は、いまどこまで来ているのでしょうか。</p>
<p><strong>永田</strong>　まだ誰でも安くロケットを買える世界ではありません。ただ、大学の研究室や学生サークルが自分たちでロケットをつくり、打ち上げることは、いま全国で実際に行われています。昔から見れば、プレイヤーの数はかなり増えたと思います。少なくとも、宇宙工学が一部の巨大機関だけのものではなくなってきた。その意味では、目指してきた方向には確実に進んでいます。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　宇宙が遠い研究ではなく、手の届く挑戦になりつつあるのですね。</p>
<p><strong>永田</strong>　そうですね。技術面でも、大学研究室が担うべきフェーズはかなり進みました。たとえばハイブリッドロケットの大出力化の研究などは、大学レベルでは一通りやり切った感があります。これからは実用化の段階で、企業やスタートアップが担っていく部分が大きいでしょう。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　そうした中で、日本の宇宙ビジネス全体をどう見ていらっしゃいますか。</p>
<p><strong>永田</strong>　いま大きな課題の一つは、「宇宙をどう事業化するか」を本当に理解している人がまだ少ないことです。ロケットや衛星をつくる側は、どんなデータが取れるかは分かっている。でも、そのデータを農業や林業、漁業、物流、観光といった既存産業の中でどう使えばお金になるのかは分からない。一方で、既存産業の現場にいる人たちは、自分たちの課題に対して宇宙が何を提供できるかを知らない。両方を分かっている人が、まだ少ないんです。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　まさに「つなぐ人」が必要なのですね。私も宇宙関連の現場に関わる中で、宇宙の技術を分かりやすく届けるインターフェースが重要だと感じてきました。技術の価値そのものより、まず使える形で届けられるかどうかが大きいですよね。</p>
<p><strong>永田</strong>　そうなんです。だから私は、これから必要なのは、ロケットや衛星をつくるディープテックのベンチャーばかりではないと思っています。もちろんそれも重要ですが、今後もっと増えてほしいのは、宇宙と既存産業の間をつなぎ、どうマネタイズするかを考える企業です。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　この視点は、多くのビジネスパーソンにとって大きなヒントになりそうです。</p>
<p><strong>永田</strong>　もう一つ言うと、宇宙産業が本当に広がるためには、「高尚な用途」ばかりでは駄目なんですよ。私はよく「使い方をくだらなくする必要がある」と言っています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/uchujin/3rd/ucyujin_3rd_5.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p><strong>五嶋</strong>　とても印象的な言葉です。</p>
<p><strong>永田</strong>　昔のコンピュータもそうでした。社会的に立派で必要性の高い用途だけに使われていた間は、一部の人のものでしかなかった。インターネットも同じです。でも、誰もが日常で、少しくだらないことにも使うようになったから市場が広がった。宇宙もきっとそうで、「農作物の病気を早く見つける」「家畜の動きを管理する」といった用途はもちろん重要です。ただ、それだけでは広がり切らない。もっと身近で、遊び心があって、つい使いたくなるような用途が出てこないと、市場は大きくならないと思います。</p>
<p><strong>五嶋</strong>　とても腑に落ちます。宇宙というと、どうしても社会課題解決のような大義から語られがちですが、それだけでは一般の人に届きにくい。もっと生活やエンタメの中に入っていくことが大事なのですね。</p>
<p><strong>永田</strong>　たとえば「この一瞬だけ上空から見たい」とか、それくらいの発想でもいいと思うんです。ロケットは衛星を軌道投入するためだけのものではありません。上がって降りてくるだけの弾道飛行でもいい。その瞬間に何を見たいか、どんな体験をしたいか。そこに価値を見いだす人がいてもおかしくない。そういう「少しくだらない」使い方がもっと出てくると、宇宙はぐっと身近になります。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177198630877480700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177198630877484600">未知だから面白い。宇宙と既存産業をつなぐ人に期待する</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177198632518376400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177198632518382100">
<p><strong>五嶋</strong>　いま宇宙の外側にいる企業やビジネスパーソンに、どのような期待を持たれていますか。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177545282987367400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177545282987371400"></div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177198697140595800 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1874/">
<title>こどもたちと、夢をみる【連載】月へ挑む、宇宙エンジニアたち (第5回)</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1874/</link>
<description>



海外でエネルギーや産業インフラ向けのプラント事業を手掛ける日揮グローバルの中で、宇宙領域に特化した「宇宙エンジニア&#8482;」。皆さんご寄稿のもと、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信する当連載。
第5回は、小学校低学年向けに開催されたイベント「宇宙エンジニア&#8482;が届ける 2050年月面の旅」のレポートをお届け。次世代の宇宙人材を育てるために、宇宙エンジニア&#8482;は何を思うのか。（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 宮下俊一さん）





今回の宇宙エンジニアは

日揮グローバル株式会社　Engineering DX推進室
宮下　俊一さん
1998年入社。サウジアラビア・オマーン・マレーシア・ベトナムなど多くの海外プロジェクトにてOil &#38; GasプラントのEngineeringに従事。2018年よりIT Grand Plan2030策定・推進メンバー、2020年から月面プラント開発責任者を務め、2024年からEngineering DX推進室の室長。Engineering DXを実現した未来の姿として、Lunar Smart Community&#174; (Lumarnity&#174;)を提唱し、宇宙エンジニア&#8482;として開発管掌・プロジェクトディレクターを務める。




親子で楽しむ。いざ月面の旅へ！ 今回は宇宙エンジニア&#8482;の取り組みである「社会との繋がり（コラボ）」の特別編で、3月28日(土)に実施した教育イベント「宇宙エンジニア&#8482;が届ける 2050年月面の旅」をレポートします。 このイベントは、浜松町の「宇宙の店」を会場に、小学校低学年の親子向けに開催しました。月面のおはなし、スマホVRの旅、月面のクイズの3部構成で約1時間、月への興味を育みます。 まずは月面のおはなし。月の特徴と2050年の将来像(図1)を、子供たちに質問を投げかけながら対話形式で学びます。 宇宙に詳しい子も、そうでない子どもたちも、具体的に考える事で自分事化され、普段は遠くて小さく見える月の話が身近に感じられるようになります。 図1 Lumarnity&#174;構想図 月に興味を抱いてもらった後は、スマホVRゴーグル(Lumarnity&#174; 360 )を使って、2050年の月面に降り立つ疑似体験をします。ペーパークラフトを組み立て、レンズを差し込むと簡易VRゴーグルが完成。 スマホでYouTubeアプリを開き、Lumarnity&#174;の3D空間が楽しめる360&#176;映像を投影。ゴーグルにスマホをかざすと、レンズで拡大され、没入感が倍増したVRゴーグルが完成です。 360&#176;映像なので、縦横無尽に顔を動かして楽しんでもらえます。月の南極にあるクレーターの底からスタートし、月面プラントを自動運転のローバーに乗って見学してもらい、2050年の月面旅行を先取りして体験してもらいました。 &#160; &#160; 360&#176;映像のため、頭の向きを縦横無尽に動かして楽しんでくれました 最後の月面のクイズは、月面プラントを設計するエンジニアリング体験です。プラント建設に必要な機能の順番を考える、ちょっと難しい問題ですが、先ほどのVR体験で観た映像にヒントがあります。 また、子どもたちは、自分が考えた順番の整合性を保護者へ説明します。設計ロジックを考え、ステークホルダーを説得する。まさにエンジニアの仕事の疑似体験です。正解発表では、子どもたちがガッツポーズして喜ぶほど盛り上がっていました 。 &#160;&#160;
次世代へバトンをつなぐために



今回は2歳から9歳と小さいお子様でしたが、「月に行ってみたいですか？」の質問には、7割程の子どもたちが手を挙げていました。ちなみに、最年少の2歳児も手を挙げており、私の質問と共に手を挙げるので私の真似をして挙げているようにも見えましたが、実は本当に行きたい意思表示なのではないでしょうか！？ 「月がどんなところか？」の投げかけにも、それぞれ回答があり、「クレーターが多い、大気圏が無い」など、専門的な用語も飛び交っていました。また、月の水の活用方法では、「月の水で泳いでみたい！」なんて、エンジニア目線では贅沢な意見も、子どもならではの発想で刺激的でした。加えて、「火星に住むことは考えられてますか？」と、月の更に先の未来の質問もあり、子どもたちに頼もしさも感じました。 今回の参加対象者は、2050年に30歳前後になり世界をリードする世代です。その世界のリーダーにはSTEM教育※が必須であり、最前線のエンジニアの挑戦が、子どもどもたちの自発的な学びに繋がると考えています。 そこで、日揮グローバル株式会社のパーパスやバリュー(図2) や、実際のエンジニアリング業を知ってもらう機会を「宇宙」をテーマに提供しています。 ※STEM教育：科学（Science）、技術（Technology）、工学（Engineering）、数学（Mathematics）の4分野を横断的・統合的に学ぶ教育 図2 日揮グループのパーパス &#38; バリュー また、私はあくまで自称ですが、「エンジニアの代表」と自己紹介しています。そして、DX (Digital Transformation)とSX (Space Transformation)を起こし、エンジニアを更にアップグレードすることが私のミッションです。宇宙エンジニア&#8482;が挑んでいる「ワクワク感」と共に、エンジニアの素晴らしさや面白さを次世代に伝え、地上のあらゆる職業が月で必要になる2050年、次世代のエンジニアたちと一緒に更なる未来を創造することを目指しています。&#160;&#160;



【編集後記】




今回はSpaceStep編集部もイベントに参加し、和やかな雰囲気に参加者の皆さんも満足げな様子でした。イベント後に親子へインタビューすると、「ゴーグルを作ってスマホで見るのがたのしかった」という声が多数。
子供たちは、五感を使った体験を特に楽しんでいたようです。 イベントを通じて「宇宙飛行士になりたい」「もっと月のことを知りたい」といった意欲を見せる子も。
保護者からは、大人が聞いても興味深い、現場のリアルな話が聞けたことも評価ポイントだったようです。月に行くための具体的な方法、温度差への対策、宇宙服、国際的な役割分担など。
とある保護者からは、「宇宙を&#8220;勉強&#8221;としてではなく、自然に興味を持ってくれたらいいですね。たとえ宇宙飛行士にはならなくても、未来に夢のあることを宇宙から学んでくれたらうれしいです」と思いの溢れるコメントも。
　つい先日、宇宙船「オリオン」に乗った宇宙飛行士たちが、約半世紀ぶりの月へ向かいました。「人類が再び月へ行く」という時代に、私たち大人が、子どもたちへ希望をつないでいきたいですね。（つづく）










</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/34">イベント・セミナー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-09T05:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176554367675308700" class="cms-content-parts-sin176554367675316100">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/197/" rel="otherurl"><img src="/space/images/learn/Engineer/spaceengineers_L-2.webp" width="1280" height="377" alt="" /></a></p>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542688153082800" class="cms-content-parts-sin176542688153089800">
<p>海外でエネルギーや産業インフラ向けのプラント事業を手掛ける日揮グローバルの中で、宇宙領域に特化した「宇宙エンジニア&#8482;」。皆さんご寄稿のもと、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信する当連載。</p>
<p>第5回は、小学校低学年向けに開催されたイベント「宇宙エンジニア&#8482;が届ける 2050年月面の旅」のレポートをお届け。次世代の宇宙人材を育てるために、宇宙エンジニア&#8482;は何を思うのか。（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 宮下俊一さん）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176542840520363100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176542840520369200">
<p style="text-align: center;">今回の宇宙エンジニアは</p>
<p style="text-align: center;"><strong><img src="/space/images/learn/Engineer/1st/images20251211135142.webp" width="300" height="376" alt="" /><br />
日揮グローバル株式会社　</strong><strong>Engineering DX推進室</strong><br />
<strong>宮下　俊一さん</strong></p>
<p>1998年入社。サウジアラビア・オマーン・マレーシア・ベトナムなど多くの海外プロジェクトにてOil &#38; GasプラントのEngineeringに従事。2018年よりIT Grand Plan2030策定・推進メンバー、2020年から月面プラント開発責任者を務め、2024年からEngineering DX推進室の室長。Engineering DXを実現した未来の姿として、Lunar Smart Community&#174; (Lumarnity&#174;)を提唱し、宇宙エンジニア&#8482;として開発管掌・プロジェクトディレクターを務める。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542874767762400" class="cms-content-parts-sin176542874767770600"><h2>親子で楽しむ。いざ月面の旅へ！</h2> <p>今回は宇宙エンジニア&#8482;の取り組みである「社会との繋がり（コラボ）」の特別編で、3月28日(土)に実施した教育イベント「宇宙エンジニア&#8482;が届ける 2050年月面の旅」をレポートします。</p> <p>このイベントは、浜松町の「宇宙の店」を会場に、小学校低学年の親子向けに開催しました。月面のおはなし、スマホVRの旅、月面のクイズの3部構成で約1時間、月への興味を育みます。</p> <p>まずは月面のおはなし。月の特徴と2050年の将来像(図1)を、子供たちに質問を投げかけながら対話形式で学びます。</p> <p>宇宙に詳しい子も、そうでない子どもたちも、具体的に考える事で自分事化され、普段は遠くて小さく見える月の話が身近に感じられるようになります。</p> <p><img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_1.webp" width="900" height="508" alt="" /><span style="font-size: small;">図1 Lumarnity&#174;構想図</span></p> <p>月に興味を抱いてもらった後は、<a href="https://spacegoods.net/SHOP/BC-09.html">スマホVRゴーグル(Lumarnity&#174; 360 )</a>を使って、2050年の月面に降り立つ疑似体験をします。ペーパークラフトを組み立て、レンズを差し込むと簡易VRゴーグルが完成。</p> <p><img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_2.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p> <p>スマホでYouTubeアプリを開き、<a href="https://www.youtube.com/watch?v=xXS9Juq5lLs">Lumarnity&#174;の3D空間が楽しめる360&#176;映像</a>を投影。ゴーグルにスマホをかざすと、レンズで拡大され、没入感が倍増したVRゴーグルが完成です。 360&#176;映像なので、縦横無尽に顔を動かして楽しんでもらえます。月の南極にあるクレーターの底からスタートし、月面プラントを自動運転のローバーに乗って見学してもらい、2050年の月面旅行を先取りして体験してもらいました。</p> <p><img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_3.JPG" width="415" height="277" alt="" />&#160; &#160;<img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_4.JPG" width="415" height="277" alt="" /><br /> <span style="font-size: small;">360&#176;映像のため、頭の向きを縦横無尽に動かして楽しんでくれました</span></p> <p><span style="font-size: 1.6rem;">最後の月面のクイズは、月面プラントを設計するエンジニアリング体験です。プラント建設に必要な機能の順番を考える、ちょっと難しい問題ですが、先ほどのVR体験で観た映像にヒントがあります。</span></p> <p>また、子どもたちは、自分が考えた順番の整合性を保護者へ説明します。設計ロジックを考え、ステークホルダーを説得する。まさにエンジニアの仕事の疑似体験です。正解発表では、子どもたちがガッツポーズして喜ぶほど盛り上がっていました 。</p> <p><img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_5.JPG" width="415" height="277" alt="" />&#160;&#160;<img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_6.JPG" width="415" height="277" alt="" /></p></div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177061848041924100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177061848041928100">次世代へバトンをつなぐために</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068455057771900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068455057777500"><p>今回は2歳から9歳と小さいお子様でしたが、「月に行ってみたいですか？」の質問には、7割程の子どもたちが手を挙げていました。ちなみに、最年少の2歳児も手を挙げており、私の質問と共に手を挙げるので私の真似をして挙げているようにも見えましたが、実は本当に行きたい意思表示なのではないでしょうか！？</p> <p><img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_7.JPG" width="900" height="600" alt="" /></p> <p>「月がどんなところか？」の投げかけにも、それぞれ回答があり、「クレーターが多い、大気圏が無い」など、専門的な用語も飛び交っていました。また、月の水の活用方法では、「月の水で泳いでみたい！」なんて、エンジニア目線では贅沢な意見も、子どもならではの発想で刺激的でした。加えて、「火星に住むことは考えられてますか？」と、月の更に先の未来の質問もあり、子どもたちに頼もしさも感じました。</p> <p>今回の参加対象者は、2050年に30歳前後になり世界をリードする世代です。その世界のリーダーにはSTEM教育※が必須であり、最前線のエンジニアの挑戦が、子どもどもたちの自発的な学びに繋がると考えています。</p> <p>そこで、日揮グローバル株式会社のパーパスやバリュー(図2) や、実際のエンジニアリング業を知ってもらう機会を「宇宙」をテーマに提供しています。</p> <p><span style="font-size: small;">※STEM教育：科学（Science）、技術（Technology）、工学（Engineering）、数学（Mathematics）の4分野を横断的・統合的に学ぶ教育</span></p> <p><img src="/space/images/learn/Engineer/5th/engineer5th_8.webp" width="900" height="505" alt="" /><span style="font-size: small;">図2 日揮グループのパーパス &#38; バリュー</span></p> <p>また、私はあくまで自称ですが、「エンジニアの代表」と自己紹介しています。そして、DX (Digital Transformation)とSX (Space Transformation)を起こし、エンジニアを更にアップグレードすることが私のミッションです。宇宙エンジニア&#8482;が挑んでいる「ワクワク感」と共に、エンジニアの素晴らしさや面白さを次世代に伝え、地上のあらゆる職業が月で必要になる2050年、次世代のエンジニアたちと一緒に更なる未来を創造することを目指しています。&#160;&#160;</p></div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177068492514632800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177068492514636800">【編集後記】</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068483430740400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068483430753100">
<p>今回はSpaceStep編集部もイベントに参加し、和やかな雰囲気に参加者の皆さんも満足げな様子でした。イベント後に親子へインタビューすると、「ゴーグルを作ってスマホで見るのがたのしかった」という声が多数。</p>
<p>子供たちは、五感を使った体験を特に楽しんでいたようです。 イベントを通じて「宇宙飛行士になりたい」「もっと月のことを知りたい」といった意欲を見せる子も。</p>
<p>保護者からは、大人が聞いても興味深い、現場のリアルな話が聞けたことも評価ポイントだったようです。月に行くための具体的な方法、温度差への対策、宇宙服、国際的な役割分担など。</p>
<p>とある保護者からは、「宇宙を&#8220;勉強&#8221;としてではなく、自然に興味を持ってくれたらいいですね。たとえ宇宙飛行士にはならなくても、未来に夢のあることを宇宙から学んでくれたらうれしいです」と思いの溢れるコメントも。</p>
<p>　つい先日、宇宙船「オリオン」に乗った宇宙飛行士たちが、約半世紀ぶりの月へ向かいました。「人類が再び月へ行く」という時代に、私たち大人が、子どもたちへ希望をつないでいきたいですね。（つづく）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176844874707435900"></div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542890863150600" class="cms-content-parts-sin176542890863158800">
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1857/">
<title>衛星データを「知能」へ。宇宙情報産業の維新</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1857/</link>
<description>
地球の隅々までを映し出す、無数の瞳。2020年代半ば、衛星コンステレーションの爆発的な普及により、宇宙からはかつてない密度のデータが地上へと降り注いでいる。しかし、その膨大な情報の多くは、専門的な解析技術という「高い壁」に守られたまま、特定の研究機関や大企業のサーバー内で眠り続けてきた。宝の地図を手にしながら、それを読み解く術を持たない&#8212;&#8212;。この「情報の飽和と活用の飢餓」という矛盾こそが、宇宙ビジネスが真の社会インフラへと脱皮するための最大のボトルネックだった。
この壁をテクノロジーの力で粉砕する国家規模のプロジェクトが動き出した。株式会社スペースシフトが参画したJAXA（宇宙航空研究開発機構）の宇宙戦略基金事業。衛星データプラットフォーム「Tellus」を筆頭に、日本電気株式会社（NEC）、Degas株式会社といった精鋭たちが挑むのは、衛星データをAIで自動解析し、誰もが自由に「知」として取り出せる基盤の構築だ。宇宙が「遠い情報の源」から、私たちのビジネスを動かす「共通の知能」へと変わる。その歴史的な転換点を追う。（文＝SpaceStep編集部）

国産AI基盤モデルと「集合知」。衛星データを民主化する4つの柱




（引用元：PR TIMES）
2026年2月、スペースシフトが参画を表明したのは、株式会社Tellusを代表機関とする「AI駆動型衛星データ利活用基盤による宇宙情報産業エコシステムの創出」プロジェクトである。この事業の核心は、衛星データを人間が「目視」で確認するフェーズを脱し、AIによって自動的に意味を抽出する「国産の知能基盤」を整備することにある。
プロジェクトが据える柱は極めて実務的だ。まず、日本の環境衛星データを活用した「国産基盤モデル」を開発し、日本の地勢や気象に最適化された高精度な解析を実現する。さらに、複数の衛星データや外部データを統合するマルチモーダルな「集合知モデル」を構築。これにより、単一のセンサーでは捉えきれなかった微細な地表の変化や経済活動の兆候を多角的に分析することが可能になる。
特筆すべきは、この知能を一部の専門家に独占させない「Tellus AI Playground」の存在だ。開発されたモデルをオープンな環境で公開し、非宇宙分野の企業が即座にプロトタイプを開発・検証できる仕組みを整える。あわせて、データ提供者への適切な「利益配分モデル」を構築することで、新たなデータや知見が継続的に集まる循環型のエコシステムを目指している。衛星データ解析AIの社会実装において豊富な知見を持つスペースシフトが、この「知能の量産ライン」に参画した意義は極めて大きい。
（引用元：PR TIMES）




「観測」から「判断」へ。知的インフラが書き換える産業地図




今回のプロジェクトが明確にしたのは、衛星データの価値が「画像の鮮明さ」ではなく、いかに多様なビジネスの問いに対して即座に答えを出せるかという「知能化のスピード」に移ったという現実だ。
2026年現在、企業が衛星データに求めているのは「きれいな衛星写真」ではない。「来月の収穫量はどうなるか」「どの土地に空き家の予兆があるか」「災害による物流網の寸断リスクはどこか」といった、具体的な意思決定に直結するインサイトである。AIが衛星データの「翻訳機」として機能することで、農業、不動産、金融、保険といったあらゆる産業が、宇宙の恩恵を直接享受できるようになる。これが、停滞する日本経済の生産性を底上げする「知的インフラ」の真価である。
また、単発の技術開発で終わらせず、利益配分モデルをセットで設計している点は、日本の宇宙情報産業の自立に向けた大胆な挑戦といえる。データを提供する側と、それを知能に変える側、そして利用する側。この三者が適正なインセンティブを介して結びつくことで、新たな基盤モデルが次々と生まれる土壌が完成する。宇宙というフィールドを、一部の技術者の遊び場から持続的な「実体経済」の舞台へと実装する。そんな意志が、この共同事業からは読み取れる。
いまや衛星データは、「特別な誰かのための情報」であることをやめた。スペースシフトらが築くこの基盤は、不透明な地球の「今」をデータで解き明かし、日本が世界の宇宙情報産業において主導権を握るための確かな布石となるに違いない。宇宙からの眼差しが地上のあらゆる産業の「脳」と直結したとき、私たちの社会は、データの海を迷うことなく進むための新たな羅針盤を手にすることになるだろう。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260408_spaceshift/47.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-08T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>地球の隅々までを映し出す、無数の瞳。2020年代半ば、衛星コンステレーションの爆発的な普及により、宇宙からはかつてない密度のデータが地上へと降り注いでいる。しかし、その膨大な情報の多くは、専門的な解析技術という「高い壁」に守られたまま、特定の研究機関や大企業のサーバー内で眠り続けてきた。宝の地図を手にしながら、それを読み解く術を持たない&#8212;&#8212;。この「情報の飽和と活用の飢餓」という矛盾こそが、宇宙ビジネスが真の社会インフラへと脱皮するための最大のボトルネックだった。</p>
<p>この壁をテクノロジーの力で粉砕する国家規模のプロジェクトが動き出した。株式会社スペースシフトが参画したJAXA（宇宙航空研究開発機構）の宇宙戦略基金事業。衛星データプラットフォーム「Tellus」を筆頭に、日本電気株式会社（NEC）、Degas株式会社といった精鋭たちが挑むのは、衛星データをAIで自動解析し、誰もが自由に「知」として取り出せる基盤の構築だ。宇宙が「遠い情報の源」から、私たちのビジネスを動かす「共通の知能」へと変わる。その歴史的な転換点を追う。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">国産AI基盤モデルと「集合知」。衛星データを民主化する4つの柱</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260408_spaceshift/spaceshift_1.webp" width="900" height="508" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000006437.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>2026年2月、スペースシフトが参画を表明したのは、株式会社Tellusを代表機関とする「AI駆動型衛星データ利活用基盤による宇宙情報産業エコシステムの創出」プロジェクトである。この事業の核心は、衛星データを人間が「目視」で確認するフェーズを脱し、AIによって自動的に意味を抽出する「国産の知能基盤」を整備することにある。</p>
<p>プロジェクトが据える柱は極めて実務的だ。まず、日本の環境衛星データを活用した「国産基盤モデル」を開発し、日本の地勢や気象に最適化された高精度な解析を実現する。さらに、複数の衛星データや外部データを統合するマルチモーダルな「集合知モデル」を構築。これにより、単一のセンサーでは捉えきれなかった微細な地表の変化や経済活動の兆候を多角的に分析することが可能になる。</p>
<p>特筆すべきは、この知能を一部の専門家に独占させない「Tellus AI Playground」の存在だ。開発されたモデルをオープンな環境で公開し、非宇宙分野の企業が即座にプロトタイプを開発・検証できる仕組みを整える。あわせて、データ提供者への適切な「利益配分モデル」を構築することで、新たなデータや知見が継続的に集まる循環型のエコシステムを目指している。衛星データ解析AIの社会実装において豊富な知見を持つスペースシフトが、この「知能の量産ライン」に参画した意義は極めて大きい。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260408_spaceshift/spaceshift_2.webp" width="900" height="507" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000006437.html">PR TIMES</a>）</span></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「観測」から「判断」へ。知的インフラが書き換える産業地図</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回のプロジェクトが明確にしたのは、衛星データの価値が「画像の鮮明さ」ではなく、いかに多様なビジネスの問いに対して即座に答えを出せるかという「知能化のスピード」に移ったという現実だ。</p>
<p>2026年現在、企業が衛星データに求めているのは「きれいな衛星写真」ではない。「来月の収穫量はどうなるか」「どの土地に空き家の予兆があるか」「災害による物流網の寸断リスクはどこか」といった、具体的な意思決定に直結するインサイトである。AIが衛星データの「翻訳機」として機能することで、農業、不動産、金融、保険といったあらゆる産業が、宇宙の恩恵を直接享受できるようになる。これが、停滞する日本経済の生産性を底上げする「知的インフラ」の真価である。</p>
<p>また、単発の技術開発で終わらせず、利益配分モデルをセットで設計している点は、日本の宇宙情報産業の自立に向けた大胆な挑戦といえる。データを提供する側と、それを知能に変える側、そして利用する側。この三者が適正なインセンティブを介して結びつくことで、新たな基盤モデルが次々と生まれる土壌が完成する。宇宙というフィールドを、一部の技術者の遊び場から持続的な「実体経済」の舞台へと実装する。そんな意志が、この共同事業からは読み取れる。</p>
<p>いまや衛星データは、「特別な誰かのための情報」であることをやめた。スペースシフトらが築くこの基盤は、不透明な地球の「今」をデータで解き明かし、日本が世界の宇宙情報産業において主導権を握るための確かな布石となるに違いない。宇宙からの眼差しが地上のあらゆる産業の「脳」と直結したとき、私たちの社会は、データの海を迷うことなく進むための新たな羅針盤を手にすることになるだろう。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1830/">
<title>1キロ1億円の壁。月面探査を支える超精密</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1830/</link>
<description>
月への輸送コストは、現在1キログラムあたり約1億円ともいわれている。この途方もない「重さの壁」が、人類の月面開発においてネックとなってきた。どれほど優秀な機能を持つ探査機であっても、重ければ宇宙へ持っていくことすら叶わない。この過酷な条件下で求められるのは、極限までの軽量化と、月面の厳しい環境に耐えうる強靭さを両立する「超精密」なものづくりだ。今、日本の民間企業が挑む月面探査プロジェクトの裏側で、地球上の製造現場を支え続けてきた金型部品メーカーの加工技術が、宇宙という新たなフロンティアを切り拓く強力な武器になろうとしている。（文＝SpaceStep編集部）

すきまの計測から部品加工へ。拡大するパートナーシップ




（引用元：PR TIMES）
2026年3月11日、精密金型部品の製造・販売を手掛けるパンチ工業株式会社は、月面探査車「YAOKI」を開発する株式会社ダイモンとの技術パートナー契約の更新を発表した。
YAOKIは、総重量わずか約500グラムという超軽量でありながら、月面の微細な砂（レゴリス）や高真空といった過酷な環境を走行できる強度を備えた高性能ロボットである。両社は2023年に初めて契約を結び、2025年2月に行われた月面探査計画「Project YAOKI 1（PY-1）」で連携した。
（引用元：PR TIMES）
このミッションにおいてパンチ工業は、3D計測技術を用いてYAOKI本体と輸送ケースの「すきま（クリアランス）」を測定。打ち上げ時の激しい振動から機体を守り、かつ着陸後にスムーズに放出されるよう、緩衝材となる弾性体の最適な厚さを導き出すという重要な役割を担った。着陸船の姿勢異常によりYAOKIの月面走行は叶わなかったものの、ケース内での動作やデータ受信には成功している。
2026年5月から始まる新たな契約では、従来の計測データの提供にとどまらず、パンチ工業の役割が大きく拡大する。熱可塑性樹脂を用いたYAOKI車輪本体の加工や、モーターを保持する金属部品の開発・加工など、機体そのものの製造に深く関与する予定だ。さらに、月面の状態を模した極高真空やレゴリスの中での走行実験も共同で実施し、2027年度後半に予定されている「Project YAOKI 2（PY-2）」での2機同時の月面着陸と資源探査に向けた準備を加速させる。




地上の技術が宇宙を拓き、宇宙の知見が地上を潤す




（引用元：PR TIMES）
この技術提携の拡大が示唆するのは、宇宙産業における「日本の精密加工技術」の計り知れないポテンシャルである。
ロケットや人工衛星の開発といえば、かつては一部の巨大企業や国家機関だけの領域だった。しかし、民間による宇宙開発が本格化した現在、求められているのは、数グラム単位の軽量化を実現しミクロン単位の精度で部品を削り出す「地上でものづくりを支えてきた技術」そのものだ。特注金型部品で世界トップクラスのシェアを持つパンチ工業のような企業が、自社のコア技術をそのまま宇宙空間のハードウェアに適用できるという現実は、日本の多くの製造業にとって大きな希望となる。
宇宙という過酷な環境に向けた開発は、既存の技術を極限まで鍛え上げる絶好の機会でもある。絶対の信頼性が求められる部品加工や、未知の環境を想定した材料の選定プロセスで得られた知見は、決して宇宙だけで終わるものではない。それは、自動車やスマートフォン、自動化装置など、地球上での既存事業を一段高いレベルへと引き上げる起爆剤となるはずだ。
「1キログラムあたり1億円」という物理的、経済的な壁を突破するのは、魔法のような新技術ではなく、これまで地道に磨き上げられてきた職人技と最新の加工技術の融合である。地上での圧倒的な実績を持つ企業が次々と宇宙へ参入し、そこで得た技術を再び地上へと還元していく。この「技術の地産地消」とも呼べる好循環こそが、日本の宇宙ビジネスを世界と戦える産業へとステップアップさせる最強のエコシステムとなるに違いない。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260403_YAOKI/yaoki_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-07T04:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>月への輸送コストは、現在1キログラムあたり約1億円ともいわれている。この途方もない「重さの壁」が、人類の月面開発においてネックとなってきた。どれほど優秀な機能を持つ探査機であっても、重ければ宇宙へ持っていくことすら叶わない。この過酷な条件下で求められるのは、極限までの軽量化と、月面の厳しい環境に耐えうる強靭さを両立する「超精密」なものづくりだ。今、日本の民間企業が挑む月面探査プロジェクトの裏側で、地球上の製造現場を支え続けてきた金型部品メーカーの加工技術が、宇宙という新たなフロンティアを切り拓く強力な武器になろうとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">すきまの計測から部品加工へ。拡大するパートナーシップ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260403_YAOKI/yaoki_1.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000068373.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>2026年3月11日、精密金型部品の製造・販売を手掛けるパンチ工業株式会社は、月面探査車「YAOKI」を開発する株式会社ダイモンとの技術パートナー契約の更新を発表した。</p>
<p>YAOKIは、総重量わずか約500グラムという超軽量でありながら、月面の微細な砂（レゴリス）や高真空といった過酷な環境を走行できる強度を備えた高性能ロボットである。両社は2023年に初めて契約を結び、2025年2月に行われた月面探査計画「Project YAOKI 1（PY-1）」で連携した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260403_YAOKI/yaoki_2.webp" width="900" height="311" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000068373.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>このミッションにおいてパンチ工業は、3D計測技術を用いてYAOKI本体と輸送ケースの「すきま（クリアランス）」を測定。打ち上げ時の激しい振動から機体を守り、かつ着陸後にスムーズに放出されるよう、緩衝材となる弾性体の最適な厚さを導き出すという重要な役割を担った。着陸船の姿勢異常によりYAOKIの月面走行は叶わなかったものの、ケース内での動作やデータ受信には成功している。</p>
<p>2026年5月から始まる新たな契約では、従来の計測データの提供にとどまらず、パンチ工業の役割が大きく拡大する。熱可塑性樹脂を用いたYAOKI車輪本体の加工や、モーターを保持する金属部品の開発・加工など、機体そのものの製造に深く関与する予定だ。さらに、月面の状態を模した極高真空やレゴリスの中での走行実験も共同で実施し、2027年度後半に予定されている「Project YAOKI 2（PY-2）」での2機同時の月面着陸と資源探査に向けた準備を加速させる。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">地上の技術が宇宙を拓き、宇宙の知見が地上を潤す</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p><img src="/space/images/learn/260403_YAOKI/yaoki_3.webp" width="900" height="450" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000068373.html">PR TIMES）</a></span></p>
<p>この技術提携の拡大が示唆するのは、宇宙産業における「日本の精密加工技術」の計り知れないポテンシャルである。</p>
<p>ロケットや人工衛星の開発といえば、かつては一部の巨大企業や国家機関だけの領域だった。しかし、民間による宇宙開発が本格化した現在、求められているのは、数グラム単位の軽量化を実現しミクロン単位の精度で部品を削り出す「地上でものづくりを支えてきた技術」そのものだ。特注金型部品で世界トップクラスのシェアを持つパンチ工業のような企業が、自社のコア技術をそのまま宇宙空間のハードウェアに適用できるという現実は、日本の多くの製造業にとって大きな希望となる。</p>
<p>宇宙という過酷な環境に向けた開発は、既存の技術を極限まで鍛え上げる絶好の機会でもある。絶対の信頼性が求められる部品加工や、未知の環境を想定した材料の選定プロセスで得られた知見は、決して宇宙だけで終わるものではない。それは、自動車やスマートフォン、自動化装置など、地球上での既存事業を一段高いレベルへと引き上げる起爆剤となるはずだ。</p>
<p>「1キログラムあたり1億円」という物理的、経済的な壁を突破するのは、魔法のような新技術ではなく、これまで地道に磨き上げられてきた職人技と最新の加工技術の融合である。地上での圧倒的な実績を持つ企業が次々と宇宙へ参入し、そこで得た技術を再び地上へと還元していく。この「技術の地産地消」とも呼べる好循環こそが、日本の宇宙ビジネスを世界と戦える産業へとステップアップさせる最強のエコシステムとなるに違いない。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1860/">
<title>宇宙の静電気を「光」で検知。岡山大の挑戦</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1860/</link>
<description>
漆黒の宇宙空間を漂う人工衛星にとって、最大の敵は目に見えない「電気」の蓄積だ。プラズマや放射線に晒され続ける機体には、逃げ場のない静電気が音もなく溜まっていく。ひとたび放電が起きれば、数億円の資金を投じた精密機器は一瞬で沈黙し、修復不能な「宇宙の漂流物」へと成り果てる。この静電気トラブルは衛星故障の主要因でありながら、これまでは放射線に耐えうる実用的で安価なセンサが存在せず、運用者は常に「いつ起きるかわからない静電気トラブルの恐怖」との隣り合わせを強いられてきた。
この宇宙開発の宿命ともいえる難題に、日本発の光技術が終止符を打とうとしている。国立大学法人岡山大学の研究グループが開発した「フォトニック帯電センサ」は、シリコンフォトニクスという次世代技術を応用し、電気を使わずに静電気を捉える。この「光による監視」の実装は、人類が宇宙に築くインフラの寿命を劇的に延ばすための決定的な一歩となるだろう。（文＝SpaceStep編集部）

「電気」を排して「光」で測る。耐放射線の新境地




（引用元：PR TIMES）
岡山大学の髙橋 和 教授らが2026年2月に発表した研究成果は、宇宙用センシング技術のあり方を根本から覆すものだ。これまでも衛星の帯電状況を測る試みはあったものの、センサ自体の電子回路が宇宙の強烈な放射線や、皮肉にも測定対象であるはずの静電気放電によって破壊されてしまうという矛盾を抱えていた。
研究チームはこの課題に対し、センシング部に一切の電子回路を用いない革新的な構造を導き出した。その核となるのが「シリコンフォトニクス」だ。半導体チップ上に光の通り道（導波路）を作り、静電気によって変化する光の性質を読み取ることで、非電気的に帯電量を測定する。この「電気を使わず光で測る」仕組みにより、従来のセンサとは比較にならないほどの高耐放射線性とロケット打ち上げ時の振動耐性を実現した。
また、既存の半導体製造プロセスを流用できるため、小型・軽量化と量産化を同時に達成できる点も実務上の大きなアドバンテージだ。JAXAや衛星事業者の切実な「痛み」をヒアリングし、3年間の試行錯誤を経てたどり着いたこの技術は英国科学誌『npj Nanophotonics』にも掲載され、世界的にも高い注目を集めている。現在、岡山大学では大学発スタートアップの創出に向けた支援を受け、宇宙実証に向けたパートナーシップの構築を急ピッチで進めている。




「一発アウト」のない宇宙へ。予兆保全が拓く新経済圏の信頼性




岡山大学が示したこの成果は、宇宙ビジネスの競争軸が「打上げ」という初期段階を脱し、微細な物理現象を掌握して故障を未然に防ぐ「予兆保全」の領域へと移行したことを物語っている。
2026年現在、宇宙開発の主役は数万機規模の小型衛星群で構成される「コンステレーション」へと移行した。この巨大なネットワーク経営において、一機の故障は単なる資産の損失にとどまらず、通信網の欠損やデブリ発生リスクの増大に直結する。安価で壊れない帯電センサが全ての衛星に標準装備されれば、深刻な放電が起きる前に運用を変更し、機体を守ることが可能になる。いわば、宇宙インフラを維持するための「知的OS」としての役割をこのセンサが担うことになるのだ。
さらに、この技術は宇宙金融や宇宙保険のあり方をも激変させる。帯電状況というこれまで「ブラックボックス」だったリスクがリアルタイムで可視化されれば、保険料率の適正化や、事故原因の究明がデータに基づき実行可能となる。不確実性を排除し、予測可能性を担保するこの基盤こそが、民間資本が宇宙へと流入し続けるための最も強靭な防波堤となる。
宇宙は「挑む場所」から、点検と管理によって「機能を維持する経済圏」へとその姿を変容させた。岡山大学発の技術が目指す社会実装は、月面基地や火星探査といった人類の長距離ミッションにおいて、我々の資産を電気の脅威から守り抜くための「静かなる守護者」となるに違いない。光が電気の影を照らし出し、宇宙開発は真に持続可能な新時代へと歩みを進めようとしている。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260406_OkayamaU/OkayamaU_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/33">研究・テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-06T04:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>漆黒の宇宙空間を漂う人工衛星にとって、最大の敵は目に見えない「電気」の蓄積だ。プラズマや放射線に晒され続ける機体には、逃げ場のない静電気が音もなく溜まっていく。ひとたび放電が起きれば、数億円の資金を投じた精密機器は一瞬で沈黙し、修復不能な「宇宙の漂流物」へと成り果てる。この静電気トラブルは衛星故障の主要因でありながら、これまでは放射線に耐えうる実用的で安価なセンサが存在せず、運用者は常に「いつ起きるかわからない静電気トラブルの恐怖」との隣り合わせを強いられてきた。</p>
<p>この宇宙開発の宿命ともいえる難題に、日本発の光技術が終止符を打とうとしている。国立大学法人岡山大学の研究グループが開発した「フォトニック帯電センサ」は、シリコンフォトニクスという次世代技術を応用し、電気を使わずに静電気を捉える。この「光による監視」の実装は、人類が宇宙に築くインフラの寿命を劇的に延ばすための決定的な一歩となるだろう。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">「電気」を排して「光」で測る。耐放射線の新境地</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260406_OkayamaU/OkayamaU_1.webp" width="1280" height="733" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003844.000072793.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>岡山大学の髙橋 和 教授らが2026年2月に発表した研究成果は、宇宙用センシング技術のあり方を根本から覆すものだ。これまでも衛星の帯電状況を測る試みはあったものの、センサ自体の電子回路が宇宙の強烈な放射線や、皮肉にも測定対象であるはずの静電気放電によって破壊されてしまうという矛盾を抱えていた。</p>
<p>研究チームはこの課題に対し、センシング部に一切の電子回路を用いない革新的な構造を導き出した。その核となるのが「シリコンフォトニクス」だ。半導体チップ上に光の通り道（導波路）を作り、静電気によって変化する光の性質を読み取ることで、非電気的に帯電量を測定する。この「電気を使わず光で測る」仕組みにより、従来のセンサとは比較にならないほどの高耐放射線性とロケット打ち上げ時の振動耐性を実現した。</p>
<p>また、既存の半導体製造プロセスを流用できるため、小型・軽量化と量産化を同時に達成できる点も実務上の大きなアドバンテージだ。JAXAや衛星事業者の切実な「痛み」をヒアリングし、3年間の試行錯誤を経てたどり着いたこの技術は英国科学誌『npj Nanophotonics』にも掲載され、世界的にも高い注目を集めている。現在、岡山大学では大学発スタートアップの創出に向けた支援を受け、宇宙実証に向けたパートナーシップの構築を急ピッチで進めている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「一発アウト」のない宇宙へ。予兆保全が拓く新経済圏の信頼性</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>岡山大学が示したこの成果は、宇宙ビジネスの競争軸が「打上げ」という初期段階を脱し、微細な物理現象を掌握して故障を未然に防ぐ「予兆保全」の領域へと移行したことを物語っている。</p>
<p>2026年現在、宇宙開発の主役は数万機規模の小型衛星群で構成される「コンステレーション」へと移行した。この巨大なネットワーク経営において、一機の故障は単なる資産の損失にとどまらず、通信網の欠損やデブリ発生リスクの増大に直結する。安価で壊れない帯電センサが全ての衛星に標準装備されれば、深刻な放電が起きる前に運用を変更し、機体を守ることが可能になる。いわば、宇宙インフラを維持するための「知的OS」としての役割をこのセンサが担うことになるのだ。</p>
<p>さらに、この技術は宇宙金融や宇宙保険のあり方をも激変させる。帯電状況というこれまで「ブラックボックス」だったリスクがリアルタイムで可視化されれば、保険料率の適正化や、事故原因の究明がデータに基づき実行可能となる。不確実性を排除し、予測可能性を担保するこの基盤こそが、民間資本が宇宙へと流入し続けるための最も強靭な防波堤となる。</p>
<p>宇宙は「挑む場所」から、点検と管理によって「機能を維持する経済圏」へとその姿を変容させた。岡山大学発の技術が目指す社会実装は、月面基地や火星探査といった人類の長距離ミッションにおいて、我々の資産を電気の脅威から守り抜くための「静かなる守護者」となるに違いない。光が電気の影を照らし出し、宇宙開発は真に持続可能な新時代へと歩みを進めようとしている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1844/">
<title>量産で宇宙通信の標準を狙う【連載】トップに聞く、宇宙戦略基金の出口戦略</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1844/</link>
<description>
宇宙戦略基金は、日本政府がJAXA内に設けた、10年で総額1兆円規模を目指す宇宙技術開発支援基金である。内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省の4府省が連携し、民間企業やスタートアップ、大学、研究機関による宇宙分野の研究開発を後押しする。だが、問われるのは採択の可否ではない。採択後、資金をどう活用し、技術を実装へ、さらに事業へとつなげていくかである。本連載では、採択を受けて技術実装と事業化を進める企業のトップに、基金活用の考え方と具体的な取り組みを聞く。今回は、宇宙光通信ネットワークの社会実装に挑むワープスペースの東宏充さんに、衛星光通信の相互接続技術の開発をどう事業化へつなげようとしているのか、同社が描く出口戦略を聞いた。（文＝SpaceStep編集部）

教えてくれるのは・・・






株式会社ワープスペース 代表取締役CEO 東宏充さん
IT事業の立ち上げや情報サービス企業の共同創業、サイバーセキュリティ領域での事業・研究開発を経て、2019年にワープスペースへ参画。ジェネラルマネージャー、COOとして事業実装やサプライチェーン全体のマネジメントに携わり、2023年にCEOへ就任した。現在は、宇宙光通信ネットワークの社会実装を見据え、事業戦略、資金調達、組織運営を担う。








宇宙通信の本命市場で、どこを取るのか

宇宙ビジネスというと、ロケット打ち上げや月面探査のような華やかなテーマに目が向きがちである。だが、事業としての現実を見れば、いま勝負どころとなっているのは、そうした象徴的な領域だけではない。どの市場に需要が立ち上がりつつあり、どのレイヤーで自社の強みを発揮できるのか。ワープスペースが狙うのは光通信、さらに言えば、その中核部品であるモデムだ。
同社は宇宙通信領域を専門としつつ、光通信モデムの製造販売を中核事業に据える。加えて、光通信を使うためのエンジニアリングやITソリューションも手がける。ハードを作って終わるのではなく、その活用までを支える形だ。東さんは、光通信が期待される用途を二つに絞る。「ミサイル防衛」と、スターリンクのような衛星通信ネットワークの拡張である。つまり、安全保障と通信インフラの領域だ。
では、なぜ光通信なのか。東さんは、その流れを地上インターネットの進化になぞらえる。かつてネットワークはメタル回線（固定電話）からADSL、そして光ファイバーへと移り変わった。同じことが宇宙でも起きようとしている、という見立てだ。「2019年に私がワープスペースに参画した頃は、まだ光通信は実運用の段階にはありませんでした。ただ、この5年で一気に実装段階へ入りました。宇宙でも電波からレーザー通信へ、ネットワークが光化していく流れは、もはや希望的観測ではなく、現実のものになりつつあると思います」（東さん）
もっとも、ワープスペースが目指しているのは、通信インフラそのものを自ら保有することではない。通信インフラは巨額投資を要する世界であり、スタートアップが単独で正面から参入できる領域ではない。「通信インフラは資本の勝負です。私たちのようなスタートアップが入り込める領域はゼロに近い。だからこそ、僕らは通信衛星ビジネスそのものではなく、サプライチェーンの急所に入っていくことを目指し、光通信端末に不可欠なモデムに経営資源を集中させてきました」（東さん）

通信系のメガコンステレーション（数百〜数万機規模の人工衛星を連携させて運用する巨大な衛星コンステレーション）では、多くの衛星に複数の光通信端末が搭載される可能性がある。その各端末には、送受信を担う光学系とともに、必ずモデムが必要になる。ワープスペースはこのモデムを標準部品化し、各社が自前で抱えている調達や開発の負担を代替しようとしている。
「少ない資本をモデムだけに集中して、規模の経済で勝つ。本来1年かかるような宇宙部品を1カ月で納品できる世界をつくることができれば、自社開発する方が不合理になります。私たちは宇宙通信のサプライチェーンにおける&#8220;共通基盤&#8221;を作っていきたいんです」（東さん）
東さんは、このポジションを半導体や通信の世界におけるエヌビディアやクアルコムのような存在に重ねている。すべてを支配するわけではない。だが、そこがなければ回らない。そうした部品レイヤーで標準を取れれば、通信市場が広がるほど自社の存在感も高まる。巨大インフラの覇者になるのではなく、その成長のボトルネックを押さえる。日本発スタートアップの勝ち筋として、きわめて具体性の高い戦略である。
では、日本の宇宙ビジネス全体はどの段階にあるのか。東さんの見立ては、きわめて冷静だ。「いま支配的なのは通信と防衛の二つです。それ以外の市場形成はまだ難しい。宇宙探査のような世界は、現時点ではビジネスとして語るには創意工夫が必要な領域だと思っています。日本には、月面探査、デブリ対策、特殊材料など、個別の強みを持つ企業は少なくありません。そうした強みが通信や防衛のような大きな市場と接続されればビジネスになる。逆にそうでなければ継続的なビジネスになりにくいと考えています」（東さん）



「採択後」をどう設計するかが重要

宇宙戦略基金をどう見るか。東さんの答えは、現実的だ。
「1兆円規模という数字だけを見れば大きく映りますが、自動車産業のような巨大産業を新たに起こすには十分とは言えません。その視点で考えると、宇宙戦略基金は、産業を一気に立ち上げるお金というより、業界のノウハウを知るための資金、あるいは企業にとって、新たな市場に踏み込むための機会に近いかもしれません。だからこそ、採択後の事業の進め方を明確に設計する必要があると思います」（東さん）

では、ワープスペースが考える「出口」の定義はどのようなものなのか。東さんは、科学技術探査を深めること自体がゴールの企業もあれば、公共ビジネスとしての蓄積を重視する企業もあると、出口戦略が一様ではないことを説明しつつ、ワープスペースは明確な戦略を持っていると語る。
「宇宙戦略基金を使って、これまでの延長線では届かなかった市場に踏み込み、通信領域で世界標準の地位を取りにいく。そのための加速装置として基金を位置づけています」（東さん）

実際にワープスペースが採択されたのは、「衛星光通信の導入・活用拡大に向けた端末間相互接続技術等の開発」である。異なるメーカーの光通信端末同士をつなぐための相互接続技術に加え、軌道投入前の検討をしやすくする評価ツールの開発も含まれる。つまり、単に自社製品の性能を高めるだけではない。異なるプレイヤーが参入しやすい環境を整え、宇宙光通信の利用そのものを広げていくための基盤づくりに近いテーマだ。
では、採択後に何をKPIとして置くのか。ここでも東さんの答えはシンプルだ。
「宇宙分野に限らず製造業で重要となるのは『信頼性』『コスト』『リードタイム』の三つです。この最適化こそが、最終的な競争力を決めます。どれだけ安定して、安く、短く供給できるかが重要です。たとえばスターリンクのように、自前の打ち上げ能力を持つ企業は、ある程度の故障を許容しながら工場生産でコストを落とせます。しかし、多くの衛星事業者はそうではありません。打ち上げを外部に依存する以上、壊れてもすぐ代替できるわけではない。だからこそ、必要以上に高価でもなく、かといって過度に壊れやすくもない、過不足のない信頼性が重要になります」（東さん）
そのうえで、ワープスペースはどの順番で市場へ展開していくのか。まずは地上向け製品から入り、競争環境のなかで実績とシェアを築く。その後、垂直統合型の大手プレイヤーに対して、数、コスト、信頼性、リードタイムで勝負を挑む構えだ。周辺市場から実装力を証明し、そこから宇宙製品へ拡張していく。
基金活用のロードマップも明快だ。1年目は機能ブロックの検証、2年目は信頼性の検証、3年目はシステムとしての検証。この三段階を経て、4年目にフライト品として成立させる。ここで重要なのは、技術実証が自己目的化していないことだ。3年間の検証は、その先の量産と営業に繋がって初めて意味を持つ。
「最後は、何万個というオーダーが来ても、サプライチェーンを通せば即納できる。そこまで持っていきたいと考えています。もちろん、乗り越えるべき壁もあります。一つは、宇宙専用品ではなく民生に近い部品を使いながら、必要な耐久性をどう確保するかという問題。もう一つは、高速処理に伴う熱の処理です。後者は単体製品の設計に閉じず、衛星全体の構造との整合も含めた課題ですので、単に性能の高いモデムを作ればよいわけではなく、衛星の中でどう載るか、どう熱を逃がすかまで含めて設計しなければなりません」（東さん）


宇宙はもはや「遠い産業」ではない
では、東さんの考える宇宙ビジネスの面白さとは何か。東さんは「宇宙が楽しいから入ったわけではない」と前置きしたうえで、その魅力を「情報がまだ一般化していない市場に入れること」だと語る。情報が少ないということは、参入障壁であると同時に、価値の源泉でもある。誰も気づいていない余白が残っているからだ。
「一般的な情報になっていない領域には、まだ誰も気づいていない価値が必ずあります。だからこそ、見て聞くだけではなく、そこにコストを払ってダイブすることが重要です。中に飛び込んだからこそ得られる情報が、解像度の高いものになります」（東さん）

これは、非宇宙産業のビジネスパーソンにとって示唆が大きい。宇宙産業は、宇宙専門家だけの閉じた世界ではない。むしろ今後は、既存産業で培われた実装力や流通の知見が入り込む余地が大きい。東さんはその具体例として、ITソリューションベンダーを挙げる。
「巨額投資が必要な通信インフラそのものに入るのは難しいとしても、その上に生まれるアプリケーションやデータ活用のレイヤーには、多くの余白があります。宇宙で発生した価値を、誰にどう届けるか。そこには、既存のIT企業が得意としてきた&#8220;技術とサービスの統合&#8221;が生きます。インフラの上には、必ずアプリケーションレイヤーの仕事が生まれます。AIやデータを使って、その価値を流通させるような仕事は、宇宙の外にいた人たちにも十分チャンスがあると思っています」（東さん）
さらに東さんは、日本の製造業との接点にも強い期待を寄せる。ワープスペースが目指す量産型のビジネスモデルは、単独では成立しないからだ。
「車載品や高い信頼性が求められる産業機器を量産してきたメーカーに、この市場を支えてほしいですね。在庫リスクやリードタイムを最適化できるパートナーと出会い、高品質な量産サプライチェーンを構築することで、ビジネスを加速させていきたいです」（東さん）
ワープスペースは今後3年間で、まず地上品の海外販売でシェアを取りにいくという。そのうえで、競争力の高い宇宙製品を完成させ、営業可能な状態まで持ち込む。そして5年スパンでは、企業価値を最大化し、上場も視野に入れるという。注目したいのは、ワープスペースが官の研究開発支援だけに依存していない点である。同社は同時期にシリーズCの資金調達も発表しており、基金による技術開発支援と民間資金による事業成長を両輪で進めている。研究開発を進めながら、同時に市場実装と事業拡大の準備を進める。その構え自体が、同社のいう「採択後」を象徴している。
その先に見据えるのが、より長期のネットワーク進化である。ワープスペースは2030年代から40年代にかけて、宇宙空間でのオールフォトニクス・ネットワーク（APN）実現を見据える。オールフォトニクス・ネットワークは、NTTが提唱するIOWN構想の中核をなす次世代ネットワークで、通信をできるだけ光のままつなぐ考え方を指す。
現在の光通信は、受信した光信号をいったん電気信号に変換して処理するが、そこには熱やエネルギー損失が伴う。もし光のまま処理し、光のまま流せるようになれば、省電力化と低コスト化は大きく前進する。
「その変換部分を次世代モジュールに置き換えられれば、日本の技術をバックボーンにしたインフラの支配的地位を確立できると思います」。東さんが語るこの未来像は、基金の出口戦略が将来のネットワーク覇権と地続きであることを示している。宇宙への夢を語るだけではなく、自社の強みを見極め、どこで勝つかを定める。その積み重ねこそが、日本の宇宙産業の出口戦略を本物にしていく。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/top_interview/1st/top_01.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-03T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152484476066800" class="cms-content-parts-sin176152484476074000">
<p>宇宙戦略基金は、日本政府がJAXA内に設けた、10年で総額1兆円規模を目指す宇宙技術開発支援基金である。内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省の4府省が連携し、民間企業やスタートアップ、大学、研究機関による宇宙分野の研究開発を後押しする。だが、問われるのは採択の可否ではない。採択後、資金をどう活用し、技術を実装へ、さらに事業へとつなげていくかである。本連載では、採択を受けて技術実装と事業化を進める企業のトップに、基金活用の考え方と具体的な取り組みを聞く。今回は、宇宙光通信ネットワークの社会実装に挑むワープスペースの東宏充さんに、衛星光通信の相互接続技術の開発をどう事業化へつなげようとしているのか、同社が描く出口戦略を聞いた。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<p style="text-align: center;"></p>
<p style="text-align: center;">教えてくれるのは・・・</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin177483767379611300 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177483767379616100">
<p style="text-align: center;"><strong><span style="font-size: small;"><img src="/space/images/learn/top_interview/1st/top_1.webp" width="600" height="400" alt="" /><br />
</span><span style="font-size: medium;">株式会社ワープスペース 代表取締役CEO 東宏充さん</span></strong></p>
<div style="text-align: left;"><span style="font-size: medium;">IT事業の立ち上げや情報サービス企業の共同創業、サイバーセキュリティ領域での事業・研究開発を経て、2019年にワープスペースへ参画。ジェネラルマネージャー、COOとして事業実装やサプライチェーン全体のマネジメントに携わり、2023年にCEOへ就任した。現在は、宇宙光通信ネットワークの社会実装を見据え、事業戦略、資金調達、組織運営を担う。</span></div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176278724943452900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176278724943457100">
<h2>宇宙通信の本命市場で、どこを取るのか</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">宇宙ビジネスというと、ロケット打ち上げや月面探査のような華やかなテーマに目が向きがちである。だが、事業としての現実を見れば、いま勝負どころとなっているのは、そうした象徴的な領域だけではない。どの市場に需要が立ち上がりつつあり、どのレイヤーで自社の強みを発揮できるのか。ワープスペースが狙うのは光通信、さらに言えば、その中核部品であるモデムだ。</p>
<p class="MsoNormal">同社は宇宙通信領域を専門としつつ、光通信モデムの製造販売を中核事業に据える。加えて、光通信を使うためのエンジニアリングやITソリューションも手がける。ハードを作って終わるのではなく、その活用までを支える形だ。東さんは、光通信が期待される用途を二つに絞る。「ミサイル防衛」と、スターリンクのような衛星通信ネットワークの拡張である。つまり、安全保障と通信インフラの領域だ。</p>
<p class="MsoNormal">では、なぜ光通信なのか。東さんは、その流れを地上インターネットの進化になぞらえる。かつてネットワークはメタル回線（固定電話）からADSL、そして光ファイバーへと移り変わった。同じことが宇宙でも起きようとしている、という見立てだ。「2019年に私がワープスペースに参画した頃は、まだ光通信は実運用の段階にはありませんでした。ただ、この5年で一気に実装段階へ入りました。宇宙でも電波からレーザー通信へ、ネットワークが光化していく流れは、もはや希望的観測ではなく、現実のものになりつつあると思います」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal">もっとも、ワープスペースが目指しているのは、通信インフラそのものを自ら保有することではない。通信インフラは巨額投資を要する世界であり、スタートアップが単独で正面から参入できる領域ではない。「通信インフラは資本の勝負です。私たちのようなスタートアップが入り込める領域はゼロに近い。だからこそ、僕らは通信衛星ビジネスそのものではなく、サプライチェーンの急所に入っていくことを目指し、光通信端末に不可欠なモデムに経営資源を集中させてきました」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal"><img src="/space/images/learn/top_interview/1st/top_2.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p class="MsoNormal">通信系のメガコンステレーション（数百〜数万機規模の人工衛星を連携させて運用する巨大な衛星コンステレーション）では、多くの衛星に複数の光通信端末が搭載される可能性がある。その各端末には、送受信を担う光学系とともに、必ずモデムが必要になる。ワープスペースはこのモデムを標準部品化し、各社が自前で抱えている調達や開発の負担を代替しようとしている。</p>
<p class="MsoNormal">「少ない資本をモデムだけに集中して、規模の経済で勝つ。本来1年かかるような宇宙部品を1カ月で納品できる世界をつくることができれば、自社開発する方が不合理になります。私たちは宇宙通信のサプライチェーンにおける&#8220;共通基盤&#8221;を作っていきたいんです」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal">東さんは、このポジションを半導体や通信の世界におけるエヌビディアやクアルコムのような存在に重ねている。すべてを支配するわけではない。だが、そこがなければ回らない。そうした部品レイヤーで標準を取れれば、通信市場が広がるほど自社の存在感も高まる。巨大インフラの覇者になるのではなく、その成長のボトルネックを押さえる。日本発スタートアップの勝ち筋として、きわめて具体性の高い戦略である。</p>
<p class="MsoNormal">では、日本の宇宙ビジネス全体はどの段階にあるのか。東さんの見立ては、きわめて冷静だ。「いま支配的なのは通信と防衛の二つです。それ以外の市場形成はまだ難しい。宇宙探査のような世界は、現時点ではビジネスとして語るには創意工夫が必要な領域だと思っています。日本には、月面探査、デブリ対策、特殊材料など、個別の強みを持つ企業は少なくありません。そうした強みが通信や防衛のような大きな市場と接続されればビジネスになる。逆にそうでなければ継続的なビジネスになりにくいと考えています」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<h2 style="margin-top: 0px;">「採択後」をどう設計するかが重要</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">宇宙戦略基金をどう見るか。東さんの答えは、現実的だ。</p>
<p class="MsoNormal">「1兆円規模という数字だけを見れば大きく映りますが、自動車産業のような巨大産業を新たに起こすには十分とは言えません。その視点で考えると、宇宙戦略基金は、産業を一気に立ち上げるお金というより、業界のノウハウを知るための資金、あるいは企業にとって、新たな市場に踏み込むための機会に近いかもしれません。だからこそ、採択後の事業の進め方を明確に設計する必要があると思います」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal">では、ワープスペースが考える「出口」の定義はどのようなものなのか。東さんは、科学技術探査を深めること自体がゴールの企業もあれば、公共ビジネスとしての蓄積を重視する企業もあると、出口戦略が一様ではないことを説明しつつ、ワープスペースは明確な戦略を持っていると語る。</p>
<p class="MsoNormal">「宇宙戦略基金を使って、これまでの延長線では届かなかった市場に踏み込み、通信領域で世界標準の地位を取りにいく。そのための加速装置として基金を位置づけています」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal"><img src="/space/images/learn/top_interview/1st/top_3.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p class="MsoNormal">実際にワープスペースが採択されたのは、「衛星光通信の導入・活用拡大に向けた端末間相互接続技術等の開発」である。異なるメーカーの光通信端末同士をつなぐための相互接続技術に加え、軌道投入前の検討をしやすくする評価ツールの開発も含まれる。つまり、単に自社製品の性能を高めるだけではない。異なるプレイヤーが参入しやすい環境を整え、宇宙光通信の利用そのものを広げていくための基盤づくりに近いテーマだ。</p>
<p class="MsoNormal">では、採択後に何をKPIとして置くのか。ここでも東さんの答えはシンプルだ。</p>
<p class="MsoNormal">「宇宙分野に限らず製造業で重要となるのは『信頼性』『コスト』『リードタイム』の三つです。この最適化こそが、最終的な競争力を決めます。どれだけ安定して、安く、短く供給できるかが重要です。たとえばスターリンクのように、自前の打ち上げ能力を持つ企業は、ある程度の故障を許容しながら工場生産でコストを落とせます。しかし、多くの衛星事業者はそうではありません。打ち上げを外部に依存する以上、壊れてもすぐ代替できるわけではない。だからこそ、必要以上に高価でもなく、かといって過度に壊れやすくもない、過不足のない信頼性が重要になります」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal">そのうえで、ワープスペースはどの順番で市場へ展開していくのか。まずは地上向け製品から入り、競争環境のなかで実績とシェアを築く。その後、垂直統合型の大手プレイヤーに対して、数、コスト、信頼性、リードタイムで勝負を挑む構えだ。周辺市場から実装力を証明し、そこから宇宙製品へ拡張していく。</p>
<p class="MsoNormal">基金活用のロードマップも明快だ。1年目は機能ブロックの検証、2年目は信頼性の検証、3年目はシステムとしての検証。この三段階を経て、4年目にフライト品として成立させる。ここで重要なのは、技術実証が自己目的化していないことだ。3年間の検証は、その先の量産と営業に繋がって初めて意味を持つ。</p>
<p class="MsoNormal">「最後は、何万個というオーダーが来ても、サプライチェーンを通せば即納できる。そこまで持っていきたいと考えています。もちろん、乗り越えるべき壁もあります。一つは、宇宙専用品ではなく民生に近い部品を使いながら、必要な耐久性をどう確保するかという問題。もう一つは、高速処理に伴う熱の処理です。後者は単体製品の設計に閉じず、衛星全体の構造との整合も含めた課題ですので、単に性能の高いモデムを作ればよいわけではなく、衛星の中でどう載るか、どう熱を逃がすかまで含めて設計しなければなりません」（東さん）</p>
<p class="MsoNormal"></p>
<p class="MsoNormal"></p>
<h2 style="margin-top: 0px;">宇宙はもはや「遠い産業」ではない</h2>
<p>では、東さんの考える宇宙ビジネスの面白さとは何か。東さんは「宇宙が楽しいから入ったわけではない」と前置きしたうえで、その魅力を「情報がまだ一般化していない市場に入れること」だと語る。情報が少ないということは、参入障壁であると同時に、価値の源泉でもある。誰も気づいていない余白が残っているからだ。</p>
<p>「一般的な情報になっていない領域には、まだ誰も気づいていない価値が必ずあります。だからこそ、見て聞くだけではなく、そこにコストを払ってダイブすることが重要です。中に飛び込んだからこそ得られる情報が、解像度の高いものになります」（東さん）</p>
<p><img src="/space/images/learn/top_interview/1st/top_4.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<p>これは、非宇宙産業のビジネスパーソンにとって示唆が大きい。宇宙産業は、宇宙専門家だけの閉じた世界ではない。むしろ今後は、既存産業で培われた実装力や流通の知見が入り込む余地が大きい。東さんはその具体例として、ITソリューションベンダーを挙げる。</p>
<p>「巨額投資が必要な通信インフラそのものに入るのは難しいとしても、その上に生まれるアプリケーションやデータ活用のレイヤーには、多くの余白があります。宇宙で発生した価値を、誰にどう届けるか。そこには、既存のIT企業が得意としてきた&#8220;技術とサービスの統合&#8221;が生きます。インフラの上には、必ずアプリケーションレイヤーの仕事が生まれます。AIやデータを使って、その価値を流通させるような仕事は、宇宙の外にいた人たちにも十分チャンスがあると思っています」（東さん）</p>
<p>さらに東さんは、日本の製造業との接点にも強い期待を寄せる。ワープスペースが目指す量産型のビジネスモデルは、単独では成立しないからだ。</p>
<p>「車載品や高い信頼性が求められる産業機器を量産してきたメーカーに、この市場を支えてほしいですね。在庫リスクやリードタイムを最適化できるパートナーと出会い、高品質な量産サプライチェーンを構築することで、ビジネスを加速させていきたいです」（東さん）</p>
<p>ワープスペースは今後3年間で、まず地上品の海外販売でシェアを取りにいくという。そのうえで、競争力の高い宇宙製品を完成させ、営業可能な状態まで持ち込む。そして5年スパンでは、企業価値を最大化し、上場も視野に入れるという。注目したいのは、ワープスペースが官の研究開発支援だけに依存していない点である。同社は同時期にシリーズCの資金調達も発表しており、基金による技術開発支援と民間資金による事業成長を両輪で進めている。研究開発を進めながら、同時に市場実装と事業拡大の準備を進める。その構え自体が、同社のいう「採択後」を象徴している。</p>
<p>その先に見据えるのが、より長期のネットワーク進化である。ワープスペースは2030年代から40年代にかけて、宇宙空間でのオールフォトニクス・ネットワーク（APN）実現を見据える。オールフォトニクス・ネットワークは、NTTが提唱するIOWN構想の中核をなす次世代ネットワークで、通信をできるだけ光のままつなぐ考え方を指す。</p>
<p>現在の光通信は、受信した光信号をいったん電気信号に変換して処理するが、そこには熱やエネルギー損失が伴う。もし光のまま処理し、光のまま流せるようになれば、省電力化と低コスト化は大きく前進する。</p>
<p>「その変換部分を次世代モジュールに置き換えられれば、日本の技術をバックボーンにしたインフラの支配的地位を確立できると思います」。東さんが語るこの未来像は、基金の出口戦略が将来のネットワーク覇権と地続きであることを示している。宇宙への夢を語るだけではなく、自社の強みを見極め、どこで勝つかを定める。その積み重ねこそが、日本の宇宙産業の出口戦略を本物にしていく。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1856/">
<title>宇宙のロードサービス。デブリ点検が新常識に</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1856/</link>
<description>
高度数百キロメートル、静寂に包まれた「宇宙の公道」。そこには、かつての役割を終え、制御不能となった人工衛星たちが音もなく漂っている。これまで、こうした「デブリ（宇宙ごみ）」の損傷具合や周辺環境を知る手段は、地上からの望遠鏡やレーダーによる遠隔観測に限られていた。しかし、故障した車をパトロール隊が現場で確認するように、宇宙でも「現場に駆けつける」サービスがいよいよ現実のものとなろうとしている。
株式会社アストロスケールが公開した最新のミッション映像は、軌道上の安全保障に対する決定的な回答を提示した。民間企業として世界初となる、異なる軌道のデブリ2機への連続接近と点検。この「宇宙のロードサービス」が、私たちが当たり前のように享受している衛星インフラの持続可能性を物理的な層から支えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）
「現場」で捉えるデブリの真実。ISSA-J1が挑む世界初の連続点検
アストロスケールが推進する「宇宙の安全パトロール」の実証ミッションISSA-J1は、これまでの宇宙状況把握の常識を塗り替えるものだ。従来、宇宙を漂う物体の状態を知るには、地上からの観測、あるいは軌道上の遠距離からの撮影に頼るしかなかった。しかし、それでは細かな損傷具合や経年劣化の度合いまでを正確に把握することは困難だった。
今回のミッションで活用されるのは、同社がこれまでの活動で磨き上げてきた「ランデブ・近傍運用（RPO）」技術だ。標的となる物体に安全に接近し、一定の距離を保ちながら精密に観測を行う。特筆すべきは、1つのミッションで異なる軌道にある2つの日本衛星デブリを連続して点検する点にある。民間企業によるこの規模の近接観測は、過去に類を見ない世界初の試みだ。
（引用元：PR TIMES）

プロジェクトは文部科学省の「SBIRフェーズ3基金事業（中小企業イノベーション創出推進事業）」にも採択されており、現在は宇宙機の組立段階にある。2027年に予定されている打ち上げによって、地上観測の限界を超えた「生きた現場データ」の取得がいよいよ本格化する。現場で直接物体を確認するパトロール能力は、宇宙を「使い捨ての荒野」から「管理されたインフラ」へと変貌させるための前提条件となるだろう。
「使い捨て」から「維持管理」へ。軌道上サービスが拓く循環型経済
アストロスケールが描く未来図は、宇宙を「使い捨ての場」から、資産を「長く、安全に使い倒す」ための維持管理型インフラへと定義し直す。今回のミッションは、その新たな産業構造への転換を決定づけるものだ。
宇宙における「点検」は、あらゆる軌道上サービスの出発点となる。故障機の状態を正確に把握できなければ、デブリの除去も燃料補給も、あるいは修理やアップグレードも不可能だからだ。ISSA-J1の成功は、それら全てのサービスの扉を開く鍵となる。「宇宙のロードサービス」という概念が社会に定着すれば、衛星の運用寿命は劇的に延び、宇宙空間における「一回限りの使い捨て」の時代は終焉を迎えることになるだろう。
さらに、アストロスケールがJAXAや防衛省、さらには米国宇宙軍といった国内外の公的機関と連携し、点検の「作法」を先んじて確立する意義は極めて大きい。民間主導で構築されるこの安全パトロール体制は、将来の循環型宇宙経済を支える不可欠なインフラとしての地位を確立するはずだ。点検データが蓄積され、軌道上の資産価値が客観的に証明可能になれば、宇宙保険や宇宙金融といった関連市場もさらなる深化を遂げるだろう。
宇宙利用の主軸は、もはや不確実な「挑戦」の領域を脱し、地上のインフラと同様に「確実な維持」を競争軸とする、成熟した産業フェーズに到達したといえるだろう。アストロスケールが放つパトロール機は、不確実な軌道環境に「予測可能性」という光をもたらす。この現場点検の日常化こそが、人類が宇宙を恒久的な生活圏とするための最も強靭な背骨となっていくに違いない。

</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260402_debli/images20260402022725.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-02T07:25:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177506451969405400" class="cms-content-parts-sin177506451969413300">
<p>高度数百キロメートル、静寂に包まれた「宇宙の公道」。そこには、かつての役割を終え、制御不能となった人工衛星たちが音もなく漂っている。これまで、こうした「デブリ（宇宙ごみ）」の損傷具合や周辺環境を知る手段は、地上からの望遠鏡やレーダーによる遠隔観測に限られていた。しかし、故障した車をパトロール隊が現場で確認するように、宇宙でも「現場に駆けつける」サービスがいよいよ現実のものとなろうとしている。</p>
<p>株式会社アストロスケールが公開した最新のミッション映像は、軌道上の安全保障に対する決定的な回答を提示した。民間企業として世界初となる、異なる軌道のデブリ2機への連続接近と点検。この「宇宙のロードサービス」が、私たちが当たり前のように享受している衛星インフラの持続可能性を物理的な層から支えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<h2>「現場」で捉えるデブリの真実。ISSA-J1が挑む世界初の連続点検</h2>
<p>アストロスケールが推進する「宇宙の安全パトロール」の実証ミッションISSA-J1は、これまでの宇宙状況把握の常識を塗り替えるものだ。従来、宇宙を漂う物体の状態を知るには、地上からの観測、あるいは軌道上の遠距離からの撮影に頼るしかなかった。しかし、それでは細かな損傷具合や経年劣化の度合いまでを正確に把握することは困難だった。</p>
<p>今回のミッションで活用されるのは、同社がこれまでの活動で磨き上げてきた「ランデブ・近傍運用（RPO）」技術だ。標的となる物体に安全に接近し、一定の距離を保ちながら精密に観測を行う。特筆すべきは、1つのミッションで異なる軌道にある2つの日本衛星デブリを連続して点検する点にある。民間企業によるこの規模の近接観測は、過去に類を見ない世界初の試みだ。</p>
<p><span style="font-size: small;"><img src="/space/images/learn/260402_debli/images20260402022725.webp" width="1280" height="720" alt="" /></span><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000067481.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p></p>
<p>プロジェクトは文部科学省の「SBIRフェーズ3基金事業（中小企業イノベーション創出推進事業）」にも採択されており、現在は宇宙機の組立段階にある。2027年に予定されている打ち上げによって、地上観測の限界を超えた「生きた現場データ」の取得がいよいよ本格化する。現場で直接物体を確認するパトロール能力は、宇宙を「使い捨ての荒野」から「管理されたインフラ」へと変貌させるための前提条件となるだろう。</p>
<h2>「使い捨て」から「維持管理」へ。軌道上サービスが拓く循環型経済</h2>
<p>アストロスケールが描く未来図は、宇宙を「使い捨ての場」から、資産を「長く、安全に使い倒す」ための維持管理型インフラへと定義し直す。今回のミッションは、その新たな産業構造への転換を決定づけるものだ。</p>
<p>宇宙における「点検」は、あらゆる軌道上サービスの出発点となる。故障機の状態を正確に把握できなければ、デブリの除去も燃料補給も、あるいは修理やアップグレードも不可能だからだ。ISSA-J1の成功は、それら全てのサービスの扉を開く鍵となる。「宇宙のロードサービス」という概念が社会に定着すれば、衛星の運用寿命は劇的に延び、宇宙空間における「一回限りの使い捨て」の時代は終焉を迎えることになるだろう。</p>
<p>さらに、アストロスケールがJAXAや防衛省、さらには米国宇宙軍といった国内外の公的機関と連携し、点検の「作法」を先んじて確立する意義は極めて大きい。民間主導で構築されるこの安全パトロール体制は、将来の循環型宇宙経済を支える不可欠なインフラとしての地位を確立するはずだ。点検データが蓄積され、軌道上の資産価値が客観的に証明可能になれば、宇宙保険や宇宙金融といった関連市場もさらなる深化を遂げるだろう。</p>
<p>宇宙利用の主軸は、もはや不確実な「挑戦」の領域を脱し、地上のインフラと同様に「確実な維持」を競争軸とする、成熟した産業フェーズに到達したといえるだろう。アストロスケールが放つパトロール機は、不確実な軌道環境に「予測可能性」という光をもたらす。この現場点検の日常化こそが、人類が宇宙を恒久的な生活圏とするための最も強靭な背骨となっていくに違いない。</p>
<p></p>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1842/">
<title>宇宙を表現の舞台に。埼玉発エンジンの衝撃</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/04/1842/</link>
<description>
冬の澄んだ空気を切り裂く、乾いた轟音。2025年12月、愛知県岡崎市の試験場に放たれたオレンジ色の火炎は、単なる技術データの集積以上の意味を宿していた。燃焼スタンドの傍らに設置された、埼玉県のご当地Vsinger「花野 彩晴」のパネル。この一見すると不釣り合いな光景こそが、2026年現在の宇宙開発が到達した「新たな日常」を象徴している。
これまでの宇宙開発は、国家の威信をかけた巨大プロジェクトか、一部の富裕層のための贅沢な冒険に限られてきた。しかし、埼玉県川越市に拠点を置くスタートアップ・Chart株式会社が挑むのは、そんな「遠い空の出来事」を私たちの自己表現の舞台へと引き寄せる試みだ。独自のハイブリッドロケットエンジンが灯した火は、技術主導だったこれまでの宇宙産業を、文化と情熱が駆動する人間中心の領域へと塗り替えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）

ハイブリッドエンジンが灯す火。地域と繋がる技術検証の全貌




（引用元：PR TIMES）
Chartは2025年末に成功させた地上燃焼試験の膨大なデータを解析し、次期モデルの開発を加速させている。この試験の核となったのは、自社設計のハイブリッドロケットエンジンだ。酸化剤に亜酸化窒素、燃料にABS樹脂を採用したこの方式は、爆発のリスクが極めて低く、低コストでの運用が可能というスタートアップらしい合理的な設計が貫かれている。
（引用元：PR TIMES）
今回の試験では、独自設計による燃料形状の燃焼特性データの取得に成功した。電磁弁を用いた酸化剤供給系およびシーケンス制御も作動し、事前に構築していた数値計算モデルの妥当性が証明された。これは、同社が2031年以降に予定している本格的な宇宙輸送サービスに向けた、極めて重要なマイルストーンの達成を意味する。
特筆すべきは、この技術検証の現場に「クリエイティブ」を公然と融合させた点だ。同じく埼玉県を拠点にするVsingerである花野 彩晴 氏とのコラボレーションは、単なるプロモーションの域を超えている。実験という殺風景な「理」の現場に、歌声やキャラクターという「情」を掛け合わせることで、技術者以外の層に対しても宇宙開発への参画意識を醸成した。埼玉県という地域に根ざしたプレイヤー同士が、宇宙という究極のフロンティアを共通の「表現フィールド」として捉え始めた意義は大きい。

（引用元：PR TIMES）




「開発」から「表現」へ。宇宙を身近にするIP戦略の真価




今回の燃焼試験が浮き彫りにしたのは、宇宙ビジネスの勝負所がハードウェアのスペック競争だけではなく、その空間をいかに「意味のある表現の場」として開放できるかという、コンテンツ力の争いに移行したという事実だ。
Chartが2026年内にも予定している「宇宙&#215;IP関連サービス」は、これまでの宇宙利用のハードルを劇的に下げることになるだろう。中小企業や地域のクリエイターが、自らのアイコンや想いをロケットという媒体に載せ、宇宙空間を舞台にブランディングを展開する。そこではロケットはもはや「運搬手段」ではなく、メッセージを届けるための「メディア」として定義し直される。
川越のような歴史ある街から地域の才能と共に宇宙を目指す物語は、既存の宇宙産業にはなかった共感を生み出す。巨大な工業地帯でなくとも、志と技術、そして地域のエコシステムがあれば、宇宙への扉は開かれるのだ。地元のスタートアップやクリエイターが主導する地域一体型の開発体制が定着すれば、これまで宇宙に縁のなかった異業種からの投資や人材還流がさらに加速し、日本の地方経済に新たな活力を与えることになるだろう。
宇宙はもはや「人類の進歩」を確認するための場所ではなく、一人ひとりの想いを形にするための広大なキャンバスとなった。Chartが灯した小さなエンジンの火は、無機質な技術の塊だったロケットに「心」を宿し、誰もが自由に自己を表現できる未来を照らし出している。技術が文化を支え、文化が技術をさらに遠くへ運ぶ。そんな循環が生み出す新しい宇宙ビジネスの形が、いま日本の地方都市から力強く動き出している。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260401_Chart/Chart_panel.png" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-04-01T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>冬の澄んだ空気を切り裂く、乾いた轟音。2025年12月、愛知県岡崎市の試験場に放たれたオレンジ色の火炎は、単なる技術データの集積以上の意味を宿していた。燃焼スタンドの傍らに設置された、埼玉県のご当地Vsinger「花野 彩晴」のパネル。この一見すると不釣り合いな光景こそが、2026年現在の宇宙開発が到達した「新たな日常」を象徴している。</p>
<p>これまでの宇宙開発は、国家の威信をかけた巨大プロジェクトか、一部の富裕層のための贅沢な冒険に限られてきた。しかし、埼玉県川越市に拠点を置くスタートアップ・Chart株式会社が挑むのは、そんな「遠い空の出来事」を私たちの自己表現の舞台へと引き寄せる試みだ。独自のハイブリッドロケットエンジンが灯した火は、技術主導だったこれまでの宇宙産業を、文化と情熱が駆動する人間中心の領域へと塗り替えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">ハイブリッドエンジンが灯す火。地域と繋がる技術検証の全貌</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260401_Chart/Chart_1.webp" width="900" height="675" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000163684.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>Chartは2025年末に成功させた地上燃焼試験の膨大なデータを解析し、次期モデルの開発を加速させている。この試験の核となったのは、自社設計のハイブリッドロケットエンジンだ。酸化剤に亜酸化窒素、燃料にABS樹脂を採用したこの方式は、爆発のリスクが極めて低く、低コストでの運用が可能というスタートアップらしい合理的な設計が貫かれている。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260401_Chart/Chart_2.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000163684.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>今回の試験では、独自設計による燃料形状の燃焼特性データの取得に成功した。電磁弁を用いた酸化剤供給系およびシーケンス制御も作動し、事前に構築していた数値計算モデルの妥当性が証明された。これは、同社が2031年以降に予定している本格的な宇宙輸送サービスに向けた、極めて重要なマイルストーンの達成を意味する。</p>
<p>特筆すべきは、この技術検証の現場に「クリエイティブ」を公然と融合させた点だ。同じく埼玉県を拠点にするVsingerである花野 彩晴 氏とのコラボレーションは、単なるプロモーションの域を超えている。実験という殺風景な「理」の現場に、歌声やキャラクターという「情」を掛け合わせることで、技術者以外の層に対しても宇宙開発への参画意識を醸成した。埼玉県という地域に根ざしたプレイヤー同士が、宇宙という究極のフロンティアを共通の「表現フィールド」として捉え始めた意義は大きい。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/260401_Chart/Chart_3.webp" width="400" height="631" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000163684.html">PR TIMES</a>）</span></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「開発」から「表現」へ。宇宙を身近にするIP戦略の真価</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の燃焼試験が浮き彫りにしたのは、宇宙ビジネスの勝負所がハードウェアのスペック競争だけではなく、その空間をいかに「意味のある表現の場」として開放できるかという、コンテンツ力の争いに移行したという事実だ。</p>
<p>Chartが2026年内にも予定している「宇宙&#215;IP関連サービス」は、これまでの宇宙利用のハードルを劇的に下げることになるだろう。中小企業や地域のクリエイターが、自らのアイコンや想いをロケットという媒体に載せ、宇宙空間を舞台にブランディングを展開する。そこではロケットはもはや「運搬手段」ではなく、メッセージを届けるための「メディア」として定義し直される。</p>
<p>川越のような歴史ある街から地域の才能と共に宇宙を目指す物語は、既存の宇宙産業にはなかった共感を生み出す。巨大な工業地帯でなくとも、志と技術、そして地域のエコシステムがあれば、宇宙への扉は開かれるのだ。地元のスタートアップやクリエイターが主導する地域一体型の開発体制が定着すれば、これまで宇宙に縁のなかった異業種からの投資や人材還流がさらに加速し、日本の地方経済に新たな活力を与えることになるだろう。</p>
<p>宇宙はもはや「人類の進歩」を確認するための場所ではなく、一人ひとりの想いを形にするための広大なキャンバスとなった。Chartが灯した小さなエンジンの火は、無機質な技術の塊だったロケットに「心」を宿し、誰もが自由に自己を表現できる未来を照らし出している。技術が文化を支え、文化が技術をさらに遠くへ運ぶ。そんな循環が生み出す新しい宇宙ビジネスの形が、いま日本の地方都市から力強く動き出している。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1840/">
<title>宇宙の目×地上の名簿。不動産営業を再定義</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1840/</link>
<description>
高度数百キロメートルの静寂から、地上のわずかな変化を捉え続ける人工衛星。かつては防衛や大規模な環境調査に限定されていたその「眼」が今、路地裏に眠る「空き家」や「未活用の土地」の価値を掘り起こそうとしている。不動産業界に長く横たわってきた情報の非対称性と、足で稼ぐ営業という非効率。その分厚い壁を打ち破るべく、宇宙の知能と地上の精緻なデータが一つに溶け合った。
2026年2月に発表された、JAXA発のスタートアップ・株式会社WHEREと株式会社住宅テックラボの業務提携は、まさに「宇宙から地球の不動産市場を変える」というビジョンの社会実装を象徴する一歩だ。衛星データが捉える物件の「兆し」に、登記簿から導き出されたオーナー情報を重ね合わせる。この一気通貫の知能が、停滞する土地流通のOSを根底から書き換えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）
衛星が捉える「兆し」と登記の裏付け。提携による実務の進化
&#160;WHEREと住宅テックラボによる実務的なデータ連携は、不動産売買や賃貸管理の現場で具体的な成果を生み出し始めている。この連携の核となるのは、WHEREが提供する不動産AIツール「WHERE」と、住宅テックラボの「オーナーサーチ」という二つの強力な武器の融合だ。
（引用元：PR TIMES）

衛星データとAIを武器にするJAXA発スタートアップであるWHEREは、宇宙からの視点で地上の微細な変化を広域かつ客観的に捉えることで、市場流通前の「オフマーケット」な土地や建物を掘り起こす技術において圧倒的優位性を持つ。たとえば、庭木の荒れ具合や屋根の劣化、あるいは土地の利用状況の変化といった、現地を訪れなければ把握できなかった「売却や活用の兆し」をAIがデジタル上で自動的にスクリーニングする。

しかし、活用すべき土地を特定できても、その持ち主である「地権者」を特定しアプローチするプロセスには、依然として膨大な事務作業が伴っていた。ここに、住宅テックラボが保有する日本全国の登記簿データ基盤が加わる。同社が提供する「オーナーサーチ」は、建物情報とオーナー情報を体系的に整理した名簿サービスだ。

（引用元：PR TIMES）

この両者が直結したことで、不動産事業者は、まず宇宙からのデータで「動く可能性のある土地」を絞り込み、さらに「誰にアプローチすべきか」という正確なリストも即座に手にすることができるようになった。物件発見から地権者コンタクトまでをデジタル上で完結させるこの仕組みは、不動産業界の営業プロセスを「偶然」から「必然」へと引き上げている。
隠れた資産を「可視化」する。宇宙技術が拓く不動産流通の未来
WHEREと住宅テックラボの挑戦が示唆するのは、不動産業界における「情報の民主化」と、それに伴う土地流通の劇的なスピードアップである。

これまで不動産の仕入れ営業は、担当者の勘や泥臭いローラー営業に頼る部分が大きく、そこには莫大なコストと時間が費やされてきた。労働力不足が深刻化する日本において、この属人的なモデルを維持することはもはや不可能だ。衛星データに基づく「予測型営業」へのシフトは、限られた人員で最大の成果を出すための唯一の活路といえる。宇宙技術が、不動産という極めてドメスティックな市場を動かす「実務のインフラ」へと昇華した意義は極めて大きい。

また、この技術の進化は、空き家問題の解消や都市再開発の停滞といった社会課題の解決にも直結する。情報の分断によって放置されていた「眠れる土地」が、宇宙からの眼差しによって再び経済の循環の中へ引き戻されるからだ。情報の透明性が高まることで必要な場所に必要な資本が届くようになり、より強固な地域経済の基盤が形成されることになるだろう。

宇宙から地上の不条理を解き明かし、新たな価値を定義する。WHEREと住宅テックラボが築いたこのデータ連携の形は、日本の不動産市場が旧態依然とした慣習を脱ぎ捨て、テクノロジーを武器に再起動するための確かな道標となっている。宇宙からの眼差しが地上の複雑な権利関係を整理し、土地の未来を照らし出す。その一筋の光こそが、持続可能な住環境を築くための不可欠な原動力となるはずだ。


</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260327_uchu_me/28.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-31T12:25:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin177458285613929800" class="cms-content-parts-sin177458285613937200">
<p>高度数百キロメートルの静寂から、地上のわずかな変化を捉え続ける人工衛星。かつては防衛や大規模な環境調査に限定されていたその「眼」が今、路地裏に眠る「空き家」や「未活用の土地」の価値を掘り起こそうとしている。不動産業界に長く横たわってきた情報の非対称性と、足で稼ぐ営業という非効率。その分厚い壁を打ち破るべく、宇宙の知能と地上の精緻なデータが一つに溶け合った。</p>
<p>2026年2月に発表された、JAXA発のスタートアップ・株式会社WHEREと株式会社住宅テックラボの業務提携は、まさに「宇宙から地球の不動産市場を変える」というビジョンの社会実装を象徴する一歩だ。衛星データが捉える物件の「兆し」に、登記簿から導き出されたオーナー情報を重ね合わせる。この一気通貫の知能が、停滞する土地流通のOSを根底から書き換えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<h2>衛星が捉える「兆し」と登記の裏付け。提携による実務の進化</h2>
<p>&#160;<span style="font-size: 1.6rem;">WHEREと住宅テックラボによる実務的なデータ連携は、不動産売買や賃貸管理の現場で具体的な成果を生み出し始めている。この連携の核となるのは、WHEREが提供する不動産AIツール「WHERE」と、住宅テックラボの「オーナーサーチ」という二つの強力な武器の融合だ。</span></p>
<p><img src="/space/images/learn/260327_uchu_me/images20260327182638.webp" width="1280" height="720" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000146022.html" style="transition-property: all;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>衛星データとAIを武器にするJAXA発スタートアップであるWHEREは、宇宙からの視点で地上の微細な変化を広域かつ客観的に捉えることで、市場流通前の「オフマーケット」な土地や建物を掘り起こす技術において圧倒的優位性を持つ。たとえば、庭木の荒れ具合や屋根の劣化、あるいは土地の利用状況の変化といった、現地を訪れなければ把握できなかった「売却や活用の兆し」をAIがデジタル上で自動的にスクリーニングする。</p>
<p></p>
<p>しかし、活用すべき土地を特定できても、その持ち主である「地権者」を特定しアプローチするプロセスには、依然として膨大な事務作業が伴っていた。ここに、住宅テックラボが保有する日本全国の登記簿データ基盤が加わる。同社が提供する「オーナーサーチ」は、建物情報とオーナー情報を体系的に整理した名簿サービスだ。</p>
<p></p>
<p><img src="/space/images/learn/260327_uchu_me/images20260327182641.webp" width="1280" height="411" style="font-size: 1.6rem;" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：</span><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000146022.html" style="font-size: 1.6rem;"><span style="font-size: small;">PR TIMES</span></a><span style="font-size: small;">）</span></p>
<p></p>
<p>この両者が直結したことで、不動産事業者は、まず宇宙からのデータで「動く可能性のある土地」を絞り込み、さらに「誰にアプローチすべきか」という正確なリストも即座に手にすることができるようになった。物件発見から地権者コンタクトまでをデジタル上で完結させるこの仕組みは、不動産業界の営業プロセスを「偶然」から「必然」へと引き上げている。</p>
<h2>隠れた資産を「可視化」する。宇宙技術が拓く不動産流通の未来</h2>
<p>WHEREと住宅テックラボの挑戦が示唆するのは、不動産業界における「情報の民主化」と、それに伴う土地流通の劇的なスピードアップである。</p>
<p></p>
<p>これまで不動産の仕入れ営業は、担当者の勘や泥臭いローラー営業に頼る部分が大きく、そこには莫大なコストと時間が費やされてきた。労働力不足が深刻化する日本において、この属人的なモデルを維持することはもはや不可能だ。衛星データに基づく「予測型営業」へのシフトは、限られた人員で最大の成果を出すための唯一の活路といえる。宇宙技術が、不動産という極めてドメスティックな市場を動かす「実務のインフラ」へと昇華した意義は極めて大きい。</p>
<p></p>
<p>また、この技術の進化は、空き家問題の解消や都市再開発の停滞といった社会課題の解決にも直結する。情報の分断によって放置されていた「眠れる土地」が、宇宙からの眼差しによって再び経済の循環の中へ引き戻されるからだ。情報の透明性が高まることで必要な場所に必要な資本が届くようになり、より強固な地域経済の基盤が形成されることになるだろう。</p>
<p></p>
<p>宇宙から地上の不条理を解き明かし、新たな価値を定義する。WHEREと住宅テックラボが築いたこのデータ連携の形は、日本の不動産市場が旧態依然とした慣習を脱ぎ捨て、テクノロジーを武器に再起動するための確かな道標となっている。宇宙からの眼差しが地上の複雑な権利関係を整理し、土地の未来を照らし出す。その一筋の光こそが、持続可能な住環境を築くための不可欠な原動力となるはずだ。</p>
<div></div>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1809/">
<title>宇宙の謎「ダークマター」を知る！【連載】コスモ女子の“ふわり、宇宙遊泳”（第3回）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1809/</link>
<description>

みなさんこんにちは！宇宙を身近にする女性コミュニティ「コスモ女子」です。
私たちが宇宙を楽しむエピソードや取り組みを紹介する本連載。今回のテーマは「ダークマター」。なんだかカッコいいこの言葉。宇宙関係の記事や創作物で見たことはあっても「宇宙にあるよくわからないなにか」という認識ではないでしょうか。ということで、自らの勉強も兼ねて、今回はダークマターについて記事にしてみました！（文＝コスモ女子、編集＝SpaceStep編集部）




「見えないけれど、そこにある」ダークマターって？
まずはダークマターがなんなのかについて調べてみました。
「ダークマター」を直訳すると「暗黒物質」。
光を出さず、直接見ることはできませんが、重力だけは及ぼすと考えられている物質です。

「目には見えないけど、そこに何かが存在していないと観測の辻褄が合わない。ダークマターという物質があると仮定しよう！」となったことがはじまり。話は約90年前に遡ります。

●1933年




スイス国籍の天文学者フリッツ・ツビッキー氏は、かみのけ座銀河団（Coma Cluster）を観測していました。そこで次の問題に気づきます。
「銀河団の中の銀河がものすごく速く動いている！？」
見えている星の質量だけでは、重力が弱すぎて銀河団がバラバラになるはず...。
つまり、計算上の重力が足りない。
そこでツビッキー氏はこう考えました。「見えていない質量が大量に存在するのではないか？」
これを彼はドイツ語で「dunkle Materie（暗い物質）」と呼びました。これがダークマターの最初の提案です。
（出典：ETH Library Zurich）フリッツ・ツビッキー氏
ただし1930年代は、観測精度が低いうえ、銀河の質量もよく分かっていないため、研究者の多くは「計算か観測のどちらかが間違っているだろう」と考えていました。




●1970年代




決定的にしたのは、アメリカの天文学者ヴェラ・ルービン氏。銀河の回転を精密に測定した結果、衝撃的な事実が。どの銀河においても、見える質量では説明できない問題（外側の星が速すぎるなど）が起きたのです。
ここで初めて「本当に見えない質量があるのでは？」と広く受け入れられ、ダークマターは宇宙論の中心テーマになりました。




ダークマターが引き起こす、宇宙の謎たち




ダークマターの存在を示す例をあげてみます。
太陽系では、太陽の周りを地球や火星などさまざまな星がぐるぐる回っていることは、みなさんご存じだと思います。これらの星々は、中心の太陽から離れるほど太陽の引力が弱くなるため、ゆっくりと回っています。

銀河はその太陽系を含むくらい巨大な星々の集まりで、同じようにぐるぐると回っています。
太陽系との違いは、回転の中心から離れている星も、中心近くにある星も、「同じ速度」で回っているものがある、という点です。

また、遠い場所にある星には大きな遠心力がかかり、宇宙のかなたへ飛んでいこうとするはずですが、実際には飛んでいかず銀河は存在しています。
これは、質量を持った目に見えない物質（=ダークマター）が存在していて、飛んでいこうとする星を重力で引き留めているためだ！と考えられています。
うーん、不思議ですね。
その他にも、「重力レンズ効果」と呼ばれる現象が、ダークマターが原因で起こっていると言われています。
これは、巨大な質量を持つ天体（銀河団など）が、光を重力で歪める現象。遠くの銀河が弓状（アーク）にゆがんだり、同じ天体の複数の像が見えたりします。
（出典：NASA）うっすら見える曲線が、重力レンズでアーク状に引き伸ばされた銀河
ちなみに、わたしたち人間が直接触れたり、光（電磁波）を使って観測したりできるすべての物質は、宇宙全体のたった5%しかないそうです！夜空の星々や太陽も含めて、残りの95%は見えていないというのだから驚きです。

ちなみにその95%のうち、27%がダークマターで、68%はダークエネルギーと考えられています。

ダークマターが正体不明の物質なら、ダークエネルギーは正体不明のエネルギー。これまた、「無いと説明がつかないけど、なんなのかはわからない」エネルギーで、宇宙中に浸透しているそうです。宇宙の95%はわけがわからないもので構成されているということですね。実にミステリアスです！
目に見えない不思議な物体、ダークマター。その正体は･･･わかっていません。
先述のとおり、存在していることは確かなようですが、現代科学をもってしても、ダークマターの正体は推測することしかできないのが現状です。目で見えない=直接観測できないのだから、わかることが少ないのは無理もない気がしますね。
一説によると「ニュートラリーノ」という微小な素粒子がダークマターの有力候補としてあげられています。
ただ、それ以外にもさまざまな未発見の粒子が候補としてあげられており、これ！と確定されているものはないようです。なにもわからないということが、逆に魅力的に感じますね。
（引用：NASA「dark matter」）宇宙を構成する3つの要素
なんとも不思議なダークマターですが、実はわたしたちの近くにも存在しているといわれています。
宇宙ではダークマターが凄いスピードで移動しており、地球もときどきその通り道になるとのこと。
ダークマターは目に見ることができない小さな小さな粒子ですので、わたしたちのすぐ近くを通り抜けていてもおかしくない、という説もあります。
これを読んでいるあなたのすぐ横を、今もダークマターが高速で飛んでいるかも&#8230;&#8230;なんて想像を膨らませるのもおもしろいですね！（次回につづく）




【関連リンク】




●原文：コスモ女子note「謎の暗黒物質「ダークマター」を徹底解説！」
●参考：NASA「dark matter」
●参考：Wikipedia「暗黒物質」












</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_3rd/images20260327202016.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/36">宇宙の基本</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-30T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176520196125419000" class="cms-content-parts-sin176520196125426800">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/199/" rel="otherurl" style="text-decoration-line: none; transition-property: all;"><img src="/space/images/column/images20260327201634.webp" width="1280" height="377" style="transition-property: all;" alt="" /></a></p>
<p>みなさんこんにちは！宇宙を身近にする<a href="https://cosmos-girl.com/">女性コミュニティ「コスモ女子」</a>です。</p>
<p>私たちが宇宙を楽しむエピソードや取り組みを紹介する本連載。今回のテーマは「ダークマター」。なんだかカッコいいこの言葉。宇宙関係の記事や創作物で見たことはあっても「宇宙にあるよくわからないなにか」という認識ではないでしょうか。ということで、自らの勉強も兼ねて、今回はダークマターについて記事にしてみました！（文＝コスモ女子、編集＝SpaceStep編集部）</p>
<div></div>
<div></div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176592258763878500" class="cms-content-parts-sin176592258763886500">
<h2>「見えないけれど、そこにある」ダークマターって？</h2>
<p>まずはダークマターがなんなのかについて調べてみました。</p>
<p>「ダークマター」を直訳すると「暗黒物質」。</p>
<p>光を出さず、直接見ることはできませんが、重力だけは及ぼすと考えられている物質です。<br />
<br />
「目には見えないけど、そこに何かが存在していないと観測の辻褄が合わない。ダークマターという物質があると仮定しよう！」となったことがはじまり。話は約90年前に遡ります。</p>
</div>
<h3>●1933年</h3>
<div class="cms-content-parts-sin177379728729032600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177379728729037800">
<p>スイス国籍の天文学者フリッツ・ツビッキー氏は、かみのけ座銀河団（Coma Cluster）を観測していました。そこで次の問題に気づきます。</p>
<p>「銀河団の中の銀河がものすごく速く動いている！？」</p>
<p>見えている星の質量だけでは、重力が弱すぎて銀河団がバラバラになるはず...。<br />
つまり、計算上の重力が足りない。</p>
<p>そこでツビッキー氏はこう考えました。「見えていない質量が大量に存在するのではないか？」<br />
これを彼はドイツ語で「dunkle Materie（暗い物質）」と呼びました。これがダークマターの最初の提案です。</p>
<p><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_3rd/cosmojoshi_3rd_1.webp" width="900" height="681" alt="" /><span style="font-size: small;">（出典：<a href="https://ba.e-pics.ethz.ch/#detail-asset=95264039-9bd0-4049-9d3a-8ecc762236d9">ETH Library Zurich</a>）フリッツ・ツビッキー氏</span></p>
<p>ただし1930年代は、観測精度が低いうえ、銀河の質量もよく分かっていないため、研究者の多くは「計算か観測のどちらかが間違っているだろう」と考えていました。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h3>●1970年代</h3>
<div class="cms-content-parts-sin177379745312372600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177379745312379400">
<p>決定的にしたのは、アメリカの天文学者ヴェラ・ルービン氏。銀河の回転を精密に測定した結果、衝撃的な事実が。どの銀河においても、見える質量では説明できない問題（外側の星が速すぎるなど）が起きたのです。</p>
<p>ここで初めて「本当に見えない質量があるのでは？」と広く受け入れられ、ダークマターは宇宙論の中心テーマになりました。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177379748232027200 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177379748232033200">ダークマターが引き起こす、宇宙の謎たち</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177379750291141600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177379750291180700">
<p>ダークマターの存在を示す例をあげてみます。</p>
<p>太陽系では、太陽の周りを地球や火星などさまざまな星がぐるぐる回っていることは、みなさんご存じだと思います。これらの星々は、中心の太陽から離れるほど太陽の引力が弱くなるため、ゆっくりと回っています。</p>
<p><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_3rd/cosmojoshi_3rd_2.webp" width="900" height="599" alt="" /></p>
<p>銀河はその太陽系を含むくらい巨大な星々の集まりで、同じようにぐるぐると回っています。<br />
太陽系との違いは、回転の中心から離れている星も、中心近くにある星も、「同じ速度」で回っているものがある、という点です。</p>
<p><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_3rd/cosmojoshi_3rd_3.webp" width="900" height="599" alt="" /></p>
<p>また、遠い場所にある星には大きな遠心力がかかり、宇宙のかなたへ飛んでいこうとするはずですが、実際には飛んでいかず銀河は存在しています。</p>
<p>これは、質量を持った目に見えない物質（=ダークマター）が存在していて、飛んでいこうとする星を重力で引き留めているためだ！と考えられています。</p>
<p>うーん、不思議ですね。</p>
<p>その他にも、「重力レンズ効果」と呼ばれる現象が、ダークマターが原因で起こっていると言われています。</p>
<p>これは、巨大な質量を持つ天体（銀河団など）が、光を重力で歪める現象。遠くの銀河が弓状（アーク）にゆがんだり、同じ天体の複数の像が見えたりします。</p>
<p><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_3rd/cosmojoshi_3rd_4.webp" width="900" height="888" alt="" /><span style="font-size: small;">（出典：<a href="https://science.nasa.gov/mission/hubble/science/science-behind-the-discoveries/hubble-gravitational-lenses/">NASA</a>）うっすら見える曲線が、重力レンズでアーク状に引き伸ばされた銀河</span></p>
<p>ちなみに、わたしたち人間が直接触れたり、光（電磁波）を使って観測したりできるすべての物質は、宇宙全体のたった5%しかないそうです！夜空の星々や太陽も含めて、残りの95%は見えていないというのだから驚きです。<br />
<br />
ちなみにその95%のうち、27%がダークマターで、68%はダークエネルギーと考えられています。<br />
<br />
ダークマターが正体不明の物質なら、ダークエネルギーは正体不明のエネルギー。これまた、「無いと説明がつかないけど、なんなのかはわからない」エネルギーで、宇宙中に浸透しているそうです。宇宙の95%はわけがわからないもので構成されているということですね。実にミステリアスです！</p>
<p><span style="font-size: 1.6rem;">目に見えない不思議な物体、ダークマター。</span>その正体は･･･わかっていません。</p>
<p>先述のとおり、存在していることは確かなようですが、現代科学をもってしても、ダークマターの正体は推測することしかできないのが現状です。目で見えない=直接観測できないのだから、わかることが少ないのは無理もない気がしますね。</p>
<p>一説によると「ニュートラリーノ」という微小な素粒子がダークマターの有力候補としてあげられています。<br />
ただ、それ以外にもさまざまな未発見の粒子が候補としてあげられており、これ！と確定されているものはないようです。なにもわからないということが、逆に魅力的に感じますね。</p>
<p><img src="/space/images/learn/cosmo_joshi/fuwari_3rd/cosmojoshi_3rd_5.webp" width="900" height="506" alt="" />（引用：NASA「<a href="https://science.nasa.gov/dark-matter/">dark matter</a>」）宇宙を構成する3つの要素</p>
<p>なんとも不思議なダークマターですが、実はわたしたちの近くにも存在しているといわれています。<br />
宇宙ではダークマターが凄いスピードで移動しており、地球もときどきその通り道になるとのこと。</p>
<p>ダークマターは目に見ることができない小さな小さな粒子ですので、わたしたちのすぐ近くを通り抜けていてもおかしくない、という説もあります。</p>
<p>これを読んでいるあなたのすぐ横を、今もダークマターが高速で飛んでいるかも&#8230;&#8230;なんて想像を膨らませるのもおもしろいですね！（次回につづく）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177379794191950300 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177379794191953800">【関連リンク】</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177379796212113500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177379796212120300">
<p>●原文：コスモ女子note「<a href="https://note.com/cosmosgirl/n/nf20ff55c5988?magazine_key=m8469dc7181ea">謎の暗黒物質「ダークマター」を徹底解説！</a>」<br />
●参考：NASA「<a href="https://science.nasa.gov/dark-matter/">dark matter</a>」<br />
●参考：Wikipedia「<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%97%E9%BB%92%E7%89%A9%E8%B3%AA">暗黒物質</a>」</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176787217490601000"></div>
<div class="cms-content-parts-sin176787197983769700"></div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176521178572559500" class="cms-content-parts-sin176521178572571500">
<div></div>
<div></div>
<div></div>
<div></div>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1828/">
<title>宇宙から漏水を検知。水道インフラの救世主</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1828/</link>
<description>
途上国において、地下に張り巡らされた水道管の老朽化や漏水は、貴重な水資源を失うだけでなく経済成長をも阻害する深刻な課題だ。しかし、広大なエリアから目視で漏水箇所を特定し、地面を掘り返して点検するには途方もないコストがかかる。この「見えないインフラの危機」に対し、はるか上空の宇宙から解決のメスを入れる画期的なアプローチがカンボジアで実を結んだ。
JAXA認定の宇宙ベンチャーである株式会社天地人が完了した実証実験は、人工衛星画像とAIを掛け合わせることで地下の漏水リスクを丸裸にする。宇宙技術が地上のライフラインを守る、インフラ管理の新たな幕開けだ。（文＝SpaceStep編集部）

衛星データとAIが導き出す、100m四方の漏水リスク




2026年2月10日、天地人はカンボジア王国の首都プノンペンにおいて、人工衛星画像を活用した漏水リスク診断の実証実験を完了したと発表した。これは独立行政法人国際協力機構（JICA）の調査の一環として、株式会社北九州ウォーターサービスから委託を受け実施されたプロジェクトである。
（引用元：PR TIMES）
本実証実験は2023年9月から12月末にかけて実施され、現地のプノンペン水道公社（PPWSA）が保有する漏水修繕データの活用可能性も同時に検証された。実証において北九州ウォーターサービスが現地データの提供を担い、天地人が収集データの整形と独自のAI解析を行うという明確な役割分担のもとで進行。結果として、PPWSAの過去の修繕履歴が漏水リスク評価に十分有用であることが明らかになっている。
この取り組みの核となるのは、天地人が独自に構築したAI解析システムだ。プノンペン都内の給水区域を対象に、人工衛星から取得した「地表面温度」などの環境データと、現地の水道事業者が保有する「管路の長さ」「布設年」「口径」、さらには「土地利用」や「人口密度」といったオープンデータを統合した。
AIがこれらの多角的な情報を解析し、約100m四方のメッシュ単位で漏水リスクを5段階に分類して診断。広大なエリアの中で「どこを点検すべきか」という優先順位が明確に可視化されたのだ。これにより、闇雲な現地調査や事後対応に頼ることなく、科学的根拠に基づいた効率的な水道管の更新や予防保全が可能となる。




途上国の課題を飛び越える。宇宙が導くリープフロッグ




今回の実証実験が示した最大の意義は、衛星データを活用した漏水リスク診断が、データインフラが完全に整備されていない開発途上国においても「十分に実施可能である」と証明されたことだ。
通常、インフラのデジタル化（DX）には、現地に多数のセンサーを取り付け、巨大な通信網を構築するといった莫大な初期投資が必要となる。しかし、地球全体を観測し続けている人工衛星のデータを利用すれば、地上での物理的な大工事をスキップして、いきなり高度なリスク管理体制を構築できる。これは、途上国が既存の発展段階を飛び越えて最新技術の恩恵を受ける「リープフロッグ現象」の典型的な成功例と言えるだろう。
JICAや開発コンサルティングなどのパートナー機関と連携し、現地の水道管路データへのアクセスとその量と質さえ確保できれば、ODA（政府開発援助）を含む他の開発途上国への横展開も十二分に可能だ。
この「宇宙から地下を診断する」というアプローチは、水道管に限らず、ガス管や道路などあらゆる老朽化インフラの管理に応用できるポテンシャルを秘めている。インフラの老朽化と深刻な人手不足に悩む日本国内の自治体にとっても、広範囲を一度にモニタリングできる衛星データは極めて強力な武器となるはずだ。
宇宙ビジネスは、もはやロケットの打ち上げや月面探査といった遠い世界の話ではない。地球上の課題を解決し、人々のライフラインを支える実用的なツールとして、私たちの足元で静かに機能し始めている。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260327_tenchijin/tenchijin_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/33">研究・テクノロジー</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-27T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>途上国において、地下に張り巡らされた水道管の老朽化や漏水は、貴重な水資源を失うだけでなく経済成長をも阻害する深刻な課題だ。しかし、広大なエリアから目視で漏水箇所を特定し、地面を掘り返して点検するには途方もないコストがかかる。この「見えないインフラの危機」に対し、はるか上空の宇宙から解決のメスを入れる画期的なアプローチがカンボジアで実を結んだ。</p>
<p>JAXA認定の宇宙ベンチャーである株式会社天地人が完了した実証実験は、人工衛星画像とAIを掛け合わせることで地下の漏水リスクを丸裸にする。宇宙技術が地上のライフラインを守る、インフラ管理の新たな幕開けだ。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">衛星データとAIが導き出す、100m四方の漏水リスク</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>2026年2月10日、天地人はカンボジア王国の首都プノンペンにおいて、人工衛星画像を活用した漏水リスク診断の実証実験を完了したと発表した。これは独立行政法人国際協力機構（JICA）の調査の一環として、株式会社北九州ウォーターサービスから委託を受け実施されたプロジェクトである。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260327_tenchijin/tenchijin_1.webp" width="900" height="440" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000257.000045963.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>本実証実験は2023年9月から12月末にかけて実施され、現地のプノンペン水道公社（PPWSA）が保有する漏水修繕データの活用可能性も同時に検証された。実証において北九州ウォーターサービスが現地データの提供を担い、天地人が収集データの整形と独自のAI解析を行うという明確な役割分担のもとで進行。結果として、PPWSAの過去の修繕履歴が漏水リスク評価に十分有用であることが明らかになっている。</p>
<p>この取り組みの核となるのは、天地人が独自に構築したAI解析システムだ。プノンペン都内の給水区域を対象に、人工衛星から取得した「地表面温度」などの環境データと、現地の水道事業者が保有する「管路の長さ」「布設年」「口径」、さらには「土地利用」や「人口密度」といったオープンデータを統合した。</p>
<p>AIがこれらの多角的な情報を解析し、約100m四方のメッシュ単位で漏水リスクを5段階に分類して診断。広大なエリアの中で「どこを点検すべきか」という優先順位が明確に可視化されたのだ。これにより、闇雲な現地調査や事後対応に頼ることなく、科学的根拠に基づいた効率的な水道管の更新や予防保全が可能となる。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">途上国の課題を飛び越える。宇宙が導くリープフロッグ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の実証実験が示した最大の意義は、衛星データを活用した漏水リスク診断が、データインフラが完全に整備されていない開発途上国においても「十分に実施可能である」と証明されたことだ。</p>
<p>通常、インフラのデジタル化（DX）には、現地に多数のセンサーを取り付け、巨大な通信網を構築するといった莫大な初期投資が必要となる。しかし、地球全体を観測し続けている人工衛星のデータを利用すれば、地上での物理的な大工事をスキップして、いきなり高度なリスク管理体制を構築できる。これは、途上国が既存の発展段階を飛び越えて最新技術の恩恵を受ける「リープフロッグ現象」の典型的な成功例と言えるだろう。</p>
<p>JICAや開発コンサルティングなどのパートナー機関と連携し、現地の水道管路データへのアクセスとその量と質さえ確保できれば、ODA（政府開発援助）を含む他の開発途上国への横展開も十二分に可能だ。</p>
<p>この「宇宙から地下を診断する」というアプローチは、水道管に限らず、ガス管や道路などあらゆる老朽化インフラの管理に応用できるポテンシャルを秘めている。インフラの老朽化と深刻な人手不足に悩む日本国内の自治体にとっても、広範囲を一度にモニタリングできる衛星データは極めて強力な武器となるはずだ。</p>
<p>宇宙ビジネスは、もはやロケットの打ち上げや月面探査といった遠い世界の話ではない。地球上の課題を解決し、人々のライフラインを支える実用的なツールとして、私たちの足元で静かに機能し始めている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1827/">
<title>地上で「宇宙」を歩く。ISSシミュレーターの深化</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1827/</link>
<description>
地上から400キロメートル上空、時速2万8,000キロメートルで駆け抜ける密閉空間。国際宇宙ステーション（ISS）は、人類が宇宙に築いた最も精緻な実験場でありながら、そこへ到達し、活動するためのハードルは依然として絶望的なまでに高い。重力の枷（かせ）を逃れ、気流や微小重力が支配する特殊な環境を理解するには、かつては「膨大なコスト」と「ぶっつけ本番」に近いリスクを伴う必要があった。
しかし今、この物理的な制約をデジタル技術によって溶かし、宇宙開発の民主化を加速させるインフラが着実に進化を遂げている。株式会社スペースデータが2025年末に実施した「ISS Simulator」の最新アップデートは、JAXAの協力のもと、船内の一筋の光までを現実のISSへと近づけた。それは単なるエンターテインメントの枠を超え、人類が宇宙へ進出する前に必ず通過すべき「デジタルの予行演習場」としての真価を問うている。（文＝SpaceStep編集部）

Unreal Engine 5.6で描く、究極のデジタルツイン




（引用元：PR TIMES）
2025年12月22日に公開された「ISS Simulator」バージョン1.3は、宇宙空間をデジタル上に再現する「デジタルツイン」技術の到達点を示している。今回のアップデートにおける最大の技術的トピックは、開発環境をUnreal Engine 5.6へと移行したことだ。最新鋭のゲームエンジンを採用することで、今後のさらなる表現力向上と計算性能の最適化に向けた盤石な基盤を整備した。
この基盤の上で実現されたのが、劇的なライティング表現の刷新である。JAXAから提供された知見とデータを活用し、太陽光のダイナミックな変化や、船内の金属・樹脂素材に反射する光の挙動を、現実のISS船内に限りなく近い精度で再現した。これにより、利用者は「宇宙ステーションの内部に立っている」という没入感を、視覚的・空間的に極めて高いレベルで得ることが可能になった。
（引用元：PR TIMES）
機能面においても、実用性を重視した細やかな改善が施されている。カメラ操作の切り替え機能の追加やUIの刷新に加え、船内移動時に各モジュールの名称を表示する機能が実装された。ISSは複数の国が提供するモジュールが複雑に結合した巨大な構造体だが、このアップデートによって、利用者は迷うことなく構造を理解し、目的の場所へと到達できるようになった。動作負荷の軽減も同時に進められており、高度な物理シミュレーションを維持しながら、教育現場や一般家庭のデバイスでもスムーズに動作する「開かれたシミュレーター」としての完成度を高めている。
（引用元：PR TIMES）




「失敗」をデータ化し、開発の順序を逆転させる




スペースデータが提示したこの高度なシミュレーターが示唆するのは、宇宙開発における「試行錯誤」のあり方の根本的な変容である。
これまでの宇宙開発は、地上で入念に準備をしても、最終的には宇宙空間という「現場」でのぶっつけ本番に頼らざるを得ない側面があった。しかし、ISSの物理環境がデジタル上に高い解像度で再現されたことで、人類は「宇宙で起きる失敗」を事前に地上で、かつデジタルデータとして網羅的に蓄積することが可能になった。
このインパクトは、特に宇宙ロボットや宇宙実験の領域において顕著に現れるだろう。高価な実機を製作する前に、微小重力下でのロボットアームの挙動や、気流が実験装置に与える影響をデジタル上で無限に検証できる。PDCAサイクルを地上で、かつ高速に回すこの「シミュレーション・ファースト」の思想は、宇宙開発のコスト構造を劇的に破壊し、開発スピードを数倍、数十倍へと加速させるはずだ。
また、このプラットフォームは、宇宙飛行士という一部の専門家に独占されていた「宇宙の感覚」をすべてのエンジニアや学生へと開放する。宇宙への心理的な距離をゼロに近づけることで、これまで宇宙に関わりのなかった異業種の参入を促す触媒となるだろう。ISSのデジタルツインは単なるシミュレーターではなく、未来の宇宙社会を設計するための「OS」のような役割を担い始めている。
2026年、宇宙開発の順序は逆転した。「まずロケットを打ち上げる」ことから、「まずデジタル上で完成させる」ことへ。画面越しに映るISSの静かな廊下は、人類が宇宙を自在に活用するための最も確実で安価な入り口となっている。スペースデータが描くデジタルプラットフォームのその先で、宇宙を誰もが当たり前に活用できる未来が現実のものとなろうとしている。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260326_ISSSimulator/ISSSimulator_3.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-26T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>地上から400キロメートル上空、時速2万8,000キロメートルで駆け抜ける密閉空間。国際宇宙ステーション（ISS）は、人類が宇宙に築いた最も精緻な実験場でありながら、そこへ到達し、活動するためのハードルは依然として絶望的なまでに高い。重力の枷（かせ）を逃れ、気流や微小重力が支配する特殊な環境を理解するには、かつては「膨大なコスト」と「ぶっつけ本番」に近いリスクを伴う必要があった。</p>
<p>しかし今、この物理的な制約をデジタル技術によって溶かし、宇宙開発の民主化を加速させるインフラが着実に進化を遂げている。株式会社スペースデータが2025年末に実施した「ISS Simulator」の最新アップデートは、JAXAの協力のもと、船内の一筋の光までを現実のISSへと近づけた。それは単なるエンターテインメントの枠を超え、人類が宇宙へ進出する前に必ず通過すべき「デジタルの予行演習場」としての真価を問うている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">Unreal Engine 5.6で描く、究極のデジタルツイン</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260326_ISSSimulator/ISSSimulator_1.webp" width="900" height="502" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000080352.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>2025年12月22日に公開された「ISS Simulator」バージョン1.3は、宇宙空間をデジタル上に再現する「デジタルツイン」技術の到達点を示している。今回のアップデートにおける最大の技術的トピックは、開発環境をUnreal Engine 5.6へと移行したことだ。最新鋭のゲームエンジンを採用することで、今後のさらなる表現力向上と計算性能の最適化に向けた盤石な基盤を整備した。</p>
<p>この基盤の上で実現されたのが、劇的なライティング表現の刷新である。JAXAから提供された知見とデータを活用し、太陽光のダイナミックな変化や、船内の金属・樹脂素材に反射する光の挙動を、現実のISS船内に限りなく近い精度で再現した。これにより、利用者は「宇宙ステーションの内部に立っている」という没入感を、視覚的・空間的に極めて高いレベルで得ることが可能になった。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260326_ISSSimulator/ISSSimulator_2.webp" width="900" height="503" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000080352.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>機能面においても、実用性を重視した細やかな改善が施されている。カメラ操作の切り替え機能の追加やUIの刷新に加え、船内移動時に各モジュールの名称を表示する機能が実装された。ISSは複数の国が提供するモジュールが複雑に結合した巨大な構造体だが、このアップデートによって、利用者は迷うことなく構造を理解し、目的の場所へと到達できるようになった。動作負荷の軽減も同時に進められており、高度な物理シミュレーションを維持しながら、教育現場や一般家庭のデバイスでもスムーズに動作する「開かれたシミュレーター」としての完成度を高めている。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260326_ISSSimulator/ISSSimulator_3.webp" width="900" height="503" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000080352.html">PR TIMES</a>）</span></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「失敗」をデータ化し、開発の順序を逆転させる</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>スペースデータが提示したこの高度なシミュレーターが示唆するのは、宇宙開発における「試行錯誤」のあり方の根本的な変容である。</p>
<p>これまでの宇宙開発は、地上で入念に準備をしても、最終的には宇宙空間という「現場」でのぶっつけ本番に頼らざるを得ない側面があった。しかし、ISSの物理環境がデジタル上に高い解像度で再現されたことで、人類は「宇宙で起きる失敗」を事前に地上で、かつデジタルデータとして網羅的に蓄積することが可能になった。</p>
<p>このインパクトは、特に宇宙ロボットや宇宙実験の領域において顕著に現れるだろう。高価な実機を製作する前に、微小重力下でのロボットアームの挙動や、気流が実験装置に与える影響をデジタル上で無限に検証できる。PDCAサイクルを地上で、かつ高速に回すこの「シミュレーション・ファースト」の思想は、宇宙開発のコスト構造を劇的に破壊し、開発スピードを数倍、数十倍へと加速させるはずだ。</p>
<p>また、このプラットフォームは、宇宙飛行士という一部の専門家に独占されていた「宇宙の感覚」をすべてのエンジニアや学生へと開放する。宇宙への心理的な距離をゼロに近づけることで、これまで宇宙に関わりのなかった異業種の参入を促す触媒となるだろう。ISSのデジタルツインは単なるシミュレーターではなく、未来の宇宙社会を設計するための「OS」のような役割を担い始めている。</p>
<p>2026年、宇宙開発の順序は逆転した。「まずロケットを打ち上げる」ことから、「まずデジタル上で完成させる」ことへ。画面越しに映るISSの静かな廊下は、人類が宇宙を自在に活用するための最も確実で安価な入り口となっている。スペースデータが描くデジタルプラットフォームのその先で、宇宙を誰もが当たり前に活用できる未来が現実のものとなろうとしている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1752/">
<title>地上と月面を結ぶ「超リモート環境」に向けて～【連載】月へ挑む、宇宙エンジニアたち（第４回）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1752/</link>
<description>



地上から月面まであらゆるプラント設計・建設に携わってきた株式会社日揮グローバル。同社では、日本の月面進出において技術革新を進め、宇宙領域に特化したエンジニア「宇宙エンジニア&#8482;」たちが活躍中。SpaceStepでは、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信すべく、宇宙エンジニア&#8482;寄稿のもと連載をスタート。
第４回は、彼らの拠点である日揮グローバルのオフィスに着目。同社が描く未来像には、地上と月面を結ぶ「未来のエンジニアリング風景」がある。その実現を見据えた彼らの考えを教えていただいた。（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 宮下俊一さん）





今回の宇宙エンジニアは

日揮グローバル株式会社　Engineering DX推進室
宮下　俊一さん
1998年入社。サウジアラビア・オマーン・マレーシア・ベトナムなど多くの海外プロジェクトにてOil &#38; GasプラントのEngineeringに従事。2018年よりIT Grand Plan2030策定・推進メンバー、2020年から月面プラント開発責任者を務め、2024年からEngineering DX推進室の室長。Engineering DXを実現した未来の姿として、Lunar Smart Community&#174; (Lumarnity&#174;)を提唱し、宇宙エンジニア&#8482;として開発管掌・プロジェクトディレクターを務める。





宇宙エンジニアの拠点、みなとみらい
横浜市、みなとみらい。『地球の歩き方 横浜市』の表紙にも採用されており、皆様も横浜と言われると頭に浮かぶ風景ではないでしょうか。
象徴する建物である、大観覧車コスモクロック21とランドマークタワー。そして、その中心にそびえ立つビル「クイーンズタワー（A棟）」が、宇宙エンジニア&#8482;の本拠地、日揮グループ本社ビルです（図1）。
図1 横浜市役所に飾られたポスターと、同じ構図のみなとみらい。横浜市民に「横浜市を代表する風景」でアンケートをとった所、2,500件を超える回答の約70%がみなとみらいを投票したという
コスモクロック21は、1989年の横浜博覧会テーマから宇宙を意味する「コスモ (Cosmo) 」、時計を意味する「クロック (Clock) 」、21世紀を意味する「21」から命名されています。&#160;
宇宙が名前に入った横浜のシンボルの隣に、宇宙エンジニア&#8482;が結集していることに運命も感じています。ちなみに、コスモクロック21は直径100.0m、全高112.5ｍ で、1992年までは直径・全長ともに世界最大だったそうです。私が1998年に入社した当時から現在でも条件付きですが、世界最大の&#8220;時計機能付き&#8221;大観覧車です。私も「技術力を活かして、世界を舞台に活躍したい」と考え当社へ就職したので、コスモクロック21を見るたびにその思いを新たにします。
（引用：よこはまコスモワールド公式）横浜の夜を彩るコスモクロック21
クイーンズタワーA棟は36階建てのオフィスで、その一角に宇宙エンジニア&#8482;のデスクがあります。窓のブラインドを上げると見えるコスモクロック21は大きな時計としても使っています。現在は少数精鋭のチームで、1島のデスクのみを使っており、 DXエンジニアの隣で仕事をしています。

なお、ペーパーレスが浸透して紙の本や資料は減っていますが、宇宙エンジニア&#8482;専用の本棚には技術関連の図書に加え、私が大人買いして寄贈した『宇宙兄弟』の全巻、宇宙関連イベントでもらった『宇宙なんちゃら こてつくん』のぬいぐるみが飾られています。


４つの価値観と、長期IT戦略「ITグランドプラン2030」が示す未来




各フロアの端に配置された会議室はR会議室と呼ばれ、窓際にRの字を彷彿させるカーブのあるデザインです。R会議室からはコスモクロック21が正面に見え、エンジニア達が結集し、議論しながらエンジニアリング※を進めて行きます(図2)。
※エンジニアリング＝多分野にわたる人の知恵を結集・結合し、一定の課題を達成する科学技術的な活動
図2 会議風景 2026年
日揮グローバルのエンジニアは、挑戦・創造・結集・完遂の4つのValue (価値観)を持って行動しており、宇宙とイノベーションはまさにそのValueが最大限に発揮されるテーマです。多種・多様なシステム・技術を統合するインテグレーション技術が重要であり、月面開発においても国際的なプレゼンスを発揮しています。
なお、会議風景の写真でも見られるような紙を使った会議は激減し、オンライン会議が増え、データを活用した改善 (デジタライゼーション)の成果も徐々に出ています。DXの片鱗は垣間見られ始めていますが、まだまだ完遂には至っていません。
日揮グループでは、そのDXに必要なIT活用の将来像と、その実現に向けたロードマップ「ITグランドプラン2030」(図3)を発表しています。これは、AI・IoTなどのデジタル技術を活用し、プラント設計をはじめとした技術の高度化と工期短縮、品質向上を図る長期IT戦略です。
図3&#160; ITグランドプラン2030
5つのイノベーション（AI設計、デジタルツイン、3Dプリンタ・建設自動化、標準化・モジュール化、スマートコミュニティ）により、受注した案件の確実な遂行と遂行キャパシティの拡大の実現を目指しています。
このイノベーションの中でも異彩を放つスマートコミュニティの延長線上に、月面スマートコミュニティ「Lumarnity&#174; (Lunar Smart Community&#174;)」を位置付けて挑戦を進めています。（※詳細は第１回をご覧ください）




未来の会議風景を描いてみる




月面を見据える私たちも未来のエンジニアリング風景を考えています。
机上やPCの画面の図書を囲み議論する現状のエンジニアリングの姿から飛躍し、地上の複数拠点と月面を結んだ「超リモート環境」で、図書では対応しきれないリアルタイムのシミュレーションで即座に問題解決する姿です。
ITグランドプラン2030完遂から更に10年後、2040年以降のイノベーションによりアップグレードされ「宇宙の総合エンジニアリングとして活躍する姿」を図4に描きました。
このありたい姿からバックキャスティングし、現在必要な挑戦・創造・結集・完遂に日々取り組んでいます。
図4&#160; 2040年の会議風景
なお、未来のあるべき姿を表現することは、同じ方向性に向かってアクションするために重要です。一方、それは遠すぎても・近すぎても駄目。具体性もワクワク感も必要と、なかなかの難題です。参考までに、上記の画づくりにあたり議論した際の余談を以下に共有します。
●シンボル
大観覧車コスモクロック21を右上に登場させました。しかしながら、見えている角度が異なる...。花火大会の時にあるフロアのR会議室から撮った写真を題材にしたので、観覧車の上部のみが見えるので、シンボル感がなくなってしまいました。
●時間設定
ほぼ完成した時点で確認すると、夜中に働かされているようにも見えてしまいました（笑）。月なので夜のイメージは理解できますが、ブラック企業に間違われる可能性も鑑み、日中のイメージに変更できないかとコメントしました。
ほぼ完成の時期にちゃぶ台返しのコメントは取り込まれず、妥結点としては日が落ちるのが早い冬の12月17時の設定ということにして妥結しました。
●ホログラム
『スター・ウォーズ』の「助けて、オビワン...」のレイア姫のイメージを採用したいと依頼しましたが、イメージが伝わらない若手とのジェネレーションギャップがあり、驚きから始まりました（笑）。	
完成後に某有名会社の研究者と話す機会があり、このイメージは技術的には難しいと聞いて驚きました。一応、フォグホログラムの技術があることを確認していましたが、フォグ（霧）は安定せず実用的ではないそうです。
現時点の最新技術では、透明の筒を回転させて投影する技術とのことでした。このイメージの目的は採用技術の信憑性ですが、研究者が熱く語る姿を見て遠すぎず・近すぎずのVision見える化の難しさを再確認しました。（第５回へつづく）










</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-25T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176554367675308700" class="cms-content-parts-sin176554367675316100">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/197/" rel="otherurl"><img src="/space/images/learn/Engineer/spaceengineers_L-2.webp" width="1280" height="377" alt="" /></a></p>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542688153082800" class="cms-content-parts-sin176542688153089800">
<p>地上から月面まであらゆるプラント設計・建設に携わってきた株式会社日揮グローバル。同社では、日本の月面進出において技術革新を進め、宇宙領域に特化したエンジニア「宇宙エンジニア&#8482;」たちが活躍中。SpaceStepでは、日本が宇宙領域において抱えている課題や挑戦を発信すべく、宇宙エンジニア&#8482;寄稿のもと連載をスタート。</p>
<p>第４回は、彼らの拠点である日揮グローバルのオフィスに着目。同社が描く未来像には、地上と月面を結ぶ「未来のエンジニアリング風景」がある。その実現を見据えた彼らの考えを教えていただいた。（リード＝SpaceStep編集部、本文＝日揮グローバル 宮下俊一さん）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176542840520363100 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176542840520369200">
<p style="text-align: center;">今回の宇宙エンジニアは</p>
<p style="text-align: center;"><strong><img src="/space/images/learn/Engineer/1st/images20251211135142.webp" width="300" height="376" alt="" /><br />
日揮グローバル株式会社　</strong><strong>Engineering DX推進室</strong><br />
<strong>宮下　俊一さん</strong></p>
<p>1998年入社。サウジアラビア・オマーン・マレーシア・ベトナムなど多くの海外プロジェクトにてOil &#38; GasプラントのEngineeringに従事。2018年よりIT Grand Plan2030策定・推進メンバー、2020年から月面プラント開発責任者を務め、2024年からEngineering DX推進室の室長。Engineering DXを実現した未来の姿として、Lunar Smart Community&#174; (Lumarnity&#174;)を提唱し、宇宙エンジニア&#8482;として開発管掌・プロジェクトディレクターを務める。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542874767762400" class="cms-content-parts-sin176542874767770600">
<h2>宇宙エンジニアの拠点、みなとみらい</h2>
<p>横浜市、みなとみらい。『地球の歩き方 横浜市』の表紙にも採用されており、皆様も横浜と言われると頭に浮かぶ風景ではないでしょうか。</p>
<p>象徴する建物である、大観覧車コスモクロック21とランドマークタワー。そして、その中心にそびえ立つビル「クイーンズタワー（A棟）」が、宇宙エンジニア&#8482;の本拠地、日揮グループ本社ビルです（図1）。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_1.webp" width="900" height="460" alt="" /><span style="font-size: small;">図1 横浜市役所に飾られたポスターと、同じ構図のみなとみらい。横浜市民に「横浜市を代表する風景」でアンケートをとった所、2,500件を超える回答の約70%がみなとみらいを投票したという</span></p>
<p>コスモクロック21は、1989年の横浜博覧会テーマから宇宙を意味する「コスモ (Cosmo) 」、時計を意味する「クロック (Clock) 」、21世紀を意味する「21」から命名されています。&#160;</p>
<p>宇宙が名前に入った横浜のシンボルの隣に、宇宙エンジニア&#8482;が結集していることに運命も感じています。ちなみに、コスモクロック21は直径100.0m、全高112.5ｍ で、1992年までは直径・全長ともに世界最大だったそうです。私が1998年に入社した当時から現在でも条件付きですが、世界最大の&#8220;時計機能付き&#8221;大観覧車です。私も「技術力を活かして、世界を舞台に活躍したい」と考え当社へ就職したので、コスモクロック21を見るたびにその思いを新たにします。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_2.webp" width="900" height="322" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用：<a href="https://cosmoworld.jp/">よこはまコスモワールド公式</a>）横浜の夜を彩るコスモクロック21</span></p>
<p>クイーンズタワーA棟は36階建てのオフィスで、その一角に宇宙エンジニア&#8482;のデスクがあります。窓のブラインドを上げると見えるコスモクロック21は大きな時計としても使っています。現在は少数精鋭のチームで、1島のデスクのみを使っており、 DXエンジニアの隣で仕事をしています。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_3.JPG" width="400" height="533" alt="" /></p>
<p>なお、ペーパーレスが浸透して紙の本や資料は減っていますが、宇宙エンジニア&#8482;専用の本棚には技術関連の図書に加え、私が大人買いして寄贈した『宇宙兄弟』の全巻、宇宙関連イベントでもらった『宇宙なんちゃら こてつくん』のぬいぐるみが飾られています。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_4.JPG" width="400" height="533" alt="" /></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177061848041924100 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177061848041928100">４つの価値観と、長期IT戦略「ITグランドプラン2030」が示す未来</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068455057771900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068455057777500">
<p>各フロアの端に配置された会議室はR会議室と呼ばれ、窓際にRの字を彷彿させるカーブのあるデザインです。R会議室からはコスモクロック21が正面に見え、エンジニア達が結集し、議論しながらエンジニアリング※を進めて行きます(図2)。</p>
<p><span style="font-size: small;">※エンジニアリング＝多分野にわたる人の知恵を結集・結合し、一定の課題を達成する科学技術的な活動</span></p>
<p><span style="font-size: small;"><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_5.webp" width="900" height="677" alt="" /></span><span style="font-size: small;">図2 会議風景 2026年</span></p>
<p>日揮グローバルのエンジニアは、挑戦・創造・結集・完遂の4つのValue (価値観)を持って行動しており、宇宙とイノベーションはまさにそのValueが最大限に発揮されるテーマです。多種・多様なシステム・技術を統合するインテグレーション技術が重要であり、月面開発においても国際的なプレゼンスを発揮しています。</p>
<p>なお、会議風景の写真でも見られるような紙を使った会議は激減し、オンライン会議が増え、データを活用した改善 (デジタライゼーション)の成果も徐々に出ています。DXの片鱗は垣間見られ始めていますが、まだまだ完遂には至っていません。</p>
<p>日揮グループでは、そのDXに必要なIT活用の将来像と、その実現に向けたロードマップ「ITグランドプラン2030」(図3)を発表しています。これは、AI・IoTなどのデジタル技術を活用し、プラント設計をはじめとした技術の高度化と工期短縮、品質向上を図る長期IT戦略です。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_6.webp" width="900" height="653" alt="" /><span style="font-size: small;">図3&#160; ITグランドプラン2030</span></p>
<p>5つのイノベーション（AI設計、デジタルツイン、3Dプリンタ・建設自動化、標準化・モジュール化、スマートコミュニティ）により、受注した案件の確実な遂行と遂行キャパシティの拡大の実現を目指しています。</p>
<p>このイノベーションの中でも異彩を放つスマートコミュニティの延長線上に、月面スマートコミュニティ「Lumarnity&#174; (Lunar Smart Community&#174;)」を位置付けて挑戦を進めています。（※詳細は<a href="https://space.japanstep.jp/learn/2025/12/1589/">第１回</a>をご覧ください）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177068492514632800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177068492514636800">未来の会議風景を描いてみる</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177068483430740400 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177068483430753100">
<p>月面を見据える私たちも未来のエンジニアリング風景を考えています。</p>
<p>机上やPCの画面の図書を囲み議論する現状のエンジニアリングの姿から飛躍し、地上の複数拠点と月面を結んだ「超リモート環境」で、図書では対応しきれないリアルタイムのシミュレーションで即座に問題解決する姿です。</p>
<p>ITグランドプラン2030完遂から更に10年後、2040年以降のイノベーションによりアップグレードされ「宇宙の総合エンジニアリングとして活躍する姿」を図4に描きました。</p>
<p>このありたい姿からバックキャスティングし、現在必要な挑戦・創造・結集・完遂に日々取り組んでいます。</p>
<p><img src="/space/images/learn/Engineer/4th/Engeneer4th_7.webp" width="900" height="506" alt="" /><span style="font-size: small;">図4&#160; 2040年の会議風景</span></p>
<p>なお、未来のあるべき姿を表現することは、同じ方向性に向かってアクションするために重要です。一方、それは遠すぎても・近すぎても駄目。具体性もワクワク感も必要と、なかなかの難題です。参考までに、上記の画づくりにあたり議論した際の余談を以下に共有します。</p>
<p><strong>●シンボル</strong><br />
大観覧車コスモクロック21を右上に登場させました。しかしながら、見えている角度が異なる...。花火大会の時にあるフロアのR会議室から撮った写真を題材にしたので、観覧車の上部のみが見えるので、シンボル感がなくなってしまいました。</p>
<p><strong>●時間設定</strong><br />
ほぼ完成した時点で確認すると、夜中に働かされているようにも見えてしまいました（笑）。月なので夜のイメージは理解できますが、ブラック企業に間違われる可能性も鑑み、日中のイメージに変更できないかとコメントしました。</p>
<p>ほぼ完成の時期にちゃぶ台返しのコメントは取り込まれず、妥結点としては日が落ちるのが早い冬の12月17時の設定ということにして妥結しました。</p>
<p><strong>●ホログラム</strong><br />
『スター・ウォーズ』の「助けて、オビワン...」のレイア姫のイメージを採用したいと依頼しましたが、イメージが伝わらない若手とのジェネレーションギャップがあり、驚きから始まりました（笑）。<span style="white-space: pre; white-space: normal;">	</span></p>
<p>完成後に某有名会社の研究者と話す機会があり、このイメージは技術的には難しいと聞いて驚きました。一応、フォグホログラムの技術があることを確認していましたが、フォグ（霧）は安定せず実用的ではないそうです。</p>
<p>現時点の最新技術では、透明の筒を回転させて投影する技術とのことでした。このイメージの目的は採用技術の信憑性ですが、研究者が熱く語る姿を見て遠すぎず・近すぎずのVision見える化の難しさを再確認しました。（第５回へつづく）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176844874707435900"></div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176542890863150600" class="cms-content-parts-sin176542890863158800">
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1619/">
<title>MUFGが宇宙ビジネスで実現したいこと【連載】ゼロから学ぶ宇宙ビジネス（最終回）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1619/</link>
<description>

宇宙産業の拡大を下支えするのは、技術や人材だけではない。資金循環や政策提言を通じ、産業の「土台」を築く存在が欠かせない。最終回となる本稿では、三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）がグループ全体でどのようなビジョンを描き、どのように未来を支えようとしているのかを探る。（文＝SpaceStep編集部）

教えてくれたのは






株式会社三菱UFJ銀行 
サステナブルビジネス部 イノベーション室 室長 
橋詰 卓実さん





三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社 
コンサルティング事業本部 兼 
イノベーション＆インキュベーション部&#160;&#160;副部長 プリンシパル&#160;
山本 雄一朗さん








「血の巡り」をつくる金融の役割

株式会社三菱UFJ銀行 橋詰 卓実さんが率いる宇宙イノベーション室の役割は、ロケットや衛星を直接つくることではない。むしろ「周りの環境を整え、産業が健全に回るための血の巡りをつくること」だという。産業のどこに資金の滞りがあるかを見極め、そこに血液のように資金を流し込む。その視点でMUFGは、商業銀行として国内で初めて日本の小型ロケットによる商業打ち上げサービスを提供する宇宙関連スペースワンに投資し、人材を派遣してきた。背景には、国内に商業ロケットが存在せず、今後10年間で約6,200億円が海外に流出すると試算される現実がある。橋詰さんは「国内に産業循環を生み出すことが最重要課題だ」と語る。また、大分県では米シエラスペース社の往還機「ドリーム・チェイサー」との接続拠点化を支援し、「アジアの宇宙の新宿駅」とも言える経済圏の形成を目指している。


衛星データ分野でも、三菱電機や日本工営らと共創するジョイントベンチャーを通じ、省庁ごとに異なっていたデータ規格を統一化する取り組みを進めている。メタン排出の可視化や森林カーボンクレジットの整備、防災対応など、社会課題解決の基盤として衛星データを活用する流れを加速させる狙いだ。能登半島地震では、被災状況を素早く把握し、国や自治体に提供することで実際の政策判断を後押しした。橋詰さんは「産業が生まれる、活気ある現場に立ち会えること自体が金融機関の喜びであり、それを支援することが我々の存在意義だ」と語る。特に産業化フェーズにおいては大規模な資金投下が必要になる。その際、日本全体の間接金融640兆円という規模を宇宙産業に対して有効に、且つバンカビリティを高めて活用する「産官学金」連携の仕組みづくりが重要になる。「世界が進むチカラになる」というMUFGパーパスのもと、我が国の次世代産業の構築を支援していく。それが使命である。
観光&#215;宇宙が生む新たな成長モデル


三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社 山本 雄一朗さんは、宇宙産業の戦略策定や実行支援を担う立場として、企業だけでなく自治体や官公庁と協働する機会が多い。注力している領域の一つが、観光と宇宙を掛け合わせた「観光&#215;宇宙」という新たな成長モデルだ。山本さんは「地域の強みと宇宙を掛け合わせることが、真の地方創生につながる」と語る。


アプローチは大きく二つに分かれる。一つは、鹿児島県や和歌山県、北海道のようにすでに射場や研究機関など宇宙インフラを有する地域への支援だ。これらの地域では、国や大企業のプロジェクトに依存せず、いかに宇宙を地域産業化できるかが鍵となる。山本さんは「宇宙を地域の観光資源として再定義し、学びや人材交流の拠点として機能させ、新たな地域産業にすべきだ」と述べる。ロケット打ち上げイベントを観光と教育の軸に据え、地域に人を呼び込み、宇宙に触れる体験を提供することで、宇宙を「世界水準の学びのある観光」へと昇華させる。










</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/zerokara/7th/07.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-24T06:10:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152484476066800" class="cms-content-parts-sin176152484476074000">
<p><img src="/space/images/learn/zerokara/7th/07.webp" width="900" height="559" alt="" /></p>
<p>宇宙産業の拡大を下支えするのは、技術や人材だけではない。資金循環や政策提言を通じ、産業の「土台」を築く存在が欠かせない。最終回となる本稿では、三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）がグループ全体でどのようなビジョンを描き、どのように未来を支えようとしているのかを探る。（文＝SpaceStep編集部）</p>
<p style="text-align: center;"></p>
<p style="text-align: center;">教えてくれたのは</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176278618994878900 box cparts-id411--01 lay-margin-b--3" col-flex="1-2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-6 lay-col12-lg-6">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-margin-b--1"><img alt="" class="cms-easy-edit" id="cms-editor-image-sin176278618994886800" src="/space/images/learn/zero_kara_manabu/zerokara_0000.webp" width="330" /></div>
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child cms-easy-edit" id="cms-editor-minieditor-sin176278618994887300">
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;"><strong>株式会社三菱UFJ銀行 <br />
サステナブルビジネス部 イノベーション室 室長 <br />
橋詰 卓実さん</strong></span></p>
</div>
</div>
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-6 lay-col12-lg-6">
<div class="cparts-img-block lay-img-width--max lay-margin-b--1"><img alt="250917-1-037 (1)" class="cms-easy-edit" id="cms-editor-image-sin176278618994887500" src="/space/images/learn/zero_kara_manabu/images20251111000427.webp" width="330" /></div>
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child cms-easy-edit" id="cms-editor-minieditor-sin176278618994887700">
<p style="text-align: center;"><span style="font-size: small;"><b>三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社 </b><br />
<b>コンサルティング事業本部 兼 </b><br />
<b>イノベーション＆インキュベーション部&#160;&#160;副部長 プリンシパル&#160;</b><br />
<b>山本 雄一朗さん</b></span></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176278724943452900 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176278724943457100">
<h2>「血の巡り」をつくる金融の役割</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p>株式会社三菱UFJ銀行 橋詰 卓実さんが率いる宇宙イノベーション室の役割は、ロケットや衛星を直接つくることではない。むしろ「周りの環境を整え、産業が健全に回るための血の巡りをつくること」だという。産業のどこに資金の滞りがあるかを見極め、そこに血液のように資金を流し込む。その視点でMUFGは、商業銀行として国内で初めて日本の小型ロケットによる商業打ち上げサービスを提供する宇宙関連スペースワンに投資し、人材を派遣してきた。背景には、国内に商業ロケットが存在せず、今後10年間で約6,200億円が海外に流出すると試算される現実がある。橋詰さんは「国内に産業循環を生み出すことが最重要課題だ」と語る。また、大分県では米シエラスペース社の往還機「ドリーム・チェイサー」との接続拠点化を支援し、「アジアの宇宙の新宿駅」とも言える経済圏の形成を目指している。</p>
<p><img src="/space/images/learn/zerokara/7th/7-1.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
<div>
<p><span style="font-size: 1.6rem;">衛星データ分野でも、三菱電機や日本工営らと共創するジョイントベンチャーを通じ、省庁ごとに異なっていたデータ規格を統一化する取り組みを進めている。メタン排出の可視化や森林カーボンクレジットの整備、防災対応など、社会課題解決の基盤として衛星データを活用する流れを加速させる狙いだ。能登半島地震では、被災状況を素早く把握し、国や自治体に提供することで実際の政策判断を後押しした。橋詰さんは「産業が生まれる、活気ある現場に立ち会えること自体が金融機関の喜びであり、それを支援することが我々の存在意義だ」と語る。特に産業化フェーズにおいては大規模な資金投下が必要になる。その際、日本全体の間接金融640兆円という規模を宇宙産業に対して有効に、且つバンカビリティを高めて活用する「産官学金」連携の仕組みづくりが重要になる。「世界が進むチカラになる」というMUFGパーパスのもと、我が国の次世代産業の構築を支援していく。それが使命である。</span></p>
<h2 style="margin-top: 0px;">観光&#215;宇宙が生む新たな成長モデル</h2>
<p class="MsoNormal"></p>
<p></p>
<p><span style="font-size: 1.6rem;">三菱UFJリサーチ＆コンサルティング株式会社 山本 雄一朗さんは、宇宙産業の戦略策定や実行支援を担う立場として、企業だけでなく自治体や官公庁と協働する機会が多い。注力している領域の一つが、観光と宇宙を掛け合わせた「観光&#215;宇宙」という新たな成長モデルだ。山本さんは「地域の強みと宇宙を掛け合わせることが、真の地方創生につながる」と語る。</span></p>
<div>
<p></p>
<p>アプローチは大きく二つに分かれる。一つは、鹿児島県や和歌山県、北海道のようにすでに射場や研究機関など宇宙インフラを有する地域への支援だ。これらの地域では、国や大企業のプロジェクトに依存せず、いかに宇宙を地域産業化できるかが鍵となる。山本さんは「宇宙を地域の観光資源として再定義し、学びや人材交流の拠点として機能させ、新たな地域産業にすべきだ」と述べる。ロケット打ち上げイベントを観光と教育の軸に据え、地域に人を呼び込み、宇宙に触れる体験を提供することで、宇宙を「世界水準の学びのある観光」へと昇華させる。</p>
</div>
</div>
<div>
<p><img src="/space/images/learn/zerokara/7th/7-2.webp" width="900" height="600" alt="" /></p>
</div>
<div></div>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1815/">
<title>絶望からの生還。519日に渡る「諦めないエンジニアリング」</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1815/</link>
<description>
地上500キロメートル。そこは、ネジ一本の緩みさえも致命的。容赦のない真空の世界だ。これまでの宇宙開発の歴史において、沈黙した衛星を地上からの遠隔操作だけで、それも一年以上の歳月をかけて商用レベルまで蘇生させた例は、ほとんど存在しない。
2026年2月12日、福岡の株式会社QPS研究所が発表した小型SAR衛星5号機「ツクヨミ-Ⅰ」の商用運用再開は、宇宙ビジネスの常識を覆す「執念の帰還」といえる。プログラムの一時的なエラーではない。物理的な通信系統の不全という絶望的な状況を、エンジニアたちの探究心と技術が繋ぎ止めた。暗闇の底で再び産声を上げた5号機の復活は、日本の宇宙産業が手に入れた「真のレジリエンス（強靭性）」を証明している。（文＝SpaceStep編集部）

通信途絶から519日の軌跡。システムを迂回してつかみ取った再起動




地球観測衛星の中でも、マイクロ波を用いて地表データを画像化する観測衛星「SAR」。QPS研究所の小型SAR衛星5号機「ツクヨミ-Ⅰ」は、2024年9月11日、通信系統の一部に致命的な不具合が確認された。
（引用元：PR TIMES）
宇宙にある衛星は直接手に取って修理することはできない。通信ができなければ、いかに高性能なレーダーを積んでいようとも、その機能を活かすことは不可能だ。しかし、2026年3月現在。ツクヨミ- Iは再び地球の姿を捉え、商用データとしてのアーカイブ提供を開始している。
通信できない状況でどのように直したのか――。QPS研究所のエンジニアチームが挑んだのは、不具合が生じた通信系統とは別のルートを探り当て、信号を届け続けるという、針の穴を通すような作業だった。
ついに2025年7月。細い糸を手繰り寄せるように通信の再開に成功すると、翌8月には画像取得にまで漕ぎ着けた。
しかし、QPS研究所はそこで安易に運用再開を宣言しなかった。そこからさらに半年間、取得画像の品質が商用ミッションに耐えうるかを検証し続けた。
単に「動いた」という報告ではなく、厳しい品質基準をクリアし、再び「プロの道具」として戦線に復帰することを重視したのだ。
宇宙という物理的な隔絶を、ソフトウェアの知恵と地上からの執念で乗り越えたプロセスは、同社の技術的基盤がいかに強固であるかを世界に知らしめることとなった。




「一発アウト」を覆す。宇宙資産の新しい守り方




今回の5号機の復旧劇が宇宙ビジネス界に与えた衝撃は、一機の衛星が助かったという事実以上に、宇宙における「資産寿命」の考え方を根底から揺さぶった点にある。
宇宙産業への投資における最大の懸念事項は、打ち上げ後の機体トラブルによる「一発アウト」のリスクだ。物理的な修理が不可能な宇宙では、故障は即座に投資の全損を意味してきた。
しかし、QPS研究所が示した「諦めないエンジニアリング」は、このリスク構造を書き換える可能性を秘めている。ハードウェアに不備が生じても、地上の知能によって代替経路を構築し、機能を回復させることができる。この「蘇生能力」は、今後同社が2028年までに24機、最終的に36機の衛星を連携させる「コンステレーション（衛星群）」を構築していく上で、極めて強力な防衛策となる。一機の欠落がネットワーク全体の精度を左右するコンステレーション経営において、機体を「死なせない」技術は、そのまま事業の継続性と投資対効果（ROI）を保証するブランドとなるからだ。
（引用元：PR TIMES）
また、この復旧過程で得られた膨大な知見は、次世代機の設計思想にもフィードバックされるだろう。物理的な冗長性（予備系）を積むだけでなく、地上からのソフトウェア制御を駆使して、いかに「外科手術」を行えるか。その視点を持つメーカーは、不確実な宇宙というフィールドをより制御可能な領域へと変えていく。世界の宇宙開発は「打ち上げる」ことだけを目指す段階から、打ち上げた資産をいかに「長持ちさせ、使い倒すか」という実務的なフェーズへと進化したと言えるだろう。
ツクヨミ-Ⅰが再び捉え始めた46cm分解能の精緻な地上の景色は、もはや単なるデータではない。それは、日本の宇宙スタートアップが持つ、決して折れない探究心の結晶である。宇宙開発における「失敗」の定義を書き換えたQPS研究所の挑戦は、これから立ち上がる数多の宇宙インフラにとって、真の信頼とは何かを問い続ける不朽の道標となるだろう。宇宙の深淵から帰還した一筋の光は、日本の宇宙産業が手に入れた何物にも代えがたい強靭な翼そのものである。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260323_qps/qps_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-23T07:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>地上500キロメートル。そこは、ネジ一本の緩みさえも致命的。容赦のない真空の世界だ。これまでの宇宙開発の歴史において、沈黙した衛星を地上からの遠隔操作だけで、それも一年以上の歳月をかけて商用レベルまで蘇生させた例は、ほとんど存在しない。</p>
<p>2026年2月12日、福岡の株式会社QPS研究所が発表した小型SAR衛星5号機「ツクヨミ-Ⅰ」の商用運用再開は、宇宙ビジネスの常識を覆す「執念の帰還」といえる。プログラムの一時的なエラーではない。物理的な通信系統の不全という絶望的な状況を、エンジニアたちの探究心と技術が繋ぎ止めた。暗闇の底で再び産声を上げた5号機の復活は、日本の宇宙産業が手に入れた「真のレジリエンス（強靭性）」を証明している。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">通信途絶から519日の軌跡。システムを迂回してつかみ取った再起動</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>地球観測衛星の中でも、マイクロ波を用いて地表データを画像化する観測衛星「SAR」。QPS研究所の小型SAR衛星5号機「ツクヨミ-Ⅰ」は、2024年9月11日、通信系統の一部に致命的な不具合が確認された。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260323_qps/qps_1.webp" width="900" height="596" alt="" style="font-size: 1.6rem;" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000049970.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>宇宙にある衛星は直接手に取って修理することはできない。通信ができなければ、いかに高性能なレーダーを積んでいようとも、その機能を活かすことは不可能だ。しかし、2026年3月現在。ツクヨミ- Iは再び地球の姿を捉え、商用データとしてのアーカイブ提供を開始している。</p>
<p>通信できない状況でどのように直したのか――。QPS研究所のエンジニアチームが挑んだのは、不具合が生じた通信系統とは別のルートを探り当て、信号を届け続けるという、針の穴を通すような作業だった。</p>
<p>ついに2025年7月。細い糸を手繰り寄せるように通信の再開に成功すると、翌8月には画像取得にまで漕ぎ着けた。</p>
<p>しかし、QPS研究所はそこで安易に運用再開を宣言しなかった。そこからさらに半年間、取得画像の品質が商用ミッションに耐えうるかを検証し続けた。</p>
<p>単に「動いた」という報告ではなく、厳しい品質基準をクリアし、再び「プロの道具」として戦線に復帰することを重視したのだ。</p>
<p>宇宙という物理的な隔絶を、ソフトウェアの知恵と地上からの執念で乗り越えたプロセスは、同社の技術的基盤がいかに強固であるかを世界に知らしめることとなった。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「一発アウト」を覆す。宇宙資産の新しい守り方</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>今回の5号機の復旧劇が宇宙ビジネス界に与えた衝撃は、一機の衛星が助かったという事実以上に、宇宙における「資産寿命」の考え方を根底から揺さぶった点にある。</p>
<p>宇宙産業への投資における最大の懸念事項は、打ち上げ後の機体トラブルによる「一発アウト」のリスクだ。物理的な修理が不可能な宇宙では、故障は即座に投資の全損を意味してきた。</p>
<p>しかし、QPS研究所が示した「諦めないエンジニアリング」は、このリスク構造を書き換える可能性を秘めている。ハードウェアに不備が生じても、地上の知能によって代替経路を構築し、機能を回復させることができる。この「蘇生能力」は、今後同社が2028年までに24機、最終的に36機の衛星を連携させる「コンステレーション（衛星群）」を構築していく上で、極めて強力な防衛策となる。一機の欠落がネットワーク全体の精度を左右するコンステレーション経営において、機体を「死なせない」技術は、そのまま事業の継続性と投資対効果（ROI）を保証するブランドとなるからだ。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260323_qps/qps_2.webp" width="900" height="523" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000049970.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>また、この復旧過程で得られた膨大な知見は、次世代機の設計思想にもフィードバックされるだろう。物理的な冗長性（予備系）を積むだけでなく、地上からのソフトウェア制御を駆使して、いかに「外科手術」を行えるか。その視点を持つメーカーは、不確実な宇宙というフィールドをより制御可能な領域へと変えていく。世界の宇宙開発は「打ち上げる」ことだけを目指す段階から、打ち上げた資産をいかに「長持ちさせ、使い倒すか」という実務的なフェーズへと進化したと言えるだろう。</p>
<p>ツクヨミ-Ⅰが再び捉え始めた46cm分解能の精緻な地上の景色は、もはや単なるデータではない。それは、日本の宇宙スタートアップが持つ、決して折れない探究心の結晶である。宇宙開発における「失敗」の定義を書き換えたQPS研究所の挑戦は、これから立ち上がる数多の宇宙インフラにとって、真の信頼とは何かを問い続ける不朽の道標となるだろう。宇宙の深淵から帰還した一筋の光は、日本の宇宙産業が手に入れた何物にも代えがたい強靭な翼そのものである。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1800/">
<title>月南極へ200億円。ispaceミッション6始動</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1800/</link>
<description>
太陽の光が一度も届かない、月南極の「永久影」。その冷徹な闇の中には、人類が宇宙へ進出するための黄金、すなわち「水」が眠っている。2020年代後半、月面開発の主戦場は、平坦で穏やかな「海」から急峻な地形と極限の環境が待ち受ける極域へと完全にシフトした。もはや「どこでもいいから降りる」時代は終わり、ピンポイントで資源を狙い撃つ「精度」こそが国家と企業の命運を分ける決定的な要素となっている。
2026年1月、日本発の宇宙スタートアップ株式会社ispaceが発表した「ミッション6」の始動は、この熾烈な月面レースにおける極めて戦略的な一手だ。JAXAによる「宇宙戦略基金事業」への採択を受け、最大200億円という巨額の支援を背に2029年の月南極到達を目指す。地球と月を一つの経済システムとして繋ぎ合わせる壮大な物語が今、幕を開ける。（文＝SpaceStep編集部）

「精度」と「越夜」への挑戦。極域探査技術の現在地




（引用元：PR TIMES）
ispaceが発表した計画によると、同社はJAXAの宇宙戦略基金事業において「月極域における高精度着陸技術」の実施機関として採択された。これにより、最長5年程度、支援上限額として最大200億円の資金援助を受け、2029年打ち上げ予定のミッション6に向けた月着陸船（ランダー）の開発を本格化させる。このプロジェクトの核心は、月南極近傍という、これまでの探査とは次元の異なる難所への「ピンポイント着陸」の実現にある。
ispaceはすでに2028年打ち上げ予定のミッション4において、経済産業省の支援を受けた「シリーズ3ランダー（仮称）」の開発を進めているが、ミッション6ではこの機体をさらに発展させる。月南極は資源の宝庫である一方、地形が複雑で、地球との直接通信が困難な影の領域が多い。同社はこの困難に対し、着陸精度を極限まで高めると同時に、月周回軌道に投入する「通信中継衛星」の開発も並行して進める。これにより、着陸船や月面ペイロードが月の影に位置していても、地球との安定したデータリンクを確保する。
さらに、今回のミッション6では「越夜（えつや）※」技術の確立に向けた重要な一歩を踏み出す。従来のランダーの活動寿命は、太陽光が得られる約14日間に限定されていた。しかし、南極域特有の「低い角度から常に太陽が当たる地点」を選択し、長期運用を実現することで、14日以上の持続的なミッション遂行を目指す。
※月は約14日間の昼と約14日間の夜を繰り返す。主に月探査において、約2週間続く極寒（マイナス170度以下）の月の夜を、太陽光発電できない状態で機体が生き延びることを指す。
最大200億円という官民一体の投資は単なる実験機の開発にとどまらず、日本が月の極域という最も難易度の高いフロンティアにおいて、確固たる主導権を握るための「技術的基盤」を構築することを目的としている。




水資源から通信インフラまで。月面を「自立した経済圏」に変える




ミッション6が目指す2029年の月南極到達が示唆するのは、月を「探査の対象」から「実利を生む経済圏」へと変貌させるパラダイムシフトだ。
なぜ、これほどまでに南極への着陸が重要視されるのか。その最大の理由は、月面の氷から得られる水資源の「地産地消」にある。月面で水を採取し、水素と酸素に分解して推進燃料として活用できれば、月は地球から深宇宙を目指すための「ガソリンスタンド」となる。このエネルギー革命の入り口が、まさに南極近傍に眠っているのだ。
ispaceの戦略が秀逸なのは、資源探査だけでなく、月面での活動を支える「インフラの標準化」を同時に狙っている点にある。ミッション6で投入される通信中継衛星は、着陸船のミッション終了後も長期間にわたって利用され続ける。これは、極域や月の裏側を含む将来の有人探査や、他の民間企業の活動をも支える「月面インターネット」の基盤になり得る。複数の衛星を連携させるコンステレーション化やデータ中継サービスの提供を視野に入れている事実は、同社が単なる「輸送屋」ではなく、月面経済の「ルール形成者」を目指していることを物語っている。
また、極域で培われる高精度着陸技術は、将来の居住空間として期待される地下空洞「縦孔」へのアクセスなど、多様な地形への展開が期待される。2026年現在、ispaceの挑戦は「技術実証」という試行錯誤のフェーズを終え、月という未開の地に「文明の生命線（通信・エネルギー）」を張り巡らせる実務フェーズへと突入したと言える。
2029年に向けて動き出したミッション6は、人類が地球の引力を振り切り、月を拠点とした本格的な深宇宙探査の恩恵を謳歌するための転換点となるに違いない。袴田 武史CEOが掲げる「地球と月を一つのシステムにする」というビジョン。その実現に向けた最大200億円という国家的な賭けの結果が、私たちの未来の暮らしを根底から書き換えていくことになるだろう。宇宙はもはや遠い空の出来事ではなく、地上の経済と直結した次なる開拓地として目の前に広がっている。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260320_ispace/ispace_panel.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-20T05:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>太陽の光が一度も届かない、月南極の「永久影」。その冷徹な闇の中には、人類が宇宙へ進出するための黄金、すなわち「水」が眠っている。2020年代後半、月面開発の主戦場は、平坦で穏やかな「海」から急峻な地形と極限の環境が待ち受ける極域へと完全にシフトした。もはや「どこでもいいから降りる」時代は終わり、ピンポイントで資源を狙い撃つ「精度」こそが国家と企業の命運を分ける決定的な要素となっている。</p>
<p>2026年1月、日本発の宇宙スタートアップ株式会社ispaceが発表した「ミッション6」の始動は、この熾烈な月面レースにおける極めて戦略的な一手だ。JAXAによる「宇宙戦略基金事業」への採択を受け、最大200億円という巨額の支援を背に2029年の月南極到達を目指す。地球と月を一つの経済システムとして繋ぎ合わせる壮大な物語が今、幕を開ける。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">「精度」と「越夜」への挑戦。極域探査技術の現在地</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260320_ispace/ispace_1.webp" width="900" height="659" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000140640.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>ispaceが発表した計画によると、同社はJAXAの宇宙戦略基金事業において「月極域における高精度着陸技術」の実施機関として採択された。これにより、最長5年程度、支援上限額として最大200億円の資金援助を受け、2029年打ち上げ予定のミッション6に向けた月着陸船（ランダー）の開発を本格化させる。このプロジェクトの核心は、月南極近傍という、これまでの探査とは次元の異なる難所への「ピンポイント着陸」の実現にある。</p>
<p>ispaceはすでに2028年打ち上げ予定のミッション4において、経済産業省の支援を受けた「シリーズ3ランダー（仮称）」の開発を進めているが、ミッション6ではこの機体をさらに発展させる。月南極は資源の宝庫である一方、地形が複雑で、地球との直接通信が困難な影の領域が多い。同社はこの困難に対し、着陸精度を極限まで高めると同時に、月周回軌道に投入する「通信中継衛星」の開発も並行して進める。これにより、着陸船や月面ペイロードが月の影に位置していても、地球との安定したデータリンクを確保する。</p>
<p>さらに、今回のミッション6では「越夜（えつや）※」技術の確立に向けた重要な一歩を踏み出す。従来のランダーの活動寿命は、太陽光が得られる約14日間に限定されていた。しかし、南極域特有の「低い角度から常に太陽が当たる地点」を選択し、長期運用を実現することで、14日以上の持続的なミッション遂行を目指す。</p>
<p><span style="font-size: small;">※月は約14日間の昼と約14日間の夜を繰り返す。主に月探査において、約2週間続く極寒（マイナス170度以下）の月の夜を、太陽光発電できない状態で機体が生き延びることを指す。</span></p>
<p>最大200億円という官民一体の投資は単なる実験機の開発にとどまらず、日本が月の極域という最も難易度の高いフロンティアにおいて、確固たる主導権を握るための「技術的基盤」を構築することを目的としている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">水資源から通信インフラまで。月面を「自立した経済圏」に変える</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>ミッション6が目指す2029年の月南極到達が示唆するのは、月を「探査の対象」から「実利を生む経済圏」へと変貌させるパラダイムシフトだ。</p>
<p>なぜ、これほどまでに南極への着陸が重要視されるのか。その最大の理由は、月面の氷から得られる水資源の「地産地消」にある。月面で水を採取し、水素と酸素に分解して推進燃料として活用できれば、月は地球から深宇宙を目指すための「ガソリンスタンド」となる。このエネルギー革命の入り口が、まさに南極近傍に眠っているのだ。</p>
<p>ispaceの戦略が秀逸なのは、資源探査だけでなく、月面での活動を支える「インフラの標準化」を同時に狙っている点にある。ミッション6で投入される通信中継衛星は、着陸船のミッション終了後も長期間にわたって利用され続ける。これは、極域や月の裏側を含む将来の有人探査や、他の民間企業の活動をも支える「月面インターネット」の基盤になり得る。複数の衛星を連携させるコンステレーション化やデータ中継サービスの提供を視野に入れている事実は、同社が単なる「輸送屋」ではなく、月面経済の「ルール形成者」を目指していることを物語っている。</p>
<p>また、極域で培われる高精度着陸技術は、将来の居住空間として期待される地下空洞「縦孔」へのアクセスなど、多様な地形への展開が期待される。2026年現在、ispaceの挑戦は「技術実証」という試行錯誤のフェーズを終え、月という未開の地に「文明の生命線（通信・エネルギー）」を張り巡らせる実務フェーズへと突入したと言える。</p>
<p>2029年に向けて動き出したミッション6は、人類が地球の引力を振り切り、月を拠点とした本格的な深宇宙探査の恩恵を謳歌するための転換点となるに違いない。袴田 武史CEOが掲げる「地球と月を一つのシステムにする」というビジョン。その実現に向けた最大200億円という国家的な賭けの結果が、私たちの未来の暮らしを根底から書き換えていくことになるだろう。宇宙はもはや遠い空の出来事ではなく、地上の経済と直結した次なる開拓地として目の前に広がっている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1718/">
<title>どんな場所でもカンタンに！Starlinkが未来を変える～【連載】はじめてのStarlink（第2回）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1718/</link>
<description>

衛星通信サービスStarlink（スターリンク）のプロたちに基礎から分かりやすく教えてもらう連載「はじめてのStarlink」。前回は、Starlinkが「火星移住計画」の大きな一歩であり、従来の衛星とは「距離」と「数」が違うことを教えてもらいました。
第2回では、もっと身近な話題へ。私たちの生活でどう使えるのか、そして日本の未来にどう関わってくるのか。引き続き株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）の谷口 祟（たにぐち たかし）さん、そしてIIJのマスコット犬、バリーくんに伺いました。（文＝SpaceStep編集部）





　　　　
株式会社インターネットイニシアティブ
マーケティング統括本部　マーケティング本部　
谷口 祟 さん
Starlinkなど衛星インターネット関連の技術評価・サービス化を担うエンジニア。
ゲーム業界での出向経験も生かして、日々面白いことを考え中。
格闘ゲームの世界チャンピオンが従兄弟。

IIJ のアラート対応マスコット犬　
バリーくん
インターネットの障害・トラブルを、首に付けたベルでお知らせ。
インターネットの安定を守るため、IIJのエンジニアと日々障害対応に取り組む。
ベルを持っているバリーくんはお仕事中で、オフになるとベルを外す。





Amazonでポチる感覚？ 意外と簡単な「買い方」と「使い方」

――仕組みは分かりましたが、実際に自分の家でStarlinkを使いたい場合、どうすればいいんでしょうか？ なんだか難しそうです...。
バリーくん　めちゃくちゃ簡単だよ～！
谷口 崇 さん（以下、谷口）　　そうですね。基本的には公式サイトからネット注文するだけです。クレジットカード（またはデビットカード）があれば契約できます。注文すると、アメリカから「スターリンクキット」と呼ばれるアンテナとルーターのセットが届きます。

――えっ、それだけでいいんですか？ 工事とかは？
谷口　とりあえず使い始めるだけなら、大がかりな工事はいりません。家に届いたら、アンテナを庭など空がよく見える場所に置いて、ケーブルを窓などから室内に引き込んで、電源をコンセントに挿すだけでも使い始めることができます。安定してしっかり使いたい場合は、屋根や専用のポールに固定するなど、設置工事をしたほうがより安心ですね。あとはスマホのアプリで設定すれば、すぐにインターネットに繋がります。まずお試しするだけなら、普通のWi-Fiルーターを買ってきて設定するより簡単だと思いますよ。
（引用：Starlink公式）スターリンクキット。自宅や外出先で電源につないで、空に向けるだけの簡単設置
――そんなに簡単なんですか！ でも、IIJさんのような「代理店」から買う意味はあるんでしょうか？ 個人でも代理店を通したほうがいいですか？
谷口　個人の場合は、公式サイトからの「直販」で十分だと思います。逆にいうと、僕らのような代理店は、主に「法人（会社）」向けに販売しているんです。
会社で使う場合、「請求書で払いたい」とか「特殊なネットワークを組みたい」といった要望が出てきますよね。そういう難しい要望に応えたり、サポートしたりするのが代理店の役割なんです。だから、みなさんが家で使う分には、Amazonで買い物をするような感覚で始めてもらって大丈夫ですよ。




フェスに山小屋、洋上まで！ 「空が見えればどこでも」の強み




――なるほど、個人なら手軽に始められるんですね。では、実際にどんな場所で使われているんでしょうか？
谷口　やはり多いのは、光ファイバーなどの回線が引けない場所ですね。たとえば、山奥の別荘や、キャンプ場。それから、海の上でも使えます。釣りを楽しむ人が船に積んでいたり、フェリーの船内Wi-Fiとして使われていたりしますね。これまで電波が届かなかった場所でも、Starlinkなら空さえ見えていれば繋がりますから。
――山や海でネットが使えるのは便利ですね。
谷口　あと、意外な使い道としては「人が多すぎて繋がらない場所」での活躍です。
たとえば大規模な音楽フェス。何万人もの人が一度に集まると、携帯電話の電波が混雑して繋がらなくなってしまいますよね。そんな時、Starlinkをバックアップとして用意しておけば、混雑に関係なく通信を確保できるんです。
――たしかに、フェスやイベント会場だとスマホが全然繋がらないことあります！
谷口　そうなんです。もちろん、光ファイバーが引ける場所なら、有線のほうが安くて速い場合も多いです。でも、「工事不要ですぐ置ける」「どこへでも持ち運べる」という点で、Starlinkは唯一無二の存在なんです。これからは、家では光回線、外や繋がりにくい場所ではStarlinkというふうに、適材適所で使い分けるのが当たり前になっていくと思いますよ。
（引用：Starlink公式）みぞれ、豪雨、強風などの環境下にも強い性能を持っている




スマホと直接つながる！？ Starlinkが変える未来




――「適材適所」で使い分ける時代になるんですね。では、これから先、Starlinkによってどんな未来が待っているのでしょうか？
谷口　今、まさに進んでいるのが「Direct to Cell（ダイレクト・トゥ・セル）」という技術です。これは、Starlinkの衛星と、みなさんが持っているスマートフォンが「直接」繋がるというものです。
――えっ、アンテナがいらなくなるんですか？
谷口　そうです。専用のアンテナすら不要になって、スマホを持って空が見える場所にいれば、どこでも繋がるようになる。つまり、「圏外」という言葉がなくなるかもしれないんです。山登りをしていても、災害で地上の基地局が壊れてしまっても、空を見上げれば衛星と繋がって連絡が取れる。そんな安心安全な未来が、もうすぐそこまで来ています。
――それはすごい...！&#160;地上の携帯基地局がいらなくなると、風景も変わりそうですね。
谷口　そうですね。これまで携帯電話会社は、地上に設置した携帯基地局を、山奥や過疎地にも一生懸命アンテナを立ててエリアを広げてきました。でも、採算が合わなくて維持が大変な場所も多いんです。
これからは、人が多い街中は地上の携帯基地局でカバーして、山や離島、遠く離れた海の上は、宇宙（そら）にある携帯基地局－つまりStarlinkの衛星が直接つながる形でカバーする。そうやってコストを下げながら、どこでも繋がる環境を実現していくことになるでしょう。

（引用：Starlink公式）Direct To Cellは、空が見える場所ならどこでも、あらゆるLTE携帯電話で利用できる。2024年、アメリカのハリケーンHeleneとMiltonによる洪水・山火事が起きた際は被災地で150万人以上が、数百万件のSMSと緊急警報を受信成功した




日本企業の勝ち筋は「組み合わせ」にあり！




――夢が広がりますね。ただ、ロケットも衛星も全部SpaceX（アメリカ）が作ってしまう中で、日本の企業や私たちには何ができるんでしょうか？ 全部お任せでいいんでしょうか。
谷口　たしかに、SpaceXはロケットから衛星、打ち上げまでを全部自分たちでやってしまう会社です。そこに直接入り込むのは簡単ではありません。
でも、SpaceXだけですべてが完結するわけではありません。どの国の企業であっても、「すでにあるものをどう組み合わせて、新しい価値を生み出すか」というところに、大きなチャンスがあると僕は思っています。
Starlinkはあくまで、最強の「土管（インフラ）」です。水道管みたいなもので、それ自体はただデータを流すだけ。重要なのは「その土管を使って何をするか」です。
たとえば、ドローンと組み合わせて新しい物流を作るとか、建設現場をもっと便利にするとか。この新しいインフラを使って、どんな面白い遊びやビジネスを考えるか。そこが勝負になってくると思います。
株式会社インターネットイニシアティブ　マーケティング統括本部マーケティング本部　谷口 祟 さん、IIJ のアラート対応マスコット犬 　バリーくん

――なるほど、土管の上で何をして遊ぶか、ですね。
谷口　その通りです。「もっと便利に」「もっと面白く」と工夫する余地は、まだまだたくさんあるはずです。
Starlinkという新しいインフラを使って、どんなソフトを作るか、どんな機械を動かすか。そうしたアイデア次第で、新しい価値やビジネスは、世界中のどこでも生み出していけると思います。
――インフラが整った今こそ、アイデア勝負の時代というわけですね。谷口さん、バリーくん、本日はありがとうございました！
バリーくん　またね～！





編集後記




「すべては火星に行くため」。その壮大な目的のために作られたStarlinkが、めぐりめぐって私たちの地上の生活を便利にしている。その事実にワクワクが止まらない取材でした。
空を見上げれば、そこには多くの衛星が飛んでいて、世界中をインターネットで繋いでいる。そう想像するだけで、いつものスマホの画面が少し違って見えてきませんか？
次回も、宇宙ビジネスの最前線を走る企業の「生の声」をお届けします。お楽しみに！




</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/starlink/2nd/Starlink_02.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category></dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-19T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176373580447398200" class="cms-content-parts-sin176373580447403000">
<p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/206/" rel="otherurl" style="transition-property: all;"><img src="/space/images/column/images20260327202517.webp" width="1280" height="377" style="transition-property: all;" alt="" /></a></p>
<p>衛星通信サービスStarlink（スターリンク）のプロたちに基礎から分かりやすく教えてもらう連載「はじめてのStarlink」。前回は、Starlinkが「火星移住計画」の大きな一歩であり、従来の衛星とは「距離」と「数」が違うことを教えてもらいました。</p>
<p>第2回では、もっと身近な話題へ。私たちの生活でどう使えるのか、そして日本の未来にどう関わってくるのか。引き続き株式会社インターネットイニシアティブ（以下、IIJ）の谷口 祟（たにぐち たかし）さん、そしてIIJのマスコット犬、バリーくんに伺いました。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<div class="cms-content-parts-sin176373582061739300 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176373582061743600">
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/starlink/2nd/taniguchi_trim.webp" width="300" height="338" alt="" />　　　　<img src="/space/images/learn/starlink/2nd/starlink_barry.webp" width="200" height="198" alt="" /></p>
<p style="text-align: center;"><span style="font-weight: bolder;">株式会社インターネットイニシアティブ<br />
</span><span style="font-weight: bolder;">マーケティング統括本部　マーケティング本部　<br />
</span><span style="font-weight: bolder;">谷口 祟 さん</span></p>
<p style="text-align: center;">Starlinkなど衛星インターネット関連の技術評価・サービス化を担うエンジニア。<br />
ゲーム業界での出向経験も生かして、日々面白いことを考え中。<br />
格闘ゲームの世界チャンピオンが従兄弟。<br />
<span style="font-weight: bolder;"><br />
</span><span style="font-weight: bolder;">IIJ のアラート対応マスコット犬　<br />
</span><span style="font-weight: bolder;">バリーくん</span></p>
<p style="text-align: center;">インターネットの障害・トラブルを、首に付けたベルでお知らせ。<br />
インターネットの安定を守るため、IIJのエンジニアと日々障害対応に取り組む。<br />
ベルを持っているバリーくんはお仕事中で、オフになるとベルを外す。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176373589993000800" class="cms-content-parts-sin176373589993010600">
<h2>Amazonでポチる感覚？ 意外と簡単な「買い方」と「使い方」</h2>
<p></p>
<p><strong>――仕組みは分かりましたが、実際に自分の家でStarlinkを使いたい場合、どうすればいいんでしょうか？ なんだか難しそうです...。</strong></p>
<p><b>バリーくん</b>　めちゃくちゃ簡単だよ～！</p>
<p><b>谷口 崇 さん（以下、谷口）　</b>　そうですね。基本的には公式サイトからネット注文するだけです。クレジットカード（またはデビットカード）があれば契約できます。注文すると、アメリカから「スターリンクキット」と呼ばれるアンテナとルーターのセットが届きます。</p>
<p></p>
<p><strong>――えっ、それだけでいいんですか？ 工事とかは？</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　とりあえず使い始めるだけなら、大がかりな工事はいりません。家に届いたら、アンテナを庭など空がよく見える場所に置いて、ケーブルを窓などから室内に引き込んで、電源をコンセントに挿すだけでも使い始めることができます。安定してしっかり使いたい場合は、屋根や専用のポールに固定するなど、設置工事をしたほうがより安心ですね。あとはスマホのアプリで設定すれば、すぐにインターネットに繋がります。まずお試しするだけなら、普通のWi-Fiルーターを買ってきて設定するより簡単だと思いますよ。</p>
<p><img src="/space/images/learn/starlink/2nd/starlink_2nd__1.webp" width="900" height="451" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用：<a href="https://starlink.com/jp/residential?srsltid=AfmBOoone_kfJF_ARxX-kHHk5eXLPxBOxxhHAfMt4QDUrBVSB1DeeYh2">Starlink公式</a>）スターリンクキット。自宅や外出先で電源につないで、空に向けるだけの簡単設置</span></p>
<p><strong>――そんなに簡単なんですか！ でも、IIJさんのような「代理店」から買う意味はあるんでしょうか？ 個人でも代理店を通したほうがいいですか？</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　個人の場合は、公式サイトからの「直販」で十分だと思います。逆にいうと、僕らのような代理店は、主に「法人（会社）」向けに販売しているんです。</p>
<p>会社で使う場合、「請求書で払いたい」とか「特殊なネットワークを組みたい」といった要望が出てきますよね。そういう難しい要望に応えたり、サポートしたりするのが代理店の役割なんです。だから、みなさんが家で使う分には、Amazonで買い物をするような感覚で始めてもらって大丈夫ですよ。</p>
<div></div>
<div></div>
<p></p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177129349779644400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177129349779649000">フェスに山小屋、洋上まで！ 「空が見えればどこでも」の強み</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177129352195185500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177129352195191800">
<p><strong>――なるほど、個人なら手軽に始められるんですね。では、実際にどんな場所で使われているんでしょうか？</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　やはり多いのは、光ファイバーなどの回線が引けない場所ですね。たとえば、山奥の別荘や、キャンプ場。それから、海の上でも使えます。釣りを楽しむ人が船に積んでいたり、フェリーの船内Wi-Fiとして使われていたりしますね。これまで電波が届かなかった場所でも、Starlinkなら空さえ見えていれば繋がりますから。</p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>山や海でネットが使えるのは便利ですね。</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　あと、意外な使い道としては「人が多すぎて繋がらない場所」での活躍です。</p>
<p>たとえば大規模な音楽フェス。何万人もの人が一度に集まると、携帯電話の電波が混雑して繋がらなくなってしまいますよね。そんな時、Starlinkをバックアップとして用意しておけば、混雑に関係なく通信を確保できるんです。</p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>たしかに、フェスやイベント会場だとスマホが全然繋がらないことあります！</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　そうなんです。もちろん、光ファイバーが引ける場所なら、有線のほうが安くて速い場合も多いです。でも、「工事不要ですぐ置ける」「どこへでも持ち運べる」という点で、Starlinkは唯一無二の存在なんです。これからは、家では光回線、外や繋がりにくい場所ではStarlinkというふうに、適材適所で使い分けるのが当たり前になっていくと思いますよ。</p>
<p><img src="/space/images/learn/starlink/2nd/starlink_2nd__2.webp" width="900" height="451" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用：<a href="https://starlink.com/jp/residential?srsltid=AfmBOoone_kfJF_ARxX-kHHk5eXLPxBOxxhHAfMt4QDUrBVSB1DeeYh2">Starlink公式</a>）みぞれ、豪雨、強風などの環境下にも強い性能を持っている</span></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177129376696613600 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177129376696617600">スマホと直接つながる！？ Starlinkが変える未来</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177129378631281600 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177129378631321700">
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>「適材適所」で使い分ける時代になるんですね。では、これから先、Starlinkによってどんな未来が待っているのでしょうか？</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　今、まさに進んでいるのが「Direct to Cell（ダイレクト・トゥ・セル）」という技術です。これは、Starlinkの衛星と、みなさんが持っているスマートフォンが「直接」繋がるというものです。</p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>えっ、アンテナがいらなくなるんですか？</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　そうです。専用のアンテナすら不要になって、スマホを持って空が見える場所にいれば、どこでも繋がるようになる。つまり、「圏外」という言葉がなくなるかもしれないんです。山登りをしていても、災害で地上の基地局が壊れてしまっても、空を見上げれば衛星と繋がって連絡が取れる。そんな安心安全な未来が、もうすぐそこまで来ています。</p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>それはすごい...！&#160;</strong><b>地上の携帯基地局</b><strong style="font-size: 1.6rem;">がいらなくなると、風景も変わりそうですね。</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　そうですね。これまで携帯電話会社は、地上に設置した携帯基地局を、山奥や過疎地にも一生懸命アンテナを立ててエリアを広げてきました。でも、採算が合わなくて維持が大変な場所も多いんです。</p>
<p>これからは、人が多い街中は地上の携帯基地局でカバーして、山や離島、遠く離れた海の上は、宇宙（そら）にある携帯基地局－つまりStarlinkの衛星が直接つながる形でカバーする。そうやってコストを下げながら、どこでも繋がる環境を実現していくことになるでしょう。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/starlink/2nd/starlink_2nd__3.webp" width="400" height="400" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">（引用：<a href="https://starlink.com/business/mobile">Starlink公式</a>）Direct To Cellは、空が見える場所ならどこでも、あらゆるLTE携帯電話で利用できる。</span><font size="2">2024年、アメリカのハリケーンHeleneとMiltonによる洪水・山火事が起きた際は被災地で150万人以上が、数百万件のSMSと緊急警報を受信成功した</font></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177129451144736400 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177129451144738500">日本企業の勝ち筋は「組み合わせ」にあり！</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177129452447360500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177129452447368100">
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>夢が広がりますね。ただ、ロケットも衛星も全部SpaceX（アメリカ）が作ってしまう中で、日本の企業や私たちには何ができるんでしょうか？ 全部お任せでいいんでしょうか。</strong></p>
<p><strong>谷口</strong>　たしかに、SpaceXはロケットから衛星、打ち上げまでを全部自分たちでやってしまう会社です。そこに直接入り込むのは簡単ではありません。</p>
<p>でも、SpaceXだけですべてが完結するわけではありません。どの国の企業であっても、「すでにあるものをどう組み合わせて、新しい価値を生み出すか」というところに、大きなチャンスがあると僕は思っています。</p>
<p>Starlinkはあくまで、最強の「土管（インフラ）」です。水道管みたいなもので、それ自体はただデータを流すだけ。重要なのは「その土管を使って何をするか」です。</p>
<p>たとえば、ドローンと組み合わせて新しい物流を作るとか、建設現場をもっと便利にするとか。この新しいインフラを使って、どんな面白い遊びやビジネスを考えるか。そこが勝負になってくると思います。</p>
<p><span style="font-size: 1.6rem;"><img src="/space/images/learn/starlink/2nd/starlink_2nd__4.webp" width="900" height="600" alt="" /></span><span style="font-size: small;">株式会社インターネットイニシアティブ　マーケティング統括本部マーケティング本部　</span><span style="font-size: small;">谷口 祟 さん、IIJ のアラート対応マスコット犬 　バリーくん</span></p>
<div>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>なるほど、土管の上で何をして遊ぶか、ですね。</strong></p>
<p><strong><span style="font-size: 1.6rem;">谷口</span></strong><span style="font-size: 1.6rem;">　その通りです。「もっと便利に」「もっと面白く」と工夫する</span>余地は、まだまだたくさんあるはずです<span style="font-size: 1.6rem;">。</span></p>
<p><span style="font-size: 1.6rem;">Starlinkという新しいインフラを使って、どんなソフトを作るか、どんな機械を動かすか。</span>そうしたアイデア次第で、新しい価値やビジネスは、世界中のどこでも生み出していけると思います。</p>
<p><span style="font-weight: bolder; font-size: 1.6rem;">――</span><strong>インフラが整った今こそ、アイデア勝負の時代というわけですね。谷口さん、バリーくん、本日はありがとうございました！</strong></p>
<p><strong>バリーくん</strong>　またね～！</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin177129476858837800 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin177129476858842800">編集後記</h2>
<div class="cms-content-parts-sin177129479895514300 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin177129479895521300">
<p>「すべては火星に行くため」。その壮大な目的のために作られたStarlinkが、めぐりめぐって私たちの地上の生活を便利にしている。その事実にワクワクが止まらない取材でした。</p>
<p>空を見上げれば、そこには多くの衛星が飛んでいて、世界中をインターネットで繋いでいる。そう想像するだけで、いつものスマホの画面が少し違って見えてきませんか？</p>
<p>次回も、宇宙ビジネスの最前線を走る企業の「生の声」をお届けします。お楽しみに！</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<p></p>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1802/">
<title>「15分の再撮」がもたらす空白なき常時観測</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1802/</link>
<description>
分厚い雨雲に覆われた被災地、あるいは深い闇に包まれた国境地帯。これまでの宇宙からの眼差しにとって、これらは決定的な「盲点」だった。光学衛星は天候や昼夜に左右され、従来のレーダー衛星は一度通り過ぎれば次のチャンスまで数時間を要した。しかし、私たちが「見えない」と諦めていた空白の時間は今、宇宙を埋め尽くす無数の銀色の翼によって消滅しようとしている。
フィンランド発の宇宙企業ICEYE（アイサイ）が進める衛星コンステレーションは、かつてない密度で地球を包囲している。2025年11月末に成功させた5基の追加投入により、その再観測頻度は15分未満という、地上の「今」をほぼ途切れなく捉え続ける領域に達した。この圧倒的な時間軸の短縮が、世界の安全保障と災害対応を根底から書き換えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）

累計62基の&#8220;包囲網&#8221;が実現する、世界最高水準の解像度




米国時間2025年11月28日、SpaceX社のライドシェア・ミッションによって軌道に投入された5基の小型SAR（合成開口レーダー）衛星は、初期通信を終え、すでに実務的な観測網の一部として組み込まれている。今回の打ち上げ成功により、ICEYEが保有する衛星数は累計62基に達した。特筆すべきは、2025年単年だけで22基を打ち上げたという驚異的な構築スピードである。この「数の暴力」とも言える圧倒的な物量が、地球観測における時間的な制約を破壊した。
（引用元：PR TIMES）
技術的な中核を担うのは、最新世代となる第4世代（Gen4）SAR衛星だ。商用SAR衛星として世界最高水準となる「最大16cm」の解像度を誇り、地上の車両の種類や施設の詳細までを鮮明に描き出す。さらに、一度の軌道通過で観測できる範囲を従来の150kmから400kmへと大幅に拡大。1日に最大500枚の画像を取得する能力を持ち、特定の関心領域（幅2,000km圏内）に対して観測を集中させることで、15分未満という超高頻度な再観測を実現している。
このインフラは、もはや特定の研究機関が利用する「データソース」の域を超えている。ICEYEの商業コンステレーションは、ギリシャの国家プロジェクトやポーランド軍、さらには英国の防衛大手BAE Systemsの衛星網「Azalea&#8482;」といった、各国の国防ミッションに直接統合されている。米国の大規模な輸出規制（ITAR）の対象外である「Gen4」は、地上局の整備や運用訓練を含むパッケージとして提供され、最短12カ月で一国の「自律的な宇宙能力」として機能し始める。このスピード感こそが、宇宙領域での主権確保を急ぐ各国の要請に応えるICEYEの最大の武器といえる。





「記録」から「ライブ」へ。迅速な決断を支える知能インフラ




15分という再観測頻度がもたらすパラダイムシフトは、地球観測を「過去の記録」から「現在の把握」へと変貌させたことにある。これまでの衛星画像は、数時間前、あるいは数日前の状況を後追いで確認するためのものだった。しかし、15分おきに最新の状況が更新される世界において、宇宙からの眼差しは、生中継に近い「ライブな情報インフラ」へと昇華する。
この変化は、安全保障において劇的な抑止力として機能する。天候や昼夜を問わず、15分ごとに自らの行動が白日の下に晒される状況は、紛争地域における軍事行動の秘匿性を事実上消滅させる。敵対勢力の動向をリアルタイムで監視し続ける能力は、奇襲を不可能にし、データに基づく冷静かつ迅速な外交・軍事的判断を可能にする。宇宙からの「常時監視」という透明性の確保が、世界の不安定な均衡を支える新たな安全保障の柱となりつつあるのだ。
また、災害対応においてもこの15分は「命の境界線」を左右する。津波の遡上、洪水の浸水域の拡大、土砂崩れによる寸断。一刻を争う現場において、15分ごとのアップデートは、救助隊をどこへ派遣すべきか、どの避難路が安全かを判断するための決定的なエビデンスとなる。雲を透かして夜間でも状況を把握できるSARの特性が高頻度再観測と掛け合わされることで、地球上のあらゆる不測の事態に対する人類のレジリエンス（強靭性）を極限まで引き上げる。
私たちは地球上で起きているすべての出来事に対して、真の意味で「リアルタイム」に向き合う手段を手に入れた。ICEYEが提示した常時観測インフラは、不確実性が増す現代社会において、不透明さを取り除く「知のインフラ」である。宇宙からの眼差しが15分の壁を越えたとき、国家や企業の意思決定は、刻々と更新される「動かぬ事実」の上に築かれることになる。情報の空白が消えたその先に、より安全で予測可能な未来が拓かれようとしている。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260318_iceye/images20260318092054.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-18T09:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>分厚い雨雲に覆われた被災地、あるいは深い闇に包まれた国境地帯。これまでの宇宙からの眼差しにとって、これらは決定的な「盲点」だった。光学衛星は天候や昼夜に左右され、従来のレーダー衛星は一度通り過ぎれば次のチャンスまで数時間を要した。しかし、私たちが「見えない」と諦めていた空白の時間は今、宇宙を埋め尽くす無数の銀色の翼によって消滅しようとしている。</p>
<p>フィンランド発の宇宙企業ICEYE（アイサイ）が進める衛星コンステレーションは、かつてない密度で地球を包囲している。2025年11月末に成功させた5基の追加投入により、その再観測頻度は15分未満という、地上の「今」をほぼ途切れなく捉え続ける領域に達した。この圧倒的な時間軸の短縮が、世界の安全保障と災害対応を根底から書き換えようとしている。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">累計62基の&#8220;包囲網&#8221;が実現する、世界最高水準の解像度</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p>米国時間2025年11月28日、SpaceX社のライドシェア・ミッションによって軌道に投入された5基の小型SAR（合成開口レーダー）衛星は、初期通信を終え、すでに実務的な観測網の一部として組み込まれている。今回の打ち上げ成功により、ICEYEが保有する衛星数は累計62基に達した。特筆すべきは、2025年単年だけで22基を打ち上げたという驚異的な構築スピードである。この「数の暴力」とも言える圧倒的な物量が、地球観測における時間的な制約を破壊した。</p>
<p><img src="/space/images/learn/260318_iceye/iceye_1.webp" width="900" height="455" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000164348.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>技術的な中核を担うのは、最新世代となる第4世代（Gen4）SAR衛星だ。商用SAR衛星として世界最高水準となる「最大16cm」の解像度を誇り、地上の車両の種類や施設の詳細までを鮮明に描き出す。さらに、一度の軌道通過で観測できる範囲を従来の150kmから400kmへと大幅に拡大。1日に最大500枚の画像を取得する能力を持ち、特定の関心領域（幅2,000km圏内）に対して観測を集中させることで、15分未満という超高頻度な再観測を実現している。</p>
<p>このインフラは、もはや特定の研究機関が利用する「データソース」の域を超えている。ICEYEの商業コンステレーションは、ギリシャの国家プロジェクトやポーランド軍、さらには英国の防衛大手BAE Systemsの衛星網「Azalea&#8482;」といった、各国の国防ミッションに直接統合されている。米国の大規模な輸出規制（ITAR）の対象外である「Gen4」は、地上局の整備や運用訓練を含むパッケージとして提供され、最短12カ月で一国の「自律的な宇宙能力」として機能し始める。このスピード感こそが、宇宙領域での主権確保を急ぐ各国の要請に応えるICEYEの最大の武器といえる。</p>
<p></p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「記録」から「ライブ」へ。迅速な決断を支える知能インフラ</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>15分という再観測頻度がもたらすパラダイムシフトは、地球観測を「過去の記録」から「現在の把握」へと変貌させたことにある。これまでの衛星画像は、数時間前、あるいは数日前の状況を後追いで確認するためのものだった。しかし、15分おきに最新の状況が更新される世界において、宇宙からの眼差しは、生中継に近い「ライブな情報インフラ」へと昇華する。</p>
<p>この変化は、安全保障において劇的な抑止力として機能する。天候や昼夜を問わず、15分ごとに自らの行動が白日の下に晒される状況は、紛争地域における軍事行動の秘匿性を事実上消滅させる。敵対勢力の動向をリアルタイムで監視し続ける能力は、奇襲を不可能にし、データに基づく冷静かつ迅速な外交・軍事的判断を可能にする。宇宙からの「常時監視」という透明性の確保が、世界の不安定な均衡を支える新たな安全保障の柱となりつつあるのだ。</p>
<p>また、災害対応においてもこの15分は「命の境界線」を左右する。津波の遡上、洪水の浸水域の拡大、土砂崩れによる寸断。一刻を争う現場において、15分ごとのアップデートは、救助隊をどこへ派遣すべきか、どの避難路が安全かを判断するための決定的なエビデンスとなる。雲を透かして夜間でも状況を把握できるSARの特性が高頻度再観測と掛け合わされることで、地球上のあらゆる不測の事態に対する人類のレジリエンス（強靭性）を極限まで引き上げる。</p>
<p>私たちは地球上で起きているすべての出来事に対して、真の意味で「リアルタイム」に向き合う手段を手に入れた。ICEYEが提示した常時観測インフラは、不確実性が増す現代社会において、不透明さを取り除く「知のインフラ」である。宇宙からの眼差しが15分の壁を越えたとき、国家や企業の意思決定は、刻々と更新される「動かぬ事実」の上に築かれることになる。情報の空白が消えたその先に、より安全で予測可能な未来が拓かれようとしている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1790/">
<title>ロケット互換を実現。衛星相乗りの新基盤</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1790/</link>
<description>
漆黒の宇宙空間へ、人類の活動の火を灯す人工衛星を送り出す。そのプロセスは、極めて「孤独な手仕事」の連続だった。打上げ機体ごとに異なる接続仕様、衛星一機ごとに必要となる専用設計。この複雑な「すり合わせ」のコストと時間が、宇宙への扉を重く閉ざす高い壁となってきた。
しかし今、この非効率な慣習を打ち破り、日本の打上げ能力を根底から引き上げる挑戦が本格化している。宇宙商社&#174;として知られるSpace BD株式会社が、川崎重工業株式会社という強力なパートナーと共に開発を進める複数衛星搭載システム「TOHRO（灯籠）」だ。特定のロケットに依存しない「機体横断的な互換性」を確立し、打上げの柔軟性を劇的に高める。この「標準の確立」こそが、日本の技術力を宇宙の共通言語として世界へ定着させる鍵となる。（文＝SpaceStep編集部）

「TOHRO」が繋ぐロケットと衛星。川崎重工の技術で挑む標準化




（引用元：PR TIMES）
JAXAの「宇宙戦略基金事業」に採択された本プロジェクトの核となるのは、これまで打上げごとに専用設計が必要だった搭載システムを、ロケット間の垣根を越えて共有可能にする「TOHRO（灯籠）」という独自のソリューションだ。
TOHROは、主に三つの高度なコンポーネントで構成されている。第一に、ロケット一機あたりの搭載衛星数を最大化する「小型衛星搭載アダプタ」。第二に、精密機器である衛星への衝撃を極限まで抑えつつ、確実に宇宙空間へ放出する「衛星分離機構（Simple PAF 24M）」。そして第三に、一つのポートに複数機の衛星を効率的に配置するための「インターフェースプレート」だ。これらの部品が「標準規格」として機能することで、衛星事業者はロケットの種類に左右されることなく、迅速かつ柔軟に打上げ計画を立てることが可能になる。
この開発において、Space BDは「宇宙商社&#174;」として培ってきた圧倒的な市場知見を注ぎ込んでいる。同社は約100件におよぶ衛星プロジェクトを支援してきた実績から、ロケット事業者と衛星事業者の双方が抱える実務上の課題やボトルネックを熟知している。そのニーズを的確な開発要件へと翻訳し、川崎重工が持つ世界最高水準の設計・製造技術によって形にする。重工大手の参入による堅牢な品質保証と、スタートアップの機動力ある市場感覚が融合したこの体制は、日本の宇宙機器開発における新たな黄金律を提示しているといえる。




「一品モノ」からの脱却。宇宙商社が描く国内打上げ能力の深化




「TOHRO」という名称には、暗い宇宙で活動する人工衛星という光を、一つひとつ丁寧に、かつ確実に送り出すという願いが込められている。しかし、その情緒的な響きの裏側には、日本の宇宙産業が抱える課題に対する合理的な戦略が隠されている。それは、宇宙への輸送を「特注のミッション」から「汎用的なロジスティクス」へと転換させるというものだ。
これまでの日本の衛星打上げは、その多くを海外のロケットに依存せざるを得ない状況が続いてきた。国内のロケット能力を最大限に活用するためには、機体そのものの進化に加え、その機体を効率的かつ最大限に活用するための「積載の標準化」が不可欠だった。
TOHROによってロケット間の互換性が確保されれば、打上げ能力の余剰を最小限に抑え、一機あたりのコストを劇的に下げることが可能になる。これは、大学の研究室や小規模なスタートアップにとって、宇宙への参入障壁が物理的にも経済的にも消滅することを意味する。
いま、日本の宇宙産業は「ロケットを作る」という技術誇示のフェーズを終え、いかにして「宇宙への道を最適化するか」という実務的な競争のフェーズへと突入した。搭載システムの標準化が進むことで、日本のロケットは世界中の衛星事業者から「最も手軽で、最も確実な輸送手段」として選ばれるようになる。
Space BDが挑むこの標準化の試みは、宇宙という広大なフロンティアを、あらゆる産業が当たり前にアクセス可能な「開かれた舞台」へと変貌させるための最後にして最大のピースとなるはずだ。灯籠が照らし出すその先には、日本の宇宙技術が世界のデファクトスタンダードとして君臨する輝かしい未来が広がっている。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/260317_tohro/images20260317093912.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-17T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176787317752220200" class="cms-content-parts-sin176787317752227500">
<p>漆黒の宇宙空間へ、人類の活動の火を灯す人工衛星を送り出す。そのプロセスは、極めて「孤独な手仕事」の連続だった。打上げ機体ごとに異なる接続仕様、衛星一機ごとに必要となる専用設計。この複雑な「すり合わせ」のコストと時間が、宇宙への扉を重く閉ざす高い壁となってきた。</p>
<p>しかし今、この非効率な慣習を打ち破り、日本の打上げ能力を根底から引き上げる挑戦が本格化している。宇宙商社&#174;として知られるSpace BD株式会社が、川崎重工業株式会社という強力なパートナーと共に開発を進める複数衛星搭載システム「TOHRO（灯籠）」だ。特定のロケットに依存しない「機体横断的な互換性」を確立し、打上げの柔軟性を劇的に高める。この「標準の確立」こそが、日本の技術力を宇宙の共通言語として世界へ定着させる鍵となる。（文＝SpaceStep編集部）</p>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939214253596500 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939214253605600">「TOHRO」が繋ぐロケットと衛星。川崎重工の技術で挑む標準化</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939217249837100 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939217249841100">
<p><img src="/space/images/learn/260317_tohro/tohro_1.webp" width="900" height="601" alt="" /><span style="font-size: small;">（引用元：<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000050164.html">PR TIMES</a>）</span></p>
<p>JAXAの「宇宙戦略基金事業」に採択された本プロジェクトの核となるのは、これまで打上げごとに専用設計が必要だった搭載システムを、ロケット間の垣根を越えて共有可能にする「TOHRO（灯籠）」という独自のソリューションだ。</p>
<p>TOHROは、主に三つの高度なコンポーネントで構成されている。第一に、ロケット一機あたりの搭載衛星数を最大化する「小型衛星搭載アダプタ」。第二に、精密機器である衛星への衝撃を極限まで抑えつつ、確実に宇宙空間へ放出する「衛星分離機構（Simple PAF 24M）」。そして第三に、一つのポートに複数機の衛星を効率的に配置するための「インターフェースプレート」だ。これらの部品が「標準規格」として機能することで、衛星事業者はロケットの種類に左右されることなく、迅速かつ柔軟に打上げ計画を立てることが可能になる。</p>
<p>この開発において、Space BDは「宇宙商社&#174;」として培ってきた圧倒的な市場知見を注ぎ込んでいる。同社は約100件におよぶ衛星プロジェクトを支援してきた実績から、ロケット事業者と衛星事業者の双方が抱える実務上の課題やボトルネックを熟知している。そのニーズを的確な開発要件へと翻訳し、川崎重工が持つ世界最高水準の設計・製造技術によって形にする。重工大手の参入による堅牢な品質保証と、スタートアップの機動力ある市場感覚が融合したこの体制は、日本の宇宙機器開発における新たな黄金律を提示しているといえる。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<h2 class="cms-content-parts-sin176939234563638700 cparts-editsite--mainttl" id="cms-editor-textarea-sin176939234563642700">「一品モノ」からの脱却。宇宙商社が描く国内打上げ能力の深化</h2>
<div class="cms-content-parts-sin176939237187546500 cparts-id119 lay-margin-b--3 box" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row">
<div class="lay-col12-xs-12 lay-col12-md-12 lay-col12-lg-12">
<div class="cparts-editsite--txt cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176939237187555000">
<p>「TOHRO」という名称には、暗い宇宙で活動する人工衛星という光を、一つひとつ丁寧に、かつ確実に送り出すという願いが込められている。しかし、その情緒的な響きの裏側には、日本の宇宙産業が抱える課題に対する合理的な戦略が隠されている。それは、宇宙への輸送を「特注のミッション」から「汎用的なロジスティクス」へと転換させるというものだ。</p>
<p>これまでの日本の衛星打上げは、その多くを海外のロケットに依存せざるを得ない状況が続いてきた。国内のロケット能力を最大限に活用するためには、機体そのものの進化に加え、その機体を効率的かつ最大限に活用するための「積載の標準化」が不可欠だった。</p>
<p>TOHROによってロケット間の互換性が確保されれば、打上げ能力の余剰を最小限に抑え、一機あたりのコストを劇的に下げることが可能になる。これは、大学の研究室や小規模なスタートアップにとって、宇宙への参入障壁が物理的にも経済的にも消滅することを意味する。</p>
<p>いま、日本の宇宙産業は「ロケットを作る」という技術誇示のフェーズを終え、いかにして「宇宙への道を最適化するか」という実務的な競争のフェーズへと突入した。搭載システムの標準化が進むことで、日本のロケットは世界中の衛星事業者から「最も手軽で、最も確実な輸送手段」として選ばれるようになる。</p>
<p>Space BDが挑むこの標準化の試みは、宇宙という広大なフロンティアを、あらゆる産業が当たり前にアクセス可能な「開かれた舞台」へと変貌させるための最後にして最大のピースとなるはずだ。灯籠が照らし出すその先には、日本の宇宙技術が世界のデファクトスタンダードとして君臨する輝かしい未来が広がっている。</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

<item rdf:about="https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1785/">
<title>若い世代が描く串本の未来図～【現場ルポ】宇宙港と歩む 串本町の未来（最終回）</title>
<link>https://space.japanstep.jp/learn/2026/03/1785/</link>
<description> SpaceStep創刊以来お届けしてきた現役大学2年生清野健太郎さんによる本コラムもついに最終回。先日、カイロス3号機の打ち上げで大いに話題になった串本町。現地での挑戦を見届けた清野さんに「宇宙港と歩む串本町の未来」を大いに語って頂きます。では、清野さん、よろしくお願いいたします。（リード文＝SpaceStep編集部） 【併せて読みたい】AIで大学生活がアップデートされました～【連載】あの人にAIについて聞いてみた 大学2年生が宇宙と観光で描く串本町の未来【連載】NEXT GEN　原石たちの挑戦




書き手　

和歌山大学 観光学部 
清野 健太郎さん
和歌山県串本町出身。星空がキレイな山・海・川に囲まれた自然の中で育つ。和歌山県立串本古座高校在学中には「缶サットプロジェクトチーム」を立ち上げ、ロケット初号機「カイロス」打ち上げ時には高校公式YouTubeで生配信し、注目を集めた。現在は和歌山大学 観光学部で学びながら、串本町の広報活動やツアーガイドなどを通じ、宇宙と観光の可能性を探究している。（写真提供＝清野 健太郎さん）





みなさん、こんにちは。和歌山大学観光学部の清野健太郎です。
全5回にわたってお届けしてきたこの連載も、今回が最終回となります。本州最南端に位置する、豊かな自然と優しい人々に囲まれた僕の故郷・串本町。ここにスペースポート紀伊という、宇宙へのゲートウェイができてから、町の景色は少しずつ塗り替えられてきました。&#160;&#160;

写真提供＝清野健太郎
2026年3月5日。多くの人の期待を背負って打ち上げられたカイロス3号機は、僕たちの目の前で、宇宙開発の厳しさを教えてくれました。

打ち上げ前。串本町は緊張感に包まれた（写真提供＝清野健太郎）
リフトオフ(発射)から約70秒後、何らかの異常が発生し、自律飛行安全システムが作動したそうです。成功という二文字を信じていた町の人々の表情、一瞬にして静まり返った空気。僕自身、観光学を学ぶ学生として以前に、この町に育った一人として、胸を締め付けられるような思いでした。

打ち上げ当日串本町の現地で撮影した一枚（写真提供＝清野健太郎）


未来に向けた挑戦を仲間たちと見届けた（写真提供＝清野健太郎）
けれど、あの日から数日が経ち、町を歩いていて気づいたことがあります。母校である串本古座高校や、高校近くのスーパーで交わされている会話は、決して絶望の言葉ではありませんでした。「次への楽しみができたなあ」「また応援したい、見にいく場所考えよう」。既に地元の人々は、前を向いていました。
失敗を経験したことで、宇宙は「どこか遠くのすごい出来事」から、僕たちが共に考え、応援し、共に乗り越えていく「自分たちの物語」になったのだと、僕は強く感じています。
今の串本町は、単にロケット発射場があるまちではありません。「観光」「教育」「産業」という三つの道が交差する、宇宙と地域の要素を併せ持ったまちです。
まず、僕が大学で学んでいる観光の視点。かつて串本町でおこなわれてきたどのようなイベントよりも、ロケットの打ち上げは全国から人を惹きつけています。しかし、ロケットが飛ぶ日だけ人が集まり、終われば静まり返るような、一過性のブームで終わらせてはいけないと、強く自分に言い聞かせています。
宇宙ふれあいホール「Sora-Miru」に立ち寄れば、かつての役場が宇宙への窓口に変わったことに深い感慨を覚えます。8Kの映像で打ち上げを体感し、どの世代にとってもわかりやすく興味深い展示を巡ることで、「宇宙と地球は繋がっているんだ」と実感する。そんな、科学と知識が溶け合うような体験を、僕たちの世代で日常にしていきたいのです。
次に、教育の視点です。僕の母校である串本古座高校に設置された、あの大きなパラボラアンテナ。2025年のクリスマス、屋上に現れたその姿は、高校生たちにとって身近にやってきた宇宙を象徴しています。宇宙探究コースには、地元の子だけでなく、全国から志を持った若者が集まってきています。かつての僕のように「宇宙なんて遠い場所の話だ」と諦めるのではなく、「中学校・高校の学びの先に宇宙がある」と信じられる彼らが、いつかこの町や世界を変えていくのではないでしょうか。そのチャレンジの一歩を支えることが、この町が選んだ未来なのだと思います。
そして産業の視点です。宇宙の仕事は、ロケットを造り、運用するエンジニアだけのものではありません。衛星のデータを利活用して、地域の方々が守ってきた漁場をより豊かにする人。串本町を訪れる世界中の人々を、串本らしい温かさでもてなす人。この町で、宇宙というキーワードをフックに新たなビジネスを始める若者。そうした一人ひとりの営みが積み重なって、初めて宇宙産業はこの町に根を張るのだと信じています。
連載の初回で、僕は宇宙を「手の届かない夢の象徴」だと表現しました。
しかし、今の僕にとっての宇宙は、もっと泥臭くて、温かくて、そして挑戦しがいのある「日常」そのものです。失敗しても立ち上がり、また前へと進み続ける、そんな姿勢こそが、宇宙開発の一番の魅力ではないでしょうか。
特別な才能がある人だけが未来を作るのではありません。井戸端会議でロケットを語る大人たちや、パラボラアンテナの下にある管制室で、パソコンの画面と睨めっこをする高校生、そしてこの町の変化を外から見つめる僕のような人々。そんな、一人ひとりの「もっとこのまちを面白くしたい」という想いが、串本を世界にたった一つの「宇宙のまち」に育てていくのだと思います。
本州最南端の空の下、宇宙のまちへと歩みを進める僕たちのカウントダウンは、これからも続いていきます。
全5回、約半年に渡り、お付き合いいただき本当にありがとうございました。僕もまた、一人の観光学部生として、そして愛する串本町を故郷にもつ1人として、この町の未来を皆さんと一緒に作っていきたいと思います。
ここまでの連載にあたり、お繋ぎいただいた皆様、そして株式会社クロスアーキテクツ長谷川様に、この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。



</description>
<enclosure url="https://space.japanstep.jp/images/learn/kushimoto/5th/kushimoto_05.webp" type="image/jpeg" />
<dc:category rdf:resource="https://space.japanstep.jp/learn/category/43">宇宙ビジネス</dc:category>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:subject></dc:subject>
<dc:date>2026-03-16T08:00:00+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152484476066800" class="cms-content-parts-sin176152484476074000"><p><a href="https://space.japanstep.jp/learn/category/189" rel="otherurl" style="transition-property: all;"><img src="/space/images/column/kushimoto_L.webp" width="1280" height="377" alt="" style="transition-property: all;" /></a></p> <p>SpaceStep創刊以来お届けしてきた現役大学2年生清野健太郎さんによる本コラムもついに最終回。先日、カイロス3号機の打ち上げで大いに話題になった串本町。現地での挑戦を見届けた清野さんに「宇宙港と歩む串本町の未来」を大いに語って頂きます。では、清野さん、よろしくお願いいたします。（リード文＝SpaceStep編集部）</p> <p><span style="font-size: small;">【併せて読みたい】<br /></span><a href="https://ai.japanstep.jp/learn/2025/11/1425/"><span style="font-size: small;">AIで大学生活がアップデートされました～【連載】あの人にAIについて聞いてみた</span></a><span style="font-size: small;"><br /> </span><a href="https://japanstep.jp/learn/2025/11/1322/"><span style="font-size: small;">大学2年生が宇宙と観光で描く串本町の未来【連載】NEXT GEN　原石たちの挑戦</span></a></p></div>
<div class="cms-content-parts-sin176152490951284000 box parts_text_type02 cparts-id120--01 lay-margin-b--3 lay-padding--2" data-selectable="cparts-animate cparts-animate--slideInUp:上へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInDown:下へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInLeft:左へスライド,cparts-animate cparts-animate--slideInRight:右へスライド">
<div class="lay-row lay-no-gutters">
<div class="lay-col12-12">
<div class="cparts-txt-block lay-reset-child" id="cms-editor-minieditor-sin176152490951294200">
<p style="text-align: center;"><span style="font-weight: bolder;">書き手　</span><br />
<img src="/space/images/learn/kushimoto/1st/images20251107195906.webp" width="500" height="374" alt="" /><strong><br />
和歌山大学 観光学部 <br />
清野 健太郎さん</strong></p>
<p>和歌山県串本町出身。星空がキレイな山・海・川に囲まれた自然の中で育つ。和歌山県立串本古座高校在学中には「缶サットプロジェクトチーム」を立ち上げ、ロケット初号機「カイロス」打ち上げ時には高校公式YouTubeで生配信し、注目を集めた。現在は和歌山大学 観光学部で学びながら、串本町の広報活動やツアーガイドなどを通じ、宇宙と観光の可能性を探究している。（写真提供＝清野 健太郎さん）</p>
</div>
</div>
</div>
</div>
<div id="cms-editor-minieditor-sin176152514287567900" class="cms-content-parts-sin176152514287575900">
<p>みなさん、こんにちは。和歌山大学観光学部の清野健太郎です。</p>
<p>全5回にわたってお届けしてきたこの連載も、今回が最終回となります。本州最南端に位置する、豊かな自然と優しい人々に囲まれた僕の故郷・串本町。ここにスペースポート紀伊という、宇宙へのゲートウェイができてから、町の景色は少しずつ塗り替えられてきました。&#160;&#160;</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/kushimoto/5th/kushimoto_5th_1.webp" width="400" height="533" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">写真提供＝清野健太郎</span></p>
<p style="text-align: left;">2026年3月5日。多くの人の期待を背負って打ち上げられたカイロス3号機は、僕たちの目の前で、宇宙開発の厳しさを教えてくれました。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/kushimoto/5th/kushimoto_5th_2.webp" width="400" height="533" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">打ち上げ前。串本町は緊張感に包まれた（写真提供＝清野健太郎）</span></p>
<p style="text-align: left;">リフトオフ(発射)から約70秒後、何らかの異常が発生し、自律飛行安全システムが作動したそうです。成功という二文字を信じていた町の人々の表情、一瞬にして静まり返った空気。僕自身、観光学を学ぶ学生として以前に、この町に育った一人として、胸を締め付けられるような思いでした。</p>
<p style="text-align: center;"><img src="/space/images/learn/kushimoto/5th/kushimoto_5th_3.webp" width="400" height="533" alt="" /><br />
<span style="font-size: small;">打ち上げ当日串本町の現地で撮影した一枚（写真提供＝清野健太郎）</span></p>
<p style="text-align: center;"></p>
<p style="text-align: left;"><font size="2"><img src="/space/images/learn/kushimoto/5th/kushimoto_5th_4.webp" width="900" height="675" alt="" /></font><br />
<span style="font-size: small;">未来に向けた挑戦を仲間たちと見届けた（写真提供＝清野健太郎）</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">けれど、あの日から数日が経ち、町を歩いていて気づいたことがあります。母校である串本古座高校や、高校近くのスーパーで交わされている会話は、決して絶望の言葉ではありませんでした。「次への楽しみができたなあ」「また応援したい、見にいく場所考えよう」。既に地元の人々は、前を向いていました。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">失敗を経験したことで、宇宙は「どこか遠くのすごい出来事」から、僕たちが共に考え、応援し、共に乗り越えていく「自分たちの物語」になったのだと、僕は強く感じています。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">今の串本町は、単にロケット発射場があるまちではありません。「観光」「教育」「産業」という三つの道が交差する、宇宙と地域の要素を併せ持ったまちです。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">まず、僕が大学で学んでいる観光の視点。かつて串本町でおこなわれてきたどのようなイベントよりも、ロケットの打ち上げは全国から人を惹きつけています。しかし、ロケットが飛ぶ日だけ人が集まり、終われば静まり返るような、一過性のブームで終わらせてはいけないと、強く自分に言い聞かせています。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">宇宙ふれあいホール「Sora-Miru」に立ち寄れば、かつての役場が宇宙への窓口に変わったことに深い感慨を覚えます。8Kの映像で打ち上げを体感し、どの世代にとってもわかりやすく興味深い展示を巡ることで、「宇宙と地球は繋がっているんだ」と実感する。そんな、科学と知識が溶け合うような体験を、僕たちの世代で日常にしていきたいのです。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">次に、教育の視点です。僕の母校である串本古座高校に設置された、あの大きなパラボラアンテナ。2025年のクリスマス、屋上に現れたその姿は、高校生たちにとって身近にやってきた宇宙を象徴しています。宇宙探究コースには、地元の子だけでなく、全国から志を持った若者が集まってきています。かつての僕のように「宇宙なんて遠い場所の話だ」と諦めるのではなく、「中学校・高校の学びの先に宇宙がある」と信じられる彼らが、いつかこの町や世界を変えていくのではないでしょうか。そのチャレンジの一歩を支えることが、この町が選んだ未来なのだと思います。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">そして産業の視点です。宇宙の仕事は、ロケットを造り、運用するエンジニアだけのものではありません。衛星のデータを利活用して、地域の方々が守ってきた漁場をより豊かにする人。串本町を訪れる世界中の人々を、串本らしい温かさでもてなす人。この町で、宇宙というキーワードをフックに新たなビジネスを始める若者。そうした一人ひとりの営みが積み重なって、初めて宇宙産業はこの町に根を張るのだと信じています。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">連載の初回で、僕は宇宙を「手の届かない夢の象徴」だと表現しました。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">しかし、今の僕にとっての宇宙は、もっと泥臭くて、温かくて、そして挑戦しがいのある「日常」そのものです。失敗しても立ち上がり、また前へと進み続ける、そんな姿勢こそが、宇宙開発の一番の魅力ではないでしょうか。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">特別な才能がある人だけが未来を作るのではありません。井戸端会議でロケットを語る大人たちや、パラボラアンテナの下にある管制室で、パソコンの画面と睨めっこをする高校生、そしてこの町の変化を外から見つめる僕のような人々。そんな、一人ひとりの「もっとこのまちを面白くしたい」という想いが、串本を世界にたった一つの「宇宙のまち」に育てていくのだと思います。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">本州最南端の空の下、宇宙のまちへと歩みを進める僕たちのカウントダウンは、これからも続いていきます。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">全5回、約半年に渡り、お付き合いいただき本当にありがとうございました。僕もまた、一人の観光学部生として、そして愛する串本町を故郷にもつ1人として、この町の未来を皆さんと一緒に作っていきたいと思います。</span></p>
<p><span style="font-size: medium;">ここまでの連載にあたり、お繋ぎいただいた皆様、そして株式会社クロスアーキテクツ長谷川様に、この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。</span></p>
<div style="text-align: center;">
<div style="text-align: center;"></div>
</div>
</div>
]]></content:encoded>
</item>

</rdf:RDF>
